JPH07275711A - 炭化水素改質用ニッケル担持触媒およびその製造方法 - Google Patents
炭化水素改質用ニッケル担持触媒およびその製造方法Info
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- JPH07275711A JPH07275711A JP7037436A JP3743695A JPH07275711A JP H07275711 A JPH07275711 A JP H07275711A JP 7037436 A JP7037436 A JP 7037436A JP 3743695 A JP3743695 A JP 3743695A JP H07275711 A JPH07275711 A JP H07275711A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ニッケルまたはニッケル、アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属の低融点の金属塩を溶融させることによ
り、高表面積のゼオライト、シリカ、アルミナ等のケイ
素および(または)アルミニウム含有担体に、酸化物と
して均一に担持させる。 ニッケル担持触媒の製造に使
用する金属塩は、典型的には500℃以下の低い融点を
有する硝酸塩、塩化物、酢酸塩、炭酸塩等で、触媒はニ
ッケル含有量が1〜20重量%、アルカリ金属含有量が
10重量%以下、アルカリ土類金属含有量が20重量%
以下で、触媒の焼成温度は300〜1200℃の範囲で
ある。 【効果】 このようにして製造されたニッケル担持触媒
は、二酸化炭素、スチームおよび酸素等を酸化剤として
使用する炭化水素改質反応に使用したとき、高い活性を
示し、この高活性は長時間持続する。
ルカリ土類金属の低融点の金属塩を溶融させることによ
り、高表面積のゼオライト、シリカ、アルミナ等のケイ
素および(または)アルミニウム含有担体に、酸化物と
して均一に担持させる。 ニッケル担持触媒の製造に使
用する金属塩は、典型的には500℃以下の低い融点を
有する硝酸塩、塩化物、酢酸塩、炭酸塩等で、触媒はニ
ッケル含有量が1〜20重量%、アルカリ金属含有量が
10重量%以下、アルカリ土類金属含有量が20重量%
以下で、触媒の焼成温度は300〜1200℃の範囲で
ある。 【効果】 このようにして製造されたニッケル担持触媒
は、二酸化炭素、スチームおよび酸素等を酸化剤として
使用する炭化水素改質反応に使用したとき、高い活性を
示し、この高活性は長時間持続する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素改質用ニッケ
ル担持触媒およびその製造方法に関する。詳しくは、二
酸化炭素、水蒸気または酸素を酸化剤として使用する炭
化水素改質反応用の、ケイ素および(または)アルミニ
ウム含有担体に担持されたニッケル触媒およびその製造
方法に関する。
ル担持触媒およびその製造方法に関する。詳しくは、二
酸化炭素、水蒸気または酸素を酸化剤として使用する炭
化水素改質反応用の、ケイ素および(または)アルミニ
ウム含有担体に担持されたニッケル触媒およびその製造
方法に関する。
【0002】ニッケル担持触媒は、ニッケル金属の高活
性のため、改質反応、水素化反応、メタン化反応等の還
元反応に広く利用される触媒として、工業的に非常に重
要である。 ニッケル担持触媒はとくに、天然ガス、オ
イル、ナフサ等のスチームリフォーミング工程の触媒と
して化学工業のC1化学の主要な出発物質の製造に使用
されている。 これらの触媒はまた、メタノール、アン
モニア、含酸素化合物等の製造原料である合成ガスの生
産にも使用されている。
性のため、改質反応、水素化反応、メタン化反応等の還
元反応に広く利用される触媒として、工業的に非常に重
要である。 ニッケル担持触媒はとくに、天然ガス、オ
イル、ナフサ等のスチームリフォーミング工程の触媒と
して化学工業のC1化学の主要な出発物質の製造に使用
されている。 これらの触媒はまた、メタノール、アン
モニア、含酸素化合物等の製造原料である合成ガスの生
産にも使用されている。
【0003】
【従来の技術】ニッケル担持触媒の製造方法としては、
現在まで共沈法、含浸法、イオン交換法、析出−沈積
法、ゾル−ゲル法、エアロゲル法等、多様な方法が提示
されていて、担体の種類および形態によって製造方法が
異なる。 そしてニッケル触媒の製造および処理の方法
によって、触媒の特性が大きく変化する。
現在まで共沈法、含浸法、イオン交換法、析出−沈積
法、ゾル−ゲル法、エアロゲル法等、多様な方法が提示
されていて、担体の種類および形態によって製造方法が
異なる。 そしてニッケル触媒の製造および処理の方法
