JPH0727381B2 - 自動伴奏装置 - Google Patents

自動伴奏装置

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JPH0727381B2
JPH0727381B2 JP63114178A JP11417888A JPH0727381B2 JP H0727381 B2 JPH0727381 B2 JP H0727381B2 JP 63114178 A JP63114178 A JP 63114178A JP 11417888 A JP11417888 A JP 11417888A JP H0727381 B2 JPH0727381 B2 JP H0727381B2
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rhythm
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、オートリズム、オートベースコード等の自
動伴奏装置の改良に関するものである。
[発明の概要] この発明は、上記のような自動伴奏装置において、異な
る拍子の場合にも共通に1つの伴奏パターンを使用する
ことによりパターン記憶部の記憶容量の低減を図ったも
のである。
[従来の技術] 従来、オートリズム装置としては、リズム種類毎にそれ
に対応するリズムパターンをパターンメモリに記憶して
おき、選択されたリズム種類に対応するリズムパターン
のデータをテンポクロック信号に基づいて読出すことに
より自動的にリズム音を発生するようにしたものが知ら
れている。
[発明が解決しようとする課題] 上記した従来のオートリズム装置によると、リズム種類
が多くなるに従ってパターンメモリとしても大容量のも
のが必要となる不都合があった。
この発明の目的は、少ない記憶容量で多種類の伴奏パタ
ーンに基づく自動伴奏を可能にすることにある。
[課題を解決するための手段] この発明による自動伴奏装置は、記憶手段と、拍子指定
手段と、テンポクロック信号を発生する手段と、読出手
段と、伴奏音発生手段とをそなえている。
記憶手段は、第1の拍子に使用すべき第1の伴奏パター
ンを表和すパターンデータであってその一部又は全部の
パターンデータが第1の拍子とは異なる第2の拍子に使
用可能な第2の伴奏パターンを表わすものを記憶してい
る。
拍子指定手段は、第1及び第2の拍子のうち任意のもの
を指定するもので、マニアル指定又は記憶情報に基づく
自動指定のいずれでもよい。
読出手段は、テンポクロック信号に基づいて記憶手段か
ら記憶データを読出すものであって、拍子指定手段で第
1の拍子が指定されたときは第1の伴奏パターンを表わ
すようにパターンデータを読出し、拍子指定手段で第2
の拍子が指定されたときは第2の伴奏パターンを表わす
ようにパターンデータを読出すものである。
伴奏音発生手段は、記憶手段から読出されるパターンデ
ータに基づいて伴奏音信号を発生するものである。
[作用] この発明の構成によれば、例えば4拍子の伴奏パターン
に基づいて4拍子の自動伴奏は勿論のこと、該伴奏パタ
ーンの一部を用いて3拍子の自動伴奏を行なうことがで
きる。また、4拍子の伴奏パターンの一部又は全部を用
いて6拍子、8拍子等の自動伴奏も可能である。
従って、記憶手段には、他の拍子のパターンを流用する
拍子についてパターンデータを記憶する必要がなく、記
憶容量の低減が可能となる。
[実施例] 以下では、この発明を自動演奏式アラーム時計に適用し
た一実施例を説明する。
外観構成(第1図及び第2図) 第1図は、この発明を実施する自動演奏式アラーム時計
の外観構成を示すもので、時計本体10には、表示部12、
スピーカ14、モードスイッチMOS、アップ/ダウンスイ
ッチUDS、デモ/カーソルスイッチDCS、ストップスイッ
チSTS等が設けられている。
表示部12は、一例として第2図に示すように、曜日表示
部20と、月日表示部22と、時表示部24と、分表示部26
と、秒表示部28とを含んでおり、各表示部は液晶表示器
等からなっている。
曜日表示部20には、日、月、火、水、木、金、土にそれ
ぞれ対応した「SU」、「MO」、「TU」、「WE」、
「TH」、「FR」、「SA」の7つの文字表示部が設けられ
ており、そのうちのいずれかの文字表示部の点灯により
対応する曜日を表示する。
月日表示部22には、月表示部22a及び日表示部22bが設け
られており、それぞれアラビア数字で月及び日を表示す
る。
時表示部24及び分表示部26は、それぞれアラビア数字で
時及び分を表示する。また、秒表示部28では、コロンを
1秒間隔で点灯させることにより秒を表示する。
スピーカ14は、自動演奏音を発生するためのものであ
る。
モードスイッチMOSは、モード0〜モード4を循環的に
指定可能なもので、これによるモード変更は、モード0
でオンするとモード1に移り、この後オンするたびにモ
ード2、3、4が順次に指定され、モード4でオンする
とモード0に戻るようにして行なわれる。ここで、モー
ド0は日付、時刻等を表示する通常表示モード、モード
1は時刻合せモード、モード2はアラーム時刻設定モー
ド、モード3は所望の日付に所望の曲を割当てるための
特別曲設定モード、モード4はアラーム音(自動演奏
音)の鳴り始めの音量レベルを設定するための音量設定
モードである。各モード毎の表示例については、第3図
を参照して後述する。
アップ/ダウンスイッチUDSは、時刻合せモード等にお
いて表示された値をアップさせるためのアップスイッチ
及び表示された値をダウンさせるためのダウンスイッチ
を含むもので、各スイッチのオン操作毎に1ずつ値が変
更される。
デモ/カーソルスイッチDCSは、通常表示モード(モー
ド0)のときはモード5としてのデモ演奏モードを選択
するために使用され、デモ演奏モード(モード5)のと
きは通常表示モードを選択するために使用され、時刻合
せモード(モード1)、アラーム時刻設定モード(モー
ド2)又は特別曲設定モード(モード3)のときはカー
ソル(この実施例では点滅位置)を移動させるために使
用されるものである。
ストップスイッチSTSは、鳴り出したアラーム音を発音
停止させるために使用されるもので、オンすると、次の
オン時までオン状態を保持するメカニカルロック式のも
のである。
モード毎の表示例(第3図) 第3図(A)〜(F)は、モード0〜5についてそれぞ
れ表示部12における表示例を示すものである。
(A)の通常表示モードでは、曜日表示部20、月日表示
部22、時表示部24、分表示部26及び秒表示部28によりそ
れぞれ曜日、月日、時、分及び秒が表示される。そし
て、予めアラーム時刻を設定しておくと、その時刻にア
ラーム音が鳴り出す。この場合、アラーム音は、その日
に割当てられた曲の自動演奏音であり、曲の演奏はスト
ップスイッチSTSをオンしなければ30分間繰返される。
予め最高音量レベルより低い初期音量レベルを設定して
おいたときは、最初は初期音量レベルで曲が演奏され、
その演奏終了後は該曲の演奏繰返しのたびに音量レベル
を1段階ずつアップし、やがて最高音量レベルに達す
る。なお、日付が変われば演奏曲も変る。
このように、通常表示モードでは、アラーム時計として
の機能が得られる。
(B)の時刻合せモードでは、デモ/カーソルスイッチ
DCS及びアップ/ダウンスイッチUDSを適宜操作すること
により所望の年号、曜日、時及び分を設定することがで
きる。
月日表示部22には、後述するカーソルレジスタCURの値
が1であれば西暦年号がアラビア数字で表示され、1で
なければ月日が表示される。
CURの値は、スイッチDCSをオンするたびに1〜6の範囲
で1ずつ変化し、CURの値が1であれば、年号の下2桁
の数字が、2であれば月を表わす数字が、3であれば日
を表わす数字が、4であれば曜日を表わす文字が、5で
あれば時を表わす数字が、6であれば分を表わす数字が
それぞれ点滅する。そして、点滅位置の文字又は数字は
アップ/ダウンスイッチUDSの操作により変更可能であ
る。
(C)のアラーム時刻設定モードでは、スイッチDCS及
びUDSを適宜操作することにより所望のアラーム時刻を
設定することができる。この場合、時表示部24及び分表
示部26がアラーム時刻表示部として使用される。
CURの値は、スイッチDCSをオンするたびに1であれば2
に、2であれば1に交互に変化し、CURの値が1のとき
は時を表わす数字が、2のときは分を表わす数字がそれ
ぞれ点滅する。そして、点滅位置の数字はスイッチUDS
の操作により変更可能である。
(D)の特別曲設定モードでは、スイッチDCS及びUDSを
適宜操作することにより任意の月日に特別曲10曲のうち
任意のものを割当てることができる。この場合、時表示
部24には特別曲設定モードであることを表わす「SP」の
文字が表示されると共に分表示部26が曲番表示部として
使用される。
CURの値は、スイッチDCSをオンするたびに1〜3の範囲
で1ずつ変化し、CURの値が1であれば月を表わす数字
が、2であれば日を表わす数字が、3であれば曲番を表
わす数字がそれぞれ点滅する。そして、点滅位置の数字
はスイッチUDSの操作により変更可能である。曲番は、
0ならばその日に予め割当てられた固有曲であり、1〜
10ならば任意に割当可能な特別曲である。
(E)の音量設定モードでは、スイッチUDSを適宜踏査
することにより0〜4の5段階の音量レベルのうち任意
のものをアラーム音の初期音量レベルとして設定するこ
とができる。この場合、時表示部24には音量設定モード
であることを表わす「VL」の文字が表示されると共に分
表示部26が音量レベル表示部として使用される。また、
このモードでは、表示部22に表示された月日に割当てら
れた曲が表示部26に表示された音量レベルで演奏され、
その演奏音を聴くことで設定した音量を確認することが
できる。
(F)のデモ演奏モードでは、時表示部24に該モードで
あることを表わす「dE」の文字が表示されると共に、表
示部22に表示された月日に割当てられた曲から始めて36
6曲が順次に且つ繰返し自動演奏される。従って、例え
ばバックグラウンドミュージック演奏機として利用でき
る。この場合、スイッチUDSを任意の回数だけアップ操
作することによりその回数に対応する数の曲を飛ばして
演奏したり、スイッチUDSを任意の回数だけダウン操作
することによりその回数に対応する数だけ曲を戻して演
奏したりすることができるので、所望の曲を選択して演
奏を楽しむこともできる。
表示部の変形例(第4図) 第4図は、上記表示部12に代えて使用可能な表示部12A
を示すもので、この表示部12Aにおいて、20Aは曜日表示
部、21はモード表示部、22Aは月日表示部、25は時刻表
示部である。
曜日表示部20Aには、日、月、火、水、木、金、土にそ
れぞれ対応した「SUN」、「MON」、「TUE」、「WED」、
「THU」、「FRI」、「SAT」の7つの文字表示部が設け
られており、そのうちのいずれかの文字表示部の点灯に
より対応する曜日を表示する。
モード表示部21には、通常表示モード、アラーム時刻設
定モード、特別曲設定モード、デモ演奏モード、音量設
定モードにそれぞれ対応した「TIME」、「ALARM」、「S
PECIAL」、「FULL」、「VOLUME」の5つの文字表示部が
設けられており、そのうちのいずれかの文字表示部の点
灯により対応するモードを表示する。
月日表示部22Aは、月と日の間に斜線を入れた点を除き
前述の表示部22と同様である。
時刻表示部25は、1日を「AM」と「PM」に分けて12時間
制で時を表示するようにしたものであり、分及び秒の表
示は前述の表示部26、28と同様である。
アラーム時計の回路構成(第5図) 第5図は、上記したアラーム時計の回路構成を示すもの
で、この時計では、前述した各種モードの動作がマイク
ロコンピュータによって制御されるようになっている。
データバス30には、中央処理装置(CPU)32、プログラ
ムメモリ34、レジスタ群36、演奏情報メモリ38、テーブ
ルメモリ40、テンポクロック発振器42、スイッチ群44、
表示器群46、トーンジェネレータ(TG)48等が接続され
ている。
CPU32は、プログラムメモリ34にストアされたプログラ
ムに従って各種モードの処理を実行するもので、これら
の処理については第15図〜第27図を参照して後述する。
レジスタ群36は、CPU32による各種処理に際して使用さ
れるフラグ、カウンタ、レジスタ等を含むもので、この
発明の実施に関係するレジスタ類については後述する。
演奏情報メモリ38は、演奏情報(376曲分)、音色パラ
メータ情報、リズムパターン情報、ベースパターン情報
等を記憶したもので、その記憶内容の詳細については第
7図及び第8図を参照して後述する。
テーブルメモリ40は、階名、音域、テンポ、音量等に関
する変換テーブルを記憶したもので、その記憶内容の詳
細については第9図を参照して後述する。
テンポクロック発振器42は、テンポデータTDに対応した
周波数を有するテンポクロック信号TCLを発生するもの
で、信号TCLはCPU32に割込信号として供給され、自動演
奏音発生を制御するために使用される。
スイッチ群44は、前述したモードスイッチMOS、アップ
