JPH07279291A - フラットデッキプレート - Google Patents
フラットデッキプレートInfo
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- JPH07279291A JPH07279291A JP9577394A JP9577394A JPH07279291A JP H07279291 A JPH07279291 A JP H07279291A JP 9577394 A JP9577394 A JP 9577394A JP 9577394 A JP9577394 A JP 9577394A JP H07279291 A JPH07279291 A JP H07279291A
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- flat
- plate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フラットデッキプレートの役物(非標準品)
を不要にする。 【構成】 フラットデッキプレート11は平坦な上面を
持ち,上面側に閉じ合わせ部12aを持つ長手方向の補
強リブ12を下面側に例えば3条備える。図で右側の側
縁の近傍には補強リブ2を持ち,図で左側の側縁の近傍
には補強リブがなく広い平板状となっている。この左側
の側縁には直角折り曲げ部がなく水平のままであり,か
つ側縁の近傍にミシン目等による長手方向の折り曲げ線
14を持つ。このデッキプレート11を敷設する場合,
デッキプレート11どうしの接続は,必要に応じてスラ
イド接続または差し込み接続を採用する。スライド接続
とする場合は,デッキプレート11の働き幅を任意に調
整できる。したがって,標準品だけでも(すなわち役物
がなくても)種々の梁スパンに対応できる。差し込み接
続とする場合は,他方の側縁部分を閉じ合わせ部に差し
込み,折り曲げると,直角折り曲げ部が形成され,差し
込み接続がなされたことになる。
を不要にする。 【構成】 フラットデッキプレート11は平坦な上面を
持ち,上面側に閉じ合わせ部12aを持つ長手方向の補
強リブ12を下面側に例えば3条備える。図で右側の側
縁の近傍には補強リブ2を持ち,図で左側の側縁の近傍
には補強リブがなく広い平板状となっている。この左側
の側縁には直角折り曲げ部がなく水平のままであり,か
つ側縁の近傍にミシン目等による長手方向の折り曲げ線
14を持つ。このデッキプレート11を敷設する場合,
デッキプレート11どうしの接続は,必要に応じてスラ
イド接続または差し込み接続を採用する。スライド接続
とする場合は,デッキプレート11の働き幅を任意に調
整できる。したがって,標準品だけでも(すなわち役物
がなくても)種々の梁スパンに対応できる。差し込み接
続とする場合は,他方の側縁部分を閉じ合わせ部に差し
込み,折り曲げると,直角折り曲げ部が形成され,差し
込み接続がなされたことになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,主としてコンクリー
ト床の型枠に用いられるフラットデッキプレートに関す
る。
ト床の型枠に用いられるフラットデッキプレートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9に従来のフラットデッキプレート1
の断面形状を示す。このフラットデッキプレート1は上
面が平坦であり,上面側に閉じ合わせ部2aを持つ長手
方向の補強リブ2を下面側に複数条(図示例で3条)備
え,デッキプレート幅方向の一方(図1で右側)の側縁
の近傍には補強リブ2を有し,他方(図1で左側)の側
縁の近傍には補強リブがなく広い平板状にされた断面形
状をなし,この他方の側縁に接続用の直角折り曲げ部3
を備えている。
の断面形状を示す。このフラットデッキプレート1は上
面が平坦であり,上面側に閉じ合わせ部2aを持つ長手
方向の補強リブ2を下面側に複数条(図示例で3条)備
え,デッキプレート幅方向の一方(図1で右側)の側縁
の近傍には補強リブ2を有し,他方(図1で左側)の側
縁の近傍には補強リブがなく広い平板状にされた断面形
状をなし,この他方の側縁に接続用の直角折り曲げ部3
を備えている。
【0003】このフラットデッキプレート1は鉄筋コン
クリート床の型枠として用いられるが,図11に示すよ
うに梁5上に両端を乗せてフラットデッキプレート1を
敷設していく際に,デッキプレート幅方向に隣接するフ
ラットデッキプレート1の閉じ合わせ部2aに前記直角
折り曲げ部3を差し込んで接続していく。しかし,実際
