JP2002155547A - 給水装置 - Google Patents

給水装置

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JP2002155547A
JP2002155547A JP2000354482A JP2000354482A JP2002155547A JP 2002155547 A JP2002155547 A JP 2002155547A JP 2000354482 A JP2000354482 A JP 2000354482A JP 2000354482 A JP2000354482 A JP 2000354482A JP 2002155547 A JP2002155547 A JP 2002155547A
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JP
Japan
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pump
discharge
pipe
water supply
suction
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Application number
JP2000354482A
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English (en)
Inventor
Tetsunori Sakatani
哲則 坂谷
Shigeru Sadoshima
茂 佐渡島
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Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
Original Assignee
Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はポンプ構造物の高さ寸法の低減を図る
給水装置を提供する。 【解決手段】本発明の給水装置は、吐出口14が前面に
向き吸込口15が下方に向くポンプ部13を下側に、ポ
ンプ部13を駆動するモータ12を上側に有する縦型ポ
ンプ11a,11bの吸込口15をポンプ部14の下側
を通る吸込側合流管26につなげ、吐出口14を、ポン
プ部13の外面に沿わせて下方へ延びる吐出配管17を
介して、ポンプ部13の下側で吐出側合流管27につな
げて構成されるポンプ構造物10のうち、ポンプ部13
の外面に沿う吐出配管17の配管部分に、吐出口14へ
向かう逆流を規制する逆止機能を有する逆止モジュール
42を内蔵して、今まで用いられなかった吐出配管17
の部位に逆止弁が付くようにして、ポンプ部13の下部
から先の吐出側が逆止弁を占有していた分、長さをつ
め、ポンプ部13の吐出口14から吐出側合流管27ま
での距離を短縮した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば家庭に給水
を行う給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アパート、マンションなどの給水システ
ムは、屋外あるいは屋内に設置した給水装置で、各家庭
に給水することが行われている。
【0003】こうした給水装置では、据付場所の制約を
受けないよう、できるだけ占有床面積を小さくした小型
の装置が望まれる。
【0004】そこで、占有床面積を重視した給水装置で
は、占有床面積を多く必要とするモータとポンプ部とが
横方向に並ぶ横型ポンプの代わりに、モータとポンプ部
とが上下方向に並ぶタイプ、具体的には上側にモータを
有し下側にポンプ部を有する縦型ポンプを用いて、これ
に各種配管部材、各種機器(弁など)を組合わせる構造
を採用して、横型ポンプを用いた装置に比べ、横方向の
長さを短くし、代わりに高さ寸法を高くして、給水装置
の占有床面積を低減することが行われている。
【0005】近時では、こうした縦型ポンプ、配管部
材、機器で構成されるポンプ構造物を、一層、コンパク
ト化するために、縦型ポンプの配管構造に工夫を施すこ
とが行われている。
【0006】具体的には、縦型ポンプのポンプ部には、
上部に前面方向に向く吐出口を有し、下部に下方に向く
吸込口を有した構造を用い、このポンプ部の吸込口をポ
ンプ部の下側を通る吸込側合流管に接続し、ポンプ部の
吐出口を、ポンプ部の外面に沿わせて下方へ延びる吐出