/ダウンスイッチUDS、デモ/カーソルスイッチDCS、ス
トップスイッチSTS等を含むものである。
表示器群46は、前述した表示部12に属する種々の表示器
を含むものである。
TG48は、第1パート用の音源TG1と、第2パート用の音
源TG2と、ベース用の音源TGBと、リズム用の音源TGR
を含むものである。音源TG1及びTG2はいずれも2チャン
ネル構成であり、各音源毎に最大で2音まで同時発音可
能である。また、音源TGBは1チャンネル構成であり、
音源TGRはバスドラム、スネアドラム、タンバリン、ハ
イハットオープン、ハイハットクローズ…等の打撃音源
を含んでいる。
クロック発振器50は、2[Hz]のクロック信号CLを発生
するもので、信号CLはCPU32に割込信号として供給さ
れ、時計機能を得るために使用される。
サウンドシステム52は、出力アンプ、前述のスピーカ14
等を含むもので、TG48からの各種楽音信号を音響に変換
するようになっている。
上記した第5図の構成にあっては、予め音名毎のキーコ
ードが第6図に示すように定められている。
演奏情報メモリ38の記憶内容 (第7図及び第8図) 第7図は、演奏情報メモリ38のデータフオーマットを示
すものであり、メモリ38には、演奏曲記憶部PATと、音
色パラメータ記憶部TPMと、リズムパターン記憶部RPM
と、ベースパターン記憶部BPMとが設けられている。い
ずれの記憶部においても、1アドレスあたりのデータ長
は1バイト(8ビット)である。
演奏曲記憶部PATには、ヘッドデータHDとして、第1曲
〜第376曲の曲長データが順次に記憶され、その後に第
1データ〜第376曲データが順次に記憶される。
各曲の曲長データは、対応する曲データのバイト数の1/
2に相当する値を8ビットで表現したもので、例えば第
1曲の曲長データの値をL1とすると、第1曲データの実
際のバイト数はL1×2となる。
このように実際の曲長の半分に相当する値を曲長データ
として記憶するようにしたのは、曲長データのビット数
を少なくするためである。すなわち、実際の曲長の表現
するには9ビット程度必要であるが、曲長の半分に相当
する値を記憶することにより8ビットで足りるようにし
たものである。一例として、510バイトに相当する曲長
は、8ビットの曲長データを用いて255バイトの曲長と
して記憶される。
演奏曲として用意した376曲のうち、366曲は年間366日
にそれぞれ予め割当てられた固有曲であり、残り10曲は
例えば誕生日、結婚記念日等の所望の日付に任意に割当
可能な特別曲である。
各曲の曲データは、第1曲データについて代表的に示す
ように2パート構成とすることができる。第1パートの
データは、パートヘッドデータPHD1として、第1パート
のバイト数(l1)を表わすバイト数データと、曲の拍子
及びテンポを表わす拍子・テンポデータと、第1パート
の音色を指定する音色データと、第1パートの音域を指
定する音域データとを順次に配置し、この後に第1パー
ト用のl1バイトの演奏データを配置したものである。ま
た、第2パートのデータは、パートヘッドデータPHD2
して、第2パートの音色を指定する音色データと、第2
パートの音域を指定する音域データとを順次に配置し、
この後に第2パート用の演奏データを配置したものであ
る。
拍子・テンポデータは、最上位ビット(MSB)が1であ
れば4拍子、0であれば3拍子を表わし、下位4ビット
が0〜15のいずれかのテンポレベルTMPを表わし、残り
3ビットが不使用となっている。
各音色データは、各音色毎に予め定められた音色ナンバ
により音色を指定するもので、そのデータフォーマット
は第8図について後述する音色データの2バイト目と同
様である。この実施例では、指定可能な音色の数が128
であり、音色ナンバは0〜127のいずれかである。
各音域データは、第9図(B)に示すように各音域毎に
予め定められた音域ナンバTRNOにより音域を指定するも
ので、そのデータフォーマットは第8図について後述す
る音域データの2バイト目と同様である。
各パートの演奏データとしては、第8図に示すように種
々のものがあり、これについては後述する。記憶部PAT
の記憶データを用いることにより各曲毎にメロディ、和
音等の自動演奏が可能となる。なお、記憶部PATの記憶
例については第11図及び第12図を参照して後述する。
音色パラメータ記憶部TPMには、0〜127の音色ナンバに
それぞれ対応する128音色分の音色パラメータ情報が記
憶されている。記憶部TPMを参照することにより音色デ
ータは対応する音色パラメータ情報に変換される。
リズムパターン記憶部RPMには、マーチ、ボサノバ…等
の31種類のリズムにそれぞれ対応したリズムパターンデ
ータが記憶されており、各リズム種類に対応したリズム
パターンデータは2小節分のリズムパターンを表わす32
バイトの音源制御データからなっている。これら32バイ
トの音源制御データはテンポクロック信号TCLのカウン
ト値0〜31に対応して32のアドレスにそれぞれ記憶され
るもので、その記憶例については第13図及び第14図を参
照して後述する。この実施例では、所望の曲の曲データ
中にリズム種類を指定するリズム種類データを含ませて
おくことによりその曲に合った自動リズム演奏を遂行可
能としている。
ベースパターン記憶部BPMには、上記した31種類のリズ
ムにそれぞれ対応したベースパターンデータが記憶され
ており、各リズム種類に対応したベースパターンデータ
は2小節分のベースパターンを表わす32バイトのベース
制御データからなっている。これら32バイトのベース制
御データは、テンポクロック信号TCLのカウント値0〜3
1に対応して32のアドレスにそれぞれ記憶されるもの
で、各ベース制御データは対応するカウント値のタイミ
ングで非発音であれば全ビット0、要発音であれば根音
Cからのベース音程を半音数で表わすようになってい
る。この実施例では、所望の曲の曲データ中に和音の根
音及びタイプを指定する和音データを含ませておき、こ
の和音データとベース制御データの示すベース音程とに
基づいてベース音高を決定することにより該曲に合った
自動ベース演奏を遂行可能としている。この場合、ベー
スパターンデータはリズム種類データに応じて選択さ
れ、リズムに合ったベース演奏が可能である。
第8図は、各種演奏データのフォーマットを示すもので
ある。演奏データは、音の発生又は消滅を制御する1バ
イト構成のデータと、それ以外の演奏制御に関係する2
バイト構成のデータとに大別される。
1バイト構成のデータとしては、キーオンデータとキー
オフデータとがある。キーオンデータは、音符に関して
発音タイミング及び音高を表わすもので、第0〜第3ビ
ットが階名ナンバNNOを、第4〜第6ビットがタイミン
グTIMを、第7ビット(MSB)が発音命令(=1)をそれ
ぞれ表わす。また、キーオフデータは、音符に関して消
音タイミング及び音高を表わすもので、第7ビットが消
音命令(=0)を表わす以外はキーオンデタと同様の構
成になっている。
階名ナンバNNOは、第9図(A)に示すように予め各階
名毎に定められているものである。第9図(A)では、
ソ(−)かソ(+)まで2オクターブ分の階名を採用し
ているが、これは通常の曲が経験則上このような音域を
とることが多いことによるものである。
タイミングTIMは、区間内タイミングであり、0〜7の
いずれかの値をとる。ここで、区間内タイミングは、第
11図に示すように、半小節を単位演奏区間とし、これを
16分音符に対応して8等分し、順次の区分にそれぞれ0
〜7を割当てることにより定められたものである。
次ぎに、2バイト構成のデータとしては、1バイト目の
MSBが1のデータと、0のデータとがある。
1バイト目MSB=1のデータとしては、音色データ、音
域データ、リズム種類データ、テンポ制御データ、音量
制御データ等がある。
音色データにおいて、1バイト目は、第0〜第3ビット
が「1111」で制御命令を表わし、第4〜第6ビットがタ
イミングTIMを表わし、MSBが1である。制御命令「111
1」は、第9図(A)において階名ナンバNNOとして不使
用のものであるから、音色データの1バイト目とキーオ
ンデータとを判別することは可能である。音色データの
2バイト目は、第0〜第6ビットが音色ナンバTONOを表
わし、MSBが1である。音色ナンバTONOは、前述したよ
うに0〜127のいずれかである。
音域データ、リズム種類データ、テンポ制御データ及び
音量制御データについては、いずれも1バイト目が音色
データの1バイト目と同様であるので図示及び説明を省
略し、2バイト目のみ説明する。音域データの2バイト
目は、第0〜第5ビットが音域ナンバTRNOを表わし、第
7〜第6ビットが「01」である。リズム種類データの2
バイト目は、第0〜第4ビットが0〜30のいずれかのリ
ズムナンバRHYを表わし、第7〜第5ビットが「001」で
ある。RHY=0〜30は、前述した31種類のリズムにそれ
ぞれ対応している。RHYとしては、31が与えられること
があり、これはリズムなしを表わす。テンポ制御データ
の2バイト目は、第0〜第3ビットが0〜15のいずれか
のテンポレベルTMPを表わし、第7〜第4ビットが「000
1」である。音量制御データの2バイト目は、第0〜第
2ビットが0〜4のいずれかの音量レベルVOLを表わ
し、第7〜第3ビットが「00001」である。
1バイト目MSB=0のデータとしては、休止データ、臨
時記号データ、和音データ、エンドデータ等がある。
休止データにおいて、1バイト目は第0〜第3ビットが
「1111」で制御命令を表わし、第4〜第6ビットがタイ
ミングTIM=「000」で半小節の開始タイミングを表わ
し、MSBが0である。また、2バイト目は、第0〜第4
ビットが休止期間の長さを半小節の数SKPで表わし、第
7〜第5ビットが「001」である。例えばSKP=2とすれ
ば、1小節相当の休止期間が得られる。
臨時記号データ、和音データ及びエンドデータについて
は、いずれも1バイト目が任意のタイミングTIMを表わ
す点を除き休止データの1バイト目と同様であるので説
明を省略し、2バイト目のみ説明する。臨時記号データ
の2バイト目は、第0ビット(LSB)が0又は1でそれ
ぞれシャープ又はフラットの記号ナンバSFを表わし、第
7〜第1ビットが「0000011」である。臨時記号データ
は、その直後に配置されるキーオンデータ又はキーオフ
データについてのみその音高を半音上げ又は下げるよう
に作用するものである。和音データの2バイト目は、第
0〜第1ビットが0〜3のいずれかの和音タイプナンバ
TYPを表わし、第2〜第5ビットが0〜11のいずれかの
根音ナンバROOTを表し、第7〜第6ビットが「01」であ
る。TYP=0、1、2、3はそれぞれメジャ、マイナ、
セブンス、マイナセブンスに対応し、ROOT=0、1…11
はそれぞれC、C…Bに対応する。ROOTとしては、15
が与えることがあり、これはベースなしを表わす。エン
ドデータの2バイト目は第7〜第0ビットが「0000000
1」で曲の終りを表わす。
テーブルメモリ40の記憶内容(第9図) 第9図(A)〜(D)は、テーブルメモリ40の記憶内容
を示すもので、(A)は階名ナンバー音程変換テーブル
TBLNT、(B)は音域ナンバー基準音高変換テーブルTBL
TR、(C)はテンポレベル−拍数変換テーブルTBLTM、
(D)は音量レベル−減衰量変換テーブルTBLVLをそれ
ぞれ示す。
テーブルTBLNTにあっては、ソ(−)〜ソ(+)にそれ
ぞれ対応した0〜14の階名ナンバNNOに対応して音程デ
ータが記憶される。この場合、記憶される音程データ
は、等分平均律の長音階に従って各階名毎に基準階名ソ
(−)からの音程を半音数で表わすもので、「シ」と
「ド」の間及び「ミ」と「ファ」の間でいずれも1半音
の音程になっている。
テーブルTBLTRにあっては、図示のように予め定められ
た52の音域にそれぞれ対応した0〜51の音域ナンバTRNO
に対応して基準音高データが記憶される。この場合、記
憶される基準音高データは、各音域毎に上記基準階名に
対応する基準音高として最低音のキーコードを表わすも
のである。各音域毎に最低音をソ(−)とすると、
「ド」に対応するのが主調音であり、上記長音階に基づ
く調が決まる。各音域毎にそれに対応する調名を音域の
右側に示してある。
テーブルTBLTMにあっては、0〜15のテンポレベルTMPに
それぞれ対応してテンポデータが記憶される。この場
合、記憶されるテンポデータは、4分音符を1拍として
毎分当りの拍数を表わすものである。
テーブルTBLVLにあっては、0〜4の音量レベルVOLにそ
れぞれ対応して音量データが記憶される。この場合、記
憶される音量データは、減衰量(単位はdB)を表わすも
のである。
日付と曲番の関係(第10図) 第10図は、年間の日付と通し曲番及び特別曲番との関係
を示すものである。
通し曲番1〜366の曲は、1月1日から12月31日までの3
66日にそれぞれ予め割当てられた固有曲であり、これら
の固有曲についてはいずれも特別曲番が0とされる。固
有曲は、1月1日ならば正月の曲、1月2日ならば他の
曲というように日毎に異なる。通し曲番1〜366は、年
