JPS597353Y2

JPS597353Y2 - 捲上機用トロリ−

Info

Publication number: JPS597353Y2
Application number: JP18370178U
Authority: JP
Inventors: 宗信本田; 儀雄上野
Original assignee: 象印チエンブロツク株式会社
Priority date: 1978-12-30
Filing date: 1978-12-30
Publication date: 1984-03-06
Also published as: JPS55101875U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は捲上機用トロリー詳しくはトロリーホイールを
備えた１対のサイドプレートに、フランジ付ブラケット
を固定し、これらブラケット間に吊軸を支持して、前記
サイドプレートを一定間隔で連結してなる捲上機用トロ
リーに関する。

一般に此種トロリーは、■型鋼から或るビームに、トロ
リーホイールを支持し、前記ビーム上にトロリーホイー
ルが走行するごとく取付けて用いるのであるが、前記ビ
ームにトロリーを取付ける際、前記ホイールの一方が前
記ビームの片側に寄って、他方のホイールがビームに乗
り上げることがある。

この現象はトロリーの取付時のみならず、特に使用時ト
ロリーに、その軸方向に対し偏荷重が作用する場合に多
く生ずるのである。

しかして従米以上の問題点に対しサイドプレートにおけ
る前記ホイールの下部に、ボルトや鉄板を前記ホイール
に対向して取付けたり、その他突出部を取付けたりして
、トロリーが傾いた場合に前記ボルトや突出部を前記ビ
ームの下面に接当させ、前記トロリーホイールが前記ビ
ームに乗り上がるのを防止している。

しかしながら、この従来方式による場合、前記サイドプ
レートに、特別に前記ボルトを取付けたり、或いはサイ
ドプレートを特別に加工して突出部を設けたりする必要
があり、その結果部品点数が増加したり、加工工数が増
加したりして、コスト高となる問題があった。

そこで本考案は以上の問題に鑑み考案したもので、部品
点数を増加したり、加工工数を増加することなく、簡単
な構造で、トロリーホイールのビームへの乗り上がり現
象を確実に防止できるトロリーを提供するもので、相対
向する一対の扁平板材から戒るサイドプレートに夫々２
個以上の鍔付トロリーホイールを支持すると共に前記各
サイドプレートに７ランジ付ブラケットを前記フランジ
の各サイドプレートへの結合により固定し、これらブラ
ケット間に吊軸を支持して、前記サイドプレートを一定
間隔で連結して或る捲上機用トロリーにおいて、前記ブ
ラケットの各フランジの上端部を前記サイドプレートに
沿って上方に延長し、この延長部を前記トロリーホイー
ルの鍔に対し所定の間隔を置いて対向させたことを特徴
とするものである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図において１，２は相対する１対の扁平板材から或るサ
イドプレートで、これらサイドプレート１，２には、そ
れぞれ各２個のトロリーホイール３，３，、４，４を回
転自由に支持すると共に、前記ホイール３，３、４，４
の中間下方には、後記する吊軸の貫通孔１ａ，２ａを形
威している。

又５，５は、前記サイドプレート１，２の内面に固定す
るブラケットであって、筒状を呈し、その長さ方向一端
にはフランジ６，６を一体的に形戊しており、またこの
フランジ６，６の外方には、前記貫通孔１ａ，２ａに嵌
合する短筒７，７を一体的に形或している。

そしてこのブラケット５，５は、前記短筒７，７を前記
貫通孔１ａ，２ａに嵌合させ、前記フランジ６，６を、
前記サイドプレート１，２の内面に重ねた上、ボルト・
ナット又はリベットなどの固定手段８，８により前記サ
イドプレート１，２に固定するので゛ある。

前記フランジ６，６は、後記する乗上防止機能を行なう
場合に必要な耐強度が得られる肉厚とするのであって、
その上端部を上方に延長し、この延長部６１，６１の端
面を、前記トロリーホイール３，３、４，４の鍔３ａ，
３ａ、４ａ，４ａに対し、所定の間隔Ｄを置いて対向さ
せるのである。

前記フランジ６，６の延長部６１．６１は、段部６２，
６２を介して前記７ランジ６，６の上端部から前記サイ
ドプレート１，２に沿いつ・・上方に延長させるのであ
って、この延長部６１．６１は、前記各プレート１及び
２において半径方向に並列している前記ホイール３，３
及び４，４の鍔３ａ，３ａ及び４ａ，４ａの下端を結ぶ
水平線と、前記延長部６１，６１の端面との間隔Ｄが、
■型ビームＢにおける水平壁ｂの肉厚Ｗより小さくなる
高さまで延長すればよいが、前記水平線の高さと同程度
即ち前記間隔Ｄが零になる程度の高さが好ましいし、更
らに図面に示したごとく前記水平線よりも上位の高さで
、しかも前記水平壁ｂの下面高さより上位になる高さ即
ち前記間隔Ｄが負になるまで延長するのが好ましい。

