JP2001321005A - 監視装置、監視制御部、監視システム及び養殖場監視システム - Google Patents

監視装置、監視制御部、監視システム及び養殖場監視システム

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JP2001321005A
JP2001321005A JP2000243456A JP2000243456A JP2001321005A JP 2001321005 A JP2001321005 A JP 2001321005A JP 2000243456 A JP2000243456 A JP 2000243456A JP 2000243456 A JP2000243456 A JP 2000243456A JP 2001321005 A JP2001321005 A JP 2001321005A
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monitoring
camera
tracking
projector
farm
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JP2000243456A
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Masanori Yamamoto
征詔 山本
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MEC ENGINEERING SERVICE CO Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実に監視が行える監視装置、監視制御部、
監視システム及び養殖場監視システムを提供することを
目的とする。 【構成】定常監視用の赤外線カメラ4、追尾監視用の高
感度カメラ5、被監視部を照射する投光器6、赤外線カ
メラ4と高感度カメラ5及び投光器6を設置した移動可
能な移動体3を有する監視装置1と、監視装置1の動作
を制御する制御部7、赤外線カメラ4及び高感度カメラ
5による被監視部の監視状態を表示するモニター12、
被監視部と所定の関係を有してモニター画面上に表示さ
れる監視用のライン15、監視用のライン15を基準と
した異常物体等の検出状態をモニター画面上に表示する
検出手段を有する監視制御部2とで構成した監視システ
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は赤外線カメラ及び高感度
カメラを有する監視装置、監視装置の監視状態を表示す
るモニターを有する監視制御部、これら監視装置と監視
制御部よりなる監視システム及び養殖場監視システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】魚介類や真珠等の海産物の養殖が広く行
われている。これらの養殖場では、夜間における養殖海
産物の盗難防止が重要な問題であり、色々な形で夜間の
監視が行われているが充分な効果が達成されていない状
態にある。
【0003】例えば図9は従来一般に行われている赤外
線ビデオカメラを用いた監視方法である。
【0004】50は陸地部51の入江の水面部52に係
留設置したあわび等の養殖場設備、53はこの養殖場設
備50を監視するように陸地部51に配置した赤外線ビ
デオカメラ、54は監視室等に配置したモニター用のテ
レビで、当直者がモニターテレビ54の画面で養殖場設
備50のまわりの状況を遠隔的に監視するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法に
よる場合、養殖場設備50から赤外線ビデオカメラ53
までの距離が遠く、養殖場設備50全体を視野に入れる
固定焦点下で監視しているため、養殖場設備50に出入
りする船影は把握できるが、船形や船名等は確認できな
い。
【0006】霧など気象状況によっては、さらに監視条
件が悪化する場合がある。また船影を把握し監視船を出
動させても監視船が養殖場設備50へ到達する間に侵入
船は逃走し、盗難と監視船出動とを繰返す状態になって
盗難を充分に予防出来ない問題がある。
【0007】本発明は、上述した従来の状況に鑑み、確
実に監視が行える監視装置、監視制御部、監視システム
及び養殖場監視システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、定常
監視用の赤外線カメラと、追尾監視用の高感度カメラ
と、被監視部を照射する投光器と、赤外線カメラと高感
度カメラ及び投光器を設置した移動可能な移動体と、移
動体を制御する制御部とで構成したことを特徴とする監
視装置としている。
【0009】本発明及び以下の各発明において、特に指
定のない限り用語の定義及び技術的意味は以下の説明に
よる。
【0010】本発明は、赤外線カメラと高感度カメラ及
び投光器を移動可能な移動体に設置し、この移動体を制
御することにより、赤外線カメラ、高感度カメラ及び投
光器による被監視部の監視を行うもので、監視対象とな
る「被監視部」は、延縄式垂下型のあわび等魚介類や真
珠等の海産物を養殖する設備の防犯のための監視に適し
ているが、これにら限らず水底養殖式の海産物の盗難等
の防止、養殖場のイケス、根付き漁場の禁猟指定区海面
の監視、台風、事故等の養殖場の現状把握や確認、さら
に密航対策、発電所や石油タンク等へのテロ目的の不審
船の監視、夜間の人命救助、さらには花園、果樹園、野
菜畑、畜産厩舎、駐車場、倉庫、資材置き場等の防犯の
ための監視に適用しても良い。
【0011】「定常監視用の赤外線カメラ」とは、定常
監視を赤外線カメラで行うことを意味しており、定常監
視は、盗難事故が設備周辺が暗くなる日没から夜間さら
には明け方にかけた時間帯に多く発生するため、夜間に
行うことが好ましいが、昼間でも霧の発生時等に所定の
一定時間、定常監視を行うようにしても良い。
【0012】さらに、設備が畜産厩舎等昼間でも暗い場
合、又は駐車場等一日中監視が必要な場合には、昼間か
ら夜間にかけ一日中定常監視を続けるようにしても勿論
良い。
【0013】赤外線カメラは、赤外線ビデオカメラが好
ましいが、ビデオ機能のないものでも良く、要は暗いと
き又は霧の発生時等に被監視部の映像が動画として撮影
記録できるものが好ましい。
【0014】「追尾監視用の高感度カメラ」とは、異常
物体を検知した際などに行われる追尾監視を、高感度カ
メラで行うことを意味し、高感度カメラは短時間で異常
物体、例えば船の形式、構造、船名、人の服装、特徴
等、細部の映像が撮影できるものが好ましいが、多少性
能が落ちるものでもよく、要は船の形式、構造、船名、
人の服装、特徴等、細部の映像が動画として撮影記録で
き、記録画像を基に、警察等により侵入船、人等が特定
できる機能を備えていることが好ましい。
【0015】さらに高感度カメラの機能としては、ビデ
オカメラが好ましいが、ビデオ機能のないものでも良
く、カラーでも白黒でもよく、さらに必要箇所を随時ズ
ームアップできる機能を付加しても良い。
【0016】「被監視部を照射する投光器」とは、被監
視部である例えば海面に係留設置した養殖場設備を投光
器で照射することを意味し、その照射範囲は、設備の中
央から外周までで良いが、設備の周りを一定の距離をお
いて囲うように仮想的に監視用のラインを設定し、この
範囲までを照射の範囲としても良い。さらにはこのライ
ンより広い範囲の区画を設定し、照射の範囲としても良
く、さらには区画を越えて照射できるようにしても良
い。
【0017】投光器の性能としては、高感度カメラによ
る追尾監視、撮影を行わせるため瞬時に点灯し、短時間
で所定の照度が得られる高出力の白熱型の電球が好まし
