JPH10169457A - ターボ過給機付エンジン - Google Patents

ターボ過給機付エンジン

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JPH10169457A
JPH10169457A JP8333275A JP33327596A JPH10169457A JP H10169457 A JPH10169457 A JP H10169457A JP 8333275 A JP8333275 A JP 8333275A JP 33327596 A JP33327596 A JP 33327596A JP H10169457 A JPH10169457 A JP H10169457A
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JP
Japan
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pipe
engine
intake
exhaust
exhaust pipe
Prior art date
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Application number
JP8333275A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Tsuji
幸浩 辻
Nobuhiro Funayama
悦弘 舩山
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】 低速域でのエンジン出力を増大でき、黒煙の排出を低減
し、更に低速域での燃費を向上できる。 【課題】回転軸21の一端に固着されたターボ過給機1
7のタービン22が排気マニホルド12に接続された排
気管13に設けられ、排気管を通過する排気のエネルギ
により回転する。回転軸の他端に固着されたコンプレッ
サ23が吸気マニホルド14に接続された吸気管16に
設けられ、吸気管を通過する吸気を圧縮する。一端が排
気管のうち排気マニホルド及びタービン間に位置する上
流側排気管13aに接続されたバイパス管24の他端が
吸気管のうち吸気マニホルド及びコンプレッサ間に位置
する下流側吸気管16aに接続される。バイパス管に設
けられたバルブ26が下流側吸気管内の圧力が上流側排
気管内の圧力より高くかつエンジン回転速度が600〜
1000rpmの範囲内にあるときにのみ開く。 【解決手段】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排気の
エネルギにより吸気を圧縮するターボ過給機を備えたエ
ンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のターボ過給機付エンジン
として、排気マニホルドに接続された排気管に回転軸の
一端に固着されたタービンが設けられ、吸気マニホルド
に接続された吸気管に上記回転軸の他端に固着されたコ
ンプレッサが設けられ、タービンに排気を導くためのタ
ービンノズルの面積が変更可能に構成されたターボ過給
機付エンジンが知られている。このターボ過給機付エン
ジンでは、動翼を有するタービンがタービンケースに回
転可能に収容され、このケースの排気導入口と排気管と
の接続部に排気を上記動翼に導く複数の可変静翼が所定
の間隔をあけて設けられる。即ち上記タービンノズルは
複数の可変静翼間に形成された複数の空間であり、これ
らの可変静翼を静翼駆動手段を介して回動可能に構成す
ることにより複数のタービンノズルの面積が変更可能に
構成される。
【0003】このように構成されたターボ過給機付エン
ジンでは、エンジンが低速で回転しているときには、排
気管を通過する排気流量が少ないため、複数の静翼を静
翼駆動手段により複数のタービンノズルを絞る方向に回
転すると、タービンの動翼に吹付けられる排気の流速が
速くなり、タービンを高速で回転できる。この結果、エ
ンジンの吸気量が増大するので、低速域でのエンジン出
力を増大でき、黒煙の排出を低減でき、更に低速域での
燃費を向上できる。またエンジンが高速で回転するとき
には、排気管を通過する排気流量が多いため、複数の静
翼を静翼駆動手段により複数のタービンノズルを広げる
方向に回転すると、排気の流速が遅くなり、タービンが
必要以上に高速回転することを防止できる。この結果、
吸気圧力が過上昇しないので、エンジン性能を低下させ
ないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のタ
ーボ過給機付エンジンでは、複数の可変静翼を静翼駆動
