JPH0591688A - 磁石発電機の固定子の製造方法 - Google Patents

磁石発電機の固定子の製造方法

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JPH0591688A
JPH0591688A JP27318891A JP27318891A JPH0591688A JP H0591688 A JPH0591688 A JP H0591688A JP 27318891 A JP27318891 A JP 27318891A JP 27318891 A JP27318891 A JP 27318891A JP H0591688 A JPH0591688 A JP H0591688A
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JP
Japan
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lead wire
holder
lead
coil
terminal
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Application number
JP27318891A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Nozue
裕 野末
Yoichi Suzuki
洋一 鈴木
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を増加させることなく、リード線を
リード線ホルダに確実に固定する。 【構成】 コア本体4にリード線引き出し口11が開設
され、リード線ホルダ20がリード線引き出し口11に
挿入されている磁石発電機の固定子についての製造方法
において、リード線33をリード線挿通口22〜27に
挿通する工程と、リード線ホルダ20に超音波エネルギ
を付勢してリード線保持孔22〜27の壁面の一部を溶
かしてリード線33側へ突出させて押さえ凸部37を形
成し、この押さえ凸部37によりリード線33を固定す
る工程と、ホルダ20を引き出し口11に挿入し、リー
ド線33の先端部をリード線結線部12a〜17aへ溶
着する工程を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石発電機の固定子の
製造方法に関し、特に、小型二輪車用発電機のステータ
として用いるのに好適な磁石発電機の固定子の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の磁石発電機の固定子と
しては、特開昭61−22744号公報、または、特開
昭61−7276号公報に記載されているもの、が知ら
れている。このような固定子のコイルボビンには、点火
電源コイルと、ランプ点灯コイル、バッテリ充電コイ
ル、グリップヒータコイル等のような数種類の一般負荷
用コイルとが巻装されており、これらコイルの出力がそ
れぞれリード線で導出されるようになっている。そし
て、このような磁石発電機の固定子においては、各リー
ド線を接続するに際して、個々のコイルの端末近くにタ
ーミナル部材が設けられ、このターミナル部材を介して
リード線が電気的に接続されるように構成されている。
【0003】従来、このような磁石発電機の固定子にお
いて、リード線をターミナル部材に結線する方法とし
て、例えば、特開平3−98448号公報に記載されて
いるように、リード線ホルダのリード線保持孔内にリー
ド線を挿通し、リード線をリード線ホルダで保持した状
態でリード線先端側を折り曲げてターミナル部材にはん
だ付けする方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このリ
ード線ホルダが用いられた結線方法においては、リード
線はリード線保持孔に設けられた圧入用突起によって保
持されているだけであるため、抜け易く、また、リード
線先端側を曲げ加工しなければならないため、作業工数
が多くなる。
【0005】そこで、図9に示されているように、リー
ド線の先端側にピン型端子51を装着し、リード線ホル
ダ52のリード線保持孔53内にピン端子ロック部54
を形成するとともに、ピン型端子51の一部にロック部
54と係合する突起55を形成しておき、ピン型端子5
1をリード線保持孔53内に挿通した際に、突起55を
