JPH07276450A - ポリエチレンテレフタレートの射出成形方法 - Google Patents

ポリエチレンテレフタレートの射出成形方法

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JPH07276450A
JPH07276450A JP6099163A JP9916394A JPH07276450A JP H07276450 A JPH07276450 A JP H07276450A JP 6099163 A JP6099163 A JP 6099163A JP 9916394 A JP9916394 A JP 9916394A JP H07276450 A JPH07276450 A JP H07276450A
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polyethylene terephthalate
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甲田英明
Hisashi Nakajima
恒 中島
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AOKIKO KENKYUSHO KK
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ベント式射出装置の採用により未結晶または結
晶化されたPETを予備乾燥なしに直ちに可塑化してプ
リフォーム等の成形品を成形する。 【構成】 第1ステージ10と第2ステージ20とから
なる射出スクリュ1を、ベント3を備えた加熱シリンダ
2に回転かつ進退自在に内装したベント式射出装置を採
用する。そのベント式射出装置の第1ステージ10のフ
ィードゾーンへ12の材料樹脂の送り量を、材料樹脂が
フィードゾーン前方のコンプレッションゾーン13に達
する前に軟化圧縮されて停滞しないように制限する。こ
の制限を第1ステージ1のホッパ口部が位置する受給ゾ
ーン11のスクリュ溝断面積を、フィードゾーン12の
スクリュ溝断面積よりも小さく形成して行う。かかる状
態にて予備乾燥を省略した未結晶のポリエチレンテレフ
タレートを材料樹脂としてホッパ5に入れ、可塑化及び
射出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予備乾燥を省略して
未結晶または結晶化されたポリエチレンテレフタレート
をプリフォーム等の所望の成形品に射出成形する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】エチレングリコールとテレフタル酸また
はジメチルテレフタレートとを溶融重合して製造された
ポリエチレンテレフタレート(PET)のペレットは未
結晶で透明である。また平衡水分率に達していないPE
Tは吸湿性があり、吸湿した状態で溶融すると加水分解
を起こして成形不能を来すとされている。
【0003】未結晶のPETペレットではガラス転移温
度(Tg)より上の温度に加熱されると、僅かではある
が軟化して融着性を有するようになる。この融着性は成
形時におけるPETペレットのスクリュへの食い込みを
悪くし、供給不能なる事態を引き起こす。しかし結晶化
したPETペレットではTg以上の温度でも軟化せず硬
さを保って融着性を帯びることはない。
【0004】このようなことから材料メーカーでは、未
結晶のPETペレットを150〜160℃の温度で乾燥
処理し、または更に高温で固相重合して除湿と結晶化と
をなしたPETペレットを成形材料として市販してい
る。このため未結晶のPETに比べて通常の市販のPE
Tはコスト高となっている。また一部では未結晶のPE
Tの販売も行っているが、これについては成形メーカー
が乾燥処理をして除湿と結晶化を行ってから使用してい
る。したがって、この発明でいう結晶化されたPETと
は乾燥処理された市販のものをいい、未結晶のPETと
は乾燥処理を受けぬ状態のものをいう。
【0005】またPETを材料する製品の成形では、P
ETが結晶化されたものであっても吸湿性である点では
変わりなく、管理状態によってある程度の差はあるにし
ても、成形材料として使用されるまでの間に水分を吸収
しているので、成形直前にPETの予備乾燥を行うこと
を通常とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この予備乾燥は、15
0℃の温度で約4時間を要するというものである。また
成形能率の向上から時間当たりの材料使用量も増大し、
長時間の稼働においても材料切れがないようにとの配慮
から、射出成形機に装備される乾燥機も必然的に大形に
なりつつあり、乾燥に要する消費電力も増す傾向にあ
る。また成形作業前の準備にも時間を要することにな
り、乾燥機の不調は成形作業に多大の影響を与えるなど
の課題を有する。
【0007】そこで予備乾燥を省略した射出成形手段の
採用が考えられる。この種の成形手段としては、加熱シ
リンダ内の射出スクリュを第1ステージと第2のステー
ジに分け、両ステージの中間に設けたベント開口部か
ら、第1ステージで溶融した樹脂中の水分を外部に取除
くベント式射出装置が知られている。
【0008】この公知のベント式射出装置では、第1ス
テージのホッパが位置する後端部から先端部のメータリ
ングゾーンに続くフィードゾーンのスクリュ溝を深溝に
形成しており、含湿状態でホッパから供給されたペレッ
トの成形材料は、スクリュ回転により順次送られる間に
せん断熱と圧縮とにより溶融し、さらにスクリュ溝が浅
溝のメータリングゾーンを通って第2ステージに移る。
【0009】第2ステージのスクリュ溝は深溝に形成し
てあるので、溶融樹脂がそこに移送されると、スクリュ
溝の溝深さの急激な増加により溶融樹脂の圧力は低下し
て、樹脂中の水分が気化し、さらにはスクリュ回転によ
り樹脂に包まれた水分が分離されて、ベント開口部から
真空ポンプにより吸引除去される。このようにして水分
が除去された溶融樹脂は、第2ステージの先端部のメー
タリングゾーンにスクリュ回転により送られ、さらに通
常構造の射出装置と同様にスクリュ前方に送り込まれて
蓄えられる。その蓄えられた溶融樹脂は回転停止後の射
出スクリュの前進移動によりキャビティに射出充填され
る。
【0010】一般的にはこのようなベント式射出装置の
採用により吸湿の大きい材料でも予備乾燥なしに成形が
可能とされているが、それは全ての樹脂に適合するとい
うものではなく、PETに関しては、特に未結晶の場合
にはフィードゾーンにてゴム弾性状態に軟化したペレッ
トが圧縮されて停滞し、このためにホッパのPETが入
り込めず、スクリュ喰い込みが極端に悪くなって材料供
給できなくなる。この結果、これまでのベント式射出装
置を採用して予備乾燥を不要とする射出成形を行うこと
は極めて困難であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記従来の未
乾燥PETの射出成形における課題を解決するために考
えられたものであって、その目的は、予備乾燥を省略す
る手段としてベント式射出装置を採用するものでありな
がらスクリュ喰い込みの悪さを起こさず、成形材料が未
結晶のPETまたは結晶化されたPETであっても、常
時一定量の材料供給が行えてプリフォームなどの所望の
透明な成形品を射出成形することができ、さらにはその
プリフォームを使用して低コストの薄肉容器をも製造す
ることができるPETの射出成形方法を提供することに
ある。
【0012】上記目的によるこの発明は、第1ステージ
と第2ステージとからなる射出スクリュを、ベントを備
えた加熱シリンダに回転かつ進退自在に内装したベント
式射出装置を採用し、そのベント式射出装置の第1ステ
ージのフィードゾーンへの材料樹脂の送り量を、材料樹
脂がフィードゾーン前方のコンプレッションゾーンに達
する前にゴム弾性状態に軟化しても圧縮により停滞しな
いように制限し、この制限を第1ステージのホッパ口部
が位置するフィードゾーン後端部の受給ゾーンのスクリ
ュ溝断面積を、フィードゾーンのスクリュ溝断面積より
も小さく形成して行い、かかる状態にて予備乾燥を省略
