JPH07277083A - 自動車の車室後部の荷物載置装置 - Google Patents

自動車の車室後部の荷物載置装置

Info

Publication number
JPH07277083A
JPH07277083A JP9590994A JP9590994A JPH07277083A JP H07277083 A JPH07277083 A JP H07277083A JP 9590994 A JP9590994 A JP 9590994A JP 9590994 A JP9590994 A JP 9590994A JP H07277083 A JPH07277083 A JP H07277083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
partition
front edge
seat back
tray body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9590994A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohisa Nakao
友寿 中尾
Satomi Tanaka
里美 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP9590994A priority Critical patent/JPH07277083A/ja
Publication of JPH07277083A publication Critical patent/JPH07277083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室後部の見栄えの向上のためにシートバッ
クの上縁と、パッケージトレイの前部との間の隙間を小
さくした場合でも、上記シートバックの上縁側からの負
荷で、トレイ本体の前縁が容易には破損しないように
し、かつ、上記トレイ本体の上面に載置された物が上記
トレイ本体の上面から転げ落ちないようにし、更に、上
記諸目的が簡単な構成で達成されるようにする。 【構成】 車室3後部にシート5を設ける。このシート
5を構成するシートバック19の上縁20の後方近傍に
パッケージトレイ23を設ける。このパッケージトレイ
23を上記シートバック19の上縁20の後方近傍から
後方に延び車体静止側に支持されるトレイ本体24と、
このトレイ本体24の前縁25から下方に向けて一体的
に延びるパーティション26とで構成する。上記トレイ
本体24の前縁25の上面に補強部41を突設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の車室後部に
おいて、シートの後方近傍にパッケージトレイを設けた
荷物載置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記自動車の車室後部の荷物載置装置に
は、従来、実開平4‐78032号公報で示されたもの
がある。
【0003】これによれば、車室後部にシートが設けら
れ、このシートを構成するシートバックの上縁の後方近
傍にパッケージトレイが設けられている。このパッケー
ジトレイは上記シートバックの上縁の後方近傍から後方
に延び車体静止側に支持されるトレイ本体と、このトレ
イ本体の前縁から下方に向けて一体的に延びるパーティ
ションとで構成されている。
【0004】また、上記シートバックの上縁と、パッケ
ージトレイの前部との間に隙間が生じると、車室後部の
見栄えが低下するため、上記シートバックの上縁がパー
ティションの上下中途部に当接させられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートは全
体的に弾性パッドで構成されるものであって、第1に、
寸法誤差が生じ易いものである。また、第2に、剛性が
低いために、着座者からの負荷でシートバックの上縁
は、このシートバックの基部側を中心として多少なりと
も後方に弾性的に回動するものである。
【0006】このため、上記シートの寸法誤差や、着座
者からの負荷によるシートバックの上縁の後方回動で、
このシートバックの上縁が上記パーティションの上下中
途部に圧接することがある。そして、この場合には、上
記圧接力により、上記パーティションに対し上記トレイ
本体の前縁をほぼ中心とするモーメントが与えられる。
すると、上記トレイ本体の前縁に大きな負荷(曲げモー
メント)が与えられて、大きな応力が生じ、この部分が
破損し易くなるという問題を生じる。
