JPH0727692Y2 - 表面実装型圧電フィルタのシールド構造 - Google Patents
表面実装型圧電フィルタのシールド構造Info
- Publication number
- JPH0727692Y2 JPH0727692Y2 JP1990054948U JP5494890U JPH0727692Y2 JP H0727692 Y2 JPH0727692 Y2 JP H0727692Y2 JP 1990054948 U JP1990054948 U JP 1990054948U JP 5494890 U JP5494890 U JP 5494890U JP H0727692 Y2 JPH0727692 Y2 JP H0727692Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- piezoelectric filter
- metal plate
- base
- input
- Prior art date
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は表面実装型圧電フィルタの入出力端子間に発生
する電磁気的カップリングのシールド構造に関するもの
である。
する電磁気的カップリングのシールド構造に関するもの
である。
(従来技術) 従来圧電フィルタ例えば水晶板を用いたモノリシックク
リスタルフィルタ(MCF)5は、第4図に示すようにベ
ースに水晶フィルタ素子を搭載し、キャップによりこの
素子を気密封止し、入出力端子,アース端子となる3本
のリード端子をベースから導出した構成であった。この
ような圧電フィルタはプリント配線基板(PCB)6に各
リード端子を貫通させて縦に設置することを前提とした
ものであった。
リスタルフィルタ(MCF)5は、第4図に示すようにベ
ースに水晶フィルタ素子を搭載し、キャップによりこの
素子を気密封止し、入出力端子,アース端子となる3本
のリード端子をベースから導出した構成であった。この
ような圧電フィルタはプリント配線基板(PCB)6に各
リード端子を貫通させて縦に設置することを前提とした
ものであった。
(考案が解決しようとする課題) 近年の電子部品の基板への高集積化、小型化、低背化に
伴い圧電フィルタも横に倒して基板に設置したり、横に
倒しかつそれを基板の表面のみで実装する必要が生じて
きた。しかしながらこのような場合、リード端子が基板
上に露出するため入出力端子間で電磁気的なカップリン
グが生じ、所望の保証減衰量(減衰帯域において保証す
る相対減衰量)が得られない問題点があった。
伴い圧電フィルタも横に倒して基板に設置したり、横に
倒しかつそれを基板の表面のみで実装する必要が生じて
きた。しかしながらこのような場合、リード端子が基板
上に露出するため入出力端子間で電磁気的なカップリン
グが生じ、所望の保証減衰量(減衰帯域において保証す
る相対減衰量)が得られない問題点があった。
本考案は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、入出力端子間で電磁気的なカップリングを防止し、
意図した保証減衰量の得ることのできる信頼性の高い表
面実装型圧電フィルタを提供することを目的とするもの
である。
り、入出力端子間で電磁気的なカップリングを防止し、
意図した保証減衰量の得ることのできる信頼性の高い表
面実装型圧電フィルタを提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決るための手段) 本考案による表面実装型圧電フィルタのシールド構造
は、ベースに設置した圧電フィルタ素子をキャップにて
気密封止し、このベースから入,出力端子とアース端子
を導出した圧電フィルタを金属ケースにて被覆するとと
もに、この金属ケースの一部を前記各端子側に延出し電
磁気遮蔽金属板とし、この入,出力端子間に少なくとも
1つ介在させたことを特徴とするものである。この金属
ケースは圧電フィルタを収納するため、少なくとも一面
が開口していればよい。
は、ベースに設置した圧電フィルタ素子をキャップにて
気密封止し、このベースから入,出力端子とアース端子
を導出した圧電フィルタを金属ケースにて被覆するとと
もに、この金属ケースの一部を前記各端子側に延出し電
磁気遮蔽金属板とし、この入,出力端子間に少なくとも
1つ介在させたことを特徴とするものである。この金属
ケースは圧電フィルタを収納するため、少なくとも一面
が開口していればよい。
また、ベースに設置した圧電フィルタ素子を金属キャッ
プにて気密封止し、このベースから入力端子、アース端
子、出力端子の順で並んで各端子を導出した圧電フィル
タの少なくとも一部を金属ケースにて被覆するととも
に、この金属ケースの一部を前記各端子側に延出し電磁
気遮蔽金属板とし、少なくとも前記入力端子とアース端
子、アース端子と出力端子間にこの電磁気遮蔽金属板を
介在させ、これら電磁気遮蔽金属板は前記アース端子と
電気的に接続されていることを特徴とする表面実装型圧
電フィルタのシールド構造であってもよい。
プにて気密封止し、このベースから入力端子、アース端
子、出力端子の順で並んで各端子を導出した圧電フィル
タの少なくとも一部を金属ケースにて被覆するととも
に、この金属ケースの一部を前記各端子側に延出し電磁
気遮蔽金属板とし、少なくとも前記入力端子とアース端
子、アース端子と出力端子間にこの電磁気遮蔽金属板を
介在させ、これら電磁気遮蔽金属板は前記アース端子と
電気的に接続されていることを特徴とする表面実装型圧
電フィルタのシールド構造であってもよい。
なお、電磁気遮蔽金属板の入出力端子間に設置する構成
は、単に両端子間に立設するものであってもよいし、各
