JPH0728051A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JPH0728051A
JPH0728051A JP5280361A JP28036193A JPH0728051A JP H0728051 A JPH0728051 A JP H0728051A JP 5280361 A JP5280361 A JP 5280361A JP 28036193 A JP28036193 A JP 28036193A JP H0728051 A JPH0728051 A JP H0728051A
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JP
Japan
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film
overcoat film
substrate
photosensitive
transparent conductive
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JP5280361A
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Akio Suzuki
昭男 鈴木
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板6上にカラーフィルター5を形成する工
程と、全面に感光性オーバーコート膜4を形成する工程
と、開口端の遮光クロム膜2の膜厚が階段状に変化した
フォトマスクを用いて感光性オーバーコート膜を露光す
る工程と、現像処理を行い感光性オーバーコート膜をパ
ターニングする工程と、透明導電膜を形成する工程とを
有する。 【効果】 感光性オーバーコート膜の段差領域で、透明
導電膜の膜厚が薄くなることや、透明導電膜の断線は発
生しない。そして、カラーフィルター領域の平坦性に優
れた、しかも基板上の密着強度の強い透明導電膜を有す
るカラー液晶表示装置を製造することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性オーバーコート膜
に被覆されたカラーフィルターを有する液晶表示装置の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶表示装置におけるカラーフィ
ルターの製造方法は印刷法、電着法、染色法などが挙げ
られる。
【0003】このカラー液晶表示装置は、カラーフィル
ターの上に透明導電膜を形成するために、表面平坦性、
耐薬品性、耐透明導電膜スパッタリング性などに優れた
感光性オーバーコート膜をカラーフィルター上に形成す
る。そして感光性オーバーコート膜上に透明導電膜を形
成し、透明導電膜をパターニング形成したカラーフィル
ターを有する液晶表示装置が用いられている。
【0004】カラーフィルター上に感光性オーバーコー
ト膜を形成する手法として、カラーフィルター上の領域
のみに形成する印刷法と、感光性オーバーコート膜を基
板全面に回転塗布法により形成し、その後パターニング
する方法とが一般的に用いられる。
【0005】この後者の感光性オーバーコート膜を基板
の全面に回転塗布法により形成し、その後感光性オーバ
ーコート膜のパターニングを行う方法を、図12と図1
3とを用いて説明する。図12(a)、(b)、(c)
はネガ型の感光性オーバーコート膜を形成する方法を示
す断面図である。そして図13は、図12に示す感光性
オーバーコート膜の段差部を拡大して示す断面図であ
る。以下図12と図13とを交互に用いて説明する。
【0006】まず図12(a)に示すように、カラーフ
ィルター5を形成した基板6上の全面に、回転塗布法に
より、感光性オーバーコート膜4を形成する。
【0007】その後、フォトマスク透明基板上に遮光ク
ロム膜を選択的に形成したフォトマスク1を用いて、感
光性オーバーコート膜4の露光処理を行う。
【0008】その後、露光処理を行った感光性オーバー
コート膜4を現像処理して、図12(b)に示すよう
に、感光性オーバーコート膜4をパターニングする。
【0009】その後、図12(c)に示すように、全面
に透明導電膜7を形成し、感光性オーバーコート膜4上
に、透明導電膜7からなる表示電極7bと引き出し電極
7aとを形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法により
形成した感光性オーバーコート膜4のコーナー部は、図