した未結晶または結晶化されたポリエチレンテレフタレ
ートを材料樹脂としてホッパに入れ、可塑化及び射出を
行うものでる。
【0013】上記受給ゾーン11におけるスクリュ溝断
面積は、フィードゾーンのスクリュ溝断面積の3/4以
下に設定するのが好ましいが、設定断面積が小さくなる
と送り量が少なくなって、材料計量時間が必要以上に長
くなるので、2/3〜1/2を占める程度が最も好まし
い。またPETの給送を迅速に行うためにスクリュはコ
ンプレッションゾーンの途中までダブルスクリュに形成
され、コンプレッションゾーンからメータリングゾーン
はシングルとしてスクリュピッチを大きく設定し、溶融
した樹脂の引き伸ばしを充分となして第2ゾーンのベン
ト開口部におけるベント効果の向上を図っている。
【0014】また成形は加熱シリンダの第2ステージ側
の加熱温度を第1ステージ側の加熱温度よりも低く設定
して行い。これにより溶融PETの過熱によるアセトア
ルデヒトの発生を防止する。
【0015】上記加熱シリンダからの樹脂中の水分の排
出は真空ポンプを採用して行い、稼働中は射出時であっ
ても中断することなく減圧吸引を行うが、射出時には可
塑化時よりも減圧を小さく変更して、射出スクリュの前
進移動によるベントアップを防止する。射出成形したプ
リフォームは直ちに或いはのちに吹込金型に移して薄肉
のびんなどの包装容器に延伸吹込成形することができ
る。
【0016】
【作 用】上記構成ではホッパから未結晶または結晶化
されたペレット状のPETがスクリュ回転により受給ゾ
ーンに送り込まれる。この受給ゾーンからフィードゾー
ンへの給送量は制限されているため、フィードゾーンに
おけるPETは過密にならず、このため加熱によりゴム
弾性状態に軟化してもコンプレッションゾーンに達する
間にペレット相互が圧縮により固まって停滞することが
ない。
【0017】フィードゾーンにて軟化したPETはコン
プレッションゾーンのテーパー面により圧縮されて溶融
し、また引き伸ばされて一次的に可塑化されてから、第
2ステージに送り出される。第2ゾーンのフィードゾー
ンのスクリュ溝は深溝に形成してあるので、溶融PET
の圧力は低下して樹脂中の水分が気化し、さらにはスク
リュ回転により溶融PETに包まれた水分が分離され
て、ベント開口部から真空ポンプにより吸引除去され
る。
【0018】この水分が除去された溶融PETは、第2
ステージのメータリングゾーンにスクリュ回転により送
られ、さらに可塑化されてから通常構造の射出装置と同
様にスクり込まれて蓄えられてのち、射出スクリュの前
進移動により金型に射出充填される。
【0019】
【実施例】図中1は射出スクリュで加熱シリンダ2の内
部に回転かつ進退自在に挿入されている。この射出スク
リュ1は深溝部分及び浅溝部分を持った2本のスクリュ
を1本に継ぎ合わせた形状のもので、加熱シリンダ2の
後部内に位置するスクリュ10を第1ステージ、前部内
に位置するスクリュ20を第2ステージとしてスクリュ
デザインされている。
【0020】上記加熱シリンダ2は第2ステージ20の
後部が位置する壁部にベント開口部3を備え、その開口
部は密閉されて真空ポンプ(図は省略)が接続してあ
る。また第1ステージ10の後部が位置する後壁部には
供給口4が穿設され、そこにはPETペレット(以下樹
脂と称する)のホッパ5が取り付けてある。また図では
省略したが、加熱シリンダ2及びノズル6の外周囲に
は、スクリュ回転により上記供給口4から取り入れた樹
脂を加熱するバンドヒータが設けてある。
【0021】上記ベント開口部3と供給口4はいずれも
それらが臨むスクリュのスクリュピッチと略同じ寸法で
開口している。
【0022】第2図は上記射出スクリュ1のスクリュデ
ザインを示すもので、第1ステージ10と第2ステージ
20とのスクリュ全長Lにおける割合は6:4程で、第
1ステージ10よりも第2ステージ20の方が短く形成
してある。また第1ステージは、後端側から受給ゾーン
11,フィードゾーン12,コンプレッションゾーン1
3,メータリングゾーン14の4つのゾーンに区画さ