の施工対象床面のデッキプレート幅方向の梁スパンはフ
ラットデッキプレート1の幅に対して必ずしも整数倍で
はなく種々なので,図9および図10(イ)に示したフ
ラットデッキプレート1の標準品(以下,場合により単
に標準品1と呼ぶ)ばかりでなく,図10(ロ),
(ハ),(ニ),(ホ)に示すように,標準品1より幅
の狭い種々の役物(非標準品)のフラットデッキプレー
ト1A,1B,1C,1D(以下,単に役物1A等と呼
ぶ)が用いられる。
クリート床の型枠として用いられるが,図11に示すよ
うに梁5上に両端を乗せてフラットデッキプレート1を
敷設していく際に,デッキプレート幅方向に隣接するフ
ラットデッキプレート1の閉じ合わせ部2aに前記直角
折り曲げ部3を差し込んで接続していく。しかし,実際
の施工対象床面のデッキプレート幅方向の梁スパンはフ
ラットデッキプレート1の幅に対して必ずしも整数倍で
はなく種々なので,図9および図10(イ)に示したフ
ラットデッキプレート1の標準品(以下,場合により単
に標準品1と呼ぶ)ばかりでなく,図10(ロ),
(ハ),(ニ),(ホ)に示すように,標準品1より幅
の狭い種々の役物(非標準品)のフラットデッキプレー
ト1A,1B,1C,1D(以下,単に役物1A等と呼
ぶ)が用いられる。
【0004】そして,実際の施工対象床面のデッキプレ
ート幅方向の梁スパンに応じて,設計者が使用すべきフ
ラットデッキプレートの種類と具体的配列を明示した,
例えば図12に示すような割り付け図を描き,施工者は
この割り付け図に従って,標準品1および各種役物1
A,1B,1C,1Dを梁上に敷き並べていく。図12
に示す割り付け例では,左から順に働き幅LaのAタイ
プの役物1A,標準働き幅L0 の3枚の標準品1,働き
幅LdのDタイプの役物1Dを配列し,右端と梁4との
間の隙間に単なる平板である調整板6(これによる調整
幅をsで示す)を敷いている。この例で使用している役
物の種類はAタイプの役物1AとBタイプの役物1Bと
の2種である。梁スパンによってはBタイプの役物1
B,Cタイプの役物1Cを用いる。なお,図12におい
て,直角折り曲げ部3を差し込む閉じ合わせ部2aは誇
張して描いている。
ート幅方向の梁スパンに応じて,設計者が使用すべきフ
ラットデッキプレートの種類と具体的配列を明示した,
例えば図12に示すような割り付け図を描き,施工者は
この割り付け図に従って,標準品1および各種役物1
A,1B,1C,1Dを梁上に敷き並べていく。図12
に示す割り付け例では,左から順に働き幅LaのAタイ
プの役物1A,標準働き幅L0 の3枚の標準品1,働き
幅LdのDタイプの役物1Dを配列し,右端と梁4との
間の隙間に単なる平板である調整板6(これによる調整
幅をsで示す)を敷いている。この例で使用している役
物の種類はAタイプの役物1AとBタイプの役物1Bと
の2種である。梁スパンによってはBタイプの役物1
B,Cタイプの役物1Cを用いる。なお,図12におい
て,直角折り曲げ部3を差し込む閉じ合わせ部2aは誇
張して描いている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記役物1A,1B,
1C,1Dは,ロール成形機によりフラットデッキプレ
ートの標準品1を成形する際に,その一部を成形ライン
内で切り落として製造する。したがって,役物があると
スクラップが多く発生し,製造歩留りは低下する。ま
た,一部切り落としを行う切断装置の調整を役物の種類
に応じて行わなければならないので,役物があると成形
ラインの稼働率が低下し生産性が低下する。また,この
フラットデッキプレートは複数枚を積み重ねて梱包する
が,役物があると積み重ねの安定性が悪くかつ梱包荷姿
が不揃いとなり,梱包作業が煩雑である。さらに,多品
種であるため,施工現場において施工者は割り付け図が
ないと施工できない。また,多品種であるため,設計・
製造部門への注文インプット・製造・出荷等のすべての
段階での作業が煩雑となり,したがって,時間がかかり
納期短縮の要求に応えることが困難である,等の種々の
問題があった。
1C,1Dは,ロール成形機によりフラットデッキプレ
ートの標準品1を成形する際に,その一部を成形ライン
内で切り落として製造する。したがって,役物があると
スクラップが多く発生し,製造歩留りは低下する。ま
た,一部切り落としを行う切断装置の調整を役物の種類
に応じて行わなければならないので,役物があると成形
ラインの稼働率が低下し生産性が低下する。また,この
フラットデッキプレートは複数枚を積み重ねて梱包する
が,役物があると積み重ねの安定性が悪くかつ梱包荷姿