く、例えばキセノンランプによるサーチライトが良く、
また高感度カメラの追尾監視をより効果的に行うため
に、照射範囲を限定して照度をアップさせたビーム式の
投光器が好ましいが、特にこれに限定されるものではな
い。
【0018】「赤外線カメラと高感度カメラ及び投光器
を設置した移動可能な移動体」とは、被監視部を監視す
るために、赤外線カメラ、高感度カメラ及び投光器が一
体的に移動することを意味し、赤外線カメラ、高感度カ
メラ及び投光器が同一の移動体に設置されていることが
好ましいが、必ずしも同一の移動体に設置されている必
要はなく、それぞれ別々の移動体に設置されていても、
それぞれの動作が連動し一体的に移動すれば良い。
【0019】移動体の移動する範囲は、赤外線カメラ、
高感度カメラ及び投光器で被監視部を万遍なく監視する
ため、水平方向に360度の範囲で旋回し、さらに垂直
方向に360度の範囲で伏仰動でき、さらに自由にあら
ゆる方向に移動できることが良いが、被監視部である現
場の状況により移動の範囲、速度、旋回・伏仰動の角度
はパソコン等制御用コンピュターのソフト上で適宜設定
又は選定されることが好ましい。
【0020】例えば、大規模に多数の設備が設置されて
いる場合には、移動体を大きく移動させ、近辺の複数の
設備を一台の赤外線カメラ、高感度カメラ及び投光器で
逐次、監視できるようにすることが好ましい。
【0021】また移動体、換言すれば移動体に設置され
た赤外線カメラ、高感度カメラ及び投光器は常時、移動
している必要はなく、被監視部の状況によっては固定式
としても良く、例えば設備が小規模で単独の場合には固
定式とし、単独の設備全体を常に監視範囲として設定し
ても良い。
【0022】さらには投光器として照射範囲を限定した
ビーム型を採用し、単独の設備上の比較的狭い範囲を旋
回・伏仰動させるようにし、単独の設備の場合でも赤外
線カメラ、高感度カメラ及び投光器の比較的狭い範囲で
の移動による監視を行えるようにしても良い。
【0023】また、上記のように赤外線カメラ、高感度
カメラ及び投光器が別々の移動体に設置された場合に
は、投光器の移動動作と、追尾監視用の高感度カメラの
移動動作とは同期することが望ましいが、勿論多少の時
間差が生じていても実際上は問題はない。
【0024】移動体に設置された赤外線カメラ及び高感
度カメラの照準、撮影範囲は、被監視部である設備が小
規模で単独の場合または被監視部の状況によっては固定
式として、設備全体にカメラの照準を合わせ、設備全体
を撮影範囲としても良いが、設備上の所定の箇所にカメ
ラの焦点を合わせた狭い視野のズームアップ状態の照準
とし、カメラを緩い速度で移動させ、撮影範囲を逐次移
動するようにしても良い。
【0025】さらに、大規模に多数の設備が設置されて
いる場合には、設備の1又は2にカメラの照準を合わ
せ、その撮影範囲を逐次大きく移動させることで、近辺
の複数の設備を一台のカメラで一括監視できるよう照準
を定めても良く、赤外線カメラ及び高感度カメラの照
準、撮影範囲は、被監視部の状況等により制御用コンピ
ュターのソフト上で適宜設定、選択できるようにするこ
とが好ましい。
【0026】さらに赤外線カメラ及び高感度カメラの照
準を被監視部である設備を基準にして合わせる場合の範
囲は、被監視部である設備の中央部分から外周までの設
備全体としても良いが、設備の周りを一定の距離をおい
て囲うように仮想的に監視用のラインを設定し、この範
囲までを照準の範囲としても良い。さらにはこの監視用
のラインより広い範囲の区画を設定し、照準の範囲とし
ても良い。
【0027】「移動体を制御する制御部」とは、自動ま
たは制御用入力部からの操作で、移動体を上述のように
移動又は必要により固定とし、赤外線カメラ、高感度カ
メラ及び投光器による監視が行えるように制御すること
を意味している。
【0028】請求項2の発明は、追尾監視用の高感度カ
メラは、ズームアップ機能を有することを特徴とする請
求項1に記載の監視装置としている。
【0029】この発明は、追尾監視用の高感度カメラが
ズームアップ機能を有することを意味し、追尾監視時
に、高感度カメラが捉える映像を、更に必要個所を随時
ズームアップして確認できるようにするものであり、ズ
ームアップ機能への切り替えは手動で切替えることが好
ましいが、勿論自動的に行うようにしても良い。
【0030】請求項3の発明は、被監視部の監視状態を
表示するモニターと、被監視部と所定の関係を有してモ
ニター画面上に表示される監視用のラインと、監視用の
ラインを基準とした異常物体等の検出状態をモニター画
面上に表示する検出手段とを有することを特徴とする監
視制御部としている。
【0031】この発明は、監視用のラインを基準とし
て、異常物体等が接近、到達又は通過したか等の検出状
態をモニター画面上に表示する検出手段を有しているこ
とを特徴とする発明で、監視用のラインは被監視部と所
定の関係、すなわち被監視部に何かが近づきこの位置ま
で到達等した場合には異常であると認識するような関係
を有して、モニター画面上に映像として写し出された被
監視部の周囲に、所定の間隔を有して制御用コンピュー
ターのソフト上でモニター画面上に映像として設定され
る。
【0032】さらに検出状態も制御用コンピューターの
ソフト上で、モニターの画面上に映像として、例えば異
常物体等を画面上に「赤い丸」として表示又は必要に応
じて点滅させて表示し、この「赤い丸」を異常物体等の
移動に連動して画面上を移動、または点滅させながら移
動させても良く、さらに異常物体等が通過した監視用の
ラインの箇所を、例えば赤色で点滅表示する等して異常
物体等の検出状態を表示するようにしても良い。
【0033】モニターは、ブラウン管形式のモニターで
も液晶形式のものでも良く、画面は白黒でもカラーでも
良い。
【0034】この発明による異常物等とは、被監視部へ
侵入する船舶、車両、人等を指すが、養殖場等の水面上
の設備の場合には、漂流する大型の浮遊物、さらには水
面下を潜水侵入する船舶、人、大型の漂流物等を指して
いる。
【0035】請求項4の発明は、監視用のラインは、複
数種類に設定可能であることを特徴とする請求項3に記
載の監視制御部としている。
【0036】この発明は、モニター画面上に映像として
設定される監視用のラインが、監視性能のグレードアッ
プの目的から、複数種類に設定が可能であることを意味
し、異常事態の発生をさらに早めに警告するために、被
監視部の周囲に所定の間隔を有して設けた監視用のライ
ンの外側の周囲に、さらに所定の間隔を有して区画した
ラインを設定し、複数種類のラインを複数本設定するよ
うにしても良い。
【0037】さらに監視用のラインは、自由に任意に複
数種類設定できることが好ましく、例えば、設備の新設
時に被監視部の状況又は客先の要求に応じて現場で任意
に設定しても良く、さらに設備の稼動後に客先が自身の
操作で任意にラインの囲む範囲を拡大又は縮小、さらに
はラインの本数を増加、減少する等、自由に設定できる
ようにして、監視性能のグレードアップを図るようにし
ても良い。
【0038】例えば海面上に係留設置された複数の養殖
場設備を一括監視しているようなケースで、客先が自身
の船を出し設備の点検をするような場合には、客先が自
身の操作で予め自身の船が通過する設備の監視用のライ
ンの囲む範囲を縮小しておき、船がラインの外側を通過
できるようにして自身の船が異常物体と誤検知しないよ
うすることもでき、また点検が終了した場合には、元の
状態に監視用のラインの囲む範囲を拡大することもでき
る。
【0039】監視用のラインは、上記のように必要に応
じて色々な種類のものを使い分けて、一本又は複数本設
定できるようにし、パソコン等制御用コンピューターの
ソフトを使い、モニター画面上で自由に任意に設定でき
ることが好ましい。
