JPH07279679A - 可変容量型ターボチャージャ - Google Patents

可変容量型ターボチャージャ

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Publication number
JPH07279679A
JPH07279679A JP6067330A JP6733094A JPH07279679A JP H07279679 A JPH07279679 A JP H07279679A JP 6067330 A JP6067330 A JP 6067330A JP 6733094 A JP6733094 A JP 6733094A JP H07279679 A JPH07279679 A JP H07279679A
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JP
Japan
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exhaust gas
turbine blade
vane
movable
exhaust
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6067330A
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English (en)
Inventor
Hideo Nakai
英夫 中井
Noriyuki Miyamura
紀行 宮村
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Control Of Turbines (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン高回転側の出力特性を極力犠牲にす
ることなく、ターボチャージャの有効領域をエンジン低
回転側にワイドレンジ化できる可変容量型ターボチャー
ジャを提供すること。 【構成】 排気ガスを導入する排気通路171が形成さ
れ、導入される排気ガスによって回転するタービン翼1
70を収容したハウジング172、排気ガス下流側に位
置する下流側端部173a、174aを回動中心として
タービン翼170に沿って配置された回動可能な可動ベ
ーン173、174と同可動ベーンを回動させてタービ
ン容量を変化させる可動手段175とからなる容量可変
手段19、可動ベーン174よりも排気ガス下流側に位
置しタービン翼170に沿って設けられた固定ベーン1
76、可動手段175を作動させて可動ベーン173、
174の位置を制御する制御手段21を備えた可変容量
型ターボチャージャ13。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービン翼の周部に設
けられた可変翼を動作させてタービン容量を変化させる
可変容量型ターボチャージャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の出力アップを図る手段とし
て、排気ガスをタービン翼に当て、同翼と同軸上に設け
られたコンプレッサーを回転させて吸気効率の向上を図
るターボチャージャは有効であり、既に種々の内燃機関
に装着されている。ターボーチャージャの特性として
は、排気ガスをタービン翼に当てて、吸気側に位置する
コンプレッサ翼を高速で回転させて吸入空気を圧縮して
シリンダー内に導入するので、エンジンの回転上昇に伴
い高出力となる傾向にある。この様な特性から高回転時
における燃焼室温度が過度に上昇し易く、通常は圧縮比
を予め低く設定しているので、低回転時における出力の
低下を招きやすい。そこで、タービン翼とタービンハウ
ジンジとの間に構成される排気通路上に可動式のベーン
を配置し、タービンに当てる排気ガスの流量を可変とす
るターボチャージャが提案されている。例えば、実願平
1−16314号公報に記載の可変容量式のターボチャ
ージャでは、エンジンからの排気ガス流量が少ないとき
には、可変ベーンとハウジングとの間隔(ノズル開口
部)を狭くして、排気ガスの流速を高めて少ない流量の
排気ガスで効率的にタービン翼を回転させて低回転時の
ピックアップを良くしている。反対に、排気ガス流量が
多いときには、ハウジングと可動ベーンとの間隔を広
く、かつ、タービン翼に直接排気ガスを当てるようにし
