JPH07279854A - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JPH07279854A
JPH07279854A JP7716394A JP7716394A JPH07279854A JP H07279854 A JPH07279854 A JP H07279854A JP 7716394 A JP7716394 A JP 7716394A JP 7716394 A JP7716394 A JP 7716394A JP H07279854 A JPH07279854 A JP H07279854A
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JP
Japan
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pump
water supply
pumps
water
started
Prior art date
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Application number
JP7716394A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsunori Sakatani
哲則 坂谷
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Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
Original Assignee
Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 締切り運転が生じてもポンプ1,2の運転時
間を偏りなくほぼ均等に維持することができ、またポン
プ1,2の空転に対する十分な安全対策を確保し得る信
頼性にすぐれた給水装置を提供する。 【構成】 ポンプ1,2の運転順序を相互に入替えなが
らポンプ1,2の運転台数を制御する。ポンプ1,2の
いずれかで送水無しが生じると、先発運転のポンプを停
止し、かつ送水無しの回数をポンプごとのカウンタ2
1,22で計数する。運転開始したポンプで送水有りが
生じると、その運転開始したポンプに対応のカウンタの
値をクリアし、かつ運転台数制御によるポンプの運転停
止に際してもそのポンプに対応のカウンタの内容をクリ
アする。そして、カウンタ21,22の値のいずれかが
設定値に達したら、対応するポンプを故障と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数台のポンプを有
する給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数台のポンプを有し、これらポンプで
吸上げた水をそれぞれ圧力調整弁たとえば減圧弁を介し
て給水する給水装置がある。この給水装置では、減圧弁
の採用により、少水量から多水量まで、圧力変動のない
吐出圧一定給水が可能となっている。
【0003】また、複数台のポンプを有する給水装置で
は、少なくとも給水流量に応じて、かつ各ポンプの運転
順序を相互に入替えながら、各ポンプの運転台数(単独
運転、並列運転、運転停止)を制御する。とくに、各ポ
ンプの運転順序が相互に入替わることにより、各ポンプ
の運転時間が偏りなくほぼ均等となる。なお、各ポンプ
の運転台数の制御に際し、運転順序を相互に入替える制
御のことをロータリ制御と称している。
【0004】このような給水装置には、各ポンプの吐出
側に、送水の有無を検出するための流量センサが設けら
れる。これら流量センサで一定時間以上にわたって送水
無しが検出されると、対応するポンプが空転していると
の判断の下に、同ポンプが直ちに異常停止される。
【0005】一方、ポンプごとに設ける減圧弁について
は、圧力調整値が互いに同じとなるよう、装置の据付け
現場で調整作業が行なわれる。しかしながら、各減圧弁
の圧力調整値をまったく同じにすることは難しく、圧力
調整値に差が出るのは避けられない。
【0006】これら圧力調整値の差が大きいと、複数台
のポンプの並列運転に際し、圧力調整値の低い側のポン
プが締切り運転となってしまう。締切り運転とは、各減
圧弁を経た吐出圧力がぶつかり合うことから起こるもの
で、圧力調整値の低い側のポンプから送水がなくなって