手段を介して回転駆動しなければならず、ターボ過給機
の構造が複雑になる不具合があった。本発明の目的は、
比較的簡単な構造で、低速域でのエンジン出力を増大で
き、黒煙の排出を低減し、更に低速域での燃費を向上で
きるターボ過給機付エンジンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、回転軸21の一端に固着され排気マ
ニホルド12に接続された排気管13に設けられ排気管
13を通過する排気のエネルギにより回転するタービン
22と、回転軸21の他端に固着され吸気マニホルド1
4に接続された吸気管16に設けられ吸気管16を通過
する吸気を圧縮するコンプレッサ23とを備えたターボ
過給機付エンジンの改良である。その特徴ある構成は、
一端が排気管13のうち排気マニホルド12及びタービ
ン22間に位置する上流側排気管13aに接続され他端
が吸気管16のうち吸気マニホルド14及びコンプレッ
サ23間に位置する下流側吸気管16aに接続されたバ
イパス管24と、バイパス管24に設けられ下流側吸気
管16a内の圧力が上流側排気管13a内の圧力より高
くかつエンジン回転速度が600〜1000rpmの範
囲内にあるときにのみ開くバルブ26とを備えたところ
にある。
【0006】この請求項1に係るターボ過給機付エンジ
ンでは、下流側吸気管16a内の圧力が上流側排気管1
3a内の圧力より大きく、かつエンジン回転速度が所定
の低速域にあるときにバルブ26を開くと、下流側吸気
管16a内の吸気が上流側排気管13a内に流入し、タ
ービン22に流入するガス量が増し、タービン22の効
率が良好な状態となって、バルブ26を閉じているとき
よりもタービン22の回転速度が大きくなり、エンジン
11の吸気量が増大する。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、バルブ26が、エ
ンジン回転速度が600rpmで全開となり、エンジン
回転速度が600rpmから上昇するに従って次第に開
度が小さくなり、エンジン回転速度が1000rpmを
越えると全閉となるように構成されたことを特徴とす
る。この請求項2に係るターボ過給機付エンジンでは、
低速域内でもエンジン回転速度が600rpmと低いと
きにはタービン22に流入する排気量は極めて少ない。
このときバルブ26が全開となるので、比較的多量の吸
気がバイパス管24を通って上流側排気管13aに流入
する。この結果、タービン22を比較的高速で回転でき
るので、エンジン出力を増大できる。また低速域内でも
エンジン回転速度が次第に上昇して1000rpm近く
になると、タービン22に流入する排気量は比較的多く
なる。このときバルブ26が全閉に近づくので、吸気は
殆ど上流側排気管13aに流入しない。この結果、ター
ビン22が必要以上に高速回転することがなく、吸気圧
力が過上昇しないので、エンジン性能を低下させない。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図2に示すように、燃料噴射ポ
ンプに設けられ燃料噴射量を調整するコントロールラッ
クのラック位置のうち、全く燃料を噴射しないゼロラッ
ク位置を0%としかつ最大量の燃料を噴射するフルラッ
ク位置を100%としたときに、このラック位置が70
〜100%の範囲内にあるときバルブ26が開くように
構成されたことを特徴とする。この請求項3に係るター
ボ過給機付エンジンでは、コントロールラックのラック
位置が70〜100%の範囲内にあるとき、下流側吸気
管16a内の圧力が上流側排気管13a内の圧力より大
きいため、コントロールラックのラック位置とエンジン
回転速度とによりバルブ26を開く時期を的確に検出で
きる。またコントロールラックのラック位置を上記範囲
に限定したのは、コントロールラックがフルラック位置
の70%未満になると、下流側吸気管16a内の圧力と
上流側排気管13a内の圧力との差が殆どなくなるため
である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて詳しく説明する。図1に示すように、エ
ンジン11は車両用のディーゼルエンジンであって、こ
のエンジン11の排気マニホルド12には排気管13が
接続され、吸気マニホルド14には吸気管16が接続さ
れる。排気管13と吸気管16との間にはターボ過給機
17が設けられる。ターボ過給機17は排気管13の途
中に接続されたタービンハウジング18と、吸気管16
の途中に接続されたコンプレッサハウジング19と、タ
ービンハウジング18からコンプレッサハウジング19
にかけて回転可能に挿通された回転軸21と、回転軸2
1の一端に固着されタービンハウジング18に収容され
