JPH0893108A - フラットデッキプレートによる型枠施工方法およびフラットデッキプレート - Google Patents

フラットデッキプレートによる型枠施工方法およびフラットデッキプレート

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JPH0893108A
JPH0893108A JP25891494A JP25891494A JPH0893108A JP H0893108 A JPH0893108 A JP H0893108A JP 25891494 A JP25891494 A JP 25891494A JP 25891494 A JP25891494 A JP 25891494A JP H0893108 A JPH0893108 A JP H0893108A
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flat
plate
flat deck
deck plate
plates
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JP25891494A
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Hiroshi Ando
寛 安藤
Shunichi Kobayashi
駿一 小林
Yuji Yamaguchi
雄二 山口
Yasuyuki Miyoshi
康之 三好
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Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Nippon Steel Metal Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラットデッキプレートの標準品の1種類の
みによる型枠施工を可能にする。 【構成】 フラットデッキプレート11は上面が平坦で
下面側に補強リブ2を持つ。左右両側の補強リブ2の閉
じ合わせ部12aの上端から外側に延びる平坦部をいず
れも短くする。フラットデッキプレート11を間隔をあ
けて配置し,その間隔部分に中間調整板13または15
を配置する。敷設する最初のフラットデッキプレート1
1(図で左方のもの)とその側方の梁4との間の隙間に
端部調整板14を配置し,最後のフラットデッキプレー
ト11(図で右方のもの)とその側方の梁4との間の隙
間にも端部調整板14を配置する。1つのフラットデッ
キプレート11の働き幅M0 が狭いこと,および中間調
整板15の部分でフラットデッキプレート11の間隔を
調整できることにより,最後の部分の梁4との間の隙間
を狭くすることができ,端部調整板14で埋めることが
十分可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,フラットデッキプレ
ートを用いてコンクリート床構築用の型枠を施工するフ
ラットデッキプレートによる型枠施工方法およびフラッ
トデッキプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に従来のフラットデッキプレート1
の断面形状を示す。このフラットデッキプレート1は上
面が平坦であり,上面側に閉じ合わせ部2aを持つ長手
方向の補強リブ2を下面側に複数条(図示例では3条)
備えている。そして,デッキプレート幅方向の一方(図
9では右側)の補強リブ2の閉じ合わせ部2aの上端か
ら外側に延びる平坦部1aの延出寸法は短く(平坦部が
存在する形で補強リブ2を形成するために必要な程度の
長さであり,通常は15mm程度),他方(図9では左
側)の補強リブ2の閉じ合わせ部2aの上端から外側に
延びる平坦部1bの延出寸法は補強リブ2間隔と同じ寸
法で長く,かつその側端縁に接続用の下向きの直角折り
曲げ部3を備えている。このフラットデッキプレート1
は鉄筋コンクリート床の型枠として用いられ,図9に示
すように長手方向両側の梁5上に両端を乗せ,デッキプ
レート幅方向に敷き並べていく。
【0003】上記の通り従来のフラットデッキプレート
1は,直角折り曲げ部3を側端縁に設けた幅広の平坦部
1bを持つ構造であり,その敷設要領は,直角折り曲げ
部3を閉じ合わせ部2aに差し込む形で,隣接するフラ
ットデッキプレート1どうしを直接接続していくもので
ある。なお,短い平坦部1aは,隣接するフラットデッ
キプレートの接続部分が高く盛り上がらないように,ほ
