JPH07273558A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH07273558A
JPH07273558A JP6363694A JP6363694A JPH07273558A JP H07273558 A JPH07273558 A JP H07273558A JP 6363694 A JP6363694 A JP 6363694A JP 6363694 A JP6363694 A JP 6363694A JP H07273558 A JPH07273558 A JP H07273558A
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JP
Japan
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circuit
semiconductor integrated
switch
integrated circuit
nmos
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JP6363694A
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Masashi Yonemaru
政司 米丸
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不動作時には電流が流れず、電圧降下を生じ
ない半導体集積回路を提供する。 【構成】 複数のNMOS62,63によるカレントミ
ラー回路と、複数のNMOS68,69とインバータ7
0による第1スイッチ回路64と、NMOS71による
第2スイッチ回路65とで半導体集積回路61が形成さ
れる。第1スイッチ回路64が導通し、第2スイッチ回
路65が遮断されると、半導体集積回路61は動作状態
となるが、第1スイッチ回路64は電流経路には挿入さ
れていないから電流は流れず、電圧降下は生じない。第
1スイッチ回路64が遮断され、第2スイッチ回路65
が導通すると、半導体集積回路61は不動作状態となる
が、このとき半導体集積回路61中の電流は0で、電力
消費は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定電流回路を含む半導
体集積回路に関し、さらに詳しくはMOS(Metal Oxid
e Semiconductor)オペアンプ回路などに好適に実施さ
れる半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来技術による半導体集積回路
1の構成を示す回路図である。半導体集積回路1は、た
とえば「超LSIのためのアナログ集積回路技術・下巻
P.285(培風館)」に記載されている。半導体集積
回路1は、対をなすNチャンネルMOSFET(以下、
「NMOS」という)2,3を含んで形成される。一方
のNMOS2のドレインとゲート間は短絡され、ゲート
−ソース間電圧VgsはNMOS2が飽和モードに保た
れるレベルに設定される。NMOS2のドレインと電源
ラインL間には、図示しない抵抗などで実現される基準
電流源4が接続され、NMOS2,3のゲートとソース
は、バイアスラインBと接地ラインGとにそれぞれ共通
に接続され、カレントミラー回路が形成されている。
【0003】これによって基準電流側のNMOS2に基
準電流I2が流れると、カレントミラーであるNMOS
3には、前記基準電流I2に対応して、ゲート幅と長さ
の比に応じた定電流I3が定電流出力端子5からNMO
S3の方向に流入する。半導体集積回路1は、電源電圧
Vddが電源ラインLに印加されている間は、常に電流
I2+I3が流れ、電力を消費する。
【0004】図9に示されている半導体集積回路1は、
一対のNMOS2,3で構成されているけれども、前記
文献P.301に記載されているように、Pチャンネル
MOSFET(以下、「PMOS」という)でも構成す
ることができる。
【0005】図10は、他の従来例による半導体集積回
路6の構成を示す回路図である。半導体集積回路6は一
対のPMOS7,8を含んで構成され、一方のPMOS
7のドレインとソース間は短絡され、ゲート−ソース間
電圧−Vgsは、PMOS7が飽和モードに保たれるレ
ベルに設定されている。一方のPMOS7のドレインと
接地ラインG間には、図示しない抵抗などで実現される
基準電流源9が接続され、PMOS7,8のゲートとソ
ースは、バイアスラインBと電源ラインLとにそれぞれ
共通に接続され、カレントミラー回路が形成されてい
る。
【0006】したがって基準電流側のPMOS7に基準
電流I7が流れると、カレントミラーであるPMOS8
には、前記基準電流I7に対応して、ゲート幅と長さの
比に応じた定電流I8が電源ラインLから定電流出力端
子10の方向に流入する。この半導体集積回路6は、電
源電圧Vddが電源ラインLに印加されている間は、常
に電流I7+I8が流れ、電力を消費する。
【0007】図9に示されている半導体集積回路1と、
図10に示されている半導体集積回路6とは、使用され
ているトランジスタの極性が逆で、図示しない負荷が電
源ラインL側に接続されるか、接地ラインG側に接続さ
れるかが異なるけれども、動作は同じである。このよう
な半導体集積回路1,6は、たとえばオペアンプなどの
定電流駆動電源として、広く使用されている。
【0008】図11は、従来技術によるオペアンプ11
の電気的構成を示す回路図である。オペアンプ11は、
入力段12と、出力段13と、カレントミラー回路14
とを含み、これらの回路ブロックは図示しない共通基板
上に一体的にモノリシック形成される。カレントミラー
回路14は、基準電流側のNMOS16と、カレントミ
ラーのNMOS17,18とを含んで形成され、NMO
