JPH07274920A - 微生物の繁殖抑制方法および殺菌方法 - Google Patents

微生物の繁殖抑制方法および殺菌方法

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JPH07274920A
JPH07274920A JP6077491A JP7749194A JPH07274920A JP H07274920 A JPH07274920 A JP H07274920A JP 6077491 A JP6077491 A JP 6077491A JP 7749194 A JP7749194 A JP 7749194A JP H07274920 A JPH07274920 A JP H07274920A
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Japan
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lysophospholipid
fatty acid
microorganisms
growth
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JP6077491A
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Inventor
Kokichi Hibi
孝吉 日比
Satoru Fujita
哲 藤田
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Nagoya Seiraku Co Ltd
Original Assignee
Nagoya Seiraku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人畜無害な成分によって微生物の成育を防止
し、その静菌効果によって、例えば食品等の対象物にお
ける微生物の繁殖を抑制することのできる微生物の繁殖
抑制方法および殺菌方法を提供すること。 【構成】 例えば大豆リン脂質などの酵素処理によって
得られるリゾリン脂質と各種脂肪酸とからなる混合物
(リゾリン脂質と脂肪酸のモル比が、脂肪酸/リゾリン
脂質で0.5〜6である混合物)を、水性溶液の形態で
カフェオレ等の食品に溶解・添加する。これにより、食
品等の対象物における細菌類、カビ、酵母などの微生物
の繁殖が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加工食品、農畜産物、
水産製品など、水分を含有し微生物による汚染を受けや
すい対象物中での、微生物の繁殖を防止する方法に関す
る。さらに詳しくは、細菌類特にグラム陽性菌及び真菌
類(カビ・酵母類)の繁殖を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食品に代表される微生物資化性の諸栄養
素と水分を含む有機物は、微生物による汚染を受けやす
く、従来から多くの微生物の繁殖防止方法が行われてき
た。塩蔵、冷凍、冷蔵、加熱滅菌及び殺菌、放射線照
射、保存料の添加その他である。これらの中で防腐剤、
防ばい剤の様な保存料による化学的な保存方法は、完全
な滅菌の不可能な食品などに用いられ、また特に、食品
などの開封後の保存性を延長する作用が優れている。現
在、これらの保存料としては、亜硫酸塩、安息香酸、ソ
ルビン酸、デヒドロ酢酸、パラオキシ安息香酸エステル
などの食品添加物や、酢酸やアルコール、スパイス類な
どが用いられ効果をあげている。しかし、酢酸、アルコ
ール、スパイス類は使用可能な対象が限定されるため、
汎用することが可能で毒性上全く安全で有効な天然物系
の保存料は少ない。近年は合成添加物の使用を好まない
消費者が増加し、安全な天然物による食品などの保存法
のニーズが高まっている。また全くの天然物からなる殺
菌剤、消毒液はアルコール以外に有効なものは少ない。
【0003】脂質系の物質には、微生物の殺菌や繁殖抑
制作用(静菌作用)があり、食品等の保存性の改良効果
があるものが知られている。例えば、酢酸からラウリン
酸に至る短鎖と中鎖の脂肪酸、中鎖脂肪酸のモノグリセ
リド、ショ糖脂肪酸エステル、リゾリン脂質などであ
る。これらの中で、リゾリン脂質(リゾレシチン)の細
菌に対する死滅効果や静菌効果は比較的顕著で、リゾレ
シチンの作用については、M.ラハブらが黄色ブドウ状
球菌と連鎖状球菌について(インフラメーション誌、3
巻、365頁、1979年)、近藤らがミコバクテリア
類とブドウ状球菌類について(ジャパン、メディカル、