によって、触媒の特性が大きく変化する。
【0004】たとえばドイツ特許公開第2,255,9
09号は、共沈法により触媒の前駆体であるNi6Al2
(OH)16CO3・4H2Oを製造し、これを焼成してN
i−Al系触媒を製造し、これをナフサのスチームリフ
ォーミング反応の触媒として使用することを開示してい
る。 別のドイツ特許公開第2,024,282号で
は、15.3%のNi(NO3)26H2Oと7.6%の
Al(NO3)29H2Oとを含有する水溶液にNa2CO
3を添加して共沈させ、メタンのスチームリフォーミン
グ触媒であるニッケル担持触媒を製造している。 日本
特許公開第57−156,303号は、天然ゼオライト
に含浸法によりニッケル金属成分を担持させる方法を提
示した。 すなわち、1モル濃度のNi(NO3)2水溶
液に天然ゼオライトを添加して100℃で1時間含浸し
たのち、400℃で1時間焼成して製造した。 それか
ら天然ガスのスチームリフォーミング反応に適用したと
ころ、アルミニウムに担持された一般的なニッケル触媒
にくらべ、より高い活性が得られた。
09号は、共沈法により触媒の前駆体であるNi6Al2
(OH)16CO3・4H2Oを製造し、これを焼成してN
i−Al系触媒を製造し、これをナフサのスチームリフ
ォーミング反応の触媒として使用することを開示してい
る。 別のドイツ特許公開第2,024,282号で
は、15.3%のNi(NO3)26H2Oと7.6%の
Al(NO3)29H2Oとを含有する水溶液にNa2CO
3を添加して共沈させ、メタンのスチームリフォーミン
グ触媒であるニッケル担持触媒を製造している。 日本
特許公開第57−156,303号は、天然ゼオライト
に含浸法によりニッケル金属成分を担持させる方法を提
示した。 すなわち、1モル濃度のNi(NO3)2水溶
液に天然ゼオライトを添加して100℃で1時間含浸し
たのち、400℃で1時間焼成して製造した。 それか
ら天然ガスのスチームリフォーミング反応に適用したと
ころ、アルミニウムに担持された一般的なニッケル触媒
にくらべ、より高い活性が得られた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、一般的に
利用されているニッケル担持触媒は、その製造方法が大
部分湿式法である。 このような湿式の製造方法は乾燥
過程を必要とするだけではなく、製造方法によって酸性
および塩基性の廃水が生じるから、工業的に実施するに
は問題がある。
利用されているニッケル担持触媒は、その製造方法が大
部分湿式法である。 このような湿式の製造方法は乾燥
過程を必要とするだけではなく、製造方法によって酸性
および塩基性の廃水が生じるから、工業的に実施するに
は問題がある。
【0006】本発明の目的は、乾燥過程が必要なく、廃
水問題もなく、工業的に高価な貴金属担持触媒に代えて
メタンの改質反応に対して高活性触媒であるニッケル担
持触媒を提供することにある。 本発明の目的はまた、
二酸化炭素、スチーム、酸素等の酸化剤を利用する炭化
水素の改質反応に高活性で作用し、便利で経済的に製造
することができる、ニッケルまたはニッケルとアルカリ
金属および(または)アルカリ土類金属担持触媒を提供
することにもある。
水問題もなく、工業的に高価な貴金属担持触媒に代えて
メタンの改質反応に対して高活性触媒であるニッケル担
持触媒を提供することにある。 本発明の目的はまた、
二酸化炭素、スチーム、酸素等の酸化剤を利用する炭化
水素の改質反応に高活性で作用し、便利で経済的に製造
することができる、ニッケルまたはニッケルとアルカリ
金属および(または)アルカリ土類金属担持触媒を提供
することにもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような目的
は、100℃以下の低融点のニッケル塩と、必要に応
じ、アルカリ金属塩および(または)アルカリ土類金属
塩を、100m2/g以上の表面積を有するゼオライト、
シリカ、アルミナ等のケイ素および(または)アルミニ
ウム含有担体に常温で物理的に混合する段階、上記塩類
の溶融点以上の一定の温度に加熱してすべての塩類を溶
融しながら金属塩を分解する段階、および300〜12
00℃の範囲で焼成する段階からなる、ニッケル担持触
媒の製造方法によって達成される。
は、100℃以下の低融点のニッケル塩と、必要に応
じ、アルカリ金属塩および(または)アルカリ土類金属
塩を、100m2/g以上の表面積を有するゼオライト、
シリカ、アルミナ等のケイ素および(または)アルミニ
ウム含有担体に常温で物理的に混合する段階、上記塩類
の溶融点以上の一定の温度に加熱してすべての塩類を溶
融しながら金属塩を分解する段階、および300〜12
