JPH0727831A - 配線特性評価法及びそれに用いる装置 - Google Patents

配線特性評価法及びそれに用いる装置

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JPH0727831A
JPH0727831A JP5195204A JP19520493A JPH0727831A JP H0727831 A JPH0727831 A JP H0727831A JP 5195204 A JP5195204 A JP 5195204A JP 19520493 A JP19520493 A JP 19520493A JP H0727831 A JPH0727831 A JP H0727831A
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wiring
temperature
current
resistance
energization
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JP5195204A
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Shinichi Ofuji
晋一 大藤
Mitsuo Tsukada
光男 塚田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線の特性を評価することができるパラメー
タを、短い時間で正しく求めることができるようにす
る。 【構成】 配線に対する第1の電流での通電を、配線の
温度を一定に保って行うことによって、配線が長時間実
使用されていることによって生ずる劣化の状態を得、次
で、その劣化の状態から、配線に対する第2の電流での
通電を、配線の温度を昇温させ、次で降温させながら、
且つ配線の抵抗を測定しながら行い、そして、そのとき
の配線の温度、昇温速度及び抵抗を用いて、欠陥形成エ
ネルギに対する配線の抵抗増加分または配線の欠陥密度
を、配線の特性を評価するパラメータとして求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線の特性を評価する
配線特性評価法、及びそれに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配線に対する実使用時に比し大き
な値の電流での通電を、その通電の電流を検出しなが
ら、配線が断線するまで行い、そして、それまでの通電
の電流の値と、それまでの時間とを用いて、配線の劣化
要因と配線の寿命とに関する配線の特性を評価すること
ができるパラメ―タを求める、という配線特性評価法が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の配線特
性評価法によれば、配線に対する通電時の電流の値を、
十分大きくすれば、上述した配線の特性を評価すること
ができるパラメ―タを比較的短い時間で求めることがで
きる。
【0004】しかしながら、配線に対する通電時の電流
の値を十分大きくすれば、その通電時の電流が配線の実
使用時とは大きくかけ離れた値を有するばかりでなく、
配線の温度が、配線の実使用時において生じないような
高い温度を有することになることなどから、上述した配
線の特性を評価することができるパラメ―タを正しく求
めることができない、という欠点を有していた。
【0005】よって、本発明は、上述した欠点のない、
新規な配線特性評価法、及びそれに用いる装置を提案せ
んとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による配線特性評
価法は、(i)配線に対する比較的大きな値を有する第
1の電流での第1の通電を、上記配線の温度をそれが予
定の温度以下の温度を保つように制御するという第1の
温度制御を行いながら、且つ上記第1の電流にもとずき
上記配線に生ずる降下電圧を検出し、その検出された降
下電圧と上記第1の電流とを用いて上記配線の抵抗を測
定するという第1の抵抗測定を行いながら、上記第1の
抵抗測定による上記配線の抵抗の測定値が予定値に達す
るまで行う第1のステップと、(ii)次で、上記配線
に対する上記第1の電流に比し小さな値を有する第2の
電流での第2の通電を、上記配線の温度をそれが昇温
し、次で降温するように制御するという第2の温度制御
を行いながら、且つ上記第2の電流にもとずき上記配線
