JP3563450B2 - 勾配対応調整リング - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はマンホールの躯体と蓋受枠の間に配置されて蓋を地表面の勾配に略一致させて設置するための勾配対応調整リングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
傾斜地に設置されるマンホールは、地表面の勾配に関わらず躯体は鉛直方向に構成される。またマンホールの蓋が地表面の勾配と一致するように、蓋受枠は躯体に対する取付角度と方向が調整される。前記蓋受枠の躯体に対する取付角度の調整は両者の間に調整ワッシャーを設けたり、調整リングを設けることで行われるのが一般である。
【0003】
本件出願人は、一方の面を勾配面とし且つ円周上に複数の長穴を形成した2つのリングを組合せて調整リングを構成し、この調整リングを躯体と蓋受枠の間に配置して前記リングを円周方向に回転させることで躯体に対する蓋の角度を調整すると共に、前記長穴に軸方向に回動可能に構成したボルトを挿通して調整リング及び蓋受枠を同時に躯体に固定する技術を開発して特許出願している(特開平2−311622号)。この技術では、躯体に対する蓋の角度を無段階で調整することが可能であり、地表面の勾配に関わらず、蓋を地表面に一致させることが出来且つ躯体に対する固定も容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記技術では、蓋の勾配を無段階に調整することを目的としてリングに複数の長穴を形成している。このため、マンホールのサイズによってはリング自体の強度上の不安が生じる場合がある。また蓋受枠を躯体に固定する際に軸方向に回動可能に構成したボルトを用いることが必須となるが、このボルトが高価でありコスト的な問題がある。
【0005】
本発明の目的は、強度的な不安を払拭すると共に市販のボルトを使用することが出来る勾配対応調整リングを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る勾配対応調整リングは、一方の面を水平面に形成すると共に他方の面を勾配面に形成し、且つ前記水平面及び勾配面に一致させた上面片と底面片を有しこれ等の面片にボルトを挿通する穴を形成すると共に前記上面片と底面片とを複数の側面片によって接続した固定部材を円周上に所定のピッチで配置した複数のリングを組み合わせて構成したものである。
【0007】
【作用】
上記勾配対応調整リング(以下『調整リング』という)では、リングの一方の面を水平面とし他方の面を勾配面として形成すると共に円周上にボルトを挿通する穴を形成した固定部材を所定のピッチで配置し、これ等のリングを複数組み合わせて調整リングを構成したので、組み合わせたリングを互いに回転させて固定部材を対向させ、ボルト,ナットによって固定することで、固定部材の配置ピッチに対応して段階的に勾配を設定することが出来る。従って、リングの勾配角度と固定部材の配置数,配置ピッチを適宜設定することで、マンホールの設置位置に於ける地表面の勾配に一致させて蓋を設置することが出来る。
【0008】
また固定部材の二つの面片がリングの水平面,勾配面と一致して形成され、且つこれ等の面片にボルトを挿通する穴を形成したので、これ等の各面片をボルト,ナットの支持面として機能させることが出来る。このため、リングどうしを固定する際に或いは調整リングをマンホールの上部躯体,蓋受枠に固定する際には、比較的短い市販のボルトを用いることが可能となり、コストの低減をはかることが出来る。
【0009】
【実施例】
以下、上記調整リングの一実施例について図を用いて説明する。図1は調整リングを含むマンホールの上部構造の側面図、図2はリングの平面図である。
【0010】
図に於いて、調整リングAは、一方の面が水平面1aとして形成され、且つ他方の面が勾配面1bとして形成されたリング1を複数枚組み合わせて構成されている。勾配面1bの勾配角度は予め標準的に設定されるものであり、特に数値を限定するものではない。
【0011】
リング1の円周上には所定のピッチで複数の固定部材2が配置されている。この固定部材2は一側面を開放した箱型に形成され、底面片2aがリング1の水平面1aと同一面上に配置されると共に上面片2bが勾配面1bと同一面上に配置される。また底面片2a,上面片2bには夫々ボルト穴3が形成されている。固定部材2の3つの側面片2cは底面片2a,上面片2bを接続してこれ等の面片2a,2b,2cの間にボルト4a,ナット4bを挿入したり、これ等を締結する作業を実施するための空間を構成している。
【0012】
