JPH07275569A - 洗濯機の洗剤自動投入装置 - Google Patents

洗濯機の洗剤自動投入装置

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JPH07275569A
JPH07275569A JP6066842A JP6684294A JPH07275569A JP H07275569 A JPH07275569 A JP H07275569A JP 6066842 A JP6066842 A JP 6066842A JP 6684294 A JP6684294 A JP 6684294A JP H07275569 A JPH07275569 A JP H07275569A
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JP
Japan
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detergent
storage case
washing
activity
washing machine
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Application number
JP6066842A
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English (en)
Inventor
Susumu Kitamura
進 北村
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】洗剤収納ケース内の洗剤の残量を正確に検知で
き使用性に優れた洗濯機の洗剤自動投入装置を提供す
る。さらに、問題の発生を未然に防止し、異常が生じた
場合でも異常を早期に発見し速やかに対処できるように
する。 【構成】着脱自在の洗剤収納ケース内に貯えられている
洗剤は、洗剤搬送用スパイラルの回転で搬送され洗濯兼
脱水槽内に自動投入される。ケースの透明な側壁を介し
て洗剤残量を検知する光センサ24,ケースの適正な装
着状態を検知する着脱検知センサ25,開閉検知センサ
26,洗剤活性度を検出する洗剤活性度検出センサ13
を設け、ケースが適正な装着状態にないと、マイコン1
4は洗い工程への移行を停止させ、表示パネル28,ブ
ザー46は警告報知する。24で十分な洗剤残量が検出
されスパイラルが必要回数の回転を行い所定時間経過し
ても、13での洗剤活性度が所定値に達しないと、2
8,46は異常発生を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯機の洗剤自動投入
装置に関するものである。更に詳しくは、洗剤(例え
ば、粉末洗剤)の残量検知,洗剤切れの場合の制御等の
改善に係る洗濯機用の洗剤自動投入装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗濯機の上面板の上部に洗剤
収納ケースが突出して設けられた洗剤自動投入装置が知
られている(例えば、特公平4−679号,特公平4−
10356号,特公平4−27518号等)。以下、こ
のタイプの一般的な洗剤自動投入装置を図12及び図1
3に基づいて説明する。
【0003】図12は、従来の洗剤自動投入装置50を
備えた全自動洗濯機W2の概略構造を示す縦断右側面図
であり、同図に向かって左側が正面(使用者)側である。
同図中、1は洗濯機本体(外槽)、2は水槽、3は洗濯兼
脱水槽、4は洗濯物を撹拌するパルセータである。5は
パルセータ4を駆動させる機構部で、この機構部5には
洗濯兼脱水槽3が取り付けられている。6は洗濯兼脱水
槽3及びパルセータ4を駆動するメインモータであり、
7はメインモータ6の力を機構部5に伝達するためのベ
ルトである。
【0004】8は洗濯機本体1の上部を覆い外観を形成
する上面板である。上面板8の内部には、給水弁10,
表示・操作部11及び洗剤自動投入装置50が設けられ
ている。表示・操作部11上方の上面板8上には、表示
・操作パネル(不図示)が形成されている。表示・操作部
11は、表示・操作パネルの駆動回路部を構成してい
る。また、上面板8には上蓋(不図示)が形成されてお
り、洗濯兼脱水槽3の投入口9から洗濯物を出し入れす
る際には上蓋を開放する。
【0005】図13は、図12で示されている洗剤自動
投入装置50の概略構造を示す縦断正面図である。図1
3中、55は洗剤収納ケース、56は洗剤搬送用スパイ
ラル、17は洗剤搬送用スパイラルを駆動するための駆
動用モータ、54は洗剤搬送用スパイラル56の回転軸
56aとモータ17の軸17aとを接続する接合部、1
8は洗剤吐出口53から吐出された洗剤Dを一旦受ける
洗剤受け部である。
【0006】上記表示・操作パネルのスタートキー(不
図示)が押されると、洗濯機W2の運転が開始される。
まず、パルセータ4が回転し、洗濯兼脱水槽3の内部に
投入された洗濯物の容量がセンシングされ、水位が設定
される。次に、水位及び設定された運転条件に見合う量
の洗剤Dが、洗剤吐出口53から洗剤受け部18に吐出
される。そして、給水弁10の開放により給水が開始さ
れ、洗剤Dが洗濯兼脱水槽3内に流し込まれる。設定さ
れた水位に達すると、洗い工程に移行してパルセータ4
が回転を開始する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】洗剤自動投入装置50
(図12,図13)で代表される従来例には、洗剤収納ケ
ース55内に貯えられている洗剤Dの量を検知する手段
等が設けられていない。従って、洗剤Dの残量を確認す
るためには、洗剤収納ケース55の蓋52を開け、洗剤
収納ケース55の内部を覗き込まなければならないとい
う煩わしさがある。とりわけ、ユニット台を用いて洗濯
機W2の上に衣類乾燥機が設置されている場合や洗濯機
W2の上蓋が開けられている場合等には、洗剤残量の確
認が非常に煩わしいという問題がある。
【0008】洗剤残量を確認しなければ、洗剤収納ケー
ス55内に洗剤Dがない状態で運転を開始しても、洗剤
Dが洗濯兼脱水槽3内に投入されていないことに気づか
ずに運転を終了してしまうという不都合がある。また、
洗剤Dの残量を確認したとしても、洗剤収納ケース55
内に残っている洗剤Dを見ただけでは、その洗剤残量で
後何回洗濯することができるのかを判断することは困難
である。
【0009】例えば、特公平4−10356号では、洗
剤Dの残量が所定値以下になると発光ダイオードを点滅
させ警告を発する構成が提案されているが、洗剤残量を
知るための基準となる初期設定値は、使用者が洗剤Dの
初期収容量をおおよその感じで読み取り、スイッチ操作
で入力したものである。そのため、洗剤残量の検知精度
は低く、初期設定の操作も面倒である。
【0010】また、構造面から見ても、洗剤自動投入装
置50(図12,図13)で代表される従来例は、使用性
に劣るという問題がある。つまり、洗剤収納ケース55
の状態を検知する手段等が設けられていないので、洗剤
収納ケース55が取り付けられていなくても、その状態
は検知されないという問題がある。この問題は、洗濯機
W2を運転して初めて分かるという状況にあるため、そ
の発生を未然に防止することはできない。
【0011】例えば、洗剤収納ケース55が取り付けら
れていない場合や洗剤収納ケース55が確実に装着され
ていない場合には、洗濯しても洗剤Dが投入されないこ
とになる。また、洗剤収納ケース55の蓋52が開いて