ロック部54に自動的に係合させてリード線50の抜け
を防止するようにすることが考えられる。
【0006】ところが、この方法においては、リード線
先端側にピン型端子を装着しなければならないため、部
品点数が増加したり作業工数が増加したりして、生産コ
ストが高くなる。
【0007】本発明の目的は、部品点数を増加させるこ
となく、リード線をリード線ホルダに確実に固定するこ
とができる磁石発電機の固定子の製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁石発電機
の固定子の製造方法は、コイルがそれぞれ巻装された複
数本の突極が外周に間隔をおいて放射状に突設されたコ
ア本体にリード線引き出し口が開設されており、このリ
ード線引き出し口には複数本のターミナル部材の各リー
ド線結線部が集中的に配設されているとともに、複数本
のリード線を各保持孔に挿通した状態で保持したリード
線ホルダが挿入されている磁石発電機の固定子の製造方
法において、前記リード線ホルダのリード線保持孔にリ
ード線が挿通される工程と、このリード線ホルダに加熱
手段によりリード線保持孔の壁面の一部が溶かされてリ
ード線側へそれぞれ突出されることにより、各リード線
が各リード線保持孔にそれぞれ固定される工程と、この
リード線ホルダが引き出し口に挿入されて、リード線ホ
ルダに保持された各リード線の先端部が前記各リード線
結線部へそれぞれ接続される工程とを備えていることを
特徴とする。
【0009】さらに、本発明は、リード線ホルダに付勢
される超音波エネルギが、リード線保持孔外周側にリー
ド線挿入口端からリード線保持孔中間部にわたって形成
された溝内に付勢されることを特徴とする。
【0010】
【作用】前記した手段によれば、リード線がリード線ホ
ルダのリード線保持孔用に挿通された後、リード線ホル
ダの外側に超音波エネルギが加えられてリード線保持孔
の壁面の一部が溶かされてリード線側に突出され、突出
された壁面の一部によってリード線が保持されるため、
部品点数を増加させることなく、リード線をリード線ホ
ルダに確実に固定することができる。
【0011】リード線ホルダのリード線保持孔外周側に
リード線挿通口端からリード線保持孔中間部に亘って溝
を開設すれば、リード線ホルダを成形するための型構造
を簡単化させることができる。
【0012】
【実施例】図1(a)〜(f)は本発明の一実施例であ
る磁石発電機の固定子の製造方法におけるリード固定工
程を示す各側面断面図および各部分正面図、図2
(a)、(b)はリード線ホルダ装着前の磁石発電機の
固定子を示す平面図および側面断面図、図3(a)、
(b)はリード線ホルダが装着されている磁石発電機の
固定子を示す底面図および側面断面図、図4(a)、
(b)、(c)、(d)はリード線ホルダを示す平面
図、正面図、側面図および底面図、図5(a)、(b)
は同じく背面図および側面断面図、図6はリード固定後
を示す一部切断拡大部分平面図である。
【0013】本実施例おいて、本発明に係る磁石発電機
の固定子1はコア3を備えており、コア3は鉄等のよう
な磁性材料を用いられて一体成形されているコア素材2
が複数枚、積層一体化されることにより構成されてい
る。コア3は略八角形平盤形状に形成されている本体4
と、本体4の8側面のそれぞれに放射状に突設されてい
る8本の突極部5とを備えている。各突極部5にはコイ
ル6および7A〜7Gが、突極部の先端部から本体4の
外周縁部にかけてその表面を被覆するように略一定の層
厚をもって被着されたコイルボビン8を介してそれぞれ
巻装されている。所定の突極部5Aには点火電源コイル
6が巻装されており、他の突極部5にはランプ点灯コイ
ル、バッテリー充電コイルおよびグリップヒータコイル
等のような一般負荷用コイル7A〜7Gがそれぞれ巻装
されている。
【0014】コア本体4には窓孔9が同心的に配されて
大きく開設されており、窓孔9の両脇には一対の取付孔
10、10が左右対称に配されてそれぞれ開設されてい
る。また、コア本体4にはリード線引き出し口(以下、
引き出し口という。)11が、点火電源コイル6の対極
に位置する一般負荷用コイル7Fの近傍に配されて、厚
さ方向(以下、上下方向とする。)に貫通するように開
設されている。引き出し口11はコイル7Fが巻回され
る突極部5の基端部11aによって左右2室に仕切られ
ている。したがって、コイル7Fのボビン8の鍔とコイ
ル7E、7Gのボビン8の鍔の一部は、コア本体の突極
