JP2021092148A - フラットデッキおよびフラットデッキの役物ならびにフラットデッキの敷設構造および敷設方法 - Google Patents

フラットデッキおよびフラットデッキの役物ならびにフラットデッキの敷設構造および敷設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フラットデッキの敷設構造および敷設方法を提供する。【解決手段】鋼板がロール成形加工されて長手方向両端部に施したエンドクローズ加工を除く本体部の断面形状が幅方向に平面部1、11と脚部リブ2とが交互に連続して形成されたフラットデッキ10の敷設構造であって、前記平面部は、第一平面部1と第二平面部11、11とを備え、第一平面部は、その両端部が上方に突出する上面が平坦な突条部1aを備え、第二平面部は、その中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部11aを備え、前記突条部1a、11aは略同等高さに設定されているフラットデッキであり、前記フラットデッキを複数敷設するに際し、一のフラットデッキの前記第一平面部の幅方向一端部側の前記突条部の上面に、他のフラットデッキを前記第一平面部以外の平面部の突条部で長手方向に切断した役物が重ね合わせて敷設可能である。【選択図】図1

Description

この発明は、鋼板がロール成形加工されて幅方向に平面部と脚部リブとが交互に連続して形成されたフラットデッキの技術分野に属する。
フラットデッキ(床型枠用鋼製デッキプレート)とは、一般に、鋼板がロール成形加工されて幅方向に平面部と脚部リブとが交互に連続して形成されたデッキプレートを云い、建築物のスラブ施工のための型枠として用いられ、長手方向(スパン方向)の両端部は、脚部リブを潰したエンドクローズ加工が施されている。
前記フラットデッキを実際に施工対象床に敷設する場合は、前記フラットデッキの幅方向端部の張り出した平面部の端部を下方に折り曲げて形成した差し込み部が、隣接する他のフラットデッキの対応する脚部リブに差し込まれて連続敷設されたり、前記フラットデッキのほか、前記フラットデッキをスパン方向に沿って切断したフラットデッキの役物(非標準品)も用いたりして敷設する(以上、特許文献1の[従来の技術]の項を参照)。
前記フラットデッキは、型枠大工等の熟練工や、原則として支保工を必要としないため、施工性、作業性に優れている利点がある一方、フラットデッキが圧縮を受ける部分の有効に作用する断面範囲は前記平面部(鋼板)厚さの約50倍(脚部リブを中心にして左右の平面部端部の約25倍ずつ)、すなわち一般的なフラットデッキの板厚が0.8mmから1.6mmで前記平面部の各幅寸が約200mmであるとすると、有効に作用する断面範囲は約40mmから約80mmであるため、断面性能が小さく、前記フラットデッキのスパン長や積載荷重の高さに制約を受ける課題があった。
前記フラットデッキのスパン長を大きくしたり、積載荷重を高くする最も簡易な方法は、フラットデッキに用いる鋼板の板厚を厚くすることであるが、近年要請される部材の軽量化に反する。特に、フラットデッキは非構造部材に属するので、重量増加は不合理に過ぎる。
そこで、前記フラットデッキの平面部にエンボスやリブを形成することにより、平面部の板厚を厚くすることなく断面性能を向上させる技術が種々開示されている(例えば、特許文献2、3を参照)。
特開平7−279291号公報 特開平7−238621号公報 特開2012−127100号公報
前記特許文献2、3に係るデッキプレートは、前記平面部にエンボスやリブを形成することにより、断面性能を向上させて、長スパン化・高積載荷重化を可能とする利点はあるものの、実際の施工対象床に敷設する場合に必須となる前記役物は、専用のものを別異に製造する必要がある等、不経済であった。
すなわち、前記特許文献2、3に係るデッキプレートは、前記フラットデッキを適正な幅寸でスパン方向に沿って切断した役物を用意しても、前記特許文献1の図1に示すような単純な平面に形成されていないが故に、デッキプレートと役物との重ね合わせ部が、エンボスやリブの凹凸部により干渉を生じてしまうため、敷設時の幅調整が困難となるほか、無理矢理に敷設できたとしても前記重ね合わせ部に生じた隙間から打設コンクリートが漏出する虞があった。
要するに、エンボスやリブ等の断面性能を向上させる技術を付加することにより軽量化、長スパン化・高積載荷重化を可能とし、かつ、スパン方向に沿って切断するだけで連続敷設作業に好適な役物に転用(変形)可能なフラットデッキは、今のところ見当たらないのが実情である。
本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、平面部に断面性能を向上させるのに効果的な突条部を形成させる等の工夫を施すことにより、軽量化、長スパン化、高積載荷重化を可能とし、かつ、スパン方向に沿って切断するだけで連続敷設作業に好適な役物に転用(変形)可能なフラットデッキを用いたフラットデッキの敷設構造および敷設方法を提供することにある。さらに言えば、ロール成形加工で幅寸(例えば1m)が設定された鋼板から、いかにして効果的に断面性能を向上させ、適正な役物にも転用(変形)することが可能な断面形状(折曲形状)を本出願人が鋭意追究した結果、実現したフラットデッキを用いたフラットデッキの敷設構造および敷設方法を提供することにある。
上記背景技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係るフラットデッキの敷設構造は、鋼板がロール成形加工されて長手方向両端部に施したエンドクローズ加工を除く本体部の断面形状が幅方向に平面部と脚部リブとが交互に連続して形成されたフラットデッキの敷設構造であって、
前記平面部は、幅方向一端部寄りの第一平面部と、前記第一平面部以外の第二平面部とを備え、
前記第一平面部は、前記第一平面部の両端部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
前記第二平面部は、前記第二平面部の中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