尚、前記延長部６１，６１の端面と鍔３ａ，３ａ、４
ａ，４ａとの間には、前記ホイール３，３、４，４の回
転に必要な間隔ｄを保持する必要があり、従って、前記
水平型ｂの下面より更らに上方に延長させる場合には、
前記間隔ｄが得られるように、中間部を第２，３図のご
とく山形に延長させるのである。

尚図中９は、前記ブラケツｌ−５．５間で支持する吊軸
で、その中間には、フックなどを掛止するハンガープレ
−１〜１０を支持している。

また１１，１２は、キープレ−１〜で、一方のキープ
レート１１は、前記吊軸９の軸方向一端に形戊する一つ
のキー溝９ａに係合するもので、前記サイドプレート１
の外側に前記固定手段８を利用して固定するのであり、
また他方のキープレート１２は、前記吊軸９の軸方向他
側に形威する複数のキー溝９ｂ・・・の一つに選択的に
係合するもので、前記サイドプレート２の外側に、前記
固定手段８を利用して固定するので゛ある。

又１３・・・は、前記サイドプレート１，２の間隔を調
節するためのカラーであり、１４は、前記吊軸９の一端
に係止するＣリングで、吊軸９の前記サイドプレート２
から突出する部分に保持した前記カラー１３・・・が、
脱落するのを防止している。

尚前記カラー１３・・・は前記サイドプレート１，２の
間隔を拡げたいとき、前記Ｃリング１４を外して、吊軸
９から外し、このカラー１３を前記ブラケット５の内側
に位置させて吊軸９に嵌合するのである。

又以上の構戊において、前記キープレート１１，１２と
キー溝９ａ，９ｂとの間に、第２図に示したごとく多少
の隙間Ｓを設けることにより、相対向するｌ対のサイド
プレート１，２間に、前記吊軸９を中心に互に揺動可能
にでき、従って、前記ビームＢが曲線箇所をもっていて
も、この曲線箇所で、曲げモーメントによりサイドプレ
ート１，２が変形することを未然に防止できる。

本考案は以上の如く構或するものであって、前記トロリ
ーホイール３，３、４，４を前記ビームＢの水平壁ｂ上
に支持させるとき、また使用時横方向からの偏荷重が作
用したときなど、前記サイドプレート１，２が傾き、前
記ホイールの一方３，３又は４，４の鍔３ａ，３ａ、又
は４ａ，４ａが、前記水平壁ｂに乗り上がろうとするが
、このとき、前記ホイール３，３、又は４，４の中間に
位置する前記フランジ６の延長部６１が前記水平壁ｂに
干渉し、前記した乗り上がりは確実に阻止されるのであ
る。

以上の如く、本考案は扁平板から或る１対の各サイドプ
レートにフランジ付ブラケットを前記フランジの各サイ
ドプレ−１・の結合により固定し、前記ブラケットの各
フランジ部分により前記ホイールのビームへの乗上を防
止する如く構或したのであるから、従来の如く乗上を防
止するための特別な部材を設けなくとも、単に前記ブラ
ケットのフランジ部分を延長するだけで確実な乗上防止
が可能となり、また前記サイドプレートも扁平状のもの
を使用できるのであって、前記サイドプレートに曲げ加
工を施す必要もなく加工が極めて容易であり、従来品に
比較して大幅なコストダウンが可能となり、しかも、前
記サイドプレートに曲げ部分を形或するものでないから
、この曲げ部分に外力が集中して破断を生じる恐れもな
いのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は１部切欠
正面図、第２図は側面図、第３図は、第１図ＩＩＩ−Ｉ
ＩＩ線における断面図である。１，２・・・サイドプレート、３，４・・・トロリー
ホイール、３ａ，４ａ・・・鍔、５・・・ブラケット、
６・・・フランジ、９・・・吊軸、６１・・・延長部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

相対向する１対の扁平板材から或るサイドプレートにそ
れぞれ２個以上の鍔付トロリーホイールを支持すると共
に、前記各サイドプレートにフランジ付ブラケットを前
記７ランジの各サイドプレートへの結合により固定し、
これらブラケット間に吊軸を支持して、前記サイドプレ
ートを一定間隔で連結して或る格上機用トロリーにおい
て、前記ブラケットの各フランジの上端部を前記サイド
プレートに沿って上方に延長し、この延長部を前記トロ
リーホイールの鍔に対し所定の間隔を置いて対向させた
ことを特徴とする捲上機用トロリー。