に生ずる降下電圧を検出し、その検出された降下電圧と
上記第2の電流とを用いて上記配線の抵抗を測定すると
いう第2の抵抗測定を行いながら行う第2のステップ
と、(iii)上記第2の通電時における上記第2の温
度制御による上記配線の温度及びその昇温速度と、上記
第2の通電時における上記第2の抵抗測定による上記配
線の抵抗の測定値とを用いて、上記配線の欠陥形成エネ
ルギに対する上記配線の抵抗増加分または上記配線の欠
陥密度を、上記配線の特性を評価するパラメ―タとして
求める第3のステップとを有する。
【0007】本発明による配線特性評価法に用いる装置
は、(i)配線に対する比較的大きな値を有する第1の
電流での第1の通電と、その第1の通電後、上記配線に
対する上記第1の電流に比し小さな値を有する第2の電
流での第2の通電とを行わせる通電手段と、(ii)上
記通電手段による上記第1の通電時、上記配線の温度を
それが予定の温度以下の温度に保つように制御するとい
う第1の温度制御と、上記第2の通電手段による上記第
2の通電時、上記配線の温度をそれが昇温し、次で降温
するように制御するという第2の温度制御とを行わせる
温度制御手段と、(iii)上記通電手段による第1の
通電時、上記第1の電流にもとずき上記配線に生ずる降
下電圧を検出し、上記通電手段による上記第2の通電
時、上記第2の電流にもとずき上記配線に生ずる降下電
圧を検出する降下電圧検出手段と、(iv)上記通電手
段による上記第1の通電時、上記第1の電流と、上記降
下電圧検出手段による上記第1の通電時の上記降下電圧
とを用いて、上記配線の上記第1の通電時における抵抗
を測定し、上記通電手段による上記第2の通電時、上記
第2の電流と、上記降下電圧検出手段による上記第2の
通電時の上記降下電圧とを用いて、上記配線の上記第2
の通電時における抵抗を測定する抵抗測定手段と、
(v)上記第2の通電時における上記第2の温度制御に
よる上記配線の温度及びその昇温速度と、上記第2の通
電時における上記第2の抵抗測定による上記配線の抵抗
の測定値とを用いて、上記配線の欠陥形成エネルギに対
する上記配線の抵抗増加分または上記配線の欠陥密度
を、上記配線の特性を評価するパラメ―タとして求める
手段とを有する。
【0008】
【作用・効果】本発明による配線特性評価法によれば、
第1のステップによって、配線が長時間実使用されてい
ることによって生ずる劣化の状態を得、次で、その劣化
の状態から、第2及び第3のステップによって、欠陥形
成エネルギに対する配線の抵抗増加分または配線の欠陥
密度を、配線の特性を評価するパラメ―タとして求める
ようにしている。
【0009】そして、その欠陥形成エネルギに対する配
線の抵抗増加分または配線の欠陥密度によって、配線の
劣化要因と配線の寿命とに関する配線の特性を評価する
ことができる。
【0010】従って、本発明による配線特性評価法も、
前述した従来の配線特性評価法の場合と同様に、配線の
劣化要因と配線の寿命とに関する配線の特性を評価する
ことができるパラメ―タを求めることができる。
【0011】しかしながら、本発明による配線特性評価
法の場合、第1のステップによって、配線が長時間実使
用されていることによって生ずる劣化の状態を、実使用
の状態からかけ離れていない状態で得ており、また、そ
の劣化の状態は、劣化が得られさえすればよく、配線を
断線させる必要はないので、短時間で得られる。
【0012】従って、本発明による配線特性評価法によ
れば、配線の特性を評価することができるパラメ―タ
を、前述した従来の配線特性評価法の場合に比し短時間
で、正しく求めることができる。
【0013】
【実施例1】次に、図1を伴って、本発明による配線特
性評価法の実施例を、それに用いる本発明による配線特
性評価法に用いる装置の実施例とともに述べよう。
【0014】図1に示す本発明による配線特性評価法の
実施例においては、配線を、それを形成している基板の
プロ―バ1に配し、そして、その配線に対する計算制御
装置2によってバス3を介して制御された電流源4から
の比較的大きな値を有する第1の電流での第1の通電
を、配線の温度を同じく計算制御装置2によってバス3
を介して制御された基板温度検出・加熱・冷却装置5に
よってそれが予定の温度以下の温度を保つように制御す
るという第1の温度制御を行いながら、且つ上記第1の
電流にもとずき配線に生ずる降下電圧を電圧検出装置6
によって検出し、その検出された降下電圧と第1の電流
とを用いて配線の抵抗を計算制御装置2によって測定す
