JPH0727494Y2 - 宅配用荷札 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は配達時には依頼主の氏名及び送った商品の品名
が隠され、配達されて手元に届いた時に届先本人が依頼
主の氏名が判る宅配用荷札に関する。

〔従来の技術〕 従来の宅配用荷札は、届先記載欄、依頼主記載欄及び品
名記載欄が設けられ、これらに所定事項を記載して配達
していた。

一般的に宅配用荷札を使用して商品を配達する際におい
ては、届先が不在の場合もあり、隣人に預けることがあ
った。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記宅配用荷札には届先、依頼主及び品
名が記載されており、商品の中には依頼主の氏名及び品
名を隣人に知られたくないようなものもあり、前記従来
の宅配用荷札を使用した場合には、依頼主の氏名を隣人
に知られるという問題点があった。

また、前記問題点を解決する手段として、隣人に商品を
預けるのを禁止するお預け禁止商品、届先本人にのみ配
達することができるプライベート商品及び届先本人が在
宅する夜に配達するナイト配達等があるが、これらの手
段を使用する場合は配達人にとって大変手間であるとい
う問題があった。

本考案は前記事情に鑑みてなされたもので、配達すべき
商品を隣人に預けた場合であっても、隣人に依頼主の氏
名及び品名を知られる心配がない宅配用荷札を提供する
ことを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

前記目的に沿う本考案に係る宅配用荷札は、届先記載
欄、依頼主記載欄及び品名記載欄を有している宅配用荷
札において、前記届先記載欄は露出され、前記依頼主記
載欄及び前記品名記載欄は取り外し可能な非透明覆いシ
ートによって覆われて構成されている。

ここに、前記非透明覆いシートは雨等から宅配用荷札を
保護する非透水性シートからなっている場合も本考案は
適用される。

〔作用〕

本考案に係る宅配用荷札は、届先記載欄と依頼主記載欄
と品名記載欄とを有している宅配用荷札において、前記
依頼主記載欄及び品名記載欄は取り外し可能な非透明覆
いシートによって覆われているので、配達の時点では依
頼主記載欄に記載された依頼主の氏名及び品名は読めな
いようになっている。

そして、届先本人に前記宅配用荷札が使用された商品が
届くと、前記非透明覆いシートを剥がすことができ、依
頼主の氏名、そして品名を確認することができる。

〔実施例〕

続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化し
た一実施例につき説明し、本考案の理解に供する。

ここに、第１図は本考案の一実施例に係る宅配用荷札の
正面図、第２図は前記実施例に係る宅配用荷札を使用し
た商品の斜視図である。

第１図に示すように、本考案の一実施例に係る宅配用荷
札10は、届先記載欄11と、依頼主記載欄12と、配達する
商品名が記載される品名記載欄13と、前記届先記載欄11
以外を覆う取り外し可能な非透明覆いシート14とを有し
て構成されている。以下、これらについて詳しく説明す
る。

前記届先記載欄11は届先の住所、氏名及び電話番号を記
載するようになっていて、少なくともこの部分だけが見
えるように開示されていれば確実に届先に商品を届ける
ことができるようになっている。

前記依頼主記載欄12は依頼者の住所、氏名及び電話番号
を記載するようになっていて、また、前記品名記載欄13
は配達する商品の品名を記載するようになっている。

前記非透明覆いシート14は非透水性シートの一例である
ビニールシートからなって、前記届先記載欄11以外を覆
うようにして構成されている。

また、前記届先記載欄11を非透明覆いシートが一体とな
ったビニールシートで覆うことも可能であるが、この場
合は少なくとも届先記載欄11が外部から見えるようにこ
の部分は透明としておき、他の部分、即ち依頼主記載欄
12及び品名記載欄13を覆う部分は非透明シートとして外
部から見えないようにしておく。

ここで、第１図に示すように、預かり年月日、引渡予定
日、荷物の使用目的及び伝票番号等の項目の記載は任意
であり、また、これらを非透明覆いシート14で覆うかど
うかも自由である。

続いて、宅配用荷札10の使用方法について説明すると、
まず、非透明覆いシート14を外した状態で、届先記載欄
11、依頼主記載欄12及び品名記載欄13等に所定の記載事
項を記載し、前記非透明覆いシート14を届先記載欄11が
見えるように貼付する。

そして、第２図に示すように、配達すべき商品15に貼付
すると、宅配用荷札10の届先記載欄11のみが見えるよう
になる。これによって、配達人は確実に届先の住所、氏
名及び電話番号がわかるので、配達に際しては何の支障
もない。

ここで、届先が不在であるときは隣人に前記宅配用荷札
10が使用された商品15を預けることになるが、届先記載
欄11以外については盲となっているので、隣人には、依
頼主が誰であるのか、商品15が何であるのかということ
はわからない。次に、届先本人が隣人から商品15を受け
取り、非透明覆いシート14を剥がすと盲となっていた依
頼主記載欄12及び品名記載欄13等が見えるようになる。

前記実施例では、宅配用荷札が一枚で構成されているも
のについて説明したが、通常の宅配用荷札は取扱店控、
業者控等数枚で構成されている場合が多く、これらにつ
いても同様に適用されるものである。

更には、届先記載欄をその他の記載欄から切り離して独
立させたもの、非透明覆いシートが封筒状になっている
ものについても、本考案を逸脱しない範囲で適用される
ものである。

〔考案の効果〕

本考案に係る宅配用荷札は以上の説明からも明らかなよ
うに、前記依頼主記載欄及び品名記載欄は取り外し可能
な非透明覆いシートによって覆われているので、仮に、
届先本人が不在で、商品が隣人に預けられた場合であっ
ても、依頼主の氏名及び送られた商品の品名を隣人に知
られることがない。

更には、前記のように隣人に依頼主の氏名を知られる心
配がないので、お預け禁止商品、プライベート商品及び
ナイト配達等の配達人にとって大変手間である配達手段
は必要なくなり、これによって、宅配便がより一層効率
良く配達されることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例に係る宅配用荷札の正面図、
第２図は前記実施例に係る宅配用荷札を使用した商品の
斜視図である。 〔符号の説明〕 10……宅配用荷札、11……届先記載欄、12……依頼主記
載欄、13……品名記載欄、14……非透明覆いシート、15
……商品

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】届先記載欄、依頼主記載欄及び品名記載欄
   を有している宅配用荷札において、前記届先記載欄は露
   出され、前記依頼主記載欄及び前記品名記載欄は取り外
   し可能な非透明覆いシートによって覆われていることを
   特徴とする宅配用荷札。
2. 【請求項２】前記非透明覆いシートは、非透水性シート
   からなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の宅配用荷
   札。