前記各平面部に設けた前記上面が平坦な突条部は、略同等高さに設定されているフラットデッキであり、
前記フラットデッキを複数敷設するに際し、一のフラットデッキの前記第一平面部の幅方向一端部側の前記突条部の上面に、他のフラットデッキを前記第一平面部以外の平面部の突条部で長手方向に切断した役物が重ね合わせて敷設可能なことを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係るフラットデッキの敷設構造は、鋼板がロール成形加工されて長手方向両端部に施したエンドクローズ加工を除く本体部の断面形状が幅方向に平面部と脚部リブとが交互に連続して形成されたフラットデッキの敷設構造であって、
前記平面部は、幅方向一端部寄りの第一平面部と、前記第一平面部に隣接する第三平面部と、前記第一平面部、前記第三平面部以外の第四平面部とを備え、
前記第一平面部と前記第三平面部は、各平面部の両端部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
前記第四平面部は、前記第四平面部の中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
前記各平面部に設けた前記上面が平坦な突条部は、略同等高さに設定されているフラットデッキであり、
前記フラットデッキを複数敷設するに際し、一のフラットデッキの前記第一平面部の幅方向一端部側の前記突条部の上面に、他のフラットデッキを前記第一平面部以外の平面部の突条部で長手方向に切断した役物が重ね合わせて敷設可能なことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載したフラットデッキの敷設構造において、前記フラットデッキは、前記平面部のうち、幅方向他端部寄りの平面部は、脚部リブのない張り出した第五平面部に置き換えられ、前記第五平面部は、前記第五平面部の中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
前記第五平面部以外の各平面部は、左右対称形状とされていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載したフラットデッキの敷設構造において、前記第一平面部を含むフラットデッキの役物は、前記第一平面部以外の平面部に形成した前記突条部の所定の位置で切断されて形成されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明に係るフラットデッキの敷設方法は、前記フラットデッキに、前記フラットデッキとは別の前記フラットデッキの役物を一部重ね合わせて連続敷設するフラットデッキの敷設方法であって、
前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のフラットデッキの前記第一平面部の幅方向一端部側の前記突条部の上面に、前記請求項4に記載のフラットデッキの役物の切断部における前記突条部を重ね合わせて敷設することを特徴とする。
(1)本発明に係るフラットデッキの敷設構造に用いるフラットデッキによれば、幅方向一端部側の平面部には突条部を左右にバランスよく2箇所形成し、他端部の平面部には突条部を中央部に大きく1箇所形成する等して実施することにより、フラットデッキ全体の断面性能を効果的に向上させることができる。また、座屈強度も効果的に向上させることで使用可能なスパンを大きくすることができる。
前記作用効果に伴い、従来のフラットデッキと同スパンで実施する場合は、従来のフラットデッキと比べ、フラットデッキ全体の重量を小さくできる等、施工性が向上する。
前記作用効果についてその一例を示すと、型枠の設計において、従来のフラットデッキでは、たわみ算定式に用いるたわみ係数Cを1.6として算定を行っているが、本出願人による試験によれば、前記特許文献3に係るエンボス付きのフラットデッキの1.6を低減(具体的には、C=1.33に低減)できることが判明し、その分、フラットデッキの使用可能なスパン長を大きくできることを既に確認している。なお、前記たわみ算定式は型枠の設計においてフラットデッキのたわみの算定を行う式であり、前記たわみ係数はフラットデッキが圧縮を受ける部分の有効に作用する断面範囲を考慮して、その断面性能の低下への影響を見込んだ補正係数である。したがって、前記たわみ係数Cを低減すればフラットデッキのたわみの算定値を低減でき、フラットデッキの使用可能なスパン長を大きくすることができる。
(2)本発明に係るフラットデッキの敷設方法によれば、図4A、B等に段階的に示したように、その右端部の突条部の平坦部分(平坦部)を、先行して敷設されたフラットデッキ(又はフラットデッキの役物)の突条部の平坦部分(平坦部)の上面に載せると、前記平坦部の平面同士を重ね合わせることが可能となるので、その後は前記平坦部の幅寸の広い領域で柔軟性(自在性)に富む幅調整作業を行うことができ、ひいては連続敷設作業を効率的に行うことができる。
また、前記重ね合わせ部は、前記平坦部の平面同士が接しているので、打設コンクリートが漏出する虞のない高品質のスラブ施工に寄与することができる。
要するに、フラットデッキをスパン方向に沿って切断するだけで連続敷設作業に好適な役物に転用(変形)可能なフラットデッキを提供することができる。
