JPH0727822Y2 - 磁石発電機の固定子 - Google Patents

磁石発電機の固定子

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JPH0727822Y2
JPH0727822Y2 JP1989111934U JP11193489U JPH0727822Y2 JP H0727822 Y2 JPH0727822 Y2 JP H0727822Y2 JP 1989111934 U JP1989111934 U JP 1989111934U JP 11193489 U JP11193489 U JP 11193489U JP H0727822 Y2 JPH0727822 Y2 JP H0727822Y2
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裕 野末
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株式会社三ツ葉電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、磁石発電機の固定子に関し、特に、小型二輪
車用発電機のステータとして用いるのに好適な磁石発電
機の固定子に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の磁石発電機の固定子としては、特開昭61
−22744号公報、または、実開昭61−7276号公報に記載
されているもの、が知られている。このような固定子の
コイルボビンには、点火電源コイルと、ランプ点灯コイ
ル、バッテリ充電コイル、グリップヒータコイル等のよ
うな数種類の一般負荷用コイルとが巻装されており、こ
れらコイルの出力がそれぞれリード線で導出されるよう
になっている。そして、このような磁石発電機の固定子
においては、各リード線を接続するに際して、個々のコ
イルの端末近くにターミナル部材が設けられ、このター
ミナル部材を介してリード線が電気的に接続されるよう
に構成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような磁石発電機の固定子においては、一般負荷用
コイル群についての捲線作業は点火電源コイルを避け
て、点火電源コイルの片脇から巻き始めて、その反対側
の片脇において巻き終わるように実施されている。
一方、リード線の引き出し口は点火電源コイルの端末結
線部および取付孔を避けるため、点火電源コイルと対極
側の位置に配されており、このリード線引き出し口の近
傍にターミナル部材のリード線結線部が設けられてい
る。
このため、一般負荷用コイルの端末線は各突極部のコイ
ル上を引き回されてターミナル部材の結線部まで延長さ
れて結線されている。
したがって、このような磁石発電機の固定子において
は、配線作業に多くの工数を要するとともに、巻回され
たコイルの太さのばらつきによってコイルの引き回し線
がターミナル部材の結線部に届かなかったり、逆に、長
すぎて弛み、振動によって断線し易くなるため、再切
断、剥離が必要になる等の不具合がある。
本考案の目的は、コイル端末およびリード線を引き回す
ことなく、ターミナル部材に接続することができる磁石
発電機の固定子を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る磁石発電機の固定子は、コア本体の外周に
突極部が複数本、周方向に間隔をおいて放射状に突設さ
れており、所定の突極部に点火電源コイルが、他の突極
部に一般負荷用コイルがそれぞれ樹脂成形されたボビン
を介して巻装されており、各コイルの端末が複数本のタ
ーミナル部材を介してリード線に接続されている磁石発
電機の固定子において、 前記コア本体(4)にリード線引き出し口(11)が開設
されており、前記複数本のターミナル部材(12〜17)は
前記コア本体(4)の一端面側で前記ボビン(8)を構
成する樹脂部材に埋設されており、各ターミナル部材
(12〜17)の一端側のリード線結線部(12a〜17a)はリ
ード線引き出し口(11)を臨むようにその周囲から突出
して配設され、他端側のコイル端末結線部(12b〜17b)