しまう現象である。
【0007】この場合、流量センサによって送水無しが
検出され、締切り運転のポンプが空転と誤判断されて異
常停止してしまう。こうなると、圧力調整値の高い方の
ポンプがいつまでも運転を継続することになり、せっか
くのロータリ制御が無駄となって、各ポンプの運転時間
が著しく偏ってしまう。
【0008】そこで、並列運転時に送水無しが検出され
るポンプについては、直ちに並列運転から解列(運転停
止)し、空転の誤判断による異常停止を回避するという
ような対策が必要になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
対策によって一旦は並列運転から解列されたポンプも、
ロータリ制御があるため、すぐに並列運転に復帰するこ
とになる。このため、再び締切り運転が生じ、圧力調整
値の低い側のポンプが運転オン,オフをいつまでも繰り
返してしまう。すなわち、各ポンプの運転時間に偏りが
生じてしまう。
【0010】送水無しの原因が実際に空転であっても、
解列によって異常停止に至らず、空転が見逃された状態
となってポンプ寿命に悪影響を与える。この発明は上記
の事情を考慮したもので、その目的とするところは、締
切り運転が生じても各ポンプの運転時間を偏りなくほぼ
均等に維持することができ、またポンプの空転に対する
十分な安全対策を確保し得る信頼性にすぐれた給水装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明の給水装置
は、複数台のポンプを有し、これらポンプで吸上げた水
をそれぞれ圧力調整弁を介して給水するものにおいて、
各ポンプの運転順序を相互に入替えながら、各ポンプの
運転台数を制御する第1制御手段と、各ポンプの送水の
有無を検出する検出手段と、各ポンプの並列運転時、検
出手段で送水無しが検出されると、運転が先発のポンプ
を停止する第2制御手段と、各ポンプの並列運転時、検
出手段で送水無しが検出されると、その送水無しの回数
をポンプごとに計数する計数手段と、各ポンプの並列運
転時、運転開始したポンプの送水有りが検出手段で検出
されると、その運転開始したポンプに対応の上記計数値
をクリアするクリア手段と、第1制御手段により運転停
止されたポンプに対応の上記計数値をクリアするクリア
手段と、上記各計数値のいずれかが設定値に達すると、
対応するポンプを故障と判定する判定手段と、を備え
る。
【0012】第2の発明の給水装置は、複数台のポンプ
を有し、これらポンプで吸上げた水をそれぞれ圧力調整
弁を介して給水するものにおいて、各ポンプの運転順序
を相互に入替えながら、各ポンプの運転台数を制御する
第1制御手段と、各ポンプの送水の有無を検出する検出
手段と、各ポンプの並列運転時、検出手段で送水無しが
検出されると、運転が先発のポンプを停止する第2制御
手段と、各ポンプの並列運転時、検出手段で送水無しが
検出されると、その送水無しの回数をポンプごとに計数
する計数手段と、各ポンプの並列運転時、運転開始した
ポンプの送水有りが検出手段で検出されると、その運転
開始したポンプに対応の上記計数値をクリアするクリア
手段と、第1制御手段により運転停止されたポンプに対
応の上記計数値をクリアするクリア手段と、上記各計数
値のいずれかが設定値に達すると、対応するポンプを故
障と判定する判定手段と、この判定手段の判定結果を報
知する報知手段と、を備える。
【0013】第3の発明の給水装置は、複数台のポンプ
を有し、これらポンプで吸上げた水をそれぞれ圧力調整
弁を介して給水するものにおいて、少なくとも給水流量
を検知する検知手段と、この検知手段の検知結果に応じ
て、かつ各ポンプの運転順序を相互に入替えながら、各
ポンプの運転台数を制御する第1制御手段と、各ポンプ
の送水の有無を検出する検出手段と、各ポンプの並列運
転時、検出手段で送水無しが検出されると、運転が先発
のポンプを停止する第2制御手段と、各ポンプの並列運
転時、検出手段で送水無しが検出されると、その送水無
しの回数をポンプごとに計数する計数手段と、各ポンプ
の並列運転時、運転開始したポンプの送水有りが検出手
段で検出されると、その運転開始したポンプに対応の上
記計数値をクリアするクリア手段と、第1制御手段によ
り運転停止されたポンプに対応の前記計数値をクリアす
るクリア手段と、上記各計数値のいずれかが設定値に達
すると、対応するポンプを故障と判定する判定手段と、