S16のドレインには、図示しない抵抗などで実現され
る基準電流源15が接続されている。これによってNM
OS16に基準電流I11が流入すると、負荷である入
力段12と出力段13とには、それぞれ定電流I12,
I13が電源ラインLから流入する。
【0009】オペアンプ11の入力段12は、対をなす
NMOS19とNMOS20とによって差動増幅回路2
1が形成され、NMOS19,20のゲートは、反転入
力端子22と非反転入力端子23とにそれぞれ接続され
ている。入力段12に流れる定電流I12は、反転入力
端子22と非反転入力端子23とに印加される入力信号
に関係なく一定である。また、出力段13に流れる定電
流I13も、入力段12からの入力される信号に関係な
く一定である。したがって従来技術によるオペアンプ1
1では、電源ラインLに電源電圧Vddが印加されてい
る間は、不動作時でも常に電流I11+I12+I13
が流れることになる。
【0010】図11ではオペアンプ11の定電流回路部
は複数のNMOSで構成されているけれども、図12に
示されるように、PMOSでオペアンプ31を構成して
もよい。オペアンプ31は、前記文献P.317に記載
されている。
【0011】オペアンプ31は、入力段32と、出力段
33と、カレントミラー回路34とを含み、これらの回
路ブロックは図示しない共通基板上に一体的にモノリシ
ック形成される。カレントミラー回路34は、基準電流
側のPMOS36と、カレントミラーのPMOS37,
38とを含んで形成され、PMOS36のドレインには
図示しない抵抗などで実現される基準電流源35が接続
されている。これによってPMOS36に基準電流I3
1が流入すると、負荷である入力段12と出力段13と
には、定電流I32,I33が電源ラインLから流入す
る。
【0012】オペアンプ31の入力段32は、対をなす
PMOS39とPMOS40とによって差動増幅回路4
1が形成され、PMOS39,40のゲートは、反転入
力端子42と非反転入力端子43とにそれぞれ接続され
ている。入力段32に流れる前記定電流I32は、反転
入力端子42と非反転入力端子43とに印加される入力
信号に関係なく一定である。また、出力段33に流れる
定電流I33も、入力段32からの入力信号に関係なく
一定である。したがって従来技術によるオペアンプ31
では、電源ラインLに電源電圧Vddが印加されている
間は、不動作時でも常に電流I31+I32+I33が
流れることになる。
【0013】近時は、電池を用いて屋外で使用される携
帯型機器が増え、それに伴って機器の小形化軽量化とと
もに、長時間使用の要求が強まっている。機器の使用時
間を延ばして電池寿命を長くするには、消費電力を低減
させる以外になく、たとえば機器を動作させないときの
電力消費を極力抑えなくてはならない。そのために、不
動作時には回路を電源断とする構成が提案されている。
【0014】図13は、従来技術による半導体集積回路
1の電源断を実現する構成を示す回路図である。従来技
術では、図13に示されるように、電源ラインLと、半
導体集積回路1との間に直列にスイッチSが接続され、
制御信号ContによってスイッチSの開閉が制御され
る。スイッチSにはアナログスイッチ回路が使用され
る。スイッチSが開かれると基準電流I2が断たれるの
で、カレントミラーのNMOS3を流れる定電流I3も
断たれて、半導体集積回路1の電力消費が0になる。
【0015】図14は、半導体集積回路の電源断に使用
されるアナログスイッチ回路51の構成例を示す回路図
である。アナログスイッチ回路51は、図14(a)に
示されるように、互いに逆極性のPMOS52およびN
MOS53と、インバータ54とを含む。PMOS52
およびNMOS53のドレインおよびソースは、それぞ
れスイッチ端子56,57とにそれぞれ共通に接続され
ている。NMOS53のゲートは制御端子55に接続さ
れ、NMOS53のゲートとPMOS52のゲート間に
は、インバータ54が接続されている。
【0016】制御端子55に与えられる制御信号Con
tのレベルがハイレベル(以下、「H」と記すこともあ
る)のとき、PMOS52とNMOS53とはともに導
通して、スイッチ端子56,57間が閉成され、制御信
号Contがローレベル(以下、「L」と記すこともあ
る)のときはともに遮断されて、スイッチ端子56,5
7間は開放される。したがってスイッチ端子56,57
を前掲図13の電源ラインLと半導体集積回路1とにそ
れぞれ接続して、制御信号Contでアナログスイッチ
回路51の導通遮断を制御することによって、半導体集
積回路1に流れる電流を0とすることができ、これによ
って消費電力の低減化が図られている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術によるアナログスイッチ回路51は、図14
(b)の等価回路で示されるように、導通時のスイッチ
端子56,57間のオン抵抗Ronが比較的大きく、前
掲図13のように電源ラインLと半導体集積回路1の間
に直列に接続されると、回路の消費電流および基準電流
I2と、前記オン抵抗Ronとによる電圧降下が生じ、
このため回路に供給される電源電圧が低下したり、電流
が制約されるなどの不具合が生じて、半導体集積回路を
組み込んだ回路や回路を組み込んだ機器の性能が劣化す
る。
【0018】このような不具合を避けるためにオン抵抗
Ronの抵抗値を下げようとすれば、基板上でのアナロ
グスイッチ回路51の占有面積が増大して、小形化の要
求に反する結果となってしまう。また近時、特に屋外使
用の携帯用機器などでは、電池寿命を延ばすために、電
源電圧が引下げられる傾向にあるが、オン抵抗Ronが
比較的高いアナログスイッチ回路51では、電圧降下分
だけ内部回路の電源電圧が低くなってしまうという問題
点がある。このように従来技術では、性能劣化を招くこ