たタービン22と、回転軸21の他端に固着されコンプ
レッサハウジング19に収容されたコンプレッサ23と
を備える。
【0010】また排気管13と吸気管16とはバイパス
管24により接続される。このバイパス管24の一端は
排気管13のうち排気マニホルド12及びタービン22
間に位置する上流側排気管13aに接続され、バイパス
管24の他端は吸気管16のうち吸気マニホルド14及
びコンプレッサ23間に位置する下流側吸気管16aに
接続される。バイパス管24にはこのバイパス管24の
開度を調整するバルブ26が設けられる。バルブ26は
バイパス管24内にシャフト26bを中心に回動可能に
設けられたバルブ本体26aと、このバルブ本体26a
を駆動するアクチュエータ26cとを有する。この実施
の形態ではバルブ本体26aはバタフライバルブであ
り、アクチュエータ26cはステッピングモータであ
る。
【0011】上流側排気管13aにはこの排気管13a
内の排気圧力を検出する排気圧力センサ27が設けら
れ、下流側吸気管16aにはこの吸気管16a内の吸気
圧力を検出する吸気圧力センサ28が設けられる。また
エンジン11のクランク軸11a近傍にはこのクランク
軸11aの回転速度を検出するエンジン回転センサ29
が設けられる。圧力センサ27,28は図示しないが圧
力検出部と、検出圧力を電気信号に変換する変換部とを
有する。圧力検出部としてはダイヤフラムやベロー等が
用いられ、変換部としては力平衡方式、静電容量方式、
ストレインゲージ方式等が用いられる。排気圧力センサ
27、吸気圧力センサ28及びエンジン回転センサ29
の各検出出力はコントローラ31の制御入力に接続さ
れ、コントローラ31の制御出力は図示しない駆動回路
を介してアクチュエータ26cに接続される。
【0012】またコントローラ31にはメモリ32が設
けられる。このメモリ32には上記エンジン回転センサ
29の検出出力と比較され、バルブ26を開く条件の一
つとなるエンジン回転速度600〜1000rpmがマ
ップとして記憶される。またメモリ32にはエンジン回
転速度に対するバルブ26の開度がマップとして記憶さ
れる。即ちメモリ32には、エンジン回転速度が600
rpmでバルブ26が全開となり、エンジン回転速度が
600rpmから上昇するに従って次第にバルブ26の
開度が小さくなり、エンジン回転速度が1000rpm
を越えるとバルブ26が全閉となるように記憶される。
なお、この実施の形態では、エンジンとしてディーゼル
エンジンを挙げたが、ガソリンエンジンであってもよ
い。また、この実施の形態では、バルブ本体としてバタ
フライバルブを挙げ、アクチュエータとしてステッピン
グモータを挙げたが、バルブ本体としてリードバルブや
スライド式バルブ等を用いてもよく、アクチュエータと
してダイヤフラムアクチュエータや電磁ソレノイド等を
用いてもよい。
【0013】このように構成されたターボ過給機付エン
ジンの動作を説明する。クランク軸11aのトルクをシ
リンダ容積で除した値である軸平均有効圧が各エンジン
回転速度で定まる所定値Pmeを越えると、下流側吸気
管16a内の圧力が上流側排気管13a内の圧力より大
きくなり、その差は軸平均有効圧が大きくなるに従って
大きくなる(図1及び図3)。吸気圧力センサ28及び
排気圧力センサ27が下流側吸気管16a内及び上流側
排気管13a内の圧力をそれぞれ検出し、エンジン回転
センサ29がクランク軸11aの回転速度を検出する。
コントローラ31は圧力センサ27,28の各検出出力
に基づいて下流側吸気管16a内の圧力が上流側排気管
13a内の圧力より大きいことを演算し、クランク軸1
1aの回転速度が低速域の所定の範囲内にあることをメ
モリ32のマップと比較して演算すると、バルブ26を
メモリ32のマップよるエンジン回転速度に対応した開
度で開くので、下流側吸気管16a内の吸気が上流側排
気管13a内に流入し、タービン22に流入するガス量
が増す。この結果、タービン22の回転速度が上昇し、
エンジン11の吸気量が増大するので、低速域でのシリ
ンダ内における燃焼が向上し、低速域でのエンジン出力
が増大する。これにより黒煙の排出を低減でき、低速域
での燃費を向上できる。
【0014】低速域内でもエンジン回転速度が600r
pmと低いときには、タービン22に流入する排気量は
極めて少ないが、コントローラ31はバルブ26を全開
にするので、比較的多量の吸気がバイパス管24を通っ
て上流側排気管13aに流入する。この結果、タービン
22を比較的高速で回転できるので、エンジン出力を増
大できる。また低速域内でもエンジン回転速度が次第に
上昇して1000rpm近くになると、タービン22に