配管を介し、ポンプ部の下側で吐出側合流管に接続する
といることが行われている
【0007】
【発明が解決しようとする課題】こうした配管構造は、
縦型ポンプから横方向に突き出る吐出配管がなくなるの
で、その分、ポンプ構造物の横方向の寸法が短く、さら
には奥行き方向(前後方向)の寸法が最小限に抑えられ
る。
【0008】ところが、ポンプ構造物の高さ寸法が高く
なる傾向がある。
【0009】すなわち、給水装置では、ポンプ運転停止
時の逆流を防ぐために、ポンプの吐出口と吐出側合流管
との間をつなぐ吐出配管には逆止弁が必要とされる。
【0010】ところが、縦型ポンプから延びる吐出配管
は、ポンプ部の外面と近接しながら下方へ向かうため
に、ポンプ部と近接する部位にはポンプ部が障害となっ
て逆止弁が据付けられない。このため、ポンプ部の下部
から離れた下側の部位に逆止弁を据付けることが余儀な
くされ、ポンプ構造物は、逆止弁を据付ける場所を確保
する都合上、高さ寸法が増してしまう。特に、ポンプ部
や逆止弁のメンテナンスのために、逆止弁と吐出側合流
管との間に開閉弁が設置される構造は、ポンプ部の下側
から吐出側合流管までの区間に弁が集中するので、同区
間が複雑になりやすい。
【0011】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、ポンプ構造物の高さ寸法
の低減が図れる給水装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した給水
装置は、上記第1の目的を達成するために、吐出口が前
面方向に向き吸込口が下方に向くポンプ部を下側に有
し、同ポンプ部を駆動するモータを上側に有する縦型ポ
ンプを有し、吸込口をポンプ部の下側を通る吸込側合流
管につなげ、吐出口を、ポンプ部の外面に沿わせて下方
へ延びる吐出配管を介して、ポンプ部の下側で吐出側合
流管につなげて構成されるポンプ構造物のうち、ポンプ
部の側面に沿う吐出配管の配管部分に、吐出口へ向かう
逆流を規制する逆止機能を有する逆止モジュールを内蔵
したことにある。
【0013】この給水装置によると、今まで用いられな
かった吐出配管の部位に逆止弁が付くので、ポンプ部の
下部から先の吐出側は、逆止弁を占有していた分、つめ
られる。
【0014】これにより、ポンプ部の吐出口から吐出側
合流管までの区間の距離は短縮され、縦型ポンプと各種
配管部材、各種機器(弁)とを組合わせて構成されるポ
ンプ構造物の低全高化が図れる。しかも、逆止弁は分散
配置されるので、同区間の構造が簡単になる。
【0015】請求項2に記載した給水装置は、さらに吐
出配管に開閉弁が付く場合でも低全高化が期待できるよ
う、吐出配管のポンプ部から下方へ延びる配管部分に、
ポンプ部の下部と接近させて開閉弁を取付ける構成にし
た。
【0016】請求項3に記載した給水装置は、さらにポ
ンプ構造物が複数の縦型ポンプを有して構成され、該各
縦型ポンプの吐出配管に逆止モジュールを内蔵した構造
において、当該逆止モジュールの片側が、万一、故障し
ても、正規のポンプ制御が実行されるよう、吐出側合流
管の出口の近傍に、縦型ポンプの運転を制御する流量検
出部を取り付けた。
【0017】これにより、万一、片側の縦型ポンプの逆
止モジュールが故障したとしても、流量検出部は、片方
の逆止モジュールの故障時における逆流水の経路から外
れた位置に配置されるから、当該故障時に逆流水量が検
出されずにすみ、正規のポンプ制御が実行される。この
ため、給水需要(使用水量)がゼロになれば、ポンプ停
止が実行され、ポンプの締切運転が生じることはない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図5に示す
一実施形態にもとづいて説明する。
【0019】図1(a)は、本発明を適用した例えば直
結給水式の給水装置の平断面図、図1(b)は給水装置
の正断面図、図2は図1(b)中のA〜A線から見た側
断面図、図3は図1(b)中のB〜B線から見た側断面
図、図4は図1(a)中のC〜C線から見た正断面図、
図5は図1(b)中のD〜D線から見た平断面図をそれ
ぞれ示している。
【0020】図1〜3中1は、縦置きされた本体であ
る。本体1は、例えば左右に細長く延びる底2a付の短
角筒形のスカート2と同スカート2の後部壁から上方に
延びる略四角形状の背壁3とを組合わせた略L形の架台
4と、この開放した架台4の前側、左右両側、上側を覆
うように被さる箱形のカバー5とを組合わせて構成され
ている。この構造により、本体1は、左右方向が長く、
