JPH07274157A - 船舶等の海上監視装置 - Google Patents

船舶等の海上監視装置

Info

Publication number
JPH07274157A
JPH07274157A JP6046394A JP6046394A JPH07274157A JP H07274157 A JPH07274157 A JP H07274157A JP 6046394 A JP6046394 A JP 6046394A JP 6046394 A JP6046394 A JP 6046394A JP H07274157 A JPH07274157 A JP H07274157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ship
water discharge
alarm
signal
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6046394A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Yamamoto
隆洋 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ANIMA DENSHI KK
FUJI BOEKI CO Ltd
FUJI BOEKI KK
Original Assignee
ANIMA DENSHI KK
FUJI BOEKI CO Ltd
FUJI BOEKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ANIMA DENSHI KK, FUJI BOEKI CO Ltd, FUJI BOEKI KK filed Critical ANIMA DENSHI KK
Priority to JP6046394A priority Critical patent/JPH07274157A/ja
Publication of JPH07274157A publication Critical patent/JPH07274157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41BWEAPONS FOR PROJECTING MISSILES WITHOUT USE OF EXPLOSIVE OR COMBUSTIBLE PROPELLANT CHARGE; WEAPONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F41B9/00Liquid ejecting guns, e.g. water pistols, devices ejecting electrically charged liquid jets, devices ejecting liquid jets by explosive pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41HARMOUR; ARMOURED TURRETS; ARMOURED OR ARMED VEHICLES; MEANS OF ATTACK OR DEFENCE, e.g. CAMOUFLAGE, IN GENERAL
    • F41H11/00Defence installations; Defence devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 自己の船舶Sに固定した監視カメラ2で海上
の監視エリアE1を撮影し、その映像をモニター画面1
5aに映し出す。同エリアE1内に海賊船Aが侵入する
と、画像処理センサー14が同海賊船Aの侵入をモニタ
ー画面15a上のセンサーポイントに基づいて検出し、
その後位置検知ユニット16が上記センサーポイントの
アドレスデータに基づいて同海賊船Aの位置データを検
出し、同データに基づいてプリセットコントローラ17
が上記位置データに対応する放水角度信号を設定し、同
角度信号により放水機8の放水角度等を設定して、上記
監視エリアE1内の海賊船Aに向けて放水するように構
成する。 【効果】 海賊船の接近を無人で検知し得て、同海賊船
に向けて自動的に放水動作を行って、同海賊船を退避さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶に取り付けられた
監視カメラで海上の特定のエリアを撮影し、テレビ画面
上で上記エリア内に侵入した海賊船等の他の船舶を自動
的に検知し、かつ同他の船舶等の位置データに基づい
て、放水等により同船舶を退避等させることのできる船
舶等の海上監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる海賊船の出没は中世の歴史上の
出来事だと思われているが、世界の一部の国では現在で
も起こっている。特にこの2,3年、東南アジア海域で
は頻繁に起こっており、特にマラッカ海峡は狭くて浅い
ために最も危険であると言われている。海賊行為は乗務
員の貴金属や積み荷の強奪以外にも殺害などが起こって
おり、このような直接被害以外に、海賊行為の後に操縦
者がいない状態で船が無人で航行し、船がタンカーやL
NG船であった場合は衝突時の爆発や大火災の発生、更
に油漏れによる公害発生という深刻な問題を引き起こす
可能性を秘めている。
【0003】従来、このような海賊船を監視する方法と
しては、夜間走行中に乗務員が海面を監視し続けたり、
監視カメラ装置を船舶に取り付け、監視者がモニターテ
レビ画面を見続けることにより行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
方法では、監視者が海賊船の接近を確認したとき、その
旨乗務員に知らせて何らかの撃退方法をとっていたが、
監視者が海面或いは監視カメラを見続けることは肉体
的、精神的な苦痛を伴っていた。また、海賊船の見落と
し等の問題もあり、何らかの効果的な対策が望まれてい
た。
【0005】本発明は、海賊船等の船舶の発見、警報、
位置確認、撃退をすべて無人かつ自動に行うことができ
る船舶等の海上監視装置を提供するものである。
【0006】より具体的には、本発明は自己の船舶に接
近してくる海賊船等の他の船舶を監視カメラで撮影した
映像信号に基づいてテレビ画面上で認識すると共に、上
記他の船舶の位置データを検出し、同位置データに基づ
いて放水手段により上記他の船舶に向けて放水すること
のできる船舶等の海上監視装置を提供することを目的と
する。
【0007】また、海賊船等の他の船舶が自己の船舶に
とって危険な所定距離以上近づいたことを検出し得る船
舶等の海上監視装置を提供することを目的とする。
