JPH07204382A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗濯機において運転状態の変更を確認できる
ようにする。 【構成】 運転状態を検知し、その検知内容に沿って運
転状態を変更制御する洗濯機において、前記運転状態の
変更に沿って、その運転状態変更を報知する報知手段１
４を備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、洗濯機における運転
状態の報知構成に関する。

【０００２】

【従来の技術】最近の洗濯機では、洗濯液の濁度、洗濯
物の布質や布量、水温等を検知し、それに対応して運転
度合い、運転時間を自動的に変更制御できるような構成
となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに自動的に運転状態が変更される構成では、例えば、
運転度合いが低下されて水流が極端に弱くなったような
場合、それがモータ等の故障によるものと勘違いされる
恐れがあり、仮に実際に故障している場合にはそれを迅
速に判定できないという問題があった。

【０００４】この発明は、上記の事情に鑑みて行ったも
ので、洗濯機において運転状態の変更を確認できるよう
にすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明では、運転状態
を検知し、その検知内容に沿って運転状態を変更制御す
る洗濯機において、前記運転状態の変更に沿って、その
運転状態変更を報知する報知手段を備える構成とした。

【０００６】上記運転状態における運転は、洗濯運転に
限らず、すすぎ運転、脱水運転をもも含む。

【０００７】

【作用】この発明によれば、運転状態の変更に沿ってそ
の運転変更状態が報知される。

【０００８】

【実施例】図１はこの発明の洗濯機の簡略構成を示し、
１はフレームであり、そのフレーム１内に水槽２と洗濯
兼脱水槽３とが２重構成に設けられ、その洗濯兼脱水槽
３の底部にパルセータ４が設けられ、水槽２の下方には
洗濯兼脱水槽３、パルセータ４を作動するモータ５が設
けられている。

【０００９】そして、水槽２からの排水部の排水弁７の
上流位置には濁度センサ８が設けられている。濁度セン
サ８は、発光部と受光部とを備え洗濯中の洗濯液の光透
過度を検知するもので、洗濯液が濁ると検知信号レベル
（受光量）が低下するようになっている。

【００１０】図２は洗濯機の回路構成の簡略構成を示
し、１０はマイクロコンピュータよりなるＣＰＵとメモ
リとからなる制御部であり、制御部１０に操作部１１、
モータ５、給水弁１２、排水弁７、濁度センサ８を含む
センサ８、動作表示部１４がそれぞれ接続されている。

【００１１】図３、図４は動作表示部１４における報知
手段としての運転度合い表示部１４と洗い時間表示部１
４とをそれぞれ示し、運転度合い表示部１４は強運転、
標準水流、弱運転それぞれを表示する３個のＬＥＤ２０
が、洗い時間表示部１４は延長と短縮それぞれを表示す
る２個のＬＥＤ２０が設けられて構成されている。表示
部１４のそれぞれは操作パネルに設けられる。

【００１２】そして、上記のような構成により、操作部
１１からの操作信号、センサ８からの検知信号の入力に
基づいて、制御部１０が所定のプログラムに沿って、モ
ータ５、給水弁１２、排水弁７、動作表示部１４を作動
するようになっている。

【００１３】次に、図５のフローチャートを参照して、
洗濯の際の洗濯水の濁りに伴う動作状態の変更時の動作
を説明する。

【００１４】洗濯に際しての汚れとしては泥汚れと油汚
れとがあり、泥汚れは水流を強くして洗う必要があり、
油汚れは長時間をかけて洗う必要がある。

【００１５】そして、濁度センサ８からの検知信号レベ
ルの低下が時間経過に沿って急激に低下した場合に制御
部１０で泥汚れと判定され（ステップ１、２）、その場
合は制御部１０からモータ５にパワーアップ指令信号が
出力されるとともに洗い度合い表示部１４にパワーアッ
プ表示信号が出力され（ステップ３、４）、これにより
モータ５がパワーアップされるとともに、洗い度合い表
示部１４の強運転を表示するＬＥＤ２０が点滅される
（ステップ５、６）。

【００１６】これに対し、濁度センサ８からの検知信号
レベルの低下が時間経過に沿って緩やかである場合に制
御部１０で油汚れと判定され（ステップ７）、その場合
は制御部１０から運転時間を延長してモータ５に駆動指
令信号が出力されるとともに洗い時間表示部１４に時間
延長表示信号が出力され（ステッブ８、９）、これによ
りモータ５が延長運転されるとともに、洗い時間表示部
１４の延長を表示するＬＥＤ２０が点滅される（ステッ
プ１０、１１）。

【００１７】上記のようにして、運転状態の変更が両表
示部１４のＬＥＤ２０の点滅を見ることで容易に確認で
きるようになっている。

【００１８】上記の実施例では、洗濯水の濁りに基づく
動作状態の変更に際しての報知構成について説明を行っ
たが、この発明における動作状態の変更報知は、洗濯時
のみにかかわらず、すすぎ時、脱水時に適宜のセンサか
らの検知信号に基づき適宜なされればよい。また、報知
手段もブザーや電子音を発する構成としてもよい。

【００１９】

【発明の効果】この発明によれば、運転状態の変更に沿
ってその運転状態変更が報知されるので、これにより運
転状態が容易に確認できて運転動作が信頼できるように
なるとともに、故障の判定も迅速に行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の洗濯機の簡略構成図。

【図２】この発明の洗濯機の簡略回路図。

【図３】運転度合い表示部の平面図。

【図４】洗い時間表示部の平面図。

【図５】動作説明のためのフローチャート。

【符号の説明】

１４ 運転度合い表示部、洗い時間表示部（報知手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 運転状態を検知し、その検知内容に沿っ
   て運転状態を変更制御する自動洗濯機において、前記運
   転状態の変更に沿って、その運転変更状態を報知する報
   知手段を備えることを特徴とする洗濯機。