サイエンス、バイオロジー誌、38巻、181頁、19
85年)、藤田が食塩との併用による細菌類への効果に
ついて(特開昭63−91306)、村田らがコーヒー
飲料の耐熱性細菌の発芽防止について(特公平5−11
937)、それぞれ報告している。しかし、以上に述べ
た物質の効果は必ずしも十分でなく、効能効果の点では
補助的な役割で用いられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は化学合
成品を避け、天然物によって微生物の成育を防止し、そ
の静菌効果によって、食品などの水分を含む諸製品の保
存性を向上させることのできる方法を提供すると共に、
一部の実施態様では本発明による方法を人畜無害の積極
的な殺菌方法として利用することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
無毒で安全な静菌効果のある天然物の探索を意図して、
種々検討の結果、リゾリン脂質と、不飽和脂肪酸及び/
または中鎖脂肪酸との混合物を食品などの対象物に添加
することによって、リゾリン脂質単独、または脂肪酸単
独使用の場合に比較して、それぞれ、数倍から500倍
に達する静菌効果を得ることを発見し、この発明を完成
した。
【0006】即ち、請求項1の発明(以下、第一発明と
記載)の微生物の繁殖抑制方法は、リゾリン脂質と脂肪
酸とのモル比が、脂肪酸/リゾリン脂質で0.5〜6で
ある混合物を、対象物に添加することを特徴とする。ま
た、請求項7の発明(以下、第二発明と記載)の微生物
の繁殖抑制方法は、リゾリン脂質と脂肪酸の混合物が植
物種子由来のリン脂質のホスフォリパーゼAー2による分
解物であり、上記混合物を対象物に添加することを特徴
とする。
【0007】更に請求項10の発明(以下、第三発明と
記載)の微生物の繁殖抑制方法は、リゾリン脂質と脂肪
酸の混合物が油分を含む粗植物性リン脂質のホスフォリ
パーゼAー2による分解物であり、上記混合物を対象物に
添加することを特徴とする。また、請求項11の発明
(以下、第四発明と記載)の殺菌方法は、請求項1ない
し10のいずれか記載の混合物によって対象物を処理す
ることを特徴とする。
【0008】本発明の混合物の利用方法は特に限定され
ないが、リゾリン脂質と脂肪酸の混合物の水中ミセル状
溶液(水性溶液)または水性分散液などを作り、食品な
どの対象物に添加する方法、あるいは前記混合物の水性
溶液を殺菌液として用いることが適する。この方法によ
って静菌される微生物は、細菌類ではグラム陽性菌に属
する枯草菌類、球菌類、連鎖状球菌類などであり、菌類
に関しては子嚢菌類、担子菌類などの真菌類などであ
り、それらの中には毒素を生産するなどヒトにとって有
害なものが多く含まれる。
【0009】なお、上記対象物としては、水分を含む食
品や水分活性の高い天然物、医薬品、化粧品がある。ま
た、殺菌剤として用いる方法としては、食品の表面、動
物の皮膚、植物体の殺菌がある。第一発明におけるリゾ
リン脂質と脂肪酸の混合物の構成比は、脂肪酸/リゾリ
ン脂質のモル比が0.5〜6であり、さらに好ましくは
前記モル比が0.7〜5であることを特徴とする。ここ
で用いられるリゾリン脂質は卵黄などの動物性、大豆な
どの植物性など特定する必要はないが、大豆リゾリン脂
質のような植物種子由来のものであって、リゾリン脂質
の全リン脂質に占める重量比が50%以上であるもの、
さらに好ましくはその比が70%以上であるものが適す
る。リゾリン脂質が大豆リゾリン脂質である場合、比較
的安価であるという点で好ましい。次いで、第一発明に
おいては、脂肪酸とリゾリン脂質とを混合して用いる
が、脂肪酸としては単一品種及び混合品種を用いること
ができる。
【0010】第二発明は、植物種子由来のリン脂質をホ
スフォリパーゼAー2処理した後、反応後の混合物から脂
肪酸の全量または一部を分離除去することなく用いるも
のである。つまり、上記リン脂質をホスフォリパーゼA
ー2によって分解処理してリゾリン脂質と脂肪酸の混合物
(分解物)を得た後、この混合物をそのまま第一発明と
同様に用いてもよく、また、要すれば、混合物に対して
別途に他の脂肪酸を加えることもできる。
【0011】第一、第二発明における混合物は、酵素反
応が十分進行しリゾリン脂質含有量が多く、かつ脂肪酸
のモル比が中鎖脂肪酸で4、前記不飽和脂肪酸では2を
越えない範囲では、脂肪酸量に支配されて透明またはほ
ぼ透明な水性ミセルまたは分散液を与える。またこれら
の混合物は脂肪酸比の大きい場合でも、ppmで表記す
るような希薄濃度ではほぼ透明な水溶液となる。