るという第1の抵抗測定を行いながら、その第1の抵抗
測定による配線の抵抗の測定値が予定値に達するまで行
う。
【0015】この場合、第1の通電時の第1の温度制御
による予定の温度が、配線の点欠陥エネルギに相当する
温度であるとする。
【0016】次で、配線に対する電流源4からの上述し
た第1の電流に比し小さな値を有する第2の電流での第
2の通電を、配線の温度をそれが昇温し、次で降温する
ように制御するという第2の温度制御を行いながら、且
つ第2の電流にもとずき配線に生ずる降下電圧を電圧検
出装置6によって検出し、その検出された降下電圧と第
2の電流とを用いて配線の抵抗を測定するという第2の
抵抗測定を行いながら行う。
【0017】そして、計算制御装置2において、上述し
た第2の通電時における第2の温度制御による配線の温
度及びその昇温速度と、上述した第2の通電時における
上述した第2の抵抗測定による配線の抵抗の測定値とを
用いて、配線の欠陥形成エネルギに対する上記配線の抵
抗増加分または上記配線の欠陥密度を、配線の特性を評
価するパラメ―タとして求める、その結果を表示装置7
に表示させる。
【0018】この場合、欠陥形成エネルギをE、それに
対する抵抗増加分の分布をF(E)は、配線の温度を
T、同じ配線の温度における配線の昇温時の抵抗と降温
時の抵抗との差をRとするとき、 In(a・c・T)=E/(k・T)+In(E/(k・T))………(1) F=−(U+1)/(k・U・(U+2))・dR/dT ………(2) で与えられる。なお、上述において、Inは自然数、a
は昇温の逆数、cは配線材料のデバイ温度に対する振動
数、kはボルツマン定数である。
【0019】また、欠陥エネルギに対する電流密度の分
布は、上述した抵抗増加分を欠陥の電気抵抗への寄与係
数で除して得られる。
【0020】以上が、本発明による配線特性評価法の実
施例である。
【0021】このような本発明による配線特性評価法に
よれば、図2に示す欠陥形成エネルギに対する抵抗増加
分の関係が得られ、本発明の作用効果が得られる。
【0022】なお、上述においては、本発明の1つの実
施例を示したに留まり、本発明の精神を脱することなし
に、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配線特性評価法の実施例を、それ
に用いる本発明による装置の実施例とともに示す系統的
接続図である。
【図2】図1に示す本発明による配線特性評価法の実施
例の説明に供する、欠陥エネルギに対する配線の抵抗増
加分を示す図である。
【符号の説明】
1 プロ―バ 2 計算制御装置 3 バス 4 電流源 5 基板温度検出・加熱・冷却装置 6 電圧検出装置 7 表示装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 配線特性評価法及びそれに用いる装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線の特性を評価する
配線特性評価法、及びそれに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配線に対する実使用時に比し大き
な値の電流での通電を、その通電の電流を検出しなが
ら、配線が断線するまで行い、そして、それまでの通電
の電流の値と、それまでの時間とを用いて、配線の劣化
要因と配線の寿命とに関する配線の特性を評価すること
ができるパラメータを求める、という配線特性評価法が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の配線特
性評価法によれば、配線に対する通電時の電流の値を、
十分大きくすれば、上述した配線の特性を評価すること
ができるパラメータを比較的短い時間で求めることがで
きる。
【0004】しかしながら、配線に対する通電時の電流
の値を十分大きくすれば、その通電時の電流が配線の実
使用時とは大きくかけ離れた値を有するばかりでなく、
配線の温度が、配線の実使用時において生じないような
高い温度を有することになることなどから、上述した配
線の特性を評価することができるパラメータを正しく求
めることができない、という欠点を有していた。
【0005】よって、本発明は、上述した欠点のない、
新規な配線特性評価法、及びそれに用いる装置を提案せ
んとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による配線特性評
価法は、(i)配線に対する比較的大きな値を有する第
1の電流での第1の通電を、上記配線の温度をそれが予
定の温度以下の温度を保つように制御するという第1の
温度制御を行いながら、且つ上記第1の電流にもとずき
上記配線に生ずる降下電圧を検出し、その検出された降
下電圧と上記第1の電流とを用いて上記配線の抵抗を測
定するという第1の抵抗測定を行いながら、上記第1の
抵抗測定による上記配線の抵抗の測定値が予定値に達す
るまで行う第1のステップと、(ii)次で、上記配線
に対する上記第1の電流に比し小さな値を有する第2の
電流での第2の通電を、上記配線の温度をそれが昇温
し、次で降温するように制御するという第2の温度制御
を行いながら、且つ上記第2の電流にもとずき上記配線
に生ずる降下電圧を検出し、その検出された降下電圧と
上記第2の電流とを用いて上記配線の抵抗を測定すると
いう第2の抵抗測定を行いながら行う第2のステップ
と、(iii)上記第2の通電時における上記第2の温
度制御による上記配線の温度及びその昇温速度と、上記
第2の通電時における上記第2の抵抗測定による上記配
線の抵抗の測定値とを用いて、上記配線の欠陥形成エネ
ルギに対する上記配線の抵抗増加分または上記配線の欠
陥密度を、上記配線の特性を評価するパラメータとして
求める第3のステップとを有する。
【0007】本発明による配線特性評価法に用いる装置
は、(i)配線に対する比較的大きな値を有する第1の
電流での第1の通電と、その第1の通電後、上記配線に
対する上記第1の電流に比し小さな値を有する第2の電
流での第2の通電とを行わせる通電手段と、(ii)上
記通電手段による上記第1の通電時、上記配線の温度を
それが予定の温度以下の温度に保つように制御するとい
う第1の温度制御と、上記第2の通電手段による上記第
2の通電時、上記配線の温度をそれが昇温し、次で降温
するように制御するという第2の温度制御とを行わせる
温度制御手段と、(iii)上記通電手段による第1の
通電時、上記第1の電流にもとずき上記配線に生ずる降
下電圧を検出し、上記通電手段による上記第2の通電
時、上記第2の電流にもとずき上記配線に生ずる降下電
圧を検出する降下電圧検出手段と、(iv)上記通電手
段による上記第1の通電時、上記第1の電流と、上記降
下電圧検出手段による上記第1の通電時の上記降下電圧
とを用いて、上記配線の上記第1の通電時における抵抗
を測定し、上記通電手段による上記第2の通電時、上記
第2の電流と、上記降下電圧検出手段による上記第2の
通電時の上記降下電圧とを用いて、上記配線の上記第2
の通電時における抵抗を測定する抵抗測定手段と、
(v)上記第2の通電時における上記第2の温度制御に
よる上記配線の温度及びその昇温速度と、上記第2の通
電時における上記第2の抵抗測定による上記配線の抵抗
の測定値とを用いて、上記配線の欠陥形成エネルギに対
する上記配線の抵抗増加分または上記配線の欠陥密度
を、上記配線の特性を評価するパラメータとして求める
手段とを有する。
【0008】
【作用・効果】本発明による配線特性評価法によれば、
第1のステップによって、配線が長時間実使用されてい
ることによって生ずる劣化の状態を得、次で、その劣化
の状態から、第2及び第3のステップによって、欠陥形
成エネルギに対する配線の抵抗増加分または配線の欠陥
密度を、配線の特性を評価するパラメータとして求める
ようにしている。
【0009】そして、その欠陥形成エネルギに対する配
線の抵抗増加分または配線の欠陥密度によって、配線の
劣化要因と配線の寿命とに関する配線の特性を評価する
ことができる。
【0010】従って、本発明による配線特性評価法も、
前述した従来の配線特性評価法の場合と同様に、配線の
劣化要因と配線の寿命とに関する配線の特性を評価する
ことができるパラメータを求めることができる。
【0011】しかしながら、本発明による配線特性評価
法の場合、第1のステップによって、配線が長時間実使
用されていることによって生ずる劣化の状態を、実使用
の状態からかけ離れていない状態で得ており、また、そ
の劣化の状態は、劣化が得られさえすればよく、配線を
断線させる必要はないので、短時間で得られる。
【0012】従って、本発明による配線特性評価法によ
れば、配線の特性を評価することができるパラメータ
を、前述した従来の配線特性評価法の場合に比し短時間
で、正しく求めることができる。
【0013】
【実施例1】次に、図1を伴って、本発明による配線特
性評価法の実施例を、それに用いる本発明による配線特