流入する排気量は比較的多くなるが、コントローラ31
はバルブ26を全閉に近づけるので、吸気は殆ど上流側
排気管13aに流入しない。この結果、タービン22が
必要以上に高速回転することがなく、吸気圧力が過上昇
しないので、エンジン性能を低下させない。
【0015】図2は本発明の第2の実施の形態を示す。
図2において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、第1の実施の形態の吸気圧力センサ及び
排気圧力センサに代えて、燃料噴射ポンプ(図示せず)
のコントロールラック(図示せず)近傍にこのラック位
置を検出する負荷センサ57が設けられ、この負荷セン
サ57の検出出力がコントローラ31の制御入力に接続
される。コントロールラックのラック位置のうち、エン
ジン11に全く燃料を噴射しないゼロラック位置を0%
とし、かつエンジン11に最大量の燃料を噴射するフル
ラック位置を100%とする。メモリ32には上記負荷
センサ57の検出出力と比較され、バルブ26を開く条
件の一つとなるコントロールラックのラック位置が70
〜100%の範囲内にあることがマップとして記憶され
る。上記以外は第1の実施の形態と略同一に構成され
る。
【0016】このように構成されたターボ過給機付エン
ジンでは、コントロールラックのラック位置が70〜1
00%の範囲内にあるときには、エンジン11は高負荷
域にあるため、軸平均有効圧はエンジン回転速度に拘わ
らず図3のSで示す範囲内にある、即ち下流側吸気管1
6a内の圧力は上流側排気管13a内の圧力より常に大
きい。この結果、圧力センサを用いずに、エンジン回転
センサ29及び負荷センサ57の各検出出力だけで、コ
ントローラ31は的確な時期にかつ的確な開度でバルブ
26を開くことができる。また負荷センサ57を用いた
方が圧力センサを用いる場合より応答性が向上するとい
う利点もある。上記以外は第1の実施の形態の動作と略
同様であるので、繰返しの説明を省略する。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例>図2に示すように、排気量が11000cc
の6気筒ターボ過給機付ディーゼルエンジン11の下流
側吸気管16aと上流側排気管13aとを長さ及び内径
がそれぞれ400mm及び40mmのバイパス管24に
より接続し、このバイパス管24にバイパス管24の開
度を調整するバルブ26を設けた。またエンジン11の
クランク軸11a近傍にこのクランク軸11aの回転速
度を検出するエンジン回転センサ29を設け、燃料噴射
ポンプ(図示せず)のコントロールラック(図示せず)
近傍にこのラック位置を検出する負荷センサ57を設け
た。これらのセンサ29,57の各検出出力をコントロ
ーラ31の制御入力に接続し、コントローラ31の制御
出力にバルブ26のアクチュエータ26cを接続した。
コントローラ31に設けられたメモリ32には、エンジ
ン回転速度600〜1000rpmと、コントロールラ
ックのラック位置70〜100%とをマップとして記憶
した。 <比較例>図示しないがバイパス管、バルブ、エンジン
回転センサ、負荷センサ及びコントローラがないことを
除いて、上記実施例と同一のエンジンを比較例とした。
【0018】<比較試験及び評価>実施例及び比較例の
エンジンを負荷を一定(コントロールラックのラック位
置を100%とする。)としてエンジン回転速度を60
0rpmから1000rpmまで徐々に上昇させたとき
の体積効率を測定した。その結果を図4に示す。図4か
ら明らかなようにエンジン回転速度が600〜1000
rpmの範囲内では実施例の方が比較例より体積効率が
向上することが判った。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、バ
イパス管の一端を排気管のうち排気マニホルド及びター
ビン間に位置する上流側排気管に接続し、バイパス管の
他端を吸気管のうち吸気マニホルド及びコンプレッサ間
に位置する下流側吸気管に接続し、更にバイパス管に設
けられたバルブが下流側吸気管内の圧力が上流側排気管
内の圧力より高くかつエンジン回転速度が600〜10
00rpmの範囲内にあるときにのみ開くように構成し
たので、バルブを開くと、下流側吸気管内の吸気が上流
側排気管内に流入し、タービンに流入するガス量が増
す。この結果、タービンの回転速度が大きくなり、エン
ジンの吸気量が増大するので、低速域でのエンジンのシ
リンダ内における燃料の燃焼が向上し、低速域でのエン
ジン出力が増大する。またこれにより黒煙の排出を低減
でき、低速域での燃費を向上できる。
【0020】またエンジン回転速度が600rpmでバ
ルブが全開となり、エンジン回転速度が600rpmか