となく、半導体集積回路やオペアンプの不動作時の電流
消費を低減させることは困難である。したがって回路の
不動作時には電流を流さないで電力消費を低減させる半
導体集積回路が所望されている。
【0019】本発明の目的は、回路の性能になんら影響
を与えることなく、不動作時には電流を遮断して、電力
消費を低減させることができる半導体集積回路を提供す
ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、単一の半導体
基板上に、NチャンネルFET(Field EffectTransist
or)のゲート電極にバイアス電圧を入力することによっ
て前記FETのドレイン電極から定電流を出力する定電
流回路と、前記バイアス電圧を接地電位に短絡させるス
イッチとを形成することを特徴とする半導体集積回路で
ある。
【0021】また本発明は、単一の半導体基板上に、P
チャンネルFETのゲート電極にバイアス電圧を入力す
ることによった前記FETのドレイン電極から定電流を
出力する定電流回路と、前記バイアス電圧を電源電位に
短絡させるスイッチとを形成することを特徴とする。
【0022】また本発明は、単一の半導体基板上に、M
OSオペアンプ回路を形成し、該MOSオペアンプ回路
は、NチャンネルFETのゲート電極にバイアス電圧を
入力することによって前記FETのドレイン電極から定
電流を出力する定電流回路と、前記バイアス電圧を接地
電位に短絡させるスイッチとを含むことを特徴とする。
【0023】さらに本発明は、単一の半導体基板上に、
MOSオペアンプ回路を形成し、該MOSオペアンプ回
路は、PチャンネルFETのゲート電極にバイアス電圧
を入力することによって前記FETのドレイン電極から
定電流を出力する定電流回路と、前記バイアス電圧を電
源電位に短絡させるスイッチとを含むことを特徴とす
る。
【0024】さらにまた本発明は、予め定めるプログラ
ム命令を記憶する記憶手段と、前記プログラム命令を順
次実行する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記プ
ログラム命令に基づいて前記スイッチを導通/遮断する
制御信号を出力することを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明に従う半導体集積回路は、単一の半導体
基板上に、NチャンネルFETまたはPチャンネルFE
Tのゲート電極にバイアス電圧を入力することによって
該FETのドレイン電極から定電流を出力する定電流回
路を形成し、バイアス電圧を接地電位または電源電位に
短絡させるスイッチを有し、スイッチによって前記定電
流回路のオン/オフが制御される。
【0026】また本発明に従う半導体集積回路は、単一
の半導体基板上に、前記定電流回路と、スイッチを含む
MOSオペアンプ回路が形成される。前記スイッチによ
って、当該MOSオペアンプのオン/オフが制御され
る。
【0027】さらに本発明に従う半導体集積回路は、予
め定めるプログラム命令を記憶する記憶手段と、前記プ
ログラム命令に基づき前記スイッチを導通/遮断する制
御信号を出力する制御手段とを有する。これによって集
積回路内に一体的に形成される複数のオペアンプなどの
オン/オフをプログラム制御によって制御することがで
きる。
【0028】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である半導体集積
回路61の電気的構成を示す回路図である。半導体集積
回路61は、対をなすNMOS62,63と、第1スイ
ッチ回路64と、第2スイッチ回路65とを含んで形成
される。NMOS62,63の各ゲートはバイアスライ
ンBに共通に接続され、各ソースは接地ラインGに共通
に接続されている。一方のNMOS62のドレインは図
示しない抵抗などで実現される基準電流源66に接続さ
れ、他方のNMOS63のドレインは定電流出力端子6
7に接続されている。
【0029】第1スイッチ回路64は、アナログスイッ
チ回路で実現され、互いに逆極性のNMOS68,PM
OS69と、NMOS68,PMOS69のゲート間に
介在されるインバータ70とを含んで形成されている。
第2スイッチ回路65はNMOS71で形成される。第
1スイッチ回路64のスイッチ端子72,73は、NM
OS62のドレインとバイアスラインB間に接続され、
第2スイッチ回路65のスイッチ端子75,76はバイ
アスラインBと接地ラインG間に接続されている。また
第1スイッチ回路の制御端子74と第2スイッチ回路6
5の制御端子77とは、制御入力端子78に共通に接続
され、外部から入力される制御信号Contによって制
御される。
【0030】制御信号ContのレベルがLのときは、
第1スイッチ回路64を構成するNMOS68とPMO
S69はともに導通し、スイッチ端子72−スイッチ端
子73間が閉成される。同時に第2スイッチ回路65の
NMOS71が遮断されてスイッチ端子75−スイッチ
端子76間は開放される。また逆に制御信号Contが
Hのときは、第1スイッチ回路64のスイッチ端子7
2,73間は開放され、第2スイッチ回路65のスイッ
チ端子75,76間が閉成される。
【0031】したがって制御信号ContのレベルがL
のときは、基準電流源66側のNMOS62のドレイン
とゲート間が接続され、バイアスラインBと接地ライン
G間は開放される。これによってNMOS62,63に
よるカレントミラー回路が形成され、基準電流源66側
のNMOS62は能動化されて基準電流I61が流れ、
カレントミラーのNMOS63のドレインに接続されて
いる定電流出力端子67からは定電流I62が流入す
る。定電流I62と基準電流I61の電流比は、NMO
S62とNMOS63のそれぞれのゲート幅と長さのサ