【0012】第三発明は、油脂を含むペースト状リン脂
質(食品用として用いられる一般的な粗大豆リン脂質な
ど)をホスフォリパーゼAー2処理した後、脂肪酸及び油
脂の全量または一部を分離除去することなく用いるもの
である。なお、この場合混合物は、水に加えて加熱、撹
拌すると透明なミセル溶液にならず、微細な油脂のエマ
ルションを含む水性分散液になるが、このものも本発明
の菌類の静菌方法に用いることができる。この方法で
は、前記発明に比べて、容易かつ安価に目的物を得るこ
とができる。
【0013】第一発明に用いるリゾリン脂質とは、大
豆、菜種、コーンなどの植物種子由来のリン脂質や卵黄
リン脂質を、ホスフォリパーゼAによって脱アシル化し
た、モノアシル体のリン脂質であって、通常は膵臓由来
のホスフォリパーゼAー2が用いられ、また微生物由来の
ホスフォリパーゼA(A-1またはA-2)も用いることが
できる。大豆油や菜種油の精製時にガムとして副生す
る、油分を含有するペースト状の粗リン脂質、特に、含
油の粗大豆リン脂質から作られる大豆リゾリン脂質は安
価であり本発明の原料に適する。
【0014】リン脂質のホスフォリパーゼA(Aー1及び
A-2)の分解物は、リゾホスファチジルコリン、リゾホ
スファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルイ
ノシトール、リゾホスファチジン酸などのモノアシルグ
リセロリン脂質と未反応のリン脂質、及び脂肪酸を含
む。これらの混合物からアセトン、酢酸エチル、エタノ
ールなどの溶剤処理によって精製したリゾリン脂質は本
発明の原料として適する。また、第一発明においては、
分画し特定な成分(リゾホスファチジルコリンなど)を
高めたリゾリン脂質や、化学合成されたリゾリン脂質も
同様に用い得る。なおこれらのリン脂質類の分析はHP
LC、TLC等によって容易に行うことができる。
【0015】前記酵素処理によっては全てのリン脂質を
リゾリン脂質にすることは困難で、ジアシル体リン脂質
が残存するが、リゾリン脂質の量はリン脂質全体の50
重量%以上であれば本発明の原料として用い得るが、7
0%以上であれば更に好ましい。さらに、本発明の目的
にはリゾリン脂質のリン脂質全体に対する含有率は高い
ことがより好適であるが、80重量%以上ではその効果
の増加が緩やかになる。このようなものであれば、リゾ
リン脂質が、例えば、通常の粗大豆リン脂質をホスフォ
リパーゼAー2で処理した後、水を除去し、アセトンや酢
酸エチルなどの溶媒で処理し油分と脂肪酸を除いたもの
でよい。いずれの場合にも、リゾリン脂質の量はその絶
対量で計算し、脂肪酸の量は混合物中の遊離脂肪酸の重
量である。
【0016】本発明において使用する脂肪酸は、炭素原
子数8−16個の飽和脂肪酸、カプリル酸、カプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸である。
中でもラウリン酸は特に優れた静菌効果が得られるので
好ましい。また炭素原子数8〜14の中鎖脂肪酸はそれ
らの混合物であっても、少量の他の脂肪酸が混在しても
よい。従って、ヤシ油、パームカーネル油などの脂肪酸
もまた適する。また、炭素原子数16以上の不飽和脂肪
酸としては、例えばパルミトオレイン酸、リノール酸、
リノレン酸、オレイン酸、アラキドン酸、エイコサペン
タエン酸、ドコサヘキサエン酸などの脂肪酸及びこれら
の混合物を用いることができ、少量のステアリン酸など
の飽和脂肪酸が混在していてもよい。以上の脂肪酸の中
から選ばれた、1種以上からなる脂肪酸を用いる。例え
ば、大豆油脂肪酸、ヤシ油脂肪酸のような各種脂肪酸の
混合物も用いることができる。混合脂肪酸の場合は分子
量は平均分子量を用いる。
【0017】本発明においては、前記リゾリン脂質を分
子量約500として計算し、その絶対量で、前記脂肪酸
とのモル比で(脂肪酸/リゾリン脂質)0.5から6の
範囲で、また特に好ましくは0.7から5の範囲で混合
する。脂肪酸が混合物である場合はその平均分子量によ
って計算する。混合物の水性ミセル溶液または水性分散
液は、例えば、エタノール/ヘキサンの等容混合液など
適当な有機溶媒を用い、加熱して相溶させた後、溶媒を
溜去し、さらに水に加熱溶解させて調製することができ
る。また脂肪酸が中鎖であり、かつ、リゾリン脂質に対
する相対量が比較的少ない場合には、加熱下でリゾリン
脂質の水性ミセル溶液に直接脂肪酸を加え撹拌して溶解
し調製することができる。前記モル比が0.5以上、よ
り好ましくは0.7以上であることが、静菌効果の点で
好ましい。一方、モル比が6以下、より好ましくは5以
