JPH07277689A - 建設機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、効率よく上部旋回体と下部走
行体とを分割でき、輸送に便利な建設機械を提供する。 【構成】 上部旋回体２と下部走行体３との間に旋回軸
受４を配設する。旋回軸受４の内輪５を上部旋回体２に
固着し、外輪６をブラケット９を介して下部走行体３に
連結する。ブラケット９の上部外周に上部フランジ部１
０を突設し、前記外輪６と上部フランジ部１０とをボル
ト止めする。ブラケット９の下部外周に、大径の下部フ
ランジ部１２を設ける。下部フランジ部１２を下部走行
体３に、連結ボルト１３によって着脱可能に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、下部走行体の上部に、
上部旋回体を旋回軸受を介して旋回可能に備えたクレー
ン車等の建設機械に係り、特に、上部旋回体と下部走行
体とを分割し、輸送の際にコンパクト化することのでき
る建設機械に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、建設機械は、図３に示されるよう
に、上部旋回体２０と下部走行体２１との間に旋回軸受
２２が配設され、該旋回軸受２２を介して、下部走行体
２０の上部に上部旋回体２２が旋回可能に配設されてい
る。

【０００３】この旋回軸受２２は、内輪２３と外輪２４
との間に複数の転動子２５を介装したもので、内輪２３
が上部旋回体２０の内側から複数の取付けボルト２６で
固着されている。下部走行体２１には、上部外周に上部
フランジ部２７を有したブラケット２８が突設されてお
り、前記上部フランジ部２７の下方から前記外輪２４に
向けて、複数の連結ボルト２９が挿通され、締結される
ことによって、下部走行体２１と旋回軸受２２とが連結
される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述の建設機械の上部
旋回体２０と下部走行体２１とを分割して、輸送する際
には、ブラケット２８の取付け片２７と、旋回軸受２２
の外輪２４とを連結している複数の連結ボルト２９を取
外して分割するが、連結ボルト２９は、各部材の配置構
造により、下方から上方へ向けて締結されているので、
ボルト，カラー及び上具の重量を持上げる必要があり、
着脱する際の作業性が悪かった。

【０００５】そこで本発明は、簡単な構造で、効率よく
上部旋回体と下部走行体とを分割でき、輸送に便利な建
設機械を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、上部旋回体と下部走行体との間に旋回軸受
を配設した建設機械において、前記旋回軸受の下部外周
にフランジ部を形成し、該フランジ部を前記下部走行体
に連結ボルトにて締結したことを特徴としている。

【０００７】

【作用】これにより、旋回軸受のフランジ部と下部走行
体とを連結する連結ボルトを取外すことにより、上部旋
回体と下部走行体とを分割することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【０００９】図１及び図２は本発明の第１実施例を示す
もので、建設機械１は、上部旋回体２と下部走行体３と
の間に旋回軸受４を配設したもので、上部旋回体２は、
下部走行体３の上部に旋回可能に配設されている。

【００１０】旋回軸受４は、内輪５と外輪６との間に複
数の転動子７を介装したもので、回転する内輪５が、上
部旋回体２の内側から複数の取付けボルト８で固着され
る。また、外輪６の下方には、ブラケット９が配設さ
れ、該ブラケット９の上部フランジ１０と、外輪６とは
複数の取付けボルト１１で固着される。

【００１１】ブラケット９は、下部外周に、前記外輪６
よりも大径の下部フランジ部１２が形成され、この下部
フランジ部１２に、複数のボルト挿通孔が均等な間隔で
穿設される。また、前記下部走行体３のフレーム３ａに
は、前記ボルト挿通孔と同一の中心軸を有した複数の雌
ねじ孔が、前記ボルト挿通孔同様に均等な間隔で設けら
れる。ブラケット９とフレーム３ａとは、前記雌ねじ孔
と下部フランジ部１２のボルト挿通孔との位置を合わせ
て、前記下部フランジ部１２側から連結ボルト１３を差
込んで締結することによって連結され、これにより、上
部旋回体２は旋回軸受４の内輪５と一体に、また、下部
走行体３はブラケット９を介して旋回軸受４の外輪６と
一体に連結される。

【００１２】上述のように形成された建設機械１を輸送
する際には、下部走行体３のフレーム３ａと、ブラケッ
ト９の下部フランジ部１２とを連結している複数の連結
ボルト１３を取外すことにより、上部旋回体２と下部走
行体３とを分割することができる。このとき、複数の連
結ボルト１３は、大径の下部フランジ部１２の上方より
下に向けて締結されているので、他の部材に接触するこ
となく、簡単に連結ボルト１３を取外すことができ、効
率よく上部旋回体２と下部走行体３とを分割することが
できる。

【００１３】また、下部走行体３に上部旋回体２を組み
付ける際には、下部走行体３のフレーム３ａとブラケッ
ト９の下部フランジ部１２とを連結ボルト１３で締結す
れば簡単に組み付けることができる。このとき、連結ボ
ルト１３は、自然とネジ穴へ位置させることができ、ま
た、下部フランジ部１２のボルト挿通孔及びフレーム３
ａの雌ねじ孔は、それぞれ均等な間隔で設けられている
ので、任意の方向で組み付けることができる。

【００１４】さらに、下部フランジ部１２の径を大きく
形成しているので、上部旋回体２の安定性を向上させる
ことができ、従来、重心のバランスを取るために、フレ
ーム３ａに台座等を取付ける場合があったが、特に台座
等を取付けなくても上部旋回体２の安定性を確保するこ
とができる。

【００１５】尚、本発明は上述の実施例に限らず、どの
ようなタイプの旋回軸受を備えた建設機械にも適用でき
る。

【００１６】

【発明の効果】本発明は以上のように、上部旋回体と下
部走行体との間に旋回軸受を配設した建設機械におい
て、前記旋回軸受の下部外周にフランジ部を形成し、該
フランジ部を前記下部走行体に連結ボルトにて締結する
ので、簡単な構造で、効率よく上部旋回体と下部走行体
とを分割でき、輸送時に、建設機械をコンパクト化する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例を示す要部の一部断面図

【図２】 上部旋回体と下部走行体とを分割した状態を
示す要部の一部断面図

【図３】 従来の建築機械の要部を示す一部断面図

【符号の説明】

１…建設機械、２…上部旋回体、３…下部走行体、４…
旋回軸受、５…内輪、６…外輪、７…転動子、８，１０
…取付けボルト、９…ブラケット、１０…上部フランジ
部、１１…取付けボルト、１２…下部フランジ部、１３
…連結ボルト

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部旋回体と下部走行体との間に旋回軸
   受を配設した建設機械において、前記旋回軸受の下部外
   周にフランジ部を形成し、該フランジ部を前記下部走行
   体に連結ボルトにて締結したことを特徴とする建設機
   械。