JP4694368B2 - デッキプレート敷設用の端部用幅調整板、及びデッキプレート敷設構造 - Google Patents
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Description
この隙間をなくすために一般に幅調整板が配置されるが、通常の場合、この幅調整板は単なる細長い長方形の平板でよい。
なお、端部閉塞の梁載置部を谷面より高い位置に形成した端部閉塞デッキプレートの場合は、上面からみて1枚のデッキプレート幅に満たない半端な隙間が生じないデッキプレート配列の場合でも、デッキプレートの側縁部とデッキプレート幅方向の梁との間には必ず上下方向の隙間があるので、その上下方向の隙間を埋めるための上下隙間塞ぎ板が必要となる。したがって、梁載置部が谷面より高い端部閉塞デッキプレート(本発明の対象のデッキプレート)に用いる幅調整板は、実際には上下隙間塞ぎ板兼幅調整板であるが、単に幅調整板と呼ぶ。
少なくともデッキプレート幅方向の梁に載る平坦な上面部と下端縁がデッキプレートの側縁部に載る縦面部とを有する断面形状の中間部分の両側にそれぞれ、前記中間部分の上面部及び縦面部を延長した基本形状をなすがデッキプレートの長さ方向端部における変形した側縁部に沿う形状にした変形対応端部を有して、デッキプレート幅方向からみて左右対称形状になっていることを特徴とする。
少なくともデッキプレート幅方向の梁に載る平坦な上面部と下端縁がデッキプレートの側縁部に載る縦面部とを有する断面形状を持つ中間部用幅調整板をデッキプレート長さ方向中間部に対応して配置し、その両側に請求項1〜3の端部用幅調整板を配置したことを特徴とする。
そして、平坦部と縦面部とからなる略L字形又はそれに下面部を付加した略Z形断面形状の中間部分の両側に、デッキプレートの長さ方向端部の変形した側縁部に沿う形状をなす変形対応端部を有して左右対称形状なので、デッキプレート長さ方向の一端側か他端側かを区別する必要がなく、いずれにも用いることができる。
また、デッキプレート端縁と梁との間の隙間がデッキプレート幅方向のいずれにある場合でも対応できる。このように、1種類の端部用幅調整板のみですべての場合に対応できる。
したがって、一端用か他端用かを区別する必要がなくなるので、端部用幅調整板の製造、製品管理等において煩雑さがなく、また、施工現場における管理も容易で、両者を取り違えて準備した場合に作業能率が大幅に低下する等の問題も生じない。
また、本発明では、デッキプレートの長さ方向両端部を金型で押し潰すことにより谷面3より高い位置に端部閉塞の梁載置部を形成した端部閉塞デッキプレートを対象とするが、この実施例の端部閉塞デッキプレート1は、図5、図9、図10等に示されるように、端部閉塞の梁載置部8が山面2と谷面3との中間高さ位置に形成されたいわゆる中間エンクロタイプの端部閉塞デッキプレートである。
したがって、この端部用幅調整板11は、図1その他の図に示すようにデッキプレート幅方向からみて左右対称形状になっている。前記隆起部20は、デッキプレート1の係合部6a、7aの長さ方向端部の押し潰し部分に厚みがあるので、その厚みをかわすために形成したものである。
この端部用幅調整板11は、図2(ロ)に示した展開図の形状に切り出した平板Pをプレス加工して製作することができる。
したがって、一端用か他端用かを区別する必要がなくなるので、端部用幅調整板の製造、製品管理等において煩雑さがなく、また、施工現場における管理も容易で、両者を取り違えて準備した場合に作業能率が大幅に低下する等の問題も生じない。
本発明はまた、中間エンクロタイプの端部閉塞デッキプレートに限らず、図14(ロ)に示したデッキプレート1”のように、梁載置部8”が、山面2の高さ位置に形成されたいわゆる逆エンクロタイプの端部閉塞デッキプレートにも適用することもできる。この場合は、谷面3の梁載置部8”に対する深さが深くなるので、端部用幅調整板の変形対応端部をその深くなった形状に対応させる。
要するに、梁載置部が谷面3より高い位置に形成されて、デッキプレートの側縁部6、7が梁載置部(ないし梁上面)より低くなる端部閉塞デッキプレートに適用することができる。
上記のように縦面部19”’、39”’を傾斜させることで、この縦面部19”’、39”’とデッキプレート1の斜面部4との間の空間は上広がりの空間となり、したがって、この空間は縦面部が垂直の場合と比較して広くなり、この部分にもコンクリートを確保できる。