実施例1に係るフラットデッキの断面図である。具体的には、フラットデッキの長手(スパン)方向両端部に施したエンドクローズ加工を除く中間部の断面図である。 Aは、図1に係るフラットデッキの断面図そのものに寸法用の符号を付したものであり、B〜Dは、Aのフラットデッキを素材として所定の位置でスパン方向に沿って切断してなるフラットデッキの役物を示した断面図である。 A、Bは、図2A〜Dに示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の水平リップ付きの脚部リブに、図2Aに示したフラットデッキ(標準品)の差し込み部を差し込み、連続敷設する要領を段階的に示した断面図である。 A、Bは、図2A〜Dに示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の突条部の平坦部分(平坦部)の上面に、図2Bに示したフラットデッキの役物(非標準品)の突条部の平坦部分(平坦部)を重ね合わせる要領を段階的に示した断面図である。 A、Bは、図2A〜Dに示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の突条部の平坦部分(平坦部)の上面に、図2Cに示したフラットデッキの役物(非標準品)の突条部の平坦部分(平坦部)を重ね合わせる要領を段階的に示した断面図である。 A、Bは、図2A〜Dに示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の突条部の平坦部分(平坦部)の上面に、図2Dに示したフラットデッキの役物(非標準品)の突条部の平坦部分(平坦部)を重ね合わせる要領を段階的に示した断面図である。 実施例2に係るフラットデッキの断面図である。 Aは、図1に係るフラットデッキの断面図そのものであり、B、Cは、Aのフラットデッキを素材として所定の位置でスパン方向に沿って切断してなるフラットデッキの役物を示した断面図である。 A、Bは、図8A〜Cに示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の水平リップ付きの脚部リブに、図8Aに示したフラットデッキ(標準品)の差し込み部を差し込み、連続敷設する要領を段階的に示した断面図である。 A、Bは、図8A〜Cに示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の突条部の平坦部分(平坦部)の上面に、図8Bに示したフラットデッキの役物(非標準品)の突条部の平坦部分(平坦部)を重ね合わせる要領を段階的に示した断面図である。 A、Bは、図8A〜Cに示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の突条部の平坦部分(平坦部)の上面に、図8Cに示したフラットデッキの役物(非標準品)の突条部の平坦部分(平坦部)を重ね合わせる要領を段階的に示した断面図である。 実施例3に係るフラットデッキの断面図である。 実施例4に係るフラットデッキの断面図である。 実施例5に係るフラットデッキの断面図である。 実施例6に係るフラットデッキの断面図である。 Aは、図14に係るフラットデッキの断面図そのものであり、B、Cは、Aのフラットデッキを素材として所定の位置でスパン方向に沿って切断してなるフラットデッキの役物を示した断面図である。 A、Bは、図16A〜C等に示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の水平リップ付きの脚部リブに、図16Aに示したフラットデッキ(標準品)の差し込み部を差し込み、連続敷設する要領を段階的に示した断面図である。 A、Bは、図16A〜C等に示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の突条部の平坦部分(平坦部)の上面に、図16Bに示したフラットデッキの役物(非標準品)の突条部の平坦部分(平坦部)を重ね合わせる要領を段階的に示した断面図である。 A、Bは、図16A〜C等に示したフラットデッキ又はフラットデッキの役物の幅方向一端部(左端部分)の突条部の平坦部分(平坦部)の上面に、図16Cに示したフラットデッキの役物(非標準品)の突条部の平坦部分(平坦部)を重ね合わせる要領を段階的に示した断面図である。 実施例3に係るフラットデッキのバリエーションの断面図である。
本発明は、鋼板がロール成形加工されて長手方向両端部に施したエンドクローズ加工を除く本体部の断面形状が幅方向に平面部と脚部リブとが交互に連続して形成され、長手方向(スパン方向)の両端部は脚部リブを潰したエンドクローズ加工が施された所謂差し込み接続方式のフラットデッキの敷設構造に関する発明である。
本発明は、ロール成形加工で幅寸(例えば1m)が設定された鋼板から、いかにして効果的に断面性能を向上させ、適正な役物にも転用(変形)することが可能な断面形状(折曲形状)を有するフラットデッキを実現させるために本出願人が鋭意追究した結果、開発された。
具体的には以下の実施例で逐一説明するが、要するに、フラットデッキを形成する平面部と脚部リブのうち、特に平面部に着眼し、断面性能を向上させるのに効果的な突条部を形成させる等の工夫を施した。さらに云えば、平面部の断面形状を一律に形成しない等、平面部と脚部リブとを同形同大の繰り返し形状で形成する従来のフラットデッキの固定概念を変えた断面形状を備えると共に、断面性能等の強度・剛性を十分に備えたフラットデッキを実現した。
なお、以下に説明する実施例にかかるフラットデッキの敷設構造に用いるフラットデッキは、図示例のとおり、左方から右方へ(又は右方から左方へ)脚部リブと平面部とを交互に3つずつ(図1〜図13、及び図20参照)、又は2つずつ(図14〜図19参照)連続させた基本的構成態様で実施しているが、これに限定されない。脚部リブの高さ寸法を短く設定することにより4つずつ連続させて実施できるほか、使用する鋼板の幅寸や構造設計等の諸条件に応じて適宜設計変更可能である。
以下、実施例について図面に基づいて説明する。
実施例1にかかるフラットデッキの敷設構造に用いるフラットデッキは、図1に示したように、鋼板がロール成形加工されて長手方向両端部に施したエンドクローズ加工を除く本体部の断面形状が幅方向に平面部1、11と脚部リブ2とが交互に3つずつ連続して形成され、幅方向一端部に水平リップ3付きの脚部リブ2を備え、他端部に脚部リブ2のない張り出した平面部11(14)を備え、例えば図3A、Bに段階的に示したように、前記張り出した平面部11(14)の端部を下方に折り曲げて形成した差し込み部4が、隣接する他のフラットデッキ10等の対応する脚部リブ2(の上方の閉じ合わせ部内)に差し込まれて連続敷設可能な構成の所謂差し込み接続方式のフラットデッキ10である。
前記平面部1、11は、前記幅方向一端部寄りの第一平面部1と、前記第一平面部1以外の第二平面部11とを備え、前記第一平面部1は、その両端部が上方に突出する上面が平坦な突条部1a、1aを備え、前記第二平面部11は、その中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部11aを備え、前記各平面部1、11に設けた前記上面が平坦な突条部1a、11aは、略同等高さに設定されている。