13に示すように、その断面形状はほぼ直角になってい
る。
【0011】そのため、2〜10μmの厚さの感光性オ
ーバーコート膜4に100〜300nmの膜厚の透明導
電膜7を形成すると、透明導電膜7の段差被覆性が悪
く、透明導電膜7が図13に示すように、感光性オーバ
ーコート膜4のコーナーの段差部で膜厚が薄くなり、さ
らに段差部で透明導電膜7が断線するという課題を有す
る。
【0012】この課題を解決するため、本発明の目的
は、透明導電膜をパターニング形成する際に、感光性オ
ーバーコート膜と基板との段差部で透明導電膜に断線欠
陥の発生しない、カラーフィルターを有する液晶表示装
置の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示装置の製造方法は、下記記載の手
段を採用する。
【0014】本発明の液晶表示装置の製造方法において
は、基板上にカラーフィルターを形成する工程と、全面
に感光性オーバーコート膜を形成する工程と、開口端の
遮光クロム膜の膜厚が階段状に変化したフォトマスクを
用いて感光性オーバーコート膜を露光する工程と、現像
処理を行い感光性オーバーコート膜をパターニングする
工程と、透明導電膜を形成する工程とを有することを特
徴とする。
【0015】本発明の液晶表示装置の製造方法において
は、基板上にカラーフィルターを形成する工程と、全面
に感光性オーバーコート膜を形成する工程と、開口端の
遮光クロム膜が開口幅の異なる複数のスリットを有する
フォトマスクを用いて感光性オーバーコート膜を露光す
る工程と、現像処理を行い感光性オーバーコート膜をパ
ターニングする工程と、透明導電膜を形成する工程とを
有することを特徴とする。
【0016】本発明の液晶表示装置の製造方法は、基板
上にカラーフィルターを形成する工程と、全面に感光性
オーバーコート膜を形成する工程と、露光装置を用いて
X軸方向、Y軸方向のいずれかの方向に基板、あるいは
フォトマスクを段階的に移動し、多段ステップ露光を行
い感光性オーバーコート膜を露光する工程と、現像処理
を行い感光性オーバーコート膜をパターニングする工程
と、透明導電膜を形成する工程とを有することを特徴と
する。
【0017】本発明の液晶表示装置の製造方法は、基板
上にカラーフイルターを形成する工程と、全面に感光性
オーバーコート膜を形成する工程と、露光装置を用いて
X軸方向、Y軸方向のいずれかの方向に基板、あるいは
フォトマスクを連続的に移動しスイープ露光を行い感光
性オーバーコート膜を露光する工程と、現像処理を行い
感光性オーバーコート膜をパターニングする工程と、透
明導電膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0018】
【作用】カラーフィルター上に形成される感光性オーバ
ーコート膜は、カラーフィルターの表面凹凸を緩和する
平坦性に優れ、耐薬品性、耐透明導電膜スパッタリング
性を備えている材料が好ましい。
【0019】さらに、感光性オーバーコート膜は、その
特性を発揮させるためには一般的に2〜10μmの膜厚
が必要とされる。通常の露光用のフォトマスクでパター
ン形成された感光性オーバーコート膜上に、100〜3
00nmの膜厚の透明導電膜を膜形成した後に、透明導
電膜からなる引き出し電極と表示電極とを、フォトリソ
技術とエッチング技術とで形成すると、前述のように感
光性オーバーコート膜と基板との段差部で透明導電膜の
段差被覆性が悪く、透明導電膜が断線する。
【0020】本発明の製造方法によるフォトマスクを用
いて形成された感光性オーバーコート膜のコーナー部
は、階段状に形成される。またさらに、露光装置を用い
てX軸方向、Y軸方向のいずれかの方向に基板、あるい
はフォトマスクを段階的に移動する多段ステップ露光、
または基板、あるいはフォトマスクを連続的に移動する
スイープ露光による本発明の製造方法によって形成され
た感光性オーバーコート膜のコーナー部は、階段状、あ
るいはテーパー状に形成される。
【0021】このために、透明導電膜の段差被覆性が良
好になり、透明導電膜がコーナー部で膜厚が薄くなった
り、断線するということを防止することが可能になる。
さらに基板上に形成する透明導電膜である引き出し電極
と基板との密着強度が強く、平坦性に優れたカラーフィ
ルター基板を有するカラー表示の液晶表示装置を高歩留
まりで製造することができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例における液晶表示装置の
製造方法を、図面に基づいて説明する。
【0023】