部5間の空間に形成される。
【0015】コア本体4には第1〜第6ターミナル部材
12〜17が、コイルボビン8と共に一体成形された樹
脂部にそれぞれの一部を植え込まれてインサート成形さ
れており、樹脂部により各ターミナル部材12〜16は
互いに、かつ、コア本体4と電気的に絶縁され、ターミ
ナル部材17はコア本体4と接続されている。各ターミ
ナル部材12〜17は、コア本体4の外周辺部にそれら
のリード線結線部12a〜17aが引き出し口11に集
中するように配設されている。
【0016】すなわち、第1ターミナル部材12は平面
形状が略逆く字形状に形成されており、その一端部には
リード線結線部12aが円形リング形状に、その他端部
にはコイル端末結線部12bが略正方形形状に、それぞ
れ形成されている。そして、図2に示されているよう
に、この第1ターミナル部材12はコア本体4の外周辺
部において、そのリード線結線部12aが引き出し口1
1の内側に、そのコイル端末結線部12bが点火電源コ
イル6のターミナル6aとはんだ付けされており、リー
ド線結線部12aには点火電源コイル6用のリード線が
電気的に接続されるようになっている。
【0017】第2ターミナル部材13は平面形状が略L
字形状に形成されており、その一端部にはリード線結線
部13aが円形リング形状に、その他端部にはコイル端
末結線部13bがラグ形状に、それぞれ形成されてい
る。そして、図2に示されているように、この第2ター
ミナル部材13はコア本体4の外周辺部において、その
リード線結線部12aが引き出し口11の内側に、その
コイル端末結線部12bがコイル7Eとコイル7Fとの
境界付近に位置するボビン8の鍔部に配されている。こ
のように構成されて、かつ、配されている第2ターミナ
ル部材13にはそのコイル端末結線部13bにコイル7
Eの巻き終り端末Eeおよびコイル7Fの巻き始め端末
Fsがはんだ付けされている。
【0018】第3ターミナル部材14は平面形状が略コ
字形状に形成されており、その一端部にはリード線結線
部14aが円形リング形状に、その他端部にはコイル端
末結線部14bがラグ形状に、それぞれ形成されてい
る。そして、図2に示されているように、この第3ター
ミナル部材14はコア本体4の外周辺部において、その
リード線結線部14aが引き出し口11の内側に、その
コイル端末結線部14bがコイル7Fの中央部付近に位
置するように配されている。このように構成されて、か
つ、配されている第3ターミナル部材14にはそのコイ
ル端末結線部14bにコイル7Fの巻き終り端末Feが
はんだ付けされている。
【0019】第4ターミナル部材15は平面形状が略コ
字形状に形成されており、その一端部にはリード線結線
部15aが円形リング形状に、その他端部にはコイル端
末結線部15bがラグ形状に、それぞれ形成されてい
る。そして、図2に示されているように、この第5ター
ミナル部材15はコア本体4の外周辺部において、その
リード線結線部15aが引き出し口11の内側に、その
コイル端末結線部15bがコイル7Fの中央部付近に位
置するように配されている。このように構成されて、か
つ、配されている第4ターミナル部材15にはそのコイ
ル端末結線部15bにコイル7Gの巻き始め端末Gsが
はんだ付けされている。
【0020】第5ターミナル部材16は平面形状が略L
字形状に形成されており、その一端部にはリード線結線
部16aが円形リング形状に、その他端部にはコイル端
末結線部16bがラグ形状に、それぞれ形成されてい
る。そして、図2に示されているように、この第5ター
ミナル部材16はコア本体4の外周辺部において、その
リード線結線部16aが引き出し口11の内側に、その
コイル端末結線部16bがコイル7Fとコイル7Gとの
境界付近に位置するように配されている。このように構
成されて、かつ、配されている第5ターミナル部材16
にはそのコイル端末結線部16bにコイル7Gの巻き終
り端末Geがはんだ付けされている。
【0021】第6ターミナル部材17は平面形状が略く
字形状に形成されており、その一端部にはリード線結線
部17aが円形リング形状に、その他端部には第2コイ
ル端末結線部17cが略長方形形状に、また、その中間
部には第1コイル端末結線部17bがフック形状に、そ
れぞれ形成されている。また、この第6ターミナル部材
17の中間部には取付孔17dがコア本体4の取付孔1
0に合致するように開設されている。そして、図2に示