前記フラットデッキ10を複数敷設するに際し、一のフラットデッキ10の前記第一平面部1の幅方向一端部側の前記突条部1aの上面に、他のフラットデッキ10を前記第一平面部1以外の平面部11等の突条部11a等で長手方向に切断した役物10A等が重ね合わせて敷設可能なことを特徴とする。
前記脚部リブ2は、一例として、断面形状が上半を閉じ合わせた略三角形状に形成され、前記閉じ合わせ部の上端から左右に水平に平面5(以下、フランジ5という。)が張り出す構成で実施されている。なお、前記水平リップ3は、前記フランジ5よりも低い位置から水平に張り出す構成で実施されている。
本発明の特徴点である平面部1、11の形状について説明すると、先ず、前記第一平面部1は、前記水平リップ3付きの脚部リブ2と前記脚部リブ2と隣接する脚部リブ2との間に連続して形成されている。
前記第一平面部1の両端部には、上方に突出する上面が平坦な突条部1a、1aが形成されている。また、前記突条部1a、1a同士の間には、前記フランジ5と同一レベルの中間フランジ6が形成されている。
要するに、前記第一平面部1は、左方から右方へ、フランジ5、突条部1a、中間フランジ6、突条部1a、そしてフランジ5の順に形成されている。
さらに、前記突条部1a、1aはそれぞれ、第一平面部1を略三等分割した程度の幅寸で実施され、前記フランジ5から上方へ立ち上がる傾斜ウェブ7と、前記中間フランジ6から上方へ立ち上がる傾斜ウェブ7と、前記傾斜ウェブ7、7の上端を結ぶ平坦部8とで形成されている。
ここで、本実施例に係るフラットデッキ10(板厚0.8mm)の寸法例を示す(図2Aを参照)。
W=630、W=210mm、a=47mm、b=50mm、c=162mm、c=169mm、d=40mm、H=80mm、H=75mm
なお、前記寸法はあくまでも一例に過ぎず、構造設計に応じて適宜設計変更可能である。また、鋼板は板厚0.8〜1.6mmを用いるのが一般的であるが、仮に板厚1.6mmの鋼板を用いる場合であっても上記寸法と大差はない。
前記寸法例でも分かるように、本実施例に係る第一平面部1は、大部分の領域を一対の突条部1a、1aと中間フランジ6で形成した左右対称形状で実施されている。
よって、上記構成の第一平面部1は、平面部に突条部1aを設けることによりフラットデッキの断面性能算定時に有効に作用する断面範囲が増え、断面性能の向上に寄与する。
前記突条部1aを上向きに設けることで、フラットデッキ全体の高さが大きくなり、断面性能の向上に寄与する。
さらに突条部1aを左右にバランスよく2箇所設けることで、より効果的に座屈強度を向上させることができ、断面性能の向上に寄与し、前記たわみ係数Cを低減できる。ひいてはフラットデッキの使用可能なスパンを大きくすることに寄与する。
以上要するに、上記構成の第一平面部1によれば、突条部1aを両端部に2箇所(2山)設けたことにより、フラットデッキ全体の断面性能の向上に寄与し、さらには、効果的に座屈強度を向上させることで使用可能なスパンを大きくできることに寄与する。
次に、前記第二平面部11、11のうち左方の第二平面部11は、脚部リブ2同士の間に連続して形成されている。
前記第二平面部11の中間部にはそれぞれ、上方に突出する上面が平坦な突条部11aが形成されている。
要するに、前記第二平面部11は、左方から右方へ、フランジ5、突条部11a、そしてフランジ5の順に形成されている。
さらに、前記突条部11aは、第二平面部11の大部分の領域を占め、左右のフランジ5、5から上方へ立ち上がる傾斜ウェブ7、7と、前記傾斜ウェブ7、7の上端を結ぶ平坦部9とで形成されている。
図2Aに示した寸法例でも分かるように、本実施例に係る第二平面部11は、大部分の領域を突条部11aで形成した左右対称形状で実施されている。
次に、前記第二平面部11、11のうち右方の第二平面部11(脚部リブのない張り出した第五平面部14)は、前記左方の第二平面部11と比べ、脚部リブ2と差し込み部4との間に連続して形成されている違いはあるものの、その他の形態は左方の第二平面部11とほぼ同様である(図1、図2A参照)。
よって、上記構成の第二平面部11、11(14)は、各平面部11に突条部11aを設けることによりフラットデッキの断面性能算定時に有効に作用する断面範囲が増え、断面性能の向上に寄与する。
前記突条部11aを上向きに設けることで、フラットデッキ全体の高さが大きくなり、断面性能の向上に寄与する。
さらに大部分の領域を前記突条部11a(平坦部9)が占めることで、割り付けの都合上、前記突条部11aで切断して役物とした際に、重ね代における幅調整の自在性が向上する。
以上要するに、上記構成の第二平面部11、11(14)によれば、それぞれ、その中間部の大部分の領域に突条部11aを1箇所(1山)設けたことにより、フラットデッキ全体の断面性能の向上に寄与し、さらには、突条部11aの平坦部分(平坦部9)の幅寸を大きく設定したことにより、後述するように前記フラットデッキ10を素材として製造する役物の連続敷設時の幅調整作業を容易ならしめる作用効果がある。
かくして、前記第一平面部1と前記第二平面部11、11(14)とを合わせ持つ実施例1に係るフラットデッキ10によれば、第一平面部1の左右にバランスよく2箇所、第二平面部11、11の各中央部に大きく1箇所の計4箇所に突条部1a、11aを形成して実施することにより、フラットデッキ10全体の断面性能を向上させることができ、また、効果的に座屈強度を向上させることで使用可能なスパンを大きくすることができる。
これらの作用効果に伴い、従来のフラットデッキと同スパンで実施する場合は、従来のフラットデッキと比べ、フラットデッキ全体の重量を小さくできる等、施工性が向上する。
上述した作用効果についてその一例を示すと、本出願人による試験によれば、型枠の設計において、たわみ算定式に用いるたわみ係数Cが、前記特許文献3に係るエンボス付きのフラットデッキの場合の1.6を低減できることが判明し、その分、フラットデッキの使用可能なスパン長を大きくできることを既に確認している。この点については、以下の段落番号[0051]以降の(本出願人による試験)の項で説明する。
