JPH07279771A - 摺動弁式気化器 - Google Patents

摺動弁式気化器

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JPH07279771A
JPH07279771A JP9706994A JP9706994A JPH07279771A JP H07279771 A JPH07279771 A JP H07279771A JP 9706994 A JP9706994 A JP 9706994A JP 9706994 A JP9706994 A JP 9706994A JP H07279771 A JPH07279771 A JP H07279771A
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JP
Japan
Prior art keywords
intake passage
fuel
sliding valve
injection nozzle
valve type
Prior art date
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Pending
Application number
JP9706994A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Ikegami
勝 池上
Yasuo Ono
康雄 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
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Filing date
Publication date
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気通路に供給された燃料が、吸気脈動の影
響を実質的に受けることなくスムーズにエンジン燃焼室
に取り込まれるようにし、常に安定したエンジン回転を
得る。 【構成】 吸気通路12から下方に延びてフロート室1
5に連通するニードルジェット17に、マルチ噴射ノズ
ル20を挿入する。マルチ噴射ノズル20の吸気通路1
2の下流側を向く壁部に、多数の燃料噴出孔22を穿設
する。マルチ噴射ノズル20の筒状部21の略中央高さ
位置よりも下方において、吸気通路12の下流側を向く
壁部を平面状に成形する。この平面部23とニードルジ
ェット17の間に、燃料通路24を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摺動弁式気化器に関
し、特に多数の燃料噴出孔を有するマルチ噴射ノズルを
備えた摺動弁式気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】摺動弁式気化器では、摺動弁に取り付け
られたニードル弁がニードルジェット内に挿入され、摺
動弁とニードル弁の昇降動作によって、吸気通路内への
燃料供給量が制御される。吸気通路内における燃料の霧
化状態を改善するものとして、実開平2-101063号公報に
は、筒状に成形され、多数の燃料噴出孔を有するマルチ
噴射ノズルを設け、このマルチ噴射ノズルによって燃料
を吸気通路の中央部分から噴出可能にした構成が開示さ
れている。すなわち高速運転時には、摺動弁の開度が大
きくなるため、マルチ噴射ノズルの大部分が吸気通路に
臨むこととなり、多数の燃料噴出孔から燃料が吸気通路
内に供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単に多数の燃
料噴出孔を有するだけのマルチ噴射ノズルによると、例
えば2サイクルエンジン等、吸気脈動の影響が大きいエ
ンジンでは、エンジンの回転が不安定になり、燃料の霧
化状態を改善した効果が充分に発揮できないことがあ
る。すなわち、特にスロットル開度が大きい状態におい
て、吸気脈動のために燃料がエンジン燃焼室に到達する
までの時間がかかり、エンジンの回転が不安定になりや
すい。
【0004】本発明は、吸気通路に供給された燃料が、
吸気脈動の影響を実質的に受けることなくスムーズにエ
ンジン燃焼室に取り込まれ、常に安定したエンジン回転
を得ることができる摺動弁式気化器を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る摺動弁式気
化器は、吸気通路から下方に延びてフロート室に連通す
るニードルジェットを有する気化器本体と、この気化器
本体に昇降自在に設けられ、吸気通路の流路面積を変化
させる摺動弁と、筒状に成形され、吸気通路の下流側を
向く壁部に多数の燃料噴出孔が穿設され、摺動弁に一体
的に固定されてニードルジェット内に挿入されたマルチ
噴射ノズルとを備え、壁部の少なくとも一部が平面状に
成形されることを特徴としている。
【0006】
【作用】摺動弁が上昇して吸気通路を開放すると、吸気
通路内の負圧により、フロート室内の燃料が燃料噴出孔
から吸気通路内に噴霧される。この燃料の一部が吸気脈
動の影響により吸気通路内の気流方向と反対側に吹き返
されようとするが、マルチ噴射ノズルの平面状の壁部が
抵抗となり、燃料は上流側に戻され難い。
【0007】
【実施例】以下図示実施例により本発明を説明する。図
1は本発明の第1実施例である摺動弁式気化器を示した
ものである。
【0008】気化器本体10の内部には吸気通路12が
形成され、吸気通路12の上流側には、エアファンネル
11が設けられている。吸気通路12には、これと垂直
な方向に変位可能な摺動弁13が設けられ、摺動弁13
は気化器本体10に形成された摺動筒14に昇降かつ摺
動自在に支持されている。摺動弁13は図示しないアク
セル機構に連動して昇降し、この昇降動作に応じて吸気
通路12の流路面積が変化する。なお、図1は摺動弁1
3が最高位置にある状態すなわちスロットル全開状態を
示している。
【0009】気化器本体10の下側にはフロート室15
が設けられ、このフロート室15内には、気化器本体1
0に設けられた燃料通路管16が突出している。燃料通
路管16内にはニードルジェット17が形成されてお
り、すなわちニードルジェット17は吸気通路12から
下方に延びてフロート室15内に連通している。フロー
ト室15に貯留された燃料は、ニードルジェット17と
後述するマルチ噴射ノズル20を通って吸気通路12に
導かれ、この燃料の流量は、吸気通路12内に発生する
負圧の大きさによって変化する。
【0010】マルチ噴射ノズル20は摺動弁13を貫通
して延び、その上端部において摺動弁13に一体的に固
定されている。マルチ噴射ノズル20の摺動弁13から
下方に延びる部分は筒状に成形され、ニードルジェット
17内に挿入されている。マルチ噴射ノズル20の筒状
部21の壁部には多数の燃料噴出孔22が穿設され、筒
状部21の下端部は開口している。燃料噴出孔22は、
マルチ噴射ノズル20の長手方向(図1の上下方向)に
沿って設けられ、筒状部21の略全長にわたって一列に
並んでいる。また全ての燃料噴出孔22は、吸気通路1
2の下流側を向いている。
【0011】筒状部21の横断面の外形は、その略中央
高さ位置よりも上方では円形であるが、その下方では、
図2に示すように吸気通路12の下流側を向く壁部が平
面状に成形されており、この平面部23は、マルチ噴射
ノズル20の長手方向に沿って延びている。すなわち、
平面部23は筒状部21の略中央高さ位置よりもニード
ルジェット17側のみに設けられている。平面部23に
形成された燃料噴出孔22は、筒状部21の最も肉厚の
薄い部分(すなわち平面部23の中央)に形成されてい
る。
【0012】平面部23はマルチ噴射ノズル20の下端
まで達している。したがって、この平面23とニードル
ジェット17の間には、吸気通路内へ燃料を供給可能な
燃料通路24が形成される。
【0013】次に、本実施例の作用を説明する。摺動弁
13が吸気通路12を開放した状態において、エアファ
ンネル11側から供給される空気流によって生じる負圧
により、フロート室15内の燃料がニードルジェット1
7とマルチ噴射ノズル20の内部通路を通って、燃料噴
出孔22から吸気通路12内に噴霧される。この燃料の
供給量は、摺動弁13の開度、すなわち吸気通路12内
に露出する燃料噴出孔22の数によって変化する。
【0014】本実施例では、燃料噴出孔22が吸気通路
12の下流を向いているため、微粒化した燃料が燃料噴
出孔22から吸気通路12内の気流の速い部分に向けて
供給される。したがって燃料は充分に霧化されて燃焼室
に供給される。
【0015】一方、マルチ噴射ノズル20の下半分には
平面部23が形成されているため、図3(a)に示すよ
うに、エアファンネル側からの気流F1は平面部23の
近傍においてマルチ噴射ノズル20の表面から剥離し、
この部分に渦Vが発生して気流の流速が低下する。しか
し本実施例では、図1に示すように、燃料通路24すな
わちニードルジェット17側から、微粒化した燃料が勢
い良く吸気通路12内に供給されるため、平面部23に
形成された燃料噴出孔22から流出する燃料は、燃料通
路24から上方に向けて供給された燃料の流動の影響を
受けて、斜め上方に噴出する。したがって、各燃料噴出
孔22から噴出された燃料が相互に衝突して拡散し、燃
料の霧化が促進される。
【0016】また吸気通路12内に供給された燃料は、
エンジンの吸気脈動の影響を受けるため、その一部が吸
気通路12の上流側に吹き返される。しかし本実施例で
は図3(b)に示すように、エンジン燃焼室からの吹き
返し流F2は平面部23による抵抗を受け、マルチ噴射
ノズル20の近傍において減速し、平面部23の近傍に
は流速が略0の領域Zが形成される。したがって、マル
チ噴射ノズル20から噴出された燃料が吹き返し流によ
って上流側に戻され難くなり、次の爆発行程までに、ス
ムーズにエンジン燃焼室に取り込まれ、これにより常に
安定したエンジン回転を得ることができる。
【0017】図4は第2実施例におけるマルチ噴射ノズ
ル20の筒状部21の横断面形状を示している。この実
施例では、燃料噴出孔22は平面部23の縁部、すなわ
ちマルチ噴射ノズル20の横断面において吸気通路12
の軸線と略直交する中心線Cから下流側へ約45度の部
位に形成されている。また燃料噴出孔22は、マルチ噴
射ノズル20の横断面において2カ所設けられ、筒状部
21の径方向に延びている。
【0018】この構成によっても、第1実施例と同様な
効果が得られる。すなわち、燃料噴出孔22が設けられ
る位置は、中心線Cから下流側へ向かって45度から9