00℃の範囲で焼成する段階からなる、ニッケル担持触
媒の製造方法によって達成される。
【0008】金属塩とケイ素および(または)アルミニ
ウム含有担体との混合方法は、好ましくは乳鉢またはボ
ールミル等を利用して均一に磨砕して混合する。
ウム含有担体との混合方法は、好ましくは乳鉢またはボ
ールミル等を利用して均一に磨砕して混合する。
【0009】塩を溶融するに当っては、焼成炉で金属塩
の溶融点以上、とくに100℃ないし400℃の範囲で
溶融することが好ましい。
の溶融点以上、とくに100℃ないし400℃の範囲で
溶融することが好ましい。
【0010】焼成は、酸素または酸素を含有するガス気
流下に、焼成温度がとくに300℃ないし1200℃で
ある範囲で実施することが好ましい。
流下に、焼成温度がとくに300℃ないし1200℃で
ある範囲で実施することが好ましい。
【0011】ケイ素および(または)アルミニウム含有
担体には、たとえばゼオライト、シリカ、ガンマ−アル
ミナ、シリケート、シリカ−アルミナ等がある。 とく
に、ゼオライト担体は、ペンタシル型構造を有し、構造
内のアルミニウム対ケイ素の含有量がモル比にして0〜
1.0であるものが好ましい。
担体には、たとえばゼオライト、シリカ、ガンマ−アル
ミナ、シリケート、シリカ−アルミナ等がある。 とく
に、ゼオライト担体は、ペンタシル型構造を有し、構造
内のアルミニウム対ケイ素の含有量がモル比にして0〜
1.0であるものが好ましい。
【0012】触媒のアルカリ金属塩は、たとえばカリウ
ム、ナトリウムまたはセシウムの塩である。
ム、ナトリウムまたはセシウムの塩である。
【0013】アルカリ土類金属塩は、たとえばカルシウ
ム、マグネシウム、ストロンチウムまたはバリウムの塩
である。
ム、マグネシウム、ストロンチウムまたはバリウムの塩
である。
【0014】金属塩は500℃以下の低融点を有する、
アルカリ金属、アルカリ土類金属およびニッケルの硝酸
塩、塩化物、酢酸塩、炭酸塩が好ましい。
アルカリ金属、アルカリ土類金属およびニッケルの硝酸
塩、塩化物、酢酸塩、炭酸塩が好ましい。
【0015】触媒のニッケル含有量はとくに1〜20重
量%が好ましく、アルカリ金属含有量はとくに10重量
%以下、アルカリ土類金属含有量はとくに20重量%以
下が好ましい。
量%が好ましく、アルカリ金属含有量はとくに10重量
%以下、アルカリ土類金属含有量はとくに20重量%以
下が好ましい。
【0016】以下、本発明を実施例をあげて詳しく説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0017】
〔実施例1〕硝酸ニッケル(融点:56.7℃)、硝酸
カルシウム(融点:39.7℃)および硝酸カリウム
(融点:370℃)を、カリウム:ニッケル:カルシウ
ム=0.08:1.0:3.2のモル比で配合し、高表
面積のペンタシル型のZSM−5構造を有する結晶性ゼ
オライトI(ケイ素/アルミニウムのモル比>500)
に、物理的によく混合した。 アルゴン気流下に、常温
から400℃まで毎分2℃の速度で昇温してすべての硝
酸塩を溶融し、次に酸素気流下に400℃に4時間加熱
して硝酸塩を分解したのち、650℃に昇温してやはり
4時間熱処理して、ゼオライトIに担持されたカルシウ
ム−ニッケル−カルシウム/ゼオライトI(溶融)触媒
を製造した。 製造された触媒の比表面積を、液体窒素
温度でBET法により窒素吸着で測定して得た結果は、
180m2/gであった。
カルシウム(融点:39.7℃)および硝酸カリウム
(融点:370℃)を、カリウム:ニッケル:カルシウ
ム=0.08:1.0:3.2のモル比で配合し、高表
面積のペンタシル型のZSM−5構造を有する結晶性ゼ
オライトI(ケイ素/アルミニウムのモル比>500)
に、物理的によく混合した。 アルゴン気流下に、常温
から400℃まで毎分2℃の速度で昇温してすべての硝
酸塩を溶融し、次に酸素気流下に400℃に4時間加熱
して硝酸塩を分解したのち、650℃に昇温してやはり
4時間熱処理して、ゼオライトIに担持されたカルシウ
ム−ニッケル−カルシウム/ゼオライトI(溶融)触媒
を製造した。 製造された触媒の比表面積を、液体窒素
温度でBET法により窒素吸着で測定して得た結果は、
180m2/gであった。
【0018】製造された触媒の活性を測定するため、モ
デル反応として二酸化炭素を使用したメタンの改質反応
に適用した。 すなわち、上記溶融法によって製造され
たカリウム−ニッケル−カルシウム/ゼオライトI触媒
を1/4インチ石英反応器に充填し、水素で前処理した
のち、常圧、700℃、空間速度60,000/Hrの条
件で、二酸化炭素の分圧を0.25気圧、二酸化炭素/
メタンのモル比を1:1に固定して反応させた。 この