イズ比によって定められる。また第2スイッチ回路65
は、第1スイッチ回路64の閉成時と開放時の電流の回
り込みを防止するために設けられている。
【0032】制御信号ContがHのときは、NMOS
62のドレイン−バイアスラインB間が開放され、バイ
アスラインBと接地ラインG間が接続される。このため
バイアスラインBのレベルは接地電位となって、NMO
S62,63はともに非能動化されて遮断状態となる。
したがって基準電流I62も定電流I63も流れなくな
り、半導体集積回路61を動作させないときは電力消費
が0となる。
【0033】本発明において注目すべきは、第1スイッ
チ回路64をNMOS62のドレインとバイアスライン
B間に接続し、第2スイッチ回路65をバイアスライン
Bと接地ラインG間に接続していることである。第1ス
イッチ回路64を形成するアナログスイッチ回路は、前
述のようにオン抵抗Ronの抵抗値が比較的大きいため
に、電流経路に挿入する場合には電圧降下が問題となる
のであるが、本実施例ではNMOS62のゲート側に接
続されているため、基準電流I62はなんら影響されな
い。また第1スイッチ回路64にも電流は流れない。し
たがって従来技術で述べられているような問題点が解消
されるのである。
【0034】前述の実施例では、半導体集積回路61は
NMOS62,63によるカレントミラー回路で形成さ
れているが、図2に示されるように、PMOSを用いて
半導体集積回路81が構成されるようにしてもよい。図
2に示される半導体集積回路81は、対をなすPMOS
82,83と、第1スイッチ回路84と、第2スイッチ
回路85とを含んで形成される。PMOS82,83の
各ゲートはバイアスラインBに共通に接続され、各ソー
スは電源ラインLに共通に接続されている。一方のPM
OS82のドレインは、図示しない抵抗などで実現され
る基準電流源86を介して接地ラインGに接続され、他
方のNMOS63のドレインは定電流出力端子87に接
続されている。
【0035】第1スイッチ回路84は、アナログスイッ
チ回路で実現され、互いに逆極性のPMOS88,NM
OS89と、PMOS88,NMOS89のゲート間に
介在されるインバータ90とを含んで形成される。第2
スイッチ回路85はPMOS91で形成される。第1ス
イッチ回路84のスイッチ端子92,93は、PMOS
82のドレインとバイアスラインB間に接続され、第2
スイッチ回路85のスイッチ端子95,96はバイアス
ラインBと電源ラインL間に接続されている。また第1
スイッチ回路84の制御端子94と第2スイッチ回路8
5の制御端子97とは、制御入力端子78に共通に接続
され、外部から入力される制御信号Contによって制
御される。
【0036】制御信号ContのレベルがHのときは、
第1スイッチ回路84を構成するPMOS88とNMO
S89はともに導通し、スイッチ端子92−スイッチ端
子93間が閉成される。同時に第2スイッチ回路85の
PMOS91が遮断されてスイッチ端子95−スイッチ
端子96間は開放される。また逆に制御信号Contが
Lのときは、第1スイッチ回路84のスイッチ端子9
2,93間は開放され、第2スイッチ回路85のスイッ
チ端子95,96間が閉成される。
【0037】したがって制御信号ContのレベルがH
のときは、基準電流源86側のPMOS82のドレイン
とゲート間が接続され、バイアスラインBと電源ライン
L間は開放される。これによってPMOS82,83に
よるカレントミラー回路が形成され、基準電流源86側
のPMOS82は能動化されて基準電流I82が流れ、
カレントミラーのPMOS83のドレインに接続されて
いる定電流出力端子87に定電流I83が流入する。定
電流出力端子87と接地ラインG間には図示しないオペ
アンプなどの負荷が接続される。定電流I83と基準電
流I82の電流比は、PMOS82とPMOS83のそ
れぞれのゲート幅と長さのサイズ比によって定められ
る。また第2スイッチ回路85は、第1スイッチ回路8
4の閉成時と開放時の電流の回り込みを防止するために
設けられている。
【0038】制御信号ContがLのときは、PMOS
82のドレイン−バイアスラインB間が開放され、バイ
アスラインBと電源ラインL間が接続される。このため
バイアスラインBのレベルは電源電圧Vddと等しくな
って、PMOS82,83はともに非能動化されて遮断
状態となる。したがって定電流回路81を動作させない
ときは、基準電流I82も定電流I83も流れなくな
り、電力消費は0となる。
【0039】前述の実施例では、半導体集積回路61,
81には、いずれも一対のNMOS62,63あるいは
PMOS82,83で形成されるカレントミラー回路が
組込まれているが、図3や図4に示される多段構成のカ
レントミラー回路にも実施することができる。
【0040】図3は、本発明の他の実施例を示す回路図
である。半導体集積回路601は、一対のNMOS60
2,603と一対のNMOS604,605とから成る
2つのカレントミラー回路をカスケード接続して形成さ
れる。基準電流源606は、電源ラインLと上段のNM
OS602のドレイン間に接続され、基準電流源606
側に接続されている上段のNMOS602のソースと下
段のNMOS604のドレインとの接続点は、第1スイ
ッチング回路64aを介して第2バイアスラインB2に
接続されている。また第2バイアスラインB2と接地ラ
インGの間には、第2スイッチング回路65aが接続さ
れている。これら2つのスイッチング回路64a,65
aは、前掲図1に示されている第1スイッチング回路6
4および第2スイッチング回路65と同一の回路構成の
ため、図3では等価回的に接点のみが示されている。
【0041】第1スイッチング回路64aと第2スイッ
チング回路65aは、入力される制御信号Contによ
って一方がONのとき他方がOFFするように、たがい