【0008】また、複数の監視カメラにより複数の監視
エリアを監視し得る船舶等の海上監視装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】また、海賊船等の他の船舶の検出に基づい
て乗務員等に警報を発することができ、また同船舶の位
置情報を含む警報をも発することのできる船舶等の海上
監視装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1に、船舶の適所に海面上の特定の監視
エリアを撮影可能に設置された監視カメラと、同監視カ
メラからの映像信号をモニター画面上に映し出すモニタ
ーテレビと、上記船舶の適所に設置され上記監視エリア
内に侵入した他の船舶等に放水し得る放水手段とを具備
する船舶等の海上監視装置であって、上記モニターテレ
ビ画面上に複数のセンサーポイントを設定して同ポイン
トのアドレスデータを記憶すると共に、上記監視カメラ
からの映像信号を所定のフィールド間隔で比較して、上
記監視エリア内に侵入した他の船舶等の映像を上記セン
サーポイントの濃度変化として検知してアラーム信号を
発生する画像処理手段と、上記アラーム信号の入力に基
づいて濃度変化の生じた上記センサーポイントのアドレ
スデータに対応する位置データを発生する位置検知手段
と、各センサーポイントの位置データに対応する上記放
水機の放水角度制御信号を予め記憶している記憶部を有
し、上記位置データの入力に基づいて同位置データに対
応する放水角度制御信号を上記記憶部から読み出すプリ
セットコントローラと、上記プリセットコントローラで
読み出された放水角度制御信号に基づいて、上記放水手
段の放水角度を設定すると共に、同放水手段で上記監視
エリア内の上記他の船舶等に向けて放水し得る放水制御
手段とを設けたものであることを特徴とする船舶等の海
上監視装置、第2に、上記画像処理手段は、濃度変化の
生じたセンサーポイントの数をカウントするカウント手
段を有し、同カウント値が所定の数に達したことに基づ
いて上記アラーム信号を発するものであることを特徴と
する上記第1記載の船舶等の海上監視装置、第3に、上
記監視カメラを上記船舶の屋外適所に複数設置して、海
面上の複数の監視エリアを監視可能に構成し、上記各監
視カメラからの映像信号を画像処理ユニットに選択的に
入力可能に構成したものであることを特徴とする上記第
1又は2記載の船舶等の海上監視装置、第4に、上記画
像処理手段からのアラーム信号に基づいて警報を発する
警報発生手段を具備することを特徴とする上記第1又は
2又は3記載の船舶等の海上監視装置、第5に、上記警
報発生手段は上記他の船舶の位置情報を含む警報を発す
るものであることを特徴とする上記第4記載の船舶等の
海上監視装置、により構成されるものである。
【0011】
【作用】監視カメラで撮影された監視エリアの映像は、
モニターテレビのモニター画面上に映し出される。同モ
ニター画面には予め任意の位置、又は画像全体に複数の
センサーポイントを設定しておく。上記監視エリア内に
海賊船等の他の船舶が侵入すると、同他の船舶は上記モ
ニター画面上に写し出される。画像処理手段は上記監視
カメラからの映像信号を所定のフィールド間隔で順次比
較しており、監視エリア内に上記他の船舶等が侵入する
と、同船舶の映像を上記センサーポイントの濃度変化と
して検出してアラーム信号を発生する。位置検出手段は
上記アラーム信号に基づいて濃度変化の生じた上記セン
サーポイントのアドレスデータを上記画像処理手段から
の信号に基づいて認識し、同アドレスデータに対応する
位置データ(例えば、X,Y座標上の位置)を決定す
る。次にプリセットコントローラがその記憶部から上記
位置データに対応する放水角度制御信号を読み出し、同
制御信号を放水制御手段に送出する。同放水制御手段
は、上記制御信号に基づいて放水手段の放水角度を設定
し、上記他の船舶に向けて放水を行う。これにより、上
記海賊船等の他の船舶に向けて放水を行い、同船舶の接
近を阻止することができ、海賊行為等の危険を回避する
ことができる。
【0012】また、監視エリア内の海賊船等の他の船舶
の映像が小さく、未だ自己の船舶とかなりの距離がある
場合は、センサーポイントの数が所定値に達しないた
め、アラーム信号は出力されない。上記船舶が自己の船
舶に接近してモニター画面上の海賊船等の映像が大きく
なり、上記センサーポイントの数が所定の数に達したと
きにアラーム信号が発生し、放水動作が行われることに
なる。これにより海賊船等の他の船舶が自己の船舶にと
って危険な所定距離以上接近したときのみ放水動作が行
われる。
【0013】また、複数の監視カメラからの映像信号を
選択的に画像処理ユニットに入力可能であるから、上記
複数の監視カメラからの映像信号を一定間隔毎に切り換
えることにより、複数の監視エリアを継続して監視する
ことができる。
【0014】また、アラーム信号の発生に基づいて警報
発生手段が警報を発し得て、船の船員に海賊船等の接近
を警告することができる。
【0015】また、アラーム信号の発生に基づいて警報
発生手段が他の船舶の位置情報を含む警報を発するた
め、船の船員及び乗船客等に海賊船等の接近を確実かつ
有効に警告することができる。
【0016】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例
を詳細に説明する。まず、図1により本発明装置の全体
の構成を説明する。本装置は船舶の室外に設けられる屋
外部1aと、船舶の室内に設置される屋内部1bとより
構成されている。
【0017】2は上記屋外部1aにおいて船舶Sの屋外
後部に設置された監視カメラであり(図8参照)、海上
の特定の監視エリア(例えば図8の監視エリアE1)を
撮影する。同カメラ2において3はレンズであり、画角
に応じて各種のサイズがあるので、監視エリア及び海賊
船との距離等に応じて最適なサイズのレンズが取り付け
られている。
【0018】4はカメラ部であり、CCD等の電化結合
素子による撮像板を有するCCDカメラが用いられてい
る。尚、カメラ部4としてビジコン等の撮像管系カメラ
も適用できるが、耐用年数及び価格面、普及率等からい
ってCCD系のカメラが好ましい。上記CCDカメラの
最低被写体照度が各製造メーカで異なるが、暗闇になる
と同カメラの特性上撮影できなくなるため、夜間はある
程度の照明を用いるか、或いは暗視カメラ(高感度カメ
ラ)を用いる。また海上の屋外は自然環境が悪いため、
上記レンズ3及びカメラ部4はカメラハウジング5内に
収納されている。上記ハウジング5内には自然環境に応
じて冷却用ファンやヒーター等が設けられており、また
同ハウジング5の材料には耐塩材が使用されている。上
記カメラで撮影された映像信号は、映像ケーブル6を介
して後述する画像処理センサー(画像処理手段)14に