性評価法に用いる装置の実施例とともに述べよう。
【0014】図1に示す本発明による配線特性評価法の
実施例においては、配線を、それを形成している基板の
プローバ1に配し、そして、その配線に対する、計算制
御装置2によってバス3を介して制御された電流源4か
らの比較的大きな値(電流密度でみて例えば2×10
A/cm)を有する第1の電流での第1の通電を、配
線の温度を同じく計算制御装置2によってバス3を介し
て制御された基板温度検出・加熱・冷却装置5によって
それが予定の温度以下の温度(例えば310K)を保つ
ように制御するという第1の温度制御を行いながら、且
つ第1の電流にもとずき配線に生ずる降下電圧を電圧検
出装置6によって検出し、その検出された降下電圧と第
1の電流とを用いて配線の抵抗を計算制御装置2によっ
て測定するという第1の抵抗測定を行いながら、その第
1の抵抗測定による配線の抵抗の測定値が予定値に達す
るまで行う。
【0015】この場合、第1の通電時の第1の温度制御
による予定の温度が、配線の点欠陥エネルギに相当する
温度(例えば310K)であるとする。
【0016】次で、配線に対する電流源4からの上述し
た第1の電流に比し小さな値を有する第2の電流での第
2の通電を、配線の温度をそれが昇温し(上述した例え
ば、310Kの温度から例えば400Kの温度まで、例
えば1/2度毎分の速度で)、次で降温する(上述した
例えば400Kから例えば310K以下の温度まで、例
えば1/2度毎分の速度で)ように制御するという第2
の温度制御を行いながら、且つ第2の電流にもとずき配
線に生ずる降下電圧を電圧検出装置6によって検出し、
その検出された降下電圧と第2の電流とを用いて配線の
抵抗を測定するという第2の抵抗測定を行いながら行
う。
【0017】そして、計算制御装置2において、上述し
た第2の通電時における第2の温度制御による配線の温
度及びその昇温速度と、上述した第2の通電時における
上述した第2の抵抗測定による配線の抵抗の測定値とを
用いて、配線の欠陥形成エネルギに対する配線の抵抗増
加分または配線の欠陥密度を、配線の特性を評価するパ
ラメータとして求め、その結果を表示装置7に表示させ
る。
【0018】この場合、配線の温度をT、昇温速度の逆
数をa、欠陥形成エネルギをEとするとき、その欠陥形
成エネルギEは、(1)式で与えられ、また、その欠陥
エネルギEに対する抵抗増加分をF、同じ配線の温度に
おける配線の昇温時の抵抗と降温時の抵抗との差をRと
するとき、欠陥形成エネルギEに対する抵抗増加分F
は、(2)式で与えられる。 In(a・c・T)=E/(k・T)+In(E/(k・T))………(1) F=−(U+1)/(k・U・(U+2))・dR/dT ………(2) なお、(1)及び(2)式において、Inは自然数、c
は配線材料のデバイ温度に対する振動数、kはボルツマ
ン定数、UはE/(k・T)である。
【0019】また、欠陥形成エネルギEに対する欠陥密
度は、(2)式で与えられる抵抗増加分Fを欠陥の電気
抵抗への寄与係数で除して得られる。
【0020】以上が、本発明による配線特性評価法の実
施例である。
【0021】このような本発明による配線特性評価法に
よれば、図2に示す欠陥形成エネルギ(eV)に対する
抵抗増加分(10−7Ω・cm/eV)の関係が得ら
れ、作用・効果の項で述べた作用・効果が得られる。
【0022】なお、上述においては、本発明の1つの実
施例を示したに留まり、本発明の精神を脱することなし
に、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配線特性評価法の実施例を、それ
に用いる本発明による装置の実施例とともに示す系統的
接続図である。
【図2】図1に示す本発明による配線特性評価法の実施
例の説明に供する、欠陥エネルギ(eV)に対する配線
の抵抗増加分(10−7Ω・cm/eV)を示す図であ
る。
【符号の説明】 1 プローバ 2 計算制御装置 3 バス 4 電流源 5 基板温度検出・加熱・冷却装置 6 電圧検出装置 7 表示装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線に対する比較的大きな値を有する第
    1の電流での第1の通電を、上記配線の温度をそれが予
    定の温度以下の温度を保つように制御するという第1の
    温度制御を行いながら、且つ上記第1の電流にもとずき
    上記配線に生ずる降下電圧を検出し、その検出された降