ぼ板厚分だけ上面から段落ちしている。しかし,従来の
フラットデッキプレート1では,その標準品(図9に示
したものが標準品であり,以下,このフラットデッキプ
レートを場合により単に標準品1と呼ぶ)のみで実際の
1つの施工対象床面の全体を隙間なく敷設することはで
きない。すなわち,まず,最初に敷設するフラットデッ
キプレート1(図9で左方側の最初のもの)の直角折り
曲げ部3は,その側方の梁に乗せるために不都合なの
で,これを切り落として側端縁を平坦にする必要があ
る。また,実際の施工対象床面のデッキプレート幅方向
の梁スパンはフラットデッキプレート1の幅に対して必
ずしも整数倍ではなく種々なので,通常,最後に敷設す
るフラットデッキプレート1とその側方の梁との間に半
端な隙間が生じ,この半端な隙間部分に敷設する幅の狭
いフラットデッキプレートが必要となる。このため,図
10(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)に示すように,標
準品1より幅の狭い種々の役物(非標準品)のフラット
デッキプレート1A,1B,1C,1D(以下,単に役
物1A等と呼ぶ)が用いられている。通常,役物1Aは
最初に敷設するもの,他は最後の半端な隙間に敷設する
ものである。このように種々の幅の役物が必要となるの
は,一般に使用されているフラットデッキプレート1の
補強リブ間隔nは210mmで,図示のように補強リブ
2を3条持つ標準品1の働き幅L0 は通常,補強リブ間
隔210mm×3=630mmでやや広いことから,こ
の630mmより狭い種々の幅として,上記の4種類程
度の役物が必要となる。
【0004】そして,実際の施工対象床面のデッキプレ
ート幅方向の梁スパンに応じて,設計者が使用すべきフ
ラットデッキプレートの種類と具体的配列を明示した例
えば図12に示すような割り付け図を描き,施工者はこ
の割り付け図に従って,標準品1および各種役物1A,
1B,1C,1Dを梁上に敷き並べていく。図12に示
す割り付け例では,左から順に働き幅LaのAタイプの
役物1A,標準働き幅L0 (通常は上述の通り210m
m×3=630mm)の3枚の標準品1,働き幅Ldの
Dタイプの役物1Dを配列し,右端と梁4との間の隙間
に単なる平板である調整板6(これによる調整幅をsで
示す)を敷いている。この例で使用している役物の種類
はAタイプの役物1AとCタイプの役物1Cとの2種で
ある。梁スパンによってはBタイプの役物1B,Dタイ
プの役物1Dを用いる。なお,図12において,直角折
り曲げ部3を差し込む閉じ合わせ部2aは誇張して描い
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記役物1A,1B,
1C,1Dは,ロール成形機によりフラットデッキプレ
ートの標準品1を成形する際に,その一部を成形ライン
内で切り落として製造する。したがって,役物があると
スクラップが多く発生し,製造歩留りは低下する。ま
た,一部切り落としを行う切断装置の調整を役物の種類
に応じて行わなければならないので,役物があると成形
ラインの稼働率が低下し生産性が低下する。また,この
フラットデッキプレートは複数枚を積み重ねて梱包する
が,役物があると積み重ねの安定性が悪くかつ梱包荷姿
が不揃いとなり,梱包作業が煩雑である。さらに,多品
種であるため,施工現場において施工者は割り付け図が
ないと施工できない。また,多品種であるため,設計・
製造部門への注文インプット・製造・出荷等のすべての
段階での作業が煩雑となり,したがって,時間がかかり
納期短縮の要求に応えることが困難である,等の種々の
問題があった。なお,フラットデッキプレートの標準品
自体の幅を狭くすれば(例えば図9において,中間の補
強リブ2をなくして働き幅を補強リブ間隔210mmの
2倍幅420mmに詰めた断面形状とする等),最後に
敷設するフラットデッキプレートとその側方の梁との隙
間は小さくなり,品種数を少なくすることもできるが,
この場合は同じ面積を敷設するために必要なフラットデ
ッキプレートの枚数が多くなり,製造,輸送等における
コストが高くなる。
【0006】本発明は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,非標準品である役物を不要とし,これ
によって,製造歩留りの向上および生産性の向上を図
り,梱包作業を容易にし,また,施工現場で割り付け図
がなくても施工することを可能にし,さらに設計・製造
部門への注文インプット・製造・出荷等のすべての段階
