JPH0727618Y2 - 巻線部品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トランス、チョークコイル等の一対のコアを
用いた巻線部品に関するものである。

〔従来の技術〕

従来の巻線部品の一例の分解斜視図を第３図に、平面図
を第４図に示す。この従来例は、巻線37の巻回される巻
心31を有し、この巻芯31の両端に鍔32を有し、その鍔32
の一端に端子34の埋設された張り出し部33を有するボビ
ンと、一対のＥ型コア35と、コア固定金具36と、巻線37
とからなり、このボビンの巻芯31に巻線37を施し、この
巻線37の端末を端子34に接続し、その後、ボビンの巻芯
31に一対のＥ型コア35を挿入し、そしてコア固定金具36
を横方向からはめ、このコア固定金具36により、一対の
Ｅ型コア35を固定していた。

また、この一対のＥ型コアの固定方法としては、この他
に、テープで固定する又は接着する方法もあった。

この上記の従来例は、この巻線部品の取付面に対し、一
対のＥ型コアを水平方向で挿入する水平型であるが、取
付面に対してコアを垂直方向で挿入する垂直型もある。
この水平型は、取付面からの高さを低くできることか
ら、小型の巻線部品で広く用いられている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

小型のＥ型コアを用いた水平型の巻線部品の場合、当然
ながらコア、ボビン、コア固定金具共に小さく、コア固
定金具を水平方向から挿入し、コアを固定する作業が煩
雑となり、又自動化が困難であった。

本考案は、一対のＥ型コアを用いた水平型の小型巻線部
品において、コア固定を容易とし、自動化も可能な巻線
部品を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、巻線が巻回される巻芯の両端に鍔を有し、該
両方の鍔の一端側には端子の埋設された張り出し部、そ
の反対側にはテーパ状の張り出し部を有するボビンと、
前記ボビンの巻芯内に挿入される一対のＥ型コアと、前
記ボビンの巻芯に巻回される巻線と、前記ボビンのテー
パ状張り出し部を介して前記一対のＥ型コアを背面に当
接されるコア固定金具とからなる巻線部品である。

〔実施例〕

本考案に係る一実施例の分解斜視図を第１図に、側面図
を第２図に示す。この実施例は、巻線８の巻回される巻
芯１と、この巻芯１の両端に鍔２と、この両方の鍔２の
一端側に端子４の埋設された張り出し部３と、その反対
側にテーパ状の張り出し部５とを有するボビンがあり、
このボビンの巻芯１に巻線８を施し、この巻線８の端末
をボビンの張り出し部３の端子４に接続し、次いでボビ
ンの巻芯１内に一対のＥ型コア６を挿入し、最後にコア
固定金具７をボビンのテーパ状張り出し部５のテーパを
利用して差し込み、更にＥ型コア６の両方の背面を押す
如く差し込み、一対のＥ型コア６を固定したものであ
る。

この実施例によれば、コア、ボビン、コア固定金具が小
型になっても、コア固定金具を上から差し込めること及
びボビンのテーパ状張り出しを利用して差し込めること
から、コア固定金具の差し込みが極めて容易となり、自
動化も図れるのである。

本実施例では、コア形状をＥ型としたがＥ型に限定する
ものではなくEI型、UU型、UI型であってもよい。

〔本考案の効果〕

本考案によれば、一対のＥ型コアを用いた小型かつ水平
型巻線部品において、コア固定を極めて容易とすること
ができ、かつ自動化も可能となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る一実施例の分解斜視図であり、
第２図は、本考案に係る一実施例の側面図であり、第３
図は、従来例の分解斜視図であり、第４図は、従来例の
平面図であり、第５図は、本考案に係る他の実施例を示
すものである。 １……巻芯、２……鍔、３……張り出し部、４……端
子、５……テーパ状張り出し部、６……Ｅ型コア、７…
…コア固定金具、８……巻線、９……Ｉ型コア。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】巻線が巻回される巻芯の両端に鍔を有し、
   該両方の鍔の一端側には端子の埋設された張り出し部、
   その反対側にはテーパ状の張り出し部を有するボビン
   と、前記ボビンの巻芯内に挿入される一対のコアと、前
   記ボビンの巻芯に巻回される巻線と、前記ボビンのテー
   パ状張り出し部を介して前記一対のコアを背面に当接さ
   れるコア固定金具とからなることを特徴とする巻線部
   品。