間の通し日付に対応するものであり、後述する通し日付
導出処理を容易にするためには年間の暦日付に対応する
通し日付をテーブルメモリ40等に記憶しておくとよい。
通し曲番367〜376の曲は、所望の日付に任意に割当可能
な特別曲であり、それぞれ1〜10の特別曲番が与えられ
る。特別曲は、例えば結婚記念日の曲、誕生日の曲等互
いに異なるものが10曲用意されている。
演奏曲の記憶(第11図及び第12図) 第11図は、前述の演奏曲記憶部PATに記憶すべき曲の一
例を示すもので、この曲は第1パート及び第2パートか
らなるヘ長調(主調音F)の曲であり、1小節目の途中
から始まる弱起の曲である。
第12図は、第11図の曲に関して記憶部PATに記憶される
第1及び第2パートのデータの一部を示したもので、各
パートのデータとしては、パートヘッドデータのうち音
色データ及び音域データと、第11図の区間a及びbの演
奏データとを示してある。第12図において、[TIM]
は、第11図に示したタイミングTIMに相当するものであ
る。
第1パートのデータにおいて、パートヘッドデータPHD1
としての音色データはトランペット音色に対応した音色
ナンバTONO=4を表わすものであり、パートヘッドデー
タPHD1としての音域データはC2〜C4の音域(へ長調)に
対応した音域ナンバTRNO=27を表わすものである。この
後、区間aの演奏データとしては、最初の音符の階名
「ソ」を表わすキーオンデータ(TIM=0)、2番目の
音符の階名「ソ」を表わすキーオンデータ(TIM=
1)、階名「ソ」の音を消すためのキーオフデータ(TI
M=2)、マーチに対応するリズムナンバRHY=2を表わ
すリズム種類データ(TIM=2)、2小節目の最初の音
符の階名「ド(+)」を表わすキーオンデータ(TIM=
0)、Fメジャを表わす和音データ(TIM=0)、階名
「ド(+)」の音を消すためのキーオフデータ(TIM=
1)…が順次に記憶され、区間b以降も同様にして曲内
容に応じた演奏データが記憶される。
第2パートのデータにおいて、パートヘッドデータPHD2
としての音色データはピアノ音色に対応した音色ナンバ
TONO=9を表わすものであり、パートヘッドデータPHD2
としての音域データは第1パートと同様にTRNO=27を表
わすものである。この後、区間aの演奏データとして
は、1半小節分の休止期間を表わす休止データ(TIM=
0)、2小節目の最初の2音符のうち低い方の音符の階
名「ド」を表わすキーオンデータ(TIM=0)、該2音
符のうち高い方の音符の階名「ミ」を表わすキーオンデ
ータ(TIM=0)、階名「ド」の音を消すためのキーオ
フデータ(TIM=1)…が順次に記憶され、区間b以降
も同様にして曲内容に応じた演奏データが記憶される。
区間bの演奏データには、シャープを表わす臨時記号デ
ータが階名「ソ」のキーオンデータ及びキーオフデータ
に関して含まれており、該臨時記号データは階名「ソ」
の音の音高を半音高く設定するのに用いられる。
リズムパターンの記憶(第13図及び第14図) 第13図(A)は、前述のリズムパターン記憶部RPMに記
憶すべきリズムパターンの一例としてボサノバの2小節
分のリズムパターンを示すもので、「HHC」はハイハッ
トクローズ、「SD」はスネアドラム、「BD」はバスドラ
ムの各演奏内容を表わしている。TCLK=0〜15は、後述
するテンポクロックカウンタの4拍子の場合のカウント
値であり、テンポクロック信号TCLに基づく小節内の順
次のクロックタイミングを表わす。また、TBAR=0又は
1は、後述する小節フラグの値であり、この小節フラグ
は小節進行に従って小節毎に0と1が交互にセットされ
るものである。
ここで、TCLK及びTBARを組合せると、2小節内で32のク
ロックタイミングを表現可能である。すなわち、TBAR×
16+TCLKなる式に従うと、0〜31のクロックタイミング
が定められ、各クロックタイミング毎に打撃音源の発音
の要否等の制御内容を指定可能となる。
第14図は、このような表現形式を用いて32のクロックタ
イミングに対応する32バイトの音源制御データにより第
13図(A)のリズムパターンを表現したリズムパターン
データを示すものであり、0〜31のクロックタイミング
に対応した32バイトの音源制御データは、記憶部RPMの
ボサノバ用記憶領域に0〜31のアドレスに対応して記憶
される。ただし、第14図では、各奇数アドレスに対応す
る音源制御データについては全ビット0であるのでアド
レス及びデータ内容の図示を省略してある。
各偶数アドレスに対応する音源制御データにあっては、
第0〜第7ビットの指示内容が予め次のように定められ
ている。ビット番号 指示内容 0 ハイハットクローズHHCの発音の要否 1 ハイハットオープンHHOの発音の要否 2 タンバリンTMの発音の要否 3 スネアドラムSDの発音の要否 4 バスドラムBDの発音の要否 5 不使用 6 ロール発音の要否 7 アクセント付加の要否 ここで、要否については、要ならば1、否ならば0であ
る。
上記した32バイトの音源制御データをテンポクロック信
号TCLに基づいてアドレス進行順に反復的に読出すと共
に各読出データに応じてリズム用の音源TGRを制御する
ことによりボサノバの自動リズム演奏を遂行することが
できる。
ところで、第13図(B)は、ワルツの2小節分のリズム
パターンを示すもので、同図(A)のボサノバのリズム
パターンのうち各小節毎に第1〜第3拍を流用したもの
である。このようなワルツの自動リズム演奏を行なうに
は、第14図のリズムパターンデータのうち各小節毎に第
1〜第3拍の3拍分の音源制御データを読出してリズム
用の音源TGRを制御すればよい。すなわち、ワルツの曲
にあっては、リズム種類データによりパターン流用可能
なボサノバを指定することにより第14図のパターンデー
タを読出指定すると共に、拍子・テンポデータにより3
拍子を指定することによりTCLKの値を小節内で0〜11と
し、第14図のパターンデータのうち1小節目ではアドレ
ス0〜11の音源制御データを、2小節目ではアドレス16
〜27の音源制御データをそれぞれ読出すようにする。
このようにすると、ワルツ専用のリズムパターンを記憶
する必要がなく、記憶容量の低減が可能となる。また、
記憶部RPMには、前述のように31種類のリズムパターン
を記憶したが、上記のように1つのリズムパターンを複
数のリズム種類に共用するので、実際に演奏可能なリズ
ム種類は31種類より多くなる。なお、リズムパターンの
流用は、4拍子のパターンの一部を3拍子のパターンと
して流用するものに限らず、2拍子のパターンを繰返し
て4拍子のパターンとしたり、4拍子のパターンを流用
して6拍子のパターンを表現したりするものであっても
よい。
レジスタ群36 レジスタ群36に属するレジスタ類のうち、この発明の実
施に関係するものをアルファベット順に列挙すると、次
の通りである。
(1)アラーム時レジスタALMH…これは、アラーム時刻
に関し、0〜23のいずれかの時情報がセットされるもの
である。
(2)アラーム分レジスタALMM…これは、アラーム時刻
に関し、0〜59のいずれかの分情報がセットされるもの
である。
(3)拍子レジスタBEAT…これは、拍子データがセット
されるもので、3ならば3拍子を、4ならば4拍子をそ
れぞれ表わす。
(4)チェンジフラグCHG…これは、1ビットのレジス
タであり、時刻合せモードにおいて時刻変更があると1
がセットされるものである。
(5)テンポクロックリセットフラグCLKFLG…これは、
1ビットのレジスタであり、演奏開始にあたり1がセッ
トされるものである。このレジスタに1がセットされる
と、リズムパターンデータ等の読出開始時にテンポクロ
ックカウンタTCLKが0にリセットされる。
(6)カーソルレジスタCUR…これは、デモ/カーソル
スイッチDCSの操作に応じて時刻合せモードでは1〜6
の範囲で、アラーム時刻設定モードでは1〜2の範囲
で、特別曲設定モードでは1〜3の範囲でそれぞれ値が
1ずつ変更されるものである。
(7)日レジスタDAY…これは、0〜31のいずれかの日
情報がセットされるものである。
(8)読出データレジスタDT…これは、演奏曲記憶部PA
Tからの読出データを一時記憶させるためのものであ
る。
(9)時レジスタHOUR…これは、0〜23のいずれかの時
情報がセットされるものである。
(10)制御変数レジスタi…これは、制御変数iがセッ
トされるものである。
(11)キーコードレジスタKC…これは、発音又は消音す
べき音に対応したキーコードがセットされるものであ
る。
(12)キーコードバッファレジスタKCBUF1、KCBUF2…こ
れらのレジスタは、それぞれ第1及び第2パート用の音
源TG1及びTG2に対応したもので、いずれも2チャンネル
分のキーコード記憶領域を有する。音源TG1についてはK
CBUF1を用いて、音源TG2についてはKCBUF2を用いてそれ
ぞれキーオン(発音開始)又はキーオフ(発音停止)処
理が行なわれる。
(13)コロン制御レジスタLED…これは、秒表示部28を
構成するコロンの点滅制御に用いられるもので、クロッ
ク信号CLに基づいて1と0が交互にセットされる。
(14)曲長データレジスタLEN…これは、曲長の半分に
対応するバイト数データをストア又は累算するために用
いられるものである。
(15)分レジスタMIN…これは、0〜59のいずれかの分
情報がセットされるものである。
(16)モードナンバレジスタMDNO…これは、0〜5のい
ずれかのモードナンバがセットされるものである。
(17)月レジスタMON…これは、1〜12のいずれかの月
情報がセットされるものである。
(18)通し日付レジスタNUM…これは、1〜366のいずれ
かの通し日付情報がセットされるものである。
(19)通し曲番レジスタNUM2…これは、1〜376のいず
れかの通し曲番がセットされるものである。
(20)プレイフラグPLAY…これは、1ビットのレジスタ
であり、1ならば演奏状態を、0ならば非演奏状態をそ
れぞれ表わす。
(21)先頭アドレスポインタPNTA…これは、演奏開始に
あたり曲データの先頭アドレスがセットされるもので
る。
(22)読出アドレスポインタPNT1、PNT2…これらのポイ
ンタは、それぞれ第1及び第2パートに対応したもの
で、各パート毎に読出アドレスを指示するのに使用され
る。
(23)リズムナンバレジスタRHYR…これは、0〜30のい
ずれかのリズムナンバRHYがセットされるもので、これ
にはリズムなしを表わす31がセットされることもある。
(24)根音レジスタROTR…これは、0〜11のいずれかの
根音ナンバROOTがセットされるもので、これにはベース
なしを表わす15がセットされることもある。
(25)秒レジスタSEC…これは、0〜59のいずれかの秒
情報がセットされるものである。
(26)臨時記号レジスタSFR1、SFR2…これらのレジスタ
は、それぞれ第1及び第2のパートに対応したもので、
各パート毎に0〜2のいずれかの臨時記号ナンバがセッ
トされる。ここで、臨時記号ナンバ0、1、2は、それ
ぞれナチュラル、シャープ、フラットに対応する。
(27)半小節数レジスタSKP1、SKP2…これらのレジスタ
は、それぞれ第1及び第2パートに対応したもので、各
パート毎に休止期間長に対応した半小節数がセットされ
る。各レジスタのセット値は、テンポクロックカウンタ
TCLKのカウント値が0になるタイミング毎に1ずつ減算
され、該レジスタの値が0になると、休止期間は終りと
なる。
(28)特別曲番レジスタSP(1)〜SP(366)…これら
のレジスタは、それぞれ年間の通し日付1〜366に対応
したもので、各日付毎に0又は1〜10のいずれかの特別
曲番がセットされる。セット値が0のレジスタについて
はそれに対応する日付で固有曲が演奏され、セット値が
1〜10のいずれかであるレジスタについてはそれに対応
する日付でセット値に対応した特別曲が演奏される。
(29)ストップフラグSTPF…これは、ストップスイッチ
STSの状態を表わす1ビットのレジスタであり、1なら
ばSTSオン状態を、0ならばSTSオフ状態をそれぞれ表わ
す。
(30)小節フラグTBAR…これは、1ビットのレジスタで
あり、小節進行に従って小節毎に0と1が交互にセット
されるものである。
(31)テンポクロックカウンタTCLK…これは、テンポク
ロック信号TCLを計数するもので、3拍子ならば0〜11
のカウント値をとって12になるタイミングで0にリセッ
トされ、4拍子ならば0〜15のカウント値をとって16に
なるタイミングで0にリセットされる。
(32)テンポレジスタTEMPO…これは、テーブルTBLTMか
ら読出したテンポデータ(毎分当りの拍数を表わすも
の)がストアされるもので、該テンポデータはテンポデ
ータTDとしてテンポクロック発振器42に供給される。
(33)音色レジスタTONE1、TONE2…これらのレジスタ
は、それぞれ第1及び第2パート用の音源TG1及びTG2
対応したもので、各々対応するパートの音色データがス
トアされる。音源TG1についてはTONE1を用いて、音源TG
2についてはTONE2を用いてそれぞれ音色設定処理が行な
われる。