特に、縦面部が垂直の場合、幅調整板敷設時に、幅調整板(端部用幅調整板11”’及び中間部用幅調整板31”’)10”’をデッキプレートの斜面部4側に押し付けてしまうと斜面部4との間の空間が著しく狭くなってしまうが、縦面部19”’、39”’が傾斜していることで、斜面部との間の空間が著しく狭くなることを防止できる。
2 山面
3 谷面
4 斜面
6、7 側縁部
6a、7a 係合部
8、8’、8” 梁載置部
10、10’、10”、10”’ 幅調整板
11、11’、11”、11”’ 端部用幅調整板
15 (デッキプレートを掛け渡す)梁
16 (デッキプレート幅方向の)梁
17、17’、17”、17”’ (端部用幅調整板用の)上面部
18、18’、18”’ (端部用幅調整板用の)下面部
19、19’、19”、19”’ (端部用幅調整板用の)縦面部
20 隆起部
21 中間部分
22 変形対応端部
31、31’、31”、31”’ 中間部用幅調整板
37、37’、37”、37”’ (中間部用幅調整板用の)上面部
38、38’、38”’ (中間部用幅調整板用の)下面部
39、39’、39”、39”’ (中間部用幅調整板用の)縦面部
S (デッキプレート全体幅の端縁とデッキプレート幅方向の梁との間の)隙間
P (端部用幅調整板にプレス加工する前の)平板
Claims (5)
- 山面と谷面とが斜面で連続して台形波形断面形状をなすデッキプレートの長さ方向両端部を金型で押し潰すことにより谷面より高い位置に端部閉塞の梁載置部を形成してなる複数の端部閉塞デッキプレートを梁間に掛け渡して敷設する際に、敷設したデッキプレート全体の幅方向端縁とデッキプレート幅方向の梁と間に、デッキプレート長さ方向の中間位置に対応する中間部用幅調整板とともに配置されるデッキプレート敷設用の端部用幅調整板であって、
少なくともデッキプレート幅方向の梁に載る平坦な上面部と下端縁がデッキプレートの側縁部に載る縦面部とを有する断面形状の中間部分の両側にそれぞれ、前記中間部分の上面部及び縦面部を延長した断面形状を基本形状とするがデッキプレートの長さ方向端部における変形した側縁部に沿う形状にした変形対応端部を有して、デッキプレート幅方向からみて左右対称形状になっていることを特徴とするデッキプレート敷設用の端部用幅調整板。 - 前記変形対応端部の平坦な上面部は、長さ方向端部における幅方向片側縁部に上方に浮き上がった隆起部を備え、縦面部は前記隆起部の端から斜め下方に向かう傾斜縁を有することを特徴とする請求項1記載のデッキプレート敷設用の端部用幅調整板。
- 前記縦面部の下端縁から上面部と反対側に水平に折れ曲がった下面部を有して略Z形断面形状をなすことを特徴とする請求項1又は2記載のデッキプレート敷設用の端部用幅調整板。
- 前記縦面部は、その上端縁側がデッキプレート幅方向の梁に接近する向きに傾斜していることを特徴とする請求項1〜3記載のデッキプレート敷設用の端部用幅調整板。
- 山面と谷面とが斜面で連続して台形波形断面形状をなすデッキプレートの長さ方向両端部を金型で押し潰すことにより谷面より高い位置に端部閉塞の梁載置部を形成してなる複数の端部閉塞デッキプレートを梁間に掛け渡して敷設する際に、敷設したデッキプレート全体の幅方向端縁とデッキプレート幅方向の梁との間に幅調整板を配置するデッキプレート敷設構造であって、
少なくともデッキプレート幅方向の梁に載る平坦な上面部と下端縁がデッキプレートの側縁部に載る縦面部とを有する断面形状を持つ中間部用幅調整板をデッキプレート長さ方向中間部に対応して配置し、その両側に請求項1〜4の端部用幅調整板を配置したことを特徴とするデッキプレート敷設構造。
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JP2005377306A JP4694368B2 (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | デッキプレート敷設用の端部用幅調整板、及びデッキプレート敷設構造 |
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JP2007177512A JP2007177512A (ja) | 2007-07-12 |
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JPH0893108A (ja) * | 1994-09-28 | 1996-04-09 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | フラットデッキプレートによる型枠施工方法およびフラットデッキプレート |
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