いる場合や蓋52が確実に閉じていない場合には、洗剤
Dが空気中の湿気やケース内に侵入した水を吸って固ま
り、所定量投入されなかったり、洗剤自動投入装置50
等の故障を招いたりすることになる。
【0012】例えば、特公平4−27518号は、洗剤
収納ケースと洗剤出し部材とを組み込んだユニットの着
脱に応動するスイッチを設け、装着状態でのみ洗剤出し
部材を駆動するモータに通電を行う構成となっている。
従って、洗剤自動投入装置の破損等を防止することはで
きるものの、洗濯機全体として見た場合、当該ユニット
が未装着であっても運転は可能であり、運転が終わって
みると洗えていないという不都合が起こり得る。
【0013】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、洗剤収納ケース内の洗剤の残量を正確に検
知することができ、かつ、使用性に優れた洗濯機の洗剤
自動投入装置を提供することを目的とする。さらに、問
題の発生を未然に防止することができる洗剤自動投入装
置を提供することを目的とし、そして、異常が生じた場
合でも、その異常を早期に発見し速やかに対処すること
ができる洗剤自動投入装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る洗濯機の洗剤自動投入装置は、洗剤収
納ケース内に貯えられている洗剤を洗濯槽内に自動投入
する洗剤自動投入装置において、前記洗剤収納ケースの
少なくとも一部分を透明な材料で構成し、該透明な材料
で構成された部分を介して洗剤収納ケース内の洗剤の残
量を検知する光センサを設けたことを特徴とする。
【0015】前記洗剤収納ケースを洗濯機に対して着脱
自在に設け、さらに、洗剤収納ケースの装着状態を検知
する装着状態検知手段と,該装着状態検知手段で洗剤収
納ケースが適正な装着状態にないことが検知された場合
に警告報知を行う異常装着状態報知手段と,前記装着状
態検知手段で洗剤収納ケースが適正な装着状態にないこ
とが検知された場合に洗濯機の洗い工程への移行を停止
させる制御手段とを設けるのが好ましい。
【0016】さらに、回転することにより前記洗剤収納
ケース内の洗剤を搬送し洗濯槽内に投入する洗剤搬送用
スパイラルと,洗濯槽内の洗濯液中の洗剤の活性度を検
出する洗剤活性度検出センサとを設け、前記光センサに
より洗濯に十分な量の洗剤残量が検出され、かつ、前記
洗剤搬送用スパイラルが洗濯に必要な回数の回転を行っ
たにもかかわらず、所定時間経過しても前記洗剤活性度
検出手段で検出される洗剤活性度が所定値に達しない場
合には異常の発生を報知する異常報知手段を設けるのが
好ましい。
【0017】
【作用】光センサからの光が、洗剤収納ケースの透明な
材料で構成された部分を通過したとき、通過位置の高さ
まで洗剤収納ケース内に洗剤があれば光は洗剤によって
反射され、通過位置の高さまで洗剤収納ケース内に洗剤
がなければ、光は洗剤収納ケース内を通過する。従っ
て、光センサとして反射型光センサを用いた場合、洗剤
からの反射光を光センサが受光すれば、洗剤の残量は前
記通過位置の高さまであると検知され、洗剤からの反射
光を光センサが受光しなければ、洗剤の残量は前記通過
位置の高さまでないと検知される。
【0018】洗濯機に対して洗剤収納ケースが適正な装
着状態になければ、その状態が装着状態検知手段に検知
されるので、異常装着状態報知手段が警告報知を行うと
ともに、制御手段が洗濯機の洗い工程への移行を停止さ
せる結果、使用者はその状態に気づいて、問題の発生を
未然に防止するべく対処することができる。
【0019】洗濯に十分な量の洗剤残量が光センサによ
り検出されれば、光搬送用スパイラルが回転したとき、
洗剤収納ケース内の洗剤が搬送され洗濯槽内に投入され
ることになる。そして、洗剤が洗濯槽内に投入されれ
ば、洗濯槽内の洗濯液中の洗剤の活性度が、投入量に応
じて上昇することになる。洗剤搬送用スパイラルが洗濯
に必要な回数の回転を行ったにもかかわらず、洗剤自動
投入装置の異常発生により、所定時間経過しても洗剤活
性度検出手段で検出される洗剤活性度が所定値に達しな
ければ、異常報知手段が異常の発生を報知するので、使
用者はその異常に気づいて、生じている問題に対処する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る洗剤自動投入装置の一実
施例を、図面に基づいて説明する。本実施例が搭載され
た全自動洗濯機W1の主要な構造は、従来例に示す洗濯
機W2とほぼ類似したものとなっているので、従来例
(図12,図13)と同一部分には同一符号を付して詳し
い説明を省略し、主要な部分及び本発明に関わる部分を
中心として、その構造及び動作の説明を行う。
【0021】図1は本実施例の洗剤自動投入装置12を
備えた全自動洗濯機W1の概略構造を示す縦断右側面図
であり、同図に向かって左側が正面(使用者)側である。
14はマイコン(microcomputer)であり、洗剤自動投入
装置12及び洗濯機W1の各部に対する制御を行う。1
3は、洗濯兼脱水槽3内の洗濯液中の洗剤Dの活性度
(洗剤活性度)の検出を、洗濯液の濁度,表面張力,電気
伝導度等を複合的に検出することによって行う洗剤活性
度センサである。検出された洗剤活性度によって、洗濯
物の汚れを落とす洗剤Dの力の大きさを知ることができ
る。
【0022】図2は上面板8後部の内部構造を示す縦断
正面図である。上面板8内部には、洗剤自動投入装置1
2,給水弁10等が設けられている。洗剤自動投入装置
12は、洗剤受け部18,洗剤収納ケース15,洗剤搬
送用スパイラル16の駆動用モータ17等で構成されて
いる。
【0023】図3は、洗剤自動投入装置12の縦断正面
図である。上面板8には開閉可能な洗剤収納ケース15
用の蓋22(下面にシール材22aが設けられている。)
が取り付けられている。図3に示すように、この蓋22
は、粉末洗剤を収納する洗剤収納ケース15の蓋22と
して、洗剤収納ケース15内を密閉状態にしたり、洗剤
Dを洗剤収納ケース15内に投入する際に開放したりす
ることができるようになっている。この蓋22を閉めて
おくと、洗剤Dが空気中の水分を吸収して固着するよう
な事態を防止することができる。また、水が洗剤自動投
入装置12にかかった場合でも、洗剤収納ケース15内
への水の侵入が防止されるので、ケース15内に侵入し
た水で洗剤Dが固着するような事態を防止することがで
きる。
【0024】洗剤収納ケース15の底部には、洗剤搬送
用スパイラル16が設けられている。搬送用スパイラル
16に固定されている軸16aの先端には、接合板16
bが取り付けられている。また、軸16aにはバネ19
が固定されており、接合板16bを突出させる方向に付
勢している。一方、駆動用モータ17の軸17aの先端
にも接合板17bが取り付けられている。接合板16
b,17bは、接合面がゴムのような摩擦係数の大きな
材料で構成されたものでもよく、また、接合面に放射状
の凹凸が形成されたものでもよい。
【0025】洗剤収納ケース15は、上記バネ19,接
合板16b,17b等により、洗濯機W1に対して着脱
自在に設けられている。例えば、洗濯機W1から取り外
された状態にある洗剤収納ケース15を洗濯機W1に装
着するには、洗剤収納ケース15を図3に向かって右側
に傾斜させ、バネ19の付勢力に抗して接合板16bを
接合板17bに押し当てながら同図に示すようにセット
する。図3のセット状態において、接合板16bはバネ
19の付勢力によって接合板17bに押し付けられてい
るため、接合板16bと接合板17bとは、その圧接状