れ、第2ステージ20は、後端側からフィードゾーン2
1,コンプレッションゾーン22,メータリングゾーン
23の3つのゾーンに区画されている。
【0023】第1ステージ10及び第2ステージ20で
は、メータリングゾーン14,23を除いてメータリン
グコンプレッションゾーン13,22の途中までスクリ
ュはダブルに形成しており、これによりスクリュ回転に
よるコンプレッションゾーン13,22までへのPET
の給送をできるだけ迅速に行う一方、メータリングゾー
ン14,23では溶融PETの不均一をできるだけ小さ
くするために、スクリュをシングルにしてスクリュピッ
チを広げている。
【0024】また第1ステージ10では受給ゾーン11
のスクリュピッチP1 をフィードゾーン12のスクリュ
ピッチP2 よりも小さく設定しており,メータリングゾ
ーン14のスクリュピッチP3 は上記スクリュピッチP
2 の2倍に設定している。なお、第2ステージのフィー
ドゾーン21及びメータリングゾーン23のスクリュピ
ッチは第1ステージ10のスクリュピッチと同様に設定
してある。
【0025】第1ステージ10におけるスクリュ溝深さ
は、フィードゾーン12のスクリュ溝深さから割り出し
た寸法により設定されている。上記受給ゾーン11にお
けるスクリュ溝深さは、フィードゾーン12における給
送量の制限という目的から、スクリュ溝断面積が上記ス
クリュピッチP1 との関連においてフィードゾーン12
のスクリュ溝断面積の2/3となる深さの浅溝に設定さ
れ、またメータリングゾーン14のスクリュ溝深さはス
クリュ回転による溶融PETの引き伸ばしを目的として
受給ゾーン11よりもさらに浅溝に設定してある。
【0026】第2ゾーン20のフィードゾーン21のス
クリュ溝深さは、溶融樹脂の急激な圧力低下による水分
の気化を目的として最も深く設定され、メータリングゾ
ーン23のスクリュ溝深さは、第1ゾーン10のメータ
リングゾーン14よりも深く設定されて、スクリュ回転
による溶融PETの流通を容易となしてある。
【0027】上記構成のベント式射出装置を採用して未
結晶のPETによるプリフォーム等の成形品の射出成形
を行うには、先ず第1ステージ10が占める加熱シリン
ダ2の温度を280℃に設定し、第2ステージ20が占
める加熱シリンダ2の温度を270℃に設定する。上記
ホッパ5には未乾燥の未結晶のPETを材料として入
れ、射出スクリュ1を高速(100rpm)で回転する。また
ベント開口部3を真空ポンプにより減圧して−730mm
Hgぐらいにしておく。
【0028】ホッパ5のペレット状のPETは、スクリ
ュ回転により受給ゾーン11に送り込まれる。この受給
ゾーン11からフィードゾーン12へのPETの給送量
は、上記スクリュ溝断面積の設定からフィードゾーン1
2のスクリュ溝断面積の2/3を占める量に制限されて
いるためフィードゾーン12におけるPETは過密にな
らず、このため加熱によりゴム弾性状態に軟化してもコ
ンプレッションゾーン13に達する間にペレット相互が
圧縮により固まって停滞することがない。
【0029】フィードゾーン12にて軟化したPETは
コンプレッションゾーン13のテーパー面により圧縮さ
れて溶融し、また引き伸ばされて一次的に可塑化されて
から、設定温度を第1ステージ側よりも低く設定した第
2ステージ20に送り出される。フィードゾーン21の
スクリュ溝は深溝に形成してあるので、溶融PETの圧
力は低下して樹脂中の水分が気化し、さらにはスクリュ
回転により溶融PETに包まれた水分が分離されて、ベ
ント開口部3から真空ポンプにより吸引除去される。こ
の水分が除去された溶融PETは、第2ステージ20の
メータリングゾーン23にスクリュ回転により送られ、
さらに可塑化されてから通常構造の射出装置と同様にス
クり込まれて蓄えられる。
【0030】溶融PETが送られるにつれて射出スクリ
ュ1は後退移動し、所定の位置で回転を停止して射出に
必要なPETの計量を完了する。材料計量後に射出スク
リュを前進移動し溶融PETを金型に射出充填する。こ
の際、真空ポンプによるベント開口部3の吸引を−65
0mmHgぐらい変更して射出中にも吸引を継続する。こ