【0007】また、上記従来構成では、トレイ本体の上
面は前後に亙り全体的に平坦であるため、上記トレイ本
体の上面に鉛筆などの物を載置すると、減速時などに上
記物が上記トレイ本体の上面から前方に容易に転げ落ち
るという問題もある。
【0008】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、車室後部の見栄えの向上のためにシ
ートバックの上縁と、パッケージトレイの前部との間の
隙間を小さくした場合でも、上記シートバックの上縁側
からの負荷で、トレイ本体の前縁が容易には破損しない
ようにし、かつ、上記トレイ本体の上面に載置された物
が上記トレイ本体の上面から転げ落ちないようにし、更
に、上記諸目的が簡単な構成で達成されるようにするこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の自動車の車室後部の荷物載置装置は、シー
トバック19の上縁20の後方近傍にパッケージトレイ
23を設け、このパッケージトレイ23を上記シートバ
ック19の上縁20の後方近傍から後方に延び車体静止
側に支持されるトレイ本体24と、このトレイ本体24
の前縁25から下方に向けて一体的に延びるパーティシ
ョン26とで構成した場合において、上記トレイ本体2
4の前縁25の上面に補強部41を突設したものであ
る。
【0010】上記の場合、トレイ本体24の前縁25に
上方に向って膨出するビードを形成し、このビードを補
強部41としてもよい。
【0011】また、後方回動するシートバック19の上
縁20がパーティション26の上下中途部に圧接するよ
うにし、このパーティション26の下端部28を緩衝材
45を介して車体静止側に支持させてもよい。
【0012】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0013】シートバック19の上縁20と、パッケー
ジトレイ23の前部との間の隙間42を小さくさせる場
合には、シート5の寸法誤差や、着座者からの負荷によ
るシートバック19の上縁20の後方回動で(図1中二
点鎖線図示)、このシートバック19の上縁20が上記
パーティション26の上下中途部に圧接することがあ
る。そして、この場合には、上記圧接力Fにより、上記
パーティション26に上記トレイ本体24の前縁25を
ほぼ中心とするモーメントMが与えられる。すると、上
記トレイ本体24の前縁25に大きな負荷が与えられ
て、大きな応力が生じ、この部分が破損し易くなるとい
う問題を生じる。
【0014】そこで、この発明では、上記トレイ本体2
4の前縁25の上面に補強部41を突設してある。
【0015】このため、上記トレイ本体24の前縁25
に与えられようとする負荷は上記補強部41により支持
され、よって、上記トレイ本体24の前縁25が破損す
ることが防止される。
【0016】また、上記したように、補強部41は上記
トレイ本体24の前縁25の上面に突設されているた
め、上記トレイ本体24の上面43に載置された物22
が上記トレイ本体24の上面43から転げ落ちること
は、上記補強部41により阻止される。
【0017】そして、上記の場合、トレイ本体24の前
縁25を補強する補強部41は、同上トレイ本体24の
前縁25からの物22の転げ落ちを防止することに利用
されている。
【0018】上記の場合、トレイ本体24の前縁25に
上方に向って膨出するビードを形成し、このビードを補
強部41としてもよい。
【0019】このようにすれば、大きい負荷のかかるト
レイ本体24の前縁25は一旦上方に迂回した折り曲げ
部となっており、このため、トレイ本体24の前縁25
から単に下方に向ってパーティション26を延ばしたこ
とに比べて、トレイ本体24の前縁25への応力集中が
軽減される。
【0020】また、後方回動するシートバック19の上
縁20がパーティション26の上下中途部に圧接するよ
うにし、このパーティション26の下端部28を緩衝材
45を介して車体静止側に支持させてもよい。
【0021】このようにすれば、シートバック19の上
縁20が、その後方回動で(図1中仮想線図示)、上記
パーティション26の上下中途部に圧接するとき、この
圧接力Fは、車体静止側に支持されたトレイ本体24
と、同上車体静止側に支持されたパーティション26の
下端部28とによって両持支持される。
【0022】よって、上記圧接力Fに対する支持が強固
になされるため、上記トレイ本体24の前縁25に与え
られる負荷が十分に軽減される。
【0023】しかも、上記圧接力Fは緩衝材45を介し