が不揃いとなり,梱包作業が煩雑である。さらに,多品
種であるため,施工現場において施工者は割り付け図が
ないと施工できない。また,多品種であるため,設計・
製造部門への注文インプット・製造・出荷等のすべての
段階での作業が煩雑となり,したがって,時間がかかり
納期短縮の要求に応えることが困難である,等の種々の
問題があった。
【0006】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,非標準品である役物を不要ないし種類
を極力少なくすることを可能にし,これによって,製造
歩留りの向上および生産性の向上を図り,梱包作業を容
易にし,また,施工現場で割り付け図がなくても施工す
ることを可能にし,さらに設計・製造部門への注文イン
プット・製造・出荷等のすべての段階での作業を簡略化
して納期短縮を図ることのできるフラットデッキプレー
トをを提供することを目的とする。
なされたもので,非標準品である役物を不要ないし種類
を極力少なくすることを可能にし,これによって,製造
歩留りの向上および生産性の向上を図り,梱包作業を容
易にし,また,施工現場で割り付け図がなくても施工す
ることを可能にし,さらに設計・製造部門への注文イン
プット・製造・出荷等のすべての段階での作業を簡略化
して納期短縮を図ることのできるフラットデッキプレー
トをを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,平坦な上面を持ち,上面側に閉じ合わせ部を持つ
長手方向の補強リブを下面側に複数条備え,デッキプレ
ート幅方向の一方の側縁の近傍には補強リブを有し,他
方の側縁の近傍には補強リブがなく広い平板状とされた
フラットデッキプレートにおいて,前記他方の側縁が水
平であり,かつこの側縁の近傍に,当該フラットデッキ
プレートを敷き並べる際に,隣接するフラットデッキプ
レートの前記閉じ合わせ部に差し込まれる直角折り曲げ
部を必要に応じて形成するための,その位置から直角に
折り曲げ可能な折り曲げ線を設けたことを特徴とする。
明は,平坦な上面を持ち,上面側に閉じ合わせ部を持つ
長手方向の補強リブを下面側に複数条備え,デッキプレ
ート幅方向の一方の側縁の近傍には補強リブを有し,他
方の側縁の近傍には補強リブがなく広い平板状とされた
フラットデッキプレートにおいて,前記他方の側縁が水
平であり,かつこの側縁の近傍に,当該フラットデッキ
プレートを敷き並べる際に,隣接するフラットデッキプ
レートの前記閉じ合わせ部に差し込まれる直角折り曲げ
部を必要に応じて形成するための,その位置から直角に
折り曲げ可能な折り曲げ線を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成のフラットデッキプレートを梁上で敷
き並べていく際,フラットデッキプレートどうしの接続
は,必要に応じてスライド接続または差し込み接続を採
用する。スライド接続の場合は,フラットデッキプレー
トの前記他方の側縁の近傍を隣接するフラットデッキプ
レートの上に単に乗せ,スポット溶接等で固定する。こ
の場合,側縁が水平であるから,隣接するフラットデッ
キプレート上の重ね代を適宜増減させることで,当該フ
ラットデッキプレートの働き幅を調整できる。したがっ
て,役物を用いることなく,ないしわずかの種類の役物
を用いるだけで,任意のデッキプレート幅方向の梁スパ
ンに対応させることができる。上記のフラットデッキプ
レートの折り曲げ線の外側部分を水平側片と呼ぶと,前
記差し込み接続の場合は,フラットデッキプレートを前
記水平側片が下になるようにほぼ垂直に持ち,この水平
側片を隣接するフラットデッキプレートの閉じ合わせ部
に折り曲げ線の位置まで差し込み,次いで水平に倒す
と,水平側片が折り曲げ線位置から直角に折り曲げら
れ,直角折り曲げ部が形成される。この場合の接続状態
は,従来の標準品どうしの接続の場合と同じ接続状態と
なる。
き並べていく際,フラットデッキプレートどうしの接続
は,必要に応じてスライド接続または差し込み接続を採
用する。スライド接続の場合は,フラットデッキプレー
トの前記他方の側縁の近傍を隣接するフラットデッキプ
レートの上に単に乗せ,スポット溶接等で固定する。こ
の場合,側縁が水平であるから,隣接するフラットデッ
キプレート上の重ね代を適宜増減させることで,当該フ
ラットデッキプレートの働き幅を調整できる。したがっ
て,役物を用いることなく,ないしわずかの種類の役物
を用いるだけで,任意のデッキプレート幅方向の梁スパ
ンに対応させることができる。上記のフラットデッキプ