て、排気抵抗を低減させてタービン翼を回転させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような可変容量式
のターボチャージャにおいて、さらに、低回転側からよ
り効率良くタービン翼を回転させるためには、可動ベー
ンを排気ガスの下流側に向かって延長してハウジングと
の隙間を狭くするか、あるいは、ハウジングの壁厚を厚
くして可動ベーンとの間隔を狭くすることが考えられ
る。しかしながら、可動ベーンを延長する場合、排気ガ
スの抵抗や温度等により強度的に厳しく、破損のおそれ
がある。また、ハウジングの壁厚を厚くする場合、可動
ベーンを延長することなくハウジングとの間のノズル開
口部を絞り込めるので、可動ベーンの強度を保ちつつ低
流量時の排気ガス流速をあげられるが、反面、ノズル開
口部が絞り込まれることで大流量時の排気抵抗となって
しまう。つまり、ターボの特性を定める一要素であるち
A/Rが小さくなるので、エンジンの高回転時における
出力やトルクの低下を招き、ターボチャージャの有効領
域が低回転側に移動(シフト)する結果となり、有効領
域の拡大(ワイドレンジ化)とはならない。本発明の目
的は、エンジン高回転側の出力特性を極力犠牲にするこ
となく、ターボチャージャの有効領域をエンジン低回転
側にワイドレンジ化できる可変容量型ターボチャージャ
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、排気ガスを導入する排気通路が形成されると
共に、同排気路内に導入される排気ガスによって回転さ
れるタービン翼を収容したハウジングと、上記排気ガス
の下流側に位置する下流側端部を回動中心として上記タ
ービン翼に沿って配置された回動可能な可動ベーンと同
可動ベーンを動作してタービン容量を変化させる可動手
段とからなる容量可変手段と、上記可動ベーンよりも排
気ガスの下流側に位置し、かつ、上記タービン翼に沿っ
て設けられた固定ベーンと、上記可動手段を動作させて
上記可動ベーンの位置を制御する制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。請求項2記載の発明では、上記固定ベ
ーンを、上記可動ベーンが閉状態において形成するスク
ロール曲線上に設け、請求項3の発明では、上記固定ベ
ーンは、上記排気ガスの上流側に位置する端部と上記ハ
ウジングとの間に形成されるノズル開口面積を、上記排
気ガスの下流側に位置する端部と上記ハウジングとの間
に形成されるノズル開口面積よりも大きくなるように設
定した。請求項4記載の発明では、上記固定ベーンは、
上記排気ガスの下流に位置する端部とタービン翼との間
に形成される間隔を、上記排気ガスの下流側に位置する
端部と上記タービンとの間に形成される間隔よりも大き
くなるように設け、請求項5記載の発明では、上記可動
ベーンを、上記タービン翼に沿い下流側端部を回動中心
して回動可能な複数のベーンから構成したことを特徴と
している。
【0005】
【作用】請求項1記載の発明によると、制御手段により
可動手段が動作されると、タービン翼に沿って配置され
た回動可能な可動ベーンが、排気ガスの下流側に位置す
る下流側端部を回動中心として回動されてその位置を制
御され、この可動ベーンの動作によりタービン容量が変
化する。排気通路内に導入される排気ガスは、可動ベー
ンよりも排気ガスの下流側に位置し、かつ、上記タービ
ン翼に沿って設けられた固定ベーンと、排気通路が形成
されタービン翼を収容するハウジングとの間を通って、
タービン翼に向かって流動する。請求項2記載の発明に
よると、固定ベーンを可動ベーンが閉状態において形成
するスクロール曲線上に設けたので、可動ベーンと連続
したスクロール面が構成される。請求項3記載の発明に
よると、固定ベーンにおける排気ガスの上流側に位置す
る端部とハウジングとの間に形成されるノズル開口面積
を、排気ガスの下流側に位置する端部とハウジングとの
間に形成されるノズル開口面積よりも大きくなるように
設けたので、排気通路が排気ガスの下流側に行くほどに
絞り込まれ、同通路内を流れる排気ガスの流速が下流側
に行くほど早くなる。請求項4記載の発明によると、固
定ベーンの排気ガスの上流側に位置する端部とタービン
翼との間に形成される間隔を、排気ガスの下流側に位置
する端部とタービン翼との間に形成される間隔よりも大
きくなるように設けたので、タービン翼に当たった排気
