JPH0727539B2 - 月間予定表編集方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は予定表作成、更に詳細に説明すれば、特に記号
化されていない行事記述から見易い予定表を作成するこ
とに関する。

［従来の技術］ 予定表記入は将来の行事予定を忘れないようにする昔か
らの周知の方法である。一般に利用されているのは、カ
レンダーまたは日記帳である。これらは種類によつて枚
数は異なるが、通常、複数頁からなる種々の大きさの紙
を綴じたものである。例えば、日単位に１頁を使用し、
各頁を時間で区切り、午前９時から午後５時まで１時間
ごとに示す時刻を頁に左端に印刷してあるものもある。
この時間帯は通常、１日の勤務時間を示す。印刷された
それぞれの時刻の右側の余白部分には、“Ｊ氏と打合
せ”、“歯科予約”等のように、行事予定の記述が書込
まれる。このように、予定表には、しばしば、多くの行
事記述が書込まれ、次の行事を知るのに便利であり、ま
た、未記入の空いている時間を見つけて、行事予定を追
加することも容易であるが、後になつて、遡つて前に書
込んだ特定の行事の日時を探すのは、意外に面倒で時間
がかかることがある。というのは、このような場合、多
数の頁をめくり、行事記述を読まなければならないから
である。

今日では、独立型の、またはホスト・コンピユータに接
続され、キーボードおよび表示装置を備えたターミナル
・ワークステーシヨンが出現し、予定表作成アプリケー
シヨン・プログラムも用意されたことにより、前述の
“行事探し”に関連した負担は、いくらか軽減されてい
る。前記の予定表作成アプリケーシヨン・プログラムを
使つて、使用者は、ワークステーシヨンで特定の日をス
クリーンに呼出し、時刻および行事予定記述をキー入力
できる。当事者以外の者の作業として、日単位のスクリ
ーンの各々から月単位の日程表スクリーンを作成するこ
とも考慮されている。月単位のスクリーンの１つの実施
例として、その月に属する各々の日のブロツクを示す格
子が描かれ、日付を示す数字がブロツクごとに適切に記
入される。例えば、若し、その月の最初の日が日曜日か
ら、格子の上部左のブロツクの上部右隅に、数字“1"が
表示される。ターミナル・ワークステーシヨンのデイス
プレイに表示されているということ以外には、月間予定
表は、市販されている一般のカレンダー又は日記帳の予
定欄と区別できない。

表示装置の月単位のスクリーンに書込む場合、他の使用
者が行事記述が短縮して関連するブロツク内への記入を
試みており、また時間単位のブロツク内に略語にして書
込むことも試みられている。例えば、“歯科予約”を示
す“D"を、該当する日ブロツクの中央部に、そのブロツ
クの下辺に沿つて記入する。このような配列により未記
入の余白部分は、例えば他の会議予定等に使用できる時
間のあることを表わす。

以上の説明から容易に理解できるように、“行事探し”
の問題はずつと処理しやすくなる。必要なことは、記入
された月単位のスクリーンを呼出して表示し、略語形式
の行事を目視で探すことである。例えば、“D"が検出さ
れるごとに、対応する日スクリーンを呼出し、“歯科予
約”があることを確認できる。

それでもなお、いくつかの問題が残つている。その１つ
は、行事の略語を月単位のスクリーンに現わすのに必要
なキー入力があまりに多く細心の注意を要することであ
る。この場合、日スクリーンの特定の列またはフイール
ドに行事の略語を示す記号または符号をキー入力し、そ
れに括弧をつけることが必要とされる。キー入力に続い
て、日スクリーンの一部が、たとえば次のように現われ
る： 10:00 ＜Ｍ＞ Ｓ氏との打合せ 11:00 ＜Ｍ＞ Ｊ氏との打合せ 12:00 ＜Ｄ＞ 歯科予約 もう１つの問題は、表示スクリーン上の、行事の略語の
位置と時間が必ずしも容易には一致しないことである。
例えば、時間単位の、ブロツクの左側から１スペース置
いた“M"が午前10時の“Ｓ氏との打合せ”を示すと判断
するには慣れと正確な観察を要するであろう。同様に、
未記入の時間も推測を要することがしばしばある。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明の目的は、月間予定表を日単位予定表に基づいて
自動的に編集し、作成するものである。

