JP2739857B2 - 導電性配線のグレインサイズ測定方法 - Google Patents
導電性配線のグレインサイズ測定方法Info
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- JP2739857B2 JP2739857B2 JP1351596A JP1351596A JP2739857B2 JP 2739857 B2 JP2739857 B2 JP 2739857B2 JP 1351596 A JP1351596 A JP 1351596A JP 1351596 A JP1351596 A JP 1351596A JP 2739857 B2 JP2739857 B2 JP 2739857B2
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置のチッ
プ上に形成された配線膜の管理方法に関し、特にチップ
上に形成された配線膜のグレインサイズ測定方法に関す
る。
プ上に形成された配線膜の管理方法に関し、特にチップ
上に形成された配線膜のグレインサイズ測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】いわゆるエレクトロマイグレーションは
粒界拡散(グレイン粒界をアルミニウム原子が移動)が
主な原因であるため、グレインサイズを制御すること
で、配線の寿命の改善がはかれる。グレインサイズの大
きい方が寿命が長いことが知られている。このため、グ
レインサイズをモニターすることが必要となっている。
粒界拡散(グレイン粒界をアルミニウム原子が移動)が
主な原因であるため、グレインサイズを制御すること
で、配線の寿命の改善がはかれる。グレインサイズの大
きい方が寿命が長いことが知られている。このため、グ
レインサイズをモニターすることが必要となっている。
【0003】従来の半導体装置のチップ上に形成された
導電性配線のグレインサイズを測定する方法としては、
収束イオンビーム装置(以下FIBと記す。)が用いら
れる。
導電性配線のグレインサイズを測定する方法としては、
収束イオンビーム装置(以下FIBと記す。)が用いら
れる。
【0004】この方法は、予め半導体装置のチップ上に
形成されている配線上のカバー膜等を除去し、その配線
にFIBを用いてイオンビームを照射しチャネリングコ
ントラスト像を得る。このチャネリングコントラスト像
は配線材料の結晶方位の違いによって明暗模様を引き起
こす。このチャネリングコントラスト像からグレインサ
イズを測定していた。
形成されている配線上のカバー膜等を除去し、その配線
にFIBを用いてイオンビームを照射しチャネリングコ
ントラスト像を得る。このチャネリングコントラスト像
は配線材料の結晶方位の違いによって明暗模様を引き起
こす。このチャネリングコントラスト像からグレインサ
イズを測定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来のグレインサ
イズ測定方法では、FIBを必要とするため多額の設備
投資を要する。また配線上のカバー膜等を除去するとい
う半導体装置の破壊測定である。さらに一度の測定に多
大な工数を必要とする問題点があった。
イズ測定方法では、FIBを必要とするため多額の設備
投資を要する。また配線上のカバー膜等を除去するとい
う半導体装置の破壊測定である。さらに一度の測定に多
大な工数を必要とする問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の導電配線のグレ
インサイズ測定方法は半導体チップの所定位置に設けら
れた被測定用配線に電流密度の異なる電流を複数回印加
し、電圧を測定することにより抵抗増加量を求め、前記
抵抗増加量と前記電流密度から前記被測定用配線の平均
グレインサイズを求めることを特徴とする。
インサイズ測定方法は半導体チップの所定位置に設けら
れた被測定用配線に電流密度の異なる電流を複数回印加
し、電圧を測定することにより抵抗増加量を求め、前記
抵抗増加量と前記電流密度から前記被測定用配線の平均
グレインサイズを求めることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、予め半導体装置のチッ
プ上に被測定導電性配線を設ける。次にその配線の電流
印加及び電圧を測定する装置を使用し、電流密度1×1
04 〜1×107 A/cm2 間で電流と電圧を測定す
る。この値の範囲とした理由は、1×104 以下では抵
抗変動がなく、1×107 以上では配線が溶断してしま
うからである。
プ上に被測定導電性配線を設ける。次にその配線の電流