奥行き方向が狭く、上下方向を高くした箱形にしてあ
る。
【0021】この本体1内の中・上段には、図1(b)
に示されるように底2aの右側に据付けた四角枠形の架
台6を用いて、ポンプユニット10(ポンプ構造体に相
当)が据付けてある。このポンプユニット10は、本体
1の上段右側を占める複数、例えば2台の縦型ポンプ1
1a,11bと、本体1の中段左右全域を占める吸・吐
出系統25とを組み合わせた構造となっている。
【0022】具体的には、縦型ポンプ11a,11b
は、いずれも上側に縦向きのモータ、例えば全閉のブラ
シレスDCモータ12(以下、単にモータ12という)
を有し、下側に同モータ12の出力軸と直結したポンプ
部、例えば多段タービン式のポンプ部13を有して構成
される多段タービンポンプが用いてある。ポンプ部13
は、いずれも上部前面に前面(正面)方向に向く吐出口
14(図1(b)、図4に図示)が形成され、下部中央
に吸込口15(図5に図示)が形成されていて、モータ
12が回転すると、下側の吸込口15から水を吸込み、
これを増圧しながら正面の吐出口14から吐出させる構
造となっている。これら縦型ポンプ11a,11bが、
本体1の上段右側を占めるよう、左右に並列に配置され
ている。
【0023】各ポンプ部13の吐出口14からは、吐出
配管17が延びている。具体的には、吐出配管17は、
いずれも図3に示されるように吐出口14の直後から下
側へ曲がる略逆L字形の配管部材で形成されていて、極
短い部分で形成される短手側の端部が吐出口14にフラ
ンジ接続してある。また長手側の端部は、ポンプ部13
前側の外面と近接しながら下方へ、ポンプ部13の下端
部を越えた地点(ポンプ部13の下部直後となる地点)
まで延びている。これで、吐出配管17は、ポンプ部1
3の外面に沿わせて配置され、吐出配管17の前面から
これとは反対側のポンプ部13部の背面までの奥行き方
向の距離を最小にしている。
【0024】各モータ12の上部には、図1(b)に示
されるように冷却ファン20が装備されている。詳しく
は、冷却ファン20は、モータ12の上端部と被さるよ
うに組合う有底筒形のファンケーシング21と、このフ
ァンケーシング21に内蔵されたインペラ22とを有し
ている。なお、インペラ22は、モータ12の出力軸に
直結されるモータ直動式にしてある。インペラ22と向
き合うファンケーシング21の上部壁には、図1(a)
に示されるように吸込口23が形成されている。またフ
ァンケーシング21の下側にはモータ本体の外周面沿い
に開口する吹出口24が形成されている。これで、イン
ペラ22が回転すると、本体1の天井に臨む吸込口23
から本体1内の天井付近の空気を吸い込み、これを吹出
口24からモータ外周面沿いに吹き出して、発熱するモ
ータ12を冷却風で冷却させるようにしてある。
【0025】また吸・吐出系統25は、図1(b)、図
4および図5示されるように各ポンプ部13の吸込口1
5の下側を左右(横)方向に通過する吸込側合流管26
と、これと略平行に並んで各吐出配管17の下側を左右
(横)方向に通過する吐出側合流管27とを有してい
る。これら各合流管26,27は、右側端部がカバー5
の右側壁の近くまで延び、左側端部がカバー5の左右方
向中央付近まで延びる配管部材で構成してある。
【0026】このうち吸込側合流管26の上側に向く周
壁部分には、各吸込口15の位置に合わせて、2個所、
フランジ28が直付けされている。そして、各フランジ
28と各吸込口15に形成されているフランジ15aと
の間が、メンテナンス用の開閉弁、例えば仕切弁29で
連結されている。これで、吸込口15から吸込側合流管
26までの区間の距離を最も短くしている。吸込側合流
管26の左端部に形成されている入口26aには、図4
および図5に示されるように逆流防止装置30(中間室
を挟んで一対の逆止弁を組み合わせた構造)、吸込圧力
検出用(水道管本管の圧力検出用)の圧力検出器31が
付いた下向きエルボ32、メンテナンス用の開閉弁33
の順で、吸込側に必要な配管機器が接続してある。
【0027】これにより、開閉弁33を水道本管8につ
ながる入口とした、同入口からポンプ部13の吸込口1
5へ至る吸込側の配管系統を形成している。
【0028】吐出側合流管27の上側に向く周壁部分に
も、図1(b)に示されるように各吐出配管17の位置
に合わせて、2個所、フランジ35が直付けされてい
る。そして、各フランジ35と各吐出配管17の下端部
に形成されているフランジ36との間が、メンテナンス
用の開閉弁、例えば仕切弁37で連結されている。これ