［問題点を解決するための手段］ 月間の日毎の各種の行事を予定時刻とともに容易に識
別、判断、理解できるように表示するため、月間予定表
を作成する独特の方法が本発明によって提供される。月
間予定表は月スクリーン及び日単位予定表（以下、日ス
クリーンと言う）の両者から組まれる。月間予定表の作
成要求信号に基づいてその月に属するそれぞれの日のブ
ロツクが格子状に作成された月スクリーンが設けられ、
その際月特有の日付予定表がなされる。日付予定以外の
部分は、その月間予定表を組む際に、予め作成された対
応する日スクリーンからの略語化された行事情報を記入
する余白として使用される。次に、所望の月に属するす
べての日単位の日スクリーンに関するデータベースに順
次アクセスする。先ず、第１日スクリーンに関するデー
タから、或る時間のスケジュールの内容である予定行事
記述の第１文字が読出され、上記月スクリーンの第１日
に対応する日枠ブロック内においてそれらの対応時刻位
置に割当てられ記憶される。この文字は、スケジュール
時間の長さに応じて、その日枠ブロック内に連続して書
込まれ、その予定行事が複数時間に亘ることを表示す
る。同様にして、月間予定表の第２日の日枠ブロックが
第２日の日スクリーンのデータから編集される。

使用者は、日単位の予定表を作成する仕事として既に時
間及びその関連の予定行事記述をキー入力し、メモリに
記憶させている。元来、このデータは、使用者の要求に
応じて日単位の予定表として表示装置に表示されるもの
である。本発明では、月間予定表の作成に当り、この日
スクリーン用のデータベースを利用して月スクリーンを
編集するので、改めて月カレンダー用の情報を事前にキ
ー入力する必要がない。

［実施例］ 第２図には、1983年７月の月スクリーンが格子上に描か
れており、時間単位で行事の略語が日ブロツクに記載さ
れている。この格子は６行７列の日ブロツクで、日曜日
は左端のブロツクを占める。

少なくとも24行、80文字／行の表示装置にまるまる１ケ
月を表示する場合、日ブロツクの各々は、高さ２文字
行、幅10文字にすることができる。各々の日ブロツクに
おいて、日付が最上部の行に表示される。最下部の行に
は、１文字の略語を用いて各々の行事記述を表わすこと
ができる。例えば、７月21日、木曜日には、“ステータ
ス会議”の略語の“S"が午前10時の位置に表示され、
“E.スミス氏との面接”を表わす略語“I"が午後２時の
位置に表示されている。特定の行事がどの時間帯に予定
されているかを使用者が識別するのを助けるため、ピリ
オド（．）を用いて行事が予定されていない時間を表わ
している。１つのピリオドは１時間を表わす。ここで、
午前９時に始まり、午後５時に終るものと仮定する。ピ
リオドがなければ、前記“I"が午後２時であることを判
断する際に、誤りを生じ易い。各日ブロツクの午前９時
の前と、午後５時の後に、それぞれ、１桁分のスペース
を置き、行事が何も予定されていない日、例えば７月３
日のブロツクには左から１桁のスペース、８桁のピリオ
ド、更に１桁のスペースが表示されている。これは、前
述のように、各日ブロツク内で使用できる10文字に相当
する。

前述のように、１時間ごとの特定の行事の略語として、
使用者がスクリーンにキー入力する行事記述の最初の文
字が選ばれる。行事が１時間よりも長くなる場合、この
略語は月スクリーン上に、その行事の時間数に応じて複
数個表示される。例えば、６月26日には、３個の“M"が
並び、“Ｂ氏との打合せ”が３時間予定されていること
を示す。

第２図の月間予定表は、日スクリーンおよび月テンプレ
ートすなわち格子外形線で構成され、日付はその月特有
のブロツク位置に示される。月テンプレートに含まれる
のは、格子の上部に沿つて現われる曜日、最上部のスク
リーン名“月間予定表”、最下部に現われるヘルプ・チ
ヤート、前記ピリオド等である。