に反対の動作を行う。半導体集積回路601を動作させ
る際には、Lレベルの制御信号Contを与えることに
よって、第1スイッチング回路64aは閉成し、第2ス
イッチング回路65aは開放する。これによって下段の
NMOS602のドレイン−ゲート間が接続され、第2
バイアスラインB2にバイアスレベルが印加される。半
導体集積回路601は能動化され、NMOS603のド
レインに接続されている定電流端子607には定電流I
603が流入する。
【0042】Hレベルの制御信号Contが入力される
と、第1スイッチング回路64aと第2スイッチング回
路65aは前記とは反対に動作し、NMOS602のド
レイン−ゲート間は遮断され、第2バイアスラインB2
と接地ラインG間が短絡される。したがって半導体集積
回路601は非能動化され、定電流I603は遮断され
る。図3では、半導体集積回路601を各一対のNMO
Sで形成しているけれども、たとえば前掲図1に対する
図2のように、半導体集積回路601をPMOSで構成
するようにしてもよい。
【0043】図4は、本発明の他の実施例を示す回路図
である。図4ではいわゆるウイルソン型と称せられる定
電流回路を、本発明による半導体集積回路700で実現
する実施例が示されている。2個のNMOS701,7
02のソースとドレインが直列に接続されて定電流I7
01の出力経路が形成され、前記ソースとドレインの接
続点と第2バイアスラインB2間には、第1スイッチン
グ回路64aが接続され、第2バイアスラインB2と接
地ラインG間には第2スイッチング回路65aが接続さ
れている。これら2つのスイッチング回路64a,65
aは、前掲図1に示されている第1スイッチング回路6
4および第2スイッチング回路65と同一の回路構成の
ため、図3では等価回的に接点のみが示されている。第
1スイッチング回路64aと第2スイッチング回路65
aは、入力される制御信号Contによって一方がON
のとき他方がOFFするように、互いに反対の動作を行
う。
【0044】電源ラインLとNMOS703のドレイン
間には基準電流源704が接続され、NMOS703の
ドレインとNMOS701のゲートとは、第1バイアス
ラインB1でたがいに接続されている。またNMOS7
03とNMOS702のゲートとは第2バイアスライン
B2で互いに接続されている。半導体集積回路700を
動作させる際には、Lレベルの制御信号Contを与え
ることによって、第1スイッチング回路64aは閉成
し、第2スイッチング回路65aは開放する。これによ
って下段のNMOS702のドレイン−ゲート間が接続
され、第2バイアスラインB2にバイアスレベルが印加
される。半導体集積回路700は能動化し、上段のNM
OS701のドレインに接続されている定電流端子70
5には定電流I701が流入する。
【0045】Hレベルの制御信号Contが入力される
と、第1スイッチング回路64aと第2スイッチング回
路65aは前記とは反対に動作し、NMOS702のド
レイン−ゲート間は遮断され、第2バイアスラインB2
と接地ラインG間が短絡される。したがって半導体集積
回路700は非能動化され、定電流I701は遮断され
る。なお図4では、半導体集積回路700を各一対のN
MOSで形成しているけれども、たとえば前掲図1に対
する図2のように、半導体集積回路700をPMOSで
構成するようにしてもよい。
【0046】図5は、本発明の他の実施例の電気的構成
を示す回路図である。図5では、本発明による半導体集
積回路111がオペアンプ101に用いられている例が
示されている。オペアンプ101は、半導体集積回路1
11と、差動増幅回路131と、出力回路151とを含
んで形成され、これらの回路ブロックはいずれも共通基
板上に一体的にモノリシック形成される。
【0047】半導体集積回路111は、前掲図1に示さ
れている半導体集積回路61に類似し、とくに回路中の
第1スイッチ回路64と第2スイッチ回路65とは、図
1図示のものと同一の構成のため同一の参照符を付して
ある。半導体集積回路111は、3個のNMOS11
2,113,114と、第1スイッチ回路64と、第2
スイッチ回路65とを含んで構成される。後述するよう
に、第1スイッチ回路64が閉成され、第2スイッチ回
路65が開放されるときは、カレントミラー回路が形成
される。NMOS112のドレインには図示しない抵抗
などで実現される基準電流源117が接続され、カレン
トミラーを形成するNMOS113,114には、負荷
である差動増幅回路131と出力回路151の電流帰路
とが接続されている。
【0048】差動増幅回路131は、対をなすNMOS
132,133によって、反転入力端子137と非反転
入力端子138とを備える差動増幅器134が形成され
ている。電源ラインLと差動増幅器134との間には、
PMOS135,136で形成される定電流源が接続さ
れ、NMOS132,133の各ソースは、第1カレン
トミラーのNMOS113のドレインに共通に接続され
ている。
【0049】出力回路151を形成するPMOS152
のドレインは電源ラインLに接続され、ソースは第2カ
レントミラーのNMOS114のドレインと、出力端子
154とに接続されている。PMOS152のゲート−
ソース間に接続されているコンデンサ153は発振防止
用である。
【0050】半導体集積回路111には、制御入力端子
122が設けられ、外部から入力される制御信号Con
tによって、第1スイッチ回路64と第2スイッチ回路
65とが駆動される。
【0051】制御信号ContのレベルがLのときは、
第1スイッチ回路64のNMOS68とPMOS69は
ともに導通し、スイッチ端子72−スイッチ端子73間
が閉成される。同時に第2スイッチ回路65のNMOS
71が遮断されてスイッチ端子75−スイッチ端子76
間は開放される。また逆に制御信号ContがHのとき