この判定手段の判定結果を報知する報知手段と、を備え
る。
【0014】
【作用】第1の発明の給水装置では、各ポンプの運転順
序を相互に入替えながら、各ポンプの運転台数が制御さ
れる。各ポンプの並列運転時、いずれかのポンプの送水
無しが検出されると、運転が先発のポンプが停止される
とともに、送水無しの回数がポンプごとに計数される。
また、各ポンプの並列運転時、運転開始したポンプの送
水有りが検出されると、その運転開始したポンプに対応
の上記計数値がクリアされる。運転台数制御によるポン
プの運転停止に際しても、そのポンプに対応の上記計数
値がクリアされる。各計数値のいずれかが設定値に達す
ると、対応するポンプが故障と判定される。
【0015】第2の発明の給水装置では、各ポンプの運
転順序を相互に入替えながら、各ポンプの運転台数が制
御される。各ポンプの並列運転時、いずれかのポンプの
送水無しが検出されると、運転が先発のポンプが停止さ
れるとともに、送水無しの回数がポンプごとに計数され
る。また、各ポンプの並列運転時、運転開始したポンプ
の送水有りが検出されると、その運転開始したポンプに
対応の上記計数値がクリアされる。運転台数制御による
ポンプの運転停止に際しても、そのポンプに対応の上記
計数値がクリアされる。各計数値のいずれかが設定値に
達すると、対応するポンプが故障と判定されるととも
に、その判定結果が報知される。
【0016】第3の発明の給水装置では、少なくとも給
水流量に応じて、各ポンプの運転順序を相互に入替えな
がら、各ポンプの運転台数が制御される。各ポンプの並
列運転時、いずれかのポンプの送水無しが検出される
と、運転が先発のポンプが停止されるとともに、送水無
しの回数がポンプごとに計数される。また、各ポンプの
並列運転時、運転開始したポンプの送水有りが検出され
ると、その運転開始したポンプに対応の上記計数値がク
リアされる。運転台数制御によるポンプの運転停止に際
しても、そのポンプに対応の上記計数値がクリアされ
る。各計数値のいずれかが設定値に達すると、対応する
ポンプが故障と判定されるとともに、その判定結果が報
知される。
【0017】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図2に示すように、複数台たとえば2
台のポンプ1,2が設けられ、これらポンプの取水口が
それぞれ吸込管3を介して受水槽4内に連通される。受
水槽4には液体たとえば水が収容されている。
【0018】ポンプ1,2の吐出口に、圧力調整弁たと
えば減圧弁5,6、および逆止弁7,8を介して、給水
管9が接続される。この給水管9に圧力タンク10が接
続される。給水管9は水の受給が必要な場所まで延設さ
れる。
【0019】減圧弁5,6と逆止弁7,8との間の配管
に、それぞれ流量検知器である流量センサ11,12が
取付けられる。また、圧力タンク10と逆止弁7,8と
の間の給水管9上に、給水圧力を検知するための圧力ス
イッチ13、および給水流量を検知するための流量スイ
ッチ14が取付けられる。
【0020】制御回路を図1に示す。三相交流電源15
に、接触器接点31a,31a,31aおよび半導体ス
イッチたとえば双方向性サイリスタ33,33を介して
ポンプ1の駆動モータ1Mが接続される。電源15に、
接触器接点32a,32a,32aおよび半導体スイッ
チたとえば双方向性サイリスタ34,34を介してポン
プ2の駆動モータ2Mが接続される。
【0021】双方向性サイリスタ33,33からモータ
1Mにかけての通電路に、電流変換器35が取付けられ
る。双方向性サイリスタ34,34からモータ2Mにか
けての通電路に、電流変換器36が取付けられる。
【0022】電源15に、運転制御部20が接続され
る。この運転制御部20に、上記流量センサ11,1
2、圧力スイッチ13、流量スイッチ14、カウンタ2
1,22、操作表示部30、電磁接触器31,32、双
方向性サイリスタ33,34、および電流変換器35,
36が接続される。カウンタ21は、ポンプ1の送水無
しの回数を計数するためのものである。カウンタ22
は、ポンプ2の送水無しの回数を計数するためのもので
ある。
【0023】運転制御部20は、次の機能手段を備え
る。 [1]圧力スイッチ13および流量スイッチ14の状態
に応じて、かつポンプ1,2の運転順序を相互に入替え
ながら、ポンプ1,2の運転台数を制御する第1制御手
段。
【0024】[2]流量センサ11,12の検知流量に