【実施例1】以下本発明の第1の実施例を図面に基づい
て説明する。図1は本発明の第1の実施例における液晶
表示装置の製造方法を示す断面図であり、図3は図1に
示す液晶表示装置の感光性オーバーコート膜の段差部を
拡大して示す断面図である。以下図1と図3とを交互に
参照して説明する。
【0024】まずはじめに簡単に本発明の液晶表示装置
の製造方法を説明する。
【0025】図1に示すように、ガラスからなる基板6
の上にカラーフィルター5を形成する。このカラーフィ
ルター5の形成方法としては、印刷法、電着法、染色法
などが挙げられる。
【0026】そしてカラーフィルター5の上に、平坦性
や、耐薬品性や、耐透明導電膜スパッタリング性に優れ
た感光性オーバーコート膜4を回転塗布法により全面に
形成した後、図1に示すような、開口端が階段状の断面
形状を有するフォトマスク1を用いて、感光性オーバー
コート膜4をパターニングする。
【0027】その後、図3に示すように、階段状のコー
ナー部を有する感光性オーバーコート膜4上の全面に透
明導電膜7を膜形成し、この透明導電膜7をパターニン
グして、表示電極7bと引き出し電極7aとを形成し、
カラーフィルターを有する液晶表示装置が得られる。
【0028】つぎに本発明において使用したフォトマス
ク1の製造方法を説明する。
【0029】3mmの板厚を有する石英基板からなるフ
ォトマスク透明基板3に、第1層の遮光クロム膜2aと
して膜厚約10nmのクロム膜を、開口部を有する金属
マスクを用いて真空蒸着法により形成する。
【0030】つぎに第2層の遮光クロム膜2bとして膜
厚約30nmのクロム膜を、同様な方法により開口部が
第1層の遮光クロム膜2aよりやや大きい開口部を有す
る金属マスクを用いて真空蒸着法により形成する。
【0031】つぎに第3層の遮光クロム膜2cとして膜
厚約50nmのクロム膜を、同様な方法により、開口部
が第2層の遮光クロム膜2bよりやや大きい開口部を有
する金属マスクを用いて真空蒸着法により形成する。
【0032】さらに、第4層の遮光クロム膜2dとして
膜厚約50nmのクロム膜を、同様な方法により、開口
部が第3層の遮光クロム膜2cよりやや大きい開口部を
有する金属マスクを用いて真空蒸着法により形成する。
この結果、第4層の遮光クロム膜2dまで形成した遮光
クロム膜2の形成領域は、露光光の透過率が零パーセン
トになるように構成する。
【0033】以上の製造方法により、フォトマスク1の
開口端においては階段状に、露光光の透過率を変えるこ
とができる。
【0034】そしてこのフォトマスク1を用いた液晶表
示装置の製造方法を、図1と図3とを用いて詳細に説明
する。
【0035】まずはじめに、図1に示すように、基板6
上にカラーフィルター5を、染色法によって赤(R)、
緑(G)、青(B)の順序で形成する。このカラーフィ
ルター5は、1.3μmの膜厚で形成する。
【0036】その後、カラーフィルター5上に、透明な
アクリル樹脂系材料からなり、ネガ型を有する感光性オ
ーバーコート膜4を回転塗布法により形成する。この感
光性オーバーコート膜4は、膜厚3.0μmで形成す
る。
【0037】その後、感光性オーバーコート膜4を、温
度80℃でベーキングして、感光性オーバーコート膜4
中の溶媒を除去する。
【0038】しかる後に、開口端の遮光クロム膜2の膜
厚が階段状に変化したフォトマスク1を用いて、感光性
オーバーコート膜4を露光処理する。
【0039】このフォトマスク1を用いた露光処理で
は、遮光クロム膜2の膜厚が薄い膜の部分から厚い膜の
部分にかけて、段階的に露光光の透過率をコントロール
することができる。
【0040】このことにより、感光性オーバーコート膜
4のコーナー部の感光度合いを変化させることができ
る。
【0041】しかる後に、感光性オーバーコート膜4
を、アルカリ現像液中で、室温で1分間現像する。
【0042】このことにより感光性オーバーコート膜4
のコーナー部の形状を、階段状に形成することが可能と
なる。
【0043】さらにその後、感光性オーバーコート膜4
が形成された基板6を、窒素雰囲気中で温度200℃、
1時間焼成する。
【0044】その後、図3に示すように、透明導電膜7
としてたとえば酸化インジウムスズ(ITO)を、基板
温度200℃でスパッタリング法により形成する。さら
にその後、透明導電膜7をパターニングして表示電極7
bと引き出し電極7aとを形成する。
【0045】図3に示すように、感光性オーバーコート
膜4と基板6との段差部が階段状に形成されているた
め、透明導電膜7の段差被覆性が良好となる。
【0046】この結果、透明導電膜7のパターニングを