反応条件で測定した二酸化炭素およびメタンの転化率と
一酸化炭素および水素の収率は、表1に記載したとおり
である。
デル反応として二酸化炭素を使用したメタンの改質反応
に適用した。 すなわち、上記溶融法によって製造され
たカリウム−ニッケル−カルシウム/ゼオライトI触媒
を1/4インチ石英反応器に充填し、水素で前処理した
のち、常圧、700℃、空間速度60,000/Hrの条
件で、二酸化炭素の分圧を0.25気圧、二酸化炭素/
メタンのモル比を1:1に固定して反応させた。 この
反応条件で測定した二酸化炭素およびメタンの転化率と
一酸化炭素および水素の収率は、表1に記載したとおり
である。
【0019】〔比較例〕本比較例は、上記実施例1と同
一の成分と組成の触媒を含浸法によって製造するため、
実施例1と同一の金属の硝酸塩を同一の組成で水に溶解
して水溶液をつくり、この水溶液を同じ重さの結晶性ゼ
オライトIを添加して撹拌機により撹拌したのち、電気
ヒータを利用して120℃で水を蒸発させて乾燥し、電
気炉で650℃まで昇温して4時間熱処理して製造し
た。 製造された触媒の比表面積は、上記実施例1と同
一の方法によって測定した結果、181m2/gであっ
た。上記実施例1と同一なモデル反応および同じ条件
で、触媒として含浸法によって製造したカルシウム−ニ
ッケル−カルシウム/ゼオライトI(含浸)触媒を使用
して、実施例1のように触媒活性を比較した。 その反
応の結果は、下記の表1に記載したとおりである。
一の成分と組成の触媒を含浸法によって製造するため、
実施例1と同一の金属の硝酸塩を同一の組成で水に溶解
して水溶液をつくり、この水溶液を同じ重さの結晶性ゼ
オライトIを添加して撹拌機により撹拌したのち、電気
ヒータを利用して120℃で水を蒸発させて乾燥し、電
気炉で650℃まで昇温して4時間熱処理して製造し
た。 製造された触媒の比表面積は、上記実施例1と同
一の方法によって測定した結果、181m2/gであっ
た。上記実施例1と同一なモデル反応および同じ条件
で、触媒として含浸法によって製造したカルシウム−ニ
ッケル−カルシウム/ゼオライトI(含浸)触媒を使用
して、実施例1のように触媒活性を比較した。 その反
応の結果は、下記の表1に記載したとおりである。
【0020】〔実施例2〕本実施例は、実施例1の方法
で製造した触媒を二酸化炭素を使用したメタンの改質反
応に適用して、反応時間による触媒安定度を測定した結
果に関するものである。 反応温度800℃で触媒活性
を測定し、そのほかの条件は実施例1と同一であった。
反応時間による活性は、下記表2に示した。 二酸化
炭素の転化率は93%であって、この値は熱力学的平衡
値に近接したものであり、800℃の高温で140時間
以上反応させたにもかかわらず、触媒活性はほぼ一定に
維持された。 反応後、触媒の重さを測定した結果、コ
ークス形成による重量増加はなく、反応後触媒の形状を
電子顕微鏡により観察した結果、コークスの形成なく、
反応前の形状とほぼ同一であった。
で製造した触媒を二酸化炭素を使用したメタンの改質反
応に適用して、反応時間による触媒安定度を測定した結
果に関するものである。 反応温度800℃で触媒活性
を測定し、そのほかの条件は実施例1と同一であった。
反応時間による活性は、下記表2に示した。 二酸化
炭素の転化率は93%であって、この値は熱力学的平衡
値に近接したものであり、800℃の高温で140時間
以上反応させたにもかかわらず、触媒活性はほぼ一定に
維持された。 反応後、触媒の重さを測定した結果、コ
ークス形成による重量増加はなく、反応後触媒の形状を
電子顕微鏡により観察した結果、コークスの形成なく、
反応前の形状とほぼ同一であった。
【0021】〔実施例3〕ニッケルの前駆体として硝酸
ニッケルを使用し、マグネシウムの前駆体としてマグネ
シウム硝酸塩(融点:89℃)を使用し、担体として上
記実施例1で使用したものと同一の結晶性ゼオライトI
を使用して、上記実施例1と同一の方法でニッケル含有
量も上記実施例1と同じであり、ニッケルとマグネシウ
ムとがモル比にして1:2.2であるニッケル−マグネ
シウム/ゼオライトI(溶融)触媒を製造した。 上記
実施例1と同一の反応条件で触媒活性を測定し、その結
果を表1に記載した。
ニッケルを使用し、マグネシウムの前駆体としてマグネ
シウム硝酸塩(融点:89℃)を使用し、担体として上
記実施例1で使用したものと同一の結晶性ゼオライトI
を使用して、上記実施例1と同一の方法でニッケル含有
量も上記実施例1と同じであり、ニッケルとマグネシウ
ムとがモル比にして1:2.2であるニッケル−マグネ
シウム/ゼオライトI(溶融)触媒を製造した。 上記
実施例1と同一の反応条件で触媒活性を測定し、その結
果を表1に記載した。