【0040】請求項5の発明は、モニターに表示された
画像を録画記録する録画記録手段を有することを特徴と
する請求項3に記載の監視制御部としている。
【0041】この発明は、モニターに表示された画像を
録画記録する録画記録手段を有することを特徴とするも
ので、録画記録手段は、定常監視用の赤外線カメラと追
尾監視用の高感度カメラの双方の動画の画像を逐次録画
記録することが望ましいが、追尾監視用の高感度カメラ
のみの動画の画像を録画記録するようにしても良い。さ
らにはカメラの画像と共に撮影日時、場所データ等を同
時に記録するようにしても良いが、本発明における必要
条件ではない。
【0042】請求項6の発明は、定常監視用の赤外線カ
メラと、追尾監視用の高感度カメラと、被監視部を照射
する投光器と、異常物体等を検出する検出手段とを備
え、検出手段による異常物体等の検出により、高感度カ
メラ及び投光器による追尾監視を行うように構成したこ
とを特徴とする監視システムとしている。
【0043】この発明は、定常監視用の赤外線カメラ、
追尾監視用の高感度カメラ及び被監視部を照射する投光
器と、異常物体等を検出する検出手段とで監視システム
を構成し、検出手段による異常物体等の検出により、高
感度カメラ及び投光器による追尾監視を行うようにした
もので、異常物体等を検出した位置又はその近辺を投光
器で照射し、高感度カメラでその状況を撮影することを
意味している。
【0044】この際、異常物体等の移動に応じて投光器
及び高感度カメラを移動させることが好ましいが、投光
器の照射で異常物体例えば窃盗犯人が逃避する場合もあ
り、その際には投光器及び高感度カメラを移動すること
なく異常を回避できる場合もあり、投光器及び高感度カ
メラを移動することは必ずしも必要な条件ではなく、追
尾とは必ずしも異常物体等を追いかけて監視するだけの
意味ではなく、移動せずに異常物体等を照射し撮影する
ことも意味している。
【0045】さらに、投光器の点灯時期と追尾監視用の
高感度カメラの動作開始時期は、同期することが望まし
いが、勿論多少の時間差が生じていても良い。
【0046】さらに追尾監視の動作の開始は自動的に作
動するものでも良く、または検出を認識した上で、マニ
ュアル操作で作動させるものでも良い。
【0047】請求項7の発明は、定常監視用の赤外線カ
メラ、追尾監視用の高感度カメラ、被監視部を照射する
投光器、赤外線カメラと高感度カメラ及び投光器を設置
した移動可能な移動体を有する監視装置と、監視装置の
動作を制御する制御部、赤外線カメラ及び高感度カメラ
による被監視部の監視状態を表示するモニター、被監視
部と所定の関係を有してモニター画面上に表示される監
視用のライン、監視用のラインを基準とした異常物体等
の検出状態をモニター画面上に表示する検出手段を有す
る監視制御部とで構成したことを特徴とする監視システ
ムとしている。
【0048】この発明は、監視装置と監視制御部とで監
視システムを構成したもので、監視装置は定常監視用の
赤外線カメラ、追尾監視用の高感度カメラ、被監視部を
照射する投光器、赤外線カメラと高感度カメラ及び投光
器を設置した移動可能な移動体を有しており、監視制御
部は監視装置の動作を制御する制御部、赤外線カメラ及
び高感度カメラによる被監視部の監視状態を表示するモ
ニター、被監視部と所定の関係を有してモニター画面上
に表示される監視用のライン、監視用のラインを基準と
した異常物体等の検出状態をモニター画面上に表示する
検出手段を有しているものである。
【0049】請求項8の発明は、制御部は、検出手段に
よる異常物体等の検出により、高感度カメラ及び投光器
による追尾監視を行うよう制御することを特徴とする請
求項7に記載の監視システムとしている。
【0050】この発明は、検出手段による異常物体等の
検出により、高感度カメラ及び投光器による追尾監視を
行うよう制御することを意味し、異常物体等を検出した
位置又はその近辺を投光器で照射し、高感度カメラでそ
の状況を撮影することを意味している。
【0051】この際、異常物体等の移動に応じて投光器
及び高感度カメラを移動させることが好ましいが、投光
器の照射で異常物体例えば窃盗犯人が逃避する場合もあ
り、その際には投光器及び高感度カメラを移動すること
なく異常を回避できる場合もあり、投光器及び高感度カ
メラを移動することは必ずしも必要な条件ではなく、追
尾とは必ずしも異常物体等を追いかけて監視するだけの
意味ではなく、移動せずに異常物体等を照射し撮影する
ことも意味している。
【0052】さらに、投光器の点灯時期と追尾監視用の
高感度カメラの動作開始時期は、同期することが望まし
いが、勿論多少の時間差が生じていても良い。
【0053】さらに追尾監視の動作の開始は自動的に作
動するものでも良く、または検出を認識した上で、マニ
ュアル操作で作動させるものでも良い。
【0054】請求項9の発明は、制御部は、高感度カメ
ラ及び投光器を検出手段による検出位置に固定し、高感
度カメラによる撮影を開始するよう制御することを特徴
とする請求項7、8のいずれかに記載の監視システムと
している。
【0055】この発明は、追尾監視を行う場合、高感度
カメラ及び投光器を検出手段による検出位置に固定し、
高感度カメラによる撮影を開始するように制御すること
を特徴とする発明で、高感度カメラによる映像を確実に
捉えれれるようにするものである。
【0056】請求項10発明は、養殖場設備上を照準と
する夜間等定常監視用の赤外線カメラと、追尾監視用の
高感度カメラと、養殖場設備上を照射する投光器と、養
殖場へ侵入する異常物体等を検出する検出手段とを備
え、検出手段による異常物体等の検出により、高感度カ
メラ及び投光器による追尾監視を行うように構成したこ
とを特徴としている。
【0057】「養殖場設備」とは、一般には魚介類や真
珠等の海産物を養殖する設備であるが、特にこれらの海
産物には限定されない。また設備の構成としては、方形
状の浮揚体にワイヤー等で縦方向に多列に支持された養
殖用の籠又はケージよりなるものが一般的であるが、そ
の構成は養殖される海産物等に適したもので良く、例え
ば水底養殖式の設備でも勿論良い。
【0058】「養殖場設備上を照準とする」とは、養殖
場設備が小規模で単独の場合には赤外線カメラを固定式
として、単独の養殖場設備全体を撮影範囲としてカメラ
の照準を定めても良いが、赤外線カメラを旋回及び伏仰
動可能とし、養殖場設備上にカメラの焦点を合わせた狭
い視野のズームアップ状態の照準とし、カメラを緩い速
度でスイング移動させるようにしても良い。
【0059】さらに、大規模に多数の養殖場設備が設置
されている場合には、赤外線カメラを大きくスイング移
動させることで、近辺の複数の養殖場設備を一台のカメ
ラで一括監視できるよう照準を定めても良い。
【0060】照準を合わせる範囲は、設備の浮揚体中央
から外周までで良いが、養殖場設備の周りを一定の距離
をおいて囲うように仮想的に警戒ラインを設定し、この
範囲までを照準の範囲としても良い。さらにはこの警戒
ラインより広い範囲の区画を設定し、照準の範囲として
も良い。
【0061】「夜間等定常監視用の赤外線カメラ」と
は、海産物等の盗難事故は設備周辺が暗くなる、日没か
ら夜間さらには明け方にかけた時間帯に多く発生するこ
とから夜間等定常監視と表現したが、昼間でも霧の発生
時または暗い曇天時等に所定の一定時間定常監視を作動
させても良い。
【0062】赤外線カメラは、赤外線ビデオカメラが好
ましいが、ビデオ機能のないものでも良く、要は暗いと
き又は霧の発生時等に映像が撮影できるものであれば良
い。
【0063】「追尾監視用の高感度カメラ」とは、短時
間で船の形式、構造、船名、人の服装、特徴等、細部の
映像が撮影できるものが好ましいが、多少性能が落ちる