第３図には、作成された日スクリーンが示されている。
最初呼出されたとき、日スクリーンには、見出し“開
始”、“終了”および“記事”のすグ下の項目を除く全
項目が含まれている。“日付”欄には最初、クロツクに
よつて、“今日”の日付が示されている。所有者の“氏
名”欄には最初、使用者名が示される。使用者は、これ
らの項目を別の日スケジユールまたは他の人の日程表に
変更できる。

“開始”および“終了”の見出しの下に時刻を書込むこ
とにより、後に作成する月スクリーンにおける行事の略
語を置く位置が確定する。午前９時に開始し、午後５時
に終了する標準的な１日８時間の勤務時間帯の場合、
“記事”の見出しの下の行事記述の最初の文字がシステ
ムにより省略形として選択されるので、使用者の側では
略語を選択する余分な労力を要しない。第３図に示した
７月19日には、午前９時以前に始まる行事があるので、
第２図では、日ブロツクの左端に通常用いられるスペー
スの代りに、フラグ記号“＜”が使われる。これは、使
用者に対し、通常のスケジユール以外のものが予定され
ていることに注意を払わせるものである。同様に、フラ
グ記号“＞”は、午後５時以降に予定された行事がある
ことを示す。第２図の７月19日で、“D"に続くハイフン
は、対応する行事が個人的なもの、または秘匿を要する
ものであることを示すフラグ号号である。これは、使用
者が日程表の所有者と異なる場合、対応する時間中に行
事が予定されていることしか知りえないようにするため
である。

第２図の７月19日フラグ記号“＊”は、午後１時と２時
の間の時間に対応する。第３図に示すように、この時間
中には２つの行事が予定されているので、これらの２つ
の行事のうちの１つの略語の代りに、“＊”がフラグ記
号として使われている。

第４図は、月スクリーンを作成するのに使われる一般的
なシステムの構造を示す。CRT表示装置１に月スクリー
ンを組み表示することを、キーボードを介して要求する
と、プログラム・ロジツク２は、特定の月の日単位のフ
アイル４の各々を大容量記憶装置３から読取り、行事記
述の最初の文字５を取出す。最初の文字は、月スクリー
ンの特定の日ブロツク６に表示される。

第１図は、第４図のプログラム・ロジツク２によつて第
２図の月スクリーンを組む際に実行される動作の詳細を
示す。最初に、ステツプ７に示すように、その月はどの
日の予定された行事がないものとして、第４図のシステ
ムに含まれたスクリーン・バツフアを初期化する。次
に、ステツプ８に示すように、カウンタを月の最初の日
（１日の日付）にセツトする。そして、ステツプ９に示
すように、当日（現在セツトされている日付の日）に、
予定された行事があるかどうかを判断し、若しあれば、
ステツプ10で、日単位の予定表から１行読取る。ステツ
プ11で、行事が占める時間を計算する。そして、ステツ
プ12で、当日の日付および現在の行事の開始時刻を用い
て、スクリーン・バツフアへの正しい移動量を計算す
る。次いで、ステツプ13で、行事の実際の略語を見る許
可が使用者に与えられるかどうかを判断する。若し、行
事の時刻を知ることしか使用者に許可されないなら、ス
テツプ14で、行事の略語の符号がハイフンにセツトされ
る。若し、使用者が行事を見ることを許可されるなら、
ステツプ15で、行事の略語は行事記述の最初の文字にセ
ツトされる。そして、ステツプ16で、計算された移動場
所の文字がピリオドであるかどうかを判断する。若し、
それがピリオドなら、ステツプ17で、この移動場所のピ
リオドは選択された符号に置換えられる。若し、移動場
所にピリオドがないなら、ステツプ18で、この移動場所
は空白であるかどうかを判断する。若し、それが空白な
ら、ステツプ19で、この移動場所が、現在の日ブロツク
の左端の空白によつて表わされた、勤務開始時刻以前の
時間を表わす場所であるかどうかを判断する。若し、そ
れが勤務開始時刻以前の時間を表わすなら、ステツプ20
で、空白を記号“＜”と置換える。そうでない場合は、
空白は勤務終了時刻以後の時間を表わすから、ステツプ
21で、記号“＞”と置換えられる。