(34)基準音高レジスタTRNS1、TRNS2…これらのレジス
タは、それぞれ第1及び第2パートに対応したもので、
各パート毎にテーブルTBLTRから読出した基準音高デー
タがストアされる。
(35)トータル音量レジスタTVOL…これは、0〜4のい
ずれかのトータル音量レベルがセットされるもので、そ
のセット値に応じて演奏音のトータル音量が制御され
る。この場合、セット値が大きいほど音量は大となる。
(36)和音タイプレジスタTYPE…これは、0〜3のいず
れかの和音タイプナンバTYPがセットされるものであ
る。
(37)パート音量レジスタVOL1、VOL2…これらのレジス
タは、それぞれ第1及び第2パートに対応したもので、
各パート毎にテーブルTBLVLから読出した音量データ
(減衰量を表わすもの)がストアされる。音源TG1の音
量はVOL1の音量データに応じて、音源TG2の音量はVOL2
の音量データに応じてそれぞれ制御される。
(38)曜日レジスタWEEK…これは、日〜土の曜日にそれ
ぞれ対応した0〜6のいずれかの曜日情報がセットされ
るものである。
(39)年レジスタYEAR…これは、西暦年号の下2桁に相
当する00〜99のいずれかの年情報がセットされるもので
ある。なお、西暦年号の上2桁は常に「19」が表示され
るようになっているが、下2桁と同様に任意に変更可能
としてもよいこと勿論である。
次に、第15図乃至第21図を参照してメインルーチンにお
ける初期セット処理、通常表示処理、時刻合せ処理、ア
ラーム時刻設定処理、特別曲設定処理及びデモ演奏処理
を順次に説明する。
初期セット処理(第15図) 第15図の初期セット処理は、電源投入等に応じてスター
トする。
まず、ステップ60では、STPFに1を、PLAYに0をそれぞ
れセットする。そして、ステップ62に移る。
ステップ62では、YEARに88を、MONに1を、DAYに1を、
WEEKに0をそれぞれセットする。すなわち、日付として
は、1988年1月1日(日曜日)がセットされる。また、
HOUR、MIN、SEC及びLEDにはいずれも0をセットする。
この後、ステップ64に移る。
ステップ64では、ALMHに12を、ALMMに0をそれぞれセッ
トする。すなわち、アラーム時刻は12時0分にセットさ
れる。この後、ステップ66に移る。
ステップ66では、SP(1)〜SP(366)にいずれも0を
セットする。すなわち、年間366日についてそれぞれ固
有曲を演奏可能とする。そして、ステップ68に移る。
ステップ68では、TVOLに4(最大音量に対応)をセット
する。この後、第16図の通常表示処理に移る。
通常表示処理(第16図) 第16図の通常表示処理において、ステップ70の処理は、
後述の第20図又は第21図の処理から第16図の処理に移っ
たときに必要なもので、このステップ70では、すべての
KCBUF(KCBUF1、KCBUF2等)をクリアし、TG48に属する
すべての音源を発音停止とすべくキーオフ処理を行な
う。そして、ステップ72に移る。
ステップ72では、MON、DAY、WEEK、HOUR、MINの内容を
第3図(A)で示したように表示部12の所定位置にそれ
ぞれ表示する。そして、ステップ74でPLAYに0をセット
してからステップ76に移り、MDNOに0(通常表示モード
に対応)をセットする。
次に、ステップ78では、スイッチMOSがオンか判定し、
この判定結果が肯定的(Y)であれば第17図の時刻合せ
処理に移る。
ステップ78の判定結果が否定的(N)であったときはス
テップ80に移り、スイッチDCSがオンか判定する。この
判定結果が肯定的(Y)であれば第21図のデモ演奏処理
に移る。
ステップ80の判定結果が否定的(N)であったときはス
テップ82に移り、スイッチSTSがオン状態か判定する。
通常は、スイッチSTSをオンしないので、ステップ82の
判定結果が否定的(N)となり、ステップ84に移る。
ステップ84では、STPFに0をセットする。例えばステッ
プ60の後はじめてステップ84にきたときはSTPFの値は1
から0に変化する。ステップ84の後は、ステップ78に戻
り、上記のような処理を繰返す。
スイッチSTSをオンすると、ステップ82の判定結果が肯
定的(Y)となり、ステップ86に移る。ステップ86で
は、STPFが0か判定する。例えば電源投入時にスイッチ
STSがオンされているような例外的な場合にあっては、
ステップ86の判定結果が否定的(N)となり、ステップ
78に戻る。そして、ステップ78以下の処理を上記したと
同様に繰返す。
例えばアラーム演奏中にスイッチSTSをオンしたような
場合にあっては、ステップ86の判定結果が肯定的(Y)
となり、ステップ88に移る。ステップ88では、STPFに1
をセットする。そして、ステップ90に移る。
ステップ90では、PLAYが1か判定する。上記のようにア
ラーム演奏中にスイッチSTSをオンしたときはPLAY=1
であるので、ステップ90の判定結果は肯定的(Y)とな
り、ステップ92に移る。ステップ92では、PLAYに0をセ
ットする。そして、ステップ94に移る。
ステップ94では、ステップ70と同様にして全KCBUFをク
リアすると共にTG48を発音停止とすべくキーオフ処理を
行なう。
ステップ94の処理が終ったとき又はステップ90の判定結
果が否定的(N)であった(例えば非演奏状態でスイッ
チSTSをオンした)ときはステップ78に戻り、上記のよ
うな処理を繰返す。
時刻合せ処理(第17図) 第17図の時刻合せ処理において、ステップ100では、第
3図(B)で示したような表示を表示部12に行なわせ
る。すなわち、月の位置に「19」を、日の位置にYEARの
内容をそれぞれ表示すると共に、WEEK、HOUR、MINの内
容をそれぞれ所定位置に表示する。そして、ステップ10
2に移る。
ステップ102では、MDNOに1(時刻合せモードに対応)
をセットする。そして、ステップ104でCURに1を、CHG
に0をそれぞれセットしてからステップ106に移る。
ステップ106では、CURの値に対応する表示を点滅させ
る。例えばステップ104の後はじめてステップ106にきた
ときは、YEARの表示が点滅する。
次に、ステップ108では、スイッチMOSがオンか判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であれば第18図のアラ
ーム時刻設定処理に移る。
ステップ108の判定結果が否定的(N)であったときは
ステップ110に移り、スイッチUDSがオンか判定する。こ
の判定結果が肯定的(Y)であればステップ112に移
り、YEAR、MON、DAY、WEEK、HOUR及びMINのうちカーソ
ル位置(点滅位置)に対応するレジスタの値を制限範囲
内でアップ又はダウン操作に応じてそれぞれ増加又は減
少させる。このようなレジスタ値の変更に従ってカーソ
ル位置の表示内容も変更される。この後、ステップ114
に移り、CHGに1をセットする。
ステップ114の処理が終ったとき又はステップ110の判定
結果が否定的(N)であったときはステップ116に移
り、スイッチDCSがオンか判定する。この判定結果が肯
定的(Y)であればステップ118に移る。
ステップ118では、CURの値を1アップする。この場合、
CURの値は1〜6の範囲に制限するものとし、6であっ
たときは1にする。この後、ステップ120に移る。
ステップ120では、月日の位置にCUR=1ならばステップ
100と同様に年号を表示し、CUR=1でなければ月日(MO
N及びDAYの内容)を表示する。
ステップ120の処理が終ったとき又はステップ116の判定
結果が否定的(N)であったときはステップ106に戻
り、上記のような処理を繰返す。
上記したステップ106〜120の処理によれば、スイッチDC
S及びUDSを適宜操作することにより年号、月、日、曜
日、時、分を任意に設定することができる。
アラーム時刻設定処理(第18図) 第18図のアラーム時刻設定処理において、スイッチ130
では、CHGが1か判定する。この判定結果が肯定的
(Y)であれば、時刻変更があったことになり、ステッ
プ132でSECに0をセットする。これは、新たに設定され
た時刻に関して秒を0から開始させるためである。
ステップ132の処理が終ったとき又ステップ130の判定結
果が否定的(N)であったときはステップ134に移り、
第3図(C)で示したような表示を表示部12に行なわせ
る。すなわち、MON、DAY、WEEKをそれぞれ所定位置に表
示すると共に、ALMH、ALMMをそれぞれ時、分の位置に表
示する。そして、ステップ136に移る。
ステップ136では、MDNOに2(アラーム時刻設定モード
に対応)をセットする。そして、ステップ138でCURに1
をセットしてからステップ140に移る。
ステップ140では、CURの値に対応する表示を点滅させ
る。例えばステップ138の後はじめてステップ140にきた
ときは、ALMHの表示が点滅する。
次に、ステップ142では、スイッチMOSがオンか判定し、
この判定結果が肯定的(Y)であれば第19図の特別曲設
定処理に移る。
ステップ142の判定結果が否定的(N)であったときは
ステップ144に移り、スイッチUDSがオンか判定する。こ
の判定結果が肯定的(Y)であればステップ146に移
り、ALMH及びALMMのうちカーソル位置に対応するレジス
タの値を制限範囲内でアップ又はダウン操作に応じてそ
れぞれ増加又は減少させる。このようなレジスタ値の変
更に従ってカーソル位置の表示内容(アラーム時刻)も
変更される。
ステップ146の処理が終ったとき又はステップ144の判定
結果が否定的(N)であったときはステップ148に移
り、スイッチCDSがオンか判定する。この判定結果が肯
定的(Y)であればステップ150に移り、CUR=1ならば
CURに2を、CUR=2ならばCURに1をそれぞれセットす
る。
ステップ150の処理が終ったとき又はステップ148の判定
結果が否定的(N)であったときは、ステップ140に戻
り、上記のような処理を繰返す。
上記したステップ140〜150の処理によれば、スイッチDC
S及びUDSを適宜操作することによりアラーム時刻を任意
に設定することができる。
特別曲設定処理(第19図) 第19図の特別曲設定処理において、ステップ160では、
第3図(D)で示したような表示を表示部12に行なわせ
る。すなわち、MON、DAY、WEEKの内容をそれぞれ所定位
置に表示すると共に、時の位置に「SP」なる文字を表示
する。そして、ステップ162に移る。
ステップ162では、MDNOに3(特別曲設置モードに対
応)をセットする。そして、ステップ164に移り、MON、
DAYから通し日付を導出してNUMに入れる。
次に、ステップ166では、NUMの通し日付に対応するレジ
スタSP(NUM)の値を分の位置に表示する。そして、ス
テップ168でCURに1をセットしてからステップ170に移
る。
ステップ170では、CURの値に対応する表示を点滅させ
る。例えばステップ168の後はじめてステップ170にきた
ときは、MONの表示が点滅する。この後、ステップ172に
移る。
ステップ172では、スイッチMOSがオンか判定する。この
判定結果が肯定的(Y)であれば第20図の音量設定処理
に移る。
ステップ172の判定結果が否定的(N)であったときは
ステップ174に移り、スイッチUDSがオンか判定する。こ
の判定結果が肯定的(Y)であればステップ176に移
る。
ステップ176では、CUR=1ならばMONの値をアップ又は
ダウン操作に応じてそれぞれ1アップ又はダウンさせ
る。また、CUR=2ならばDAYの値をアップ又はダウン操
作に応じてそれぞれ1アップ又はダウンさせる。このよ
うなMON又はDAYの値の変更に従って月又は日の表示も変
更される。そして、いずれの場合にも、MON及びDAYに基
づいて通し日付を導出し、NUMにセットする。このよう
にNUMの値が変ると、新たなNUMの値に従ってSP(NUM)
の内容が表示される。
ステップ176において、CUR=3であったときはSP(NU
M)の値をアップ又はダウン操作に応じてそれぞれ1ア
ップ又はダウンさせる。このようなSP(NUM)の値の変
更に従って表示中の特別曲番も変更される。
ステップ176の処理が終ったとき又はステップ174の判定
結果が否定的(N)であったときはステップ178に移
り、スイッチDCSがオンか判定する。この判定結果が肯
定的(Y)であればステップ180に移り、CURの値を1ア
ップする。この場合、CURの値は1〜3の範囲に制限す
るものとし、3であったときは1とする。
ステップ180の処理が終ったとき又はステップ178の判定
結果が否定的(N)であったときはステップ170に戻
り、上記のような処理を繰返す。
上記したステップ170〜180の処理によれば、スイッチDC
S及びUDSを適宜操作することにより任意の月日に任意の
特別曲を割当てることができる。
音量設定処理(第20図) 第20図の音量設定処理において、ステップ190では、第
3図(E)で示したような表示を表示部12に行なわせ
る。すなわち、MON、DAY、WEEKの内容をそれぞれ所定位
置に表示すると共に、時の位置には「VL」なる文字を、