次に、前記フラットデッキ10(標準品)を素材として製造するフラットデッキの役物(非標準品)について説明する。
前記第一平面部1を含むフラットデッキの役物は、前記第一平面部1以外の平面部(第二平面部)11に形成した前記突条部11aの平坦部分(平坦部9)の所定の位置で切断されて形成される。ここでは、切断部位に応じて形成(製造)した3種のフラットデッキの役物について説明する。
図2Bに係るフラットデッキの役物10Aは、標準品である前記フラットデッキ10の幅方向他端部(図示例では右端部)の張り出した第二平面部11の突条部11aのうち、平坦部分である平坦部9の右端縁と傾斜フランジ7との境界付近で切断して形成している。
図2Cに係るフラットデッキの役物10Bは、標準品である前記フラットデッキ10の幅方向他端部(図示例では右端部)の張り出した第二平面部11の上面が平坦な突条部11aのうち、平坦部分である平坦部9の中央部で切断して形成している。
図2Dに係るフラットデッキの役物10Cは、標準品である前記フラットデッキ10の中央の第二平面部11の上面が平坦な突条部11aのうち、平坦部9の右端縁と傾斜フランジ7との境界付近で切断して形成している。
よって、前記図2Bに係るフラットデッキの役物10Aによれば、図4A、Bに段階的に示したように、その右端部の突条部11aの平坦部分である平坦部9を、先行して敷設されたフラットデッキ10(又はフラットデッキの役物10A〜10C)の突条部1aの平坦部分である平坦部8の上面に載せると、前記平坦部8、9の平面同士を重ね合わせることが可能となるので、その後は前記平坦部8の幅寸a(本実施例では47mm)の広い領域で柔軟性(自在性)に富む幅調整作業を行うことができ、ひいては連続敷設作業を効率的に行うことができる。
また、前記重ね合わせ部は、前記平坦部8、9の平面同士が接しているので、打設コンクリートが漏出する虞のない高品質のスラブ施工に寄与することができる。なお、このフラットデッキの役物10Aは、フラットデッキの敷き始め用にも好適に用いられる。
同様に、前記図2Cに係るフラットデッキの役物10Bによれば、図5A、Bに段階的に示したように、その右端部の突条部11aの平坦部分(平坦部9)を、先行して敷設されたフラットデッキ10(又はフラットデッキの役物10A〜10C)の突条部1aの平坦部8の上面に載せると、前記平坦部8、9の平面同士を重ね合わせることが可能となるので、その後は前記平坦部8の幅寸aの広い領域で柔軟性に富む幅調整作業を行うことができ、ひいては連続敷設作業を効率的に行うことができる。
また、前記重ね合わせ部は、前記平坦部8、9の平面同士が接しているので、打設コンクリートが漏出する虞のない高品質のスラブ施工に寄与することができる。なお、このフラットデッキの役物10Bは、フラットデッキの敷き始め用にも好適に用いられる。
同様に、前記図2Dに係るフラットデッキの役物10Cによれば、図6A、Bに段階的に示したように、その右端部の突条部11aの平坦部分(平坦部9)を、先行して敷設されたフラットデッキ10(又はフラットデッキの役物10A〜10C)の突条部1aの平坦部8の上面に載せると、前記平坦部8、9の平面同士を重ね合わせることが可能となるので、その後は前記平坦部8の幅寸aの広い領域で柔軟性に富む幅調整作業を行うことができ、ひいては連続敷設作業を効率的に行うことができる。
また、前記重ね合わせ部は、前記平坦部8、9の平面同士が接しているので、打設コンクリートが漏出する虞のない高品質のスラブ施工に寄与することができる。なお、このフラットデッキの役物10Cは、フラットデッキの敷き始め用にも好適に用いられる。
図7に示したフラットデッキ20は、上記実施例1に係るフラットデッキ10と比べ、図1と図7とを対比参照すれば分かりやすいように、フラットデッキを形成する3つの平面部のうち、中央部に位置する平面部の形状のみ相違する。その他の構成要素は上記実施例1と同一なので同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
すなわち、この実施例2にかかるフラットデッキ20の敷設構造に用いるフラットデッキは、図7に示したように、鋼板がロール成形加工されて幅方向に平面部1、12、13(14)と脚部リブ2とが交互に3つずつ連続して形成され、幅方向一端部に水平リップ3付きの脚部リブ2を備え、他端部に脚部リブ2のない張り出した平面部13(14)を備え、例えば図9A、Bに段階的に示したように、前記張り出した平面部13(14)の端部を下方に折り曲げて形成した差し込み部4が、隣接する他のフラットデッキ20等の対応する脚部リブ2(の上方の閉じ合わせ部内)に差し込まれて連続敷設可能な構成の所謂差し込み接続方式のフラットデッキ20である。
前記平面部1、12、13(14)は、前記幅方向一端部寄りの第一平面部1と、前記第一平面部に隣接する第三平面部12と、前記第一平面部1、前記第三平面部12以外の第四平面部13(14)とを備え、前記第一平面部1と前記第三平面部12は、各平面部1、12の両端部が上方に突出する上面が平坦な突条部1a、12aを備え、前記第四平面部13(14)は、その中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部13aを備え、前記各平面部1、12、13に設けた前記上面が平坦な突条部1a、12a、13aは、略同等高さに設定されている。
前記フラットデッキ20を複数敷設するに際し、一のフラットデッキ20の前記第一平面部1の幅方向一端部側の前記突条部1aの上面に、他のフラットデッキ20を前記第一平面部1以外の平面部13等の突条部13a等で長手方向に切断した役物20A等が重ね合わせて敷設可能なことを特徴とする。
このフラットデッキ20の平面部1、12、13の構成および作用効果については、先ず、前記第一平面部1は、上記実施例1に係る第一平面部1と同形同大なのでその説明を省略する(前記段落[0019]〜[0022]を参照)。
次に、前記第三平面部12は、前記第一平面部1と同形同大なのでその説明を省略する(前記段落[0019]〜[0022]を参照)。