応じて、ポンプ1,2の送水の有無を検出する検出手
段。 [3]ポンプ1,2の並列運転時、上記検出手段で送水
無しが検出されると、運転が先発のポンプを停止する第
2制御手段。
【0025】[4]ポンプ1,2の並列運転時、上記検
出手段で送水無しが検出されると、その送水無しの回数
をカウンタ21,22を使ってポンプごとに計数する計
数手段。
【0026】[5]ポンプ1,2の並列運転時、運転開
始したポンプの送水有りが上記検出手段で検出される
と、その運転開始したポンプに対応の上記計数値をクリ
アするクリア手段。
【0027】[6]第1制御手段により運転停止された
ポンプに対応の上記計数値をクリアするクリア手段。 [7]上記各計数値のいずれかが設定値に達すると、対
応するポンプを故障と判定する判定手段。
【0028】[8]判定手段の判定結果を操作表示部3
0を使って報知する報知手段。つぎに、上記の構成の作
用を図3および図4を参照して説明する。受給側で水が
使用されない状態では、すべてのポンプが停止してお
り、給水管7内の水の圧力はP2 に維持されている。
【0029】[1]単独運転(ポンプ1) 水が使用されると、給水管9内の水圧が下がる。この圧
力が設定値P1 以下に下がると、圧力スイッチ13がオ
ンする。
【0030】圧力スイッチ13がオンすると、電磁接触
器31が付勢されて接触器接点31a,31a,31a
がオンするとともに、双方向性サイリスタ33,33が
オンする。これにより、モータ1Mが起動し、ポンプ1
の運転が開始される。このポンプ1の単独運転により、
吸込管3から水が汲み上げられ、それが減圧弁5を介し
て吐出圧一定で給水管9に給水され、受給側へ送られ
る。
【0031】このとき、ポンプ1から給水管9に流れる
水の量が流量センサ11で検知される。ポンプ1の運転
開始時、流量センサ11の検知流量が一定時間以上にわ
たって設定値Q1 を超えれば、ポンプ1が空転せずに正
常に働いているとの判断の下に、ポンプ1の単独運転が
保持される。
【0032】[2]給水停止 水の使用が終わり、ポンプ1から給水管9に流れる水の
量(流量センサ11の検知流量)が設定値Q1 以下に減
少すると、双方向性サイリスタ33,33がオフされ
る。これにより、ポンプ1の運転が停止される。
【0033】[3]単独運転(ポンプ2) 再び水が使用されると、給水管9内の水圧が下がる。こ
の圧力が設定値P1 以下に下がると、圧力スイッチ13
がオンする。
【0034】圧力スイッチ13がオンすると、電磁接触
器32が付勢されて接触器接点32a,32a,32a
がオンするとともに、双方向性サイリスタ34,34が
オンする。これにより、モータ2Mが起動し、ポンプ2
の運転が開始される。このポンプ2の単独運転により、
吸込管3から水が汲み上げられ、それが減圧弁6を介し
て吐出圧一定で給水管9に給水され、受給側へ送られ
る。
【0035】このとき、ポンプ1から給水管9に流れる
水の量が流量センサ12で検知される。ポンプ2の運転
開始時、流量センサ12の検知流量が一定時間以上にわ
たって設定値Q1 を超えれば、ポンプ2が空転せずに正
常に働いているとの判断の下に、ポンプ2の単独運転が
保持される。
【0036】[4]給水停止 その後、水の使用が終わり、ポンプ2から給水管9に流
れる水の量(流量センサ12の検知流量)が設定値Q1
以下に減少すると、双方向性サイリスタ34,34がオ
フされる。これにより、ポンプ2の運転が停止される。
【0037】このように、水の使用の有無に応じてポン
プ1とポンプ2が交互に起動,停止を繰り返す。このポ
ンプ1とポンプ2の運転順序の入替えは、以後の単独運
転と並列運転の切換時にも行なわれる。
【0038】[5]並列運転(ポンプ1,2) ポンプ1またはポンプ2の単独運転時、水の使用量が増
えて給水管9の水の流量が設定値Q3 以上に増大する
と、流量スイッチ14がオンする。このとき、運転停止
している側のポンプが起動される。たとえば、ポンプ1
の単独運転が実行されている状況であれば、ポンプ2の
運転が開始される。これにより、ポンプ1,2の並列運
転となる。
【0039】[6]単独運転(ポンプ2) 並列運転時、水の使用量が減って流量が設定値Q2 (<
3 )以下に減少すると、流量スイッチ14がオフす
る。このとき、運転が先発のポンプ、たとえばポンプ1
の運転が停止される。つまり、ポンプ1,2の並列運転
からポンプ2の単独運転に切換わる。