は各コイル(7A〜7G)の端末位置に配設されており、 さらに、リード線引き出し口(11)にはその外形形状が
この引き出し口(11)の内形形状と相似する形状に形成
されたリード線ホルダ(20)が、コア本体(4)のター
ミナル部材が埋設された前記一端面と反対の端面側から
挿入されているとともに、このリード線ホルダ(20)に
前記各リード線結線部(12a〜17a)に対応する位置にそ
れぞれ開設されたリード線保持孔(22〜27)には各リー
ド線がそれぞれ保持されており、各リード線は各リード
線結線部(12a〜17a)にそれぞれ結線されていることを
特徴とする。
〔作用〕
前記した手段によれば、一般負荷用コイルの端末が各突
極部のコイル上を引き回されることなく配線され、か
つ、各ターミナル部材のコイル結線部にそれぞれ結線さ
れるため、コイルの巻き太りのばらつきにより、コイル
の端末線がターミナル部材の結線部に届かなかったり、
弛んだりする現象の発生を防止することができる。
また、各リード線がリード線ホルダへ挿通されて保持さ
れた状態で、当該リード線ホルダがリード線引き出し口
にその一端開口側から挿入されると、当該引き出し口の
他端開口側に配置されているリード線結線部に自動的に
挿入されるため、各ターミナル部材に対する各リード線
の結線作業をきわめて能率化させることができる。しか
も、各リード線はリード線ホルダおよび引き出し口を介
してコア本体に固定されるため、各リード線とターミナ
ル部材結線部との結合部に外力が加わるのを防止するこ
とができる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例である磁石発電機の固定子を
示す平面図、第2図はその側面断面図、第3図は同じく
底面図、第4図はその一部省略一部切断正面図、第5図
はその拡大部分平面図、第6図はリード線ホルダが装着
されている磁石発電機の固定子を示す底面図、第7図は
その側面断面図、第8図(a)〜(g)はリード線ホル
ダを示す各図である。
本実施例おいて、本考案に係る磁石発電機の固定子1は
コア3を備えており、コア3は鉄等のような磁性材料を
用いられて一体成形されているコア素材2が複数枚、積
層一体化されることにより構成されている。コア3は略
八角形平盤形状に形成されている本体4と、本体4の8
側面のそれぞれに放射状に突設されている8本の突極部
5とを備えている。各突極部5にはコイル6および7A〜
7Gが、突極部の先端部から本体4の外周縁部にかけてそ
の表面を被覆するように略一定の層厚をもって被着され
たコイルボビン8を介してそれぞれ巻装されている。所
定の突極部5Aには点火電源コイル6が巻装されており、
他の突極部5にはランプ点灯コイル、バッテリー充電コ
イルおよびグリップヒータコイル等のような一般負荷用
コイル7A〜7Gがそれぞれ巻装されている。
コア本体4には窓孔9が同心的に配されて大きく開設さ
れており、窓孔9の両脇には一対の取付孔10、10が左右
対称に配されてそれぞれ開設されている。また、コア本
体4にはリード線引き出し口(以下、引き出し口とい
う。)11が、点火電源コイル6の対極に位置する一対負
荷用コイル7Fの近傍に配されて、厚さ方向(以下、上下
方向とする。)に貫通するように開設されている。引き
出し口11はコイル7Fが巻回される突極部5の基端部11a
によって左右2室に仕切られている。したがって、コイ
ル7Fのボビン8の鍔とコイル7E、7Gのボビン8の鍔の一
部は、コア本体の突極部5間の空間に形成される。
コア本体4には第1〜第6ターミナル部材12〜17が、コ
イルボビン8と共に一体成形された樹脂部にそれぞれの
一部を植え込まれてインサート成形されており、樹脂部
により各ターミナル部材12〜17は互いに、かつ、コア本
体4と電気的に絶縁されている。各ターミナル部材12〜
17は、コア本体4の外周辺部にそれらのリード線結線部
12a〜17aが引き出し口11に集中するように配設されてい
る。
すなわち、第1ターミナル部材12は平面形状が略逆く形
状に形成されており、その一端部にはリード線結線部12
aが円形リング形状に、その他端部にはコイル端末結線
部12bが略正方形形状に、それぞれ形成されている。そ