態にある接触面の摩擦力によって係合した状態になって
いる。その摩擦力により駆動モータ17の駆動力は、搬
送用スパイラル16に伝達される。
【0026】逆に、図3に示すセット状態にある洗剤収
納ケース15を洗濯機W1から取り外すには、接合板1
6bを接合板17bに押し当てながら、図3に向かって
左側から洗剤収納ケース15を持ち上げるようにすれ
ば、容易に取り外すことができる。
【0027】上記のように、この洗剤自動投入装置12
には、洗剤搬送用スパイラル16の回転軸16aと,洗
剤搬送用スパイラル駆動用モータ17の軸17aを分離
可能とし、各々の回転軸16a,17aの先端に接合板
16b,17bを設け、洗剤搬送用スパイラル16側又
は駆動用モータ17側にバネ19を設けて圧接・係合す
るように構成した点に一つの特徴がある。
【0028】洗剤搬送用スパイラル16と駆動用モータ
17とは、軸16a,17aで分離可能になっているの
で、清掃を簡単に行うことができるという効果がある。
そして、接合板16bと接合板17bとの摩擦力等によ
り駆動モータ17の駆動回転力を搬送用スパイラル16
に伝達する構成となっているので、軸を嵌合させたり、
ビス止めしたり、光センサ24と接続しているリード線
を接続・取り外ししたりする必要がない。従って、洗濯
機W1に対する洗剤自動投入装置12の着脱を容易に行
うことができるという効果がある。また、一方の軸16
aの片側にバネ19を設け、接合板16bを押し付ける
ようにしているため、接合板16b,17b間の圧接及
び洗剤収納ケース15の装着を容易に行うことができる
とともに、回転力の伝達に必要な接合力を確保して回転
力の伝達をより確実なものとすることができる。
【0029】これに対し、洗剤自動投入装置50(図1
2,図13)で代表される従来例には、洗剤Dを補充し
たり洗剤収納ケース55を清掃したりするために洗剤収
納ケース55を取り外した場合に、再度洗剤収納ケース
55を装着するための作業が煩雑である。また、特公平
4−679号では、洗剤収納ケースと洗剤出し部材をユ
ニット化し着脱を容易にする点で改善を加えているが、
洗剤出し部材と駆動用モータとを接続する方法としてギ
ヤを用いているため、洗剤自動投入装置の装着が容易と
は言い難い。
【0030】本実施例に係る洗剤自動投入装置12は、
以下のようにして、洗剤収納ケース15内に貯えられて
いる洗剤Dを洗濯兼脱水槽3内に自動投入する。まず、
駆動用モータ17によって洗剤搬送用スパイラル16が
回転駆動されると、洗剤Dが図3に向かって左側に搬送
され、洗剤吐出口20から洗剤受け部18に吐出され
る。洗剤Dの吐出量は、洗剤搬送用スパイラル16の回
転回数、即ち駆動用モータ17の回転回数で調節するこ
とができる。つまり、洗剤搬送用スパイラル16を駆動
するための駆動用モータ17の回転回数に基づいて、マ
イコン14が洗剤Dの吐出量を算出し、洗剤Dの吐出量
の調節を高い精度で制御する。洗剤受け部18に吐出さ
れた洗剤Dは、開放された給水弁10からの水によって
流され、投入口9から洗濯兼脱水槽3内に投入される。
【0031】図4は、洗剤自動投入装置12の縦断右側
面図である。24は洗剤Dの残量を検知するための光セ
ンサであり、図中には示されていないが、上面板8に取
付け固定されている。この光センサ24は、一対の発光
部と受光部(いずれも図示せず)とを組み合わされて成る
検出素子24aが、縦方向に複数個アレイ状に並べられ
た構成となっている。また、洗剤収納ケース15の側壁
15aは透明材料で構成されており、光センサ24は側
壁15aに接するように配されている。洗剤自動投入装
置12の特徴の一つは、このように洗剤収納ケース15
の少なくとも一部分を透明な材料で構成し、透明な材料
で構成された部分(側壁18a)を介して洗剤収納ケース
15内の洗剤Dの残量を検知する光センサ24を設けた
ことにある。
【0032】検出素子24aの発光部(不図示)から発せ
られた光が、透明な材料で構成された側壁15aを通過
したとき、その通過位置の高さまで洗剤Dが洗剤収納ケ
ース15内に貯えられていれば、光は側壁15aと接触
している洗剤Dで反射され、その反射光が受光部(不図
示)で受光・検知される。前記通過位置の高さまで洗剤
Dが洗剤収納ケース15内に貯えられていなければ、側
壁15aを通過した光は洗剤収納ケース15内を通過す
るため、受光部では受光・検知されない。従って、その
特定の検出素子24aの受光部で反射光が検知されるか
否かによって、前記通過位置以上の高さまで、洗剤収納
ケース15内に洗剤Dが残っているか否かを判定するこ
とができる。
【0033】上記のように洗剤Dの残量を光センサ24
で検知することによって、洗剤Dを見なくても洗剤残量
を正確に検知することが可能である。そして、スイッチ
操作等を予め行う必要がないので、使用性に優れた洗濯
機W1を実現することができる。しかも、複数の検出素
子24aのうちのどの検出素子24aで洗剤Dが検知さ
れるかによって段階的に検知・判定を行う構成となって
いるので、検出精度の向上を図ることができる。これに
対し、特公平4−10356号は洗剤残量をセンサで自
動検知する構成を採っていないため、高い検出精度で洗
剤残量を検知することはできない。
【0034】また、高い精度で得られた検出結果を、後
述する洗剤残量表示部37bに洗剤残量として表示する
構成となっているので、その表示精度は高く、使用者
は、洗剤収納ケース15内を覗き込むことなく洗剤Dを
確認することができ、洗剤Dの残量及び洗剤Dが減少し
ていく状況をリアルタイムに知ることができる。なお、
洗剤不足及び洗剤切れを報知するだけであれば、検出素
子24aは各々に対応して2つあれば足りる。
【0035】例えば、洗剤収納ケース15の側壁15a
に洗剤Dがこびりついたり、洗剤Dの塊が残ったりした
場合には、洗剤残量が正確に検出されず、誤動作が発生
する。そこで、本実施例では、このような問題の発生を
防止するため、マイコン14が駆動用モータ17の回転
回数(洗剤搬送用スパイラル16の回転数に対応する。)
に基づいて洗剤Dの吐出量及び洗剤残量を算出し、得ら
れた結果を用いて、複数の検出素子24aで段階的に検
出された洗剤残量の検出結果を補完する構成となってい
る。
【0036】各段階での洗剤残量の補正を行うことによ
って、各段階間での洗剤残量まで検出しうるように洗剤
残量の検出精度を向上させ、洗剤残量表示部37bでの
表示精度を向上させることができる。また、光センサ2
4と駆動用モータ17の回転回数の演算値との両方で、
洗剤Dの残量を検出するため、双方のセンシングの精度
補正やいずれかに異常が発生した場合の異常検知を、簡
単、かつ、確実に行うことができる。
【0037】上面板8には、上記光センサ24の他に着
脱検知センサ25及び開閉検知センサ26が取付け固定
されている。着脱検知センサ25及び開閉検知センサ2
6は、共に洗剤収納ケース15の装着状態を検知する装
着状態検知手段として機能する。
【0038】着脱検知センサ25は、洗濯機W1に対す
る洗剤収納ケース15の着脱状態を検知する。着脱検知
センサ25は、洗剤収納ケース15に形成されている爪
15bが当接するとON状態となるレバー付きマイクロ
スイッチによって構成されており、洗剤収納ケース15
が未装着の場合や装着状態が不完全な場合には、OFF
状態になる。
【0039】開閉検知センサ26は、洗剤収納ケース1
5の蓋22の開閉状態を検知する。開閉検知センサ26
は、蓋22の下面端部に形成されている突起22bが当