レートの折り曲げ線の外側部分を水平側片と呼ぶと,前
記差し込み接続の場合は,フラットデッキプレートを前
記水平側片が下になるようにほぼ垂直に持ち,この水平
側片を隣接するフラットデッキプレートの閉じ合わせ部
に折り曲げ線の位置まで差し込み,次いで水平に倒す
と,水平側片が折り曲げ線位置から直角に折り曲げら
れ,直角折り曲げ部が形成される。この場合の接続状態
は,従来の標準品どうしの接続の場合と同じ接続状態と
なる。
【0009】
【実施例】以下,本発明の一実施例を図1〜図8を参照
して説明する。図1に本発明の一実施例のフラットデッ
キプレート11を斜視図で示す。図示のように,このフ
ラットデッキプレート11は上面が平坦であり,上端部
に閉じ合わせ部12aを持つ長手方向の補強リブ12を
下面側に例えば3条備えている。そして,図1で最右側
の補強リブ(一方の補強リブ)12は右側縁の近傍に形
成され,その上部の閉じ合わせ部12aはデッキプレー
トどうしを接続するために用いられ,図1で最左側の補
強リブ12(他方の補強リブ)は左側縁から離れて形成
されて左側縁側が広い水平な平板状とされ,かつその側
縁の近傍に長手方向に延びる折り曲げ線14が形成され
ている。上記の折り曲げ線14の外側部分を水平側片1
3と呼ぶ。この折り曲げ線14は,隣接するフラットデ
ッキプレート11の閉じ合わせ部12aに差し込まれる
接続用の直角折り曲げ部を必要に応じて形成するための
ものであり,折り曲げ線14の外側部分である水平側片
13をこの折り曲げ線14から下向きに直角に折り曲げ
ると,図9に示した従来の標準品のフラットデッキプレ
ート1における直角折り曲げ部3と同じものが形成さ
れ,したがって従来の標準品のフラットデッキプレート
1と同じ断面形状となる。なお,図1において符合15
は梁4上に乗せるために補強リブ12を押し潰して形成
した押し潰し端部である。
して説明する。図1に本発明の一実施例のフラットデッ
キプレート11を斜視図で示す。図示のように,このフ
ラットデッキプレート11は上面が平坦であり,上端部
に閉じ合わせ部12aを持つ長手方向の補強リブ12を
下面側に例えば3条備えている。そして,図1で最右側
の補強リブ(一方の補強リブ)12は右側縁の近傍に形
成され,その上部の閉じ合わせ部12aはデッキプレー
トどうしを接続するために用いられ,図1で最左側の補
強リブ12(他方の補強リブ)は左側縁から離れて形成
されて左側縁側が広い水平な平板状とされ,かつその側
縁の近傍に長手方向に延びる折り曲げ線14が形成され
ている。上記の折り曲げ線14の外側部分を水平側片1
3と呼ぶ。この折り曲げ線14は,隣接するフラットデ
ッキプレート11の閉じ合わせ部12aに差し込まれる
接続用の直角折り曲げ部を必要に応じて形成するための
ものであり,折り曲げ線14の外側部分である水平側片
13をこの折り曲げ線14から下向きに直角に折り曲げ
ると,図9に示した従来の標準品のフラットデッキプレ
ート1における直角折り曲げ部3と同じものが形成さ
れ,したがって従来の標準品のフラットデッキプレート
1と同じ断面形状となる。なお,図1において符合15
は梁4上に乗せるために補強リブ12を押し潰して形成
した押し潰し端部である。
【0010】前記折り曲げ線14は,図3(イ),
(ロ)に示すように多数の穴14aを連続してあけたミ
シン目を採用することができる。この場合,穴14aの
形状は丸穴でも長穴でもよい。また,図4(イ),
(ロ)に示すように,間隔をあけてせん断したものでも
よい。符合14bはせん断された部分を示す。また,図
5(イ),(ロ)に示すようにVノッチの溝14cを形
成したものでもよい。この場合,Vノッチの溝14cは
図示のように連続して形成する場合に限らず,間隔をあ
けて形成することも考えられる。要するに折り曲げ線1
4は,その位置から容易に直角に折り曲げることができ
るものであればよい。
(ロ)に示すように多数の穴14aを連続してあけたミ
シン目を採用することができる。この場合,穴14aの
形状は丸穴でも長穴でもよい。また,図4(イ),
(ロ)に示すように,間隔をあけてせん断したものでも
よい。符合14bはせん断された部分を示す。また,図
5(イ),(ロ)に示すようにVノッチの溝14cを形
成したものでもよい。この場合,Vノッチの溝14cは
図示のように連続して形成する場合に限らず,間隔をあ
けて形成することも考えられる。要するに折り曲げ線1
4は,その位置から容易に直角に折り曲げることができ
るものであればよい。
【0011】上記のフラットデッキプレート11を梁上
に敷き並べる場合,デッキプレート幅方向の梁スパンに