して、第5図に示されているように、この第1ターミナ
ル部材12はコア本体4の外周辺部において、そのリード
線結線部12aが引き出し口11の内側に、そのコイル端末
結線部12bが点火電源コイル6のターミナル6aとはんだ
付けされており、リード線結線部12aには点火電源コイ
ル6用のリード線が電気的に接続されるようになってい
る。
第2ターミナル部材13は平面形状が略L字形状に形成さ
れており、その一端部にはリード線結線部13aが円形リ
ング形状に、その他端部にはコイル端末結線部13bがラ
グ形状に、それぞれ形成されている。そして、第5図に
示されているように、この第2ターミナル部材13はコア
本体4の外周辺部において、そのリード線結線部13aが
引き出し口11の内側に、そのコイル端末結線部13bがコ
イル7Eとコイル7Fとの境界付近に位置するボビン8の鍔
部に配されている。このように構成されて、かつ、配さ
れている第2ターミナル部材13にはそのコイル端末結線
部13bにコイル7Eの巻き終り端末Eeがはんだ付けされて
いる。
第3ターミナル部材14は平面形状が略L字形状に形成さ
れており、その一端部にはリード線結線部14aが円形リ
ング形状に、その他端部にはコイル端末結線部14bがラ
グ形状に、それぞれ形成されている。そして、第5図に
示されているように、この第3ターミナル部材14はコア
本体4の外周辺部において、そのリード線結線部14aが
引き出し口11の内側に、そのコイル端末結線部14bがコ
イル7Fの中央部付近に位置するように配されている。こ
のように構成されて、かつ、配されている第3ターミナ
ル部材14にはそのコイル端末結線部14bにコイル7Fの巻
き終り端末Feがはんだ付けされている。
第4ターミナル部材15は平面形状が略コ字形状に形成さ
れており、その一端部にはリード線結線部15aが円形リ
ング形状に、その他端部にはコイル端末結線部15bがラ
グ形状に、それぞれ形成されている。そして、第5図に
示されているように、この第4ターミナル部材15はコア
本体4の外周辺部において、そのリード線結線部15aが
引き出し口11の内側に、そのコイル端末結線部15bがコ
イル7Fの中央部付近に位置するように配されている。こ
のように構成されて、かつ、配されている第4ターミナ
ル部材15にはそのコイル端末結線部15bにコイル7Gの巻
き始め端末gsがはんだ付けされている。
第5ターミナル部材16は平面形状が略L字形状に形成さ
れており、その一端部にはリード線結線部16aが円形リ
ング形状に、その他端部にはコイル端末結線部16bがラ
グ形状に、それぞれ形成されている。そして、第5図に
示されているように、この第5ターミナル部材16はコア
本体4の外周辺部において、そのリード線結線部16aが
引き出し口11の内側に、そのコイル端末結線部16bがコ
イル7Fとコイル7Gとの境界付近に位置するように配され
ている。このように構成されて、かつ、配されている第
5ターミナル部材16にはそのコイル端末結線部16bにコ
イル7Gの巻き終り端末Geがはんだ付けされている。
第6ターミナル部材17は平面形状が略く字形状に形成さ
れており、その一端部にはリード線結線部17aが円形リ
ング形状に、その他端部には第2コイル端末結線部17c
が略長方形形状に、また、その中間部には第1コイル端
末結線部17bがフック形状に、それぞれ形成されてい
る。また、この第6ターミナル部材17の中間部には取付
孔17dがコア本体4の取付孔10に合致するように開設さ
れている。そして、第5図に示されているように、この
第6ターミナル部材17はコア本体4の外周辺部におい
て、そのリード線結線部17aが引き出し口11の内側に、
その第2コイル端末結線部17cがコイル7Bの近傍に、第
1コイル端末結線部17bがコイル7Gの近傍に、および、
取付孔17dが本体4の取付孔10に位置するように配され
ている。このように構成されて、かつ、配されている第
6ターミナル部材17には第1コイル端末結線部17bにコ
イル7Aの巻き始め端末Asがはんだ付けされており、その
リード線結線部17aにアース用のリード線が電気的に接
続されるようになっている。
そして、リード線引き出し口11には第8図に示されてい