ものでもよく、要は上記の船の形式、構造、船名、人の
服装、特徴等、細部の映像が撮影記録でき、記録画像を
基に、警察等により侵入船、人等が特定できる機能を備
えていれば良い。又必要箇所を随時ズームアップできる
機能を付加しても良い。追尾監視の動作の開始は必要時
に自動的に作動するものでも良く、マニュアル操作で作
動させるものでも良い。
【0064】「養殖場設備上を照射する投光器」とは、
養殖場設備が小規模で単独の場合には投光器を固定式と
して、単独の養殖場設備全体を照射範囲としても良い
が、ビーム型の投光器を旋回及び伏仰動可能とし、養殖
場設備上の比較的狭い範囲を照射するようにし、投光器
をスイング移動させるようにしても良い。
【0065】さらに、大規模に多数の養殖場設備が設置
されている場合には、投光器を大きくスイング移動させ
ることで、近辺の複数の養殖場設備を一台の投光器で逐
次、追尾照射、監視できるようにしても良い。
【0066】照射範囲は、設備の浮揚体中央から外周ま
でで良いが、養殖場設備の周りを一定の距離をおいて囲
うように仮想的に警戒ラインを設定し、この範囲までを
照射の範囲としても良い。さらにはこの警戒ラインより
広い範囲の区画を設定し、照射の範囲としても良く、さ
らには区画を越えて照射できるようにしても良い。
【0067】また、投光器の点灯時期は追尾監視用の高
感度カメラの動作開始と同期することが望ましいが、勿
論多少の時間差が生じていても良い。さらに投光器の旋
回及び伏仰動の動作も、追尾監視用の高感度カメラの旋
回及び伏仰動動作と同期することが望ましいが、勿論多
少の時間差が生じていても実際上は問題はない。
【0068】投光器の性能としては、高感度カメラによ
る追尾監視、撮影を行わせるため瞬時に点灯し、短時間
で所定の照度が得られる高出力の白熱型の電球が好まし
く、例えばキセノンランプによるサーチライトが良く、
また高感度カメラの追尾監視をより効果的に行うため
に、照射範囲を限定して照度をアップさせたビーム式の
投光器が好ましいが、特にこれに限定されるものではな
い。
【0069】「養殖場へ侵入する異常物体等」とは、主
として水面上を侵入する船舶、人等を指すが、漂流する
大型の浮遊物、さらには水面下を潜水侵入する船舶、
人、大型の漂流物等を監視・検出対象としても良い。
【0070】「検出手段」とは、養殖場設備の周りに一
定の距離をおいて囲うように設定された警戒ラインに、
異常物体が接近、到達又は通過したことを電子的、電気
的又は機械的手段により検出してもよく、さらには養殖
場設備に設置された養殖用の籠又はケージもしくは養殖
されている海産物自体が外されたことを、電子的、電気
的又は機械的手段により検出してもよい。
【0071】請求項11の発明は、養殖場設備上を照準
とする夜間等定常監視用の赤外線カメラと、追尾監視用
の高感度カメラと、養殖場設備上を照射する投光器と、
養殖場へ侵入する異常物体等を検出する検出手段と、画
像を録画する録画記録手段とを備え、前記検出手段によ
る異常物体等の検出により、高感度カメラ及び投光器に
よる追尾監視を行い監視状況を録画記録するよう構成し
たことを特徴としている。
【0072】本発明における「画像を録画する録画記録
手段」とは,定常監視用の赤外線カメラと追尾監視用の
高感度カメラ双方の画像を録画記録することが望ましい
が、追尾監視用の高感度カメラのみの画像を録画記録す
るようにしても良い。さらにはカメラの画像と共に撮影
日時、場所データ等を同時に記録するようにしても良い
が、本発明における必要条件ではない。
【0073】請求項12の発明は、検出手段は,養殖場
設備の周囲に設定された警戒ラインと、警戒ラインより
広い範囲に設定された区画とを有し、区画内を略格子状
に複数分割した番地区画で設定し、異常物体の検知位置
を番地区画で特定して高感度カメラ及び投光器による追
尾監視時の優先監視位置として反映させるように構成し
たことを特徴とする請求項10、11の何れかに記載の
養殖場監視システムとしている。
【0074】本発明における「養殖場設備の周囲に設定
された警戒ライン」とは、大規模な養殖場の場合にはカ
メラのモニター上に表示された養殖場設備の周囲に制御
用のコンピューター上で電子的に設定されたラインが好
ましいが、小規模養殖場等の場合には実際の水面又は水
面下にワイヤー等により機械的に設置されたものでも、
さらには赤外線等による光学的に設定されたラインでも
良い。
【0075】「警戒ラインより広い範囲に設定された区
画」とは、養殖場設備が方形状を成していれば、その形
状に沿うように一定距離を隔てた略方形状をなした区画
でよく、設備が円形、楕円形であれば、略その形状に沿
った形状をなしていれば良く、カメラのモニター上に表
示された養殖場設備の周囲に制御用のコンピューター上
で電子的に設定されたラインが好ましい。
【0076】「区画内を略格子状に複数分割した番地区
画」とは、、カメラのモニター上に表示された養殖場設
備の周囲に電子的に設定された区画内を、略格子状に複
数分割したラインで構成されることが好ましく、番地区
画の大きさも異常物体の検知位置をその区切られた番地
区画で特定できるように適宜設定される。
【0077】上記番地区画のラインも、制御用のコンピ
ューター上で電子的に設定されたものが好ましい。
【0078】この番地区画で仕切られた桝目は、下記の
ように追尾監視時の優先監視位置として反映させること
ができるが、さらに定常監視時における赤外線カメラの
監視順序の電子番地としても利用することができる。す
なわち、番地区画で仕切られた桝目毎に監視の順番を制
御用のコンピューター上で電子的に設定し、この設定さ
れた桝目番地の順序にしたがい赤外線カメラが自動的に
指定された順番に監視を行うようにしても良く、監視の
順序は日ごとに又は月毎等、任意に制御用のコンピュー
ター上で電子的に設定することができる。
【0079】「追尾監視時の優先監視位置として反映さ
せる」とは、カメラのモニター上における異常物体の検
知位置を、比較的小範囲の色付けされた番地区画で表示
させることが好ましいが、その小範囲を点滅発光させて
も又番地番号等で表示しても良く、要は追尾を必要とす
る最優先の位置であることを視覚的に表示し反映させる
ようにすれば良い。
【0080】さらに、「追尾監視時の優先監視位置とし
て反映させる」とは、上記のように視覚的に表示し反映
させるだけでなく、電子的に設定された区画のライン及
び略格子状に複数分割したラインのいずれの部分でも侵
犯があれば異常と判断し、侵犯された該当の桝目番地
に、追尾監視用の高感度カメラを自動的に向かわせるこ
とをも意味し、この場合、投光器と高感度カメラによる
該当の桝目番地近辺の撮影、録画、必要に応じ拡大録画
を行い、異常物体の移動に合わせて投光器と高感度カメ
ラを追尾させるこようにすれば良い。
【0081】請求項13の発明は、養殖場設備上を照準
とする夜間等定常監視用の赤外線カメラと、追尾監視用
の高感度カメラと、養殖場設備上を照射する投光器と、
養殖場の水面下の異常状態を検出する検出装置を備えた
水面下監視装置と、画像を録画する録画記録手段とを備
え、前記検出装置による異常状態の検出により、高感度
カメラ及び投光器による追尾監視を行い監視状況を録画
記録するよう構成したことを特徴としている。
【0082】「養殖場の水面下の異常状態を検出する検
出装置」とは、養殖場設備の水面下に設置された養殖用
の籠又はケージもしくは養殖されている海産物自体が盗
難又は事故等により外されたことを、電子的、電気的又
は機械的手段により検出するものが好ましいが、これに
限定されない。
【0083】請求項14の発明は、検出装置は、養殖場
設備の平面で略格子状の複数個の番地区画に分割設定し
て設け、水面下の異常状態発生時の追尾監視位置特定に
反映させるように構成したことを特徴とする請求項13