接するとON状態となるマイクロスイッチによって構成
されており、蓋22が開いている場合や完全に閉じてい
ない場合には、OFF状態になる。
【0040】光センサ24,着脱検知センサ25及び開
閉検知センサ26は、洗濯機W1の上面板8に取付け固
定されているため、洗剤収納ケース15のみを洗濯機W
1から取り外して、各センサから完全分離することが可
能である。従って、洗剤収納ケース15を洗濯機W1か
ら取り外す際に、各センサのリード線の接続を外す必要
がなく、洗剤収納ケース15の着脱作業を容易に行うこ
とができるという効果がある。
【0041】また、洗濯機W1から取り外された洗剤収
納ケース15には、光センサ24等の電気・電子部品が
付いていないので、洗剤収納ケース15の清掃(例え
ば、水洗い等)を容易に行うことができ、しかも洗剤収
納ケース15の着脱時・着脱後の上記部品の損傷を防止
することができるという効果もある。その結果、信頼性
の高い洗剤自動投入装置12を実現することができる。
【0042】図1に示すように、洗剤自動投入装置12
は、上面板8上に突出しないように上面板8内部に設け
られている。そのため、洗剤自動投入装置12の装着に
よって洗濯機W1の外観が繁雑化するのを防止すること
ができる。また、光センサ24,その配線関係等の電気
・電子部品が、使用者によって触れられにくくなるた
め、上記部品の損傷を未然に防止することができる。
【0043】例えば、洗剤自動投入装置12を上面板8
の上部に突出するように設けた場合には、光センサ24
等の電気・電子部品を洗剤収納ケース15に固定しなけ
ればならなくなるので、洗剤収納ケース15の着脱が不
便になってしまう。これに対し本実施例では、洗剤自動
投入装置12は上面板8内部に設けられ、光センサ24
等は上面板8に固定されているので、洗剤収納ケース1
5に光センサ24等の電気・電子部品を固定する必要は
なく、このような問題は生じない。なお、洗剤自動投入
装置12は上面板8内部に設けられているため、外観か
らは洗剤自動投入装置12の装着状態等を判断すること
はできないが、前記着脱検知センサ25,開閉検知セン
サ26によって、その判断は可能である。
【0044】図5は、表示・操作パネル27の一例を示
す平面図である。28は、表示パネルである。29は電
源のON/OFFを行う電源キー、30はスタートキー
と一時停止キーとに兼用されるスタート/一時停止キー
(以下「スタートキー」という。)である。31は、洗い
工程等の各工程の条件を設定するための工程条件設定キ
ーである。32は、単位水量当たりの洗剤の使用量を設
定するための洗剤使用量設定キー(以下「洗剤キー」と
いう。)である。33は、洗剤キー32で設定した洗剤
使用量を後述の記憶装置41(図7)に記憶させるメモリ
キーである。34は、洗剤収納ケース15の未装着状態
や不完全装着状態を報知するためのケース未装着報知表
示部、35は洗剤収納ケース15の蓋22が開いている
場合や蓋22が完全に閉じていない場合に点灯する蓋状
態表示部である。
【0045】図6は、図5に示す表示パネル28の拡大
図である。36は、時刻や単位水量当たりの洗剤使用量
(グラム)の設定状態を表示するためのセグメント表示部
である。37aは、洗剤不足表示部である。洗剤Dの残
量が第1設定値以下になると、洗剤不足表示部37aの
「洗剤量」の文字が点滅して、使用者に洗剤不足を報知
する。37bは、洗剤Dの残量を示す洗剤残量表示部で
ある。洗剤残量表示部37bは前記検出素子24と対応
するように分割されており、洗剤Dを検知した検出素子
24と対応する部分のみが発光することによって洗剤残
量を表示する。38は、洗剤切れ表示部であり、洗剤D
の残量が第2設定値以下になると「洗剤切れ」の文字が
点灯して、使用者に洗剤切れを報知する。上記洗剤不足
表示部37a及び洗剤切れ表示部38は、後述のブザー
46と同様、異常装着状態報知手段,異常報知手段とし
て機能する。
【0046】図7は、マイコン14と洗剤自動投入装置
12及び全自動洗濯機W1各部との関係を概略的に示す
ブロック図である。マイコン14は、主として、制御装
置40,記憶装置41及び洗剤活性度判別装置42から
成っている。制御装置40は、各センサ(洗剤活性度検
出センサ13,水温検出センサ45,光センサ24,着
脱検知センサ25,開閉検知センサ26等)からの検知
データに基づいて、駆動用モータ17,給水弁10,機
構部5,メインモータ6,表示部28,36〜38並び
にブザー46を、負荷駆動回路43を介して制御する。
また、制御装置40は、水位設定装置44からの設定値
及び水温検知センサ45による検出結果に基づいて、洗
濯時間等の調整を行う。洗剤活性度判別装置42は、洗
剤活性度検出センサ13で検出された洗剤活性度の判定
を行う。
【0047】次に、図9〜図11に示すフローチャート
に従って、マイコン14の制御動作(洗剤残量の検出等)
を説明する。まず、電源キー29がONされると、図9
の制御動作を開始する。現在の時刻をセグメント表示部
36(図6)に表示する($10)。そして、洗剤キー32
がON状態か否かを判定する($20)。洗剤キー32が
OFF状態にあれば、スタートキー30がON状態か否
かを判定する($30)。スタートキー30がOFF状態
にあれば、図10のフローチャートに移行する。ステッ
プ$30でスタートキー30がOFF状態にあると判定
した場合、ステップ$20に戻る。また、ステップ$2
0で洗剤キー32がON状態にあると判定した場合、ス
テップ$40に進む。
【0048】ところで、洗剤Dはその種類により単位量
当たりの洗剤活性度が異なるため、洗剤の種類に応じて
投入する洗剤Dの量を変える必要がある。そこで、前記
記憶装置41(図7)には、単位水量当たりの洗剤使用量
(グラム/水30リットル)が、例えば水30リットル当
たりの洗剤量:20,25,30,40,50グラムと
して、記憶されている。そのうちの一つの洗剤使用量
が、実際に洗剤Dが洗濯兼脱水槽3中に投入されるとき
の洗剤使用量として、予め設定・記憶されている。それ
は、例えば、標準コースの一つの設定値として予め決め
られている洗剤使用量であってもよく、前回、設定・記
憶させた洗剤使用量としてもよい。
【0049】ステップ$40では、上記のように記憶装
置41に予め設定・記憶されている洗剤使用量をセグメ
ント表示部36に表示する。例えば、水30リットル当
たりの使用量が50グラムである場合は、50と表示さ
れる。そして、再び洗剤キー32がON状態にあるか否
かを判定する($50)。OFF状態にあれば、最後に表
示を変更してから所定時間が経過したか否かを判定する
($90)。所定時間経過していなければ、ステップ$4
0に戻って設定・記憶されている洗剤使用量の表示を行
い、所定時間経過していれば、ステップ$10に戻って
再び時刻表示を行う。このように、時刻表示中に洗剤設
定キー32をONすれば、洗剤使用量が所定時間表示さ
れるので、設定・記憶されてる洗剤使用量を確認するこ
とができる。
【0050】ステップ$50で洗剤キー32がON状態
にあると判定した場合、設定・記憶されている洗剤使用
量の次の洗剤使用量をセグメント表示部36に表示し
($60)、メモリキー33がON状態にあるか否かを判
定し($70)、メモリキー33がOFF状態にあればス
テップ$50に戻る。
【0051】例えば、記憶装置41に、20,25,3
0,40,50(グラム/水30リットル)の5種類の洗
剤使用量が記憶されている場合、設定・記憶されている
洗剤使用量が30とすると、ステップ$60で表示の対