分の位置にはTVOLの内容をそれぞれ表示する。そして、
ステップ192に移る。
ステップ192では、MDNOに4(音量設定モードに対応)
をセットする。そして、ステップ194に移り、第24図に
ついて後述するようにアラームスタートのサブルーチン
を実行し、しかる後ステップ196でPLAYに1をセットす
る。この結果、表示された日付の曲が分の位置に示され
た音量レベルで自動演奏開始となる。
次に、ステップ198では、スイッチMOSがオンか判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であれば第16図の通常
表示処理に移る。
ステップ198の判定結果が否定的(N)であったときは
ステップ200に移り、スイッチUDSがオンか判定する。こ
の判定結果が肯定的(Y)であればステップ202に移
り、TVOLの値を0〜4の範囲でアップ又はダウン操作に
応じてそれぞれ1アップ又はダウンさせる。このような
TVOLの値の変更に従って自動演奏の音量と表示中の音量
レベルが変更される。
ステップ202の処理が終ったとき又はステップ200の判定
結果が否定的(N)であったときはステップ198に戻
り、上記のような処理を繰返す。
上記したステップ198〜202の処理によれば、スイッチUD
Sを適宜操作することにより自動演奏音を聴きながらア
ラーム音の鳴り始めの音量レベルを任意に設定すること
ができる。
デモ演奏処理(第21図) 第21図のデモ演奏処理において、ステップ210では、第
3図(F)で示したような表示を表示部12に行なわせ
る。すなわち、MON、DAY、WEEKの内容をそれぞれ所定位
置に表示すると共に、時の位置に「dE」なる文字を表示
する。そして、ステップ212に移る。
ステップ212では、MDNOに5(デモ演奏モードに対応)
をセットする。そして、ステップ214で第24図のアラー
ムスタートのサブルーチンを実行してからステップ216
でPLAYに1をセットする。この結果、表示された日付の
曲が自動演奏開始となる。このときの自動演奏音の音量
レベルはTVOLの値に対応したものである。
次に、ステップ218では、スイッチDCSがオンか判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であれば第16図の通常
表示処理に移る。
ステップ218の判定結果が否定的(N)であったときは
ステップ220に移り、スイッチUDSがオンか判定する。こ
の判定結果が否定的(N)であればステップ218に戻
り、ステップ218及び220を繰返す。このような繰返し過
程において1曲の演奏が終ると、次の日の曲が自動演奏
される。そして、スイッチDCS及びUDSをオンしなけれ
ば、表示された日付の曲から始めて366曲が順次に且つ
反復的に自動演奏される。
スイッチUDSをオンすると、ステップ220の判定結果が肯
定的(Y)となり、ステップ222に移る。ステップ222で
は、NUMの値を1アップ又はダウン操作に応じてそれぞ
れアップ又はダウンさせる。
次に、ステップ224ですべてのKCBUFをクリアしてからス
テップ226に移り、TG48を発音停止とすべくキーオフ処
理を行なう。そして、ステップ228に移る。
ステップ228では、第24図について後述するようにデモ
ネクストのサブルーチンを実行する。この後は、ステッ
プ218に戻り、上記のような処理を繰返す。
上記したステップ218〜228の処理によれば、スイッチUD
Sを適宜操作することにより所望数の曲を飛ばしたり、
戻したりすることが可能となる。
クロック割込ルーチン(第22図) 第22図は、クロック割込ルーチンを示すもので、このル
ーチンは、クロック信号CLの各パルス毎に開始される。
まず、ステップ230では、1からLEDの値を差引いたもの
をLEDにセットする。従って、LED=0であったときはLE
Dに1がセットされ、LED=1であったときはLEDに0が
セットされる。
次に、ステップ232では、LEDの値が1か判定する。この
判定結果が否定的(N)であればステップ234で秒表示
部28のコロンを消灯してメインルーチンにリターンす
る。なお、第22図以降の図に示される「RET」はリター
ンを表わす。
ステップ232の判定結果が肯定的(Y)であったときは
ステップ236に移り、秒表示部28のコロンを点灯する。
そして、ステップ238でSECの値を1アップしてからステ
ップ240に移る。
ステップ240では、SECの値が60か判定し、この判定結果
が否定的(N)であればメインルーチンにリターンす
る。また、ステップ240の判定結果が肯定的(Y)であ
ったときは、ステップ242に移る。
ステップ242では、SECに0をセットする。そして、ステ
ップ244でMINの値を1アップしてからステップ246に移
り、MINの値が60か判定する。この判定結果が否定的
(N)であればステップ248に移り、MINの内容を分表示
部26に表示する。そして、ステップ250に移る。
ステップ250では、第23図について後述するようにアラ
ームチェックのサブルーチンを実行する。そして、メイ
ンルーチンにリターンする。
ステップ246の判定結果が肯定的(Y)であったときは
ステップ252に移り、MINに0をセットする。そして、ス
テップ254でMINの内容を分表示部26に表示してからステ
ップ256に移り、HOURの値を1アップする。
次に、ステップ258では、HOURの値が24か判定する。こ
の判定結果が否定的(N)であればステップ260に移
り、HOURの内容を時表示部24に表示する。そして、ステ
ップ262でアラームチェックのサブルーチンを実行して
からメインルーチンにリターンする。
ステップ258の判定結果が肯定的(Y)であったときは
ステップ264に移り、HOURに0をセットする。そして、
ステップ266でHOURの内容を時表示部24に表示してから
ステップ268に移り、アラームチェックのサブルーチン
を実行する。この後、ステップ270に移る。
ステップ270では、DAY及びWEEKの値をそれぞれ1アップ
する。そして、ステップ272に移り、WEEKの値が7か判
定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ
274に移り、WEEKに0をセットする。
ステップ274の処理が終ったとき又ステップ272の判定結
果が否定的(N)であったときは、ステップ276に移
り、WEEKの値に対応する曜日を曜日表示部20に表示す
る。そして、ステップ278に移る。
ステップ278では、次の(1)〜(4)の条件のいずれ
かが満足されるか判定する。
(1)MONの値が4、6、9、11のいずれかであり且つD
AYの値が31である。
(2)YEARの値が4の倍数であり、しかもMONの値が2
で且つDAYの値が30である。
(3)YEARの値が4の倍数でなく、しかもMONの値が2
で且つDAYの値が29である。
(4)DAYの値が32である。
ステップ278の判定結果が否定的(N)であったときは
ステップ280に移り、DAYの内容を日表示部22bに表示す
る。そして、メインルーチンにリターンする。
ステップ278の判定結果が肯定的(Y)であったときは
ステップ282に移り、DAYに1をセットする。そして、ス
テップ284でDAYの内容を日表示部22bに表示してからス
テップ286に移り、MONの値を1アップする。
次に、ステップ288では、MONの値が12より大か判定す
る。この判定結果が否定的(N)であればステップ290
に移り、MONの内容を月表示部22aに表示する。そして、
メインルーチンにリターンする。
ステップ288の判定結果が肯定的(Y)であったときは
ステップ292に移り、MONに1をセットする。そして、ス
テップ294でMONの内容を月表示部22aに表示してからス
テップ296に移り、YEARの値を1アップする。この後
は、メインルーチンにリターンする。
上記したクロック割込ルーチンによれば、秒、分、時、
日、曜日、月及び年号の表示が可能となる。
アラームチェックのサブルーチン(第23図) 第23図のアラームチェックのサブルーチンにおいて、ス
テップ300では、HOUR=ALMH、MIN=ALMM、MDNO=0、ST
PF=0の4条件が満足されるか(アラーム音を発生すべ
きか)判定する。この判定結果が肯定的(Y)であれば
ステップ302に移り、PLAYに1をセットする。そして、
ステップ304に移る。
ステップ304では、第24図について後述するようにアラ
ームスタートのサブルーチンを実行する。そして、第22
図のルーチンにリターンする。この結果、アラーム音発
生が可能となる。
ステップ300の判定結果が否定的(N)であったときは
ステップ306に移り、HOUR×60+MIN=ALMH×60+ALMM+
30、MDNO=0、PLAY=1の3条件が満足されるか(アラ
ーム音を消すべきか)判定する。この判定結果が否定的
(N)であれば第22図のルーチンにリターンする。
ステップ306の判定結果が肯定的(Y)であったとき
は、アラーム音の発生開始後30分経過してもストップス
イッチSTSがオンされなかったことになり、スイッチ308
に移る。
ステップ308では、PLAYに0をセットする。そして、ス
イッチ310に移り、TG48を発音停止とすべくキーオフ処
理を行なう。この後は、第22図のルーチンにリターンす
る。
アラームスタート/デモネクストのサブルーチン(第24
図) 第24図のアラームスタート/デモネクストのサブルーチ
ンにおいて、ステップ320では、MON及びDAYに基づいて
通し日付を導出し、NUMに入れる。そして、ステップ322
に移る。ここで、ステップ320の処理は、アラームスタ
ートの時のみ行ない、デモネクストの時はステップ322
から始める。
ステップ322では、各種レジスタを初期セットする。す
なわち、TCLK、TBAR、SKP1、SKP2、SFR1及びSFR2にはい
ずれも0をセットし、RHYRには31(リズムなし)、ROTR
には15(ベースなし)、CLKFLGには1(リセット予約)
をそれぞれセットする。そして、ステップ324に移る。
ステップ324では、NUMの通し日付に対応するレジスタSP
(NUM)の値が0か(固有曲か)判定する。この判定結
果が肯定的(Y)であればステップ326に移り、NUMの値
(固有曲の通し曲番)をNUM2にセットする。また、ステ
ップ324の判定結果が否定的(N)であればステップ328
に移り、SP(NUM)の値に366を加えたもの(特別曲の通
し曲番)をNUM2にセットする。
ステップ326又は328の処理が終ったときは、ステップ33
0に移り、制御変数iを1とすると共にLENに0をセット
する。そして、ステップ332に移り、PNTAに第1曲デー
タの先頭アドレスをセットする。
次に、ステップ334では、iがNUM2-1の値以下か判定す
る。NUM2には前述のステップ326又は328で通し曲番(1
〜376のいずれか)がセットされており、NUM2のセット
値が2以上のときにステップ330の後はじめてステップ3
34にきたときはその判定結果が肯定的(Y)となり、ス
テップ336に移る。
ステップ336では、LENの値と記憶部PATにおけるアドレ
スiのデータPAT(i)の示すバイト数とを加算したも
のをLENにセットする。そして、ステップ338でiの値を
1アップしてからステップ334に戻り、それ以降の処理
を上記したと同様に繰返す。そして、ステップ334の判
定結果が否定的(N)になると、ステップ340に移る。
この結果、LENには、NUM2のセット値より1少ない曲番
の曲(演奏すべき曲の直前の曲)までの曲長データを累
算した値がセットされる。なお、NUM2=1であったとき
は、ステップ334から直接ステップ340に移る。
ステップ340では、PNTAの値(第1曲データの先頭アド
レス)とLENの値を2倍したものとを加算し、その加算
値をPNTAにセットする。この結果、PNTAには、演奏すべ
き曲について曲データの先頭アドレスがセットされる。
例えば、NUM2=367であったときは、ステップ334〜338
によりLENにはPAT(1)〜PAT(366)の曲長データを累
算した値がセットされ、ステップ340によりPNTA+LEN×
2なる式に基づく演算結果がPNTAにセットされ、このと
きのPNTAは第367曲の曲データの先頭アドレスを指示す
るようになる。
ステップ340の処理が終ったときはステップ342に移り、
第25図について後述するようにポインタ設定のサブルー
チンを実行する。この後、元のルーチンにリターンす
る。
ポインタ設定のサブルーチン(第25図) 第25図のポインタ設定のサブルーチンにおいて、ステッ
プ350では、すべてのKCBUFをクリアする。そして、ステ
ップ352に移り、TG48を発音停止とすべくキーオフ処理
を行なう。これらのステップ350及び352の処理は、後述
する第27図の読出制御のサブルーチンから第25図のサブ
ルーチンにきたときに必要なものである。
次に、ステップ354では、PNTAの値に4を加えたもの
(演奏すべき曲の第1パート演奏データの先頭アドレ
ス)をPNT1にセットする。そして、ステップ356に移