ガスの逃げが形成され、同タービン翼に対する回転抵抗
が低下する。請求項5記載の発明によると、可動ベーン
を、タービン翼に沿いその下流側端部を回動中心して回
動可能な複数のベーンとしたので、可動ベーンが回動す
ると、各ベーンの間から排気ガスがタービン翼に向かっ
て流れ込み、タービンを回転させる。
【0006】
【実施例】図1、図2において、符号1は直列6気筒4
サイクルエンジン(以下、「エンジン」と記す)を示
し、このエンジン1には、可変容量型のターボチャージ
ャ13が装着されている。エンジン1は、その本体内に
複数のシリンダ2を収容する。各シリンダ2の燃焼室7
には吸排気バルブ3、4を介して吸気ポート5と排気ポ
ート6がそれぞれ連通可能に形成されている。各シリン
ダの吸気ポート5は、吸気マニホールド8を介して吸気
路9に連通し、各シリンダの排気ポート6は、排気マニ
ホールド10を介して排気路11に連通している。吸気
路9は、ターボチャージャ13のコンプレッサ14部か
らインタクーラ20を介して吸気マニホールド8まで延
びる吸気管12と、同吸気管12の先端に配置されるエ
アクリーナ15とで構成される。排気路11は、排気マ
ニホールド10に直結されるターボチャージャ13のタ
ービン部17と、このタービン部17より延出する排気
管16と、同排気管16後端に設けられたマフラー18
とで構成される。インタクーラ20は、ターボチャージ
ャ13のコンプレッサ14部からの加圧エアを空気冷却
して吸気ポート側に送る周知の構成を採る。
【0007】ターボチャージャ13は、図2に示すよう
に、排気ガスを導入するタービン部17と吸入空気を圧
縮するコンプレッサ部14とから構成されている。ター
ビン部17は、図1、図3に示すように、タービン翼1
70を回転自在に支持収容すると共に、排気マニホール
ド10からの排気ガスを導入する排気通路171を形成
するハウジング172、同ハウジングに回動自在に支持
され、タービン翼170に沿って配置された2つの可動
ベーン173、174と、可動ベーン173、174を
作動させてタービン容量を変化させる駆動手段175と
からなる容量可変手段19、可動ベーン174よりも排
気ガスの下流側に位置し、かつ、タービン翼170の外
周に沿って設けられた固定ベーン176、及び駆動手段
175を作動させて可動ベーン173、174の位置を
制御する制御手段としてのコントロールユニット21を
備えている。
【0008】ハウジング172は、排気マニホールド1
0との接合部172b近傍に位置する排気導入口171
aにおける流路開口面積Aが最大となるスクロール状を
成している。可動ベーン173、174は、排気導入口
171a近傍からタービン翼170の略1/3程度まで
達する連続的なスクロール曲線を形成すべく配置されて
いて、排気ガスの下流側に位置する下流側端部173
a、174aがそれぞれ回転軸22,23に固定されて
回動自在とされている。すなわち、可動ベーン173、
174は、ハウジング172の内壁172aとの間に形
成される流路空間の断面積が徐々に減少するような曲率
に形成されている。
【0009】回転軸22、23は、ハウジング172の
外部に延出しており、駆動手段175を構成する外側レ
バー175a、175bに一体結合されている。各外側
レバー175a、175bの自由端は、駆動手段175
を構成する電磁アクチュエータ175cの可動ロッド1
75dにリンク結合している。ここでの電磁アクチュエ
ータ175cとしては電磁ソレノイドが用いられる。
【0010】固定ベーン176は、耐熱性の金属で略等
厚に形成されていて、可動ベーン174の下流端174
aよりも下流側であって、可動ベーン173,174が
図3に実線で示す閉状態において形成するスクロール曲
線上に配設されている。固定ベーン176は、排気ガス
の上流側に位置する上端部176aとハウジングの内壁
172aとの間に形成される排気通路171のノズル開
口面積Bが、排気ガスの下流側に位置する下端部176
bと内壁172aとの間に形成されるノズル開口面積C
よりも大きく、かつ、上端部176aとタービン翼17
0との間に形成される間隔Lが、下端部176bとター
ビン翼170との間に形成される間隔L’よりも大きく
なるように設けられている。つまり、固定ベーン176
は、可変ベーン174の延長ベーンと考えられ、各開口
面積の関係を可動ベーン173,174の閉じ状態にお
いて、A>B>Cの関係を達成するように配置構成され