端子を包囲する構成であってもよい。また、電磁気遮蔽
金属板の位置も意図した保証減衰量に応じて入出力端子
に近接、離隔させればよい。
は、単に両端子間に立設するものであってもよいし、各
端子を包囲する構成であってもよい。また、電磁気遮蔽
金属板の位置も意図した保証減衰量に応じて入出力端子
に近接、離隔させればよい。
(作用) 金属ケースによりリード端子付き圧電フィルタを容易に
表面実装化させるとともに、この金属ケースに一体的
に、かつ所望の位置に電磁気遮蔽金属板を形成すること
により、圧電フィルタを金属ケースに収納するだけで、
圧電フィルタの入出力端子間の所望の位置に電磁気遮蔽
金属板を介在させることができ、両端子間に発生する電
磁気的カップリングを防止できる。
表面実装化させるとともに、この金属ケースに一体的
に、かつ所望の位置に電磁気遮蔽金属板を形成すること
により、圧電フィルタを金属ケースに収納するだけで、
圧電フィルタの入出力端子間の所望の位置に電磁気遮蔽
金属板を介在させることができ、両端子間に発生する電
磁気的カップリングを防止できる。
(実施例) 本考案による実施例を図面とともに説明する。
第1の実施例 第1の実施例を水晶板を用いたモノリシッククリスタル
フィルタ(MCF)を例にとり説明する。第1図の斜視図
に示すように、MCF1は、金属製のシェルに入力端子12,
出力端子14、アース端子13の計3本のリード端子をガラ
スを介して貫通させたベース11と、このベース上に設置
されその表面に電極形成されたATカット水晶板(図示せ
ず)と、この水晶板を被覆することにより気密封止する
金属製のキャップ16とからなる。各リード端子はMCF1を
横に倒して設置した際、その先端部分がプリント配線基
板に接するように折り曲げられている。そして、MCF1の
本体1A(リード端子部分以外)には、金属板を上方が開
口した直方体形状に折り曲げ加工し、この本体を収納す
る金属ケース3が取り付けられている。この金属ケース
3には圧電フィルタのリード端子側に部分的に延びた延
出部が形成され、その一部が入力端子12とアース端子13
間、そしてアース端子13と出力端子14間にそれぞれ電磁
気遮蔽金属板31,32として立設されている。これら電磁
気遮蔽金属板31,32は、プリント配線基板に設置したと
き、アース端子13と半田等にて電気的に接続される。ま
た、アース端子13とキャップ16とを圧電フィルタの内部
で導通させておき、金属ケース3(電磁気遮蔽金属板3
1,32)とキャップ16との接触により、アース端子と電磁
気遮蔽金属板との導通をとってもよい。
フィルタ(MCF)を例にとり説明する。第1図の斜視図
に示すように、MCF1は、金属製のシェルに入力端子12,
出力端子14、アース端子13の計3本のリード端子をガラ
スを介して貫通させたベース11と、このベース上に設置
されその表面に電極形成されたATカット水晶板(図示せ
ず)と、この水晶板を被覆することにより気密封止する
金属製のキャップ16とからなる。各リード端子はMCF1を
横に倒して設置した際、その先端部分がプリント配線基
板に接するように折り曲げられている。そして、MCF1の
本体1A(リード端子部分以外)には、金属板を上方が開
口した直方体形状に折り曲げ加工し、この本体を収納す
る金属ケース3が取り付けられている。この金属ケース
3には圧電フィルタのリード端子側に部分的に延びた延
出部が形成され、その一部が入力端子12とアース端子13
間、そしてアース端子13と出力端子14間にそれぞれ電磁
気遮蔽金属板31,32として立設されている。これら電磁
気遮蔽金属板31,32は、プリント配線基板に設置したと
き、アース端子13と半田等にて電気的に接続される。ま
た、アース端子13とキャップ16とを圧電フィルタの内部
で導通させておき、金属ケース3(電磁気遮蔽金属板3
1,32)とキャップ16との接触により、アース端子と電磁
気遮蔽金属板との導通をとってもよい。
第2の実施例 第2の実施例を第2図の斜視図とともに説明する。な
お、第1の実施例と同じ構成部分については同番号を付
して説明する。
お、第1の実施例と同じ構成部分については同番号を付
して説明する。
MCF1の本体1Aには、金属板を直方体形状に折り曲げ加工
し、この本体を収納するケース4が取り付けられてい
る。ケース4は下面の一部が開口した構成である。この
ケース4からは圧電フィルタ1のリード端子側に2つの
延出部41,44が設けられ、その一方が入力端子12の両サ
イドを覆うように、他の一方が出力端子14の両サイドを
覆うように折り曲げ加工され、それぞれ電磁気遮蔽金属
板42,43,45,46を形成している。アース端子13とキャッ
プとを圧電フィルタの内部で導通させておき、金属ケー
ス4とキャップとの接触により、アース端子13と電磁気
遮蔽金属板42,43,45,46との導通をとってもよい。
し、この本体を収納するケース4が取り付けられてい
る。ケース4は下面の一部が開口した構成である。この
ケース4からは圧電フィルタ1のリード端子側に2つの
延出部41,44が設けられ、その一方が入力端子12の両サ
イドを覆うように、他の一方が出力端子14の両サイドを
覆うように折り曲げ加工され、それぞれ電磁気遮蔽金属
板42,43,45,46を形成している。アース端子13とキャッ
プとを圧電フィルタの内部で導通させておき、金属ケー
ス4とキャップとの接触により、アース端子13と電磁気
遮蔽金属板42,43,45,46との導通をとってもよい。
(比較データ、その他) 本考案による比較データを第3図に示す。
第3図において、中心周波数58.45MHz、スパン2MHzの場
合で、は電磁気遮蔽金属板を付けずにプリント配線基