るリード線ホルダ20が装着されるようになっている。
すなわち、リード線ホルダ(以下、ホルダという。)20
は樹脂等のような絶縁性の材料を用いられて、第8図に
示されているように、略弓形の柱形状に一体成形されて
おり、本体21を備えている。このホルダ本体21には6本
のリード線保持孔22〜27が高さ方向に貫通するようにそ
れぞれ開設されている。各保持孔22〜27は引き出し口11
内へ配置された前記ターミナル部材12〜17におけるリー
ド線結線部12a〜17aのそれぞれに対向するように配置さ
れているとともに、それぞれに挿入されたリード線を確
実に保持し得るように構成されている。
ホルダ本体21の外形形状は引き出し口11へ嵌入し得るよ
うに形成されており、その上面中央部には位置決め凹部
28が引き出し口11の中央部に形成された基端部11aに嵌
合し得るように没設されている。ホルダ本体21の凹側外
面には一対の爪片29、29が左右対称に配されて、高さ方
向に延在するように一体的にそれぞれ突設されており、
この爪片29はホルダ20が引き出し口11に嵌入された時に
コア本体4の上面に係合するように構成されている。
ホルダ本体21の凸側外面下端辺には支持部材30がホルダ
本体21に添うように配されて一体的に突設されており、
この支持部材30はホルダ本体21と略相似する弓形状に形
成されている。支持部材30の中央部には係合突起31が一
対、左右対称に配されて上向きにそれぞれ突設されてお
り、突起31はホルダ20が引き出し口11に装着された状態
においてホルダ本体21との間で第6一般負荷用コイル7F
におけるコイルボビン8の基端部を挟持し得るように構
成されている。また、支持部材30の左右両端部にはリー
ド線保持突起32が一対、左右対称に配されて上向きにそ
れぞれ突設されており、突起32はホルダ20が引き出し口
11に装着された状態において、リード線をその中間を引
っ掛けられることにより保持し得るように構成されてい
る。
次に、各一般負荷用コイル7A〜7Gのコイル線材の捲線作
業について説明する。
まず、捲線作業はコイル7Aについて、このコイル7Aにお
ける巻き方向が第1図において矢印Aで示される方向に
なるように実行される。このとき、コイル線材の巻き始
め端末Asが第6ターミナル部材17の第1コイル端末結線
部17bにはんだ付けし得るように、捲線される。
コイル7Aについての所定の捲線作業が終了すると、捲線
作業はコイル7Bについて、このコイル7Bにおける巻き方
向が矢印Bで示される方向になるように実行される。こ
のとき、コイル7Aからコイル7Bへ巻き移るコイル線材の
巻き終り端末および巻き始め端末が、コア本体4側へ位
置する突極部5の基端部に寄るように捲線される。
コイル7Bについて所定の捲線作業が終了すると、捲線作
業は隣に位置する点火電源コイル6を渡り線18にて渡っ
た後、コイル7Cについて、このコイル7Cにおける巻き方
向が矢印Cで示される方向になるように実行される。
コイル7Bの捲線を終えたコイル線材が点火電源コイル6
を渡る際、第3図および第4図に示されているように、
当該渡り線18は点火電源コイル6が巻装されるコイルボ
ビン8における突極部5Aの基端部に形成された渡り線保
持溝19内に敷設される。
すなわち、渡り線保持溝19はコイルボビン8における突
極部5Aの下面側基端部にこの突極部5Aを横断するように
配されて一体的に没設されており、この保持溝19の溝底
は中央部が凸になる円弧形状に形成されている。そし
て、コイル7Bの捲線作業はその下面側基端で終えられ、
その巻き終り端末である渡り線18は保持溝19内へ、その
一端部から挿入されて敷設されて行かれ、他端部から引
き出される。続いて、コイル7Cについての捲線作業へと
移行して行く。このようにして保持溝19内へ敷設された
渡り線18は、溝底が凸曲面に弯曲されているため、弛み
を効果的に防止されることになる。
コイル7Cについての所定の捲線作業が終了すると、捲線
作業はコイル7Dについて、このコイル7Dにおける巻き方
向が矢印Dで示される方向になるように実行される。こ
のとき、コイル7Cからコイル7Dへ巻き移るコイル線材の
巻き終り端末および巻き始め端末が、コイル本体4側へ