に記載の養殖場監視システムとしている。
【0084】「養殖場設備の平面で略格子状の複数個の
番地区画」とは、カメラのモニター上に表示された養殖
場設備の周囲に制御用のコンピューターで電子的に設定
された区画内を略格子状に複数分割したラインで構成さ
れることが好ましく、番地区画の大きさも一個の籠又は
ケージ毎の区画としてもよく、又は4個程度の籠又はケ
ージ毎の区画としても良い。
【0085】この番地区画で仕切られた桝目は、下記の
ように追尾監視時の優先監視位置として反映させること
ができるが、さらに定常監視時における赤外線カメラの
監視順序の電子番地としても利用することができる。す
なわち、番地区画で仕切られた桝目毎に監視の順番を制
御用のコンピューター上で電子的に設定し、この設定さ
れた桝目番地の順序にしたがい赤外線カメラが自動的に
指定された順番に監視を行うようにしても良く、監視の
順序は日ごとに又は月毎等、任意に制御用のコンピュー
ター上で電子的に設定することができる。
【0086】「異常状態発生時の追尾監視位置特定に反
映させる」とは、養殖場設備の水面下に設置された養殖
用の籠又はケージもしくは養殖されている海産物自体が
盗難又は事故等により外されたことを、カメラのモニタ
ー上で比較的小範囲の色付けされた番地区画で表示させ
ることが好ましいが、その小範囲を点滅発光させても又
番地番号等で表示しても良く、要は追尾を必要とする最
優先の位置であることを視覚的に表示し反映させるよう
にすれば良い。
【0087】さらに、「追尾監視時の優先監視位置とし
て反映させる」とは、上記のように視覚的に表示し反映
させるだけでなく、電子的に設定された区画のライン及
び略格子状に複数分割したラインのいずれの部分でも侵
犯があれば異常と判断し、侵犯された該当の桝目番地
に、追尾監視用の高感度カメラを自動的に向かわせるこ
とをも意味し、この場合、投光器と高感度カメラによる
該当の桝目番地近辺の撮影、録画、必要に応じ拡大録画
を行い、異常物体の移動に合わせて投光器と高感度カメ
ラを追尾させるこようにすれば良い。
【0088】請求項15の発明は、海産物等の盗難予防
を主任務とし、台風、事故等の養殖場の現状把握、確認
にも使用されることを特徴とする請求項10〜14のい
ずれかに記載の養殖場監視システムとしている。
【0089】本発明における「海産物等の盗難予防を主
任務とし」とは、通常は海産物の盗難予防、防止の監視
を行い、台風、事故等のときには陸上からの養殖場現場
の状況把握、確認に使用して現場の安全上の配慮を加味
することも出来る意味である。
【0090】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一の実施形態
を、第一の養殖場監視システムに使用した図1、図2を
参照して説明する。
【0091】本実施形態における養殖場監視システム
は、延縄式垂下型のあわび等魚介類や真珠等の海産物を
養殖する設備に適用したもので、図1は本発明の第一の
実施形態を使用した第一の養殖場監視システムのブロッ
ク図、図2は本発明の監視装置及び監視制御部からなる
監視システムの配置とモニター上での監視方法を示す説
明図である。
【0092】図1及び図2において、1は水面部に係留
設置された養殖場設備Aを、陸地部から監視する監視カ
メラを有する監視装置、2は監視装置から離れた陸地部
に設置された建屋の監視室内に設けられた監視制御部で
あり、これら監視装置1と監視制御部2とで養殖場監視
システムを構成している。
【0093】なお図2では1組単独の養殖場設備Aを監
視対象した場合を示すが、近辺に複数組の養殖場設備A
を設置した場合には、これら複数組の養殖場設備Aに対
して1組の監視装置1と監視制御部2を備える。
【0094】本実施形態では、監視装置1を、水平方向
に360度旋回可能でかつ垂直方向に360度伏仰動可
能なプリセット回転台よりなる移動体3と、この移動体
3上に設けた定常監視用の赤外線ビデオカメラ4(以下
「赤外線カメラ」と称す)と、追尾監視用の高感度カラ
ービデオカメラ5(以下「高感度カメラと」称す)と、
キセノンランプのサーチライトらなる投光器6と、制御
部7とで構成する。8は、移動体3を旋回・伏仰動させ
るための駆動部(以下「プリセット駆動部」と称す)で
ある。
【0095】さらに監視装置1には、監視制御部2から
の指令で制御部7を介し動作する拡声器を、赤外線カメ
ラ4、高感度カメラ5及び投光器6を据え付けた移動体
3に同一架台として設置し得る。
【0096】また監視制御部2を、制御部10と、画像
処理部11と、モニターカラーテレビ12(以下単に
「モニター」と称す)と、録画装置13(以下「録画記
録手段」と称す)と、録画記録した内容及び撮影日時、
場所データー等必要事項をペーパーにプリントアウトす
るプリンター等のプリントアウト機構13aとで構成す
る。
【0097】監視制御部2には、この他、盗難予防措置
を行うための上記拡声器と連動した警報用マイク、音声
パトライト、緊急連絡用の電話器等を必要に応じ適宜に
配置し得る。
【0098】異なった場所に設置した他の養殖場設備A
と他の監視装置1を含め複数個所の複数組の監視装置1
を1個所の監視制御部2に集約して一括監視する場合に
は、監視制御部2に集約処理される監視装置1の設置数
に見合う複数系列の画像処理部11、モニター12、録
画記録手段13及びプリントアウト機構13aを配置し
て構成する。
【0099】監視制御部2の制御部10には、監視対象
の1又は複数の養殖場設備A上に対して、監視装置1の
赤外線カメラ4、高感度カメラ5及び投光器6の照準を
定め、移動体3を移動させるための制御データを設定す
る。
【0100】自動または制御用入力部からの操作で、制
御部10から監視装置1の制御部7を通じて、移動体3
を養殖場設備A上の任意の位置に照準を定める機能、赤
外線カメラ4、高感度カメラ5及び投光器6を選択作動
させる機能、さらに監視画面をズームアップ又は縮小
し、画像処理部11を通してモニター12に表示させる
機能等が伝送されるように構成する。
【0101】図2において、15は養殖場設備Aのまわ
りに制御部10の制御用コンピュータ上で電子的に設定
した警戒ライン(以下「監視用のライン」と称す)であ
る。
【0102】この監視用のライン15は、赤外線カメラ
4で監視中のモニター12の受像画面上に映像として写
し出された養殖場設備Aの周囲に、一定の間隔を有して
制御部10の制御用コンピュータを通じて画像表示し、
且つこの監視用のライン15に船16が侵入した時点
で、画面上の侵入位置16aを蛍光赤色等で点滅発光表
示させるようにして検出手段を構成し、更に音声アラー
ムを発信するように構成する。
【0103】図2中において、符号17は後記する他の
実施形態で用いる水面下監視装置の発信装置、18はア
ンテナである。
【0104】次に本実施形態の作動を説明する。
【0105】この監視システムは、日没と共にシステム
の運転が自動又はマニュアルにより開始される。
【0106】定常の監視運転は、制御部10の操作で赤
外線カメラ4で行い、移動体3を緩い速度で移動し、監
視用のライン15を含む養殖場設備A上に焦点を合わせ
た狭い視野のズームアップ状態で横に移動させながら監
視を行う。
【0107】その映像は監視装置1から監視制御部2へ
送られモニター12に表示される。
【0108】このため、養殖場設備Aをモニター12上
のズームアップされた画面で常時監視することが可能に
なり、監視精度が著しく高まる。
【0109】例えばこの方法による場合、通常の天候下
で、監視装置1から約4km、最大では6〜7kmの船影
及び人影を認知できる程度まで監視性能が高まる。
【0110】通常の場合、養殖場設備Aと監視装置1間
の距離は、それ程遠くはならないから、確実に監視用の