対応するフラットデッキプレートの割り付けは,例えば
図2に示すように行う。すなわち,図示例では5枚の標
準品のフラットデッキプレート(本発明では図1に示し
たフラットデッキプレートが標準品である)11を用い
ており,左側から3枚のフラットデッキプレート11を
敷設し,右側から左側とは長手方向の向きを逆にした2
枚のフラットデッキプレート11を敷設し,中間部にお
いて調整板16を敷いている。
に敷き並べる場合,デッキプレート幅方向の梁スパンに
対応するフラットデッキプレートの割り付けは,例えば
図2に示すように行う。すなわち,図示例では5枚の標
準品のフラットデッキプレート(本発明では図1に示し
たフラットデッキプレートが標準品である)11を用い
ており,左側から3枚のフラットデッキプレート11を
敷設し,右側から左側とは長手方向の向きを逆にした2
枚のフラットデッキプレート11を敷設し,中間部にお
いて調整板16を敷いている。
【0012】図示例では,最左側のフラットデッキプレ
ート11と左から2番目のフラットデッキプレート11
とは,差し込み接続によって接続している。この差し込
み接続は,図7および要部を拡大した図8(イ)に示す
ように,例えば2人の作業者がフラットデッキプレート
11を長手方向両側から持って水平側片13が下側にな
るようにほぼ垂直に立て,水平側片13を隣接するフラ
ットデッキプレート11の閉じ合わせ部12aに折り曲
げ線14まで差し込み,次いで,矢印で示すように倒す
と,折り曲げ線14から容易に折り曲げられ,図8
(ロ)に示すように水平側片13が直角折り曲げ部とな
り,隣接するフラットデッキプレート11との差し込み
接続がなされたことになる。なお,この差し込み接続を
行った時に直角折り曲げ部が邪魔にならないように,図
1に示す通りフラットデッキプレート11の長手方向の
両端近傍(梁に乗る部分)では,水平側片13を切り欠
いている。
ート11と左から2番目のフラットデッキプレート11
とは,差し込み接続によって接続している。この差し込
み接続は,図7および要部を拡大した図8(イ)に示す
ように,例えば2人の作業者がフラットデッキプレート
11を長手方向両側から持って水平側片13が下側にな
るようにほぼ垂直に立て,水平側片13を隣接するフラ
ットデッキプレート11の閉じ合わせ部12aに折り曲
げ線14まで差し込み,次いで,矢印で示すように倒す
と,折り曲げ線14から容易に折り曲げられ,図8
(ロ)に示すように水平側片13が直角折り曲げ部とな
り,隣接するフラットデッキプレート11との差し込み
接続がなされたことになる。なお,この差し込み接続を
行った時に直角折り曲げ部が邪魔にならないように,図
1に示す通りフラットデッキプレート11の長手方向の
両端近傍(梁に乗る部分)では,水平側片13を切り欠
いている。
【0013】一方,左から2番目のフラットデッキプレ
ート11と3番目のフラットデッキプレート11との接
続,および,最右側のフラットデッキプレート11と右
から2番目のフラットデッキプレート11との接続は,
スライド接続により行っている。すなわち,図6に示す
ように,フラットデッキプレート11を隣接するフラッ
トデッキプレート11の上に単に乗せ,スポット溶接等
で固定している。このフラットデッキプレート11どう
しの接続は,直角折り曲げ部によるものではないから,
重ね代mの寸法にあまり制約はなく,デッキプレート幅
方向の梁スパンに対応して,フラットデッキプレート1
1の働き幅を標準働き幅L0 より短い適宜の寸法の働き
幅L1 またはL2 に調整することができる。なお,調整
板16による調整幅をs’で示す。上述のように,標準
品のフラットデッキプレート11のみを用いても,任意
の箇所でフラットデッキプレートの働き幅を調整するこ
とができるので,図2に示したように役物を全く用いな
い敷設方法が可能となる。
ート11と3番目のフラットデッキプレート11との接
続,および,最右側のフラットデッキプレート11と右
から2番目のフラットデッキプレート11との接続は,
スライド接続により行っている。すなわち,図6に示す
ように,フラットデッキプレート11を隣接するフラッ
トデッキプレート11の上に単に乗せ,スポット溶接等
で固定している。このフラットデッキプレート11どう
しの接続は,直角折り曲げ部によるものではないから,
重ね代mの寸法にあまり制約はなく,デッキプレート幅
方向の梁スパンに対応して,フラットデッキプレート1
1の働き幅を標準働き幅L0 より短い適宜の寸法の働き
幅L1 またはL2 に調整することができる。なお,調整