の吸引のコントロールはバルブ操作により吸引ラインに
外気を取り入れることにより容易に行う得る。射出成形
されたプリフォームは予備乾燥を行って射出成形した場
合と同様に透明で、加水分解による白濁はみられず、ま
たセトアルデヒドの発生も許容範囲のものであった。
【0031】次にこの発明のベント式射出装置の仕様の
1例を示す。 射出スクリュ(ダブルスクリュ) スクリュ長さ(L) 1670mm スクリュ外径(D) 64mm スクリュL/D 26 第1ステージ (長さ) (スクリュ谷径) スクリュピッチ スクリュ 998mm 受給ゾーン 128mm 52.0mm 32.0mm フィードゾーン 646mm 45.0mm 38.5mm コンプレッションゾーン 64mm メータリングゾーン 160mm 57.2mm 77.0mm 第2ステージ (長さ) (スクリュ谷径) スクリュピッチ スクリュ 672mm フィードゾーン 448mm 43.2mm 38.5mm コンプレッションゾーン 64mm メータリングゾーン 160mm 56.0mm 77.0mm スクリュ回転数 100rpm 射出ストローク 120mm
【0032】なお、材料が結晶化されたPETの場合に
は、未結晶のPETよりフィードゾーン12での軟化が
遅く、コンプレッションゾーン13に速く移送されて溶
融むらが生ずじ易い傾向がある。しかしこの課題はコン
プレッションゾーン13を上記数値よりある程度長く設
定することによって解決することができる。
【0033】上記ベント式射出装置の採用により射出成
形したプリフォームは、公知の延伸吹込成形によりびん
などの薄肉包装容器に成形することができる。この公知
の延伸吹込成形としてはプリフォームの射出成形と容器
への延伸吹込成形を別工程で行っている所謂2ステージ
と称されている成形方法。プリフォームの射出成形から
容器への延伸吹込成形を連続して行う1ステージと称さ
れている成形方法に大別されるが、そのいずれにおいて
も予備乾燥を省略した射出成形によるPETのプリフォ
ームは、乾燥後に射出成形したPETのプリフォームと
同様に薄肉容器に成形することができる。
【0034】未結晶PETにより射出成形したプリフォ
ームを、その形態が保たれる限界において、くび部を保
持してキャビティとコアから離型し、プリフォームの表
面温度が内部の保有熱により上昇しつつある時に吹込金
型に移送して、直ちに延伸吹込成形を行つて薄肉容器を
成形した場合の成形条件を次に示す。
【0035】材 料 樹 脂 ユニペットRY523
(ユニペット株式会社製) 成 形 品 偏平びん 寸 法 全高250mm, 口部内径23.5mm, 首
下長さ230mm 胴部外径90×50mm, 胴部の肉厚0.4mm, 重量
36g
【0036】プリフォーム 寸 法 全高142mm, 口部内径23.5mm, 首
下長さ122mm 胴部の肉厚2.9 mm , 胴上部の外径28mm, 胴下端部の外径24mm, 抜き勾配 2/122
【0037】プリフォーム成形条件 加熱シリンダ設定温度 第1ステージ 前部285℃, 中間部285℃, 後
端部280℃ 第2ステージ 前部270℃ 後 部270℃ ノズル温度 270℃ 射出金型温度(設定値) キャビティ型 15℃ コア型 15℃ 射出圧力(保圧) 75kg/cm2 充填保圧時間 6.0秒 冷 却 時 間 2.8秒 離 型 温 度 60°〜70℃(プリフォーム表
面温度)
【0038】延伸吹込成形条件 金 型 温 度(設定温度) 20℃, 延伸吹込温度 86℃(プリフォーム表
面温度) 吹込圧力(延伸) 20kg/cm2 吹込時間 2.0秒 延伸倍率 縦(軸方向) 1.9倍 横(半径方向)3.6×2倍
【0039】
【発明の効果】この発明によればこれまで困難とされて
いた未結晶のPET、予備乾燥を省略しての結晶化PE
Tの射出成形が、ベント式射出装置の採用により可能と
なり、加水分解の少ない成形品が得られる。また過熱に
よるアセトアルデヒドの発生も抑制された成形品が得ら
れ、成形材料としても市販価格が低い未結晶PETを利