固定部材2の底面片2a,上面片2bに形成されるボルト穴3は、リング1の取付位置の自由度を向上させるために、締結用のボルト4aの直径よりも充分に大きいバカ穴であることが好ましい。本実施例では、半径方向への長穴によってボルト穴3を形成している。
【0013】
上記固定部材2は、鋼板を溶接して各面片2a〜2cが形成されている。このため、固定部材2は適度な剛性と充分な強度を有しており、リング1に配置されたとき、該リング1を補強することが可能である。
【0014】
上記如く構成された固定部材2はリング1を成形する際に一体的に埋設される。またリング1に配置すべき固定部材2の数は特に限定するものではない。本実施例では、リング1を製造する際の作業性やコスト等及びマンホールを設置する際の作業性,コスト等を考慮して6個の固定部材2を60度毎に配置している。またリング1に対する固定部材2の配置位置は、勾配面1aに於ける最も高い位置と最も低い位置を結んだ線5を中心とする対称位置に設定している。
【0015】
従って、個々の固定部材2は全て形状が異なる。即ち、線5の対称位置に配置された固定部材2は上面片2bの傾斜方向が異り、線5の同一側に配置された固定部材2は上面片2bの傾斜方向は等しいが高さが異なる。
【0016】
調整リングAは上記リング1を複数枚(本実施例では2枚)組み合わせて構成され、マンホールの上部構造を構成する上部躯体6と図示しない蓋を支持する蓋受枠7の間に配置される。
【0017】
即ち、マンホールの上部躯体6に2枚のリング1を重ねて配置し、下方のリング1の固定部材2を上部躯体6に埋設されたアンカーナット8に対向させると共に市販のボルト4aによって固定し、下方のリング1の上方に配置されたリング1を地表面の勾配に対応させて回転させると共に固定部材2を下方のリング1の固定部材2に対向させてボルト4a,ナット4bによって固定する。更に、上方のリング1にボルト4a,ナット4bによって蓋受枠7を固定し、この蓋受枠7によって蓋を支持することで、該蓋を地表面と略一致させた勾配を持って設置することが可能である。
【0018】
上記の如くして上部躯体6と調整リングA,調整リングAと蓋受枠7を互いに固定するに際し、固定部材2が底面片2aと上面片2bを有するため、これ等の面片2a,2bを相手方の面に当接させてボルト4aにより締結することが可能である。このため、ボルト4aの長さは短くて良く、且つ勾配面1bの有無に関わらず締結部位は直線となる。従って、ボルト4aとして市販のボルトを使用することが可能となる。
【0019】
上記調整リングAでは、蓋の躯体に対する角度を無段階に調整することは出来ない。然し、水平からリング1の勾配角度の2倍の角度に至る間を3段階に調整することは可能である。例えば、リング1の勾配角度が3度である場合、水平から6度に至る間を3段階、即ち、2度毎に調整することが可能である。そしてこの調整角度は地表面を通常の道路面に想定した場合、充分に対応し得る数値である。
【0020】
またマンホールの設置位置が極端な傾斜地である場合、該位置の勾配に応じて調整リングAを3枚以上のリング1によって構成することで、蓋を地表面の勾配と略一致させて設置することが可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明に係る勾配対応調整リングでは、一方の面を勾配面として形成すると共に円周上に所定のピッチでボルトを挿通する固定部材を配置した複数のリングを組み合わせて構成されるため、リングの強度を低下させることなく蓋の躯体に対する角度を段階的に調整することが出来る。
【0022】
また固定部材は夫々底面片と上面片にボルトを挿通する穴を有しているため、マンホールの上部躯体と調整リングの下方に配置されたリング,下方のリングと上方のリング,上方のリングと蓋受枠を夫々互いに市販のボルト,ナットによって締結することが出来る。このため、コストを低減させることが出来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】調整リングを含むマンホールの上部構造の側面図である。
【図2】リングの平面図である。
【符号の説明】
A 調整リング
1 リング
1a 水平面
1b 勾配面
2 固定部材
2a 底面片
2b 上面片
2c 側面片
3 ボルト穴
4a ボルト
4b ナット
5 線
6 上部躯体
7 蓋受枠
8 アンカーナット

Claims (1)

  1. 一方の面を水平面に形成すると共に他方の面を勾配面に形成し、且つ前記水平面及び勾配面に一致させた上面片と底面片を有しこれ等の面片にボルトを挿通する穴を形成すると共に前記上面片と底面片とを複数の側面片によって接続した固定部材を円周上に所定のピッチで配置した複数のリングを組み合わせて構成したことを特徴とした勾配対応調整リング。
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