ステツプ18で、若し、この移動場所の文字が空白でない
なら、ステツプ22で、この移動場所の文字が既に記号
“＜”または“＞”にセツトされているかどうかを判断
する。若し、その文字が“＜”でもなく“＞”でもない
なら、ステツプ23で、“＊”に置換えられ、２つ以上の
事象がこの移動場所によつて表わされた時間中に予定さ
れていることを表示する。若し、この文字が“＜”また
は“＞”なら、この文字はそのままの状態を維持する。

この移動場所の文字が前述のようにセツトされると、ス
テツプ24で、移動は１増加され、行事の持続時間は１減
少される。若し、持続時間がまだ０でないなら、ステツ
プ16に戻り、処理を続行する。持続時間が０に等しい場
合は、ステツプ10に戻り、処理を継続する。当日の行事
スケジユールの最終行まで処理し終ると、ステツプ25
で、当日が月の末日であるかどうかを判断する。ステツ
プ９で、当日の予定がない場合にもステツプ25に進み、
月の末日であるかどうかを判断する。若し、当日が月の
末日でないなら、ステツプ26で、日付は１日進められ、
翌日が当日になる。若し、当日が月の末日であるなら、
ステツプ27で、第２図に示した月スクリーンが使用者に
表示される。

以上の動作をもとめると、次のようになる。月間予定表
を組む独特の方法が提供され、１ケ月間の時間関連情報
を、容易に識別し理解しうるように表示される。月間予
定表は月スクリーンおよび日スクリーンの両者によつて
組成される。月スクリーンは格子状に形成され、その月
に属する各々の日のブロツクが設けられる。ブロツクに
含まれるものには、作成中のスクリーンの月の特有の日
付表示がある。日付表示の外に、ブロツクには余白があ
り、月間予定表を組む際、対応する日スクリーンの行事
情報の略語が書込まれる。

日スクリーンは、日付、時間、および前記時刻に関連し
た情報を含む行事記述をキー入力することにより作成さ
れる。これらの日スクリーンの作成が完了後、前述のよ
うに特定の月に対する月間予定表の作成要求が特定の機
能キーの操作によりなされると、その日に対する月スク
リーンが作成され、その際、各ブロツクの余白に、日ス
クリーンの行事記述の最初の文字が時間ごとに決められ
た位置に書込まれる。この文字は、その行事の持続時間
を示すのに必要な数だけ、日ブロツクに連続して書込ま
れる。

使用者は、日単位の予定表の一部分として行事記述をキ
ー入力するので、日スクリーンから月スクリーンを組む
のに、改めて情報をキー入力しなくてもよい。また、こ
の方法を用いて、月スクリーンを有効に理解し易いもの
にするため、日単位の予定表に行事を記述する良好なシ
ステム的方法を決めることができる。

［発明の効果］ 本発明によって、キー入力／符号化の作業を減らし、予
定行事の時刻、ならびに予定作成に当り使用可能な時間
を容易に見分けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、第４図のシステム構成によつて第２図の月間
予定表を組むために実行されるソフトウエア動作の流れ
図、 第２図は、本発明によつて組まれた月間予定表のスクリ
ーンの一例を表わす図、 第３図は、第２図の予定表を組むのに用いられる日スク
リーン、すなわち日単位の予定表の一例を示す図、 第４図は、日スクリーンと月スクリーンの関係、および
第２図の予定表を組むためのシステム構成を示す図であ
る。 １……CRT表示装置、２……プログラム・ロジツク、３
……大容量記憶装置、４……日単位のフアイル、５……
最初の文字、６……日ブロツク。

フロントページの続き (72)発明者 メリー・エリザベス・ウエイドマン アメリカ合衆国テキサス州アーヴイング、 イースト・アラウイ・サークル412番地 (56)参考文献 特開 昭57−166660（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−89784（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−179749（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】日毎の任意の予定時間及びそれらの関連の
   予定行事記述を表示装置に表示された指示の下にキー入
   力してメモリの所定領域に日単位の予定表の形で記憶し
   ておき； 月間予定表作成要求に応じて、前記日単位予定表から任
   意の日の予定時間及びそれらの関連の予定行事記述の第
   １文字を探索し、これらの文字を月間予定表の対応した
   日枠内の予定時間位置に割当て特定月の月間予定表を作
   成して表示する； 事を特徴とする日単位予定表のデータに基づき月間予定
   表を編集する月間予定表編集方法。