象とする「設定・記憶されている洗剤使用量の次の洗剤
使用量」を、ここでは40とする。そして、メモリキー
33を押さずに、洗剤キー32を押し続けると、30→
40→50→20→25→30→…と、サイクリックに
洗剤使用量の表示を変化させる($50〜$70)。勿
論、逆に、30→25→20→50→40→30→…と
サイクリックに変化させてもよく、以前に記憶・設定さ
せた洗剤使用量を優先する方向に変化させてもよい。
【0052】ステップ$70でメモリキー33がON状
態にあると判定すると、セグメント表示部36に表示中
の洗剤使用量を、記憶装置41に設定・記憶させる($
80)。そして、ステップ$90に進んで、最後に表示
を変化させてから所定時間経過していればステップ$1
0に戻り、所定時間経過していなければステップ$40
に戻る。従って、所定時間経過するまでに洗剤キー32
がONされなければ、所定時間経過後にセグメント表示
部36の表示は時刻表示に戻ることになり、所定時間経
過するまでに洗剤キー32がONされれば、更に洗剤使
用量の表示を変更することができ、メモリキー33で設
定・記憶させることができるのである($50〜$8
0)。
【0053】以上のように、スタートキー30をONす
る前の段階において、洗剤キー32をONすることによ
り、使用者は、設定・記憶されている洗剤使用量を、セ
グメント表示部36を見ながら手動で任意に設定変更
し、洗剤Dの吐出量を補正することが可能となる。例え
ば、使用者は、洗剤の種類(即ち、洗剤により指定され
る単位水量当たりの洗剤使用量)を任意に設定・記憶さ
せ、洗剤Dに合わせて洗剤吐出量を調節・設定できるた
め、新しく発売された洗剤を使用する場合や外国の洗剤
を使用する場合等でも、容易に対応することが可能であ
る。
【0054】また、設定された洗剤使用量を数字で表示
する構成となっているので、使用者にとって設定状況
(即ち、設定・記憶されている洗剤Dの使用量)が分かり
易いという効果がある。更に、セグメント表示部36を
時刻表示と洗剤使用量表示との兼用とし、洗剤キー32
を押した場合にのみセグメント表示を行う構成となって
いるので、表示・操作パネル27を繁雑化する必要がな
くなる。従って、使用者にとって表示が見やすいため、
誤操作が防止されるという効果がある。
【0055】図10のフローチャートでは、まず、洗剤
Dの残量を前述したように光センサ24で検出し(#1
0)、洗剤Dの残量を洗剤残量表示部37bに表示する
(#20)。そして、パルセータ4を回転させ、パルセー
タ駆動用のメインモータ6の負荷電流を検出することに
よって、容量センシングを行う。この容量センシングに
よって得られた洗濯物の量に基づいて、洗濯時の水位及
び洗剤Dの初期の洗剤吐出量(以下「初期洗剤投入量」
という。)を決定し、記憶装置41に設定・記憶する(#
40,#50)。この初期洗剤投入量は、通常洗濯に使
用する洗剤濃度より濃度が低くなるように、少なめ(例
えば、通常の標準コースでの投入量の1/2程度)に設
定されている。なお、洗濯物の状態は、この容量センシ
ングの工程で初めて検知されることになるため、使用者
は容量センシング開始時までに洗濯物を投入口9から洗
濯兼脱水槽3中に投入すればよい。
【0056】洗剤収納ケース15の蓋22が閉じている
か否かを、開閉検知センサ26での検知結果に基づいて
判定する(#60)。蓋22が完全に閉じた状態にない場
合(例えば、蓋22が開いている場合や閉じ状態が不完
全な場合)、蓋22の閉じ状態が検知されるまで異常報
知を続ける(#70)。異常報知は、蓋状態表示部35の
「フタ」の文字を点滅させることにより行う。さらに、
ブザー46を動作させて警報音を発生させることによ
り、異常報知を行うようにしてもよい。
【0057】従って、洗剤収納ケース15が適正な装着
状態(つまり、蓋22が完全に閉じた状態)になければ、
スタートキー30を再びONしない限り異常報知(#8
0)を続けることになる(#60〜#70)。ここで、蓋
22を適正な装着状態に閉じ直して開閉検知センサ26
をONさせると、ステップ#80に抜けて異常報知が解
除される。
【0058】この異常報知(#70)及び洗い工程への移
行停止(#60〜#70)によって、使用者は異常に気づ
いて対処することになる。従って、洗剤Dが空気中の水
分を吸収して固着するような事態や水が洗剤自動投入装
置12にかかった場合に、洗剤収納ケース15内へ水が
侵入するといった事態は生じなくなるので、ケース15
内に侵入した水で洗剤Dが固着するような事態を防止す
ることができる。
【0059】次に、洗剤収納ケース15が完全に装着さ
れているか否かを、着脱検知センサ25での検知結果に
基づいて判定する(#80)。洗剤収納ケース15が、完
全な装着状態にあればステップ#120に進み、完全な
装着状態になけば(例えば、洗剤収納ケース15が未装
着の場合や装着状態が不完全な場合)、ステップ#90
に進む。ステップ#90で異常報知を行った後、ステッ
プ#100に進む。異常報知は、ケース装着状態表示部
34の「ケース」の文字を点滅させることにより行う。
さらに、ブザー46を動作させて警報音を発生させるこ
とにより、異常報知を行うようにしてもよい。
【0060】ステップ#100で、再び洗剤収納ケース
15が完全な装着状態にあるか否かを判定する。洗剤収
納ケース15が、完全な装着状態にあればステップ#1
20に進み、完全な装着状態になけばステップ#110
に進む。ステップ#110では、スタートキー30が再
びON状態にあるか否かを判定する。ON状態にあれば
ステップ#120に進み、OFF状態にあればステップ
#80に戻る。
【0061】従って、洗剤収納ケース15が適正な装着
状態(つまり、洗剤収納ケース15の完全な装着状態)に
なければ、異常報知(#90)を続ける(#80〜#11
0)が、洗剤収納ケース15を適正な装着状態に取り付
け直すか、又はスタートキー30を再びONすると、ス
テップ#120に抜けて異常報知が解除される。
【0062】この異常報知(#90)及び洗い工程への移
行停止(#80〜#110)によって、使用者は洗剤収納
ケース15の装着忘れや不完全な装着に気づくことにな
るため、製品の故障や洗剤がない状態での洗濯等の問題
発生を未然に防止するべく対処することができる。
【0063】ステップ#110でスタートキー30のO
N/OFFを判定するのは、使用者が、洗剤自動投入装
置12を使用せずに手作業で洗剤Dの投入を行って、洗
濯を行い得るようにするためである。これにより、例え
ば、洗剤収納ケース15の破損等により洗剤自動投入装
置12を使用することができない場合でも、(洗剤収納
ケース15の未装着状態で)スタートキー30を再度押
すことによって、洗い工程への移行が可能となる。
【0064】以上のように、洗剤自動投入装置12の特
徴の一つは、洗剤収納ケース15を洗濯機W1に対して
着脱自在に設け、さらに、洗剤収納ケース15の適正な
着脱状態を検知する着脱検知センサ25や開閉検知セン
サ26と,センサ25,26で洗剤収納ケース15が適
正な装着状態にないことが検知された場合に警告報知を
行うケース装着状態表示部34,蓋状態表示部35及び
ブザー46と,センサ25,26で洗剤収納ケース15
が適正な装着状態にないことが検知された場合に洗濯機
W1の洗い工程への移行を停止させるマイコン14とを
設けた点にある。なお、洗い工程への移行停止を、判定
から異常報知にかけてのループで行う代わりに、駆動用
モータ17への通電を停止させて待機状態とするように