次に、前記第四平面部13(脚部リブのない張り出した第五平面部14)は、上記実施例1に係る右方の第二平面部11と同形同大なのでその説明を省略する(前記段落[0023]〜[0025]を参照)。
かくして、前記第一平面部1、前記第三平面部12、および前記第四平面部13とを合わせ持つ実施例2に係るフラットデッキ20によれば、第一平面部1、第三平面部12の左右にバランスよく2箇所、第四平面部13の各中央部に大きく1箇所の計5箇所に突条部1a、12a、13aを形成して実施することにより、上記実施例1と比べ、中央部に設ける第三平面部12の形状に違いはあるものの、フラットデッキ20全体の断面性能を向上させることができ、また、効果的に座屈強度を向上させることで使用可能なスパンを大きくすることができる等、上記実施例1に係るフラットデッキ10と同様の作用効果を発揮することができる(詳しくは、前記段落[0026]を参照)。
次に、前記フラットデッキ20(標準品)を素材として製造するフラットデッキの役物(非標準品)について説明する。
前記第一平面部1を含むフラットデッキの役物は、前記第一平面部1以外の平面部、具体的には前記第四平面部13に形成した前記上面が平坦な突条部13aの平坦部9の所定の位置で切断されて形成される。ここでは、切断部位に応じて形成(製造)した2種のフラットデッキの役物について説明する。
図8Bに係るフラットデッキの役物20Aは、標準品である前記フラットデッキ20(図8A等を参照)の幅方向他端部(図示例では右端部)の張り出した第四平面部13の上面が平坦な突条部13aのうち、平坦部9の右端縁と傾斜フランジ7との境界付近で切断して形成している。
図8Cに係るフラットデッキの役物20Bは、標準品である前記フラットデッキ20の幅方向他端部(図示例では右端部)の張り出した第四平面部13の上面が平坦な突条部13aのうち、平坦部9の中央部で切断して形成している。
よって、前記図8Bに係るフラットデッキの役物20Aによれば、図10A、Bに段階的に示したように、その右端部の突条部13aの平坦部9を、先行して敷設されたフラットデッキ20(又はフラットデッキの役物20A、20B)の突条部1aの平坦部8の上面に載せると、前記平坦部8、9の平面同士を重ね合わせることが可能となるので、その後は前記平坦部8の幅寸a(本実施例では47mm)の広い領域で柔軟性に富む幅調整作業を行うことができ、ひいては連続敷設作業を効率的に行うことができる。
また、前記重ね合わせ部は、前記平坦部8、9の平面同士が接しているので、打設コンクリートが漏出する虞のない高品質のスラブ施工に寄与することができる。なお、このフラットデッキの役物20Aは、フラットデッキの敷き始め用にも好適に用いられる。
同様に、前記図8Cに係るフラットデッキの役物20Bによれば、図11A、Bに段階的に示したように、その右端部の突条部13aの平坦部9を、先行して敷設されたフラットデッキ20(又はフラットデッキの役物20A、20B)の突条部1aの平坦部8の上面に載せると、前記平坦部8、9の平面同士を重ね合わせることが可能となるので、その後は前記平坦部8の幅寸aの広い領域で柔軟性に富む幅調整作業を行うことができ、ひいては連続敷設作業を効率的に行うことができる。
また、前記重ね合わせ部は、前記平坦部8、9の平面同士が接しているので、打設コンクリートが漏出する虞のない高品質のスラブ施工に寄与することができる。
図12は、本発明に係るフラットデッキの敷設構造の異なる実施例を示している。この実施例3に係るフラットデッキ30は、上記実施例1に係るフラットデッキ10と比べ、第2平面部11、11の各突条部11a(平坦部9)の両端部に山形リブ15(計4箇所)を設けたことのみ相違する。その他の構成要素は上記実施例1と同一なので同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
この実施例3に係るフラットデッキ30によれば、上記実施例1に係るフラットデッキ10の作用効果(前記段落[0026]を参照)に加え、前記山形リブ15のリブ効果に伴う断面性能の向上のほか、スラブ施工現場での作業者の滑り防止に寄与する効果がある。
また、図20に係るフラットデッキ30’は、山形リブ15を第二平面部11(第五平面部14)の突条部に3個(又はそれ以上)設け、中央部の山形リブ15を他の山形リブ15よりも高く形成している。このように、中央部の山形リブ15を高く形成することによって、製造時、第二平面部11(第五平面部14)に発生するポケットウェーブを抑えることができる。
図13は、本発明に係るフラットデッキの敷設構造の異なる実施例を示している。この実施例4に係るフラットデッキ40は、上記実施例2に係るフラットデッキ20と比べ、第四平面部13の突条部13a(平坦部9)の両端部に山形リブ15を設けたことのみ相違する。その他の構成要素は上記実施例2と同一なので同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
この実施例4に係るフラットデッキ40によれば、上記実施例2に係るフラットデッキ20の作用効果(前記段落[0035]を参照)に加え、前記山形リブ15のリブ効果に伴う断面性能の向上のほか、スラブ施工現場での作業者の滑り防止に寄与する効果がある。
図14は、本発明に係るフラットデッキの敷設構造の異なる実施例を示している。
この実施例5に係るフラットデッキ50は、上記実施例1〜4と比べ、左方から右方へ(又は右方から左方へ)脚部リブと平面部とを交互に2つずつ連続して形成されている点が相違する。
要するに、このフラットデッキ50は、前記実施例1〜4に係るフラットデッキ10〜40の前記中央の第二平面部11が存在しないに等しい構成で実施している(図1と図14とを対比して参照)。
すなわち、この実施例5にかかるフラットデッキ50は、図14に示したように、鋼板がロール成形加工されて幅方向に平面部1、11(14)と脚部リブ2とが交互に2つずつ連続して形成され、幅方向一端部に水平リップ3付きの脚部リブ2を備え、他端部に脚部リブ2のない張り出した平面部11(14)を備え、例えば図17A、Bに段階的に示したように、前記張り出した平面部11(14)の端部を下方に折り曲げて形成した差し込み部4が、隣接する他のフラットデッキ50等の対応する脚部リブ2(の上方の閉じ合わせ部内)に差し込まれて連続敷設可能な構成の所謂差し込み接続方式のフラットデッキ50である。