行ったところ、感光性オーバーコート膜4と基板6との
段差部で、透明導電膜7の膜厚が薄くなることや、透明
導電膜7の断線の発生はなかった。
【0047】したがって、断線欠陥が無く、表面平坦性
に優れ、しかも基板上の密着強度の強い透明導電膜7を
有するカラーフィルターを備える液晶表示装置の製造が
可能となる。
【0048】
【実施例2】つぎに本発明の第2の実施例における液晶
表示装置の製造方法を、図2と図3とを用いて説明す
る。図2は本発明の第2の実施例における液晶表示装置
の製造方法を示す断面図であり、図3は図2に示す液晶
表示装置の感光性オーバーコート膜の段差部を拡大して
示す断面図である。以下図2と図3とを交互に参照して
説明する。
【0049】図2に示すように、第2の実施例の液晶表
示装置の製造方法に用いるフォトマスク1は開口端に複
数のスリット21を形成する。
【0050】フォトマスク1の遮光用クロム膜2の開口
端に形成するスリット21は、第1のスリット21a
と、第2のスリット21bと、第3のスリット21cと
で構成する。そして、これらスリットの開口幅は、たと
えば3μm、2μm、1μmのように段階的に変化させ
る。
【0051】このようにスリット幅寸法が段階的に変化
したスリット21を形成したフォトマスク1を用いて、
透明なアクリル樹脂系材料からなる感光度の低いネガ型
の感光性オーバーコート膜4を、300ミリジュールの
露光量で照射する。そして、光の回折現象を利用するこ
とにより、感光性オーバーコート膜4のフォトマスク1
の開口端に対応するコーナー部の感光度合いを変化させ
る。
【0052】しかる後に現像工程を行い、図3に示すよ
うに、感光性オーバーコート膜4のコーナー部の形状を
階段状に形成することが可能となる。
【0053】その後、第1の実施例と同様な工程によ
り、透明導電膜7をスパッタリング法により形成し、そ
の後に透明導電膜7のパターニングを行う。
【0054】この結果、感光性オーバーコート膜4と基
板6との段差部での、透明導電膜7の膜厚が薄くなるこ
とや、断線欠陥の発生はなかった。さらに平坦性に優
れ、しかも基板との強度の強い引き出し電極を有するカ
ラーフィルター基板の製造が可能となる。
【0055】
【実施例3】図4から図8は本発明の第3の実施例にお
ける液晶表示装置の製造方法を示す図面であり、図4、
図5、図6、図7は本発明の第3の実施例における液晶
表示装置の製造方法を示す断面図であり、図8は本発明
の実施例における液晶表示装置を示す平面図である。以
下図4から図8を交互に参照して説明する。
【0056】まずはじめに、第1の実施例と同様な工程
により、カラーフィルター5上に感光性オーバーコート
膜4を形成する。
【0057】その後、ステッパー露光装置を用いて図4
(a)に示すように、第1段階のステップ露光として、
感光性オーバーコート膜4を100mJの露光量で、フ
ォトマスク1を用いて露光処理する。
【0058】その後、第2段階のステップ露光として、
図4(b)に示すように、基板6をX軸方向31に1〜
3μm移動させて、感光性オーバーコート膜4を100
mJの露光量で露光処理する。
【0059】この図4(b)に示す段階では、感光性オ
ーバーコート膜4の第1の露光領域21の部分は200
mJの露光量で、第2の露光領域22の部分は100m
Jの露光量で、それぞれ露光処理されたことになる。
【0060】その後、さらに第3段階、第4段階のステ
ップ露光として、図4(c)、図4(d)に示すよう
に、基板6をX軸方向に1〜3ミクロンずつ移動させ
て、感光性オーバーコート膜4を、それぞれ100mJ
ずつの露光量で露光処理する。
【0061】多段ステップ露光の最終段階では、感光性
オーバーコート膜4の第1の露光領域21の部分は10
0mJ×4回=400mJの露光量、第2の露光領域2
2の部分は300mJの露光量、第3の露光領域23の
部分は200mJの露光量、第4の露光領域24の部分
は100mJの露光量で、それぞれ露光処理されたこと
になる。
【0062】なお、第2段階から第4段階のX軸方向3
1の移動量は、1〜3μmの範囲であれば、必ずしも等
しい値の移動距離である必要はない。
【0063】図4を用いて説明した上記説明では、X軸
方向の一方の辺の断面状態について説明してあるが、X
軸方向の他方の辺に関しても多段ステップ露光では、図
5に示すように第1の露光領域21から第4の露光領域
24は左右対称に露光処理されている。
【0064】しかる後に、感光性オーバーコート膜4
を、アルカリ現像液中で、室温で1分間現像する。この