での作業を簡略化して納期短縮を図ることのでき,ま
た,そのためにフラットデッキプレートの必要枚数が増
大することのないフラットデッキプレートによる型枠施
工方法およびフラットデッキプレートを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,平坦な上面を持ち,上面側に閉じ合わせ部を持つ
長手方向の補強リブを下面側に複数条備えたフラットデ
ッキプレートを用いてコンクリート床構築用の型枠を施
工するフラットデッキプレートによる型枠施工方法であ
って,左右両側の補強リブの閉じ合わせ部の上端からそ
れぞれ外側に延びる平坦部の延出寸法がいずれも短いフ
ラットデッキプレートを長手方向両側の梁上に間隔をあ
けて敷設し,その間隔部分に補強リブを持たない中間調
整板を配置するとともに,敷き並べるフラットデッキプ
レートの最初のものとその側方の梁との間,および最後
のものとその側方の梁との間の隙間部分に,同じく補強
リブを持たない端部調整板を配置することを特徴とす
る。
【0008】請求項2は,前記中間調整板として,平板
部の両側端に下向きの直角折り曲げ部を持つ両曲げ調整
板を用いたものである。請求項3は,前記中間調整板と
して,平板部の片側端にのみ下向きの直角折り曲げ部を
持つ片曲げ調整板を用いたものである。請求項4は,前
記中間調整板として,平坦な板からなるフラット調整板
を用いたものである。
【0009】請求項5は,上記の型枠施工方法におい
て,敷き並べる最初または最後のフラットデッキプレー
トとその側方の梁との間の隙間部分に配置する端部調整
板として,平板部の片側端にのみ下向きの直角折り曲げ
部を持つ片曲げ調整板を用いたものである。請求項6
は,上記の型枠施工方法において,敷き並べる最初また
は最後のフラットデッキプレートとその側方の梁との間
の隙間部分に配置する端部調整板として,平坦な板から
なるフラット調整板を用いたものである。
【0010】請求項7は,主として,上記の型枠施工方
法に用いるフラットデッキプレートであり,平坦な上面
を持ち,上面側に閉じ合わせ部を持つ長手方向の補強リ
ブを下面側に複数条備えるとともに,前記複数の補強リ
ブのうちの左右両側の補強リブの閉じ合わせ部の上端か
らそれぞれ外側に延びる平坦部の延出寸法がいずれも短
く,かつ,いずれもデッキプレート上面より段落ちして
いることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成において,1枚のフラットデッキプレ
ートについての働き幅は,左右両側の補強リブ間の間隔
である。すなわち,例えば下面に3つの補強リブがある
フラットデッキプレートの場合,前記働き幅は補強リブ
間隔nの2倍であり,側端に直角折り曲げ部を持つ幅広
の平坦部が存在する従来のフラットデッキプレートの働
き幅(補強リブ間隔nの3倍)より大幅に狭くなる。狭
くなった1つの補強リブ間隔nの分は中間調整板が補
う。したがって,最後に敷設するフラットデッキプレー
トとその側方の梁との間に生じる半端な隙間は狭くな
る。この半端な隙間部分に端部調整板を配置するが,必
要に応じて,中間調整板の部分でフラットデッキプレー
トの間隔を調整して前記最後の部分の半端な隙間寸法を
調整することで,この半端な隙間部分を端部調整板で埋
めることが可能となる。これにより,フラットデッキプ
レートは1種類のみで済み,役物は不要となる。調整板
は余分に必要となるが,この調整板は単なる平板または
平板部の端部を単に折曲したもであり,補強リブを持つ
フラットデッキプレートである役物と異なり,大きな不
都合は生じない。なお,本発明における1枚のフラット
デッキプレートと1枚の中間調整板との1組みは,いわ
ば,従来のフラットデッキプレートにおける幅広の平坦
部を着脱可能にした構造といえる。したがって,自由度
が増しただけで,基本的な使用の仕方は従来と全く同様
に行うことができる。
【0012】請求項2の場合は,中間調整板として,両
側端に直角折り曲げ部を持つ両曲げ調整板を用いるの
で,フラットデッキプレートの配置間隔が正確に決ま
る。
【0013】請求項3の場合は,中間調整板として,平
板部の片側端にのみ下向きの直角折り曲げ部を持つ片曲
げ調整板を用いるので,つまり片側端が平坦のままなの
で,隣接するフラットデッキプレートの間隔が規制され
ず,この間隔部分において,敷設する最後の部分に生じ
る隙間寸法の調整を行うことが可能である。なお,この
中間調整板を固定するためには,片側のみをフラットデ
ッキプレートに溶接などすればよい。