0度の角度θの範囲にあればよく、必ずしも平面部23
の中央に定められる必要はない。
【0019】なお平面部23は、筒状部21の下半分に
形成される必要はなく、燃料通路24の近傍だけであっ
てもよく、また筒状部21の全体にわたって形成されて
いてもよい。
【0020】また本発明の摺動弁式気化器は、2サイク
ルエンジンだけでなく、4サイクルエンジンにも適用で
きる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸気通路
に供給された燃料が、吸気脈動の影響を実質的に受ける
ことなくスムーズにエンジン燃焼室に取り込まれ、常に
安定したエンジン回転を得ることができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である摺動弁式気化器を示
す断面図である。
【図2】図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】マルチ噴射ノズルの近傍における気流の様子を
示す図である。
【図3】第2実施例におけるマルチ噴射ノズルの筒状部
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 気化器本体 12 吸気通路 13 摺動弁 15 フロート室 17 ニードルジェット 20 マルチ噴射ノズル 21 筒状部 22 燃料噴出孔 23 平面部 24 燃料通路
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である摺動弁式気化器を示
す断面図である。
【図2】図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】マルチ噴射ノズルの近傍における気流の様子を
示す図である。
【図4】第2実施例におけるマルチ噴射ノズルの筒状部
を示す断面図である。
【符号の説明】 10 気化器本体 12 吸気通路 13 摺動弁 15 フロート室 17 ニードルジェット 20 マルチ噴射ノズル 21 筒状部 22 燃料噴出孔 23 平面部 24 燃料通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路から下方に延びてフロート室に
    連通するニードルジェットを有する気化器本体と、この
    気化器本体に昇降自在に設けられ、前記吸気通路の流路
    面積を変化させる摺動弁と、筒状に成形され、前記吸気
    通路の下流側を向く壁部に多数の燃料噴出孔が穿設さ
    れ、前記摺動弁に一体的に固定されて前記ニードルジェ
    ット内に挿入されたマルチ噴射ノズルとを備え、前記壁
    部の少なくとも一部が平面状に成形されることを特徴と
    する摺動弁式気化器。
  2. 【請求項2】 前記壁部の平面が、前記マルチ噴射ノズ
    ルの長手方向に延びることを特徴とする請求項1に記載
    の摺動弁式気化器。
  3. 【請求項3】 前記壁部の平面が、前記吸気通路の断面
    の略中央よりも前記ニードルジェット側のみに設けられ
    ることを特徴とする請求項2に記載の摺動弁式気化器。
  4. 【請求項4】 前記壁部の平面とニードルジェットによ
    り、前記吸気通路内へ燃料を供給可能な燃料通路が形成
    されることを特徴とする請求項1に記載の摺動弁式気化
    器。
  5. 【請求項5】 前記燃料噴出孔が、前記マルチ噴射ノズ
    ルの横断面において、吸気通路の軸線と略直交する中心
    線から下流側へ45度から90度の範囲に形成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の摺動弁式気化器。
JP9706994A 1994-04-12 1994-04-12 摺動弁式気化器 Pending JPH07279771A (ja)

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JP9706994A JPH07279771A (ja) 1994-04-12 1994-04-12 摺動弁式気化器

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JP (1) JPH07279771A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10205375A (ja) * 1997-01-24 1998-08-04 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の燃料供給制御装置
CN110195666A (zh) * 2019-05-06 2019-09-03 福鼎市福海化油器有限公司 一种化油器怠速装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10205375A (ja) * 1997-01-24 1998-08-04 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の燃料供給制御装置
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