て車体静止側に支持されるため、上記緩衝材45の弾性
変形により、衝撃的な圧接力Fが緩衝される。
【0024】また、シート5に多少の寸法誤差が生じ
て、シートバック19の上縁20がパーティション26
に常時圧接する状態になったとしても、緩衝材45の弾
性変形を伴うパーティション26の下端部28の後方回
動で、上記誤差が吸収される。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0026】(実施例1)
【0027】図1から図3は、実施例1を示している。
【0028】図2において、符号1は自動車で、3ボッ
クスカーである。また、図中矢印Frは、この自動車1
の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っての方
向をいうものとする。
【0029】上記自動車1の車体2における前後中途部
の内部が車室3であり、この車室3の前部には左右一対
のフロントシート4が設けられ、同上車室3の後部には
リヤシート5が設けられている。
【0030】上記車体2の左右各側部は車体静止側であ
る側壁7によって構成されている。上記フロントシート
4の各側方で上記側壁7にはドア開口8が形成され、こ
のドア開口8はドア9によって開閉自在に閉じられてい
る。また、上記リヤシート5の側方で同上側壁7の上部
にはサイドウィンド10が設けられている。更に、同上
車体2の後上部は車体静止側である後壁11によって構
成されている。この後壁11は上記シート5の後上方に
位置し、この後壁11にはリヤウィンド12が設けられ
ている。
【0031】上記車体2における後部の内部が荷室13
であり、この荷室13と上記車室3とは、車体静止側で
ある仕切り壁14によって互いに仕切られ、この仕切り
壁14は上記各側壁7に強固に固着されている。その
他、15は後輪、16はバンパである。
【0032】図1から図3において、上記各シート4,
5は、それぞれシートクッション18と、このシートク
ッション18の後端から後上方に向って突設されるシー
トバック19とで構成され、これらはいずれも弾性パッ
ドと、これを覆う表皮とで主構成されている。そして、
着座者は上記シートクッション18に着座して、シート
バック19にもたれることできるようになっている。
【0033】上記リヤシート5のシートバック19の上
縁20の後方で、上記リヤウィンド12の下部の前方に
荷物載置装置21が設けられている。この荷物載置装置
21は、鉛筆などの小さな物22を載置可能とさせるパ
ッケージトレイ23を有している。このパッケージトレ
イ23は上記シートバック19の上縁20の後方近傍か
ら上記リヤウィンド12の下縁近傍にまで延びるトレイ
本体24と、このトレイ本体24の前縁25から前下方
に向けて一体的に延びるパーティション26とで構成さ
れている。
【0034】上記トレイ本体24の左右側縁は、図示し
ないが前記側壁7に支持され、かつ、トレイ本体24の
後縁27は前記仕切り壁14の上部に支持されている。
また、パーティション26の下端部28の後方近傍には
左右に延びる支持フレーム29が設けられ、この支持フ
レーム29は、その両端が左右側壁7に支持されて車体
静止側の一部を構成している。この支持フレーム29は
円形の金属製パイプで成形され、この支持フレーム29
に上記パーティション26の下端部28が支持されるよ
うになっている。そして、上記構成により、上記パッケ
ージトレイ23が車体2に強固に支持されている。
【0035】上記リヤシート5用として左右一対のシー
トベルト装置31が設けられている。これら各シートベ
ルト装置31は、上記トレイ本体24の側部下方の側壁
7側に取り付けられるリトラクタ(不図示)と、このリ
トラクタから繰り出されるシートベルト32と、このシ
ートベルト32の中途部を摺動自在に挿通させて側壁7
後部のリヤピラー33に係止させるアンカー34とを備
えている。
【0036】上記シートベルト32の繰り出し端側は、
上記シート5上の着座者の前側を通って車体静止側のい
ずれかに係脱自在に係止され、この状態のシートベルト
32によって、シート5上の着座者が保護されるように
なっている。
【0037】上記パッケージトレイ23の各側縁には、
平面視でほぼコの字状の切り欠きが形成されている。こ
の切り欠きの開口縁に着脱自在に樹脂製のベルトホール
カバー35が取り付けられ、このベルトホールカバー3
5を上記シートベルト32の中途部が摺動自在に挿通し
ている。
【0038】図1と図3において、上記パッケージトレ
イ23の芯材は木質のボード37である。このボード3