マイコン14で制御してもよい。
【0065】このように、洗剤収納ケース15の着脱を
容易にするのみならず、センサ25,26での検知結果
に基づいた制御によってその装着が不適正である場合に
対応しうるように改善されているため、使用性・操作性
に優れた洗濯機W1を実現することができる。しかも、
異常が発生した場合に使用者への報知を確実に行うとと
もに、手作業で洗剤Dの投入を行うこともできるので、
使い勝手の良い洗剤自動投入装置の装備が可能となる。
【0066】ステップ#120では、洗剤Dの残量が第
1設定値以上か否かを判定する。この第1設定値は、洗
剤Dが減少することにより、洗剤残量が不足するに至っ
た状態(例えば、そのときの洗剤残量が標準コースで洗
濯5回分に相当する状態)と考えられる基準となる設定
値であり、前述した複数の検出素子24a(図4)のうち
の所定の高さに位置する検出素子24aで検知されなく
なる高さまで洗剤Dが位置するときの洗剤残量と対応す
る値である。従って、どの検出素子24aの検出結果を
採用するかによって、第1設定値を決めることができ
る。
【0067】ステップ#120で、洗剤残量が第1設定
値以上と判定した場合、ステップ#140に進み、洗剤
残量が第1設定値未満と判定した場合、洗剤切れを予告
するために残量不足表示を行い(#130)、ステップ#
140に進む。残量不足表示は、洗剤不足表示部37a
の「洗剤量」の文字を点滅させることによって行う。勿
論、ブザー64で警報音を発するようにしてもよい。使
用者は、表示部37aの「洗剤量」の点滅及び洗剤残量
表示部37bの残量表示から、洗剤残量が不足している
ことに気づき、予め洗剤Dが切れる時期を予想して早期
に追加の洗剤Dを準備することができる。
【0068】ステップ#140では、洗剤Dの残量が第
1設定値より洗剤残量が少ない第2設定値以上か否かを
判定する。この第2設定値は、洗剤Dが更に減少するこ
とにより、洗剤切れ直前の状態(例えば、そのときの洗
剤残量が標準コースで洗濯1回分に相当する状態)と考
えられる基準となる設定値であり、前述した複数の検出
素子24a(図4)のうちの最も低い高さに位置する検出
素子24aで検知されなくなる高さまで洗剤Dが位置す
るときの洗剤残量と対応する値である。従って、最も低
位置にある検出素子24aの検出結果を採用することに
よって、第2設定値を決めることができる。
【0069】ステップ#140で、洗剤残量が第2設定
値以上と判定した場合、図11のフローチャートに移行
して給水を開始する(#210)。洗剤残量が第2設定値
未満と判定した場合、洗剤切れ表示を行う(#150)。
洗剤切れ表示は、洗剤切れ表示部38の「洗剤切れ」の
文字を点灯させることにより行う。そして、さらにブザ
ー46を鳴らすることにより異常報知を行う(#16
0)。使用者は、表示部38aの点灯及びブザー46の
警報音によって洗剤Dが切れていることに気づくことに
なり、洗剤残量表示部37bからも洗剤Dが切れている
ことに気づくことになる。その結果、洗剤Dの投入量が
不足している状態や洗剤Dが無い状態での洗濯がなくな
り、洗剤Dを入れ直して、もう一度洗濯を行うというよ
うな無駄がなくなる。
【0070】次に、ステップ#170に進んで待機状態
に入る。ここで待機状態とするのは、洗剤収納ケース1
5を適正に装着するための時間,洗剤Dを追加投入する
ための時間を確保するためである。そして、ステップ#
110でスタートキー30が再びON状態にあるか否か
を判定する。ON状態にあれば図11のフローチャート
に移行して給水を開始し(#210)、OFF状態にあれ
ばステップ#60に戻る。
【0071】ステップ#110と同様、ステップ#18
0の場合も、使用者が、洗剤自動投入装置12を使用せ
ずに手作業で洗剤Dの投入を行って、洗濯を行い得るよ
うにするために、スタートキー30のON/OFF判定
を行う。これにより、追加投入する洗剤Dの予備がない
場合等でも、洗い工程への移行が可能となる。
【0072】なお、上述のステップ#120で洗剤残量
が第1設定値以上であると判定した場合でも、ステップ
#140で第1設定値よりも小さい第2設定値との比較
判定を行うのは、洗剤収納ケース15の側壁15aに洗
剤Dが付着しているために誤検知された場合でも、洗剤
切れの検知を行い得るようにするためである。
【0073】上記のように洗剤の残量等に異常がない場
合やスタートキー30が再度押された場合には、図11
のフローチャートに移行して、給水弁10を開くことに
より給水(#210)を開始する。そして、ステップ#5
0で設定・記憶した初期洗剤投入量の洗剤Dを洗剤吐出
口20から洗剤受け部18に吐出させ、吐出された洗剤
Dを給水中の水で洗濯兼脱水槽3内に投入する(#22
0)。前述したように、この初期洗剤投入量は、通常洗
濯に使用する洗剤濃度よりも濃度が低くなるように、少
なめ(例えば、通常の標準コースでの投入量の1/2程
度)に設定されている。次に、パルセータ4の回転によ
り撹拌を開始する(#230)。
【0074】ステップ#230から予洗工程に入る。洗
濯液の洗剤活性度を検出し(#240)、洗剤活性度が後
述の所定値以上か否かを判定する(#250)。洗剤活性
度が所定値以上の場合、ステップ#290に進む。洗剤
活性度が所定値未満の場合、ステップ#260に進ん
で、ステップ#240で洗剤活性度を検出してから所定
時間T(図8)が経過したか否かを判定する。所定時間T
が経過していなければ、ステップ#240に戻り、所定
時間T経過したら、ステップ#270,#280に進
む。前述のステップ#150,#160と同様にして、
洗剤切れ表示(#260)及び異常報知(#270)を行っ
た後、ステップ#240に戻る。ステップ#250で洗
剤活性度が所定値未満と判定されるまで、予洗(#24
0〜#280)が続行される。
【0075】前述した洗剤初期投入(#220)におい
て、洗剤Dの自動投入は、洗剤搬送用スパイラル16の
必要な回数の回転(即ち、スパイラル16を回転させる
駆動用モータ17が所定時間ON状態にあること)を検
知することによって確認される。洗濯に十分な量の洗剤
残量が光センサ24により検出されれば、光搬送用スパ
イラル16が回転したとき、洗剤収納ケース15内の洗
剤Dが搬送され洗濯兼脱水3槽内に投入されることにな
るからである。そして、洗剤Dが洗濯兼脱水槽3内に投
入されれば、洗濯兼脱水槽3内の洗濯液中の洗剤Dの活
性度が、投入量に応じて上昇することになる。
【0076】しかし、それにもかかわらず、洗剤活性度
が所定値以上に上昇しない場合には、異常(例えば、洗
剤切れ,光センサ24の損傷,洗剤収納ケース15の側
壁(透明部)15aへの洗剤Dの固着,駆動用モータ17
と洗剤搬送用スパイラル16の接合不良,洗剤活性度検
出センサ13の損傷等)が発生していると考えられる。
そのため、ステップ#270で洗剤切れ表示部38の
「洗剤切れ」の文字を点灯させ、かつ、ステップ#28
0でブザー46の警報音により異常報知を行うのであ
る。
【0077】従って、使用者が、洗剤切れ表示及び異常
報知に気づいて必要な処置を行うことにより、洗剤活性
度が所定値以上になれば、予洗工程のループ(#240
〜#280)を抜けることになる。このように、予洗工
程で洗剤活性度を検出すれば、光センサ24の損傷,洗
剤収納ケース15の側壁(透明部)15bへの洗剤Dの固
着,駆動用モータ17と洗剤搬送用スパイラル16の接
合不良,洗剤活性度検出センサ13の損傷等の異常を早
期に発見することができる。
【0078】以上のように、洗剤自動投入装置12の特