により、仕切弁37をポンプ部13の直後、すなわちポ
ンプ部13の下部と最も接近する地点に取付けている。
これにより、ポンプ部13の吐出口14から吐出側合流
管27までの区間の距離を最も短くしている。また最短
長さとなる各吐出配管17の途中、例えば仕切弁37の
直前となる地点(吐出口14から最も離れた地点)に
は、吐出配管17の周囲には大きく張り出ない工夫をし
た逆流防止用の逆止弁部40が設けられている。この逆
止弁部40には、吐出配管17に、吐出口14側より仕
切弁37側が大径となる段差部41を形成し、この段差
部41の大径側に逆止モジュール42を内蔵するといっ
た構造が用いられている。具体的には、逆止モジュール
42は、例えば段差部41の大径側に着脱可能に収まる
弁座43a付のフレーム43と、同フレーム43に昇降
自在に支持されて上記弁座43aの通孔を開閉する弁体
44とを組合わせた構造を用いて、吐出配管17内が下
降方向の流れのときは該流れを許し、上昇方向の流れ
(吐出口14へ向かう逆流)のときは該流れを阻止する
逆止機能を得ている。
【0029】吐出側合流管27には、図1(b)に示さ
れるように当該合流管27の左端部に形成されている出
口27aの近傍に位置して、縦型ポンプ11a,11b
の運転を制御する流量検出部、具体的には少水量停止用
(目標水量より水量が少なくなるにしたがいポンプ停止
させるためのもの)のパドル式の流量検出器46が組込
んである。また出口27aには、メンテナンス用の開閉
弁、例えば仕切弁47、吐出圧力検出用の圧力検出器4
8aが付いた下向きエルボ48の順で、吐出側に必要な
配管機器が接続してある。
【0030】これにより、エルボ48を給水配管9(蛇
口につながる配管)につながる出口とした、同出口から
ポンプ部13へ至る吐出側の配管系統を形成している。
【0031】また残る吸込側合流管26の右端部と吐出
側合流管27の右端部との両者間は、高配水時(吸込側
の圧力が目標圧力より高くなるとき)、吐出側へバイパ
スさせるバイパス部49で連通させてある(図3〜図5
に図示)。50はそのバイパス部49を構成するバイパ
ス管、51は同じく高配水時(吸込側の圧力が目標圧力
より高くなるとき)に開く機能を有する吸込合流管26
端に内蔵の逆止モジュールを示す。
【0032】こうした縦型ポンプ11a,11bに組ま
れた各配管部材のうちの吸込側合流管26、吐出側合流
管27の下部が、図1(b)および図4に示されるよう
に複数のマウント部材52を介して、架台6の上面に据
付けられている。この据付けにより、縦型ポンプ11
a,11bおよび同ポンプ11a,11bに組付く各種
配管部材,各種弁を含むポンプ構造物、すなわちポンプ
ユニット10が、図1(b)に示されるように2台の縦
型ポンプ11a,11bが本体1内の上段右側を占め、
各合流管26,27廻りの部分が本体1内の中段右側を
占め、各合流管26,27から先端側の配管機器が本体
1内の左側へ張り出して当該本体1内の中段左側を占め
るように配置させている。
【0033】なお、バイパス管50は、図1(b)に示
されるように該バイパス管50から分岐して接続した開
閉弁53から延びるフレキシブル管54を用いて、架台
6内に設置されているアキュームレーター55の出入口
55aに接続されていて、アキュームレーター55の内
部で給水水量が蓄えられるようにしてある。
【0034】一方、図1に示されるように本体1内のう
ち、縦型ポンプ11a,11bと隣接する本体1内の上
段左側の地点には、上下方向に延びる仕切板57を挟ん
で、角箱形の制御盤60が設置されている。この制御盤
60は、背部にヒートシンク61aを有する本体61内
にインバータなどの制御機器61b、マイクロコンピュ
ータで構成された制御部61c、ヒートシンク61aへ
向けて本体1の下側から空気を送り込む冷却ファン61
d(いずれも図1、図2に図示)を収めて構成される。
制御盤60は、背壁3に添わせて配線されたケーブル類
(図示しない)を通じて、モータ12、圧力検出器3
1,48a、流量検出器46など各種機器に接続されて
いて、2台の縦型ポンプ11a,11bの交互運転、使
用水量に応じた運転が行えるようにしてある。また上段
左側での設置により、制御盤60は、下側に吸・吐出系
統25の配管部材が配置され、下側からヒートシンク6
1aへ、配管部材に触れて冷たくなった空気が送り込め
るようにしている。
【0035】なお、図中65は縦型モータ11a,11
bを動かないように規制する保持具、66は凍結防止用
のヒーター、67は吸込側合流管26を保持する保持具