ライン15内への船及び人の侵入が検知可能となる。
【0111】また移動体3を大きく移動させることで、
近辺の複数の養殖場設備Aを1組の監視装置1で一括監
視することもできる。
【0112】この状態下で、図2のように監視用のライ
ン15上に船16が侵入した状態が制御部10を含む検
出手段により検知された時、モニター12画面の監視用
のライン15上の対応する侵入位置16aに点滅発光信
号が表示され、また音声信号によっても同時警報され
る。
【0113】この検出信号を基に、リアルタイムで自動
又はマニュアル操作(通常は自動にセット)により制御
部10が追尾監視運転となり、移動体3が船16を検出
した画面位置に固定され、投光器6が点灯、高感度カメ
ラ5の撮影が自動的に開始される。
【0114】この際、高感度カメラ5による追尾は最大
1.5kmまで可能となる。
【0115】このとき高感度カメラ5が写す絵は、例え
ば図1のモニター12の右半分にズームアップ画面とし
て表示し、左半分画面には赤外線カメラ4で写す絵をそ
のまま同時に表示し得る。
【0116】又上記定常の監視運転及び追尾監視運転の
動画の画像は逐次録画記録手段13により撮影日時、場
所データ等と共に記録される。さらにプリントアウト機
構13aにより自動又は必要に応じマニュアルで必要事
項がペーパー等にプリントアウトされる。
【0117】この追尾監視運転で、投光器6の点灯状態
下で高感度カメラ5が捉える映像は、更に制御部10の
マニュアル制御下で必要個所を随時ズームアップし確認
できるから、短時間で船の形式、構造、船名、人の服
装、特徴等を的確に画像データとして録画記録可能にな
る。
【0118】上記侵入船16の検出と同時に、監視船を
出動させることもできるが、侵入者は追尾監視運転によ
る投光器4の点灯で発見されたことを知り逃走すること
になる。このため、海産物盗難の被害を最小限に抑えら
れる。
【0119】また、侵入者がそのまま逃走しても、侵入
現場の画像記録及びペーパー等にプリントアウトされた
内容を基に、警察等により侵入船16及び侵入者を特定
できるようになるから、特定者による海産物盗難の再発
を実質的に解消できる効果が得られる。
【0120】次に本発明の第二の実施形態を、第二の養
殖場監視システムに使用した図3、図4、図5、図6を
参照して説明する。
【0121】本実施形態における養殖場監視システム
は、延縄式垂下型のあわび等魚介類や真珠等の海産物を
養殖する設備に適用し、さらには水底養殖式の設備にも
適用できるようにしたもので、 図3は本発明の第二の
実施形態を使用した第二の養殖場監視システムのブロッ
ク図で、第一の実施形態と同一部分に同一符号を付して
ある。図4は図3のシステムを使用する監視方法のフロ
ー図である。
【0122】図3において、21はこの実施形態による
監視装置、22は監視制御部で、監視装置21と監視制
御部22とで養殖場監視システムを構成している。
【0123】本実施形態における監視装置21は、第一
の実施形態の図1で示す監視装置1に対応する構成をそ
のまま有する水上の監視装置23と、別途設置された水
面下監視装置24とを設けて構成している。
【0124】水面下監視装置24は、養殖場設備Aの養
殖用の籠又はケージ列毎に設けられた異常検出装置25
と、アンテナ18付きの検出信号発信装置17(図2参
照)とで構成している。
【0125】異常検出装置25は養殖海産物が盗難され
る場合の形態に応じて電気的信号を発生させるように任
意の構成を用いることが可能である。
【0126】検出信号発振装置17は、ソーラシステム
付のバッテリーを内蔵させる方法等で構成することが出
来る。
【0127】水上の監視装置23の制御部7には、前記
水面下監視装置24の発信用アンテナ18に対応する受
信用アンテナ26及び監視制御部22への中継機能を追
加して設けている。
【0128】監視制御部22は、水上の監視装置23と
水面下監視装置24に対応可能な制御部27と、水上の
監視装置23に対応する画像処理装置11、モニター1
2、録画記録手段13及びプリントアウト機構13a
と、水面下監視装置24に対応する音声パトライト2
8、画像処理装置29、モニター30、録画記録手段3
1及びプリントアウト機構31aとを備えている。
【0129】なお、この水面下監視装置24用の画像処
理装置29、モニター30、録画記録手段31及びプリ
ントアウト機構31aは、水上監視用の画像処理装置1
1、モニター12、録画記録手段13及びプリントアウ
ト機構13aとで兼用し省略することも可能である。
【0130】1つの監視制御部22で複数個所の監視装
置21の情報を一括処理する場合は、監視制御部22に
上記複数の監視装置21に対応する複数のモニター系を
設ける。
【0131】次に本実施形態の作動を説明する。
【0132】水上での夜間の監視が厳しくなると、養殖
場設備Aからの盗難行為は、養殖場設備Aから離れた位
置に船を停船投錨し、船から潜水装置を着用した人間が
水面下を通って養殖場設備A内に出入りし養殖海産物を
持出す方法で行われるようになる。
【0133】この実施形態では、監視装置21の夜間の
定常の監視が、水上の監視装置23による第一の実施形
態と同様の操作下で行われる水上監視と、水面下監視装
置24による水面下の監視とで、並行的に行われる。
【0134】水面下の監視では、養殖用の籠又はケージ
に切断外力等が加わったとき、この状態が籠又はケージ
列に付設された異常検出装置25で電気的に検知され、
検出信号が発信装置17からアンテナ18を経て発信さ
れ、水上の監視装置23のアンテナ26から制御部7へ
中継されて監視制御部22の制御部27へ送られる。
【0135】図4はこの水面下監視装置24の検出信号
を基に制御部27で行う監視操作フローの実施例を示し
ている。監視装置21の水上の監視装置23の赤外線カ
メラ4による監視と水面下監視装置24の異常検出装置
25による自動又はマニュアル監視が開始されると、こ
の監視状態は監視制御部22のモニター12及び30に
表示される。
【0136】次いで、水上の監視装置23が監視用のラ
イン15(図2参照)内に異常物体を検出した場合はモ
ニター12画面上に発光表示され且つ音声アラームが出
される。
【0137】水面下監視装置24が異常を検出した場合
は同様にモニター30上に発光表示され且つ音声パトラ
イトが出される。
【0138】この水上の監視装置23又は水面下監視装
置24の何れかが異常を検出した時、この検出信号を基
に、一定時間をおいて自動的に又はマユアル操作で制御
部27が追尾監視運転になる。
【0139】このとき水上の監視装置23が異常を検知
した場合は第一の実施形態と同様に投光器6と高感度カ
メラ5による追尾撮影と録画記録処理さらに自動又はマ
ニュアルによるペーパー等へのプリントアウトを行ない
且つ監視船を出動させる。
【0140】また水面下監視装置24が異常を検知した
場合は監視用のライン15の周辺を広範囲に投光器6と
高感度カメラ5で追尾して疑惑船を探索し、録画記録処
理さらに自動又はマニュアルによるペーパー等へのプリ
ントアウトを行ない且つ監視船を出動させる。
【0141】また水面下監視装置24の異常検知時に
は、監視船を出動させた後、一定時間遅れて投光器6と
高感度カメラ5による追尾監視を行うと、水面下の侵入
者を追尾監視用の高感度カメラ5で捉え易くなる。
【0142】このため上記構成によれば、水上、水面下
両方の監視を一括して行うことで養殖場設備監視の効果
を更に高められる。他の作用効果は第一の実施形態の場
合と同様である。
【0143】なお、水上の監視装置23と水面下監視装
置24は、客先の要望により分離することもあり、水上
の監視装置23すなわちカメラによる監視システムは設
置せず、水面下監視装置24のみを設置することも、ま