徴の一つは、回転することにより洗剤収納ケース15内
の洗剤Dを搬送し洗濯兼脱水槽3内に投入する洗剤搬送
用スパイラル16と,洗濯兼脱水槽3内の洗濯液中の洗
剤Dの活性度を検出する洗剤活性度検出センサ13とを
設け、光センサ24により洗濯に十分な量の洗剤残量が
検出され、かつ、洗剤搬送用スパイラル16が洗濯に必
要な回数の回転を行ったにもかかわらず、所定時間経過
しても洗剤活性度検出センサで検出される洗剤活性度が
所定値に達しない場合には異常の発生を報知する洗剤切
れ表示部38及びブザー46を設けた点にある。なお、
前記洗剤搬送用スパイラル16が洗濯に必要な回数の回
転を行ったことは、駆動用モータ17の回転が検知さ
れ、モータ17の回転回数から演算・判定される洗剤吐
出量が適正であることから判断されるものである。
【0079】ステップ#290から本洗い工程(#29
0〜#320)に入る。再度洗剤活性度の検出を行った
後(#290)、再び洗剤活性度が所定値以上か否かを判
定する(#300)。洗剤活性度が所定値以上の場合、ス
テップ#320に進み、洗剤活性度が所定値未満の場
合、ステップ#310で追加洗剤を投入した後、ステッ
プ#320に進む。このように、本洗い工程において洗
剤活性度が所定値未満になった場合には、洗剤の追加が
必要と判断して、自動的に洗剤Dを追加投入する(#3
10)。これは、洗濯物の汚れ等に対して初期洗剤投入
量が不足しているからである。
【0080】これに対し、洗剤自動投入装置50(図1
2,図13)で代表される従来例には、洗剤の投入量を
衣類の汚れに応じて自動調整することができないのは勿
論、洗剤の種類(コンパクト洗剤等)に応じた洗剤使用量
の違いに対応することもできない。この点に関し、特公
平4−10356号では、洗剤の投入量を選択設定しう
るスイッチを設けることによって、洗濯物の汚れ,洗剤
の種類等に応じて洗剤投入量を任意に増減することがで
きるようにしているが、洗濯の都度,洗濯物の汚れ等の
条件を全て使用者が判断し、洗剤投入量を調整する必要
がある。また、洗剤の種類については、予め設定された
複数の設定値の中からしか選択できないため、新しい洗
剤の開発につれて変わる使用量に的確に対応することが
できないという問題もある。
【0081】ステップ#320で洗いが終了したか否か
を、本洗い工程開始時(#290)から所定時間経過した
か否かに基づいて判定する。時間経過の基準時は、本洗
い工程開始時に限らず、スタートキー30のON時,給
水開始時(#210),パルセータ回転開始時(#230)
等であってもよい。洗い終了と判定した場合、すすぎ工
程に進み、洗いが終了していないと判定した場合、ステ
ップ#290に戻って洗いを継続する。
【0082】ここで、洗い工程における洗剤活性度の経
時変化を示すグラフ(図8)に基づいて、洗剤活性度の判
定方法(#250,#300)及び洗剤切れ等(#27
0,#280)の異常の判定方法を説明する。図8中、
曲線Laは洗濯物の汚れがない場合、曲線Lbは洗濯物の
汚れが少ない場合、曲線Lcは洗濯物の汚れが多い場合
の、予洗時における洗剤活性度の経時変化を示してい
る。同図から分かるように、洗濯物に汚れが多い場合、
汚れの少ない場合に比べて、洗剤溶解時Tまでの洗剤活
性度の増加割合が小さく、洗剤活性度の増加がなくなる
洗剤溶解時Tの洗剤活性度も低い。また、洗剤溶解時T
以後の洗剤活性度の減少割合も大きくなる傾向がある。
なお、この洗剤溶解時Tが前述の所定時間Tに対応す
る。
【0083】この洗剤活性度の変化傾向と,その変化傾
向に対して適正な洗剤濃度とをマイコン14の記憶装置
41に予め記憶させておく。そして、ステップ#24
0,#290において、洗剤活性度検出センサ13で検
出された予洗時の洗剤活性度を、時間の経過とともに変
化する洗剤活性度のデータとして、洗剤活性度判別装置
42で記憶装置41に記憶させる。この検出された洗剤
活性度データを、予め記憶装置41に記憶させておいた
洗剤活性度の変化傾向のデータと比較し、洗剤Dの追加
投入の必要性を判断する(#250,#300)。
【0084】ある初期洗剤投入量で洗剤Dの投入が行わ
れた場合の洗剤活性度の変化傾向(予め記憶装置41に
設定・記憶しておいたもの)が、曲線Laで表されるとす
ると、その初期洗剤投入量(ステップ#50で設定・記
憶させたもの)の洗剤Dの投入(#220)が行われなか
った場合、図8中の曲線Ld(汚れがない場合)に示すよ
うに、洗剤溶解時Tでの洗剤活性度が小さくなる。これ
により、前述したように予洗工程において洗剤切れ等の
異常が生じていると判定し、洗剤切れ表示等(#27
0,#280)を行うことができる。
【0085】また、洗剤溶解時T以後の本洗い工程にお
いても、洗濯物の汚れに応じて洗剤活性度が低下する。
前述したように本洗い工程において繰り返し洗剤活性度
の検出(#290)及び判定(#300)を行うので、洗剤
Dの追加が必要と判定すれば(洗剤活性度<所定値)、汚
れに対する適正な洗剤濃度を決定し、水位情報(#40)
に基づいて追加洗剤量を設定して、必要量の洗剤Dを追
加投入することができる(#310)。
【0086】前述の洗剤活性度の検出(#240,#2
90)を行う毎に、所定の表示部(例えば、洗剤残量表示
部37b,セグメント表示部36等)に検出された洗剤
活性度を表示するようにしてもよい。これにより、使用
者は、予洗・本洗い中に洗濯液の洗剤活性度を知って、
任意に手作業で洗剤Dを投入することも可能となる。
【0087】以上のように、洗剤残量を精度良く自動的
に検出でき、かつ、洗剤収納ケース15の着脱や洗剤収
納ケース15の蓋22の開閉等を検知して自動的に警告
報知を行うことができるため、洗剤Dの残量が減少した
場合や異常等が発生した場合には、洗剤切れを使用者に
早期に知らせて、予め追加の洗剤を準備しておく等の対
処を迅速に行うことが可能である。また、洗剤活性度検
出センサ13との組合せよって、人手を要せず、洗剤の
投入から洗い,すすぎ,脱水までの全てを全自動で行う
ことが可能である。また、洗剤自動投入装置12の調子
やセンサ類の誤動作等が発生した場合にも、手作業で洗
剤を投入して運転を行うことができるため、使い勝手の
良い洗剤自動投入装置の装備が可能となり、本当の全自
動洗濯機W1が実現可能となる。
【0088】構造面から見ても、洗剤収納ケース15だ
けを容易に取り外すことができ、洗剤収納ケース15と
センサ,スイッチ,駆動用モータ等の電気部品が分離さ
れている(上面板8側に付いている)ため、取扱いも容易
で清掃(水洗い)も簡単に行えるという効果もある。な
お、洗剤自動投入装置12を備えた全自動洗濯機W1に
ついて説明したが、本発明を二槽式洗濯機に使用した場
合でも同様の効果を得ることができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、洗
剤収納ケース内に貯えられている洗剤を洗濯槽内に自動
投入する洗剤自動投入装置において、前記洗剤収納ケー
スの少なくとも一部分を透明な材料で構成し、該透明な
材料で構成された部分を介して洗剤収納ケース内の洗剤
の残量を検知する光センサを設けた構成となっているの
で、使用者が洗剤を見なくても、洗剤収納ケース内の洗
剤の残量を正確に検知することができる。また、スイッ
チ操作等を予め行う必要がないので、使用性にも優れた
洗剤自動投入装置を実現することができる。
【0090】このように光センサを用いた構成におい
て、光センサの検知により使用者に洗剤不足や洗剤切れ
等を報知する報知手段を設ければ、洗剤収納ケースの蓋