【0022】〔実施例4〕ニッケルの前駆体として硝酸
ニッケルを用い、担体として上記実施例1で使用したも
のと同一の結晶性ゼオライトIを使用して、上記実施例
1と同一の方法でニッケル含有量も上記実施例1と同一
の、ニッケル/ゼオライトI(溶融)触媒を製造した。
上記実施例1と同一の反応条件で触媒活性を測定し
て、その結果を表1に記載した。
ニッケルを用い、担体として上記実施例1で使用したも
のと同一の結晶性ゼオライトIを使用して、上記実施例
1と同一の方法でニッケル含有量も上記実施例1と同一
の、ニッケル/ゼオライトI(溶融)触媒を製造した。
上記実施例1と同一の反応条件で触媒活性を測定し
て、その結果を表1に記載した。
【0023】〔実施例5〕ニッケルの前駆体として硝酸
ニッケルを用い、担体としてペンタシル型ZSM−5構
造を有する結晶性ゼオライトII(シリコン/アルミニウ
ムのモル比=50)を使用して、上記実施例1と同一の
方法でニッケル含有量も上記実施例1と同じ、ニッケル
/ゼオライトII(溶融)触媒を製造した。 上記実施例
1と同一の反応条件で触媒活性を測定して、その結果を
表1に記載した。
ニッケルを用い、担体としてペンタシル型ZSM−5構
造を有する結晶性ゼオライトII(シリコン/アルミニウ
ムのモル比=50)を使用して、上記実施例1と同一の
方法でニッケル含有量も上記実施例1と同じ、ニッケル
/ゼオライトII(溶融)触媒を製造した。 上記実施例
1と同一の反応条件で触媒活性を測定して、その結果を
表1に記載した。
【0024】〔実施例6〕ニッケルの前駆体として硝酸
ニッケルを使用し、担体としてペンタシル型ZSM−5
構造を有する結晶性ゼオライトIII(シリコン/アルミ
ニウムのモル比=30)を使用して、上記実施例1と同
一の方法で、ニッケル含有量も上記実施例1と同じであ
る、ニッケル/ゼオライトIII(溶融)触媒を製造した。
上記実施例1と同一の反応条件で触媒活性を測定し
て、その結果を表1に記載した。
ニッケルを使用し、担体としてペンタシル型ZSM−5
構造を有する結晶性ゼオライトIII(シリコン/アルミ
ニウムのモル比=30)を使用して、上記実施例1と同
一の方法で、ニッケル含有量も上記実施例1と同じであ
る、ニッケル/ゼオライトIII(溶融)触媒を製造した。
上記実施例1と同一の反応条件で触媒活性を測定し
て、その結果を表1に記載した。
【0025】〔実施例7〕ニッケルの前駆体として硝酸
ニッケルを使用し、担体としてシリカを使用して、上記
実施例1と同一の方法でニッケル含有量も上記実施例1
と同一であるニッケル/シリカ(溶融)触媒を製造し
た。 上記実施例1と同一の反応条件で触媒活性を測定
して、その結果を表1に記載した。
ニッケルを使用し、担体としてシリカを使用して、上記
実施例1と同一の方法でニッケル含有量も上記実施例1
と同一であるニッケル/シリカ(溶融)触媒を製造し
た。 上記実施例1と同一の反応条件で触媒活性を測定
して、その結果を表1に記載した。
【0026】〔実施例8〕ニッケルの前駆体として硝酸
ニッケルを使用し、担体としてガンマ−アルミナを使用
して、上記実施例1と同一の方法で、ニッケル含有量も
上記実施例1と同一であるニッケル/ガンマ−アルミナ
(溶融)触媒を製造した。 上記実施例1と同一の反応
条件で触媒活性を測定して、その結果を表1に記載し
た。
ニッケルを使用し、担体としてガンマ−アルミナを使用
して、上記実施例1と同一の方法で、ニッケル含有量も
上記実施例1と同一であるニッケル/ガンマ−アルミナ
(溶融)触媒を製造した。 上記実施例1と同一の反応
条件で触媒活性を測定して、その結果を表1に記載し
た。
【0027】〔実施例9〕上記実施例1で使用したもの
と同一の触媒から、同一の反応条件下で、ただし反応剤
としてメタンと二酸化炭素のほかスチームをスチーム/
メタンの比1/10で添加した場合の反応活性を調査し
た。 その結果、メタンと二酸化炭素転化率がそれぞれ
76%および79%で、一酸化炭素と水素の収率はそれ
ぞれ74%および82%であった。 上記実施例1と比
較すると、二酸化炭素の転化率と水素の収率はそれぞれ
1%と3%の増加をみ、反面、メタンの転化率と一酸化
炭素の収率はそれぞれ3%ずつ減少した。 合成ガス比
(水素/一酸化炭素の比)は1.11であって、上記実
施例1に比較して12%増加した。
と同一の触媒から、同一の反応条件下で、ただし反応剤
としてメタンと二酸化炭素のほかスチームをスチーム/
メタンの比1/10で添加した場合の反応活性を調査し
た。 その結果、メタンと二酸化炭素転化率がそれぞれ
76%および79%で、一酸化炭素と水素の収率はそれ
ぞれ74%および82%であった。 上記実施例1と比
較すると、二酸化炭素の転化率と水素の収率はそれぞれ