ら上昇するに従って次第にバルブの開度が小さくなり、
エンジン回転速度が1000rpmを越えるとバルブが
全閉となるように構成すれば、低速域内でもエンジン回
転速度が600rpmと低いときにはタービンに流入す
る排気量は極めて少ないので、バルブが全開となって比
較的多量の吸気がバイパス管を通って上流側排気管に流
入する。この結果、タービンを比較的高速で回転できる
ので、エンジン出力を増大できる。また低速域内でもエ
ンジン回転速度が次第に上昇して1000rpm近くに
なると、タービンに流入する排気量は比較的多くなる。
このときバルブが全閉に近づくので、吸気は殆ど上流側
排気管に流入しない。この結果、タービンが必要以上に
高速回転することがなく、吸気圧力が過上昇しないの
で、エンジン性能を低下させない。
【0021】更に燃料噴射量を調整するコントロールラ
ックを燃料噴射ポンプに設け、このラック位置が70〜
100%の範囲内にあるときにバルブが開くように構成
すれば、ラック位置が上記範囲内にあるとき、下流側吸
気管内の圧力が上流側排気管内の圧力より大きいため、
コントロールラックのラック位置とエンジン回転速度と
によりバルブを開く時期を的確に検出でき、また圧力セ
ンサより応答性が向上するという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態のターボ過給機付エンジン
の構成図。
【図2】本発明の第2実施形態を示す図1に対応する構
成図。
【図3】軸平均有効圧の変化に対する下流側吸気管内の
圧力P2及び上流側排気管内の圧力P3の変化を示す図。
【図4】エンジン回転速度の変化に対する実施例及び比
較例のエンジンの体積効率の変化を示す図。
【符号の説明】
11 ディーゼルエンジン(エンジン) 12 排気マニホルド 13 排気管 13a 上流側排気管 14 吸気マニホルド 16 吸気管 16a 下流側吸気管 17 ターボ過給機 21 回転軸 22 タービン 23 コンプレッサ 24 バイパス管 26 バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(21)の一端に固着され排気マニホ
    ルド(12)に接続された排気管(13)に設けられ前記排気管
    (13)を通過する排気のエネルギにより回転するタービン
    (22)と、前記回転軸(21)の他端に固着され吸気マニホル
    ド(14)に接続された吸気管(16)に設けられ前記吸気管(1
    6)を通過する吸気を圧縮するコンプレッサ(23)とを備え
    たターボ過給機付エンジンにおいて、 一端が前記排気管(13)のうち前記排気マニホルド(12)及
    び前記タービン(22)間に位置する上流側排気管(13a)に
    接続され他端が前記吸気管(16)のうち前記吸気マニホル
    ド(14)及び前記コンプレッサ(23)間に位置する下流側吸
    気管(16a)に接続されたバイパス管(24)と、 前記バイパス管(24)に設けられ前記下流側吸気管(16a)
    内の圧力が前記上流側排気管(13a)内の圧力より高くか
    つエンジン回転速度が600〜1000rpmの範囲内
    にあるときにのみ開くバルブ(26)とを備えたことを特徴
    とするターボ過給機付エンジン。
  2. 【請求項2】 バルブ(26)はエンジン回転速度が600
    rpmで全開となり、エンジン回転速度が600rpm
    から上昇するに従って次第に開度が小さくなり、エンジ
    ン回転速度が1000rpmを越えると全閉となるよう
    に構成された請求項1記載のターボ過給機付エンジン。
  3. 【請求項3】 燃料噴射ポンプに設けられ燃料噴射量を
    調整するコントロールラックのラック位置のうち、全く
    燃料を噴射しないゼロラック位置を0%としかつ最大量
    の燃料を噴射するフルラック位置を100%としたとき
    に、前記ラック位置が70〜100%の範囲内にあると
    きバルブ(26)が開くように構成された請求項1又は2記
    載のターボ過給機付エンジン。
JP8333275A 1996-12-13 1996-12-13 ターボ過給機付エンジン Pending JPH10169457A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100475798B1 (ko) * 2001-09-26 2005-03-10 현대자동차주식회사 터보차저 인터쿨러의 과급공기 바이패스 시스템
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