た水上の監視装置23のみを設置することもできる。
【0144】図5は第二の実施形態で用いる水面下監視
装置の一実施形態の平面図、図6は図5のV〜V矢視の
側面図である。
【0145】図5及び図6は、図3で示した水面下監視
装置24の異常検出装置25(以下単に「検出装置」と
称す)の1つの実施形態を示している。
【0146】図5及び図6において、41は養殖場設備
Aの浮揚体、42は浮揚体41にワイヤー43で縦方向
に多列に支持された養殖用の籠又はケージ、17は養殖
場設備Aの浮揚体41単位で設けたソーラシステム付バ
ッテリー内蔵の検出信号発信装置、18は発信装置17
に設けた発信用アンテナ、25は検出信号発信装置17
のバッテリーに接続して各籠又はケージ42の支持ワイ
ヤー43沿いに装着した検出装置である。
【0147】水面下監視装置24の検出装置25は、検
出信号発信装置17の内蔵バッテリーに接続して浮揚体
41上に配線した基幹電気ケーブル44と、各支持ワイ
ヤー43と籠又はケージ42に巻付又は繋着して縦方向
に並列に基幹ケーブル44とウォータシール型コンセン
ト45を介し接続した細径の多数の異常検出用の防水電
気ケーブル46とで構成している。
【0148】個々の養殖用の籠又はケージ42に外力が
働いて各列の異常検出用の防水電気ケーブル46がウォ
ータシール型コンセント45から抜落ち断線状態となる
ことで、各列の養殖籠又はケージ42の海産物の盗難又
は事故として検出し検出信号を発信装置17から発信す
るように構成している。
【0149】また、図5の右下に区画番号1〜8として
示すように、1つの養殖設備Aの全体平面を格子状の複
数の番地区画47に区分して、図3で示す監視制御部2
2の制御部27のコンピュータ上で電子的に、水面下監
視用のモニター30の画面上に設定し、水面下の盗難又
は事故発生時の位置特定に反映させるように構成してい
る。
【0150】この構成の実施形態では、水面下監視装置
24の異常検出用防水ケーブル46が、外力を受けてウ
ォータシール型コンセント45で断線した時、制御部2
7が断線位置を番地認識し、水面下監視用のモニター3
0(図3参照)に盗難又は事故発生位置を番地及び図形
表示して警報することが可能になる。
【0151】但し、カメラ監視システムを設置せず、水
面下監視装置24のみを設置した場合は、音声パトライ
ト28による警報のみとなる。
【0152】又、この警報を基に、監視船が可及的に速
やかに事故現場へ向かうことが可能になる。
【0153】又、時間をおいて、水上監視装置23の投
光器6と高感度カメラ5による事故番地近辺の視覚追尾
監視を迅速に行うことが可能になり、水面下盗難事故の
当事者特定を容易にする効果が得られる。
【0154】さらに、この実施形態では上述のようにケ
ーブルの断線状態による異常検出だけでなく、電子的に
設定された区画のライン及び略格子状に複数分割したラ
インのいずれの部分でも侵犯があれば異常と判断するよ
うに構成し、侵犯された該当の桝目番地に、水上監視装
置23の追尾監視用の高感度カメラ5を自動的に向かわ
せ、投光器6と高感度カメラ5による該当の桝目番地近
辺の撮影、録画、必要に応じ拡大録画を行い、異常物体
の移動に合わせて投光器6と高感度カメラ5を追尾させ
るようにすることもできる。
【0155】この実施形態による構成は、養殖用の籠又
はケージ42を使用しない水底養殖式(根付養殖場)の
海産物の盗難等の防止にも同様に適用することができ
る。また、コンセント及び切断された電線の復旧も容易
に行うことができ、特別な技術を必要としない利点もあ
る。
【0156】なお、水底養殖式(根付養殖場)の場合
は、水面下監視装置24の設置は難しく、水上の監視装
置23のみでの監視となる。
【0157】次に、本発明の第三の実施形態を、第三の
養殖場監視システムに使用した図7、図8を参照して説
明する。
【0158】本実施形態における養殖場監視システム
は、延縄式垂下型のあわび等魚介類や真珠等の海産物を
養殖する設備に適用したもので、図7は水上監視時にお
けるテレビモニター方法の実施例を示す説明図、図8は
ズームアップ時のモニター画面の概要図で、第一の実施
形態と同一部分に同一符号を付してある。
【0159】図7において、12は第一、第二の実施形
態中で示した水上監視のモニターである。
【0160】この第三の養殖場監視システムでは、モニ
ター12上に表示する養殖場設備A、監視用のライン1
5、異常物検知位置である侵入位置16aの点滅発光信
号に加えて、監視用のライン15より広い範囲の方形区
画35を設定し、その内を例えば図7右側に番号1〜3
2で示すような、格子形の複数の番地区画として設定
し、赤外線カメラ4による異常物検知で表示される侵入
位置16aの点滅発光を、養殖場設備A内の番地位置で
特定し、移動体3に設置された投光器6と高感度カメラ
5とによる追尾監視に反映させるように構成する。
【0161】なお、上記方形区画35及び番地区画は、
制御部10のコンピュータ上で電子的に、モニター12
の画面上に設定する。
【0162】この実施形態では、モニター上で異常物検
知位置である侵入位置16aの点滅発光と共に侵入位置
16aを含む小範囲の番地区画を色付け表示させ、この
区画を制御部10により第一優先の追尾対象区域として
認識し、移動体3に設置された投光器6と高感度カメラ
5による詳細監視を行えるようになる。
【0163】さらに、本実施形態では上述のように追尾
対象区域としての認識のみでなく、電子的に設定された
区画のライン及び略格子状に複数分割したラインのいず
れの部分でも侵犯があれば異常と判断するように構成
し、侵犯された該当の桝目番地に、追尾監視用の高感度
カメラ5を自動的に向かわせ、投光器6と高感度カメラ
5による該当の桝目番地近辺の撮影、録画、必要に応じ
拡大録画を行い、異常物体の移動に合わせて投光器6と
高感度カメラ5を追尾させるようにすることもできる。
【0164】このため、この構成を用いると例えば図8
のように、投光器6の点灯と同時に異常検出位置の船1
6や人36等を具体的に捉えることが可能になり、監視
精度がさらに高まる効果がある。
【0165】さらにこの第三の実施形態では、図7右側
に番号1〜32で示す格子形の複数の番地区画で仕切ら
れた桝目を、定常監視時における赤外線カメラ4の監視
順序の電子番地とすることもできる。
【0166】すなわち、番地区画で仕切られた桝目毎に
監視の順番を制御用のコンピューター上で電子的に設定
し、この設定された桝目番地の順序にしたがい赤外線カ
メラ4が自動的に指定された順番に監視を行うようにし
て構成している。
【0167】この監視の順序は、日ごとに又は月毎等、
任意に制御用のコンピューター上で電子的に設定するこ
とができるので、異常検出位置の船16や人36等が、
次にどの場所が監視されるかが分からず、隠れることが
し難くなり、監視性能がさらに向上する効果がある。
【0168】上記の各実施形態においては、延縄式垂下
型のあわび等魚介類や真珠等の海産物を養殖する設備さ
らには水底養殖式の設備等、水上における養殖場監視シ
ステムに適用した実施形態を説明したが、次に花園、果
樹園、野菜畑、畜産厩舎、駐車場、倉庫、資材置き場
等、陸上における設備へ適用した実施形態の概要を説明
する。
【0169】陸上設備の場合も、上記各実施形態と同様
にカメラを有する監視装置と、モニターを有する監視制
御部とで監視システムを構成するが、特に陸上の場合、
設備の周囲に建造物等の監視カメラの撮影に障害となる
物が存在していることが多く、多面的、多方向から複数
台のカメラで監視するとか、又は周囲の建造物等より高
い位置にカメラを設置する等して監視カメラによる撮影
が確実に行えるようにする必要がある。
【0170】さらに陸上設備の場合は、人、車両等の移