送出される。尚、7は上記カメラハウジング5を船舶上
に角度調整可能に支持する固定台である。
【0019】8は同じく船舶Sの屋外後部に設置された
放水機(図8参照)であり、放水ノズル9aを有する放
水部9、ポンプ10、貯水タンク11、上記放水部9の
上下方向及び水平方向(左右方向)への角度調整を行う
旋回部12とより構成されている。尚、放水機8、ポン
プ10、貯水タンク11で放水手段が構成されている。
上記旋回部12はリレーボックス13からの角度制御信
号により内蔵するモータ(図示せず)を駆動し、上記放
水部9を上下方向に約45度、左右方向に約300度回
転可能になっており、上記放水部9の停止位置において
はギヤ等で同放水部9を確実に停止できるようになって
いる。上記放水部9の回転角度は上記角度に限定され
ず、各種の角度に設定が可能である。
【0020】上記ポンプ10は上記リレーボックス13
からの制御信号によりバルブ等を開いて貯水タンク11
の水を放水部9に送り出す。尚、上記放水部9の先端は
水圧や放水距離に応じた各種の放水ノズル9aを取り付
け可能となっており、上記水圧、放水距離等に応じて予
め最適のものを取り付けておく。
【0021】14は上記画像処理センサーであり、上記
監視カメラ2から映像ケーブル6を介して入力する映像
信号をモニターテレビ15のモニター画面15a上に映
し出し、同モニター画面15aに映し出された海賊船A
等の映像が自己の船舶Sに接近して所定の大きさになる
と、画面15a上に設定したセンサーポントにより同海
賊船Aを検出し、同センサーポイントのアドレスデータ
等の位置データ及びアラーム信号を位置検知ユニット
(位置検知手段)16に出力する。
【0022】上記位置検知ユニット16は上記アドレス
データに基づいてモニター画面15a上の上記海賊船A
の位置をXY座標により決定するものであり、決定した
位置を示す位置信号をプリセットコントローラ17に出
力するものである。
【0023】上記プリセットコントローラ17は上記位
置信号に対応する上記放水部9の上下の角度、左右の角
度を示す上下左右角度データ等が予めプリセットされて
おり、入力する位置信号に基づいて上記角度を決定し、
上下角度制御信号、左右角度制御信号(放水角度制御信
号)を制御ケーブル18を介して上記リレーボックス1
3に出力するものである。尚、旋回部12及びリレーボ
ックス13により放水制御手段が構成されている。
【0024】次に、上記画像処理センサー14の具体的
構成を図2に基づいて説明する。図2は上記画像処理セ
ンサー14の構成を示しており、20はビデオ入力端子
であり、上記監視カメラ2で捕らえたビデオ信号が入力
する。21はクランプ回路であり、画像の変化によって
シンクレベルが変化しないようにビデオ信号をペデスタ
ルクランプして電圧を一定にし、輝度信号を出力するも
のである。
【0025】22は上記ビテオ信号より水平同期信号を
分離する水平同期分離回路である。23は上記水平同期
信号に基づいて1画面(1フィールド)の垂直方向を5
2ライン(又は208ライン)に分割するための垂直ア
ドレスカウンター、24は上記1画面の水平ラインを6
4ドット(又は256ドット)に分割するための水平ア
ドレス発振器であり、これらにより1画面を水平64
(又は256)、垂直52(又は208)の全3328
(又は13312)のセンサーポイントを設定する(図
5参照)。尚、これはNTSCの規格の場合であり、P
ALの規格の場合は、水平64(又は256)、垂直6
4(又は256)の計4096(又は16384)のセ
ンサーポイントとなる。また上記センサーポイントを設
定すると同時にこれらのポイントをRAM26のアドレ
スとして割り付けて、同RAM26に全センサーポイン
トを記憶しておく。これにより、センサーポイント位置
がRAM26内で記録/更新を繰り返すことができる。
尚、上記センサーポイントの数はこれに限定されること
はなく、被写体に応じて増加、減少することができる。
【0026】25は6ビットのA/D変換器であり、上
記輝度信号をデジタル信号に変換し、64段階の白、黒
の濃度変化(階調)に区分するものである。該A/D変
換器25は変換後のデジタル信号をROM27及びRA
M26に送出する。26は上記デジタル信号を記憶する
RAMであり、順次入力する1フィールド分のデジタル
信号をサンプリングデータとして記憶すると共に、4フ
ィールドに1回のタイミング(1/15秒単位)で同旧
サンプリングデータを更新しながら上記ROM27に送
り出す。そして、上記ROM27において上記A/D変
換器25から入力する新サンプリングデータと上記旧サ
ンプリングデータとが4フィールド毎に比較される。即
ち、RAM26の書き込みはアラーム信号の出力に関係
なく、4フィールドに1回更新されるようになってい
る。但し、上記RAM26は後述するアラームカウンタ
30からのアラーム信号が感知用RAM32に入力した
ときは、記憶した上記旧サンプリングデータをその都度
更新するように構成している。
【0027】27は図3に示すような参照用コードが予
め設定されているROMであり、上記A/D変換器25
から新サンプリングデータが、上記RAM26から旧サ
ンプリングデータが入力する。上記ROM27には、上
記新旧サンプリングデータの輝度レベルに応じて濃度変
化ありの感帯、及び濃度変化なしの不感帯がルックアッ
プテーブル(参照用コード、図3参照)が設定されてお
り、このコードを参照することにより、新旧サンプリン
グデータの各センサーポイント上に濃度変化があったか
否かを検出するものである。そして、該比較の結果、何
れかのセンサーポイント上に濃度変化があったときは、
センサーポイントの位置信号を含むアラーム信号(8ビ
ットの出力データ)を出力するように構成されている。
センサーポイントの画像レベルは上述のようにA/D変
換器25により理論上64段階の濃度変化(白黒の階
調)を区別することができるように構成されているが、
画像レベルは微妙に変化しており、この変化を直接信号
として使用すると誤動作を生じるため、上記ROM27
内に上記参照用コードを予め設定し、安定したアラーム
信号を取り出している。
【0028】28はマルチプレクサ選択回路であり、上
記ROM27から入力するアラーム信号をセンサー感度
スイッチ29で設定された感度に基づいて選択し、設定
された感度のアラーム信号のみを出力するものである。
上記センサー感度スイッチ29は上記アラーム信号の感
度を8段階に設定できるようになっている。これによ
り、不確実な濃度変化(例えば、雲や背景の動き等)を
排除して、確実に濃度変化のあったものだけを検出する
ことができる。
【0029】30はアラームカウンタ制御回路(カウン
タ手段)であり、上記マルチプレクサ選択回路28から
入力するアラーム信号をカウントするものであり、アラ
ーム信号がマーカー点数スイッチ31で設定されたマー
カー点数の数(センサーポイントの数)と一致すると、
感知用RAM32にアラーム信号を送出するものであ
る。かかるマーカー点数の数は検知可能なモニター画面
上に写る物体の大きさを設定するためのものであり、海
賊船がある一定距離以上自己の船舶Sに近づいたことを
モニター画面15a上の海賊船の映像の大きさに対応す
る同マーカー点数の数(センサーポイントの数)で判断
し、一定距離以上自己の船舶に接近した同海賊船の映像
を検知し得るように構成されている。具体的には、上記
マーカー点数スイッチ31で例えばマーカー点数を9個
と設定した場合、図4(a)に示すようにモニター画面
上の海賊船Aがセンサーポイント9個分の大きさ又は9
個以上の大きさに写ったとき、上記アラームカウンタに
は少なくとも9個のアラーム信号が入力し、上記アラー
ムカウンタ制御回路30は9個のアラーム信号をカウン
トしたとき、感知用RAM32にアラーム信号を送出す
る。尚、海賊船の映像の大きさが9個以下の場合、例え
ば海賊船A’のようにマーカー点数4個の大きさの場合
は(図4(a))、自己の船舶Sと海賊船A’との距離
がかなり離れているため、今のところ危険はないと判断
して上記アラーム信号は送出されない。
【0030】32は上記感知用RAMであり、上記アラ
ームカウンタ制御回路30から入力するアラーム信号を
一旦記憶するとともに、そのアドレスをマーカーRAM
33に書き込みし、かつAND回路34に出力するもの
である。
【0031】35はライトペン制御回路であり、ライト
ペン36でテレビ画面上に設定されたマーカー位置(上
記センサーポイント)をマーカーRAM33に送出する
ものである。上記ライトペン36はモニター画面15a
に当てることにより内部スイッチが働き、電子ビームの
光を検知し、該検知信号がライトペン36内のアンプに
より処理レベルまで加工され、上記ライトペン制御回路
35によって取り込まれる。上記マーカーRAM33は
上記ライトペン36で設定されたマーカー位置を記憶
し、該マーカー位置を上記AND回路34に出力してい
る。
【0032】本実施例の場合、上記ライトペン36によ
って図5に示すようにNTSC方式の場合、上述のよう
に垂直52個(又は208個)、水平64個(又は25
6個)の合計3325個(又は13312個)のセンサ
ーポイントを全て設定することができる。また、モニタ
ー画面15a上の任意の位置に任意の個数のセンサーポ
イントを設定することも可能である。
【0033】34は上記AND回路であり、上記マーカ
ーRAM33に記憶しているマーカー位置と同一位置の
アラーム信号が感知用RAM32から送られて来ると、
マーカー合成回路38、アラーム発振回路42、リレー
回路44及び上記位置検知ユニット16内のアラームラ
ッチタイミング回路50にアラーム信号を送出するもの
である。即ち、マーカーRAM33に記憶していたアド
レス位置と同一位置のアラーム信号が入力したときの
み、最終的にアラーム信号として出力される。尚、上述
のように全センサーポイントを設定している場合は、上
記感知用RAM32からアラーム信号が入力したときは
全て上記アラーム信号がAND回路34より出力される
ことになる。
【0034】上記マーカー合成回路38はビデオ入力端
子20から入力するビデオ信号にアラーム信号で示され
るマーカー位置を示す信号を付加してビデオ出力端子4
1に出力するものである。即ち、上記海賊船Aの位置は
例えば図4(a)に示す様に黒く反転して示されること
になる。さらに上記アラーム発振回路42は上記AND
回路34からのアラーム信号に基づいて発振し、ランプ
表示出力端子43に接続されたランプ等の発光手段を点
灯させるものである。またリレー回路44は上記アラー
ム信号に基づいてアラーム出力端子45に接続された警
報器等を駆動するものである。
【0035】尚、図中46は上記RAM26,32,3
3を制御するためのRAM制御回路、47は上記マーカ
ーRAM33に書き込みを行なわせるためのマーカー書
き込みスイッチである。
【0036】次に、上記位置検知ユニット16の構成を
図6に基づいて説明する。48はラッチ回路であり、上
記画像処理センサー14の上記垂直アドレスカウンター
23及び水平アドレス発振器24で生成された各センサ
ーポイントの位置データ(アドレスデータ)が各フィー
ルド毎に入力している。同ラッチ回路48は、後述する
アラーム信号に基づくアラームラッチタイミング回路5
0からのラッチ信号(ラッチパルス)の入力に基づいて
上記アラーム信号が発生した瞬間のセンサーポイントの
位置データ(濃度変化の生じたセンサーポイントの位置
データ)を保持するものである。また同ラッチ回路48
は上記保持した位置データを位置情報発生手段としての
マイコン49に送出する。
【0037】50は上記アラームラッチタイミング回路
であり、上記画像処理センサー14のAND回路34か
らの上記アラーム信号が入力すると、そのタイミングで
上記ラッチ回路48にラッチ信号を送出し、同ラッチ回
路48に入力しているそのときの位置データ(RAM2
6のアドレスデータ)を保持するものである。
【0038】49は上記マイコンであり、上記ラッチ回
路48で保持されたアドレスデータが同ラッチ回路48
から入力すると、位置データとしての上記アドレスデー
タをパラレルデータに変換し出力する。かかるパラレル
データは上記センサーポイントの内、輝度信号の変化を
生じたポイント位置を数値データとして示すものであ
り、例えば(X,Y)=(10,25)のように濃度変
化の生じた画面上のポイント位置をXY座標により具体
的に示すものである。
【0039】51はRS−232C出力端子であり、該
端子51に各種警報を発し、又は各種の制御を行う警報
発生手段としてのパーソナルコンピュータ19が接続さ
れている。同コンピュータ19は予め設定された内部の
プログラム処理により、上記パラレルデータに基づいて
上記アラーム信号が発生した位置をモニター上に表示し
たり、該位置に応じた警告を表示又は音声にて発するも
のである。
【0040】52,53は水平/垂直BCD(Bina
ry−Corded−Decimal)表示回路であ
り、上記マイコン49の2進数出力を2進化10進数に
変換して出力するものである。これらの回路52,53
はそれぞれ上記プリセットコントローラ17への出力信
号を送り出すPC出力コネクタ54、及び7セグメント
LED出力端子55に接続されている。上記7セグメン
トLED出力端子55に7セグメントLEDを接続する
ことで、上記アラーム信号の発生した位置をxy座標に
より、例えば(10,25)のように表示することがで
きる。
【0041】次に、上記プリセットコントローラ17の
具体的構成を図7に基づいて説明する。同図において、
56はプリセットデータ記憶部であり、同記憶部にはモ
ニター画面上の全センサーポイント毎に各センサーポイ
ントに対応する海面上の実際の位置に放水するための上
記放水機8の放水部9の上下左右角度データが設定され
ている。また、上記濃度変化のあったセンサーポイント
の数は自己の船舶と海賊船との距離を表すものであるの
で、マーカー点数スイッチ31で設定されるセンサーポ
イントの数に応じて上記放水部9の上下角度補正データ
が記憶されている。
【0042】57は上記PC出力コネクタ端子54から
位置信号が入力すると、上記記憶部56のプリセットデ
ータに基づいて放水部9の上下角度、及び左右角度を決
定する位置決定手段である。本実施例の場合、マーカー
点数を9個に設定しているため、上記位置信号が入力す
ると、同位置信号に基づいて上記プリセットデータ記憶
部56から上下左右角度データ及び上下角度補正データ
を読み出し、上下左右角度データに上記距離に基づく上
下角度補正データを加味して、上下角度制御信号、左右
角度制御信号(放水角度制御信号)を設定し、位置信号
発生手段58に送出する。上記位置信号発生手段58は
上記上下角度制御信号及び左右角度制御信号を制御ケー
ブル18を介して上記リレーボックス13に送出するも
のである。
【0043】尚、上記実施例では監視カメラ2を1つ設
けた場合を説明したが、同監視カメラは図8に示すよう
に船舶Sの屋外に複数(図8では監視カメラ2に加え、
監視カメラ2a乃至2cの4個)設け、複数の監視エリ
アE1乃至E4を監視するように構成することができ
る。この場合、各カメラ2及び2a乃至2cと画像処理
センサー14との間に映像信号切換スイッチ(図示せ
ず)を設け、各カメラからの映像信号は常時上記スイッ
チに入力するように構成し、同スイッチの所定時間毎の
自動的な切り換え動作により、各監視カメラからの映像
信号が上記画像処理センサー14に順次入力するように
構成することにより、上記複数の監視エリアE1乃至E
4を有効に監視することができる。
【0044】また、上記海賊船Aとの距離に基づく補正
は上記実施例では放水部9の上下角度補正データにより
補正を行ったが、放水機8の放水圧力データを海賊船と
の距離に応じて予めプリセットしておき、海賊船との距
離に応じて放水圧力を増減するように構成しても良い。
【0045】本発明は上述のように構成されるものであ
り、次に本装置の動作を説明する。まず、図8に示すよ
うに、自己の船舶Sの後部に監視カメラ2及び放水機8
が設置されており、同監視カメラ2で監視エリアE1を
監視しているものとする。かかる状態において、同カメ
ラ2のビデオ入力端子20から入力したビデオ信号はク
ランプ回路21でペデスタルクランプされ、輝度信号が
A/D変換器25で1フィールド毎にデジタル信号に変
換される。
【0046】また上記ビデオ信号の水平同期信号は水平
同期分離回路22で分離され、該同期信号に基づいてア
ドレスカウンター23、アドレス発振器24が1画面に
例えば水平64、垂直52のセンサーポイントを設定し
(図5参照)、同時にRAM26のアドレスとして割り
付けられている。また上記センサーポイントの各アドレ
スは位置検出ユニット16のラッチ回路48に各フィー
ルド毎に常時送出される。次に、ライトペン36でビデ
オ出力端子41に接続されたモニターテレビ15の画面
15a上において複数のセンサーポイントを設定する。
この場合、画面上に全センサーポイント(3325個又
は13312個)を設定することとする(図5参照)。
【0047】上記A/D変換器25でサンプリングされ
た1フィールド分のサンプリングデータはROM27及
びRAM26に順次送出される。上記ROM27は上記
A/D変換器25から入力する新サンプリングデータと
上記RAM26から入力する旧サンプリングデータとを
予め設定してある参照用コード(図3)に基づいて比較
し、濃度変化があるか否かを検出する。
【0048】ここで、海面上に海賊船が全くいない場
合、図3において旧サンプリングデータの輝度レベルが
A、新サンプリングデータの輝度レベルがBとなり、共
に白レベル付近で輝度レベルがあまり変化せず、不感帯
にある点iの位置が参照され、濃度変化なしと判断され
る。従ってこの場合は、アラーム信号は出力されない。
また、監視エリアE1内に海賊船が侵入した場合、旧サ
ンプリングデータの輝度レベルがA、新サンプリングデ
ータの輝度レベルがCとなり(図3参照)、輝度レベル
が変化するため感帯にある点jが参照され、濃度変化あ
りと判断される。従ってこの場合は、アラーム信号がマ
ルチプレクサ選択回路28に出力される。また、このと
きRAM26はアラームカウンタ制御回路30から感知
用RAM32へのアラーム信号の入力に基づいて、旧サ
ンプリングデータを次の1フィールド分のデータに更新
し、ROM27に送出する。
【0049】上記マルチプレクサ選択回路28では上記
アラーム信号がセンサー感度スイッチ29で設定された
感度であるか否かが判断され、該感度であれば上記アラ
ーム信号がアラームカウンタ制御回路30に送出され
る。該アラームカウンタ制御回路30では上記アラーム
信号がカウントされ、マーカー点数スイッチ31で設定
された数になると、感知用RAM32にアラーム信号が
送出される。この場合、マーカー点数スイッチ31を
「9」に設定しておけば、図4(a)に示すように、海
賊船Aが自己の船舶に接近して、モニターテレビ15の
画面上でセンサーポイント9個分の大きさになったと
き、同海賊船Bが危険な距離まで近づいたと判断し、上
記アラームカウンタ制御回路30が9個のアラーム信号
をカウントしたときにアラーム信号を感知用RAM32
に出力する。従って、図4(a)に示すように例えばセ
ンサーポイント4個分の大きさの海賊船A’は自己の船
舶Sからの距離が長く、危険が少ないため、同カウンタ
制御回路30からアラーム信号は出力されない。
【0050】上記感知用RAM32は上記アラームカウ
ンタ制御回路30からのアラーム信号を記憶すると共に
AND回路34に出力する。一方上記マーカーRAM3
3には上記ライトペン36で書き込まれたセンサーポイ
ントの位置信号が上記AND回路34に出力されてお
り、該AND回路34では上記感知用RAM32から入
力するセンサーポイントの位置と、上記マーカーRAM
33から入力するセンサーポイントの位置が一致する
と、上記マーカー合成回路38、アラーム発振回路4
2、リレー回路44及び位置検知ユニット16内のアラ
ームラッチタイミング回路50にアラーム信号を送出す
る。尚、本実施例の場合、全センサーポイントを設定し
ているため、感知用RAM32からAND回路34にア
ラーム信号が出力された場合は全て上記AND回路34
からアラーム信号が出力されることになる。
【0051】上記アラーム発振回路42は、上記信号に
基づいてランプ表示出力端子43に接続されているラン
プ等の表示手段を点灯させて警告を発する。またリレー
回路44はアラーム出力端子45に接続された警報器等
を駆動して警報を発する。上記マーカー合成回路38は
上記アラーム信号に基づいてビデオ信号にマーカー信号
を付加する。従って、ビデオ出力端子41に接続された
モニターテレビ15の画面上に濃度変化のあったセンサ
ーポイント位置(この場合、海賊船Aの位置)が例えば
黒く反転されて表示される。
【0052】次に位置検知ユニット16において、上記
アラームラッチタイミング回路50は上記アラーム信号
の入力に基づいてラッチ回路48にラッチ信号を送出す
る。すると、上記ラッチ回路48は上記ラッチ信号の入
力に基づいてその瞬間(アラーム信号が発生した瞬間)
のアドレスデータを保持し、同アドレスデータをマイコ
ン49に送出する。
【0053】同マイコン49では上記アドレスデータを
パラレルデータ(テレビ画面の縦横にXY座標を設定し
たときのXY座標上の位置データ)に変換し、RS−2
32C出力端子51に送出すると共に、水平/垂直BC
D表示回路52,53を介して各出力端子54,55に
送出する。上記RS−232C出力端子51に接続され
たパーソナルコンピュータ19は、同コンピュータのプ
ログラム処理により、上記アドレスデータを使用して各
種の警告を行う。例えば、「○○の方向から海賊船が接
近しています。」等と海賊船の位置を含む音声で警告を
発したり、その旨画面上に表示する。
【0054】さらにPC出力コネクタ54から出力した
位置信号はプリセットコントローラ17の位置決定手段
57に入力する。上記位置決定手段57は入力した位置
信号に基づいてプリセットデータ記憶部56から同位置
信号に対応する上下左右角度データ及び海賊船Aとの距
離に基づく上下角度補正データを読み出して、上記上下
左右角度データに上記上下角度補正データを加味して上
下角度制御信号及び左右角度制御信号を生成し、これら
制御信号は位置信号発生手段58より、制御ケーブル1
8を介してリレーボックス13に送出される。
【0055】上記リレーボックス13は入力した上記各
制御信号に基づいて、旋回部12のモータを駆動し、放
水部9を上下左右に旋回させて、所定の角度で停止させ
ると共に、ポンプ10に駆動信号を送出して同ポンプ1
0を動作状態に設定する。すると、貯水タンク11の水
が同ポンプ10により放水ノズル側に送られ、放水ノズ
ル9aより海賊船Bに向けて放水(図8の放水軌跡W参
照)される。
【0056】これにより、海賊船Aを後退又は退避させ
ることができ、自己の船舶の安全を確保できる。かかる
放水動作は、上記モニター画面15a上の海賊船Aの映
像がセンサーポイント9個以下の大きさになるまで又は
モニター画面15aから消えるまで続けられる。また同
海賊船Aが移動した場合は同海賊船Aの位置データに基
づいて放水角度を順次変化させ、同海賊船Aを追尾する
ように放水が行われる。上記海賊船Aの映像の大きさが
センサーポイント9個以下になると、上記アラーム信号
が消勢するため放水動作は自動的に停止する。勿論、マ
ーカー点数スイッチ31に9個より少ない点数を設定す
ることにより、海賊船の映像がより小さくなるまで放水
動作を継続することができる。
【0057】以上のように本実施例によれば、海賊船等
の他の船舶の発見、警報、位置確認及び放水等の撃退を
全て無人で行い得て、従来のように監視者が監視カメラ
を見続ける必要がなく、安全な航行を実現し得るもので
ある。
【0058】また、海賊船等の他の船舶の海賊行為等を
有効に防御し得るため、強奪行為等を防止し得ると共
に、船舶同士の衝突、無人航行による衝突、それに伴う
火災等を有効に防止し得る。
【0059】また、自己の船舶に接近してくる海賊船等
の他の船舶の位置をモニター画面上のセンサーポイント
で常時確認し得るため、同他の船舶が移動しても常時同
船舶の位置を確認しながら同船舶に向けて放水を継続し
て行うことができる。従って、海賊船等の他の船舶が自
己の船舶から安全な距離に退避するまで同船舶に向けて
放水を継続することができる。
【0060】また、自己の船舶に接近してくる海賊船等
の他の船舶の大きさをモニター画面上のセンサーポイン
トの数で確認し得るため、同他の船舶が所定距離以上自
己の船舶に接近したときのみ放水動作を行うことがで
き、無駄な放水をすることなく、必要時のみ放水動作を
行うことができる。
【0061】また、放水動作を行うためのセンサーポイ
ントの数をマーカー点数スイッチで設定可能であるた
め、海賊船等の他の船舶に対して放水動作を開始するた
めの、同海賊船と自己の船舶との距離を任意に設定する
ことができる。
【0062】また、複数の監視カメラで複数の監視エリ
アを監視し得るため、極めて広範囲に亙り監視動作を行
うことができる。
【0063】また、海賊船等の他の船舶が近づいてきた
とき、同船舶の位置等を含む警報を発することができ、
乗務員等の船員及び乗船客に危険であることを確実かつ
有効に警告することができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、海賊船
等の他の船舶の発見、位置確認及び放水動作等を全て無
人で行い得て、従来のように監視者が監視カメラを見続
ける必要がなく、海賊船等の他の船舶の海賊行為等を有
効に防御し得るため、安全な航行を実現でき、船舶同士
の衝突、無人航行による衝突、それに伴う火災等をも有
効に防止し得る。
【0065】また、自己の船舶に接近してくる海賊船等
の他の船舶の位置をモニター画面上のセンサーポイント
で常時確認し得るため、同船舶の位置を確認しながら同
船舶に向けての放水動作を正確に行うことができ、海賊
船等の他の船舶が自己の船舶から安全な距離に退避する
まで放水を継続することができる。
【0066】また、自己の船舶に接近してくる海賊船等
の他の船舶の大きさをモニター画面上のセンサーポイン
トの数で確認し得るため、同他の船舶が所定距離以上自
己の船舶に接近したときのみ放水動作を行うことがで
き、無駄な放水をすることなく、必要時のみ放水動作を
行うことができる。
【0067】また、複数の監視カメラで複数の監視エリ
アを監視し得るため、極めて広範囲に亙り監視動作を行
うことができる。
【0068】また、他の海賊船等の他の船舶が近づいて
きたとき、警報を発することができ、また他の船舶の位
置等を含む警報をも発することができ、船員及び乗船客
等に危険をより正確かつ有効に警告することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船舶等の海上監視装置の一実施例
を示すブロック図である。
【図2】同上装置の画像処理センサーのブロック図であ
る。
【図3】画像処理センサーのROM27の参照用コード
を示す概念図である。
【図4】(a)はモニターテレビ画面に船舶が映し出さ
れた状態を示す同画面の正面図、(b)は自己の船舶と
海賊船等の他の船舶との関係を示す側面図である。
【図5】モニターテレビ画面上に設定されるセンサーポ
イントを示す概念図である。
【図6】位置検知ユニットを示すブロック図である。
【図7】プリセットコントローラのブロック図である。
【図8】自己の船舶と海賊船等の他の船舶との関係を示
す平面図である。
【符号の説明】
2 監視カメラ 8 放水機 9 放水部 10 ポンプ 11 貯水タンク 12 旋回部 13 リレーボックス 14 画像処理センサー 15 モニターテレビ 15a モニター画面 16 位置検知ユニット 17 プリセットコントローラ 56 プリセットデータ記憶部 A,A’海賊船 E1 監視エリア S 船舶

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶の適所に海面上の特定の監視エリア
    を撮影可能に設置された監視カメラと、同監視カメラか
    らの映像信号をモニター画面上に映し出すモニターテレ
    ビと、上記船舶の適所に設置され上記監視エリア内に侵
    入した他の船舶等に放水し得る放水手段とを具備する船
    舶等の海上監視装置であって、 上記モニターテレビ画面上に複数のセンサーポイントを
    設定して同ポイントのアドレスデータを記憶すると共
    に、上記監視カメラからの映像信号を所定のフィールド
    間隔で比較して、上記監視エリア内に侵入した他の船舶
    等の映像を上記センサーポイントの濃度変化として検知
    してアラーム信号を発生する画像処理手段と、 上記アラーム信号の入力に基づいて濃度変化の生じた上
    記センサーポイントのアドレスデータに対応する位置デ
    ータを発生する位置検知手段と、 各センサーポイントの位置データに対応する上記放水機
    の放水角度制御信号を予め記憶している記憶部を有し、
    上記位置データの入力に基づいて同位置データに対応す
    る放水角度制御信号を上記記憶部から読み出すプリセッ
    トコントローラと、 上記プリセットコントローラで読み出された放水角度制
    御信号に基づいて、上記放水手段の放水角度を設定する
    と共に、同放水手段で上記監視エリア内の上記他の船舶
    等に向けて放水し得る放水制御手段とを設けたものであ
    ることを特徴とする船舶等の海上監視装置。
  2. 【請求項2】 上記画像処理手段は、濃度変化の生じた
    センサーポイントの数をカウントするカウント手段を有
    し、同カウント値が所定の数に達したことに基づいて上
    記アラーム信号を発するものであることを特徴とする請
    求項1記載の船舶等の海上監視装置。
  3. 【請求項3】 上記監視カメラを上記船舶の屋外適所に
    複数設置して、海面上の複数の監視エリアを監視可能に
    構成し、上記各監視カメラからの映像信号を画像処理ユ
    ニットに選択的に入力可能に構成したものであることを
    特徴とする請求項1又は2記載の船舶等の海上監視装
    置。
  4. 【請求項4】 上記画像処理手段からのアラーム信号に
    基づいて警報を発する警報発生手段を具備することを特
    徴とする請求項1又は2又は3記載の船舶等の海上監視
    装置。
  5. 【請求項5】 上記警報発生手段は上記他の船舶の位置
    情報を含む警報を発するものであることを特徴とする請
    求項4記載の船舶等の海上監視装置。
JP6046394A 1994-03-30 1994-03-30 船舶等の海上監視装置 Pending JPH07274157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6046394A JPH07274157A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 船舶等の海上監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6046394A JPH07274157A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 船舶等の海上監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07274157A true JPH07274157A (ja) 1995-10-20

Family

ID=13142996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6046394A Pending JPH07274157A (ja) 1994-03-30 1994-03-30 船舶等の海上監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07274157A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092751A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視システム
JP2004072328A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Takahiro Yamamoto テレビ監視システム
WO2004075132A3 (de) * 2003-02-20 2004-10-28 Klaus Kabella Verfahren zur anordnung zur abwehr und bekämpfung von piraten
KR100929599B1 (ko) * 2009-03-25 2009-12-03 삼성탈레스 주식회사 선박 표적 제어 방법
WO2010087777A1 (en) * 2009-04-08 2010-08-05 Scanjet Marine Ab Flushing system
WO2009109571A3 (de) * 2008-03-07 2010-09-16 Lexgabinia Ug Marines sicherheitssystem
ITPI20090085A1 (it) * 2009-07-11 2011-01-12 Technological Service S R L Metodo e apparato antipirateria per navi
WO2011003509A1 (de) * 2009-07-09 2011-01-13 Diehl Bgt Defence Gmbh & Co. Kg Strahlwerfervorrichtung
JP2011184014A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Japan Steel Works Ltd:The 海上における船舶の防御装置及び方法
KR101399560B1 (ko) * 2012-07-25 2014-05-30 삼성중공업 주식회사 선박 위험 관리 장치 및 그 방법
JP2015044449A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 株式会社新来島どっく 自動車運搬船の操舵室構造
KR20160131568A (ko) * 2015-05-08 2016-11-16 이계림 선박의 전자파 통신 재밍 및 구동력 포박 장치

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002092751A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 監視システム
JP2004072328A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Takahiro Yamamoto テレビ監視システム
WO2004075132A3 (de) * 2003-02-20 2004-10-28 Klaus Kabella Verfahren zur anordnung zur abwehr und bekämpfung von piraten
CN101970289A (zh) * 2008-03-07 2011-02-09 莱克斯加比尼亚公司 海上安全系统
WO2009109571A3 (de) * 2008-03-07 2010-09-16 Lexgabinia Ug Marines sicherheitssystem
US8754787B2 (en) 2008-03-07 2014-06-17 Lexgabinia Ug Marine security system
JP2011513129A (ja) * 2008-03-07 2011-04-28 レックスガビニア ウンターネーメルゲゼルシャフト 海洋セキュリティシステム
KR100929599B1 (ko) * 2009-03-25 2009-12-03 삼성탈레스 주식회사 선박 표적 제어 방법
WO2010087777A1 (en) * 2009-04-08 2010-08-05 Scanjet Marine Ab Flushing system
WO2011003509A1 (de) * 2009-07-09 2011-01-13 Diehl Bgt Defence Gmbh & Co. Kg Strahlwerfervorrichtung
WO2011021079A1 (en) 2009-07-11 2011-02-24 Technological Service S.R.L. Anti-pirates method and apparatus for a ship
ITPI20090085A1 (it) * 2009-07-11 2011-01-12 Technological Service S R L Metodo e apparato antipirateria per navi
JP2011184014A (ja) * 2010-03-11 2011-09-22 Japan Steel Works Ltd:The 海上における船舶の防御装置及び方法
KR101399560B1 (ko) * 2012-07-25 2014-05-30 삼성중공업 주식회사 선박 위험 관리 장치 및 그 방법
JP2015044449A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 株式会社新来島どっく 自動車運搬船の操舵室構造
KR20160131568A (ko) * 2015-05-08 2016-11-16 이계림 선박의 전자파 통신 재밍 및 구동력 포박 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9041800B2 (en) Confined motion detection for pan-tilt cameras employing motion detection and autonomous motion tracking
JPH07274157A (ja) 船舶等の海上監視装置
US5151945A (en) Determination of ambient light level changes in visual images
US8553100B2 (en) Spotlight with integral low lux video camera system
JPH09505447A (ja) パノラマ的監視システム
KR101508290B1 (ko) 주야간 감시장치 및 그를 이용한 수상 감시시스템
US6947073B1 (en) Apparatus and method for detecting a moving target
JPH10147178A (ja) 車両の後方監視装置
JP2013042402A (ja) 車載カメラ制御装置、車載カメラ制御システム及び車載カメラシステム
CN208087074U (zh) 一种基于单目视觉的港口装备人形防碰撞报警系统
JP2005077279A (ja) 煙感知システム
JPS61246685A (ja) 衝突物捕捉映像装置
CN1044524C (zh) 图像识别火灾监测报警装置
KR20060102967A (ko) 울타리 경계 시스템
JPH07182579A (ja) 火災感知器
JP4066171B2 (ja) 火災検出装置及び防災システム
CN211982024U (zh) 一种监控用一体式雷达球机
US11260805B2 (en) Apparatus and method for monitoring a vehicle camera system
JPH11146389A (ja) 表示装置
JP2000113351A (ja) 画像装置
JPH0773384A (ja) 漏油・発煙探知装置
JPH0721477A (ja) 監視カメラ
GB2381979A (en) Intruder tracking and illuminating system
JP2002171513A (ja) 監視カメラによる自動検知装置
JP2001321005A (ja) 監視装置、監視制御部、監視システム及び養殖場監視システム