されているように、この第6ターミナル部材17はコア
本体4の外周辺部において、そのリード線結線部17a
が引き出し口11の内側に、その第2コイル端末結線部
17cがコイル7Bの近傍に、第1コイル端末結線部1
7bがコイル7Gの近傍に、および、取付孔17dが本
体4の取付孔10に位置するように配されている。この
ように構成されて、かつ、配されている第6ターミナル
部材17には第1コイル端末結線部17bにコイル7A
の巻き始め端末Asがはんだ付けされており、そのリー
ド線結線部17aにアース用のリード線が電気的に接続
されるようになっている。
【0022】次に、ターミナル部材へのリード線の結線
作業について説明する。
【0023】本実施例において、リード線の結線作業
は、図3に示されているように、各リード線33を予め
保持したリード線ホルダ20が引き出し口11にコア本
体4の下面側から挿入され、このホルダ20に保持され
た各リード線33の先端導体部が引き出し口11内へそ
れぞれ配置された各ターミナル部材のリード線結線部1
2a〜17aにそれぞれ挿入されることにより、実行さ
れる。
【0024】すなわち、リード線ホルダ(以下、ホルダ
という。)20は樹脂等のような絶縁性の材料を用いら
れて、図4および図5に示されているように、略弓形の
柱形状に一体成形されており、本体21を備えている。
このホルダ本体21には6本のリード線保持孔22〜2
7が高さ方向に貫通するようにそれぞれ開設されてい
る。各保持孔22〜27は引き出し口11内ヘ配置され
た前記ターミナル部材12〜17におけるリード線結線
部12a〜17aのそれぞれに対向するように配置され
ているとともに、それぞれに挿入されたリード線の位置
を決められるように、各保持孔22〜27にはリード線
の被覆と係合する環状突起22a〜27aが形成されて
いる。
【0025】そして、本実施例においては、リード線ホ
ルダ本体21の外周面には、後述するリード線固定作業
で押し潰される円柱形状の突起35が6個、各保持孔2
2〜27に対向する位置であって、同一の高さ中間部位
置に配されて没設された同数の円形穴34のそれぞれに
同心的に配されて突設されている。これら穴34および
突起35はホルダ本体21の樹脂成形時に一体成形され
る。
【0026】ホルダ本体21の外形形状は引き出し口1
1へ嵌入し得るように形成されており、その上面中央部
には位置決め凹部28が引き出し口11の中央部に形成
された基端部11aに嵌合し得るように没設されてい
る。ホルダ本体21の凹側外面には一対の爪片29、2
9が左右対称に配されて、高さ方向に延在するように一
体的にそれぞれ突設されており、この爪片29はホルダ
20が引き出し口11に嵌入された時にコア本体4の上
面に係合するように構成されている。
【0027】ホルダ本体21の凸側外面下端辺には支持
部材30がホルダ本体21に添うように配されて一体的
に突設されており、この支持部材30はホルダ本体21
と略相似する弓形状に形成されている。支持部材30の
中央部には係合突起31が一対、左右対称に配されて上
向きにそれぞれ突設されており、突起31はホルダ20
が引き出し口11に装着された状態においてホルダ本体
21との間で第6一般負荷用コイル7Fにおけるコイル
ボビン8の基端部を挟持し得るように構成されている。
【0028】また、支持部材30の左右両端部にはリー
ド線保持突起32が一対、左右対称に配されて上向きに
それぞれ突設されており、突起32はホルダ20が引き
出し口11に装着された状態において、リード線をその
中間を引っ掛けられることにより保持し得るように構成
されている。
【0029】このように構成されているホルダ20には
各リード線33が所定の保持孔22〜27に下面側から
それぞれ挿入され、次のような作業により、リード線3
3はホルダ20の保持孔22〜27にそれぞれ固定され
る。すなわち、本実施例においては、リード線の結線作
業が実施されるのに先だって、図1に示されているよう
に、リード線ホルダ20に各リード線33を予め固定す
るリード線固定作業が実施される。
【0030】前述した通り、リード線ホルダ20の各リ
ード線保持孔22〜27の中間部外周には円形形状の穴
34が一体的に没設され、この穴34の中央部に円柱形
状の突起35が同心的に配されて一体的に突設されてい
る。
【0031】そして、穴34および突起35が形成され
たリード線ホルダ20の各リード線保持孔22〜27内