下であれば、脂肪酸が析出しにくくなる傾向にあるので
好ましい。また、前記モル比が1以上では静菌効果が増
加するが、炭素原子数16以上の脂肪酸の場合はモル比
が1以上になると、次第にリゾリン脂質/脂肪酸の混合
ミセル内への脂肪酸の取り込みが困難になる。また、リ
ゾリン脂質/脂肪酸の混合物の脂肪酸のモル比が大きい
場合、中鎖脂肪酸の場合は、低濃度で水溶性があるが、
混合物が不飽和脂肪酸からなる場合は水溶性が低下す
る。このような場合は、アルコールなどの溶媒を加えて
溶解したものを使用することが好ましい。
【0018】食品などの対象物に前記混合物、またはそ
の水性ミセル溶液または水性分散液を添加する場合は、
その量はリゾリン脂質と脂肪酸の合計量で数ppmから
0.2重量%程度であることが適する。水分を含有する
食品系では、タンパク、多糖類、脂質など含有される栄
養成分の量によって、本発明の混合物の有効な添加量が
異なり、共存する他の栄養成分の量が増加するほど有効
な添加量は増加する傾向がある。(以降、本発明の混合
物の量または溶液の濃度とは、リゾリン脂質と脂肪酸の
合計量の重量%で示し、従って純度の低いリゾリン脂質
では実際の添加量は純度の逆数を乗じた数値になる。)
通常は対象物全体に対して、10ppmから0.1重量
%程度を、直接または混合物溶液として添加する。本発
明の混合物を直接殺菌液として利用する場合はその濃度
は0.01から0.2重量%の間にあることが適する。
【0019】前記の通り、リゾフォスファチジルコリン
に緑膿菌や連鎖球菌に対する殺菌作用のあること、また
ある種のリゾリン脂質にバチラス属の細菌に対する溶菌
性のあることも知られていた(土戸ら、1991年発酵
工学会講演要旨集)。しかし、リゾリン脂質のみの水性
ミセル溶液では、食品などに対するその効果は不十分で
あった。中鎖の脂肪酸や、そのモノグリセリドにも抗菌
作用や静菌作用のあることも知られていたが、それらの
作用はリゾリン脂質に比べるとはるかに弱く、細菌類に
対する効果の点で実用性に乏しかった。
【0020】リゾリン脂質と、中鎖脂肪酸及び/または
不飽和脂肪酸の混合物に、優れた界面活性作用があり、
通常の安全性の高い界面活性剤にない表面張力低下能、
強力な浸透性や展着性のあることは、本発明者らによっ
て公知である(特開平2−203928号、及びジャー
ナル・オブ・アメリカン・オイルケミスト・ソサイアテ
ィ誌、67巻、12号、1008頁(1990年)参
照)。しかし、この混合物の水性ミセル溶液や水性分散
液に優れた殺菌作用や静菌作用があり、両者をそれぞれ
単独に使用した場合に比較して、非常に顕著な相乗効果
のあることは、全く知られていなかった。
【0021】本発明者らは鋭意研究の結果、リゾリン脂
質/脂肪酸の混合物が細菌類特にグラム陽性菌、及び食
品に多く繁殖する真菌類のカビや酵母に対する強力な静
菌効果を有することを知り、本発明を完成した。ホスフ
ォリパーゼAー2は膵臓から分泌される消化酵素であり、
また、動植物の細胞膜やオルガネラ膜に遍在性の酵素で
あり、この酵素が働くとそこにはリゾリン脂質/脂肪酸
混合物が発生する。従って本発明の混合物は元来、少な
くとも高等動物には無害と考えられる。
【0022】以上の効果の理由は不明である。しかし、
ホスフォリパーゼAー2は動物が細菌の感染を受けた場合
に活性化し、局部に炎症を起こすことが知られている。
また、本発明者らによる最近の研究によると、大豆リゾ
レシチンと不飽和脂肪酸または中鎖脂肪酸の混合物は、
水溶性のタンパクと常温での結合性を有する。以上の諸
作用が働いて、微生物の細胞膜及び膜結合性酵素タンパ
クに、何らかの異常を起こさせる可能性も推定される。
リゾリン脂質自体の浸透作用は強くないが、特開平2−
203928号に開示の通り、リゾリン脂質/脂肪酸の
混合物の組合せによっては、強い浸透、湿潤、展着効果
が得られる。しかし、本発明の方法の効果は、本発明の
リゾリン脂質/脂肪酸の混合物と同程度の浸透、湿潤、
展着効果のある工業的界面活性剤、例えば、ポリオキシ
エチレンノニルフェノールエーテルやジアルキルスルホ
琥珀酸ナトリウムなどを代わりに用いても、それを得る
ことができない点で、単なる界面活性作用とは異なるこ
とが分かる。
【0023】本発明を実施するには、リゾリン脂質/脂
肪酸混合物またはリゾリン脂質/脂肪酸/油脂混合物
を、直接水分を含む食品に添加し溶解させるか、水性ミ
セル溶液または水性分散液にしたもの、また要すればア
ルコール溶液にしたものを、直接殺菌に用いるか、また
これを食品に混合添加する等の方法があるが、その方法
は特定されない。しかし通常は前記水性溶液または分散
液を予め濃厚溶液として準備し、必要量を希釈したり、
添加したりする方法が便利である。本発明の混合物はす
べての微生物に対して殺菌または静菌効果を有するわけ
ではないので、水性溶液として保存する場合は、殺菌後
冷蔵、酸性化、アルコール添加、アルコール溶液とする
など、何らかの防腐措置が必要になる。本発明の混合物
の水性溶液に他の補助的成分を加えることは、本発明の
効果を阻害しない範囲で行うことができる。また、本発
明の実施にあたって、他の食品成分、食品添加物等、例
えば、多価アルコール類、酸類、糖類、塩類、溶媒類、
スパイスなどを加えることもできる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の混合物の調製方法と実施例を
挙げて本発明の効果を検証するが、本発明はそれらに限
定されない。なお以降、%とはすべて重量%を意味し、
部はすべて重量部を意味する。また、低濃度の濃度表示
にはppmを用いた。
【0025】以下に本発明の実施例で使用した材料につ
いて記する。 (1)リゾリン脂質の調製:効果的なリゾリン脂質の調
製法としては、例えば、特開昭64−16595号開示
の方法の変法がある。即ち、加熱した豊年製油製含油大
豆リン脂質10Kgに、膵ホスフォリパーゼAー2(ノボ
社製レシターゼ10−L)20gを含む水道水2Kgを
加えて撹拌しW/Oエマルションとなし、脱気した後、
容器を窒素ガスで満たし、60℃に45時間静置し反応
を終了し、遠心分離によって上部に分離した油層を除い
た。沈降した水分を含む反応生成物と油分の混合物12
部にアセトン20部を加えて加熱撹拌し、冷却後沈澱物
を遠心分離して、リゾリン脂質をアセトン不溶物として
回収し、溶媒を溜去して大豆リゾリン脂質を得た。分析
の結果本品はリゾリン脂質83%を含有した。この大豆
リゾリン脂質をSLP83と略記する。 (2)リゾリン脂質/脂肪酸/油脂混合物の調製:前項
で得られた油分と水分を含む反応生成物の混合物は、リ
ゾリン脂質31%とリノール酸を主とする脂肪酸17%
を含有した。この混合物をOLF48と略記する。
【0026】さらに、この反応生成物を遠心分離し、上
部に分離した一部の油層(油分と脂肪酸)を除いたもの
は、リゾリン脂質35%と脂肪酸16%を含有した。こ
の混合物をOLF51と略記する。 (3)日本商事株式会社製の大豆リゾホスファチジルコ
リン、本品は純度99%以上であり、LPCと略記す
る。 (4)日清製油株式会社製の大豆リゾリン脂質で商品名
ベイシスLP−20Eを分析の結果、71%の大豆リゾ
リン脂質を含有した。本品をSLP71と略記する。 (5)脂肪酸:用いた脂肪酸はすべて日本油脂株式会社
製のもので、エクストラオレイン(オレイン酸92%、
[18:1と略記])、エクストラ リノレイック90
(リノール酸90%、[18:2と略記])、エクスト
ラ リノレニック90(リノレン酸90%、[18:3
と略記])、NAA−162(パルミチン酸99%、
[16と略記])、NAA142(ミリスチン酸98
%、[14と略記])、NAA−122(ラウリン酸9
9%、[12と略記])、NAA−102(カプリン酸
99%、[10と略記])、NAA−82(カプリル酸
99%、[8と略記])、A−1240(ヤシ脂肪酸、
[COと略記])である。 [リゾリン脂質/脂肪酸混合物の調製]SLP83の6
1部と、エクストラ リノレイック90の28部を、エ
タノール/ヘキサン等容混合液500部中で相溶させ溶
媒を溜去したものを、18:2/LP83と略称する。
このものは大豆リゾリン脂質とリノール酸の等モル混合
物である。同様にしてSLP83の61部に対して、そ
れぞれ、エクストラ リノレニックを28部、NAA−
122を20部、NAA−102を17部、A−124
0を21部とからなる混合物を調製し、これらをそれぞ
れ、18:3/LP83、12/LP83、10/LP
83、CO/LP83と略記する。これらはすべて大豆
リゾリン脂質と各脂肪酸の等モル混合物である。未精製
の酵素処理レシチンであるOLF48、OLF51で
は、所用濃度の溶液はリゾリン脂質と脂肪酸の合計量を
純分とした換算量を熱水に溶解した。
【0027】SLP83の61部と、NAA−122の
16部の混合物、及びSLP83を61部と、NAA−
122を40部の混合物を前記と同様にして調製し、こ
れらをそれぞれ、12/LP×0.8、12/LP×2
と略記する。同様にして、SLP83とNAA−122
の混合物で脂肪酸のモル比(脂肪酸/リゾリン脂質)
を、0.5、3、4、5倍にしたものを、それぞれ、1