1%と3%の増加をみ、反面、メタンの転化率と一酸化
炭素の収率はそれぞれ3%ずつ減少した。 合成ガス比
(水素/一酸化炭素の比)は1.11であって、上記実
施例1に比較して12%増加した。
【0028】〔実施例10〕上記実施例1で使用したも
のと同一の触媒から、同一の反応条件下で、ただし反応
剤としてメタンと二酸化炭素のほかに酸素を、酸素/メ
タンの比1/10で添加した場合の反応活性を調査し
た。 その結果は、メタンと二酸化炭素の転化率がそれ
ぞれ80%および66%であり、一酸化炭素と水素の収
率はそれぞれ74%と80%であった。 上記実施例1
と比較すると、メタンの転化率と水素の収率はそれぞれ
れ1%および2%増加し、反面、二酸化炭素の転化率と
一酸化炭素の収率は、それぞれ13%および5%減少し
た。 合成ガス比(水素/一酸化炭素の比)は1.08
であって、上記実施例1に比較して9%増加した。
のと同一の触媒から、同一の反応条件下で、ただし反応
剤としてメタンと二酸化炭素のほかに酸素を、酸素/メ
タンの比1/10で添加した場合の反応活性を調査し
た。 その結果は、メタンと二酸化炭素の転化率がそれ
ぞれ80%および66%であり、一酸化炭素と水素の収
率はそれぞれ74%と80%であった。 上記実施例1
と比較すると、メタンの転化率と水素の収率はそれぞれ
れ1%および2%増加し、反面、二酸化炭素の転化率と
一酸化炭素の収率は、それぞれ13%および5%減少し
た。 合成ガス比(水素/一酸化炭素の比)は1.08
であって、上記実施例1に比較して9%増加した。
【0029】表1に示したように、常圧、反応温度70
0℃、空間速度60,000/Hrの条件で二酸化炭素を
利用したメタンの改質反応に関して触媒活性を比較する
と、溶融法によってニッケル、カリウム、カルシウムを
ゼオライトI担体に担持したカリウム−ニッケル−カル
シウム/ゼオライトI(溶融)触媒の場合、含浸法によ
って製造したカリウム−ニッケル−カルシウム/ゼオラ
イトI(含浸)触媒に比べて、約20%以上の転化率お
よび収率の向上が観察された。 そして助触媒を添加し
ない溶融法によって製造された種々のニッケル担持触媒
でも、熱力学的平衡値に近接する70〜80%の高いメ
タンおよび二酸化炭素転化率と、水素および一酸化炭素
収率が得られた。 図1に示したように、カリウム−ニ
ッケル−カルシウム/ゼオライトI(溶融)触媒では、
反応温度800℃の高温で140時間以上反応させた場
合にも、コークス生成と触媒活性の低下なく高活性が維
持される結果を得られた。
0℃、空間速度60,000/Hrの条件で二酸化炭素を
利用したメタンの改質反応に関して触媒活性を比較する
と、溶融法によってニッケル、カリウム、カルシウムを
ゼオライトI担体に担持したカリウム−ニッケル−カル
シウム/ゼオライトI(溶融)触媒の場合、含浸法によ
って製造したカリウム−ニッケル−カルシウム/ゼオラ
イトI(含浸)触媒に比べて、約20%以上の転化率お
よび収率の向上が観察された。 そして助触媒を添加し
ない溶融法によって製造された種々のニッケル担持触媒
でも、熱力学的平衡値に近接する70〜80%の高いメ
タンおよび二酸化炭素転化率と、水素および一酸化炭素
収率が得られた。 図1に示したように、カリウム−ニ
ッケル−カルシウム/ゼオライトI(溶融)触媒では、
反応温度800℃の高温で140時間以上反応させた場
合にも、コークス生成と触媒活性の低下なく高活性が維
持される結果を得られた。
【0030】 表 1 転化率(%) 収率(%) 区分 触 媒 二酸化 メタン 一酸化 水素 炭 素 炭 素 実施例1 カリウム-ニッケル-カルシウム 79 78 79 78 /ゼオライトI(溶融) 比較例1 カリウム-ニッケル-カルシウム 58 59 59 59 /ゼオライトI(含浸) 実施例3 ニッケル−マグネシウム 69 83 75 76 /ゼオライトI(溶融) 実施例4 ニッケル/ゼオライトI (溶融) 78 78 77 77 実施例5 ニッケル/ゼオライトII (溶融) 77 79 78 78 実施例6 ニッケル/ゼオライトIII(溶融) 68 72 70 71 実施例7 ニッケル/シリカ(溶融) 75 77 76 76 実施例8 ニッケル/ガンマ-アルミナ(溶融) 78 78 72 78
注)一酸化炭素の収率は、反応前装入した二酸化炭素お
よびメタン分圧の和に対して反応により生成した一酸化
炭素の分圧の百分率(%)で示し、水素の収率は、反応
前2倍のメタン分圧に対して生成した水素分圧の百分率
(%)で示した。
注)一酸化炭素の収率は、反応前装入した二酸化炭素お
よびメタン分圧の和に対して反応により生成した一酸化
炭素の分圧の百分率(%)で示し、水素の収率は、反応
前2倍のメタン分圧に対して生成した水素分圧の百分率