7の下面側には全体的に板金製のプレート38が貼り付
けられて、上記ボード37が保形され、かつ、補強され
ている。また、上記ボード37の上面側には全体的に不
織布製の表皮39が貼り付けられて、パッケージトレイ
23の見栄えの向上が図られている。
【0039】上記トレイ本体24の前縁25の上面に補
強部41が一体的に突設され、この補強部41は上記前
縁25の左右方向ほぼ全体にわたり設けられている。よ
り具体的には、上記補強部41は、トレイ本体24の前
縁25を一旦上方に折り曲げた後、下方に折り返すこと
により成形されたもので、この折り返し部の端縁から上
記パーティション26が一体的に前下方に延びている。
つまり、上記補強部41は、トレイ本体24の前縁25
を上方に向けて膨出させることにより成形された側面視
円弧状のビードとなっている。
【0040】上記の場合、車室3後部の見栄えの向上の
ため、上記シートバック19の上縁20と、パッケージ
トレイ23の前部との間の隙間42が小さくされてい
る。このため、シート5の寸法誤差や、着座者からの負
荷によるシートバック19の上縁20の後方回動で(図
1中二点鎖線図示)、このシートバック19の上縁20
が上記パーティション26の上下中途部に大きい力で圧
接することがある。そして、この場合には、上記圧接力
Fにより、上記パーティション26に上記トレイ本体2
4の前縁25をほぼ中心とするモーメントMが与えられ
る。すると、上記トレイ本体24の前縁25に大きな負
荷が与えられて、大きな応力が生じ、この部分が破損し
易くなるという問題を生じる。
【0041】そこで、上記したように、トレイ本体24
の前縁25の上面に補強部41を突設したのであり、こ
のため、上記トレイ本体24の前縁25に与えられよう
とする負荷は上記補強部41により支持され、よって、
上記トレイ本体24の前縁25が破損することが防止さ
れる。
【0042】また、上記したように、補強部41は上記
トレイ本体24の前縁25の上面に突設されているた
め、上記トレイ本体24の上面43に載置された物22
が上記トレイ本体24の上面43から転げ落ちること
は、上記補強部41により阻止される。
【0043】上記の場合、大きい負荷のかかるトレイ本
体24の前縁25は、一旦上方に迂回した折り曲げ部と
なっているため、トレイ本体24の前縁25から単に下
方に向ってパーティション26を延ばしたことに比べ
て、トレイ本体24の前縁25への応力集中が軽減さ
れ、この前縁25の破損がより効果的に防止される。
【0044】また、後方回動するシートバック19の上
縁20がパーティション26の上下中途部に圧接するよ
うにされており、同上パーティション26の下端部28
はウレタン製で弾性の緩衝材45を介して、前記したよ
うに支持フレーム29に支持されている。
【0045】このため、シートバック19の上縁20
が、その後方回動で(図1中仮想線図示)、上記パーテ
ィション26の上下中途部に大きい力で圧接するとき、
この圧接力Fは、仕切り壁14等の車体静止側に支持さ
れたトレイ本体24と、支持フレーム29に支持された
パーティション26の下端部28とによって両持支持さ
れる。
【0046】よって、上記圧接力Fに対する支持が強固
になされるため、モーメントMによって上記トレイ本体
24の前縁25に与えられる負荷が、十分に軽減され、
この前縁25の破損がより確実に防止される。
【0047】しかも、上記圧接力Fは緩衝材45を介し
て支持フレーム29に支持されるため、上記緩衝材45
の弾性変形により、衝撃的な圧接力Fが緩衝され、よっ
て、上記破損の防止がより効果的となる。
【0048】なお、以上は図示の例によるが、自動車1
は2ボックスカーであってもよい。また、車室3にシー
ト5を設置したとき、このシート5のシートバック19
の上縁20をパーティション26の上下中途部に圧接さ
せて、常時、隙間42が存在しないようにしてもよい。
【0049】(実施例2)
【0050】図4は、実施例2を示している。
【0051】これによれば、トレイ本体24の前縁25
の上面に、パッケージトレイ23とは別体の補強部41
が、接着等により強固に取り付けられている。この実施
例によれば、パッケージトレイ23の成形が容易にでき
る。
【0052】他の構成や、作用は前記実施例1とほぼ同
様であるため、図面に共通の符号を付してその説明を省
略する。
【0053】
【発明の効果】この発明によれば、車室後部にシートを
設け、このシートを構成するシートバックの上縁の後方
近傍にパッケージトレイを設け、このパッケージトレイ
を上記シートバックの上縁の後方近傍から後方に延び車
体静止側に支持されるトレイ本体と、このトレイ本体の
前縁から下方に向けて一体的に延びるパーティションと
で構成した自動車の車室後部の荷物載置装置において、
上記トレイ本体の前縁の上面に補強部を突設してあるた
め、次の効果がある。
【0054】即ち、上記シートバックの上縁と、パッケ
ージトレイの前部との間の隙間を小さくさせる場合に
は、シートの寸法誤差や、着座者からの負荷によるシー
トバックの上縁の後方回動で、このシートバックの上縁
が上記パーティションの上下中途部に大きい力で圧接す
ることがある。そして、この場合には、上記圧接力によ
り、上記パーティションに上記トレイ本体の前縁をほぼ
中心とするモーメントが与えられる。すると、上記トレ
イ本体の前縁に大きな負荷が与えられ、この部分が破損
し易くなるという問題を生じる。
【0055】そこで、この発明では、上記したようにト
レイ本体の前縁の上面に補強部を突設してある。
【0056】このため、上記トレイ本体の前縁に与えら
れようとする負荷は上記補強部により支持され、よっ
て、上記トレイ本体の前縁が破損することが防止され
る。
【0057】また、上記したように、補強部は上記トレ
イ本体の前縁の上面に突設されているため、上記トレイ
本体の上面に載置された物が上記トレイ本体の上面から
転げ落ちることは、上記補強部により阻止される。
【0058】そして、上記の場合、トレイ本体の前縁を
補強する補強部は、同上トレイ本体の前縁からの物の転
げ落ちを防止することに利用されており、よって、その
分、上記諸効果が簡単な構成によって達成される。
【0059】上記の場合、トレイ本体の前縁に上方に向
って膨出するビードを形成し、このビードを補強部とし
てもよい。
【0060】このようにすれば、大きい負荷のかかるト
レイ本体の前縁は一旦上方に迂回した折り曲げ部となっ
ており、このため、トレイ本体の前縁から単に下方に向
ってパーティションを延ばしたことに比べて、トレイ本
体の前縁への応力集中が軽減され、この前縁の破損がよ
り効果的に防止される。
【0061】また、上記補強部はパッケージトレイに一
体成形されたものであるため、上記補強部を設けても荷
物載置装置の部品点数が増えることはなく、よって、こ
の点でも、簡単な構成によって、上記諸効果が達成され
る。
【0062】また、後方回動するシートバックの上縁が
パーティションの上下中途部に圧接するようにし、この
パーティションの下端部を緩衝材を介して車体静止側に
支持させてもよい。
【0063】このようにすれば、シートバックの上縁
が、その後方回動で、上記パーティションの上下中途部
に圧接するとき、この圧接力は車体静止側に支持された
トレイ本体と、同上車体静止側に支持されたパーティシ
ョンの下端部とによって両持支持される。
【0064】よって、上記圧接力に対する支持が強固に
なされるため、上記トレイ本体の前縁に与えられる負荷
が十分に軽減され、この前縁の破損がより確実に防止さ
れる。
【0065】しかも、上記圧接力は緩衝材を介して車体
静止側に支持されるため、上記緩衝材の弾性変形によ
り、衝撃的な圧接力が緩衝され、よって、上記破損の防
止が更に効果的となる。
【0066】また、シートに多少の寸法誤差が生じて、
シートバックの上縁がパーティションに常時圧接する状
態になったとしても、緩衝材の弾性変形を伴うパーティ
ションの下端部の後方回動で、上記誤差が吸収される。
【0067】よって、その分、シートの多少の寸法誤差
が許容されて、その成形作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で、図2の部分拡大断面図である。
【図2】実施例1で、自動車の部分側面図である。
【図3】実施例1で、車室後部の斜視図である。
【図4】実施例2で、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 車体 3 車室 5 シート 7 側壁(車体静止側) 11 後壁(車体静止側) 14 仕切り壁(車体静止側) 19 シートバック 20 上縁 21 荷物載置装置 22 物 23 パッケージトレイ 24 トレイ本体 25 前縁 26 パーティション 28 下端部 29 支持フレーム(車体静止側) 41 補強部 42 隙間 45 緩衝材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室後部にシートを設け、このシートを
    構成するシートバックの上縁の後方近傍にパッケージト
    レイを設け、このパッケージトレイを上記シートバック
