JP2001076945A - 点火コイル - Google Patents

点火コイル

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JP2001076945A JP24598099A JP24598099A JP2001076945A JP 2001076945 A JP2001076945 A JP 2001076945A JP 24598099 A JP24598099 A JP 24598099A JP 24598099 A JP24598099 A JP 24598099A JP 2001076945 A JP2001076945 A JP 2001076945A
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隆一 木全
Kazutomo Nishida
一智 西田
Naoya Toida
直也 樋田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル率を向上させて資源の効率的な回
収と再利用を図るようにした点火コイルを提供する。 【解決手段】 コア片14a,14bからなるコア14
の一端を開放した構成とし、1次コイル20および2次
コイル22からなるコイル部24を取外し自在に構成し
てなる点火コイル10において、前記1次コイルおよび
2次コイルを自己融着線で形成すると共に、ケース本体
12a内に弾性材(例えばシリコンゲル)26によって
固定する。さらに、点火制御回路ユニット30も同種の
弾性材32で固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は点火コイルに関
し、より具体的にはリサイクル率を向上させるようにし
た点火コイルに関する。
【0002】
【従来技術】近時、種々の分野で資源の効率的な回収と
再利用、いわゆるリサイクル化が望まれているが、内燃
機関で使用される点火コイルの場合、耐振性、耐水性、
耐熱性などが要求されるため、通例、コイル部をコイル
ケース内に収容した後、熱硬化性の樹脂(例えばエポキ
シ樹脂)を充填し、コイル部を樹脂内に埋設して固定し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
に係る点火コイルにあってはコイル部を充填樹脂内に埋
設して固定しているため、点火コイルの廃棄時、分解が
困難であってコイル部などはそのまま廃棄せざるを得
ず、リサイクル率が低かった。
【0004】従って、この発明は、上記した課題を解消
することにあり、リサイクル率を向上させ、よって資源
の効率的な回収と再利用を図るようにした点火コイルを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1項においては、コアの一端を開放可能に
構成し、1次コイルおよび2次コイルからなるコイル部
を取外し自在に構成してなる点火コイルにおいて、前記
1次コイルおよび2次コイルを自己融着線から製作する
と共に、コイルケース内に弾性材によって固定する如く
構成した。
【0006】このように、コアの一端を開放可能に構成
して1次コイルおよび2次コイルからなるコイル部を取
外し自在に構成し、さらに、1次コイルおよび2次コイ
ルを自己融着線から製作すると共に、コイルケース内に
弾性材によって固定する如く構成したことで、換言すれ
ば、コイル部とコイルケース内壁との空間に樹脂を充填
しないように構成すると共に、自己融着線から製作して
ボビンレス可能とすることで、点火コイルの廃棄時、コ
イル部の分離回収が容易となってリサイクル率を向上さ
せることができ、よって資源の効率的な回収と再利用を
図ることができる。また、コアも容易に分離することが
できる。
【0007】また、1次コイルおよび2次コイルをコイ
ルケース内に振動吸収性に優れた弾性材によって固定す
る如く構成したことで、従来技術に係る点火コイルと同
等あるいはそれ以上の耐振性を与えることができる。
【0008】さらに、自己融着線を使用することで、銅
線を自己接着層(および絶縁層)を介して隣接させるこ
とが可能となり、銅線をそれだけ気密、液密に保持する
ことができて耐水性を向上させることができると共に、
銅線間の絶縁性を向上させてその間のリークを低減する
ことができることから、点火電圧の高圧化が可能になる
など点火電圧特性も向上させることができる。
【0009】請求項2項においては、さらに、前記コイ
ルケース内に点火制御回路ユニットを内蔵すると共に、
前記点火制御回路ユニットを前記コイルケース内に弾性
材によって固定する如く構成した。
【0010】これにより、点火コイルの廃棄時、点火制