板16による調整幅をs’で示す。上述のように,標準
品のフラットデッキプレート11のみを用いても,任意
の箇所でフラットデッキプレートの働き幅を調整するこ
とができるので,図2に示したように役物を全く用いな
い敷設方法が可能となる。
【0014】なお,本発明のフラットデッキプレートを
用いた場合の割り付け方法は,図2の例に限定されな
い。例えば,フラットデッキプレート11の向きをすべ
て同一方向にしたままの施工も可能であり,また,すべ
てスライド接続とし,またはすべて差し込み接続とする
ことも可能であり,さらに,必要に応じて標準品11の
一部を切り落とした役物を用いることは当然可能であ
る。
用いた場合の割り付け方法は,図2の例に限定されな
い。例えば,フラットデッキプレート11の向きをすべ
て同一方向にしたままの施工も可能であり,また,すべ
てスライド接続とし,またはすべて差し込み接続とする
ことも可能であり,さらに,必要に応じて標準品11の
一部を切り落とした役物を用いることは当然可能であ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば,フラットデッキプレー
トの補強リブを近傍に持たない側の側縁が水平のままな
ので,隣接するフラットデッキプレート上への重ね代を
適宜増減させることで,当該フラットデッキプレートの
働き幅を調整することができ,役物を不要ないし種類を
極力少なくすることが可能となる。一方,単に水平にし
ただけではなく,側縁の近傍に折り曲げ線を持つので,
必要に応じて従来の接続方法と同じ差し込み接続を採用
することができる。。
トの補強リブを近傍に持たない側の側縁が水平のままな
ので,隣接するフラットデッキプレート上への重ね代を
適宜増減させることで,当該フラットデッキプレートの
働き幅を調整することができ,役物を不要ないし種類を
極力少なくすることが可能となる。一方,単に水平にし
ただけではなく,側縁の近傍に折り曲げ線を持つので,
必要に応じて従来の接続方法と同じ差し込み接続を採用
することができる。。
【0016】上記の通り役物を不要ないし種類を極力少
なくすることが可能となるので,製造歩留りの向上およ
び生産性の向上が図られ,梱包作業が容易になり,ま
た,施工現場で割り付け図がなくても施工することが可
能となり,さらに設計・製造部門への注文インプット・
製造・出荷等のすべての段階での作業が簡略化されて容
易に納期短縮を実現することができる。
なくすることが可能となるので,製造歩留りの向上およ
び生産性の向上が図られ,梱包作業が容易になり,ま
た,施工現場で割り付け図がなくても施工することが可
能となり,さらに設計・製造部門への注文インプット・
製造・出荷等のすべての段階での作業が簡略化されて容
易に納期短縮を実現することができる。
【図1】本発明の一実施例のフラットデッキプレートの
斜視図である。
斜視図である。
【図2】上記フラットデッキプレートを用いて梁上にフ
ラットデッキプレートを敷設する際の,梁スパンに対す
るフラットデッキプレートの割り付けの一例を示す断面
図である。
ラットデッキプレートを敷設する際の,梁スパンに対す
るフラットデッキプレートの割り付けの一例を示す断面
図である。
【図3】図1における折り曲げ線近傍を拡大して示すも
ので,同図(イ)は拡大平面図,同図(ロ)は同図
(イ)におけるA−A断面図である。
ので,同図(イ)は拡大平面図,同図(ロ)は同図
(イ)におけるA−A断面図である。
【図4】図1における折り曲げ線の他の実施例を示すも
ので,同図(イ)は折り曲げ線近傍の平面図,同図
(ロ)は同図(イ)におけるB−B断面図である。
ので,同図(イ)は折り曲げ線近傍の平面図,同図
(ロ)は同図(イ)におけるB−B断面図である。
【図5】図1における折り曲げ線のさらに他の実施例を
示すもので,同図(イ)は折り曲げ線近傍の平面図,同
図(ロ)は同図(イ)におけるC−C断面図である。
示すもので,同図(イ)は折り曲げ線近傍の平面図,同
図(ロ)は同図(イ)におけるC−C断面図である。
【図6】図2におけるフラットデッキプレートのスライ
ド接続部の拡大図である。
ド接続部の拡大図である。
【図7】図2におけるフラットデッキプレートの差し込
み接続部の施工要領を説明する図である。
み接続部の施工要領を説明する図である。
【図8】同図(イ)は図7の要部拡大図,同図(ロ)は
差し込み接続が完了した状態の図である。
差し込み接続が完了した状態の図である。
【図9】従来のフラットデッキプレートの標準品の断面
図である。
図である。
【図10】従来のフラットデッキプレートの役物(非標