現像処理により、感光性オーバーコート膜4のコーナー
部は、図6に示すように階段状の形状になる。
【0065】図11のグラフに、本発明で使用したネガ
型の感光性オーバーコート膜の露光量に対するアルカリ
現像後の残膜率を示す。
【0066】図11に示すように、露光量により、感光
性材料の光架橋の度合いが異なり、アルカリ現像液中へ
の溶解量が異なる。このため感光性オーバーコート膜の
残膜率が異なってくる。
【0067】この図11のグラフに示す露光量と残膜率
との特性を利用して、図6に示すように、感光性オーバ
ーコート膜4のコーナー部を、階段状の断面形状に形成
することが可能となる。
【0068】このことにより、図8の平面図に示す感光
性オーバーコート膜4の周辺部の4辺のうち、Y軸に交
差するX軸の2辺X1、X2のコーナー部分の断面形状
を、階段状に形成することが可能となる。
【0069】さらにその後、感光性オーバーコート膜4
のパターンが形成された基板6を、窒素雰囲気中で温度
200℃、1時間焼成する。
【0070】その後、図7に示すように、透明導電膜7
としてたとえば酸化インジウムスズ(ITO)を、基板
温度200℃でスパッタリング法により形成する。さら
にその後、透明導電膜7をパターニングして、表示電極
7bと引き出し電極7aとを形成する。
【0071】図7に示すように、感光性オーバーコート
膜4と基板6との段差部が階段状に形成されているた
め、透明導電膜7の段差被覆性が良好となる。
【0072】この結果、透明導電膜7のパターニングを
行ったところ、感光性オーバーコート膜4と基板6との
段差部で、透明導電膜7の膜厚が薄くなることや、透明
導電膜7の断線の発生はなかった。
【0073】したがって、断線欠陥が無く、表面平坦性
に優れ、しかも基板6上の密着強度の強い透明導電膜7
を有するカラーフィルターを備える液晶表示装置の製造
が可能となる。
【0074】
【実施例4】次に本発明の第4の実施例における液晶表
示装置の製造方法を、図9と図10とを用いて説明す
る。図9(a)、(b)は本発明の第4の実施例におけ
る液晶表示装置の製造方法を工程順に示す断面図であ
り、図10は図9に示す液晶表示装置の感光性オーバー
コート膜の段差部を示す断面図である。以下図9と図1
0とを交互に参照して説明する。
【0075】まずはじめに、第1の実施例と同様な処理
工程により、カラーフィルター5上に感光性オーバーコ
ート膜4を形成する。この感光性オーバーコート膜4
は、膜厚7.0μmで形成する。
【0076】そして図9(a)、(b)に示すように、
フォトマスク1を用いて、基板6を連続的に移動させて
露光処理を行うスイープ露光を行い、透明なアクリル樹
脂系材料からなるネガ型の感光性オーバーコート膜4
を、20ミリワット出力の高圧水銀ランプを用いて、図
9(a)の第1の露光領域32の領域から露光処理を開
始する。
【0077】その後、図9(b)に示すように、基板を
X軸方向31に7ミクロンの距離を連続的に移動させな
がら20秒間の時間でスイープ露光処理する。
【0078】露光処理が完了した時点でのオーバーコー
ト膜4の、第1の露光領域32の領域は、400ミリジ
ュールの露光量で処理されたことになる。また、オーバ
ーコート膜2の第2の露光領域33の領域の露光量は、
第1の露光領域32の領域から、露光量が連続的に減少
したことになる。
【0079】しかる後に、感光性オーバーコート膜4を
アルカリ現像液中で、室温で1分間現像する。すると図
10に示すように、感光性オーバーコート膜4のコーナ
ー部をテーパー状のなめらかな断面形状に形成すること
が可能となる。
【0080】その後、第1の実施例と同様な工程によ
り、透明導電膜7をスパッタリング法により形成、その
後に透明導電膜7のパターニングを行う。
【0081】この結果、感光性オーバーコート膜4と基
板6との段差部での、透明導電膜7の膜厚が薄くなるこ
とや、断線欠陥の発生はなかった。さらに平坦性に優
れ、しかも基板6との密着強度の強い引き出し電極を有
するカラーフィルター基板の製造が可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように本発明の液晶表示装置
の製造方法は、感光性オーバーコート膜を、基板との段
差部において階段状、またはテーパー状に形成してい
る。このことにより、感光性オーバーコート膜の段差領
域で、透明導電膜の膜厚が薄くなることや、透明導電膜
の断線は発生しない。
【0083】そしてさらに、カラーフィルター領域の平
坦性に優れ、しかも基板上の密着強度の強い透明導電膜