は、第1スイッチ回路64のスイッチ端子72,73間
は開放され、第2スイッチ回路65のスイッチ端子7
5,76間が閉成される。
【0052】したがって制御信号ContがLのとき
は、基準電流源117側のNMOS112のドレインと
ゲート間が接続され、バイアスラインBと接地ラインG
間は開放される。これによってNMOS112〜114
によるカレントミラー回路が形成される。第1カレント
ミラーのNMOS113と、第2カレントミラーのNM
OS114のゲートはNMOS112のゲートと同電位
になって、NMOS112に基準電流I112が流れる
とともに、差動増幅回路131と出力回路151にはそ
れぞれ定電流I113,I114が流れ、オペアンプ1
01は動作状態となる。第1スイッチ回路64は、NM
OS62のゲートに接続されているため、動作時の基準
電流I112は、第1スイッチ回路64のオン抵抗の影
響を受けず、電圧降下の不具合も生じない。したがって
第1スイッチ回路64と第2スイッチ回路65はオペア
ンプ101の動作になんらの影響も与えない。
【0053】一方これとは逆に、制御信号Contのレ
ベルがHのときには、第1スイッチ回路64は開放さ
れ、第2スイッチ回路65は閉成されるから、基準電流
源117側のNMOS112は非能動化される。このた
め規準電流I112が流れず、したがって第1カレント
ミラーのNMOS113と第2カレントミラーのNMO
S114とには定電流I113,I114が流れなくな
るから、オペアンプ101は動作を停止する。したがっ
てオペアンプ101の動作停止中は電力消費が0とな
り、消費電力の低減化が図られることになる。
【0054】前述の実施例では、半導体集積回路111
は複数のNMOSで構成されているが、複数のPMOS
で半導体集積回路171を構成して、オペアンプ161
に内蔵する実施例が図6に示されている。オペアンプ1
61は、半導体集積回路171と、差動増幅回路191
と、出力回路2011とを含んで形成され、これらの回
路ブロックはいずれも共通基板上に一体的にモノリシッ
ク形成される。
【0055】半導体集積回路171は、3個のPMOS
172,173,174と、第1スイッチ回路84と、
第2スイッチ回路85とで構成されている。本実施例に
よる半導体集積回路171は、前掲図2に示されている
半導体集積回路81に類似し、とくに回路中の第1スイ
ッチ回路84と第2スイッチ回路85とは、図2に示さ
れているものと同一の構成のため、同一の参照符を付し
てある。第1スイッチ回路84が閉成され、第2スイッ
チ回路85が開放されるときは、カレントミラー回路が
形成される。PMOS172のドレインと接地ラインG
間には、図示しない抵抗などで実現される基準電流源1
77が接続され、カレントミラーを形成するPMOS1
73,174は、負荷である差動増幅回路191と出力
回路201とにそれぞれ接続されている。
【0056】差動増幅回路191は、対をなすPMOS
192,193によって、非反転入力端子197と反転
入力端子198とを備える差動増幅器194が形成され
ている。接地ラインGと差動増幅器194との間には、
NMOS195,196で形成される定電流源が接続さ
れ、PMOS192,193の各ソースは、第1カレン
トミラーのPMOS173のドレインに共通に接続され
ている。
【0057】出力回路201を形成するNMOS202
のドレインは接地ラインGに接続され、ソースは第2カ
レントミラーのPMOS174のドレインと、出力端子
204とに接続されている。NMOS202のゲート−
ソース間に接続されているコンデンサ203は発振防止
用である。
【0058】半導体集積回路171には、制御入力端子
182が設けられ、外部から入力される制御信号Con
tによって、第1スイッチ回路84と第2スイッチ回路
85とが駆動される。
【0059】制御信号ContのレベルがHのときは、
第1スイッチ回路84のPMOS88とNMOS89と
はともに導通し、スイッチ端子92−93間が閉成され
る。同時に第2スイッチ回路85のPMOS91が遮断
されてスイッチ端子95−96間は開放される。また逆
に制御信号ContがLのときは、第1スイッチ回路8
4のスイッチ端子92,93間は開放され、第2スイッ
チ回路85のスイッチ端子95,96間が閉成される。
【0060】したがって制御信号ContがHのとき
は、基準電流源177側のPMOS172のドレインと
ゲート間が接続され、バイアスラインBと電源ラインL
間は開放される。これによってPMOS172〜174
によるカレントミラー回路が形成される。第1カレント
ミラーのPMOS173と、第2カレントミラーのPM
OS174のゲートは基準電源177側のPMOS17
2のゲートと同電位になって、PMOS172に基準電
流I172が流れるとともに、差動増幅回路191と出
力回路201にはそれぞれ定電流I173とI174が
流れ、オペアンプ161は動作状態となる。第1スイッ
チ回路84は、PMOS82のゲートに接続されている
ため、動作時の基準電流I172は、第1スイッチ回路
84のオン抵抗の影響を受けず、電圧降下の不具合も生
じない。したがって第1スイッチ回路84と第2スイッ
チ回路85は、オペアンプ161の動作になんらの影響
も与えない。
【0061】一方これとは逆に、制御信号Contのレ
ベルがLのときには、第1スイッチ回路84は開放さ
れ、第2スイッチ回路85は閉成されるから、基準電流
源177側のPMOS172は非能動化される。このた
め規準電流I172が流れず、したがって第1カレント
ミラーのPMOS173と第2カレントミラーのPMO
S174には定電流I173,I174が流れなくなる
から、オペアンプ161は動作を停止し、消費電力は0
となる。したがって本実施例においても同様に、消費電
力の低減化が図られるのである。