2/LP×0.5、12/LP×3,12/LP×4,
12/LP×5と略記する。また、SLP83とNAA
−102の混合物(脂肪酸/リゾリン脂質のモル比が6
の混合物)を10/LP×6と略記する。なお、比較例
として、SLP83とNAA−122の混合物で脂肪酸
/リゾリン脂質のモル比を0.3としたものを前記と同
様にして調製した。これを12/LP×0.3と略記す
る。
【0028】SLP71の70部に対し、エクストラ
リノレイック90の28部、またNAA−122の20
部を、前記と同様に処理して混合物を得た。それぞれ、
18:2/LP71、12/LP71と略記する。さら
に、脂肪酸とリゾホスファチジルコリン(LPC)の混
合物についても試験したが、おなじく、ラウリン酸との
等モル混合物で12/LPCのように略記した。いずれ
の場合も、各略記号の分子は脂肪酸を示し、分母はリゾ
リン脂質の種類を、×0.5,×2,×3等はモル比を
示し、等モル混合物の場合はモル比を省略した。 [水性溶液の調製と試験方法]以上の方法で得られた各
混合物を水に溶解して原液とし、オートクレーブによっ
て滅菌した後、生理的食塩水で希釈して必要濃度(pp
mまたは%表示)にしたものに、微生物を加えて接触さ
せることにより、細菌類と真菌類に対するインビトロで
の抗菌性試験を実施した。また実際にカフェオレに添加
して効果の試験を行った。以下の実施例で示す混合物の
濃度は、大豆リゾリン脂質と脂肪酸の合計値の、処理溶
液または食品全量に対する添加重量濃度で算定し、pp
m及び重量%で示した。なお脂肪酸含有量が多く水に溶
解しにくいものは、希釈前の濃厚原液にアルコールを加
えて溶解したものを、無菌水または食品に添加し希釈し
て用いたが、添加量はいずれの場合も微量でありアルコ
ールの効果は無視できる。なお、これらの濃度はすべて
純分濃度であり、低純度のリゾリン脂質の場合実際の添
加量は純分(純度)の逆数を乗じたものである。 [実施例1]バチルス属subtilis(IFO−1
3719)をポリペプトン1%、酵母エキス0.2%、
硫酸マグネシウム(7H2O)0.1%からなる液体培
地に接種し37℃で一夜振騰培養した。この培養液を同
一の培地に接種し、37℃で1−1.5時間振騰培養し
て、吸光度(OD)が0.04程度になるまで増殖させ
た。上記脂肪酸とLP類及びLPCの等モル混合物溶
液、及びOLF水溶液を無菌の0.9%生理食塩水で希
釈し、実施例、比較例に表示する所定濃度に調節したも
の10mlに、前記培養菌体を接種し菌濃度を約105
/mlにし、振騰しながら37℃に30分間保持する。
なお、対照として単なる0.9%生理食塩水に接触させ
たものを用いた。これらの菌体分散液を数段階に希釈し
て、常法によって一般細菌寒天培地を用いて37℃で1
日間培養し生菌数を測定した。以上の方法で、生菌体の
数を対照の1/100に減少させるに要する実施例混合
物、リゾリン脂質または脂肪酸(ラウリン酸)単独使用
の場合の比較例の濃度(有効濃度)を求めた結果を表1
に示す。なお、比較例として、ラウリン酸以外の各種脂
肪酸についても同様に試験を行った。その結果、各脂肪
酸単独では溶解性の問題もあるが1mM(0.02−
0.03%)の飽和濃度以上の添加で、中鎖脂肪酸、リ
ノール酸、ヤシ脂肪酸に効果が認められたにすぎなかっ
た。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果より明らかな様に、比較例1−
1〜4においては有効濃度が75〜200ppmと高い
値であった。これに対して、実施例1−1〜12の混合
物においては、有効濃度が比較例に比べて低い値であ
り、優れた静菌効果が得られることが判った。中でも、
ラウリン酸を含んだ実施例1−2,1−8は特に静菌効
果に優れていた。 [実施例2]スタフィロコッカス属aureus(IF
O−14462)を用いたほかは実施例1と同様にし
て、種々の実施例、比較例の試験を行った結果を表2に
示す。なお、比較例として、各種脂肪酸についても同様
に試験を行った。その結果、各脂肪酸単独では溶解性の
問題もあるが1mMの飽和濃度以上の添加で、カプリン
酸、ラウリン酸、リノール酸、ヤシ脂肪酸に効果が認め
られたにすぎなかった。
【0031】
【表2】
【0032】表2の結果より明らかな様に、比較例2−
1〜3においては有効濃度が0.25%〜0.5%と高
い値であった。これに対して、実施例2−1〜11の混
合物においては、有効濃度が比較例に比べて低い値であ
り、優れた静菌効果が得られることが判った。また、リ
ゾリン脂質と脂肪酸の等モル混合物である実施例2−1