を開けてその内部を覗き込まなくても、ユニット台を用
いて洗濯機の上に衣類乾燥機が設置されている場合や洗
濯機の上蓋が開けられている場合等であっても、使用者
は洗剤不足や洗剤切れ等を事前に知ることが可能とな
り、洗剤の残量の確認を容易に行うことも可能となる。
これにより、使用者は洗剤切れの時期を早期に知ること
ができるため、予め追加の洗剤を準備しておく等の対処
を迅速に行うことができる。
【0091】そして、所定の洗剤残量で洗濯可能な回数
と対応するように、上記報知手段による報知の方法(例
えば、表示種類,警報音等の変更)を予め設定しておけ
ば、洗剤収納ケース内に残っている洗剤を見なくても、
上記報知によって、現在の洗剤残量で後何回洗濯するこ
とができるのかを判断することが可能となる。
【0092】また、上記光センサを用いた構成におい
て、光センサの検知により洗濯機の洗い工程への移行を
停止させる制御手段を設ければ、洗剤の残量を確認しな
くても、洗剤収納ケース内に洗剤がない状態で運転を行
うことがなくなる。
【0093】構造面から見ても、光センサを用いた構成
によれば、洗剤収納ケースだけを容易に取り外すことが
できる構造にすることができるため、洗剤収納ケースと
センサ,スイッチ,駆動用モータ等の電気部品とを分離
することが可能となる。そのため、取扱いが容易にな
り、清掃(水洗い)も簡単に行うことができるという効果
がある。
【0094】洗剤収納ケースを洗濯機に対して着脱自在
に設け、さらに、洗剤収納ケースの装着状態を検知する
装着状態検知手段と,該装着状態検知手段で洗剤収納ケ
ースが適正な装着状態にないことが検知された場合に警
告報知を行う異常装着状態報知手段と,前記装着状態検
知手段で洗剤収納ケースが適正な装着状態にないことが
検知された場合に洗濯機の洗い工程への移行を停止させ
る制御手段とを設けることによって、洗剤収納ケース未
装着等に起因する問題の発生を未然に防止することがで
きる洗剤自動投入装置を実現することができる。
【0095】例えば、洗剤収納ケースが取り付けられて
いない場合や洗剤収納ケースが確実に装着されていない
場合には、異常報知手段の報知により使用者は異常に気
づいて対処することができるので、洗剤が投入されずに
洗濯を行ってしまうといったことはない。また、洗剤収
納ケースの蓋が開いている場合や蓋が確実に閉じていな
い場合にも、異常報知手段の報知により使用者は異常に
気づいて対処することができるので、洗剤が空気中の湿
気やケース内に侵入した水を吸って固まり、所定量投入
されなかったり、洗剤自動投入装置の故障を招いたりす
るといったこともなくなる。
【0096】さらに、回転することにより前記洗剤収納
ケース内の洗剤を搬送し洗濯槽内に投入する洗剤搬送用
スパイラルと,洗濯槽内の洗濯液中の洗剤の活性度を検
出する洗剤活性度検出手段とを設け、前記光センサによ
り洗濯に十分な量の洗剤残量が検出され、かつ、前記洗
剤搬送用スパイラルが洗濯に必要な回数の回転を行った
にもかかわらず、所定時間経過しても前記洗剤活性度検
出手段で検出される洗剤活性度が所定値に達しない場合
には異常の発生を報知する異常報知手段を設けることに
よって、例えば、光センサの損傷,洗剤収納ケースの側
壁(透明部)への洗剤の固着,駆動用モータと洗剤搬送用
スパイラルの接合不良,洗剤活性度検出手段の損傷等の
異常が生じた場合でも、その異常を早期に発見し速やか
に対処しうる洗剤自動投入装置を実現することができ
る。
【0097】また、洗剤自動投入装置の調子やセンサ類
の誤動作等が発生した場合にも、洗剤自動投入装置を用
いずに直接洗剤を投入して運転することができるので、
使い勝手の良い洗剤自動投入装置の装備が可能となる。
これにより、様々な状況に対応可能となり、使用性に優
れた本当の意味での全自動洗濯機が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を備えた全自動洗濯機の概略構
造を示す縦断右側面図。
【図2】本発明の実施例を備えた全自動洗濯機の上面板
後部の内部構造を正面側から見た状態を示す部分透視
図。
【図3】本発明の実施例を示す縦断正面図。
【図4】本発明の実施例を示す縦断右側面図。
【図5】本発明の実施例を備えた全自動洗濯機の表示・
操作部を示す外観構成図。
【図6】図5に示す表示・操作部の表示部を示す拡大
図。
【図7】本発明の実施例を備えた全自動洗濯機の構成を
示すブロック図。
【図8】洗剤活性度の経時変化を示すグラフ。
【図9】本発明の実施例を備えた全自動洗濯機の制御動
作(その1)を示すフローチャート。
【図10】本発明の実施例を備えた全自動洗濯機の制御
動作(その2)を示すフローチャート。
【図11】本発明の実施例を備えた全自動洗濯機の制御
動作(その3)を示すフローチャート。
【図12】従来例を備えた全自動洗濯機の概略構造を示
す縦断右側面。
【図13】従来例を示す縦断正面図。
【符号の説明】
1 洗濯機本体 2 水槽 3 洗濯兼脱水槽 4 パルセータ 8 上面板 11 表示・操作部 12 洗剤自動投入装置 13 洗剤活性度検出センサ 15 洗剤収納ケース 16 洗剤搬送用スパイラル 17 洗剤搬送用スパイラルの駆動用モータ 16a 洗剤搬送用スパイラルの軸 17a 駆動用モータの軸 16b 接合板 17b 接合板 19 接合板圧接用のバネ 22 洗剤収納ケースの蓋 24 洗剤残量検出用の光センサ 24a 光センサの検出素子 25 着脱検知センサ 26 開閉検知センサ 27 表示・操作パネル 28 表示パネル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗剤収納ケース内に貯えられている洗剤を
    洗濯槽内に自動投入する洗剤自動投入装置において、 前記洗剤収納ケースの少なくとも一部分を透明な材料で
    構成し、該透明な材料で構成された部分を介して洗剤収
    納ケース内の洗剤の残量を検知する光センサを設けたこ
    とを特徴とする洗濯機の洗剤自動投入装置。
  2. 【請求項2】前記洗剤収納ケースを洗濯機に対して着脱
    自在に設け、さらに、洗剤収納ケースの装着状態を検知
    する装着状態検知手段と,該装着状態検知手段で洗剤収
    納ケースが適正な装着状態にないことが検知された場合
    に警告報知を行う異常装着状態報知手段と,前記装着状
    態検知手段で洗剤収納ケースが適正な装着状態にないこ
    とが検知された場合に洗濯機の洗い工程への移行を停止
    させる制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の洗濯機の洗剤自動投入装置。
  3. 【請求項3】さらに、回転することにより前記洗剤収納
    ケース内の洗剤を搬送し洗濯槽内に投入する洗剤搬送用
    スパイラルと,洗濯槽内の洗濯液中の洗剤の活性度を検
    出する洗剤活性度検出センサとを設け、前記光センサに
    より洗濯に十分な量の洗剤残量が検出され、かつ、前記
    洗剤搬送用スパイラルが洗濯に必要な回数の回転を行っ
    たにもかかわらず、所定時間経過しても前記洗剤活性度
    検出手段で検出される洗剤活性度が所定値に達しない場
    合には異常の発生を報知する異常報知手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の洗濯機の洗
    剤自動投入装置。
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