【0062】このように、本発明による半導体集積回路
を使用することによって、回路や装置を動作させないと
きには半導体集積回路に電流を流さず、したがって電力
消費を格段に低減させることができ、屋外で使用される
携帯用機器の電池の長寿命化などを図ることができるの
である。また本発明による半導体集積回路は、動作と不
動作とを制御信号によって制御できるため、外部からの
プログラム制御が可能となり、複数の半導体集積回路を
制御することができる。
【0063】図7は、本発明のさらに他の実施例を示す
ブロック図である。図7には複数(本実施例では2個)
のオペアンプ301,302および定電流回路303
を、それぞれ制御信号Cont1,Cont2,Con
t3によって、個別的に制御する制御システム501が
例示されている。オペアンプ301,302には、いず
れも図示しない半導体集積回路が内蔵され、オペアンプ
301,302に与えられる制御信号Cont1,Co
nt2によってこれらの半導体集積回路がON/OFF
され、オペアンプ301,302の動作・不動作が制御
される。なおシステムを構成するオペアンプや半導体集
積回路などは図示の数に限定されるものではない。
【0064】制御システム501は、CPU(中央処理
装置)502と、プログラムROM(リードオンリメモ
リ)503と、入出力ポート504と、レジスタ505
とを含んで構成され、前記各ブロックはデータバスライ
ン506で相互に接続されている。プログラムROM5
03には、前記複数のオペアンプ301,302や定電
流回路303の動作・不動作を管理するプログラムが予
めストアされている。
【0065】ここで入出力ポート504に、定められた
信号を与えることによって、プログラムROM503に
ストアされている動作プログラムが読出され、プログラ
ムに従ってCPU502が制御信号のH,Lをレジスタ
505に記憶させ、制御信号Cont1,Cont2,
Cont3を対応するオペアンプ301,302あるい
は定電流回路303に入力する。これによって複数のオ
ペアンプや半導体集積回路を必要に応じて動作させ、あ
るいは動作を停止させることができる。したがって多数
の回路で構成されるシステムの電力消費を著しく低減さ
せることができるのである。
【0066】図8は、本発明による半導体集積回路61
の電極構造例を示す断面図である。図8において、前掲
図1に示されている半導体集積回路61と対応する部分
には同一の参照符を付してある。P型基板601上に
は、カレントミラー回路のNMOS62,63、第1ス
イッチ回路64のNMOS68,PMOS69および第
2スイッチ回路65のNMOS71が、インバータ70
とともにモノリシック形成されるものである。第1スイ
ッチ回路64の一方のPMOS69は、他とは逆極性の
ためにNウエル拡散によって形成される絶縁領域のNウ
エル層610内に生成される。
【0067】P型基板601上にシリコン酸化膜620
が形成され、各トランジスタのドレイン、ソース領域が
パターニングされて、イオン注入や熱拡散などのプロセ
スによって、N拡散領域602〜609と、P拡散領域
611,612とが生成される。一方のN型拡散領域6
02,604,606,608およびP型拡散領域61
1は、それぞれ前記NMOS62,63,68,71お
よびPMOS69の各ドレイン領域を形成し、他方のN
型拡散領域603,605,607,609およびP型
拡散領域612は、それぞれ各ソース領域を形成する。
【0068】次いで各ゲート電極g1〜g5が、ゲート
窓開けやゲート酸化などのプロセスによって形成され、
さらに前記ドレイン領域602,604,606,60
8および611と、ソース領域603,605,60
7,609および612とにコンタクト窓開けによって
コンタクトホールが形成され、アルミニウムなどの金属
蒸着膜などで被覆される。その後、ホトエッチングなど
によってドレイン電極d1〜d5と、ソース電極s1〜
s5とが形成されるとともに、電極相互間が相互に接続
され、電源ラインL、接地ラインG、バイアスラインB
および制御入力端子78などが形成される。図8では定
電流出力端子67が単独に引き出されているが、たとえ
ば前掲図5に示されるように、オペアンプ101などに
内蔵される場合には、内部配線によって所望の電極に接
続されるものである。また基準電流源66も基板601
上に形成され、一端がNMOS62のドレイン電極d1
に、他端が前記電源ラインLに接続されるものである。
【0069】このようにして、半導体集積回路61の動
作を制御する第1スイッチ回路64と、第2スイッチ回
路65とが、共通の基板601上に一体的にモノリシッ
ク形成される。すでに述べたように、第1スイッチ回路
64はNMOS62のドレイン−ソース間に接続される
もので、電流経路に挿入されるものではないから、電力
を消費せず発熱もない。このため基板601上での占有
面積も僅かで済む。したがって本発明による半導体集積
回路61を内蔵させることによって、オペアンプなどを
小形化することができる。
【0070】本発明は、前述の説明の範囲に限定される
ものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない限りにおい
て種々の変形が許されることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、単一の半
導体基板上に、NチャンネルFETまたはPチャンネル
FETのゲート電極にバイアス電圧を入力することによ
って該FETのドレイン電極から定電流を出力する定電
流回路を形成し、さらに、バイアス電圧を接地電位に短
絡させるスイッチを有する。前記スイッチの動作は電力
消費をともなわないから、当該半導体集積回路のオン/
オフを電力消費なしに行うことができる。
【0072】また前記構成の半導体集積回路を、MOS