印加及び電圧を測定する装置を使用し、電流密度1×1
04 〜1×107 A/cm2 間で電流と電圧を測定す
る。この値の範囲とした理由は、1×104 以下では抵
抗変動がなく、1×107 以上では配線が溶断してしま
うからである。
【0008】次に、この測定結果から電流密度と抵抗増
加量を求める。この電流密度と抵抗増加量と測定時の周
囲温度から次式によってグレインサイズを求める。
加量を求める。この電流密度と抵抗増加量と測定時の周
囲温度から次式によってグレインサイズを求める。
【0009】 ΔR=C・aTJ2 (1) ΔR:配線抵抗増加量(Ω) C :定数 a :平均グレインサイズ(μm) T :絶対温度(°K) J :電流密度(A/cm2 ) 式(1)を得るに当って図1のブロック図に示すように
一実施例を示す。
一実施例を示す。
【0010】予め従来方法によって測定したグレインサ
イズの異なる配線素材(Al−1%Si)について被測
定配線4を恒温槽3内に設置し、恒温槽内温度をセット
する。次に定電流電源1を接続し電流を印加する。その
時の被測定配線4の両端子の電圧を電圧モニター2にて
測定する。この電圧と印加電流より抵抗を求める。この
時恒温槽内温度を変化させた場合も同様に実施する。こ
れより電流密度と抵抗増加量の関係が得られる。この結
果を図2に示す。図2よりグレインサイズと抵抗増加量
についてみると、グレインサイズが大きい程抵抗増加量
が増すことが分る。これは大電流印加時、グレイン粒界
近傍に電流が流れるため、グレインサイズが大きいほど
グレイン粒界の総面積は小さくなり、グレインサイズの
小さいものに比べ電流密度が高くなるため大電流時の抵
抗も高くなる。
イズの異なる配線素材(Al−1%Si)について被測
定配線4を恒温槽3内に設置し、恒温槽内温度をセット
する。次に定電流電源1を接続し電流を印加する。その
時の被測定配線4の両端子の電圧を電圧モニター2にて
測定する。この電圧と印加電流より抵抗を求める。この
時恒温槽内温度を変化させた場合も同様に実施する。こ
れより電流密度と抵抗増加量の関係が得られる。この結
果を図2に示す。図2よりグレインサイズと抵抗増加量
についてみると、グレインサイズが大きい程抵抗増加量
が増すことが分る。これは大電流印加時、グレイン粒界
近傍に電流が流れるため、グレインサイズが大きいほど
グレイン粒界の総面積は小さくなり、グレインサイズの
小さいものに比べ電流密度が高くなるため大電流時の抵
抗も高くなる。
【0011】図2の結果をグレインサイズ,温度,電流
密度の各パラメータについて検討する。図3(a)は電
流密度と抵抗増加量、図3(b)は絶対温度と抵抗増加
量、図3(c)はグレインサイズと抵抗増加量の関係が
導出される。すなわち、図3(a)は配線抵抗増加分が
電流密度の2乗に比例している(両対数の傾きが2であ
る)。図3(b)及び(c)では、配線抵抗増加分が平
均グレインサイズ及び絶対温度に比例している(傾きが
1)。これより、式(1)が得られる。ここで定数C
は、被測定配線の構造、寸法、材料によって決定され
る。
密度の各パラメータについて検討する。図3(a)は電
流密度と抵抗増加量、図3(b)は絶対温度と抵抗増加
量、図3(c)はグレインサイズと抵抗増加量の関係が
導出される。すなわち、図3(a)は配線抵抗増加分が
電流密度の2乗に比例している(両対数の傾きが2であ
る)。図3(b)及び(c)では、配線抵抗増加分が平
均グレインサイズ及び絶対温度に比例している(傾きが
1)。これより、式(1)が得られる。ここで定数C
は、被測定配線の構造、寸法、材料によって決定され
る。
【0012】次に本発明についてより具体的に説明す
る。まず被測定用配線4が設けてある半導体装置を恒温
槽3内に入れ、恒温槽内は所定の温度に保つ。次に被測
定配線4両端に定電流電源1を接続し印加する。その時
の被測定配線4両端の電圧を電圧モニター2にて測定す
る。定電流電源1からの印加電流は被測定配線4の温度
上昇を出来るだけおさえるようにデューティー1%以下
のパルス電流とする。測定電流は被測定配線4での電流
密度が、1×104 〜1×107 A/cm2 まで徐々に
変え、それと同時に被測定配線4両端の電圧を電圧モニ
ター2によって測定する。これらの測定結果から電流密
度と抵抗増加量を求め、式(1)を用いて平均グレイン
サイズを求める。
る。まず被測定用配線4が設けてある半導体装置を恒温
槽3内に入れ、恒温槽内は所定の温度に保つ。次に被測
定配線4両端に定電流電源1を接続し印加する。その時
の被測定配線4両端の電圧を電圧モニター2にて測定す
る。定電流電源1からの印加電流は被測定配線4の温度
上昇を出来るだけおさえるようにデューティー1%以下