にリード線33が挿通される。その後、加熱手段として
の超音波発振器のホーン40が突起35に押圧されて超
音波が照射され、突起35に超音波エネルギが付勢され
る。これにより、突起35が溶け、リード線保持孔22
〜27の壁面の一部が押さえ凸部36としてリード線3
3側へ突出される。この押さえ凸部36によってリード
線33がリード線ホルダ20に確実に固定される。
【0032】本実施例によれば、超音波溶着用の突起3
5が穴34の底部に形成されているので、リード線ホル
ダ20の肉厚の厚い場所であっても突起35を配置して
押さえ凸部36を形成させることができ、リード線保持
孔22〜27等についてのレイアウトの自由度の低下を
回避することができる。
【0033】また、突起35が穴34の底部に形成され
ているため、突起35が超音波溶着加工によって押し潰
された際に、ばり37等が発生しても、リード線ホルダ
20の外周にばり37が突出するのを防止することがで
きる。したがって、リード線ホルダ20をコアのリード
線引き出し口11へ挿入するのに支障をきたすことはな
い。
【0034】さらに、突起35の溶着状態を目視によっ
て確認することにより、押さえ凸部36の溶着状態を確
認することができるため、押さえ凸部36リード線33
をリード線保持孔に確実に固定させておくことができ
る。
【0035】このように各リード線33が所定の保持孔
22〜27に下面側からそれぞれ挿入されて超音波溶着
作業によりそれぞれ固定されたホルダ20の本体21
は、その後、引き出し口11へ下面側から嵌入される。
この嵌入状態において、各保持孔22〜27にそれぞれ
保持された各リード線のそれぞれはその先端導体部が、
引き出し口11に集中的に配された第1〜第6ターミナ
ル部材12〜17の各リード線結線部12a〜17aに
自動的にそれぞれ挿入される。したがって、各リード線
の各ターミナル部材結線部12a〜17aへの結線作業
はきわめて能率的に実施されることになる。
【0036】なお、リード線結線部12a〜17aに対
するはんだ付け作業は、前記コイル端末結線部群に対す
るはんだ付け作業と共に適当な時期に一括して能率的に
実施することが望ましい。
【0037】ホルダ本体21が引き出し口11に嵌入さ
れると、位置決め凹部28がコア本体4の基端部11a
に嵌合されて位置決めされるとともに、爪片29、29
がコア本体4に係合して抜け止めされ、かつ、支持部材
30の突起31、31とホルダ本体21との間でコイル
ボビン8が挟持される。したがって、ホルダ20は引き
出し口11に適正かつ確実に装着され、その結果、リー
ド線群はコア本体4に確実に保持されることになる。
【0038】そして、支持部材30のリード線保持突起
32には、例えば、図3に示されているように、点火信
号発生装置(図示せず)に電気的に接続されるリード線
33の中間部が引っ掛けられ、これにより、そのリード
線33はホルダ20に保持された状態になる。
【0039】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0040】例えば、ホルダの保持孔にリード線を超音
波溶着法により固定させるための穴および突起は、図7
および図8に示されているように形成してもよい。
【0041】図7に示されている実施例においては、リ
ード線ホルダ本体21の外周面に細長い溝34Aが、保
持孔22に対向する位置においてリード線挿入口側の端
から保持孔22の略中央高さ位置まで没設されており、
この溝34Aの上端部における底には細長い直方体形状
の突起35Aが中央部に配されて突設されている。
【0042】そして、本実施例2においても、超音波発
振器のホーン40から突起35Aに超音波エネルギが付
勢されて、突起35Aの一部が溶着されることにより、
押さえ凸部36Aがリード線33側へ突出される。
【0043】図1に示されている実施例1においては、
リード線ホルダ20を樹脂成形するための成形型とし
て、穴34および突起35を成形するのに、リード線3
3の穴抜き方向に対して直角に抜くための成形型が必要
になるため、成形型コマの動きが複雑になる。これに対
して、本実施例2の場合には、溝34Aの開口端部側か
ら中子型を挿入することが可能であるため、型構造が簡
単になる。
【0044】図8に示されている実施例3においては、
リード線ホルダ20の外周側に細長い溝34Bのみが没
設されており、溝34Bの一部に超音波発振器のホーン
40からの超音波エネルギが付勢されて溝34Bの一部
が溶かされ、これにより押さえ凸部36Bがリード線3
3側へ突出されている。
【0045】本実施例3の場合、突起を形成する必要が
ないため、実施例2のものよりも、さらに成形型の型構
造が簡単になる。
【0046】また、加熱手段は超音波エネルギを使用す
るに限らず、電気的に加熱した棒部材によって加熱して
もよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リード線ホルダに超音波エネルギを付勢して、リード線
保持孔の壁面の一部を溶かしてリード線側へ突出させる
ことにより、押さえ凸部によってリード線をリード線ホ
ルダに固定するように構成したため、部品点数を増加さ
せることなく、リード線をリード線ホルダに確実に固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁石発電機の固定子の
製造方法におけるリード固定工程を示す各側面断面図お
よび各部分正面図である。
【図2】リード線ホルダ装着前の磁石発電機の固定子を
示す平面図および側面断面図である。
【図3】リード線ホルダが装着されている磁石発電機の
固定子を示す底面図および側面断面図である。
【図4】リード線ホルダを示す平面図、正面図、側面図
および底面図である。
【図5】同じく背面図および側面断面図である。
【図6】リード線固定後を示す一部切断拡大部分平面図
である。
【図7】本発明の実施例2である磁石発電機の固定子の
製造方法におけるリード固定工程を示す各側面断面図お
よび各正面図である。
【図8】本発明の実施例3である磁石発電機の固定子の
製造方法におけるリード固定工程を示す各側面断面図お
よび各正面図である。
【図9】従来例を示す拡大部分断面図である。
【符号の説明】
1…磁石発電機の固定子、2…コア素材、3…コア、4
…コア本体、5…突極部、6…点火電源コイル、7A〜
7B…コイル、8…コイルボビン、9…窓孔、10…取
付孔、11…リード線引き出し口、12〜17…ターミ
ナル部材、12a〜17a…リード線結線部、12b〜
17b…コイル端末結線部、20…リード線ホルダ、2
1…ホルダ本体、22〜27…リード線保持孔、28…
位置決め凹部、29…爪片、30…支持部材、31…突
起、32…リード線保持突起、33…リード線、34…
穴、34A、34B…溝、35、35A…突起、36、
36A、36B…押さえ凸部、37…ばり、40…超音
波発振器のホーン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルがそれぞれ巻装された複数本の突
    極が外周に間隔をおいて放射状に突設されたコア本体に
    リード線引き出し口が開設されており、このリード線引
    き出し口には複数本のターミナル部材の各リード線結線
    部が集中的に配設されているとともに、複数本のリード
    線を各保持孔に挿通した状態で保持したリード線ホルダ
    が挿入されている磁石発電機の固定子の製造方法におい
    て、 前記リード線ホルダのリード線保持孔にリード線が挿通
    される工程と、 このリード線ホルダに加熱手段によりリード線保持孔の
    壁面の一部が溶かされてリード線側へそれぞれ突出され
    ることにより、各リード線が各リード線保持孔にそれぞ
    れ固定される工程と、 このリード線ホルダが引き出し口に挿入されて、リード
    線ホルダに保持された各リード線の先端部が前記各リー
    ド線結線部へそれぞれ接続される工程とを備えているこ
    とを特徴とする磁石発電機の固定子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記リード線ホルダに付勢される超音波
    エネルギが、リード線保持孔外周側にリード線挿入口端
    からリード線保持孔中間部にわたって形成された溝内に
    付勢されることを特徴とする請求項1に記載の磁石発電
    機の固定子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007104812A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Yazaki Corp 配電部材
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