オペアンプの定電流源回路とすることによって、当該M
OSオペアンプのオン/オフを電力消費なしに行うこと
ができる。しかも前記スイッチはオペアンプの定電流経
路中には挿入されないから、無用な電圧降下は発生しな
い。これによって低電圧駆動が要求されるオペアンプな
どに好適に実施することができる。
【0073】さらに本発明による半導体集積回路は、予
め定めるプログラム命令を記憶するメモリ装置と、前記
プログラム命令に基づきスイッチを導通/遮断する制御
信号を順次出力する制御手段とを有するので、集積回路
内に一体的に形成される複数のオペアンプなどのオン/
オフをプログラムに基づいて任意にしかも電力消費なし
に行うことができる。このため多数のオペアンプが使用
される半導体集積回路などにも好適に実施され、電力消
費の低減化を一層促進することができ、産業上の効果大
なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路61の
構成を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例である半導体集積回路81
の構成を示す回路図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例である半導体集積回
路601の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の他の実施例である半導体集積回路70
1の構成を示す回路図である。
【図5】本発明による半導体集積回路111をオペアン
プ101に用いた例を示す回路図である。
【図6】本発明による半導体集積回路171をオペアン
プ161に用いた例を示す回路図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例である制御システム
501の構成を示すブロック図である。
【図8】半導体集積回路61の電極構造を示す断面図で
ある。
【図9】従来技術による定電流回路1の構成を示す回路
図である。
【図10】他の従来技術による定電流回路6の構成を示
す回路図である。
【図11】従来技術による定電流回路14をオペアンプ
11に用いた例を示す回路図である。
【図12】従来技術による定電流回路32をオペアンプ
31に用いた例を示す回路図である。
【図13】従来技術による定電流回路の不動作時におけ
る電源断を実現する構成を示す回路図である。
【図14】定電流回路の電源断に使用されるアナログス
イッチ回路51の構造を示す回路図である。
【符号の説明】
61,81,111,171 半導体集積回路 62,63,65,68 NチャンネルMOSFET
(NMOS) 69 PチャンネルMOSFET(PMOS) 64,84 第1スイッチ回路 65,85 第2スイッチ回路 101,161 オペアンプ 134,194 差動増幅器 151,201 出力回路 501 制御システム 502 CPU(中央処理装置) 505 レジスタ Cont 制御信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の半導体基板上に、NチャンネルF
    ETのゲート電極にバイアス電圧を入力することによっ
    て前記FETのドレイン電極から定電流を出力する定電
    流回路と、前記バイアス電圧を接地電位に短絡させるス
    イッチとを形成することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 単一の半導体基板上に、PチャンネルF
    ETのゲート電極にバイアス電圧を入力することによっ
    て前記FETのドレイン電極から定電流を出力する定電
    流回路と、前記バイアス電圧を電源電位に短絡させるス
    イッチとを形成することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 単一の半導体基板上に、MOSオペアン
    プ回路を形成し、該MOSオペアンプ回路は、Nチャン
    ネルFETのゲート電極にバイアス電圧を入力すること
    によって前記FETのドレイン電極から定電流を出力す
    る定電流回路と、前記バイアス電圧を接地電位に短絡さ
    せるスイッチとを含むことを特徴とする半導体集積回
    路。
  4. 【請求項4】 単一の半導体基板上に、MOSオペアン
    プ回路を形成し、該MOSオペアンプ回路は、Pチャン
    ネルFETのゲート電極にバイアス電圧を入力すること
    によって前記FETのドレイン電極から定電流を出力す
    る定電流回路と、前記バイアス電圧を電源電位に短絡さ
    せるスイッチとを含むことを特徴とする半導体集積回
    路。
  5. 【請求項5】 予め定めるプログラム命令を記憶する記
    憶手段と、前記プログラム命令を順次実行する制御手段
    とを備え、前記制御手段は、前記プログラム命令に基づ
    いて前記スイッチを導通/遮断する制御信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の半
    導体集積回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7248115B2 (en) 2003-03-27 2007-07-24 Nec Electronics Corporation Differential amplifier operable in wide range
JP2009531013A (ja) * 2006-03-23 2009-08-27 エヌエックスピー ビー ヴィ 並列結合された差動入力対を有する変換器

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