り、PNTAに4を加えたものと記憶部PATにおけるPNTAの
示すアドレスのデータPAT(PNTA)に2を加えたものと
を加算し、その加算値をPNT2にセットする。ここで、PA
T(PNTA)は第1パートのバイト数を表わすデータであ
り、これと第1パートの先頭アドレス(PNTA+4)とを
加算すると、第2パートのヘッドデータPHD2の先頭アド
レスが得られ、これに更に2を加えると、第2パート演
奏データの先頭アドレスが得られる。つまり、PNT2にセ
ットされるのは、第2パート演奏データの先頭アドレス
である。ステップ356の後は、ステップ358に移る。な
お、以下では、記憶部PATにおいてポインタPNTA、PN
T1、PNT2等を用いて示されるアドレスXの記憶領域又は
その記憶データをPAT(X)のように表わすものとす
る。
ステップ358では、PAT(PNTA+1)の拍子・テンポデー
タを読出してDTに入れる。そして、ステップ360に移
り、DTの下位4ビット(テンポレベル)に対応するTBLT
Mの値(毎分あたりの拍数)をTEMPOにセットする。この
後、ステップ362では、TEMPOの値をテンポデータTDとし
てテンポクロック発振器42に送出する。この結果、演奏
すべき曲についてテンポが設定されたことになる。ステ
ップ360の後は、ステップ364に移る。
ステップ364では、DTのMSB(0又は1)に3を加えたも
のをBEATにセットする。この結果、BEATには、曲が3拍
子であれば3が、4拍子であれば4がそれぞれセットさ
れる。この後、ステップ368に移る。
ステップ366では、PAT(PNT1−2)の第1パート音色デ
ータを読出してTONE1に入れると共に、PAT(PNT1−1)
の第1パート音域ナンバに対応した基準音高データをTB
LTRから読出してTRNS1に入れる。そして、ステップ368
に移る。
ステップ368では、PAT(PNT2−2)の第2パート音色デ
ータを読出してTONE2に入れると共に、PAT(PNT2−1)
の第2パート音域ナンバに対応した基準音高データをTB
LTRから読出してTRNS2に入れる。そして、ステップ370
に移る。
ステップ370では、TONE1及びTONE2に基づいてそれぞれT
G1及びTG2の音色設定処理を行なう。すなわち、TONE1
音色ナンバに対応する音色パラメータ情報を記憶部TPM
から読出してTG1に送出すると共に、TONE2の音色ナンバ
に対応する音色パラメータ情報を記憶部TPMから読出し
てTG2に送出する。この後は、元のルーチンにリターン
する。
上記したポインタ設定のサブルーチンによれば、演奏す
べき曲について記憶部PATの記憶データに基づいてテン
ポ、拍子及びパート毎の音色並びに音域が設定される。
この後は、記憶部PATから曲の演奏データを読出すこと
により該曲を自動演奏することができる。
テンポクロック割込ルーチン(第26図) 第26図は、テンポクロック割込ルーチンを示すもので、
このルーチンは、テンポクロック信号TCLの各パルス毎
に開始される。
まず、ステップ380では、PLAYの値が1か判定し、この
判定結果が否定的(N)であればメインルーチンにリタ
ーンする。すなわち、PLAY=1のときのみ以下に述べる
ような処理を行なう。
ステップ380の判定結果が肯定的(Y)であったときは
ステップ382に移り、第27図について後述するように読
出制御のサブルーチンを実行する。ステップ382の処理
は、記憶部PATから各パート毎に演奏データを読出すた
めのもので、この処理が終ると、ステップ384に移る。
ステップ384では、RHYRの値が31か(リズムなしか)判
定する。第24図のステップ322でRHYR=31とした後はじ
めてステップ382で0〜30のいずれかのリズムナンバを
表わすリズム種類データがRHYRにセットされると、ステ
ップ384の判定結果が否定的(N)となり、ステップ386
に移る。
ステップ386では、CLKFLGの値が1か判定する。上記の
ようにいずれかのリズムナンバがRHYRにセットされたと
きはCLKFLG=1であるので、ステップ386の判定結果が
肯定的(Y)となり、ステップ388に移る。そして、ス
テップ388でCLKFLGに0をセットしてからステップ390で
TCLK及びTBARにいずれも0をセットする。この結果、リ
ズムパターンを小節の頭から読出すことが可能となる。
ステップ390の後は、ステップ391Aに移る。
ステップ391Aでは、SKP1の値が0か(非休止状態か)判
定し、この判定結果が否定的(N)であればステップ39
1BでSKP1の値を1ダウンさせる。
ステップ391Bの処理が終ったとき又はステップ391Aの判
定結果が肯定的(Y)であったときはステップ391Cに移
り、SKP2の値が0か判定する。この判定結果が否定的
(N)であればステップ391Dに移り、SKP2の値を1ダウ
ンさせる。
ステップ391Dの処理が終ったとき又はステップ391Cの判
定結果が肯定的(Y)であったときはステップ382に戻
る。
上記したステップ391A〜391Dの処理は、第11図に例示し
た曲のように複数パートのうち一方のパートが他のパー
トより先に演奏開始となる場合に他のパートの演奏開始
を一方のパートの小節頭と同期させるために必要なもの
である。なお、演奏中に半小節以上に長い休止期間を得
るための処理は、後述のステップ414〜420で行なわれ
る。
ステップ382からステップ384を経てステップ386にくる
と、ステップ388によりCLKFLG=0となっているので、
判定結果が否定的(N)となり、ステップ392に移る。
ステップ392では、RHYR、TBAR及びTCLKに基づいてリズ
ム音処理を行なう。すなわち、記憶部RPMにおいてRHYR
のリズムナンバに対応するリズムパターンデータを選択
し、このリズムパターンデータ中からTBAR×16+TCLKな
る値をアドレスとして音源制御データを読出してリズム
用の音源TGRに送出する。この結果、読出しに係る音源
制御データがいずれかの打撃音源の発音を指示していれ
ばその打撃音源から打撃音信号が発生され、リズム音信
号として送出される。テンポクロック信号TCLの各パル
ス毎にステップ392の処理を行なうことによりリズムパ
ターンに基づく自動リズム演奏が可能となる。
ステップ392の処理が終ったとき又はステップ384の判定
結果が肯定的(Y)であったときはステップ394に移
り、ROTRの値が15か(ベースなしか)判定する。上記の
ようにステップ388及び390を経てステップ382に戻った
ときに0〜11のいずれかの根音ナンバがROTRにセットさ
れると、ステップ394の判定結果が否定的(N)とな
り、ステップ398に移る。この場合、ステップ396では、
ステップ388でCLKFLG=0となっているので、判定結果
が否定的(N)となり、ステップ402に移る。
一方、第24図のステップ322でROTR=15とした後はじめ
てステップ382で0〜11のいずれかの根音ナンバがROTR
にセットされ且つRHYR=31であったときは、ステップ39
6の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ398に移
る。ステップ398及びこれに続くステップ400では、前述
のステップ388及び390と同様にしてCLKFLG、TCLK及びTB
ARにいずれも0をセットし、それによってベースパター
ンを小節頭から読出可能とする。ステップ400の後は、
前述したと同様にステップ391A、391C等を経てステップ
382に戻る。
ステップ382からステップ384、394を経てステップ396に
くると、ステップ398によりCLKFLG=0となっているの
で、判定結果が否定的(N)となり、ステップ402に移
る。
いずれにしても、ステップ402では、RHYR、TBAR、TCL
K、ROTR及びTYPEに基づいてベース音処理を行なう。す
なわち、記憶部BPMにおいてRHYRのリズムナンバに対応
するベースパターンデータを選択し、このベースパター
ンデータ中からTBAR×16+TCLKなる値をアドレスとして
ベース制御データを読出し、このベース制御データが要
発音のものであれば該ベース制御データの示すベース音
程にROTRの値を加え且つその加算値をTYPEの値に応じて
適宜修正したもの(ベース音高データ)をベース用の音
源TGBに送出する。この結果、音源TGBからベース音高デ
ータに対応したベース音信号が発生される。テンポクロ
ック信号TCLの各パルス毎にステップ402の処理を行なう
ことによりベースパターン及び和音データに基づく自動
ベース演奏が可能となる。
ステップ402の処理が終ったとき又はステップ394の判定
結果が肯定的(Y)であったとはステップ404に移り、T
CLKの値を1アップする。そして、ステップ406に移る。
ステップ406では、BEATの指定する拍子において単位演
奏区間が終りか判定する。すなわち、BEATの値が3であ
る3拍子のときはTCLKの値が6又は12か判定し、BEATの
値が4である4拍子のときはTCLKの値が8又は16か判定
する。この判定結果が否定的(N)であればステップ40
8に移る。
ステップ408では、TCLKの値とBEATの値に4を乗じたも
のとが等しいか(小節末か)判定する。この判定結果が
否定的(N)であればメインルーチンにリターンする。
ステップ408の判定結果が肯定的(Y)であったときは
ステップ410に移り、1からTBARの値を差引いたものをT
BARにセットする。従って、TBAR=0であったときは1
が、TBAR=1であったときは0がそれぞれTBARにセット
される。この後、ステップ412でTCLKに0をセットして
からメインルーチンにリターンする。
ステップ406の判定結果が肯定的(Y)であったときは
ステップ414に移り、SKP1の値が0か(非休止状態か)
判定する。この判定結果が否定的(N)であればステッ
プ416に移り、SKP1の値を1ダウンさせる。この結果、S
KP1=0となれば第1パートの休止期間が終りとなる。
ステップ416の処理が終ったとき又はステップ414の判定
結果が肯定的(Y)であったときはステップ418に移
り、SKP2の値が0か判定する。この判定結果が否定的
(N)であればステップ420に移り、SKP2の値を1ダウ
ンさせる。この結果、SKP2=0となれば第2パートの休
止期間が終りとなる。
ステップ420の処理が終ったとき又はステップ418の判定
結果が肯定的(Y)であったときはステップ408移る。
ステップ408では、3拍子ならばTCLK=6のとき、4拍
子ならばTCLK=8のときそれぞれ判定結果が否定的
(N)となり、メインルーチンにリターンする。また、
3拍子ならばTCLK=12のとき、4拍子ならばTCLK=16の
ときそれぞれ判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ
410に移る。
ステップ410では、前述したようにTBARの値を反転させ
る。そして、ステップ412でTCLKを0にリセットしてか
らメインルーチンにリターンする。
読出制御のサブルーチン(第27図) 第27図の読出制御のサブルーチンにおいて、ステップ43
0では、制御変数iを1とする。そして、ステップ432に
移る。
ステップ432では、第iパートの半小節数レジスタSKPi
の値が0か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であ
ればステップ434に移り、第iパートの読出アドレスポ
インタPNTiを用いてPAT(PNTi)のデータを読出し、DT
に入れる。そして、ステップ436に移る。
ステップ436では、DTの第4〜第6ビットの値とTCLKの
下位3ビットの値とが等しいか(制御すべきタイミング
か)判定する。ここで、TCLKの下位3ビットは0〜7の
いずれかの区間内タイミングを表わすものである。
ステップ436の判定結果が肯定的(Y)であればステッ
プ438に移り、DTの下位4ビットがすべて1か(キーオ
ン/オフ以外の制御か)判定する。この判定結果が否定
的(N)であったときは、DTのデータがキーオンデータ
又はキーオフデータであったことになり、ステップ440
に移る。
ステップ440では、第iパートの臨時記号レジスタSFR1
の値が2か(フラットか)判定する。この判定結果が肯
定的(Y)であればステップ442に移り、キーコード作
成(音高決定)処理を行なう。すなわち、TBLNTからDT
の下位4ビットの階名ナンバに対応した音程データを読
出し、この音程データの値に第iパートの基準音高レジ
スタTRNSiの基準音高データの値を加算し且つその加算
値から1を差引く(半音下げる)ことによりキーコード
を作成し、このキーコードをKCにセットする。
ステップ440の判定結果が否定的(N)であったとき
は、ナチュラル(0)又はシャープ(1)であったこと
になり、ステップ444に移る。ステップ444では、上記し
たステップ442のものとは若干異なるキーコード作成処
理を行なう。すなわち、TBLNTからDTの下位4ビットの
階名ナンバに対応した音程データを読出し、この音程デ
ータの値にTRNSiの基準音高データの値とSFRiの値とを