位置するように捲線される。
コイル7Dについての所定の捲線作業が終了すると、捲線
作業はコイル7Eについて、このコイル7Eにおける巻き方
向が矢印Eで示される方向になるように実行される。こ
のとき、コイル7Eからコイル7Fへ巻き移るコイル線材の
巻き終り端末および巻き始め端末が、コア本体4側へ位
置するように捲線される。そして、コイル7Eの巻き終り
端末Eeは第2ターミナル部材13のコイル端末結線部13b
に引き出され中間タップを構成する。
コイル7Eについての所定の捲線作業が終了すると、捲線
作業はコイル7Fについて、このコイル7Fにおける巻き方
向が矢印Fで示される方向になるように実行される。こ
のとき、コイル7Eからコイル7Fへ巻き移るコイル線材の
巻き終り端末および巻き始め端末が、コア本体4側へ位
置するように捲線される。そして、コイル7Fの巻き終り
端末Feは第3ターミナル部材14のコイル端末結線部14b
に結線される。
コイル7Gについて捲線作業は他のコイル線材が使用され
て、独立的に実行される。すなわち、このコイル7Gにつ
いての捲線作業は、その巻き始め端末Gsが第4ターミナ
ル部材15のコイル端末結線部15bに結線され、その巻き
終り端末Geが第5ターミナル部材16のコイル端末結線部
16bに結線されるとともに、このコイル7Gにおける巻き
方向が矢印Gで示される方向になるように実行される。
なお、このコイル7Gはグリップヒータ用等のようなオプ
ション用の一般負荷用コイルとして使用されるため、他
の一般負荷用コイルとは別に捲線作業が実施されてい
る。オプション用の一般負荷用コイルを用意する必要が
ない場合には、このコイル7Gがコイル7Aの代わりに、捲
線作業の開始点とされる。
また、各コイル端末結線部17b、12b、13b、14b、15b、1
6bについてのはんだ付け作業は適当な時期にそれぞれ実
施される。
次に、ターミナル部材へのリード線の結線作業について
説明する。
本実施例において、リード線の結線作業は、第6図およ
び第7図に示されているように、各リード線を保持した
リード線ホルダ20が引き出し口11にコア本体4の下面側
から挿入され、このホルダ20に保持された各リード線の
先端導体部が引き出し口11内へそれぞれ配置された各タ
ーミナル部材のリード線結線部12a〜17aにそれぞれ挿入
されることにより、実行される。
すなわち、前記のように構成されているホルダ20には各
リード線が所定の保持孔22〜27に下面側からそれぞれ挿
入される。その後、このホルダ20の本体21が引き出し口
11へ下面側か嵌入されると、各保持孔22〜27にそれぞれ
保持された各リード線のそれぞれはその先端導体部が、
引き出し口11に集中的に配された第1〜第6ターミナル
部材12〜17の各リード線結線部12a〜17aに自動的にそれ
ぞれ挿入される。したがって、各リード線の各ターミナ
ル部材結線部12a〜17aへの結線作業はきわめて能率的に
実施されることになる。
なお、リード線結線部12a〜17aに対するはんだ付け作業
は、前記コイル端末結線部群に対するはんだ付け作業と
共に適当な時期に一括して能率的に実施することが望ま
しい。
ホルダ本体21が引き出し口11に嵌入されると、位置決め
凹部28がコア本体4の基端部11aに嵌合されて位置決め
されるとともに、爪片29、29がコア本体4に係合して抜
け止めされ、かつ、支持部材30の突起31、31とホルダ本
体21との間でコイルボビン8が挟持される。したがっ
て、ホルダ20は引き出し口11に適正かつ確実に装着さ
れ、その結果、リード線群はコア本体4に確実に保持さ
れることになる。
そして、支持部材30のリード線保持突起32には、例え
ば、第6図および第7図に示されているように、点火信
号発生装置(図示せず)に電気的に接続されるリード線
33の中間部が引っ掛けられ、これにより、そのリード線
33はホルダ20に保持された状態になる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であ
ることはいうまでもない。
例えば、リード線引き出し口は点火電源コイルの対極近
傍に配設するに限らず、必要に応じてコア本体の適当な
位置に配設することができる。
〔考案の効果〕 以上説明したように、本考案によれば、一般負荷用コイ
ルの端末が各突極部のコイル上を引き回されることなく
配線され、かつ、各ターミナル部材のコイル結線部にそ
れぞれ結線されるため、コイルの巻き太りのばらつきに
より、コイルの端末線がターミナル部材の結線部に届か
なかったり、弛んだりする現象の発生を防止することが
できる。
ターミナル部材がコア本体における軸方向と垂直の一端
面に配設されているので、コイル端末を引き回す必要が
ない。また、全ての突極部を有効に利用することができ
る。さらに、リード線がリード線引き出し口を挿通され
てリード線結線部と反対側の端面に引き出されているの
で、リード線を短くできる。
また、各リード線がリード線ホルダへ挿通されて保持さ
れた状態で、当該リード線ホルダがリード線引き出し口
にその一端開口側から挿入されると、当該引き出し口の
他端開口側に配置されているリード線結線部に自動的に
挿入されるため、各ターミナル部材に対する各リード線
の結線作業をきわめて能率化させることができる。しか
も、各リード線はリード線ホルダおよび引き出し口を介
してコア本体に固定されるため、各リード線とターミナ
ル部材結線部との結合部に外力が加わるのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である磁石発電機の固定子を
示す平面図、第2図はその側面断面図、第3図は同じく
底面図、第4図はその一部省略一部切断正面図、第5図
はその拡大部分平面図、第6図はリード線ホルダが装着
されている磁石発電機の固定子を示す底面図、第7図は
その側面断面図、第8図(a)〜(g)はリード線ホル
ダを示す平面図、正面図、側面図、底面図、背面図、側
面断面図および拡大部分平面図である。 1…磁石発電機の固定子、2…コア素材、3…コア、4
…コア本体、5…突極部、6…点火電源コイル、7A〜7B
…コイル、8…コイルボビン、9…窓孔、10…取付孔、
11…リード線引き出し口、12〜17…ターミナル部材、12
a〜17a…リード線結線部、12b〜17b…コイル端末結線
部、18…渡り線、19…渡り線保持溝、20…リード線ホル
ダ、21…ホルダ本体、22〜27…リード線保持孔、28…位
置決め凹部、29…爪片、30…支持部材、31…突起、32…
リード線保持突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア本体の外周に突極部が複数本、周方向
    に間隔をおいて放射状に突設されており、所定の突極部
    に点火電源コイルが、他の突極部に一般負荷用コイルが
    それぞれ樹脂成形されたボビンを介して巻装されてお
    り、各コイルの端末が複数本のターミナル部材を介して
    リード線に接続されている磁石発電機の固定子におい
    て、 前記コア本体(4)にリード線引き出し口(11)が開設
    されており、前記複数本のターミナル部材(12〜17)は
    前記コア本体(4)の一端面側で前記ボビン(8)を構
    成する樹脂部材に埋設されており、各ターミナル部材
    (12〜17)の一端側のリード線結線部(12a〜17a)はリ
    ード線引き出し口(11)を臨むようにその周囲から突出
    して配設され、他端側のコイル端末結線部(12b〜17b)
    は各コイル(7A〜7G)の端末位置に配設されており、 さらに、リード線引き出し口(11)にはその外形形状が
    この引き出し口(11)の内形形状と相似する形状に形成
    されたリード線ホルダ(20)が、コア本体(4)のター
    ミナル部材が埋設された前記一端面と反対の端面側から
    挿入されているとともに、このリード線ホルダ(20)に
    前記各リード線結線部(12a〜17a)に対応する位置にそ
    れぞれ開設されたリード線保持孔(22〜27)には各リー
    ド線がそれぞれ保持されており、各リード線は各リード
    線結線部(12a〜17a)にそれぞれ結線されていることを
    特徴とする磁石発電機の固定子。
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