御回路ユニットの分離回収も容易となってリサイクル率
を一層向上させることができる。
【0011】また、点火制御回路ユニットを振動吸収性
に優れた弾性材によって固定する如く構成したことで、
従来技術に係る点火コイルと同等あるいはそれ以上の耐
振性を与えることができる。
【0012】請求項3項においては、前記1次コイルお
よび2次コイルを接着材を介して一体的に接合する如く
構成した。
【0013】これにより、1次コイルと2次コイルの間
の絶縁性を向上させることができると共に、一体的に接
合してコイル部とすることで、組み立てが容易となり、
作業能率を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の一つの実施の形態に係る点火コイルを説明する。
【0015】図1はその点火コイルの説明側面断面図、
図2は図1のII−II線断面図、図3は図1に示す点火コ
イルにおいてケース本体の蓋を取外した状態の上面図、
および図4はケース蓋を取り付けた状態(図1に示す状
態)の上面図である。
【0016】以下説明すると、この発明に係る点火コイ
ル10はアウタケース(コイルケース)12と、それに
取り付けられる大略断面C字状のコア(鉄心)14を備
える。
【0017】アウタケース12は、大略円筒状で一端が
開口したケース本体12aとその開口端を閉鎖するケー
ス蓋12bからなり、ケース本体12aもケース蓋12
bもPBTから製作される。尚、12cは水抜き孔であ
る。
【0018】コア14は断面逆L字状のコア片14aと
断面I字状のコア片14bからなり、コア片14aと1
4bは取外し自在に構成され、その一端14cで開放可
能に構成される。
【0019】コア14は、コア片14bをアウタケース
12のケース本体12aの中央貫通孔に挿入し、ケース
蓋12bを取り付けた後、コア片14aを組み付けるこ
とでアウタケース12に取り付けられる。
【0020】コア14は一端14cに対向する端部にお
いて切り欠かれると共に、近接して回転する内燃機関
(図示せず)の円形のフライホィール16に応じて湾曲
させられて離間距離が均一となるように構成される。即
ち、コア14はフライホィール16を利用して閉磁束回
路を形成するように構成される。
【0021】コア14は、傾斜性の珪素鋼板を積層して
なる。傾斜性の珪素鋼板にあってはシリコンが表面側に
偏在することから、シリコンが均一に分布する一般的
な、いわゆる方向性を備えた珪素鋼板材に比して鉄損が
少なく、磁気飽和特性にも優れる。尚、14dは取り付
け孔である。
【0022】アウタケース12の内部には、1次コイル
20と2次コイル22からなるコイル部24が収容され
る。即ち、コア14のコア片14bの外周には1次コイ
ル20が配置されると共に、図2に良く示す如く、1次
コイル20の外周には2次コイル22が配置される。
【0023】1次コイル20および2次コイル22は共
に、PIWからなる自己融着線(各種合成エナメル線の
表面に自己接着層を設けた、いわゆるセメンティングエ
ナメル線)200を巻線として用いて製作される。
【0024】自己融着線200は、図5に模式的に示す
如く、銅線200aと、その外周に形成される絶縁層2
00bと、その外周に形成される自己接着層200cと
からなる。
【0025】1次コイル20および2次コイル22は、
かかる自己融着線200を棒材(図示せず)に巻き付け
て加熱し、次いで冷却させて図6に模式的に示す如き円
筒形状に形成した後、接着材24aで一体的に接合して
コイル部24として完成させられる。このように自己融
着線200を用いることで、ボビンを必要とすることな
く、1次コイル20および2次コイル22を容易に製作
することができる。
【0026】接着材24aとしては、例えば、熱可塑性
ポリマである、ポリアミド、EVA、ポリオレフィンを
基礎とするホットメルト接着材を用いる。
【0027】上記の如くして製作した1次コイル20お
よび2次コイル22からなるコイル部24は、粘着性を
備えた弾性材26を用いてケース本体12aの底面に固
定する。弾性材26としては、例えば、シリコンゲルを
用いる。シリコンゲルは、振動吸収性に優れると共に、
粘着性も備える。
【0028】このように、コイル部24は、樹脂モール
ド樹脂中に埋設させてケース本体12a内に固定するの
ではなく、弾性材26によってケース本体12a内に固
定する。従って、コイル部24とケース本体12a内の
空間24bは空隙のままにされる。
【0029】ケース本体12aは一方の側部で仕切られ
て分室12dが形成され、そこに点火制御回路ユニット
30が収容される。点火制御回路ユニット30は、コイ
ル部24と同様に、ケース本体12aの底面に、同種の
弾性材32で固定される。