加算することによりキーコードを作成し、このキーコー
ドをKCにセットする。この場合、音程データと基準音高
データとの加算値(TBLNT値+TRNSi値)は、SFRiの値が
0であればそのままキーコード値となるが、SFRiの値が
1であれば該キーコード値より半音高いキーコード値と
なる。
ステップ442又は444の処理が終ったときはステップ446
に移り、SFRiに0をセットする。そして、ステップ448
に移り、DTのMSBが1か(キーオンデータか)判定す
る。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ450
に移る。
ステップ450では、第iパート用の音源TGiのキーオン処
理を行なう。すなわち、第iパートのキーコードバッフ
ァレジスタKCBUFiの2チャンネル分のキーコード記憶領
域を調べてKCと同一のキーコードがあればその同一キー
コードありのチャンネルのキーコード記憶領域にKCのキ
ーコードを割当てて該キーコードに対応する楽音信号を
発生させ、KCと同一のキーコードがなければいずれかの
チャンネルのキーコード記憶領域にKCのキーコードを割
当てて該キーコードに対応する楽音信号を発生させる。
ステップ448の判定結果が否定的(N)であったとき
は、キーオフデータであったことになり、ステップ452
でTGiのキーオフ処理を行なう。すなわち、KCBUFiの2
チャンネル分のキーコード記憶領域を調べてKCと同一の
キーコードをサーチし、その同一キーコードありのチャ
ンネルのキーコード記憶領域をクリアして発音停止とす
る。
ステップ450又は452の処理が終ったときはステップ454
に移り、PNTiの値を1アップする。そして、ステップ43
2に戻り、それ以降の処理を上記したと同様に繰返す。
この場合、ステップ434でDTにキーオンデータが読出さ
れ且つステップ436の判定結果が肯定的(Y)となれ
ば、ステップ450で該キーオンデータに対応する楽音信
号が発生される。従って、1パートにつき2音まで同時
発音可能である。
ところで、ステップ438の判定結果が肯定的(Y)であ
ったときは、DTのデータがキーオン/オフ以外の制御デ
ータであったことになり、ステップ458に移る。ステッ
プ456では、DTのMSBが1か判定し、この判定結果が肯定
的(Y)であればステップ458に移る。
ステップ458では、PAT(PNTi+1)のデータ(制御デー
タの2バイト目)を読出してDTに入れる。そして、ステ
ップ460に移り、DTにおいてMSBから0がいくつ続くか判
定し、MSBからの0の数に応じて次の(1)〜(5)の
ような処理を行なう。
(1)MSBからの0の数が0であったときは、DTのデー
タが音色データであったことになり、ステップ462に移
る。ステップ462では、DTの下位7ビット(音色ナン
バ)を第iパートの音色レジスタTONEiにセットする。
そして、ステップ464に移り、TONEiに基づいてTGiの音
色設定処理を行なう。すなわち、TONEiの音色ナンバに
対応する音色パラメータ情報を記憶部TPMから読出してT
Giに供給する。この結果、演奏中にパート毎に音色を変
更制御可能となる。
(2)MSBからの0の数が1であったときは、DTのデー
タが音域データであったことになり、ステップ466に移
る。ステップ466では、DTの下位6ビット(音域ナン
バ)に対応する基準音高データをTBLTRから読出してTRN
Siにセットする。この結果、演奏中にパート毎に音域を
変更制御可能となる。
(3)MSBからの0の数が2であったときは、DTのデー
タがリズム種類データであったことになり、ステップ46
8に移る。ステップ468では、DTの下位5ビット(リズム
ナンバ)をRHYRにセットする。この結果、演奏曲にマッ
チしたリズム選択が可能となる。
(4)MSBからの0の数が3であったときは、DTのデー
タがテンポ制御データであったことになり、ステップ47
0に移る。ステップ470では、DTの下位4ビット(テンポ
レベル)に対応する拍数をTBLTMから読出してTEMPOにセ
ットする。そして、ステップ472に移り、TEMPOの値をテ
ンポデータTDとしてテンポクロック発振器42に送出す
る。この結果、演奏中のテンポ変更が可能となる。
(5)MSBからの0の数が4であったときは、DTのデー
タが音量制御データであったことになり、ステップ474
に移る。ステップ474では、DTの下位3ビット(音量レ
ベル)に対応する減衰量をTBLVLから読出して第iパー
トの音量レジスタVOLiにセットする。この結果、演奏中
にパート毎に音量を変更制御可能となる。
上記したステップ464、466、468、472又は474の処理が
終ったときはステップ476に移り、PNTiの値を2アップ
する。そして、ステップ432に戻り、それ以降の処理を
上記したと同様に繰返す。
ステップ456の判定結果が否定的(N)であったときは
ステップ478に移り、前述のステップ458と同様にしてPA
T(PNTi+1)のデータをDTに入れる。そして、ステッ
プ480では、前述のステップ460と同様にしてDTのMSBか
らいくつ0が続くか判定し、MSBからの0の数に応じて
次の(1)〜(4)のような処理を行なう。
(1)MSBからの0の数が1であったときは、DTのデー
タが和音データであったことになり、ステップ482に移
る。ステップ482では、DTの第2〜第5ビット(根音ナ
ンバ)をROTRにセットすると共にDTの下位2ビット(和
音タイプナンバ)をTYPEにセットする。この結果、演奏
曲にマッチしたベース演奏制御が可能となる。
(2)MSBからの0の数が2であったときは、DTのデー
タが休止データであったことになり、ステップ484に移
る。ステップ484では、DTの下位5ビット(半小節数)
をSKPiにセットする。この結果、パート毎に半小節数に
対応した休止期間を設定可能となる。
(3)MSBからの0の数が5であったときは、DTのデー
タが臨時記号データであったことになり、ステップ486
に移る。ステップ486では、DTのLSB(記号ナンバ)に1
を加えたもの(シャープならば1、フラットならば2)
をSFRiにセットする。この結果、演奏中にパート毎に臨
時記号に応じた音高制御が可能となる。
(4)MSBからの0の数が7であったときは、DTのデー
タがエンドデータであったことになり、ステップ488に
移る。ステップ488では、MDNOの値が0(通常表示モー
ド)、4(音量設定モード)又は5(デモ演奏モード)
のいずれか判定する。
MDNO=0であったときはステップ490に移り、TVOLの値
を1アップする。この場合、TVOLの値は4以下に制限す
る。この後、ステップ492では、第25図について前述し
たようにポインタ設定のサブルーチンを実行する。この
結果、アラーム音としてその日の曲を演奏し終った後そ
の曲の始めに戻って音量レベルを1段階アップして演奏
を反復可能となる。
MDNO=4であったときはステップ490を経ないでステッ
プ492に移り、第25図のポインタ設定のサブルーチンを
実行する。この結果、その日の曲の反復演奏が可能とな
る。この場合、演奏音の音量レベルは、第20図のステッ
プ200及び202で設定されたTVOLの値に依存する。
MDNO=5であったときはステップ494に移り、NUMの値を
1アップする。そして、ステップ496では、第24図につ
いて前述したようにデモネクストのサブルーチンを実行
する。この結果、その日の曲を演奏し終った後次の日の
曲を演奏可能となる。
上記したステップ482、484、486、492又は496の処理が
終ったときはステップ476でPNTiの値を2アップしてか
らステップ432に戻り、それ以降の処理を上記したと同
様に繰返す。
上記したのは、ステップ430でi=1とした後ステップ4
32及び436のいずれでも判定結果が肯定的(Y)であっ
た場合の処理であるが、ステップ436の判定結果が否定
的(N)であったときはステップ498に移り、iの値を
1アップする。そして、ステップ500に移り、iが2よ
り大か判定する。今は、i=2であるからステップ500
の判定結果が否定的(N)となり、ステップ432に戻
る。そして、ステップ432以下の処理をi=2について
実行する。すなわち、上記したような処理は第1及び第
2のパートについてパート毎に行なわれるもので、2パ
ート合計で最大4音まで同時発音可能である。
i=2とした後ステップ432以下の処理を実行している
ときにステップ436の判定結果が否定的(N)になる
と、ステップ498に移り、iの値を1アップする。この
後、ステップ500での判定結果は肯定的(Y)となり、
第26図のルーチンにリターンする。
一方、i=1とした後ステップ432の判定結果が否定的
(N)であった(SKP1が0でなかった)ときは、第1パ
ートが休止状態であったことになり、ステップ498に移
る。そして、ステップ498でi=2としてからステップ5
00を経てステップ432に戻り、SKP2=0であれば第2パ
ートについてステップ434以下の処理を行なう。すなわ
ち、この場合は、第1パートについてステップ434以下
の処理が行なわれない。この後、第2パートについてス
テップ434以下の処理を実行しているときにステップ436
の判定結果が否定的(N)になると、ステップ498、500
を経て第26図のルーチンにリターンする。
また、別の例として、SKP1=0で、SKP2が0でなかった
とすれば、第1パートについてステップ434以下の処理
を実行する。そして、その過程でステップ436の判定結
果が否定的(N)となればステップ498でi=2として
からステップ500を経てステップ432に戻る。このとき、
ステップ432の判定結果は否定的(N)となり、ステッ
プ498でi=3となるとステップ500を経て第26図のルー
チンにリターンする。なお、SKP1及びSKP2が共に0でな
かったときは、ステップ432、498を2回通ってから第26
図のルーチンにリターンする。
演奏動作の一例(第11、12、24〜27図) 次に、第11、12、24〜27図を参照して演奏動作の一例を
述べる。この場合、第24図のルーチンでは、ステップ34
0により第11図の曲の曲データの先頭アドレスがPNTAに
セットされるものとする。
ステップ340の後、第25図のルーチンでは、ステップ360
〜364により第11図の曲に関してテンポクロック発振器4
2のためのテンポ設定とBEATでの4拍子設定とが行なわ
れる。この後、ステップ366〜370により第1パート用の
音源TG1については第12図のパートヘッドデータPHD1
しての音色データ(音色ナンバ4)に基づきトランペッ
ト音色が、第2パート用の音源TG2については第12図の
パートヘッドデータPHD2としての音色データ(音色ナン
バ9)に基づきピアノ音色がそれぞれ設定される。ま
た、TRNS1及びTRNS2には、第12図のパートヘッドデータ
PHD1及びPHD2としての音域データ(いずれもC2〜C4の音
域に対応する音域ナンバ27)に対応した基準音高データ
(いずれも48を表わすキーコード)がそれぞれセットさ
れる。
この後、テンポクロック信号TCLの第1のパルスに応じ
て第26図のルーチンに入ると、ステップ380の判定結果
が肯定的(Y)となり第27図のルーチンに移る。このと
き、TCLK、RHYR、ROTR、CLKFLG、SKP1、SLP2、SFR1、SF
R2等は第24図のステップ322で初期セットされた状態に
ある。
第27図のルーチンにおいて、ステップ434では、第12図
の第1パートデータのうち最初の(タイミング0の)階
名「ソ」のキーオンデータがDTに読出される。そして、
ステップ436では、いずれのタイミングも0であるから
タイミング一致と判定され、さらにステップ444では、D
Tの下位4ビット対応のTBLNT値12+TRNS1値48+SFR1
0なる演算によりC3音対応の値60のキーコードが作成さ
れ、KCにセットされる。この後、ステップ450によりKC
のキーコードに対応した楽音信号(C3音)がTG1からト
ランペット音色で発生される。
次に、ステップ454でPNT1の値を1アップしてからステ
ップ432を経てステップ434にくると、DTには、第12図の
第1パートデータのうち2番目の(タイミング1の)階
名「ソ」のキーオンデータが読出される。そして、ステ
ップ436でタイミング一致か判定すると、DTの第4〜第
6ビットの示すタイミングが1で、TCLKの下位3ビット
の示すタイミングが0であるので、タイミング不一致と
判定され、ステップ498に移る。
ステップ498ではi=2とする。そして、ステップ500、
432を介してステップ434にくると、第12図の第2パート
データのうち最初の休止データの1バイト目がDTに読出
される。この後、ステップ436では、いずれのタイミン
グも0であるのでタイミング一致と判定され、ステップ
438に移る。
ステップ438では、DTの下位4ビットが1であるので判
定結果が肯定的(Y)となり、ステップ456に移る。ス
テップ456では、DTのMSBが0であるので判定結果が否定
的(N)となり、ステップ478に移る。ステップ478で