(%)で示した。
【0031】
【発明の効果】本発明の溶融法によって製造されたカリ
ウム−ニッケル−カルシウム/ペンタシル型ゼオライト
触媒が、溶融法および含浸法によって製造されたニッケ
ル/ペンタシル型ゼオライト触媒、および含浸法によっ
て製造されたカリウム−ニッケル−カルシウム/ペンタ
シル型ゼオライト触媒にくらべてより高い活性を示した
理由は、溶融工程によって、カリウム、ニッケル、カル
シウム間の相互作用および金属成分の担体中のケイ素と
の相互作用が高まり、また助触媒として使用したアルカ
リ金属およびアルカリ土類金属の助触媒が二酸化炭素の
親和度を高めるからであると推定される。
ウム−ニッケル−カルシウム/ペンタシル型ゼオライト
触媒が、溶融法および含浸法によって製造されたニッケ
ル/ペンタシル型ゼオライト触媒、および含浸法によっ
て製造されたカリウム−ニッケル−カルシウム/ペンタ
シル型ゼオライト触媒にくらべてより高い活性を示した
理由は、溶融工程によって、カリウム、ニッケル、カル
シウム間の相互作用および金属成分の担体中のケイ素と
の相互作用が高まり、また助触媒として使用したアルカ
リ金属およびアルカリ土類金属の助触媒が二酸化炭素の
親和度を高めるからであると推定される。
【図1】 本発明のデータであって、実施例10の触媒
を反応に使用したときの、反応時間と二酸化炭素の転化
率との関係を示すグラフ。
を反応に使用したときの、反応時間と二酸化炭素の転化
率との関係を示すグラフ。
Claims (12)
- 【請求項1】 100℃以下の低融点のニッケル塩と必
要ならアルカリ金属塩および(または)アルカリ土類金
属塩を100m2/g以上の表面積を有するケイ素および
(または)アルミニウム含有担体に常温で物理的に混合
する段階、上記塩類の溶融点以上の一定の温度に加熱し
てすべての塩類を溶融しながら金属塩を分解する段階、
および300〜1200℃の温度範囲で焼成する段階か
らなる、二酸化炭素、水蒸気、酸素等を酸化剤として利
用する炭化水素改質反応のニッケル担持触媒を製造する
方法。 - 【請求項2】 金属塩とケイ素および(または)アルミ
ニウム含有担体との混合方法は、乳鉢またはボールミル
等を利用して均一に磨砕して行なうことを特徴とする請
求項1に記載のニッケル担持触媒の製造方法。 - 【請求項3】 金属塩を溶融および分解する段階を、金
属塩の溶融点以上、とくに100℃ないし400℃の範
囲で実施することを特徴とする請求項1に記載のニッケ
ル担持触媒の製造方法。 - 【請求項4】 焼成を行なう段階の焼成温度がとくに3
00℃ないし1200℃の範囲であることを特徴とする
請求項1に記載のニッケル担持触媒の製造方法。 - 【請求項5】 ケイ素および(または)アルミニウム含
有担体が、ゼオライト、シリカ、ガンマ−アルミナ、シ
リケートおよびシリカ−アルミナからえらんだものであ
ることを特徴とする請求項1に記載のニッケル担持触媒
の製造方法。 - 【請求項6】 ゼオライト担体がペンタシル型構造を有
し、構造内のアルミニウム対ケイ素の含有量がモル比に
して0〜1.0であることを特徴とする請求項3に記載
のニッケル担持触媒の製造方法。 - 【請求項7】 触媒のアルカリ金属成分が、カリウム、
ナトリウムまたはセシウムであることを特徴とする請求
項1に記載のニッケル担持触媒の製造方法。 - 【請求項8】 触媒のアルカリ土類金属塩が、カルシウ
ム、マグネシウム、ストロンチウムまたはバリウムであ
ることを特徴とする請求項1に記載のニッケル担持触媒
の製造方法。 - 【請求項9】 金属塩が500℃以下の低融点を有す
る、アルカリ金属、アルカリ土類金属およびニッケル
の、硝酸塩、塩化物、酢酸塩および炭酸塩からえらんだ
ものであることを特徴とする請求項1に記載のニッケル
担持触媒の製造方法。 - 【請求項10】 触媒のニッケル含有量が1〜20重量
%であることを特徴とする請求項1に記載のニッケル担
持触媒の製造方法。 - 【請求項11】 触媒のアルカリ金属含有量が0〜10
重量%であることを特徴とする請求項1に記載のニッケ
ル担持触媒の製造方法。 - 【請求項12】 触媒のアルカリ土類金属含有量が0〜
20重量%であることを特徴とする請求項1に記載のニ
ッケル担持触媒の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1994-3644 | 1994-02-26 | ||
KR1019940003644A KR0132012B1 (ko) | 1994-02-26 | 1994-02-26 | 탄화수소 개질용 니켈 담지 촉매의 제조방법 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07275711A true JPH07275711A (ja) | 1995-10-24 |