【0030】点火制御回路ユニット30は波形整形回路
およびスイッチング素子(パワートランジスタ)などか
らなり、公知の如く、図示しない制御ユニットの指令に
応じてバッテリ電源(図示せず)から1次コイル20に
通電し、所定のタイミングで通電を遮断して2次コイル
22に点火電圧を発生させる。
【0031】点火制御回路ユニット30はセラミック基
板で構成されると共に、図3に示す如く、1次コイル2
0をバッテリ電源と接地側に接続するための、2本のリ
ード30a,30bを備える。リード30a,30bは
黄銅材からなる。
【0032】ケース本体12aの開口端付近には、イン
ナキャップ34が設けられる。インナキャップ34はコ
イル部24に当接し、コイル部24をケース本体12a
の底面に押圧するように構成される。インナキャップ3
4は、ケース本体12aと同様に、PBTから製作され
る。尚、符号34aは水抜き孔を示す。
【0033】インナキャップ34は、前記したケース本
体12の分室12dの上方付近で円筒形状に突起させら
れてハイテンションコード取り出し口36が形成され、
そこにハイテンションコード(図1などに想像線で示
す)38がはめ込まれるように構成される。ハイテンシ
ョンコード取り出し口は、2次コイル22と接続するた
めの断面L字状の端子36a(黄銅製)を備える。図3
に端子36aの上端側を示す。
【0034】尚、この実施の形態に係る点火コイル10
はストップ端子42を備える。ストップ端子42はリー
ド42bと接触すると共に、作業員などによって押圧さ
れると、図示しない回路を介して、点火を中止して内燃
機関を直ちに停止させる。
【0035】前記した1次コイル20と点火制御回路ユ
ニット30の2本のリード30a,30bの接続につい
て説明すると、図3に良く示す如く、1次コイル20の
端子20a,20bと、点火制御回路ユニット30から
延びるリード30a,30bをそれぞれフュージングに
よって接合、即ち、端子20a,20bとリード30
a,30bを加圧しながら大電流を通電し、加熱して溶
融させることで接合し、接合部をモールド材44で部分
的にモールドして固定する(図1でモールド材44の厚
みは誇張して示す)。
【0036】換言すれば、鉛材を用いた半田結合を使用
せずに、端子20a,20bとリード30a,30bを
接合し、接合部をモールド材44で部分的にモールドし
て固定する。
【0037】同様に、2次コイル22の端子22aとハ
イテンションコード取り出し口36の端子36a(断面
L字状体の下端側)も、フュージングによって接合した
後、モールド材46で部分的にモールドして固定する。
尚、2次コイル22の他方の端子は、1次コイル20に
図示しない位置で接続される。
【0038】尚、モールド材44,46としては、接着
材24aと同種のホットメルト接着材を使用する。
【0039】また、この接続作業はインナキャップ34
上で行われることから、インナキャップ34を作業台と
して利用することができ、接続作業が容易となって工程
を簡略化できると共に、信頼性も向上させることができ
る。
【0040】ここで、点火コイル10の製造工程を概説
する。
【0041】先ず、ケース本体12a、ケース蓋12
b、インナキャップ34をPBTから製作すると共に、
コア片14a,14bを傾斜性の珪素鋼板から製作する
一方、1次コイル20および2次コイル22を前記した
ように自己融着線200を用いて製作し、接着材24a
で接合してコイル部24を製作する。また、点火制御回
路ユニット30もセラミック基板として製作する。
【0042】次いで、ケース本体12aの底面に弾性材
26,32を塗布し、コイル部24と点火制御回路ユニ
ット30を組み込んで固定する。次いで、インナキャッ
プ34を取り付けて端子をフュージングによって接合
し、接合部をモールド材44,46でモールド(塗布)
する。
【0043】次いで、ケース蓋12bを取り付けてコア
を挿入すれば、点火コイル10として完成する。その
後、内燃機関の所定位置にコア14に穿設した取り付け
孔14dなどを介して取り付け、ハイテンションコード
38をハイテンションコード取り出し口36にはめ込む
と共に、点火制御回路ユニット30をバッテリ電源およ
び制御ユニットに接続すれば良い。
【0044】この実施の形態においては、上記のよう
に、コア14の一端を開放可能に構成し、1次コイル2
0および2次コイル22からなるコイル部24を取外し
自在に構成してなる点火コイル10において、前記1次
コイル20および2次コイル22を自己融着線200か
ら製作すると共に、コイルケース(ケース本体12aお
よびケース蓋12b)内に弾性材(例えばシリコンゲ
ル)26によって固定する如く構成した。
【0045】このように、コア14の一端を開放可能に
構成して1次コイル20および2次コイル22からなる
コイル部24を取外し自在に構成し、さらに、1次コイ
ル20および2次コイル22を自己融着線200から製
作すると共に、コイルケース内に弾性材32によって固
定する如く構成したことで、換言すれば、コイル部24
とケース本体12aとの空間24bに樹脂を充填しない
ように構成すると共に、自己融着線200を用いてボビ
ンレス可能としたことで、点火コイル10の廃棄時、コ
イル部24の分離回収が容易となってリサイクル率を向
上させることができ、よって資源の効率的な回収と再利
用を図ることができる。また、コアも容易に分離するこ
とができる。
【0046】また、1次コイル20および2次コイル2
2をコイルケース内に振動吸収性に優れた弾性材(例え
ばシリコンゲル)26によって固定する如く構成したこ
とで、従来技術に係る点火コイルと同等あるいはそれ以
上の耐振性を与えることができる。
【0047】尚、自己融着線200を使用することで、
銅線200aが自己接着層200c(および絶縁層20
0b)を介して隣接する結果、単位面積あたりの巻線数
は低下するが、コア10を傾斜性の珪素鋼板から製作す
ると共に、フライホィール16を磁束路の一部に利用す
ることで、必要な点火電圧を得ることができる。
【0048】他方、銅線200aを自己接着層200c
(および絶縁層200b)を介して隣接させることは、
銅線200aをそれだけ気密、液密に保持して耐水性を
向上させることができると共に、銅線200a間の絶縁
性を向上させてその間のリークを低減することができる
ことから、点火電圧の高圧化が可能になるなど点火電圧
特性も向上させることができる。
【0049】さらに、前記コイルケース内に点火制御回
路ユニット30を内蔵すると共に、前記点火制御回路ユ
ニット30を前記コイルケース(ケース本体16a)内
に弾性材32によって固定する如く構成した。
【0050】これにより、点火コイル10の廃棄時、点
火制御回路ユニット30の分離回収も容易となり、リサ
イクル率を一層向上させることができる。
【0051】また、点火制御回路ユニット30を振動吸
収性に優れた弾性材(例えばシリコンゲル)32によっ
て固定する如く構成したことで、従来技術に係る点火コ
イルと同等あるいはそれ以上の耐振性を与えることがで
きる。
【0052】また、前記1次コイル20および2次コイ
ル22を接着材24aを介して一体的に接合する如く構
成した。
【0053】これにより、1次コイル20と2次コイル
22の間の絶縁性を向上させることができると共に、一
体的に接合してコイル部24とすることで、組み立てが
容易となり、作業能率を向上させることができる。
【0054】また1次コイル20および2次コイル22
からなるコイル部24と点火制御回路ユニット30をコ
イルケース(ケース本体12a)内に内蔵した点火コイ
ル10において、前記1次コイル20の端子20a,2
0bと前記点火制御回路ユニットの端子30aをフュー
ジングによって接合すると共に、接合部を部分モール
ド、より具体的にはモールド材44を介して部分モール
ドする如く構成した。
【0055】これにより、半田接合を用いないことから
鉛廃棄規制への対応が容易となると共に、モールド材4
4を介して部分モールドすることでコイル部24の分離
回収が一層容易となってリサイクル率を向上させること
ができ、よって資源の効率的な回収と再利用を図ること
ができる。
【0056】さらに、モールド材44を介して部分モー
ルドすることで接合部の耐水性および耐振性にも欠ける
ことがない。
【0057】さらに、2次コイル24の端子24aとハ
イテンションコード取り出し口36の端子36aをフュ
ージングによって接合すると共に、接合部を部分モール
ド、より具体的にはモールド材46を介して部分モール
ドする如く構成した。
【0058】これによって、同様に鉛廃棄規制への対応
が容易となると共に、モールド材46を介して部分モー
ルドとすることでコイル部24の分離回収が一層容易と
なってリサイクル率を向上させることができる。
【0059】さらに、コイルケース(ケース本体12
a)の内部に、1次コイル20および2次コイル22の
端子20a,20b側に、前記ハイテンションコード取
り出し口36が一体的に形成されたインナキャップ34
を配置し、インナキャップ上で前記フュージングと部分
モールドを実施する如く構成した。
【0060】これにより、インナキャップ34を作業台
として利用することができ、接続作業が容易となって工
程を簡略化できると共に、信頼性も向上させることがで
きる。
【0061】尚、上記した点火コイル10にあっては、
コア14に近接したフライホィール16の一部を磁束路
に利用する構成としたが、それに限られるものではな
く、コア14のみで閉磁束回路を形成しても良い。
【0062】
【発明の効果】請求項1項にあっては、コアの一端を開
放可能に構成して1次コイルおよび2次コイルからなる
コイル部を取外し自在に構成し、さらに、1次コイルお
よび2次コイルを自己融着線から製作すると共に、コイ
ルケース内に弾性材によって固定する如く構成したこと
で、換言すれば、コイル部とコイルケース内壁との空間
に樹脂を充填しないように構成すると共に、自己融着線
から製作してボビンレス可能とすることで、点火コイル
の廃棄時、コイル部の分離回収が容易となってリサイク
ル率を向上させることができ、よって資源の効率的な回
収と再利用を図ることができる。また、コアも容易に分
離することができる。
【0063】また、1次コイルおよび2次コイルをコイ
ルケース内に振動吸収性に優れた弾性材によって固定す
る如く構成したことで、従来技術に係る点火コイルと同
等あるいはそれ以上の耐振性を与えることができる。
【0064】さらに、自己融着線を使用することで、銅
線を自己接着層(および絶縁層)を介して隣接させるこ
とが可能となり、銅線をそれだけ気密、液密に保持する
ことができて耐水性を向上させることができると共に、
銅線間の絶縁性を向上させてその間のリークを低減する
ことができることから、点火電圧の高圧化が可能になる
など点火電圧特性も向上させることができる。
【0065】請求項2項においては、点火コイルの廃棄
時、点火制御回路ユニットの分離回収も容易となってリ
サイクル率を一層向上させることができる。
【0066】また、点火制御回路ユニットを振動吸収性
に優れた弾性材によって固定する如く構成したことで、
従来技術に係る点火コイルと同等あるいはそれ以上の耐
振性を与えることができる。
【0067】請求項3項においては、1次コイルと2次
コイルの間の絶縁性を向上させることができると共に、
一体的に接合してコイル部とすることで、組み立てが容
易となり、作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る点火コイルの説明側面断面図で
ある。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す点火コイルのケース本体の蓋を取外
した状態の上面図である。
【図4】図3に示す状態からケース本体の蓋を取り付け
て点火コイルとして完成させた状態の上面図である。
【図5】図1に示す点火コイルのコイル部で使用する自
己融着線を模式的に示す説明断面図である。
【図6】図1に示す点火コイルのコイル部の製作を模式
的に示す説明斜視図である。
【符号の説明】
10 点火コイル 12 アウタケース(コイルケース) 14 コア 20 1次コイル 20a,20b 1次コイル端子 22 2次コイル 22a 2次コイル端子 24 コイル部 24a 接続材 26,32 弾性材 30 点火制御回路ユニット 34 インナキャップ 36 ハイテンションコード取り出し口 36a ハイテンションコード取り出し口端子 38 ハイテンションコード 44,46 モールド材 200 自己融着線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアの一端を開放可能に構成し、1次コ
    イルおよび2次コイルからなるコイル部を取外し自在に
    構成してなる点火コイルにおいて、前記1次コイルおよ
    び2次コイルを自己融着線から製作すると共に、コイル
    ケース内に弾性材によって固定したことを特徴とする点
    火コイル。
  2. 【請求項2】 さらに、前記コイルケース内に点火制御
    回路ユニットを内蔵すると共に、前記点火制御回路ユニ
    ットを前記コイルケース内に弾性材によって固定したこ
    とを特徴とする請求項1項記載の点火コイル。
  3. 【請求項3】 前記1次コイルおよび2次コイルを接着
    材を介して一体的に接合したことを特徴とする請求項1
    項または2項記載の点火コイル。
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JP2007165421A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Oppama Kogyo Kk 内燃機関の無接点点火装置用固定子
JP2009016638A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Kyocera Chemical Corp 高圧トランスおよびその製造方法

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