【0040】[7]並列運転(ポンプ1,2) その後、水の使用量が再び増えて流量が設定値Q3 以上
に増大すると、流量スイッチ14が再びオンする。この
とき、運転停止している側のポンプが起動される。たと
えば、ポンプ2の単独運転が実行されている状況であれ
ば、ポンプ1の運転が開始される。これにより、ポンプ
2の単独運転からポンプ1,2の並列運転に復帰する。
【0041】このように、ポンプ1,2の運転台数が受
水側の水の使用量に応じて増減することにより、少量か
ら多量まで広範囲にわたる給水が行なわれる。 [8]単独運転時の送水無し ポンプ1の単独運転時、ポンプ1が運転を開始したにも
かかわらず、一定時間以上にわたり、流量センサ11の
検知流量が設定値Q1 を超えない場合、ポンプ1の送水
がないとの判断の下に、ポンプ1が故障と判定される。
そして、ポンプ1の故障の旨が操作表示部30で表示さ
れるとともに、ポンプ1が直ちに異常停止される。
【0042】ポンプ2の単独運転時、ポンプ2が運転を
開始したにもかかわらず、一定時間以上にわたり、流量
センサ12の検知流量が設定値Q1 を超えない場合、ポ
ンプ2の送水がないとの判断の下に、ポンプ2が故障と
判定される。そして、ポンプ2の故障の旨が操作表示部
30で表示されるとともに、ポンプ2が直ちに異常停止
される。
【0043】[9]並列運転時の送水無し(締切り運
転) ポンプ1,2の並列運転時は、減圧弁5,6および逆止
弁7,8を経た水が給水管9でぶつかり合う。このた
め、減圧弁5,6の圧力調整値の差により、圧力調整値
の低い側のポンプが締切り運転となることがある。
【0044】たとえば、圧力調整弁5の圧力調整値が圧
力調整弁6の圧力調整値より低い場合、ポンプ1が締切
り運転となることがある。この場合、ポンプ1の送水無
しが流量センサ11で検出される。
【0045】圧力調整弁6の圧力調整値が圧力調整弁5
の圧力調整値より低い場合には、ポンプ2が締切り運転
となることがある。この場合、ポンプ2の送水無しが流
量センサ12で検出される。
【0046】いま、ポンプ1,2が並列運転していて、
ポンプ1が先発運転、ポンプ2が後発運転と仮定する。
ポンプ1が締切り運転になると、そのポンプ1の送水無
しが流量センサ11で検出される。このとき、送水無し
のポンプがどれであるかとは無関係に、先発運転のポン
プ1が並列運転から解列(停止)される。同時に、送水
無しのポンプ1に対応するカウンタ21の値が“1”だ
け減らされる。
【0047】ポンプ1が解列されてポンプ2の単独運転
となるが、水の使用量が相変わらず多ければ、ロータリ
制御により、ポンプ1が起動されて再びポンプ1,2の
並列運転となる。このとき、ポンプ1が締切り運転とな
るまでの間、ポンプ1,2の両方から送水が生じる。
【0048】再起動のポンプ1から送水が生じると、カ
ウンタ21の内容がクリアされ、そこに初期値“4”が
セットされる。この後、ポンプ1が締切り運転となっ
て、ポンプ1の送水無しが検出されると、送水無しのポ
ンプがどれであるかとは無関係に、先発運転の今度はポ
ンプ2が並列運転から解列(停止)される。同時に、送
水無しのポンプ1に対応するカウンタ21の値が“1”
だけ減らされる。
【0049】ポンプ2が解列されると、ポンプ1の締切
り運転が解除され、ポンプ1から送水が生じる。こうし
て、ポンプ1の単独運転となるが、水の使用量が相変わ
らず多ければ、ロータリ制御により、ポンプ2が起動さ
れて再びポンプ1,2の並列運転となる。このとき、ポ
ンプ1が締切り運転となるまでの間、ポンプ1,2の両
方から送水が生じる。
【0050】再起動のポンプ2から送水が生じると、カ
ウンタ22の内容がクリアされ、そこに初期値“4”が
セットされる。このように、締切り運転による送水無し
が生じると、先発運転のポンプを解列して後発運転のポ
ンプによる単独運転を実行し、この後、ロータリ制御に
よってポンプ1,2の運転順序を入替えるようにしたの
で、たとえ締切り運転が生じても、ポンプ1,2の運転
時間を偏りなくほぼ均等にすることができる。
【0051】なお、ポンプ1またはポンプ2の単独運転
が解除された場合も(運転台数なし)、カウンタ21,
22の内容がクリアされ、そこに初期値“4”がセット
される。
【0052】[10]並列運転時の送水無し(空転) ポンプ1に接続の吸込管3から水が落ちてしまういわゆ
る落水により、ポンプ1が空転することがある。この場
合、ポンプ1の送水がなくなり、それが流量センサ11
で検出される。
【0053】ポンプ2に接続の吸込管3から水が落ちて
しまう落水により、ポンプ2が空転することがある。こ
の場合、ポンプ2の送水がなくなり、それが流量センサ
12で検出される。
【0054】いま、ポンプ1,2が並列運転していて、
ポンプ1が先発運転、ポンプ2が後発運転と仮定する。
ポンプ1が空転すると、そのポンプ1の送水無しが流量
センサ11で検出される。このとき、送水無しのポンプ
がどれであるかとは無関係に、先発運転のポンプ1が並
列運転から解列(停止)される。同時に、送水無しのポ
ンプ1に対応するカウンタ21の値が“1”だけ減らさ
れる。
【0055】ポンプ1が解列されてポンプ2の単独運転
となるが、水の使用量が相変わらず多ければ、ロータリ
制御により、ポンプ1が起動される。ただし、再起動し
てもポンプ1は空転するため、ポンプ1の送水無しが再
び流量センサ11で検出される。この再起動時に送水無
しが検出されることで、カウンタ21,22の内容はど
ちらもクリアされない。
【0056】また、この送水無し検出に際し、送水無し
のポンプがどれであるかとは無関係に、先発運転のポン
プ2が並列運転から解列(停止)される。同時に、送水
無しのポンプ1に対応するカウンタ21の値が“1”だ
け減らされる。
【0057】この場合、ポンプ2が解列されるものの、
ポンプ1は空転状態にあり、したがって給水がなされな
い。このため、すぐにロータリ制御によりポンプ2が起
動される。
【0058】ポンプ2が再起動されてポンプ1,2の並
列運転となるが、ポンプ1は空転状態にあり、その送水
無しが再び流量センサ11で検出される。この再起動時
に送水無しが検出されることで、カウンタ21,22の
内容はどちらもクリアされない。
【0059】そして、この送水無し検出に際し、送水無
しのポンプがどれであるかとは無関係に、先発運転のポ
ンプ1が並列運転から解列(停止)される。同時に、送
水無しのポンプ1に対応するカウンタ21の値が“1”
だけ減らされる。
【0060】このように、ポンプ1の送水無しの原因が
空転の場合、カウンタ21はクリアされないまま減算が
進められることになる。カウンタ21の値が“0”にな
ると、つまりポンプ1の送水無しの回数が設定値N(=
“4”)に達すると、ポンプ1が故障と判定される。そ
して、ポンプ1の故障の旨が操作表示部30で表示され
るとともに、ポンプ1が直ちに異常停止される。
【0061】この異常停止により、ポンプ1の空転がい
つまでも継続してしまう不具合が解消される。すなわ
ち、ポンプ1,2の空転に対する十分な安全対策を確保
することができ、ポンプ1,2の寿命向上が図れる。
【0062】ここで、設定値Nを“4”としているの
は、二台のポンプ1,2に対するロータリ制御を実行し
ながら、ポンプ1,2の送水無しの原因が締切り運転か
空転かを確実に判別するためである。この設定値Nにつ
いては、ポンプの台数に応じて適宜に定めることにな
る。
【0063】なお、上記実施例では、ポンプの台数が2
台の場合を例に説明したが、その台数に限定はなく、3
台や4台あるいはそれ以上であっても同様に実施でき
る。また、モータへの通電路を開閉する手段として電磁
接触器および双方向性サイリスタを用いたが、同様の機
能を有するものであれば、たとえばリレーなど他の機器
を用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、各
ポンプの運転順序を相互に入替えながら各ポンプの運転
台数を制御し、各ポンプのいずれかで送水無しが生じる
と、先発運転のポンプを停止し、かつ送水無しの回数を
ポンプごとに計数するとともに、運転開始したポンプで
送水有りが生じると、その運転開始したポンプに対応の
上記計数値をクリアし、かつ運転台数制御によるポンプ
の運転停止に際してもそのポンプに対応の上記計数値を
クリアし、一方、各計数値のいずれかが設定値に達する
と、対応するポンプを故障と判定する構成としたので、
締切り運転が生じても各ポンプの運転時間を偏りなくほ
ぼ均等に維持することができ、またポンプの空転に対す
る十分な安全対策を確保し得る信頼性にすぐれた給水装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の制御回路のブロック図。
【図2】同実施例に関わる給水装置の構成図。
【図3】同実施例における各ポンプの運転台数変化、水
の圧力、水の流量の相互関係を示す図。
【図4】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
1,2…ポンプ、5,6…減圧弁(圧力調整弁)、9…
給水管、10…圧力タンク、11,12…流量センサ、
13…圧力スイッチ、14…流量スイッチ、20…運転
制御部、21,22…カウンタ、30…操作表示部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04D 15/00 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台のポンプを有し、これらポンプで
    吸上げた水をそれぞれ圧力調整弁を介して給水する給水
    装置において、 前記各ポンプの運転順序を相互に入替えながら、前記各
    ポンプの運転台数を制御する第1制御手段と、 前記各ポンプの送水の有無を検出する検出手段と、 前記各ポンプの並列運転時、前記検出手段で送水無しが
    検出されると、運転が先発のポンプを停止する第2制御
    手段と、 前記各ポンプの並列運転時、前記検出手段で送水無しが
    検出されると、その送水無しの回数をポンプごとに計数
    する計数手段と、 前記各ポンプの並列運転時、運転開始したポンプの送水
    有りが前記検出手段で検出されると、その運転開始した
    ポンプに対応の前記計数値をクリアするクリア手段と、 前記第1制御手段により運転停止されたポンプに対応の
    前記計数値をクリアするクリア手段と、 前記各計数値のいずれかが設定値に達すると、対応する
    ポンプを故障と判定する判定手段と、 を備えたことを特徴とする給水装置。
  2. 【請求項2】 複数台のポンプを有し、これらポンプで
    吸上げた水をそれぞれ圧力調整弁を介して給水する給水
    装置において、 前記各ポンプの運転順序を相互に入替えながら、前記各
    ポンプの運転台数を制御する第1制御手段と、 前記各ポンプの送水の有無を検出する検出手段と、 前記各ポンプの並列運転時、前記検出手段で送水無しが
    検出されると、運転が先発のポンプを停止する第2制御
    手段と、 前記各ポンプの並列運転時、前記検出手段で送水無しが
    検出されると、その送水無しの回数をポンプごとに計数
    する計数手段と、 前記各ポンプの並列運転時、運転開始したポンプの送水
    有りが前記検出手段で検出されると、その運転開始した
    ポンプに対応の前記計数値をクリアするクリア手段と、 前記第1制御手段により運転停止されたポンプに対応の
    前記計数値をクリアするクリア手段と、 前記各計数値のいずれかが設定値に達すると、対応する
    ポンプを故障と判定する判定手段と、 この判定手段の判定結果を報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする給水装置。
  3. 【請求項3】 複数台のポンプを有し、これらポンプで
    吸上げた水をそれぞれ圧力調整弁を介して給水する給水
    装置において、 少なくとも給水流量を検知する検知手段と、 この検知手段の検知結果に応じて、かつ前記各ポンプの
    運転順序を相互に入替えながら、前記各ポンプの運転台
    数を制御する第1制御手段と、 前記各ポンプの送水の有無を検出する検出手段と、 前記各ポンプの並列運転時、前記検出手段で送水無しが
    検出されると、運転が先発のポンプを停止する第2制御
    手段と、 前記各ポンプの並列運転時、前記検出手段で送水無しが
    検出されると、その送水無しの回数をポンプごとに計数
    する計数手段と、 前記各ポンプの並列運転時、運転開始したポンプの送水
    有りが前記検出手段で検出されると、その運転開始した
    ポンプに対応の前記計数値をクリアするクリア手段と、 前記第1制御手段により運転停止されたポンプに対応の
    前記計数値をクリアするクリア手段と、 前記各計数値のいずれかが設定値に達すると、対応する
    ポンプを故障と判定する判定手段と、 この判定手段の判定結果を報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする給水装置。
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