【0014】請求項4の場合は,中間調整板として単な
る平板を用いるので,つまり両側端が平坦のままなの
で,請求項3の場合と同じく,この部分においても,敷
設する最後の部分に生じる隙間寸法の調整を行うことが
可能である。なお,この中間調整板を固定するために
は,両側においてフラットデッキプレートに溶接などす
る。
【0015】請求項7のフラットデッキプレートは,両
側端の短い平坦部が段落ちしており,両曲げ調整板また
は片曲げ調整板の直角折り曲げ部を挿入して接続した
時,その接続部分が盛り上がらないので好ましく,上記
の型枠施工方法に用いるフラットデッキプレートとして
適切である。
【0016】
【実施例】以下,本発明の一実施例を図1〜図8を参照
して説明する。図1に本発明の型枠施工方法に用いる一
実施例のフラットデッキプレート11を断面図で示す。
図示のように,このフラットデッキプレート11は,平
坦な上面を持ち,上面側に閉じ合わせ部12aを持つ長
手方向の補強リブ12を下面側に例えば3条備えるとと
もに,前記3条の補強リブのうちの左右両側の補強リブ
12の閉じ合わせ部12aの上端からそれぞれ外側に延
びる平坦部11aの延出寸法がいずれも短く,かつ,い
ずれもデッキプレート上面より段落ちしている。なお,
平坦部11aの延出寸法が短いとは,平坦部11aが存
在する形で補強リブ12を形成するために必要な程度の
長さであることを意味し,通常は15mm程度である。
【0017】図2に中間調整板として用いる両曲げ調整
板13を示す。図示のように,両曲げ調整板13は,平
板部の両側端に下向きの直角折り曲げ部13aを持ち,
両側の直角折り曲げ部13aが両側のフラットデッキプ
レート11の閉じ合わせ部12aにそれぞれ挿入される
ように配置する。したがって,この両曲げ調整板13の
両側のフラットデッキプレート11の間隔は正確に決ま
る。
【0018】図3に中間調整板または端部調整板として
用いる片曲げ調整板14を示す(図3は中間調整板とし
て用いた図)。図示のように,片曲げ調整板14は,平
板部の片側端のみに下向き直角折り曲げ部14aを持つ
断面形状であり,この直角折り曲げ部14aが隣接する
片側のフラットデッキプレート11の閉じ合わせ部12
aに挿入されるように配置する。他方の端部は平坦のま
まなので,隣接するフラットデッキプレート11の間隔
は規制されない。したがって,この片曲げ調整板14の
部分において,敷設する最後の部分に生じる隙間寸法の
調整を行うことが可能である。なお,この片曲げ調整板
14を固定するためには,片側(図3で右側)のみをフ
ラットデッキプレート11に溶接などすればよい。この
片曲げ調整板14を端部調整板として用いる場合は,図
5に示す通りである。
【0019】図4に中間調整板または端部調整板として
用いるフラット調整板15を示す(図4は中間調整板と
して用いた図)。図示のように,フラット調整板15
は,単なる平板である。このフラット調整板15は,両
側端が平坦のままなので,前記と同じく,隣接するフラ
ットデッキプレート11の間隔は規制されず,このフラ
ット調整板15の部分において,敷設する最後の部分に
生じる隙間寸法の調整を行うことが可能である。なお,
このフラット調整板15を固定するためには,両側にお
いてフラットデッキプレート11に溶接などする。この
フラット調整板15を端部調整板として用いる場合は,
図6に示す通りである。
【0020】上記のフラットデッキプレート11および
各調整板13,14,15を用いて,コンクリート型枠
を施工する場合,例えば図7(イ),(ロ)および図7
(ロ)の一部を省略し拡大した図8に示すような割り付
けで敷設する。すなわち,フラットデッキプレート11
を長手方向両側の梁5上に間隔をあけて敷き並べ,その
間隔部分に中間調整板を配置し,敷き並べる最初のフラ
ットデッキプレート(図7,図8で左端のもの)11と
その側方の梁4との間,および最後のフラットデッキプ
レート(同図で右端のもの)11とその側方の梁4との
間の隙間に,端部調整板を配置する。図示例では,端部
調整板については,敷き並べる最初の部分の隙間に片曲
げ調整板14,敷き並べる最後の部分の隙間に片曲げ調
整板14を用いている。中間調整板については,最後に
敷設するフラットデッキプレート11の直前の間隔部分
にフラット調整板15を用い,他の間隔部分はすべて両
曲げ調整板13を用いている。
【0021】上記のフラットデッキプレート11の敷設
に際して,1枚のフラットデッキプレート11について
の働き幅M0 は,左右両側の補強リブ12間の間隔であ