板に横置きした従来例による圧電フィルタの保証減衰
量、は上記第2の実施例に示した構造の圧電フィルタ
の保証減衰量を示す。なお、縦軸の1メモリは10dBであ
る。第3図から明かに、本考案実施例に示した構成のほ
うが特性劣化のないことが理解できる。
合で、は電磁気遮蔽金属板を付けずにプリント配線基
板に横置きした従来例による圧電フィルタの保証減衰
量、は上記第2の実施例に示した構造の圧電フィルタ
の保証減衰量を示す。なお、縦軸の1メモリは10dBであ
る。第3図から明かに、本考案実施例に示した構成のほ
うが特性劣化のないことが理解できる。
(効果) 金属ケースにより圧電フィルタを容易に表面実装化させ
るとともに、この金属ケースに一体的に、かつ所望の位
置に電磁気遮蔽金属板を形成することにより、圧電フィ
ルタを金属ケースに収納するだけで、圧電フィルタの入
出力端子間の所望の位置に電磁気遮蔽金属板を介在させ
ることができ、両端子間に発生する電磁気的カップリン
グを防止できる。
るとともに、この金属ケースに一体的に、かつ所望の位
置に電磁気遮蔽金属板を形成することにより、圧電フィ
ルタを金属ケースに収納するだけで、圧電フィルタの入
出力端子間の所望の位置に電磁気遮蔽金属板を介在させ
ることができ、両端子間に発生する電磁気的カップリン
グを防止できる。
よって、リード端子付きの圧電フィルタに金属ケースを
取り付けるだけで、両端子間に発生する電磁気的カップ
リングを防止できるので、意図した保証減衰量を得るこ
とができ、信頼性の高い表面実装型圧電フィルタを得る
ことができる。
取り付けるだけで、両端子間に発生する電磁気的カップ
リングを防止できるので、意図した保証減衰量を得るこ
とができ、信頼性の高い表面実装型圧電フィルタを得る
ことができる。
第1図、第2図は本考案の実施例を示す図、第3図は比
較データを示す図、第4図は従来例を示す図である。 1……圧電フィルタ 2,32,33,42,43,45,46……電磁気遮蔽金属板
較データを示す図、第4図は従来例を示す図である。 1……圧電フィルタ 2,32,33,42,43,45,46……電磁気遮蔽金属板
Claims (2)
- 【請求項1】ベースに設置した圧電フィルタ素子をキャ
ップにて気密封止し、このベースから入,出力端子とア
ース端子を導出した圧電フィルタの少なくとも一部を金
属ケースにて被覆するとともに、この金属ケースの一部
を前記各端子側に延出し電磁気遮蔽金属板とし、この
入,出力端子間に少なくとも1つ介在させたことを特徴
とする表面実装型圧電フィルタのシールド構造。 - 【請求項2】ベースに設置した圧電フィルタ素子を金属
キャップにて気密封止し、このベースから入力端子、ア
ース端子、出力端子の順で並んで各端子を導出した圧電
フィルタの少なくとも一部を金属ケースにて被覆すると
ともに、この金属ケースの一部を前記各端子側に延出し
電磁気遮蔽金属板とし、少なくとも前記入力端子とアー
ス端子、アース端子と出力端子間にこの電磁気遮蔽金属
板を介在させ、これら電磁気遮蔽金属板は前記アース端
子と電気的に接続されていることを特徴とする表面実装
型圧電フィルタのシールド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990054948U JPH0727692Y2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | 表面実装型圧電フィルタのシールド構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990054948U JPH0727692Y2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | 表面実装型圧電フィルタのシールド構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0415312U JPH0415312U (ja) | 1992-02-07 |
JPH0727692Y2 true JPH0727692Y2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=31577466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990054948U Expired - Lifetime JPH0727692Y2 (ja) | 1990-05-25 | 1990-05-25 | 表面実装型圧電フィルタのシールド構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0727692Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55818U (ja) * | 1978-06-15 | 1980-01-07 | ||
JPS55142024U (ja) * | 1979-03-27 | 1980-10-11 | ||
JPS63136422U (ja) * | 1987-02-27 | 1988-09-07 | ||
JPH01103914U (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-13 |
-
1990
- 1990-05-25 JP JP1990054948U patent/JPH0727692Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0415312U (ja) | 1992-02-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |