JP2011184014A - 海上における船舶の防御装置及び方法 - Google Patents

海上における船舶の防御装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011184014A
JP2011184014A JP2010054444A JP2010054444A JP2011184014A JP 2011184014 A JP2011184014 A JP 2011184014A JP 2010054444 A JP2010054444 A JP 2010054444A JP 2010054444 A JP2010054444 A JP 2010054444A JP 2011184014 A JP2011184014 A JP 2011184014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water discharge
seawater
drug
water
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010054444A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Hayashi
祥司 林
Satoshi Kamata
聡 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP2010054444A priority Critical patent/JP2011184014A/ja
Publication of JP2011184014A publication Critical patent/JP2011184014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

【課題】海水を用い、海水と薬剤を混合させて放水することにより防御効果を向上させることのできる、海上における船舶の防御装置および方法を提供する。
【解決手段】ターゲットを監視するための監視用カメラ2と、前記監視用カメラ2に接続され監視用カメラ2と同期動作する放水ノズル8を用い、船舶10の海水供給栓26から得た海水と薬剤用容器34からの薬剤(例えば、催涙剤)を混合させて海賊船等のターゲットに放水して、船舶10への接近等を防御する構成と方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、海上における船舶の防御装置及び方法に関し、特に、海水を用い、海水と薬剤を混合させて放水することにより防御効果を向上させるための新規な改良に関する。
従来、用いられていたこの種の海上における船舶の防御装置及び方法としては、特許文献1(船舶等の海上監視装置)で提案されているものがある。
自己の船舶Sに固定した監視カメラ2で海上の監視エリアE1を撮影し、その映像をモニター画面15aに映し出す。同エリアE1内に海賊船Aが侵入すると、画像処理センサー14が同海賊船Aの侵入をモニター画面15a上のセンサーポイントに基づいて検出し、その後位置検知ユニット16が上記センサーポイントのアドレスデータに基づいて同海賊船Aの位置データを検出し、同データに基づいてプリセットコントローラ17が上記位置データに対応する放水角度信号を設定し、同角度信号により放水機8の放水角度等を設定して、上記監視エリアE1内の海賊船Aに向けて放水するように構成する。
海賊船の接近を無人で検知し得て、同海賊船に向けて自動的に放水動作を行って、同海賊船を退避させることができる。
特開平07−274157号公報
従来の海上における船舶の防御装置及び方法は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、監視エリア及び海賊船等のターゲットとの距離等に応じて、最適な監視カメラ用レンズを選択しなければならず、また、監視カメラからの映像信号を画像処理して海賊船等のターゲットを検知し、自動的に放水動作を行うため、複雑なプログラム必要としていた。
また、真水を用いているため、専用の貯水タンクや送水ポンプの設置が必要であり放水量にも制限があり、長時間継続して防御作業を行うことは不可能であった。
本発明による海上における船舶の防御装置は、ターゲットを監視するための監視用カメラと、前記監視用カメラに接続され監視用カメラと同期動作する放水ノズルと、前記放水ノズルの動作を制御するための放水装置用駆動部と、前記放水装置用駆動部を制御するための放水装置制御部と、前記放水ノズルに海水用バルブを介して接続され前記船舶に設けられた海水供給栓と、前記海水用バルブに薬剤混合用バルブを介して接続され薬剤用ポンプを有する薬剤用容器と、前記放水装置制御部、薬剤混合用バルブ、海水用バルブ及び薬剤用ポンプに接続された電源配電盤と、前記監視用カメラ及び電源配電盤に接続されモニター部及びジョイスティックを有する遠隔操作体と、を備え、前記ジョイスティックの操作によりモニター部に前記ターゲットが映し出されると、前記遠隔操作体の電源オンにより、前記海水供給栓からの海水が前記放水ノズルから放水され、前記薬剤混合用バルブ及び薬剤用ポンプの作動により前記薬剤用容器内の薬剤が海水に混合されて放水される構成であり、また、前記薬剤は、催涙剤よりなる構成であり、また、前記放水ノズルは、放水形状をジェットモードからスプレーモードまで無段階に可変可能である。
また、本発明による海上における船舶の防御方法は、ターゲットを監視するための監視用カメラと、前記監視用カメラに接続され監視用カメラと同期動作する放水ノズルと、前記放水ノズルの動作を制御するための放水装置用駆動部と、前記放水装置用駆動部を制御するための放水装置制御部と、前記放水ノズルに海水用バルブを介して接続され前記船舶に設けられた海水供給栓と、前記海水用バルブに薬剤混合用バルブを介して接続され薬剤用ポンプを有する薬剤用容器と、前記放水装置制御部、薬剤混合用バルブ、海水用バルブ及び薬剤用ポンプに接続された電源配電盤と、前記監視用カメラ及び電源配電盤に接続されモニター部及びジョイスティックを有する遠隔操作体と、を用い、前記ジョイスティックの操作によりモニター部に前記ターゲットが映し出されると、前記遠隔操作体の電源オンにより、前記海水供給栓からの海水が前記放水ノズルから放水され、前記薬剤混合用バルブ及び薬剤用ポンプの作動により前記薬剤用容器内の薬剤が海水に混合されて放水される方法であり、また、前記薬剤は、催涙剤よりなる方法であり、また、前記放水ノズルは、放水形状をジェットモードからスプレーモードまで無段階に可変可能である方法である。
本発明による海上における船舶の防御装置及び方法は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、ターゲットを監視するための監視用カメラと、前記監視用カメラに接続され監視用カメラと同期動作する放水ノズルと、前記放水ノズルの動作を制御するための放水装置用駆動部と、前記放水装置用駆動部を制御するための放水装置制御部と、前記放水ノズルに海水用バルブを介して接続され前記船舶に設けられた海水供給栓と、前記海水用バルブに薬剤混合用バルブを介して接続され薬剤用ポンプを有する薬剤用容器と、前記放水装置制御部、薬剤混合用バルブ、海水用バルブ及び薬剤用ポンプに接続された電源配電盤と、前記監視用カメラ及び電源配電盤に接続されモニター部及びジョイスティックを有する遠隔操作体と、を備え、
前記ジョイスティックの操作によりモニター部に前記ターゲットが映し出されると、前記遠隔操作体の電源オンにより、前記海水供給栓からの海水が前記放水ノズルから放水され、前記薬剤混合用バルブ及び薬剤用ポンプの作動により前記薬剤用容器内の薬剤が海水に混合されて放水されることにより、モニター部でターゲットが発見されると、遠隔操作により、放水を行うことかでき、海水と薬剤の混合により、効果的な接近阻止等を行うことができる。
また、前記薬剤は、催涙剤よりなることにより、外敵に対して効果的な接近阻止等を行うことができる。
また、前記放水ノズルは、放水形状をジェットモードからスプレーモードまで無段階に可変可能であることにより、外敵の状況に応じて最も効果的な放水モードとし、接近阻止等を行うことができる。
本発明による海上における船舶の防御装置及び方法を示す構成図である。 図1の拡大平面構成図である。 従来の海上における船舶の防御装置及び方法を示す拡大平面構成図である。
本発明は、海水を用い、海水と薬剤を混合させて放水することにより防御効果を向上させるようにした海上における船舶の防御装置及び方法を提供することを目的とする。
以下、図面と共に本発明による海上における船舶の防御装置及び方法の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を用いて説明する。
図1において符号10で示されるものは、タンカー及び商船等の船舶であり、この船舶10の屋外部11には放水装置13が配設されていると共に、この放水装置13から離間したキャビン等の屋内部14にはこの放水装置13を遠隔操作で駆動制御するための遠隔操作体20が設けられている。
前記放水装置13は以下のように構成されている。すなわち、符号8で示されるものは放水ノズルであり、この放水ノズル8は前記屋外部11に設置され放水形態を作る可変型の放水形態を有し、ジェット形態からスプレー形態へ任意で無段階に可変することができるように構成されている。この可変制御は、後述の遠隔操作体20にある図示しない操作スイッチにて行うことができるように構成されている。
前記放水ノズル8には接続部材8aを介して監視用カメラ2が設けられており、この監視用カメラ2は、放水位置及び海賊船等のターゲットの位置を監視、確認することができる。前記監視用カメラ2は昼夜兼用の高感度カメラで被写体部の照度により撮影中自動的に映像調整が行われるもので、特に大型の照明を設置する必要はなく、調整された映像は前記遠隔操作体20のモニター部15aに映し出されるように構成されている。
前記モニター部15aに映し出された映像を基に放水装置13の制御を遠隔操作体20のジョイスティック21によって行うことができるように構成されている。
前記放水ノズル8と監視用カメラ2は互いに一体状に接続されているため同期動作すると共に互いにその軸方向が同一方向を向くよう構成されると共に、放水装置用駆動部22により自在にその向きを変えることができるように構成されている。
前記放水ノズル8の送水管8bは、海水用バルブ23、ホース継手24及び送水ホース25を介して船舶10に設けられた船舶設置消火栓等からなる海水供給栓26に接続されている。
前記放水装置用駆動部22は、放水装置駆動用ケーブル27、放水装置制御部28及び放水装置制御ケーブル29を介して電源配電盤30に接続され、この電源配電盤30からの電源によって前記放水装置制御部28及び放水装置用駆動部22を作動させることができるように構成されている。
前記海水用バルブ23は海水用バルブケーブル23aを介して電源配電盤30に接続されていると共に、その出口側には、薬剤混合用バルブ31が設けられ、この薬剤混合用バルブ31は薬剤用バルブケーブル32を介して前記電源配電盤30に接続されると共に、薬剤用ホース33を介して催涙剤等が収容される薬剤用容器34上の薬剤用ポンプ35に接続されている。
前記薬剤用ポンプ35は、薬剤用ポンプケーブル36を介して前記電源配電盤30に接続されている。
前記遠隔操作体20は、遠隔操作用ケーブル37を介して前記電源配電盤30に接続されると共に、監視カメラケーブル38を介して前記監視用カメラ2に接続されている。
次に、前述の図1の各部の構成について、更に詳細に説明する。
まず、前記カメラ2は前記放水ノズル8と同期して動くため、常に前記遠隔操作体20の操作部にあるモニター部15aに映し出される映像は放水ノズル8の向きと同じ方向になる。また、海上の悪環境に対応するため図示していないが専用のハウジング構造になっており、このハウジング内の監視用カメラ2を保護するため、ハウジング自体は耐塩材にて作られ、そのハウジングには冷却装置、ヒーター、デフロストガラス、ワイパーが装備されている。
前記放水装置用駆動部22は3種のモーターからなり、前記放水ノズル8の向きと同一の放水形態の変更を行うように構成されている。
前記放水装置用駆動部22の各モーターは前記遠隔操作体20より送られた制御信号を電源配電盤30により分配し放水装置制御部28に送り、そこで計算され出力された信号により前記放水ノズル8の上下左右動作と前記放水ノズル8の放水形態の可変動作をする。前記放水装置用駆動部22により前記放水ノズル8は上下各90度左右各180度可動することができる。前記放水装置用駆動部22の各モーターは異常時にアラームを発し、その信号を前記放水装置用駆動部28が受け、前記電源配電盤30を経て前記遠隔操作体20のモニター部15aに表示する。
前記薬剤混合用バルブ31は前記屋外部11に設置され、図示しないモーターにより開閉する機構を用いたバルブである。前記遠隔操作体20より送られた制御信号を電源配電盤30を経て前記薬剤混合用バルブ31の前記モーターに送りバルブの開閉を行う。前記薬剤混合用バルブ31は遠隔操作体20の操作スイッチにて任意の開閉量が制御可能である。これにより催涙剤等の薬剤と海水の希釈濃度の調整が可能である。また、図示しない開閉位置センサーが設けてあり、開閉量が前記遠隔操作体20のモニター部15aに表示できる。前記薬剤混合用バルブ31は、薬剤用ポンプ35が動の時しか動作はできない、また、前記薬剤混合用バルブ31には図示しない流量センサーが設けてあり、流量不足時にはアラームを発し、そのアラームは前記電源配電盤30を経て前記遠隔操作体20のモニター部15aに表示される。
海水用バルブ23は前記屋外部11に設置され、図示しないモーターにより開閉する機構を用いたバルブである。このバルブの開閉は前記遠隔操作体20の操作スイッチにて行う。
前記遠隔操作体20より送られた制御信号を前記電源配電盤30の図示しない制御回路を通し海水用バルブ23の前記モーターに送りバルブの開閉を行う。海水用バルブ23のバルブは遠隔操作体20の操作スイッチにて任意の開閉量が制御可能である。また、前記海水用バルブ23の前記モーターには図示しない開閉位置センサーが設けてあり、開閉量が遠隔操作体20のモニター部15aに表示できる。
前記海水用バルブ23のバルブには図示しない流量センサーが設けてあり、流量不足時にはアラームを発し、そのアラームは電源配電盤30を経て遠隔操作体20のモニター部15aに表示される。前記海水用バルブ23の海水用バルブが開の時のみ薬剤混合用バルブ31のバルブは動作する。ホース継ぎ手24はワンタッチにてホースの脱着が容易にできるように構成されている。
前記薬剤用ポンプ35は屋外部11に設置され薬剤用容器34から一定量の催涙剤原液からなる薬剤を送り出す。前記遠隔操作体20の操作部より送られた制御信号を前記電源配電盤30内にある図示しない制御回路を経て薬剤用ポンプ35のモーターに送りポンプを稼動させ、送液、停止を行う。
薬剤用ポンプ35は、薬剤混合用バルブ31が開の時しか動作はできず、薬剤の混合率はバルブ31と薬剤用ポンプ35のポンプで制御する。
薬剤用ポンプ35は異常時にアラームを発し、そのアラーム信号は電源配電盤30を経て遠隔操作体20の操作部に表示をする。送水ホース25は船舶設置消火栓26より供給された海水を放水装置へ送水するため、軽く自由に曲げ加工ができるものである。両端にワンタッチ継ぎ手用のニップルを設けホースの脱着を容易にし、ホース同士の連結もでき、場所、距離に合わせ設置できるように構成されている。
薬剤用容器34は催涙剤原液等の薬剤を貯蔵しておくタンクで屋外部11に設置される。耐紫外線、耐熱、耐塩材にてできており設置位置、使用量に合わせ形状、大きさが選択できる。薬剤用容器34は半固定タイプで、取外しや設置位置の移動が容易にできるものであり、また図示しない容量センサーが設けられ残量不足の場合アラームを発し、そのアラームは遠隔操作体20のモニター部15aに表示される。
前記船舶設置消火栓26は、船舶法で定められた消火栓を使用するが、供給口の部分は本来の消火の妨げにならない様、二股継ぎ手により分岐構造が施してある。また、放水装置の使用上、常にバルブを手動にて開にしておく必要がある。
遠隔操作体20の操作部は屋内部14に設置され監視用カメラ2により撮影された映像を表示するモニター部15a、ジョイスティック21のノズル可変用スイッチ、モニター部15aの各種アラームモニターが設けられている。
また、この遠隔操作体20は縦型の操作塔形状で、船員は立って操作をし、操作塔には体の動きを固定できるグリップバーが設けてあり操作時の船舶の揺れに対応している。
前記電源配電盤30は屋外部11に設置され、遠隔操作体20の配線、各制御に必要な電源、端子台、制御回路等が収納される。外箱は耐塩材にて製作され防水処理も施されている。
前記放水装置制御部28は屋外部11に設置され、放水装置用駆動部22の動作制御を行う。この放水装置用駆動部22は放水ノズル8の上下左右の動作及び放水形態の変更を制御する。また、動作記憶システムが装備されており、遠隔操作体20の操作用ジョイスティック21で操作したパターンをある一定時間記憶することができ、遠隔操作体20の操作スイッチによりそのパターンの動作、停止の操作を行うことができる。外箱は耐塩材にて製作され防水処理も施されている。
次に、本発明による海上における船舶の防御装置及び方法の動作について説明する。
まず、乗員は、目視により船外周辺の監視を行いそれにより海賊船等のターゲットを発見、確認した場合、まず、監視用カメラ2により、遠隔操作体20のモニター部15aに海賊船が映し出されるよう遠隔操作体20のジョイスティック21にて放水装置13の操作を行う。監視用カメラ2は昼夜兼用であるため、昼と夜では撮影映像色が異なる。また、監視用カメラ2は遠隔操作体20の操作スイッチでズーム操作も行える。遠隔操作体20のモニター部15aに映し出された映像を確認し海賊と判断した場合、防御体制をとるため遠隔操作体20にある放水制御用の電源を入れる。各アラーム表示がないことを確認後遠隔操作体20の操作部にある海水用バルブ23用のスイッチを入れ海水の放水をする。
この時、船舶設置消火栓26のバルブが開になっていない場合、または、消火栓自体に出水がない場合は遠隔操作体20のモニター部15aにアラームとして表示される。放水状況は監視用カメラ2の映像にて確認することができ海賊船の動きを追尾しながら放水操作ができる。放水中に放水ノズル8は状況に合わせ放水形態を遠隔操作体20にあるスイッチにてジェットモードからスプレーモードに可変できる。通常の放水にて海賊船の動きに警告を与えると同時に接近阻止を目的とするが、接近阻止不能または危険と判断した場合、遠隔操作体20の操作部にある薬剤混合用バルブ31のスイッチと薬剤用ポンプ35のスイッチを入れ放水中の海水に催涙剤を混合させ海賊船に向け放水する。催涙剤の混合率は必要に応じて薬剤混合用バルブ31のスイッチにて5%から10%までの制御ができる。放水操作中に監視用カメラ2のレンズに付着した水滴は、遠隔操作体20の操作部スイッチによりワイパーを動かし除去する。催涙剤を浴びた海賊船は一時的に行動の自由を奪われるが催涙剤自体に殺傷能力はない。その間我船は逃避行動を取ることができる。
次に、本発明による海上における船舶の防御装置及び方法を実際に実施した実施例について述べる。
まず、本発明の防御装置を本船(我船)に設置し、海賊船を想定した試験船に向けて、放水条件(催涙剤の有無、放水モード、放水距離等)を代えて放水し、防御効果を確認した。
放水モードをジェットモードに設定、放水量1250l/分、放水圧0.8MPa、放水距離55m、催涙剤なしの条件で本船(我船)から試験船に向けて放水した。この結果、試験船に対して警告、接近阻止、登船阻止、甲板上撃退の防御効果があることを確認した。
放水モードをスプレーモードに設定、放水量1250l/分、放水圧0.8MPa、放水距離15m、催涙剤なしの条件で本船(我船)から試験船に向けて放水した。この結果、試験船に対して警告の防御効果があることを確認した。
放水モードをスプレーモードに設定、放水量1250l/分、放水圧0.8MPa、放水距離10m、催涙剤ありの条件で本船(我船)から試験船に向けて放水した。なお、催涙剤の処方と海水との混合率は次の通りである。
催涙剤処方:カプサイシン10% エタノール51.5%、精製水38.5%
海水との混合率:海水95%、催涙剤5%
試験船の乗員の人体への影響・症状(クシャミ、目の痛み、喉の痛み、皮膚の痛み等)の持続時間が、洗顔、うがい等のない場合は30分であった。この結果、試験船に対して警告、接近阻止、登船阻止、甲板上撃退の防御効果があることを確認した。
放水モードをスプレーモードに設定、放水量1250l/分、放水圧0.8MPa、放水距離10m、催涙剤ありの条件で本船(我船)から試験船に向けて放水した。なお、催涙剤の処方と海水との混合率は次の通りである。
催涙剤処方:カプサイシン10% エタノール51.5%、精製水38.5%
海水との混合率:海水90%、催涙剤10%
試験船の乗員の人体への影響・症状(クシャミ、目の痛み、喉の痛み、皮膚の痛み等)の持続時間が、洗顔、うがい等のない場合約60分であった。この結果、試験船に対して警告、接近阻止、登船阻止、甲板上撃退の防御効果があることを確認した。
本発明による海上における船舶の防御装置及び方法は、ターゲットとして、ライフラインにおけるか海賊船に限らず、沿岸の不審船、密漁船等に対して適用することもできる。
2 監視用カメラ
8 放水ノズル
8a 接続部材
8b 送水管
10 船舶
11 屋外部
13 放水装置
14 屋内部
15a モニター部
20 遠隔操作体
21 ジョイスティック
22 放水装置用駆動部
23 海水用バルブ
23a 海水用バルブケーブル
24 ホース継手
25 送水ホース
26 船舶設置消火栓(海水供給栓)
27 放水装置駆動用ケーブル
28 放水装置制御部
29 放水装置制御ケーブル
30 電源配電盤
31 薬剤混合用バルブ
32 薬剤用バルブケーブル
33 薬剤用ホース
34 薬剤用容器
35 薬剤用ポンプ
36 薬剤用ポンプケーブル
37 遠隔操作用ケーブル
38 監視カメラケーブル

Claims (6)

  1. ターゲットを監視するための監視用カメラ(2)と、前記監視用カメラ(2)に接続され監視用カメラ(2)と同期動作する放水ノズル(8)と、前記放水ノズル(8)の動作を制御するための放水装置用駆動部(22)と、前記放水装置用駆動部(22)を制御するための放水装置制御部(28)と、前記放水ノズル(8)に海水用バルブ(23)を介して接続され前記船舶(10)に設けられた海水供給栓(26)と、前記海水用バルブ(23)に薬剤混合用バルブ(31)を介して接続され薬剤用ポンプ(35)を有する薬剤用容器(34)と、前記放水装置制御部(28)、薬剤混合用バルブ(31)、海水用バルブ(23)及び薬剤用ポンプ(35)に接続された電源配電盤(30)と、前記監視用カメラ(2)及び電源配電盤(30)に接続されモニター部(15a)及びジョイスティック(21)を有する遠隔操作体(20)と、を備え、
    前記ジョイスティック(21)の操作によりモニター部(15a)に前記ターゲットが映し出されると、前記遠隔操作体(20)の電源オンにより、前記海水供給栓(26)からの海水が前記放水ノズル(8)から放水され、前記薬剤混合用バルブ(31)及び薬剤用ポンプ(35)の作動により前記薬剤用容器(34)内の薬剤が海水に混合されて放水されることを特徴とする海上における船舶の防御装置。
  2. 前記薬剤は、催涙剤よりなることを特徴とする請求項1記載の海上における船舶の防御装置。
  3. 前記放水ノズル(8)は、放水形状をジェットモードからスプレーモードまで無段階に可変可能であることを特徴とする請求項1又は2記載の海上における船舶の防御装置。
  4. ターゲットを監視するための監視用カメラ(2)と、前記監視用カメラ(2)に接続され監視用カメラ(2)と同期動作する放水ノズル(8)と、前記放水ノズル(8)の動作を制御するための放水装置用駆動部(22)と、前記放水装置用駆動部(22)を制御するための放水装置制御部(28)と、前記放水ノズル(8)に海水用バルブ(23)を介して接続され前記船舶(10)に設けられた海水供給栓(26)と、前記海水用バルブ(23)に薬剤混合用バルブ(31)を介して接続され薬剤用ポンプ(35)を有する薬剤用容器(34)と、前記放水装置制御部(28)、薬剤混合用バルブ(31)、海水用バルブ(23)及び薬剤用ポンプ(35)に接続された電源配電盤(30)と、前記監視用カメラ(2)及び電源配電盤(30)に接続されモニター部(15a)及びジョイスティック(21)を有する遠隔操作体(20)と、を用い、
    前記ジョイスティック(21)の操作によりモニター部(15a)に前記ターゲットが映し出されると、前記遠隔操作体(20)の電源オンにより、前記海水供給栓(26)からの海水が前記放水ノズル(8)から放水され、前記薬剤混合用バルブ(31)及び薬剤用ポンプ(35)の作動により前記薬剤用容器(34)内の薬剤が海水に混合されて放水されることを特徴とする海上における船舶の防御方法。
  5. 前記薬剤は、催涙剤よりなることを特徴とする請求項4記載の海上における船舶の防御方法。
  6. 前記放水ノズル(8)は、放水形状をジェットモードからスプレーモードまで無段階に可変可能であることを特徴とする請求項4又は5記載の海上における船舶の防御方法。
JP2010054444A 2010-03-11 2010-03-11 海上における船舶の防御装置及び方法 Pending JP2011184014A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010054444A JP2011184014A (ja) 2010-03-11 2010-03-11 海上における船舶の防御装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010054444A JP2011184014A (ja) 2010-03-11 2010-03-11 海上における船舶の防御装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011184014A true JP2011184014A (ja) 2011-09-22

Family

ID=44790805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010054444A Pending JP2011184014A (ja) 2010-03-11 2010-03-11 海上における船舶の防御装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011184014A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5323978B1 (ja) * 2012-11-12 2013-10-23 株式会社落雷抑制システムズ 放水銃
KR20160004392U (ko) * 2016-12-14 2016-12-21 주식회사 다오요트 해상 이동수단에 포함된 방수포 장치
WO2019120463A1 (en) 2017-12-21 2019-06-27 RUYTS, Kenneth Robotic safety system for marine vessels

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06150181A (ja) * 1992-11-13 1994-05-31 Matsushita Electric Works Ltd 防犯防災ロボットシステム
JPH07274157A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Anima Denshi Kk 船舶等の海上監視装置
JPH09253232A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Tokyo Bosai Setsubi Kk 小型放水消火装置
JP2002062092A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Yamato Protec Co 防犯用催涙スプレー及び催涙水溶液
JP2004205096A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Miyata Ind Co Ltd 警棒および消火器
WO2009109571A2 (de) * 2008-03-07 2009-09-11 Fuerus Sven Marines sicherheitssystem

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06150181A (ja) * 1992-11-13 1994-05-31 Matsushita Electric Works Ltd 防犯防災ロボットシステム
JPH07274157A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Anima Denshi Kk 船舶等の海上監視装置
JPH09253232A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Tokyo Bosai Setsubi Kk 小型放水消火装置
JP2002062092A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Yamato Protec Co 防犯用催涙スプレー及び催涙水溶液
JP2004205096A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Miyata Ind Co Ltd 警棒および消火器
WO2009109571A2 (de) * 2008-03-07 2009-09-11 Fuerus Sven Marines sicherheitssystem
JP2011513129A (ja) * 2008-03-07 2011-04-28 レックスガビニア ウンターネーメルゲゼルシャフト 海洋セキュリティシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5323978B1 (ja) * 2012-11-12 2013-10-23 株式会社落雷抑制システムズ 放水銃
KR20160004392U (ko) * 2016-12-14 2016-12-21 주식회사 다오요트 해상 이동수단에 포함된 방수포 장치
KR200484319Y1 (ko) * 2016-12-14 2017-08-24 주식회사 다오요트 해상 이동수단에 포함된 방수포 장치
WO2019120463A1 (en) 2017-12-21 2019-06-27 RUYTS, Kenneth Robotic safety system for marine vessels

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10512809B2 (en) Fire monitoring and suppression system
RU2514955C2 (ru) Морская система безопасности
KR101553775B1 (ko) 화재 진압용 자동 소방장치
US7712542B2 (en) Fire suppression system
KR101062436B1 (ko) 소방 방법 및 장치
CN209885084U (zh) 一种多功能消防救援机器人
JP2011184014A (ja) 海上における船舶の防御装置及び方法
KR101128741B1 (ko) 선박용 외적침입방지장치
US20200121967A1 (en) Fire Monitoring and Suppression System
KR20190055508A (ko) 원격 소화 설비 및 원격 방범 퇴치 설비
KR101804730B1 (ko) 원격 차량 방역시스템
WO2019120463A1 (en) Robotic safety system for marine vessels
KR101533827B1 (ko) 해적 퇴치용 고압분사장치
KR20170093597A (ko) 소방용 cctv 시스템
JP2009005719A (ja) 初期消火体験システム
CN107583215B (zh) 一种手机控制船舶灭火的装置
KR200463826Y1 (ko) 선박용 소화수 배관 동파 방지장치
AU2017424706B2 (en) Control device for operating a fire extinguisher system
KR20160090085A (ko) 지능형 소방 시스템
RU2739390C1 (ru) Роботизированная установка пожаротушения с системой блиц-мониторинга
KR200466639Y1 (ko) 선박용 소화수의 서지 방지 장치
RU2426603C1 (ru) Роботизированный пожарный комплекс с азотно-водяным пожаротушением
JP2000271243A (ja) 遠隔操作トンネル内消火銃装置
CN215309919U (zh) 一种隧道专用泡沫水联用自动灭火系统
AU2020409128B2 (en) Fire monitoring and suppression system

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130205