は、DTに上記休止データの2バイト目が読出される。そ
して、ステップ484では、SKP2に半小節数1がセットさ
れる。
この後、ステップ476でPNT2の値を2アップしてからス
テップ432に戻る。ステップ432では、判定結果が否定的
(N)となり、ステップ498に移る。ステップ498でi=
3となると、第26図のルーチンにリターンする。
第26図のルーチンでは、RHYR及びROTRのいずれも初期セ
ット状態にあるためステップ384、394の判定結果がいず
れも肯定的(Y)となり、ステップ404に移る。ステッ
プ404では、TCLKの値が1となり、この後は、ステップ4
06、408を介してメインルーチンにリターンする。
この後、テンポクロック信号TCLの第2のパルスに応じ
て第26図のルーチンに入ると、第27図のステップ434で
は、DTに第12図の第1パートデータのうち2番目の(タ
イミング1の)階名「ソ」のキーオンデータが読出され
る。そして、ステップ436では、いずれのタイミングも
1でタイミング一致と判定される。この後は、前回と同
様にしてステップ444で階名「ソ」に対応する値60のキ
ーコードがKCにセットされ、ステップ450でTG1からKCの
キーコードに対応した楽音信号(C3音)が発生される。
この場合、TG1における発音チャンネルは、前回と同じ
である。
次に、ステップ454でPNT1の値を1アップしてからステ
ップ432を介してステップ434にくると、DTには、第12図
の第1パートデータのうちタイミング2の階名「ソ」の
キーオフデータが読出される。このため、ステップ436
の判定結果は否定的(N)となり、ステップ498に移
る。そして、ステップ498でi=2としてステップ432に
くると、SKP2=1であるので、ステップ498に移る。こ
のとき、i=3となるので、第26図のルーチンにリター
ンする。
第26図のルーチンでは、前回と同様にしてステップ404
でTCLKの値を1アップしてからメインルーチンにリター
ンする。このとき、TCLKの値は2となる。
この後、テンポクロック信号TCLの第3のパルスに応じ
て第26図のルーチンに入ると、第27図のステップ434でD
Tには第12図の第1パートデータのうちタイミング2の
階名「ソ」のキーオフデータが読出される。そして、ス
テップ436では、判定結果が肯定的(Y)となる。この
後、ステップ444でKCに値60のキーコードがセットさ
れ、さらにステップ452ではKCのキーコードに対応した
楽音信号(C3音)が発音停止となる。
次に、ステップ454でPNT1の値を1アップしてからステ
ップ432を介してステップ434にくると、DTには、第12図
の第1パートデータのうちタイミング2のリズム種類デ
ータの1バイト目が読出される。この読出データに関す
るステップ436、438、456の判定結果はいずれも肯定的
(Y)となり、ステップ458では、DTに上記リズム種類
データの2バイト目が読出され、さらにステップ468で
は、RHYRにリズムナンバ2(マーチ)がセットされる。
この後、ステップ476でPNT1の値を2アップしてからス
テップ432を経てステップ434にくると、DTには第12図の
第1パートデータのうちタイミング0の階名「ド
(+)」のキーオンデータが読出される。この読出デー
タに関するステップ436の判定結果は否定的(N)とな
り、ステップ498に移る。ステップ498でi=2とした
後、ステップ432にくると、SKP2=1であるので、前回
と同様にして第26図のルーチンにリターンする。
第26図のルーチンにおいて、ステップ384の判定結果
は、RHYRにリズムナンバ2がセットされたことにより否
定的(N)となり、ステップ386に移る。ステップ386で
は、初期セット状態のため判定結果が肯定的(Y)とな
り、この後ステップ388、390によりCLKFLG、TCLK及びTB
ARにはいずれも0がセットされる。次に、ステップ391A
では、SKP1=0であるので判定結果が肯定的(Y)とな
り、ステップ391Cに移る。ステップ391Cでは、SKP2=1
であるので判定結果が否定的(N)となり、ステップ39
1DでSKP2の値から1が差引かれる。この結果、SKP2の値
は0となる。
この後、再び第27図のルーチンにくると、SKP1=0であ
るので、ステップ432の判定結果が肯定的(Y)とな
る。そして、ステップ434では、DTに第12図の第1パー
トデータのうちタイミング0の階名「ド(+)」のキー
オンデータが読出される。この読出データに関するステ
ップ436の判定結果は、先に第26図のステップ390でTCLK
=0としたから肯定的(Y)となる。この後は、階名
「ソ」のキーオンデータについて前述したと同様にして
階名「ド(+)」のキーオンデータに基づいてステップ
444、450により該キーオンデータに対応する楽音信号が
発生される。
この後、ステップ454でPNT1の値を1アップしてからス
テップ432を経てステップ434にくると、DTには、第12図
の第1パートデータのうちタイミング0のFメジャの和
音データの1バイト目が読出される。この読出データに
関し、ステップ436、438の判定結果はいずれも肯定的
(Y)となり、ステップ456の判定結果は否定的(N)
となり、ステップ478に移る。ステップ478では、DTに上
記和音データの2バイト目が読出される。そして、ステ
ップ482では、根音Fに対応する根音ナンバがROTRに、
メジャに対応する和音タイプナンバがTYPEにそれぞれセ
ットされる。
この後、ステップ476でPNT1の値を2アップしてからス
テップ432を経てステップ434にくると、DTには第12図の
第1パートデータのうちタイミング1の階名「ド
(+)」のキーオフデータが読出される。この読出デー
タに関するステップ436の判定結果は否定的(N)とな
り、ステップ498でi=2としてからステップ432に移
る。
ステップ432では、先に第26図のステップ391DによりSKP
2=0としたので判定結果が肯定的(Y)となり、ステ
ップ434に移る。ステップ434では、DTに第12図の第2パ
ートデータのうち休止データの次の(タイミング0の)
階名「ド」のキーオンデータが読出される。そして、前
述したと同様にして階名「ド」のキーオンデータに基づ
いてステップ444、450により該キーオンデータに対応し
た楽音信号(F2音)がTG2からピアノ音色で発生され
る。
この後、ステップ454でPNT2の値を1アップしてからス
テップ432を経てステップ434にくると、DTには、第12図
の第2パートデータのうち上記階名「ド」のキーオンデ
ータの次の(タイミング0の)階名「ミ」のキーオンデ
ータが読出される。そして、この階名「ミ」のキーオン
データに対応した楽音信号もTG2から上記階名「ド」の
音と同様にして発生される。このときの「ド」及び
「ミ」の音は実質的に同時の発音となる。
この後、ステップ454でPNT2の値を1アップしてからス
テップ432を介してステップ434にくると、DTには、第12
図の第2パートデータのうち上記階名「ミ」のキーオン
データの次の(タイミング1の)階名「ド」のキーオフ
データが読出される。そして、この読出データに関する
ステップ436の判定結果は否定的(N)となり、ステッ
プ498に移る。ステップ498では、i=3となり、第26図
のルーチンにリターンする。
第26図のルーチンでは、ステップ384を介してステップ3
86にくると、先にステップ388でCLKFLG=0としてある
ので判定結果が否定的(N)となり、ステップ392のリ
ズム音処理に移る。従って、ステップ392では、第11図
の小節マークBMに対応して小節頭からマーチのリズムパ
ターンの読出しが開始され、これ以後は該リズムパター
ンに基づいて自動リズム演奏が進行する。
この後、ステップ394では、先に第27図のステップ482で
ROTRに根音F対応の根音ナンバをセットしたので、判定
結果が否定的(N)となり、ステップ396に移る。ステ
ップ396では、CLKFLG=0であるので、判定結果が否定
的(N)となり、ステップ402のベース音処理に移る。
従って、ステップ402では、第11図の小節マークBMに対
応して小節頭からベースパターンの読出しが開始され、
これ以後は該ベースパターンに基づいて自動ベース演奏
が進行する。
この後、ステップ404でTCLKの値を1アップしてからス
テップ406、408を介してメインルーチンにリターンす
る。
この後は、上記したと同様にしてテンポクロック信号TC
Lに基づいて第12図の記憶データを順次に読出すことに
より第11図の曲の自動演奏が遂行されると共に、該曲に
マッチした自動リズム演奏及び自動ベース演奏が遂行さ
れる。そして、このような自動演奏は、第16図のステッ
プ74、92又は第23図のステップ308でPLAYに0がセット
された(すなわち、デモ演奏モードから通常表示モード
に戻ったか、ストップスイッチSTSをオンしたか又はア
ラーム時刻からスイッチSTSをオンせずに30分が経過し
たかした)後は、停止となる。
上記実施例では、この発明をオートリズムに適用した
が、この発明は、オートベース、オートコード等にも応
用可能である。また、この発明は、アラーム時計に限ら
ず、電子楽器付属の自動伴奏装置や独立した自動伴奏装
置においても実施可能である。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、異なる拍子に共通に
1つの伴奏パターンを使用するようにしたので、パター
ンデータの削減並びに記憶容量の低減が可能となり、自
動伴奏装置の小型化及びコストダウンを達成できる効果
が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明を実施する自動演奏式アラーム時計
の外観構成を示す斜視図、 第2図は、アラーム時計の表示部を示す前面図、 第3図(A)〜(F)は、モード毎の表示例を示す前面
図、 第4図は、表示部の変形例を示す前面図、 第5図は、アラーム時計の回路構成を示すブロック図、 第6図は、音名毎のキーコードを示す図、 第7図は、演奏情報メモリ38のデータフォーマットを示
す図、 第8図は、各種演奏データのフォーマットを示す図、 第9図(A)〜(D)は、テーブルメモリ40の記憶内容
を示す図、 第10図は、日付と曲番の関係を示す図、 第11図は、演奏曲の一例を示す五線図、 第12図は、第11図の演奏曲に対応した記憶データを示す
図、 第13図(A)及び(B)は、リズムパターンの共用例を
示す図、 第14図は、リズムパターンデータの一例を示す図、 第15図〜第21図は、メインルーチンの各種処理を示すも
ので、第15図は初期セット処理を、第16図は通常表示処
理を、第17図は時刻合せ処理を、第18図はアラーム時刻
設定処理を、第19図は特別曲設定処理を、第20図は音量
設定処理を、第21図はデモ演奏処理をそれぞれ示すフロ
ーチャート、 第22図は、クロック割込ルーチンを示すフローチャー
ト、 第23図は、アラームチェックのサブルーチンを示すフロ
ーチャート、 第24図は、アラームスタート/デモネクストのサブルー
チンを示すフローチャート、 第25図は、ポインタ設定のサブルーチンを示すフローチ
ャート、 第26図は、テンポ割込ルーチンを示すフローチャート、 第27図は、読出制御のサブルーチンを示すフローチャー
トである。 10……時計本体、12……表示部、14……スピーカ、30…
…データバス、32……中央処理装置、34……プログラム
メモリ、36……レジスタ群、38……演奏情報メモリ、40
……テーブルメモリ、42……テンポクロック発振器、44
……スイッチ群、46……表示器群、48……トーンジェネ
レータ、50……クロック発振器、52……サウンドシステ
ム、MOS……モードスイッチ、UDS……アップ/ダウンス
イッチ、DCS……デモ/カーソルスイッチ、STS……スト
ップスイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)第1の拍子に使用すべき第1の伴奏
    パターンを表わすパターンデータであってその一部又は
    全部のパターンデータが前記第1の拍子とは異なる第2
    の拍子に使用可能な第2の伴奏パターンを表わすものを
    記憶した記憶手段と、 (b)前記第1及び第2の拍子のうち任意のものを指定
    する拍子指定手段と、 (c)テンポクロック信号を発生する手段と、 (d)前記テンポクロック信号に基づいて前記記憶手段
    から記憶データを読出す読出手段であって、前記拍子指
    定手段で前記第1の拍子が指定されたときは前記第1の
    伴奏パターンを表わすように前記パターンデータを読出
    し、前記拍子指定手段で前記第2の拍子が指定されたと
    きは前記第2の伴奏パターンを表わすように前記パター
    ンデータを読出すものと、 (e)前記記憶手段から読出されるパターンデータに基
    づいて伴奏音信号を発生する伴奏音発生手段と をそなえた自動伴奏装置。
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