ている。
【0011】電磁アクチュエータ175cは、コントロ
ールユニット21の制御下に置かれていて、エンジン1
からの排気ガス流量が少ない運転領域の時には、可変ベ
ーン173、174を、図3に実線で示す排気導入口1
71aに流入した排気ガスをノズル部Cに案内する閉状
態に位置させ、エンジン1からの排気ガス流量が多い運
転領域の時には、可変ベーン173、174を図3に二
転鎖線で示す、導入された排気ガスを直接タービン翼に
案内する開状態に位置するように、可動ロッド175d
を図1に示す矢印a方向に摺動させる。
【0012】排気導入口171a近傍のハウジング17
2には、大気開口されるウエストゲート177が形成さ
れている。このゲート177は、常閉付勢されるウエス
トゲートバルブ178で閉じられていて、タービン部1
7の圧力が過剰に上昇すると開口されるようになってい
る。ここでは、排気圧力が上昇するとウエストゲートバ
ルブ178とリンク結合するロッド179を、破線矢印
方向に移動させる図示しないダイヤフラム型のアクチュ
エータによってバルブの開閉が行なわれる。但し、ウエ
ストゲートバルブ178の開時期は、可動ベーン17
3,174を開動作させる電磁アクチュエータ175c
の作動よりも遅く設定する。
【0013】コンプレッサ部14は、タービン翼170
と同軸的に設けられ、吸入空気を圧縮して吸気マニホー
ルド8に供給する図示しないコンプレッサ翼がそのケー
シング内に設けられている。
【0014】コントロールユニット21は、マイクロコ
ンピュータで要部がなり、図示しない双方向性バスによ
り相互に接続されたROM(リードオンメモリ)、RA
M(ランダムアクセスメモリ)、CPU(マイクロプロ
セッサ)、入力ポート及び出力ポートを備えるという周
知のハード構成を採る。入力ポートには、運転状態検出
手段としてのエンジン1の回転数Ne信号を出力する回
転数センサ22、エンジン1の負荷L信号を出力する負
荷センサ23、エンジン1の冷却水温度wt信号を出力
する温度センサ24等が図示しないAD変換器を介して
それぞれ接続されている。他方、出力ポートには、対応
する図示しない駆動回路を介して電磁アクチュエータ1
75cが接続されている(図2参照)。ROM(リード
オンメモリ)には、図5に示す制御プログラムや、図6
に示すターボ運転状態設定マップ等が記憶処理される。
図6に示すターボ運転状態設定マップにおいて、で示
す領域は、可変ベーン173、174を閉状態とする低
流量域を、で示す領域は、可変ベーン173、174
を開状態とする大流量域をそれぞれ示している。
【0015】このような構成の可変容量型ターボチャー
ジャの動作を図5に示す過給圧制御ルーチンに沿って説
明する。コントロールユニット21は、図示しないメイ
ンスイッチのオン処理によって燃料噴射制御等を含む図
示しない周知のメインルーチンを実行し、その途中で図
5の過給圧制御ルーチンに達する。コントロールユニッ
ト21は各センサよりエンジンの回転数Ne、負荷L等
の検出信号を取り込み、得られたデータを所定のエリア
にストア(ステップs1)してステップs2に進む。ス
テップs2では図6のターボチャージャ13の運転状態
設定マップに沿って現在の回転数Ne及び負荷Lに応じ
た2の領域、の何れか一方に設定し、ステップs3
でその設定結果に応じて電磁アクチュエータ175cを
駆動してリターンする。
【0016】ステップs2での設定モードがの低流量
域であると、アクチュエータ175cは駆動されず、可
動ベーン173、174は閉状態を示す実線位置のまま
であるので、エンジン1から排出される流量の比較的少
ない排気ガスは、排気流入口171aから可動ベーン1
73、174及び固定ベーン176とハウジングの内壁
172aとの間の排気通路171を通り、反時計周りで
タービン翼170まで導かれる。この時、流入する排気
ガスは、排気通路171の流路断面は徐々に狭められ排
気通路171中最も開口断面の小さいノズル部Cへ案内
されるので、圧縮されて流速が高められてタービン翼1
70に当たる。従って、低流量の運転領域であっても流
速を高めことでタービン翼170を効率的に回転させる
ことができる。また、タービン翼170と固定ベーン1
76の上流端176aとの間隔Lが、下流端176bと
タービン翼170との間隔L’よりも大きく設定されて
いるので、排気ガスがタービン翼170の裏側まで十分