る。すなわち,実施例のように下面に3つの補強リブ1
2があるフラットデッキプレート11の場合,前記働き
幅M0 は補強リブ間隔nの2倍であり,側端に直角折り
曲げ部3を設けた幅広の平坦部1bが存在する従来のフ
ラットデッキプレート1の働き幅L0 (補強リブ間隔n
の3倍)より大幅に狭くなっている。狭くなった1つの
補強リブ間隔nの分は中間調整板である両曲げ調整板1
3またはフラット調整板15が補っている。したがっ
て,最後に敷設するフラットデッキプレート11とその
側方の梁4との間に生じる半端な隙間は狭くなる。ま
た,最後の間隔部分の中間調整板としてフラット調整板
15を用いており,最後に敷設するフラットデッキプレ
ート11の位置を調整できるので,前記の半端な隙間
は,端部調整板(図7,図8の場合は片曲げ調整板1
4)によって埋めることが十分可能となる。したがっ
て,図示のように1種類のフラットデッキプレート11
のみで済み,役物は不要となる。
【0022】なお,端部調整板としてフラット調整板1
5を用いることができる。また,中間調整板として,場
合によりすべての間隔部分に両曲げ調整板13を用いる
ことも可能である。また,中間調整板として,すべての
間隔部分に片曲げ調整板14あるいはフラット調整板1
5を用いることも可能であり,また,両者を混在させる
ことも可能であり,また3種の調整板13,14,15
を混在させることも可能である。
【0023】なお,上述のように本発明は役物を不要と
するものであるが,例えば最初に敷き並べるフラットデ
ッキプレートとして従来のAタイプの役物を用いる等の
仕方で,一部に役物を用いることを除外するものではな
い。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば,非標準品である役物が
不要になるので,製造歩留りの向上および生産性の向上
が図られ,梱包作業が容易になり,また,施工現場で割
り付け図がなくても施工することが可能となり,さらに
設計・製造部門への注文インプット・製造・出荷等のす
べての段階での作業が簡略化されて容易に納期短縮を実
現することができる。また,1枚のフラットデッキプレ
ートの働き幅が狭くなるが,中間調整板が狭くなった働
き幅分を補い,必要なフラットデッキプレートの枚数自
体は増大しないので,新たな不都合は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフラットデッキプレートの
断面図である。
【図2】本発明の型枠施工方法に用いる中間調整板の一
例である両曲げ調整板の使用状態を示す断面図である。
【図3】中間調整板の一例としての片曲げ調整板の使用
状態を示す断面図である。
【図4】中間調整板の一例としてのフラット調整板の使
用状態を示す断面図である。
【図5】端部調整板の一例として片曲げ調整板の使用状
態を示す断面図である。
【図6】端部調整板の一例としてフラット調整板の使用
状態を示す断面図である。
【図7】本発明の型枠施工方法によるフラットデッキプ
レートの割り付けの一例を示す図であり,同図(イ)は
平面図,同図(ロ)は断面図である。
【図8】図7(ロ)の断面図を,その一部を省いた形で
拡大した図である。
【図9】従来のフラットデッキプレートの断面図であ
る。
【図10】従来のフラットデッキプレートの役物(非標
準品)の種類を標準品と比較して説明する断面図で,同
時(イ)は標準品,同図(ロ),(ハ),(ニ),
(ホ)はそれぞれ種類の異なる役物である。
【図11】フラットデッキプレートを梁上に乗せた状態
の側面図である。
【図12】上記従来のフラットデッキプレートを梁上に
敷設する際の,デッキプレート幅方向の梁スパンに対す
るフラットデッキプレートの割り付けの一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
11 フラットデッキプレート 11a 短い平坦部 12 補強リブ 12a 閉じ合わせ部 13 両曲げ調整板(中間調整板) 13a 直角折り曲げ部 14 片曲げ調整板(中間調整板または端部調整板) 14a 直角折り曲げ部 15 フラット調整板(中間調整板または端部調整板)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な上面を持ち,上面側に閉じ合わせ
    部を持つ長手方向の補強リブを下面側に複数条備えたフ
    ラットデッキプレートを用いてコンクリート床構築用の
    型枠を施工するフラットデッキプレートによる型枠施工