    の上縁の後方近傍から後方に延び車体静止側に支持され
    るトレイ本体と、このトレイ本体の前縁から下方に向け
    て一体的に延びるパーティションとで構成した自動車の
    車室後部の荷物載置装置において、 上記トレイ本体の前縁の上面に補強部を突設した自動車
    の車室後部の荷物載置装置。
  2. 【請求項2】 トレイ本体の前縁に上方に向って膨出す
    るビードを形成し、このビードを補強部とした請求項1
    に記載の自動車の車室後部の荷物載置装置。
  3. 【請求項3】 後方回動するシートバックの上縁がパー
    ティションの上下中途部に圧接するようにし、このパー
    ティションの下端部を緩衝材を介して車体静止側に支持
    させた請求項1、もしくは2に記載の自動車の車室後部
    の荷物載置装置。
JP9590994A 1994-04-07 1994-04-07 自動車の車室後部の荷物載置装置 Pending JPH07277083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9590994A JPH07277083A (ja) 1994-04-07 1994-04-07 自動車の車室後部の荷物載置装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9590994A JPH07277083A (ja) 1994-04-07 1994-04-07 自動車の車室後部の荷物載置装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07277083A true JPH07277083A (ja) 1995-10-24

Family

ID=14150426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9590994A Pending JPH07277083A (ja) 1994-04-07 1994-04-07 自動車の車室後部の荷物載置装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07277083A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026741A1 (ja) * 2008-09-03 2010-03-11 本田技研工業株式会社 リアトレイの取付構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010026741A1 (ja) * 2008-09-03 2010-03-11 本田技研工業株式会社 リアトレイの取付構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11115585A (ja) ヘッドレストの格納構造
JPH0569862A (ja) 車両装備品の配設構造
JP2004114791A (ja) 車両のシートベルト装置
JP3707466B2 (ja) 車両の荷室構造
JP5004008B2 (ja) 車両の荷室構造
JP5004009B2 (ja) 車両の荷室構造
KR100747883B1 (ko) 3점식 시트 벨트의 보강 구조
JPH09188215A (ja) 自動車用側面衝突保護システム
JPH07277083A (ja) 自動車の車室後部の荷物載置装置
JPH11334515A (ja) 自動車の天井部のエアバッグ装置
JP3575056B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP3070810B2 (ja) 乗り物用シート構造
JP4106657B2 (ja) シートバック構造
JPH10217856A (ja) 車両用コンソールボックス
JPS5929600Y2 (ja) 自動車用シ−ト
KR0126707Y1 (ko) 다용도 박스를 장착할 수 있는 차량의 시트
JPH11115600A (ja) 自動車用シート構造
JPH0330201Y2 (ja)
JPH0619405Y2 (ja) 車載用の補助座席
JPH09295556A (ja) 車両用補助シートのシートベルト構造
JPH0522435Y2 (ja)
JP2003135206A (ja) 車両用アームレスト
JP3258813B2 (ja) 自動車の車室後部構造
JPH08190Y2 (ja) 自動車座席仕切り構造及び仕切り具
JPH0140759Y2 (ja)