前記平面部1、11(14)は、前記幅方向一端部寄りの第一平面部1と、前記第一平面部に隣接する第二平面部11(14)とを備え、前記第一平面部1は、前記第一平面部1の両端部が上方に突出する上面が平坦な突条部1aを備え、前記第二平面部11(14)は、その中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部11aを備え、前記各平面部1、11に設けた前記上面が平坦な突条部1a、11aは、略同等高さに設定されている。
このフラットデッキ50の平面部1、11の構成および作用効果については、先ず、前記第一平面部1は、上記実施例1に係る第一平面部1と同形同大なのでその説明を省略する(前記段落[0019]〜[0022]を参照)。
前記第二平面部11(脚部リブのない張り出した第五平面部14)は、上記実施例1に係る右方の第二平面部11と同形同大なのでその説明を省略する(前記段落[0023]〜[0025]を参照)。
かくして、前記第一平面部1、前記第二平面部11とを合わせ持つ実施例5に係るフラットデッキ50によれば、第一平面部1の左右にバランスよく2箇所、第二平面部11の各中央部に大きく1箇所の計3箇所に突条部1a、11aを形成して実施することにより、上記実施例1と比べ、中央に設ける第二平面部11の有無の違いはあるものの、同程度の幅寸を有する従来のフラットデッキと比べ、フラットデッキ50全体の断面性能を向上させることができ、また、効果的に座屈強度を向上させることで使用可能なスパンを大きくすることができる。
図15は、本発明に係るフラットデッキの敷設構造の異なる実施例を示している。この実施例5に係るフラットデッキ60は、上記実施例5に係るフラットデッキ50と比べ、第2平面部11(14)の突条部11a(平坦部9)の両端部に山形リブ15(計2箇所)を設けたことのみ相違する。その他の構成要素は上記実施例5と同一なので同一の符号を付してその説明を適宜省略する。
この実施例6に係るフラットデッキ60によれば、上記実施例5に係るフラットデッキ50の作用効果(前記段落[0045]を参照)に加え、前記山形リブ15のリブ効果に伴う断面性能の向上のほか、スラブ施工現場での作業者の滑り防止に寄与する効果がある。
次に、上記実施例5に係るフラットデッキ50(標準品)を素材として製造するフラットデッキの役物(非標準品)について説明する。
前記第一平面部1を含むフラットデッキの役物は、前記第一平面部1以外の平面部、具体的には前記第二平面部11に形成した前記上面が平坦な突条部11aの平坦部9の所定の位置で切断されて形成される。ここでは、切断部位に応じて形成(製造)した2種のフラットデッキの役物について説明する。
図16Bに係るフラットデッキの役物50Aは、標準品である前記フラットデッキ50(図16A等を参照)の幅方向他端部(図示例では右端部)の張り出した第二平面部11の上面が平坦な突条部11aのうち、平坦部9の右端縁と傾斜フランジ7との境界付近で切断して形成している。
図16Cに係るフラットデッキの役物50Bは、標準品である前記フラットデッキ50の幅方向他端部(図示例では右端部)の張り出した第二平面部11の上面が平坦な突条部11aのうち、平坦部9の中央部で切断して形成している。
よって、前記図16Bに係るフラットデッキの役物50Aによれば、図18A、Bに段階的に示したように、その右端部の突条部11aの平坦部9を、先行して敷設されたフラットデッキ50等の突条部1aの平坦部8の上面に載せると、前記平坦部8、9の平面同士を重ね合わせることが可能となるので、その後は前記平坦部8の幅寸a(本実施例では47mm)の広い領域で柔軟性に富む幅調整作業を行うことができ、ひいては連続敷設作業を効率的に行うことができる。
また、前記重ね合わせ部は、前記平坦部8、9の平面同士が接しているので、打設コンクリートが漏出する虞のない高品質のスラブ施工に寄与することができる。なお、このフラットデッキの役物50Aは、フラットデッキの敷き始め用にも好適に用いられる。
同様に、前記図16Cに係るフラットデッキの役物50Bによれば、図19A、Bに段階的に示したように、その右端部の突条部11aの平坦部9を、先行して敷設されたフラットデッキ50等の突条部1aの平坦部8の上面に載せると、前記平坦部8、9の平面同士を重ね合わせることが可能となるので、その後は前記平坦部8の幅寸aの広い領域で柔軟性に富む幅調整作業を行うことができ、ひいては連続敷設作業を効率的に行うことができる。
また、前記重ね合わせ部は、前記平坦部8、9の平面同士が接しているので、打設コンクリートが漏出する虞のない高品質のスラブ施工に寄与することができる。
以上、上記実施例1〜6を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
要するに、両端部に突条部を設ける平面部を左右2山タイプ、中央部に大きく突条部を設ける平面部を中央1山タイプと称すると、本発明に係るフラットデッキは、実施する平面部の数量(本実施例では3つ、又は2つ)にかかわらず、敷設作業時に重ね合わせて敷設される側の端部の平面部を左右2山タイプとし、敷設する側の端部の平面部を中央1山タイプとし、その間の平面部(もとより、平面部の数量を2つで実施する場合には存在しない。図14等参照。)は、左右2山タイプであっても中央1山タイプであっても実施することができ、前記段落[0026]等で説明した作用効果と同様の作用効果を発揮することができる。
なお、本出願人は、本発明に係るデッキプレートの作用効果を確認するべく、以下に説明するように、前記実施例1に係るデッキプレート10(図1参照)について試験を行った。
(本出願人による試験)
<試験概要>
たわみ算定係数Cを求めるために以下の試験を行った。コンクリートスラブの型枠として機能する前記デッキプレート10に作用する力は、コンクリート重量による分布荷重であるため、4点曲げ試験を行い、スパン中央部のたわみ量及び載荷荷重を測定した。