〜2−6の中で比較すると、ラウリン酸を含んだ実施例
2−2,2−6は特に静菌効果に優れていた。また、脂
肪酸/リゾリン脂質のモル比が異なる実施例2−7〜1
1の中で比較すると、モル比が0.7以上である実施例
2−8〜11においては特に優れた効果が得られた。 [実施例3]ラクトバチラス属plantarum(I
AM−1041)を一般乳酸菌培地に接種し37℃で一
夜靜置培養した。この培養液を同一の培地に接種し、3
7℃で4時間靜置培養して、吸光度(OD)が0.2程
度になるまで増殖させた。その後は実施例1と同様の方
法で、本発明の混合物の生理的食塩水溶液に菌を接触さ
せ、BCPプレートカウントアガー培地を用いて、37
℃で1日間培養し、生菌数を測定し、対照と比較した。
以上の方法で、生菌体の数を対照の1/100に減少さ
せるに要する本発明の実施例混合物、リゾリン脂質単独
使用の場合の比較例の濃度を求めた結果を表3に示す。
なお、比較例として、各種脂肪酸についても同様に試験
を行った。その結果、各脂肪酸単独では1mMの飽和濃
度以上の添加で、カプリン酸、ラウリン酸、リノール
酸、ヤシ脂肪酸に効果が認められたにすぎなかった。
【0033】
【表3】
【0034】表3の結果より明らかな様に、比較例3−
1においては有効濃度が0.5%で無効であった(即ち
生菌体の数が対照の1/100に減少しなかった)。ま
た比較例3−2の混合物においても有効濃度が3000
ppmと高い値であった。これに対して、実施例3−1
〜11の混合物においては、有効濃度の値が1000p
pm以下と低い値であり、優れた静菌効果が得られるこ
とが判った。また、リゾリン脂質と脂肪酸の等モル混合
物である実施例3−1〜5の中で比較すると、ラウリン
酸を含んだ実施例3−2は特に静菌効果に優れていた。
また、脂肪酸/リゾリン脂質のモル比が異なる実施例3
−6〜11の中で比較すると、モル比が0.7以上であ
る実施例3−7〜11においては特に優れた効果が得ら
れた。 [実施例4]ストレプトコッカス属species(I
FO−3535)について、実施例3と同様にして試験
を行った結果を表4に示す。なお各脂肪酸単独では実施
例3と同様に、1mMの飽和濃度以上の添加で、カプリ
ン酸、ラウリン酸、リノール酸、ヤシ脂肪酸に効果が認
められたにすぎなかった。
【0035】
【表4】
【0036】表4の結果より明らかな様に、比較例4−
1においては有効濃度が0.5%で無効であった。また
比較例4−2の混合物においても有効濃度が3000p
pmと高い値であった。これに対して、実施例4−1〜
11の混合物においては、有効濃度の値が1000pp
m以下と低い値であり、優れた静菌効果が得られること
が判った。また、リゾリン脂質と脂肪酸の等モル混合物
である実施例4−1〜5の中で比較すると、ラウリン酸
を含んだ実施例4−2は特に静菌効果に優れていた。ま
た、脂肪酸/リゾリン脂質のモル比が異なる実施例4−
6〜10の中で比較すると、モル比が0.7以上である
実施例4−8〜10においては特に優れた効果が得られ
た。 [実施例5]サッカロミセス属cerevisiae
(IFO−2347)をグルコース1%のYM液体培地
に接種し、30℃で1夜振騰培養した後、同一の培地に
植えつぎ3.5時間30℃で培養して、吸光度(OD)
が0.15程度になるまで増殖させた。その後は実施例
1と同様の方法で、本発明の混合物の生理的食塩水溶液
に菌を接触させ、YMアガー培地を用いて、30℃で2
日間培養し、生菌数を測定した。以上の方法で、生菌体
の数を対照の1/100に減少させるに要する本発明の
実施例混合物、リゾリン脂質単独使用の場合の比較例の
濃度を求めた結果を表5に示す。なお、比較例として、
各種脂肪酸についても同様に試験を行った。その結果、
各脂肪酸単独では1mMの飽和濃度以上の添加で、カプ
リン酸、ラウリン酸、リノール酸、ヤシ脂肪酸に効果が
認められたにすぎなかった。
【0037】
【表5】
【0038】表5の結果より明らかな様に、比較例5−
1においては有効濃度が0.5%で無効であった。これ
に対して、実施例5−1〜6の混合物においては、有効
濃度の値が400ppm以下と低い値であり、優れた静
菌効果が得られることが判った。また、カプリン酸を含
んだ実施例5−1及びラウリン酸を含んだ実施例5−2
は特に静菌効果に優れていた。 [実施例6]市販のカフェオレを使用して繁殖抑制効果
試験を実施した。カフェオレ(株式会社 東京めいらく
製造)を滅菌処理を施した容器に分注し、実施例1と同
様に培養したバチルス属subtilis(IFO13
719)を菌濃度10/mlとなるよう接種した後、1