動が頻繁に起きており、異常事態との区分けが特に必要
となる。
【0171】例えば花園、果樹園、野菜畑等では農作業
の終了後等、通常では人、車両の出入りがなくなるよう
な状況になった時期から監視を開始するようにすると、
異常事態との区分けがし易くなる。
【0172】また、畜産厩舎等の場合には、昼間でも通
常は人、車両の出入りは少なく、昼間から夜間にかけて
一日中監視をするようにしても良い。
【0173】駐車場、倉庫、資材置き場等の場合には、
一般的に昼間は出入りが激しいので、夜間に監視を開始
するようにしても良く、特に倉庫、資材置き場等につい
ては平日は出入りがあるので、休日には一日中監視をす
るようにしても良い。
【0174】さらに駐車場でも、空港で車を長期間預か
るとか、出荷前の新車の駐車場等の場合には、昼夜区別
なく一日中監視をするようにすると良い。
【0175】上記のような監視する時期で区分けが困難
な設備、例えば昼夜を問わず一日中出入りの激しい都心
の駐車場等の場合には、一日中監視を行いモニターによ
る目視で異常の区分けをするようにしても良い。
【0176】
【発明の効果】本発明によれば、盗難事故等、異常事態
を確実に監視することができる監視装置、監視制御部、
監視システム及び養殖場監視システムを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態を使用した第一の養殖
場監視システムのブロック図。
【図2】本発明の監視装置及び監視制御部からなる監視
システムの配置とモニター上での監視方法を示す説明
図。
【図3】本発明の第二の実施形態を使用した第二の養殖
場監視システムのブロック図。
【図4】図3のシステムを使用する監視方法のフロー
図。
【図5】第二の実施形態で用いる水面下監視装置の一実
施形態の平面図。
【図6】図5のV〜V矢視の側面図。
【図7】本発明の第三の実施形態を使用した第三の養殖
場監視システムの水上監視時におけるテレビモニター方
法の実施例を示す説明図。
【図8】図7のシステムにおけるズームアップ時のモニ
ター画面の概要図。
【図9】従来の監視装置を使用した養殖場監視方法を示
す説明図。
【符号の説明】
A 被監視部 4 赤外線カメラ 5 高感度カメラ 6 投光器 3 移動体 7 制御部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定常監視用の赤外線カメラと、追尾監視
    用の高感度カメラと、被監視部を照射する投光器と、赤
    外線カメラと高感度カメラ及び投光器を設置した移動可
    能な移動体と、移動体を制御する制御部とで構成したこ
    とを特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 追尾監視用の高感度カメラは、ズームア
    ップ機能を有することを特徴とする請求項1に記載の監
    視装置。
  3. 【請求項3】 被監視部の監視状態を表示するモニター
    と、被監視部と所定の関係を有してモニター画面上に表
    示される監視用のラインと、監視用のラインを基準とし
    た異常物体等の検出状態をモニター画面上に表示する検
    出手段とを有することを特徴とする監視制御部。
  4. 【請求項4】 監視用のラインは、複数種類に設定可能
    であることを特徴とする請求項3に記載の監視制御部。
  5. 【請求項5】 モニターに表示された画像を録画記録す
    る録画記録手段を有することを特徴とする請求項3に記
    載の監視制御部。
  6. 【請求項6】 定常監視用の赤外線カメラと、追尾監視
    用の高感度カメラと、被監視部を照射する投光器と、異
    常物体等を検出する検出手段とを備え、検出手段による
    異常物体等の検出により、高感度カメラ及び投光器によ
    る追尾監視を行うように構成したことを特徴とする監視
    システム。
  7. 【請求項7】 定常監視用の赤外線カメラ、追尾監視用
    の高感度カメラ、被監視部を照射する投光器、赤外線カ
    メラと高感度カメラ及び投光器を設置した移動可能な移
    動体を有する監視装置と、監視装置の動作を制御する制
    御部、赤外線カメラ及び高感度カメラによる被監視部の
    監視状態を表示するモニター、被監視部と所定の関係を
    有してモニター画面上に表示される監視用のライン、監
    視用のラインを基準とした異常物体等の検出状態をモニ
    ター画面上に表示する検出手段を有する監視制御部とで
    構成したことを特徴とする監視システム。
  8. 【請求項8】 制御部は、検出手段による異常物体等の
    検出により、高感度カメラ及び投光器による追尾監視を
    行うよう制御することを特徴とする請求項7に記載の監
    視システム。
  9. 【請求項9】 制御部は、高感度カメラ及び投光器を検
    出手段による検出位置に固定し、高感度カメラによる撮
    影を開始するよう制御することを特徴とする請求項7、
    8のいずれかに記載の監視システム。
  10. 【請求項10】 養殖場設備上を照準とする夜間等定常
    監視用の赤外線カメラと、追尾監視用の高感度カメラ
    と、養殖場設備上を照射する投光器と、養殖場へ侵入す
    る異常物体等を検出する検出手段とを備え、検出手段に
    よる異常物体等の検出により、高感度カメラ及び投光器
    による追尾監視を行うように構成したことを特徴とする
    養殖場監視システム。
  11. 【請求項11】 養殖場設備上を照準とする夜間等定常
    監視用の赤外線カメラと、追尾監視用の高感度カメラ
    と、養殖場設備上を照射する投光器と、養殖場へ侵入す
    る異常物体等を検出する検出手段と、画像を録画する録
    画記録手段とを備え、前記検出手段による異常物体等の
    検出により、高感度カメラ及び投光器による追尾監視を
    行い監視状況を録画記録するよう構成したことを特徴と
    する養殖場監視システム。
  12. 【請求項12】 検出手段は,養殖場設備の周囲に設定
    された警戒ラインと、警戒ラインより広い範囲に設定さ
    れた区画とを有し、区画内を略格子状に複数分割した番
    地区画で設定し、異常物体の検知位置を番地区画で特定
    して高感度カメラ及び投光器による追尾監視時の優先監
    視位置として反映させるように構成したことを特徴とす
    る請求項10、11の何れかに記載の養殖場監視システ
    ム。
  13. 【請求項13】 養殖場設備上を照準とする夜間等定常
    監視用の赤外線カメラと、追尾監視用の高感度カメラ
    と、養殖場設備上を照射する投光器と、養殖場の水面下
    の異常状態を検出する検出装置を備えた水面下監視装置
    と、画像を録画する録画記録手段とを備え、前記検出装
    置による異常状態の検出により、高感度カメラ及び投光
    器による追尾監視を行い監視状況を録画記録するよう構
    成したことを特徴とする養殖場監視システム。
  14. 【請求項14】 検出装置は、養殖場設備の平面で略格
    子状の複数個の番地区画に分割設定して設け、水面下の
    異常状態発生時の追尾監視位置特定に反映させるように
    構成したことを特徴とする請求項13に記載の養殖場監
    視システム。
  15. 【請求項15】 海産物等の盗難予防を主任務とし、台
    風、事故等の養殖場の現状把握、確認にも使用されるこ
    とを特徴とする請求項10〜14のいずれかに記載の養
    殖場監視システム。
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