に当たると共に、タービン翼170に当たった排気ガス
の回転方向への抜けがよくなる。
【0017】一方、ステップs2での設定モードがの
大流量域であると、アクチュエータ175cが通電され
て駆動され、図1に示すロッド175dが矢印a方向に
摺動して、図3において閉状態(実線位置)にあった可
動ベーン173、174が回動して開状態を示す2点鎖
線位置となる。すると、可動ベーン173、174とハ
ウジングの内壁172aに沿って流れ、固定ベーン17
6で絞られて流速を高められてタービン翼170に当て
られていた排気ガスが、可動ベーン173,174の間
を通って直接タービン翼170に一気に当てられる。す
なわち、固定ベーン176と内壁172aにより形成さ
れるノズル部Cによる排気ガスの絞りが解除されるので
流動抵抗が減少し、効率よく多量の排気ガスを導入して
タービン翼170を回転させることになる。
【0018】不用意なアクセルの開動作等により排気ガ
ス流量が増えて、ハウジング172内の圧力が過剰に高
くなる過過給状態となると、図示しないダイヤフラム型
のアクチュエータが作動してウエストゲートバルブ17
8が開かれ、ハウジング172内の圧力が減少して過過
給によるタービン翼170のオーバーランが防止され
る。
【0019】ここでは、ウエストゲートバルブ178を
ダイヤフラム型のアクチュエータにより開閉している
が、電磁ソレノイドで開閉する構成とすることも可能で
ある。その場合、上述した図5に示す過給圧制御ルーチ
ンに2点鎖線で囲ったステップs4、s5を追加し、マ
ップにの領域よりも大きいの領域を設定しておき、
その領域を回転数Ne及び負荷Lに応じて選択設定した
場合、過過給状態と判断して電磁ソレノイドの駆動して
ウエストゲートバルブ178を開状態とするようにして
も良い。なお、可変ベーン173、174の開閉動作に
より、過過給を回避できる場合、特にウエストゲート及
びバルブ178を設置する必要はない。また、本実施例
では、固定ベーン176を同一の厚さに構成してB>C
の条件を満たすように、タービン翼170の近傍で、か
つ、可動ベーン174の下流側に配置したが、図4に示
すように、下流端176bの厚さを上端部176aより
も厚く形成した固定ベーンを配置することでも構わな
い。
【0020】ここで固定ベーン176を配置した可変容
量型のターボチャージャと、固定ベーンを配置しない可
変容量型ターボチャージャの特性を図7に示す。図7に
おいて、縦軸はエンジントルクを示し、横軸はエンジン
回転数を示す。また、実線は固定ベーンを持たないター
ボチャージャの特性を示し、2点鎖線は固定ベーンを有
する本発明のターボチャージャの特性を示す。図から、
固定ベーンを設置することで、可変ベーンの開状態にお
けるトルク特性は、固定ベーンを持たないターボチャー
ジャにおける可変ベーンの開状態時よりも若干低回転側
にシフトするのの、可変ベーンの閉状態においては、ト
ルクの立上りが低回転側に大きく移動(シフト)する。
【0021】このように、固定ベーン176を設けるこ
とで、排気流入口171aの流路断面Aを換えることな
く、排気流路171の先端側の開口面積Cを絞ることが
できるので、低流量時時のトルクアップや過給圧の立ち
上がりが早くなる。また、固定ベーン176は、可変ベ
ーン174と同一曲線上に配置されつつも別体とされて
いるので、従来の可変ベーンを延長して流路を絞るタイ
プのものよりも、剛性確保と共に流路の絞りの自由度が
大きくなる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、可動ベーンの下流側に
排気流路を絞る固定ベーンを配置したので、可動ベーン
を延長したり、或いは、タービンハウジングの壁圧を厚
くすることなく、排気流路を絞ることができるので、剛
性がよく低流量の排気ガスでも十分に流速を高められて
低流量域からでも応答性の良いターボチャージャとする
ことができる。また、固定ベーンによりノズル開口部を
絞り込むことができるため、ハウジングの厚さを厚くす
る必要がなくなり、排気ガスの流入口を断面を十分に確
保することができ、排気ガスの多い大流量域でも十分に
排気ガスを導入でき、出力の低減を防止できる。従っ
て、エンジン高回転側の出力特性を極力犠牲にすること
なく、ターボチャージャの有効領域をエンジン低回転側
にワイドレンジ化できる可変容量型ターボチャージャを