のパルス電流とする。測定電流は被測定配線4での電流
密度が、1×104 〜1×107 A/cm2 まで徐々に
変え、それと同時に被測定配線4両端の電圧を電圧モニ
ター2によって測定する。これらの測定結果から電流密
度と抵抗増加量を求め、式(1)を用いて平均グレイン
サイズを求める。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、配線抵抗
増加分を測定することによって、グレインサイズを測定
可能としたので、高価で時間のかかるFIBを使用せ
ず、簡単な電気的特性で代用でき、また半導体装置を非
破壊で測定できる。
増加分を測定することによって、グレインサイズを測定
可能としたので、高価で時間のかかるFIBを使用せ
ず、簡単な電気的特性で代用でき、また半導体装置を非
破壊で測定できる。
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】図1に示した構成による、Al−1%Siの電
流密度と抵抗増加分を示す図である。
流密度と抵抗増加分を示す図である。
【図3】図2の結果を3つのパラメータに分けた図であ
る。
る。
1 定電流電源 2 電圧モニター 3 恒温槽 4 被測定配線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−64129(JP,A) 特開 平7−283283(JP,A) 特開 平7−130817(JP,A) 特開 平7−14897(JP,A) 特開 平6−167312(JP,A) 特開 平5−340853(JP,A) 特開 平5−251528(JP,A) 特開 平5−235135(JP,A) 特開 平4−284641(JP,A) 特開 平2−236402(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体チップの所定位置に設けられた被
測定用配線に電流密度の異なる電流を複数回印加し、電
圧を測定することにより抵抗増加量を求め、前記抵抗増
加量と前記電流密度から前記被測定用配線の平均グレイ
ンサイズを求めることを特徴とする導電配線のグレイン
サイズ測定方法。 - 【請求項2】 前記電流密度をJ、前記抵抗増加量をΔ
R、測定時の絶対温度をT、定数をC、前記平均グレイ
ンサイズをaとした時に、ΔR=C・aTJ2 の関係式
から前記平均グレインサイズを求めることを特徴とする
請求項1記載の導電配線のグレインサイズ測定方法。 - 【請求項3】 前記電流密度は1×104 乃至1×10
7 A/cm2 の範囲で変化させることを特徴とする請求
項1記載の導電配線のグレインサイズ測定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1351596A JP2739857B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 導電性配線のグレインサイズ測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1351596A JP2739857B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 導電性配線のグレインサイズ測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09210939A JPH09210939A (ja) | 1997-08-15 |
JP2739857B2 true JP2739857B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=11835297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1351596A Expired - Lifetime JP2739857B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 導電性配線のグレインサイズ測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2739857B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP1351596A patent/JP2739857B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09210939A (ja) | 1997-08-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971224 |