を有するカラー液晶表示装置を製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における液晶表示装置の
製造方法を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例における液晶表示装置の
製造方法を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例における液晶表示装置の製造方
法を示す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例における液晶表示装置の
製造方法を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例における液晶表示装置の
製造方法を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例における液晶表示装置の
製造方法を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例における液晶表示装置の
製造方法を示す断面図である。
【図8】本発明の実施例における液晶表示装置の製造方
法を示す平面図である。
【図9】本発明の第4の実施例における液晶表示装置の
製造方法を示す断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例における液晶表示装置
の製造方法を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例における液晶表示装置の製造
方法を説明するためのネガ型オーバーコート膜の露光量
と残膜率との関係を示すグラフである。
【図12】従来例における液晶表示装置の製造方法を示
す断面図である。
【図13】従来例における液晶表示装置の製造方法を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 フォトマスク 2 遮光クロム膜 3 フォトマスク透明基板 4 感光性オーバーコート膜 5 カラーフィルター 6 基板 7 透明導電膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にカラーフィルターを形成する工
    程と、全面に感光性オーバーコート膜を形成する工程と
    開口端の遮光クロム膜の膜厚が階段状に変化したフォト
    マスクを用いて感光性オーバーコート膜を露光する工程
    と、現像処理を行い感光性オーバーコート膜をパターニ
    ングする工程と、透明導電膜を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上にカラーフィルターを形成する工
    程と、全面に感光性オーバーコート膜を形成する工程
    と、開口端の遮光クロム膜が開口幅の異なる複数のスリ
    ットを有するフォトマスクを用いて感光性オーバーコー
    ト膜を露光する工程と、現像処理を行い感光性オーバー
    コート膜をパターニングする工程と、透明導電膜を形成
    する工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 基板上にカラーフィルターを形成する工
    程と、全面に感光性オーバーコート膜を形成する工程
    と、露光装置を用いてX軸方向、あるいはY軸方向のい
    ずれかの方向に基板、あるいはフォトマスクを段階的に
    移動し、多段ステップ露光を行い感光性オーバーコート
    膜を露光する工程と、現像処理を行い感光性オーバーコ
    ート膜をパターニングする工程と、透明導電膜を形成す
    る工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 基板上にカラーフイルターを形成する工
    程と、全面に感光性オーバーコート膜を形成する工程
    と、露光装置を用いてX軸方向、あるいはY軸方向のい
    ずれかの方向に基板、あるいはフォトマスクを連続的に
    移動し、スイープ露光を行い感光性オーバーコート膜を
    露光する工程と、現像処理を行い感光性オーバーコート
    膜をパターニングする工程と、透明導電膜を形成する工
    程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造方
    法。
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