用できるので材料コストが低減し、また結晶化されたP
ETの場合でも予備乾燥に要するランニングコストが節
減されるので、PETを材料とする包装容器の価格を下
げることができる。また射出成形そのものも複雑な操作
を要するというものではなく、これまでの成形技術をそ
のまま採用して行えるという利点をも有するので、この
発明は産業上の利用価値が極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の射出成形方法を実施し得るベント
式射出装置の1実施例の略示縦断側面図である。
【図2】 図1のベント式射出装置が備えるスクリュの
側面図で先端部は省略してある。
【符号の説明】
1 射出スクリュ 2 加熱シリンダ 3 ベント開口部 4 供給口 5 ホッパ 6 ノズル 10 第1ステージ 11 受給ゾーン 12 フィードゾーン 13 コンプレッションゾーン 14 メータリングゾーン 20 第2ステージ 21 フィードゾーン 23 コンプレッションゾーン 24 メータリングゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 49/08 7619−4F // B29K 67:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ステージと第2ステージとからなる
    射出スクリュを、ベントを備えた加熱シリンダに回転か
    つ進退自在に内装したベント式射出装置を採用し、その
    ベント式射出装置の第1ステージのフィードゾーンへの
    材料樹脂の送り量を、材料樹脂がフィードゾーン前方の
    コンプレッションゾーンに達する前に軟化圧縮されて停
    滞しないように制限し、 この制限を第1ステージのホッパ口部が位置するフィー
    ドゾーン後端部の受給ゾーンのスクリュ溝断面積を、フ
    ィードゾーンのスクリュ溝断面積よりも小さく形成して
    行い、かかる状態にて予備乾燥を省略した未結晶のポリ
    エチレンテレフタレートを材料樹脂としてホッパに入
    れ、可塑化及び射出を行うことを特徴とするポリエチレ
    ンテレフタレートの射出成形方法。
  2. 【請求項2】 上記受給ゾーンにおけるスクリュ溝断面
    積は、フィードゾーンのスクリュ溝断面積の3/4以下
    とし、スクリュはコンプレッションゾーンの途中までダ
    ブルスクリュに形成し、かつコンプレッションゾーンか
    らメータリングゾーンはシングルとしてスクリュピッチ
    を大きく設定し、溶融した樹脂の引き伸ばしを充分に行
    って第2ゾーンのベント開口部におけるベント効率の向
    上を図った第1項記載のポリエチレンテレフタレートの
    射出成形方法。
  3. 【請求項3】 加熱シリンダからの樹脂中の水分の排出
    は真空ポンプを採用して行い、稼働中は射出時であって
    も中断することなく減圧吸引を行い、かつ射出時には減
    圧を小さく変更して射出スクリュの前進移動によるベン
    トアップを防止する第1項記載のポリエチレンテレフタ
    レートの射出成形方法。
  4. 【請求項4】 加熱シリンダの第2ステージ側の加熱温
    度を第1ステージ側の加熱温度よりも低く設定して、溶
    融樹脂の過熱を防止した第1項記載のポリエチレンテレ
    フタレートの射出成形方法。
  5. 【請求項5】 材料樹脂は予備乾燥を省略した結晶化ポ
    リエチレンテレフタレートである第1項記載のポリエチ
    レンテレフタレートの射出成形方法。
  6. 【請求項6】 成形品は延伸吹込成形により成形された
    薄肉の包装容器のプリフォームである第1項記載のポリ
    エチレンテレフタレートの射出成形方法。
JP9916394A 1993-04-30 1994-04-14 ポリエチレンテレフタレートの射出成形方法 Expired - Lifetime JP3395919B2 (ja)

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