を示す。
【0036】つぎに、このように構成された給水装置の
作用について説明する。
【0037】図1および図2に示されるように給水装置
の開閉弁33に水道本管8を接続し、エルボ48に給水
配管9を接続した状態から、制御盤60を操作して、給
水装置をオンする。
【0038】このとき、制御盤60に内蔵の制御部61
cが、吐出側の圧力検出器48aからの圧力信号により
吐出圧力が目標圧力より低いことを検出したとする。
【0039】すると、制御部61cは、あらかじめ設定
された制御内容にしたがって、縦型ポンプ11a,11
bのうちの片側、例えば縦型ポンプ11aを、圧力検出
器31で検出される吸込圧力と圧力検出器48aで検出
される吐出圧力との差により、目標圧力を一定に保つよ
うにインバータ運転させる。
【0040】これにより、縦型ポンプ11aは、開閉弁
33、逆流防止装置30、吸込側合流管26、仕切弁2
9を通じて吸込まれる水道本管8からの水を一定圧とな
るよう増圧し、この増圧した水を吐出配管17、逆止モ
ジュール42、吐出側合流管27、流量検出器46、仕
切弁47を通じて、給水配管9へ送り、蛇口へ供給す
る。なお、使用水量が少なくなると、流量検出器46の
流量信号にしたがい、縦型ポンプ11aの回転数(能
力)を低下させ、さらに所定使用水量以下になると、縦
型ポンプ11aの運転を停止させ、アキュームレーター
55による給水に変わる。
【0041】また運転中、水道本管8の圧力(吸込圧
力)が目標圧力を越えた圧力になると(高配時)、バイ
パス管50の逆止モジュール51が開き、縦型ポンプ1
1aへ向かう吸込側合流管26からの水が、バイパス管
50を通じて、直接、吐出側合流管27へ導かれ、縦型
ポンプ11aの運転が止まる。
【0042】再びポンプ運転による給水が始まるとき
は、一方の縦型ポンプ11aは運転を停止、他方の縦型
ポンプ11bは運転を始めるという交互運転を開始し
て、先に述べたのと同様、インバータ運転による給水が
行われる。
【0043】ここで、各縦型ポンプ11a,11bの吐
出配管17には、こうしたポンプ運転停止時における逆
流を防ぐために、それぞれ逆止モジュール42が内蔵し
てある。
【0044】この逆止モジュール42は、配管部材端に
フランジやねじ込みで接続する逆止弁とは異なり、配管
部材自体の内部に収めて用いるモージュールなので、ポ
ンプ部13の外面に近接しながら下方へ延びる制約が課
させられる吐出配管17でも十分に据付けられる。つま
り、今まで用いられなかった吐出配管17の部位に逆止
弁が付くことになる。
【0045】これにより、ポンプ部13の下部から先の
吐出側の構造物の突き出し寸法は、逆止弁を占有してい
た分、つめられるので、ポンプ部13の吐出口14から
吐出側合流管27までの区間の距離は短縮される。
【0046】それ故、縦型ポンプ11a,11bと各種
配管部材、各種弁を組合わせて構成されるポンプ構造物
の低全高化が図れる。特にポンプ部13の下部と接近さ
せて吐出配管17に、メンテナンス用の仕切弁47を設
けるようにしたので、ポンプ部13の吐出口14から吐
出側合流管27までの区間の距離は、逆止モジュール4
2を用いて合理的に最小限の長さに抑えられる。しか
も、ポンプ部13の下側から吐出側合流管27までの区
間は、逆止弁が分散配置されることによって簡素化され
る。
【0047】そのうえ、流量検出器46を、吐出側合流
管27の出口27aの近傍に取り付ける構造を採用した
ので、万一、片側の逆止モジュール42が故障すること
があっても、誤作動を防ぐことができる。
【0048】すなわち、従来、流量検出器は、縦型ポン
プ11a,11bが複数台の場合、各吐出側に設けられ
るが、これだと、万一、一方の逆止モジュール42が故
障して、他方の健全な縦型ポンプの吐出側から、故障し
た側の縦型ポンプへ逆流が生じたとき、流量検出器はそ
の逆流流量を検出してしまう。
【0049】このため、給水需要がゼロになっても稼動
している縦型ポンプは、給水需要があると誤動作して、
縦型ポンプは運転が停止せず、締切運転を生じてしまう
ことがある。
【0050】これに対し、流量検出器46(少水量停止
用)を、吐出側合流管27の出口27aの近傍に取り付
けると、逆止モジュール故障時の逆流水が流れる経路か
ら外れた位置に流量検出器46が配置される。これによ
り、流量検出器46は、逆止モジュール故障時に生ずる
逆流水量を検出することはないので、正規のポンプ制御
が実行される。
【0051】したがって、給水需要(使用水量)がゼロ
になれば、稼動している縦型ポンプの運転が停止される
ので、上記したような縦型ポンプの締切運転が生じると
いうような誤動作は生じることはない。
【0052】なお、本発明は上述した一実施形態に限定
されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施しても構わない。例えば一実施形態で
は、縦型ポンプを2台、組合わせた例を挙げたが、これ
に限らず、3台、さらには4台以上の縦型ポンプを組合
わせた構造よい。もちろん、各縦型ポンプは、一実施形
態のような架台に載せて箱形の本体に収めるのではな
く、架台に載せただけの構造でも、棚で支持させただけ
の構造でも構わない。また一実施形態では、直結給水式
を例に挙げたが、他の構造の給水装置に本発明を適用し
てもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ポンプに各種部材、機器を組合わせて構成される
ポンプ構造物の高さ寸法の低減を図ることができ、給水
装置のコンパクト化を図ることができる。しかも、逆止
弁は分散配置されることによって、ポンプ部の下側から
吐出側合流管までの区間の構造が簡素化できる。
【0054】請求項2に記載の発明によれば、上記効果
に加え、吐出配管に開閉弁が付く場合でも、十分に低全
高化を図ることができるといった効果を奏する。
【0055】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加え、逆止モジュールの片側が、万一、故障しても、
正規のポンプ制御を実行させることができるといった効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る給水装置の
平断面図。(b)は同じく正断面図。
【図2】図1(b)中のA−A線に沿う側断面図。
【図3】図1(b)中のB−B線に沿う側断面図。
【図4】図1(a)中のC−C線に沿う正断面図。
【図5】図1(b)中のD−D線に沿う平断面図。
【符号の説明】
10…ポンプユニット(ポンプ構造物) 11a,11b…縦型ポンプ 12…モータ 13…ポンプ部 14…吐出口 15…吸込口 17…吐出配管 26…吸込側合流管 27…吐出側合流管 29,37…仕切弁(開閉弁) 42…逆止モジュール 46…流量検出器 49…バイパス部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA02 AA09 AA16 AA23 BA20 CA05 CA06 DA07 DA12 DA38 EA04 EA13 EA14 EA38 3H071 AA01 BB02 BB13 CC33 CC44 DD14 DD15 DD35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出口が前面方向に向き吸込口が下方に
    向くように形成されたポンプ部が下側に有し、同ポンプ
    部を駆動するモータが上側に有して構成された縦型ポン
    プを有し、かつ前記吸込口が前記ポンプ部の下側を通る
    吸込側合流管につながり、さらに前記吐出口が、前記ポ
    ンプ部の外面に沿わせて下方へ延びる吐出配管を介し
    て、前記ポンプ部の下側で吐出側合流管につながるよう
    に構成されるポンプ構造物を有し、 前記吐出配管の前記ポンプ部の外面に沿わせた配管部分
    には、前記吐出口へ向かう逆流を規制する逆止機能を有
    する逆止モジュールが内蔵されていることを特徴とする
    給水装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の給水装置におい
    て、前記吐出配管の前記ポンプ部から下方へ延びる配管
    部分には、前記ポンプ部の下部と接近させて開閉弁が取
    付けられることを特徴とする給水装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載の給水
    装置において、前記ポンプ構造物は、複数の縦型ポンプ
    の各吐出口から延びる吐出配管が前記吐出側合流管につ
    ながるように構成されてなり、 前記吐出配管の前記ポンプ部の外面に沿わせた配管部分
    に、前記逆止モジュールがそれぞれ内蔵され、 前記吐出側合流管の出口の近傍に、ポンプ運転を制御す
    る流量検出部が設けられることを特徴とする給水装置。
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