2/LP83を有効濃度500ppmとなるように添加
して密封した。室温に30日保管した後菌数の測定を実
施したが検出されなかった。 [比較例6]カフェオレに実施例6と同様の操作を実施
し、12/LP83を添加せず密閉し、室温に30日保
管した後、菌数の測定を実施した。その結果7.9×1
7/mlの菌数を検出した。
【0039】以上実施例6及び比較例6の結果より、混
合物12/LP83を添加することにより優れた静菌効
果が得られることが判った。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明において
は、人畜無害なリゾリン脂質と脂肪酸との混合物によっ
て、細菌類、真菌類等の微生物の繁殖を抑制することが
できるという効果がある。
【0041】また、特に請求項7の発明(第二発明)に
おいては、用いられるリゾリン脂質/脂肪酸の混合物を
単一原料より簡便に得ることができるという効果があ
る。更に、請求項10の発明(第三発明)においては、
リゾリン脂質/脂肪酸の混合物を、第二発明にも増して
容易にかつ安価に得ることができるという利点がある。
【0042】また、請求項11の発明(第四発明)にお
いては、請求項1ないし10のいずれか記載の人畜無害
な混合物によって対象物を処理することにより、安全に
殺菌を行うことができるという利点がある。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リゾリン脂質と脂肪酸とのモル比が、脂
    肪酸/リゾリン脂質で0.5〜6である混合物を、対象
    物に添加することを特徴とする微生物の繁殖抑制方法。
  2. 【請求項2】 リゾリン脂質が植物種子由来及び動物由
    来のいずれか一方または両方である請求項1記載の微生
    物の繁殖抑制方法。
  3. 【請求項3】 リゾリン脂質が大豆リゾリン脂質である
    請求項2記載の微生物の繁殖抑制方法。
  4. 【請求項4】 脂肪酸が炭素原子数8〜16個の飽和脂
    肪酸及び炭素原子数16以上の不飽和脂肪酸からなる群
    から選ばれた、1種以上からなるものである請求項1な
    いし3のいずれか記載の微生物の繁殖抑制方法。
  5. 【請求項5】 脂肪酸がラウリン酸である請求項1ない
    し3のいずれか記載の微生物の繁殖抑制方法。
  6. 【請求項6】 脂肪酸がヤシ油及びパームカーネル油の
    いずれか一方または両方の脂肪酸である請求項1ないし
    3のいずれか記載の微生物の繁殖抑制方法。
  7. 【請求項7】 リゾリン脂質と脂肪酸の混合物が植物種
    子由来のリン脂質のホスフォリパーゼAー2による分解物
    であり、上記混合物を対象物に添加することを特徴とす
    る微生物の繁殖抑制方法。
  8. 【請求項8】 上記植物種子由来のリン脂質が大豆リン
    脂質である請求項7記載の微生物の繁殖抑制方法。
  9. 【請求項9】 リゾリン脂質と脂肪酸の混合物の水中分
    散液を対象物に添加することを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれか記載の微生物の繁殖抑制方法。
  10. 【請求項10】 リゾリン脂質と脂肪酸の混合物が油分
    を含む粗植物性リン脂質のホスフォリパーゼAー2による
    分解物であり、上記混合物を対象物に添加することを特
    徴とする微生物の繁殖抑制方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか記載の
    混合物によって対象物を処理することを特徴とする殺菌
    方法。
  12. 【請求項12】 繁殖が抑制される微生物がグラム陽性
    菌である請求項1ないし10のいずれか記載の微生物の
    繁殖抑制方法。
  13. 【請求項13】 繁殖が抑制される微生物が真菌類であ
    る請求項1ないし10のいずれか記載の微生物の繁殖抑
    制方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015101580A (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 キユーピー株式会社 多剤耐性グラム陽性菌抗菌剤及び外用剤
CN105995958A (zh) * 2016-05-19 2016-10-12 丽江和融生物种植有限公司 一种羊肚菌的加工方法

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