準品)の種類を標準品と比較して説明する断面図で,同
図(イ)は標準品,同図(ロ),(ハ),(ニ),
(ホ)はそれぞれ種類の異なる役物である。
準品)の種類を標準品と比較して説明する断面図で,同
図(イ)は標準品,同図(ロ),(ハ),(ニ),
(ホ)はそれぞれ種類の異なる役物である。
【図11】フラットデッキプレートを梁上に乗せた状態
の側面図である。
の側面図である。
【図12】上記従来のフラットデッキプレートを梁上に
敷設する際の,デッキプレート幅方向の梁スパンに対す
るフラットデッキプレートの割り付けの一例を示す断面
図である。
敷設する際の,デッキプレート幅方向の梁スパンに対す
るフラットデッキプレートの割り付けの一例を示す断面
図である。
11 フラットデッキプレート 12 補強リブ 12a 閉じ合わせ部 13 水平側片 14 折り曲げ線
Claims (1)
- 【請求項1】 平坦な上面を持ち,上面側に閉じ合わせ
部を持つ長手方向の補強リブを下面側に複数条備え,デ
ッキプレート幅方向の一方の側縁の近傍には補強リブを
有し,他方の側縁の近傍には補強リブがなく広い平板状
とされたフラットデッキプレートにおいて,前記他方の
側縁が水平であり,かつこの側縁の近傍に,当該フラッ
トデッキプレートを敷き並べる際に,隣接するフラット
デッキプレートの前記閉じ合わせ部に差し込まれる直角
折り曲げ部を必要に応じて形成するための,その位置か
ら直角に折り曲げ可能な折り曲げ線を設けたことを特徴
とするフラットデッキプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9577394A JPH07279291A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | フラットデッキプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9577394A JPH07279291A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | フラットデッキプレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279291A true JPH07279291A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=14146811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9577394A Pending JPH07279291A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | フラットデッキプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07279291A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005290690A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Yamahashi Kogyo Kk | スライド式デッキプレートおよびスラブ施工方法 |
JP2006046002A (ja) * | 2004-08-06 | 2006-02-16 | Shibata:Kk | 構造物の施工方法 |
CN103388369A (zh) * | 2013-07-22 | 2013-11-13 | 曹健礼 | T型波状增强楼板 |
JP2017120014A (ja) * | 2015-09-03 | 2017-07-06 | 日鐵住金建材株式会社 | フラットデッキおよびフラットデッキの敷設方法 |
JP2020090805A (ja) * | 2018-12-04 | 2020-06-11 | Jfe建材株式会社 | 床型枠材 |
CN114808693A (zh) * | 2022-05-31 | 2022-07-29 | 浙江中隧桥波形钢腹板有限公司 | 一种半闭口半开口的加劲肋和一种加劲板 |
-
1994
- 1994-04-08 JP JP9577394A patent/JPH07279291A/ja active Pending
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---|---|---|---|
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