    下電圧と上記第1の電流とを用いて上記配線の抵抗を測
    定するという第1の抵抗測定を行いながら、上記第1の
    抵抗測定による上記配線の抵抗の測定値が予定値に達す
    るまで行う第1のステップと、次で、上記配線に対する
    上記第1の電流に比し小さな値を有する第2の電流での
    第2の通電を、上記配線の温度をそれが昇温し、次で降
    温するように制御するという第2の温度制御を行いなが
    ら、且つ上記第2の電流にもとずき上記配線に生ずる降
    下電圧を検出し、その検出された降下電圧と上記第2の
    電流とを用いて上記配線の抵抗を測定するという第2の
    抵抗測定を行いながら行う第2のステップと、 上記第2の通電時における上記第2の温度制御による上
    記配線の温度及びその昇温速度と、上記第2の通電時に
    おける上記第2の抵抗測定による上記配線の抵抗の測定
    値とを用いて、上記配線の欠陥形成エネルギに対する上
    記配線の抵抗増加分または上記配線の欠陥密度を、上記
    配線の特性を評価するパラメ―タとして求める第3のス
    テップとを有することを特徴とする配線特性評価法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線特性評価法におい
    て、 上記第1の通電時の上記第1の温度制御による上記予定
    の温度が、上記配線の点欠陥エネルギに相当する温度で
    あることを特徴とする配線特性評価法。
  3. 【請求項3】 配線に対する比較的大きな値を有する第
    1の電流での第1の通電と、その第1の通電後、上記配
    線に対する上記第1の電流に比し小さな値を有する第2
    の電流での第2の通電とを行わせる通電手段と、 上記通電手段による上記第1の通電時、上記配線の温度
    をそれが予定の温度以下の温度に保つように制御すると
    いう第1の温度制御と、上記第2の通電手段による上記
    第2の通電時、上記配線の温度をそれが昇温し、次で降
    温するように制御するという第2の温度制御とを行わせ
    る温度制御手段と、 上記通電手段による第1の通電時、上記第1の電流にも
    とずき上記配線に生ずる降下電圧を検出し、上記通電手
    段による上記第2の通電時、上記第2の電流にもとずき
    上記配線に生ずる降下電圧を検出する降下電圧検出手段
    と、 上記通電手段による上記第1の通電時、上記第1の電流
    と、上記降下電圧検出手段による上記第1の通電時の上
    記降下電圧とを用いて、上記配線の上記第1の通電時に
    おける抵抗を測定し、上記通電手段による上記第2の通
    電時、上記第2の電流と、上記降下電圧検出手段による
    上記第2の通電時の上記降下電圧とを用いて、上記配線
    の上記第2の通電時における抵抗を測定する抵抗測定手
    段と、 上記第2の通電時における上記第2の温度制御による上
    記配線の温度及びその昇温速度と、上記第2の通電時に
    おける上記第2の抵抗測定による上記配線の抵抗の測定
    値とを用いて、上記配線の欠陥形成エネルギに対する上
    記配線の抵抗増加分または上記配線の欠陥密度を、上記
    配線の特性を評価するパラメ―タとして求める手段とを
    有することを特徴とする配線特性評価法に用いる装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7735536B2 (en) 2004-04-30 2010-06-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Filament winding apparatus
US8198881B2 (en) 2007-06-26 2012-06-12 Renesas Electronics Corporation Chopper type DC-DC converter

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US7735536B2 (en) 2004-04-30 2010-06-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Filament winding apparatus
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