<試験体>
試験は以下の条件で行った。
試験体は、前記デッキプレート10(幅630mm、板厚0.8mm)の1枚とした 。
試験体材料は、社団法人公共建築協会の規格であるSGCC材を使用した。
スパンは安全側の評価のために通常使用する場合の最大スパンを超える値として、3500mmとした。
支持方法は平面部及び脚部リブ下面を支持できる治具を使用し、プレートを介して丸鋼に乗せることでピン支持とした。
<試験方法>
試験では油圧アムスラーを使用し、載荷梁を介して2点に静的な下向きの力を加え、試験体の変形、耐力を確認した。
前記2点の静的な下向きの力の載荷位置は、スパン(L)=3500mmのうち、支持点から1100mm(a)の位置で左右対称とした。
変位量(δ)がスパン(L)3500mmのフラットデッキでの許容値である25mm(式:δ=3500/180+5(mm)≒25)に達したときの載荷荷重(2P)を測定し、たわみ算定式に用いるたわみ係数を設定、評価した。
<試験結果>
前記試験の結果、前記載荷荷重(2P)、前記変位量(δ)、前記スパン(L)、前記支持点からの距離(a)、たわみ算定式に用いるたわみ係数Cを算出すると、たわみ係数C=(24EI×δ)/{Pa(3L−4a)}の式より、たわみ係数(C)は、約1.33となった。
<考察>
従来のフラットデッキのたわみ係数C=1.6と比べ、上記実施例1に係るデッキプレート10のたわみ係数Cは、1.33と低減しているので、フラットデッキ10のたわみの算定値を低減することができる。
すなわち、本出願人は、上記実施例1に係るデッキプレート10は、従来のフラットデッキと比べ、たわみにくいといえるので、使用可能なスパン長を、従来のフラットデッキと比べ、大きくできると確信した。
1 第一平面部
1a 突条部
2 脚部リブ
3 水平リップ
4 差し込み部
5 フランジ(平面)
6 中間フランジ
7 傾斜ウェブ
8 平坦部
9 平坦部
10 フラットデッキ
10A フラットデッキの役物
10B フラットデッキの役物
10C フラットデッキの役物
11 第二平面部
11a 突条部
12 第三平面部
12a 突条部
13 第四平面部
13a 突条部
14 第五平面部
15 山形リブ
20 フラットデッキ
20A フラットデッキの役物
20B フラットデッキの役物
30 フラットデッキ
30’ フラットデッキ
40 フラットデッキ
50 フラットデッキ
50A フラットデッキの役物
50B フラットデッキの役物
60 フラットデッキ

Claims (5)

  1. 鋼板がロール成形加工されて長手方向両端部に施したエンドクローズ加工を除く本体部の断面形状が幅方向に平面部と脚部リブとが交互に連続して形成されたフラットデッキの敷設構造であって、
    前記平面部は、幅方向一端部寄りの第一平面部と、前記第一平面部以外の第二平面部とを備え、
    前記第一平面部は、前記第一平面部の両端部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
    前記第二平面部は、前記第二平面部の中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
    前記各平面部に設けた前記上面が平坦な突条部は、略同等高さに設定されているフラットデッキであり、
    前記フラットデッキを複数敷設するに際し、一のフラットデッキの前記第一平面部の幅方向一端部側の前記突条部の上面に、他のフラットデッキを前記第一平面部以外の平面部の突条部で長手方向に切断した役物が重ね合わせて敷設可能なことを特徴とする、フラットデッキの敷設構造。
  2. 鋼板がロール成形加工されて長手方向両端部に施したエンドクローズ加工を除く本体部の断面形状が幅方向に平面部と脚部リブとが交互に連続して形成されたフラットデッキの敷設構造であって、
    前記平面部は、幅方向一端部寄りの第一平面部と、前記第一平面部に隣接する第三平面部と、前記第一平面部、前記第三平面部以外の第四平面部とを備え、
    前記第一平面部と前記第三平面部は、各平面部の両端部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
    前記第四平面部は、前記第四平面部の中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
    前記各平面部に設けた前記上面が平坦な突条部は、略同等高さに設定されているフラットデッキであり、
    前記フラットデッキを複数敷設するに際し、一のフラットデッキの前記第一平面部の幅方向一端部側の前記突条部の上面に、他のフラットデッキを前記第一平面部以外の平面部の突条部で長手方向に切断した役物が重ね合わせて敷設可能なことを特徴とする、フラットデッキの敷設構造。
  3. 前記フラットデッキは、前記平面部のうち、幅方向他端部寄りの平面部は、脚部リブのない張り出した第五平面部に置き換えられ、前記第五平面部は、前記第五平面部の中間部が上方に突出する上面が平坦な突条部を備え、
    前記第五平面部以外の各平面部は、左右対称形状とされていることを特徴とする、請求項1又は2に記載したフラットデッキの敷設構造。
  4. 前記第一平面部を含むフラットデッキの役物は、前記第一平面部以外の平面部に形成した前記突条部の所定の位置で切断されて形成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載したフラットデッキの敷設構造。
  5. 前記フラットデッキに、前記フラットデッキとは別の前記フラットデッキの役物を一部重ね合わせて連続敷設するフラットデッキの敷設方法であって、
    前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のフラットデッキの前記第一平面部の幅方向一端部側の前記突条部の上面に、前記請求項4に記載のフラットデッキの役物の切断部における前記突条部を重ね合わせて敷設することを特徴とする、フラットデッキの敷設方法。
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