    方法であって,左右両側の補強リブの閉じ合わせ部の上
    端からそれぞれ外側に延びる平坦部の延出寸法がいずれ
    も短いフラットデッキプレートを長手方向両側の梁上に
    間隔をあけて敷設し,その間隔部分に補強リブを持たな
    い中間調整板を配置するとともに,敷き並べるフラット
    デッキプレートの最初のものとその側方の梁との間,お
    よび最後のものとその側方の梁との間の隙間部分に,同
    じく補強リブを持たない端部調整板を配置することを特
    徴とするフラットデッキプレートによる型枠施工方法。
  2. 【請求項2】 前記中間調整板として,平板部の両側端
    に下向きの直角折り曲げ部を持つ両曲げ調整板を用い,
    この両曲げ調整板をその両側の直角折り曲げ部が両側の
    フラットデッキプレートの閉じ合わせ部にそれぞれ挿入
    されるように配置することを特徴とする請求項1記載の
    フラットデッキプレートの型枠施工方法。
  3. 【請求項3】 前記中間調整板として,平板部の片側端
    にのみ下向きの直角折り曲げ部を持つ片曲げ調整板を用
    い,この片曲げ調整板をその直角折り曲げ部が隣接する
    片側のフラットデッキプレートの閉じ合わせ部に挿入さ
    れるように配置することを特徴とする請求項1記載のフ
    ラットデッキプレートの型枠施工方法。
  4. 【請求項4】 前記中間調整板として,平坦な板からな
    るフラット調整板を用いることを特徴とする請求項1記
    載のフラットデッキプレートの型枠施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4の型枠施工方
    法において,敷き並べる最初または最後のフラットデッ
    キプレートとその側方の梁との間の隙間部分に,端部調
    整板として,平板部の片側端にのみ下向きの直角折り曲
    げ部を持つ片曲げ調整板をその直角折り曲げ部が前記最
    初または最後のフラットデッキプレートの閉じ合わせ部
    に挿入されるように配置することを特徴とするフラット
    デッキプレートの型枠施工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3または4の型枠施工方
    法において,敷き並べる最初または最後のフラットデッ
    キプレートとその側方の梁との間の隙間部分に,端部調
    整板として,平坦な板からなるフラット調整板を配置す
    ることを特徴とするフラットデッキプレートの型枠施工
    方法。
  7. 【請求項7】 平坦な上面を持ち,上面側に閉じ合わせ
    部を持つ長手方向の補強リブを下面側に複数条備えると
    ともに,前記複数の補強リブのうちの左右両側の補強リ
    ブの閉じ合わせ部の上端からそれぞれ外側に延びる平坦
    部の延出寸法がいずれも短く,かつ,いずれもデッキプ
    レート上面より段落ちしていることを特徴とするフラッ
    トデッキプレート。
JP25891494A 1994-09-28 1994-09-28 フラットデッキプレートによる型枠施工方法およびフラットデッキプレート Withdrawn JPH0893108A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007177512A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd デッキプレート敷設用の端部用幅調整板、及びデッキプレート敷設構造
JP2008255720A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Nippon Steel Corp 鋼矢板を用いた鋼・コンクリート合成床版および合成床版橋ならびに施工方法
JP2013023984A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Asahi Kasei Homes Co 鉄骨造建物の床構造
JP2014134010A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Itec Corp 床型枠用鋼製デッキプレート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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