JP2914206B2 JP2914206B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=19377919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7037436A Expired - Lifetime JP2914206B2 (ja) | 1994-02-26 | 1995-02-24 | 炭化水素改質用ニッケル担持触媒およびその製造方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2914206B2 (ja) |
KR (1) | KR0132012B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115282975A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-11-04 | 东南大学 | 适用于甲烷湿重整的催化剂、制备、还原及应用方法 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406363B1 (ko) * | 1998-12-11 | 2004-01-24 | 주식회사 포스코 | 니켈-알루미나촉매제조방법,이에따라제조된니켈-알루미나촉매및이를이용한메탄의이산화탄소개질방법 |
KR20040017491A (ko) * | 2002-08-21 | 2004-02-27 | 에스케이 주식회사 | 디메틸에테르로부터 합성가스를 제조하는 방법 |
KR100711349B1 (ko) * | 2005-06-17 | 2007-04-27 | 한국가스공사 | 삼중개질반응을 이용한 합성가스의 제조방법 |
KR100963778B1 (ko) * | 2008-07-25 | 2010-06-14 | 현대제철 주식회사 | 메탄의 이산화탄소 개질 반응 촉매의 제조방법 및 이를이용한 개질 방법 |
KR101317723B1 (ko) * | 2011-07-28 | 2013-10-15 | 한국에너지기술연구원 | 수화된 금속염의 용융함침을 이용한 금속 또는 산화금속 촉매 담지체의 제조 방법 및 그 금속 또는 산화금속 촉매 담지체 |
KR102408100B1 (ko) * | 2021-05-31 | 2022-06-15 | 충북대학교 산학협력단 | 메탄의 건식 개질 반응용 2차원 니켈 실리케이트 분자체 촉매의 제조방법 및 이에 따라 제조된 메탄의 건식 개질 반응용 2차원 니켈 실리케이트 분자체 촉매 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04150950A (ja) * | 1990-10-16 | 1992-05-25 | Ube Ind Ltd | 金属/担体系固体触媒活性成分の分散度制御方法 |
-
1994
- 1994-02-26 KR KR1019940003644A patent/KR0132012B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1995
- 1995-02-24 JP JP7037436A patent/JP2914206B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04150950A (ja) * | 1990-10-16 | 1992-05-25 | Ube Ind Ltd | 金属/担体系固体触媒活性成分の分散度制御方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115282975A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-11-04 | 东南大学 | 适用于甲烷湿重整的催化剂、制备、还原及应用方法 |
CN115282975B (zh) * | 2022-07-29 | 2024-02-20 | 东南大学 | 适用于甲烷湿重整的催化剂、制备、还原及应用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR950024803A (ko) | 1995-09-15 |
KR0132012B1 (ko) | 1998-04-08 |
JP2914206B2 (ja) | 1999-06-28 |
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