提供するという本発明の目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変容量型ターボチャージャの一実施
例を示す概略構成図である。
【図2】本発明の可変容量型ターボチャージャが装着さ
れたエンジンシステムを示す概略構成図である。
【図3】図1に示した可変容量型ターボチャージャの部
分拡大図である。
【図4】本発明の要部である固定ベーンの変形例を示す
拡大図である。
【図5】制御手段が行なう過給圧制御ルーチンのフロー
チチャートである。
【図6】制御手段に記憶されたターボチャージャの運転
領域設定マップの特性線図である。
【図7】本発明の可変容量型ターボチャージャの特性を
示す線図である。
【符号の説明】
13 可変容量型ターボチャージ
ャ 19 容量可変手段 21 制御手段 170 タービン翼 171 排気通路 172 ハウジング 173、174 可動ベーン 173a、174a 下流側端部 175 可動手段 176 固定ベーン B,C ノズル開口面積 L,L’ 端部とタービン翼との間隔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気ガスを導入する排気通路が形成される
    と共に、同排気路内に導入される排気ガスによって回転
    されるタービン翼を収容したハウジングと、 上記排気ガスの下流側に位置する下流側端部を回動中心
    として上記タービン翼に沿って配置された回動可能な可
    動ベーンと同可動ベーンを動作してタービン容量を変化
    させる可動手段とからなる容量可変手段と、 上記可動ベーンよりも排気ガスの下流側に位置し、か
    つ、上記タービン翼に沿って設けられた固定ベーンと、 上記可動手段を動作させて上記可動ベーンの位置を制御
    する制御手段とを備えたことを特徴とする可変容量型タ
    ーボチャージャ。
  2. 【請求項2】上記固定ベーンを、上記可動ベーンがその
    閉状態において形成するスクロール曲線上に設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の可変容量型ターボチャージ
    ャ。
  3. 【請求項3】上記固定ベーンは、上記排気ガスの上流側
    に位置する端部と上記ハウジングとの間に形成されるノ
    ズル開口面積を、上記排気ガスの下流側に位置する端部
    と上記ハウジングとの間に形成されるノズル開口面積よ
    りも大きくなるように設けられたことを特徴とする請求
    項1または2記載の可変容量型ターボチャージャ。
  4. 【請求項4】上記固定ベーンは、上記排気ガスの下流に
    位置する端部とタービン翼との間に形成される間隔を、
    上記排気ガスの下流側に位置する端部と上記タービンと
    の間に形成される間隔よりも大きくなるように設けられ
    たことを特徴とする請求項1、2または3記載の可変容
    量型ターボチャージャ。
  5. 【請求項5】上記可動ベーンが、上記タービン翼に沿
    い、下流側端部を回動中心して回動可能な複数のベーン
    から構成されたことを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の可変容量型ターボチャージャ。
JP6067330A 1994-04-05 1994-04-05 可変容量型ターボチャージャ Withdrawn JPH07279679A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016504520A (ja) * 2012-12-05 2016-02-12 マック トラックス インコーポレイテッド 排気ガス温度の調整方法及びバイパス装置を備えたタービン
US10578106B2 (en) 2014-12-12 2020-03-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Compressor

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JP2016504520A (ja) * 2012-12-05 2016-02-12 マック トラックス インコーポレイテッド 排気ガス温度の調整方法及びバイパス装置を備えたタービン
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