JP4750599B2 - 電子回路 - Google Patents

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Description

本発明は、異なる複数の電源電圧で動作する電子回路に関し、詳しくは、外部電源電圧で動作する内部回路と、外部電源電圧から別の電源電圧を作成し、この電圧で動作する内部回路とを有する電子回路に関する。
携帯電話や電子時計などの携帯可能な小型電子機器では、内蔵する電子回路を駆動する主電源として一次電池や充電可能な二次電池を用いる。近年、環境への配慮から充電可能な二次電池を電源手段とする傾向が強く、電子時計などの常時携帯する電子機器においては、その使用が広く普及している。
例えば、充電可能な二次電池を搭載した小型電子機器には、フル充電した二次電池で動作させたときに、どれだけ長い時間動作させることができるかが重要である。
小型電子機器を内蔵した二次電池でより長時間駆動させるための方策の1つとしては、二次電池の蓄電容量が大きなものを搭載すればよい。しかしながら、このような二次電池は、そのサイズが大きく、小型電子機器のようにそもそも機器サイズに制限があるものに搭載することは困難である。
このような課題を解決するために、二次電池を構成する素材を変え、そのサイズを大きくすることなく蓄電容量を大きくしたものもある。例えば、リチウムイオン電池などである。しかしながら、このような二次電池は、その出力電圧が高くなる傾向にある。
小型電子機器のうち、電子時計は、近年より小型化が要求されている。このような電子時計では、小型化の要求に合わせて、よりサイズの小さい電源手段の搭載も必要になっており、近年の電子時計は、より小さな電源手段で長時間駆動できるようにするため、内蔵する電子回路の低消費電力化が必須となっている。
電子回路の低消費電力化は、電子回路を駆動する駆動電圧を低下させればよいが、先にも述べたが、電子時計は二次電池を電源手段とする場合が多く、そのような電子時計にあっては、近年の蓄電容量を大きくした二次電池では、その高い出力電圧が高いために低消費電力化ができないという問題がある。
つまり、二次電池のうち、サイズが小さく大きな蓄電容量を持つタイプの二次電池は、その出力電圧が高いために低消費電力化が要求されている電子回路には使用できないのである。
このような問題を解決するために多くの提案を見るものである。特に、内部降圧回路を搭載し、電子回路を駆動する電圧を低い電圧に降圧して使用するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、内部降圧回路によって、電源手段からの出力電圧(駆動電圧)を所定の低い電圧に降圧し、この降圧した電圧を駆動電圧として電子回路を駆動するのである。
このような構成であれば、出力電圧は高いけれども蓄電容量が大きいリチウムイオン電池などの二次電池を電源手段として用いても、電子回路は低消費電力化できるのである。
[従来技術の動作説明:図3]
次に、図3を用いて特許文献1に示した従来技術を説明する。この従来技術は、時計用の発振回路の電源電圧を低くすることにより、低消費電力化を行うものである。図3において、301はパッド、302はレギュレータ、303は低速動作部であり、304は低
速動作部303内にある低周波数発振器である。レギュレータ302は、入力した電圧を降圧して出力する回路であって、内部降圧回路である。
レギュレータ302は、パッド301から供給された外部電源電圧VDDを電圧VDDRに内部降圧する。この降圧した電圧VDDRは低速動作部303に接続され、低周波数発振器304に供給される。低周波数発振器304には、レギュレータ302の出力電圧である電圧VDDRを電源電圧として動作する。例えば、外部電源電圧VDDを5V、電圧VDDRを2Vとし、このより低い電圧で回路を駆動することにより、低消費電力化を行うことができる。
特開平5−264755号公報(第2頁、第1図)
特許文献1に示した従来技術は、外部電源電圧VDDの値をレギュレータ302によって、より低い電圧の電圧VDDRに内部降圧し、この低い電圧で内部の回路を駆動することで、内部の回路が消費する電力を低減することができるが、レギュレータ302には外部電源電圧VDDがそのまま印加している。
ところで、電子時計に搭載する電子回路は、半導体集積回路で構成する場合が多い。これは、独立した回路部品を集合して回路を構成するよりも、1つの半導体集積回路上に集積した方がより低消費電力化に対応できるためであって、広く用いられるものである。
特許文献1に示した従来技術も、回路を半導体集積回路で構成する場合を想定している。上述の通り、レギュレータ302に印加される外部電源電圧VDDは、降圧された電圧である電圧VDDRに比較して高い電圧が印加されるため、電子回路を半導体集積回路で構成した場合、レギュレータ302を構成するスイッチング素子は、この外部電源電圧VDDに耐えるだけの半導体素子構成にする必要がある。つまり、スイッチング素子を最大使用電圧に対応した設計ルールまたはデバイス構造で設計する必要がある。
周知の通り、半導体集積回路は、1つの半導体基板に多くの半導体素子を集積し、成膜や不純物の導入や配線形成などを一度に行うため、すべての半導体素子の構造は同じになる。例えば、スイッチング素子の電源電圧に対する耐圧、スイッチング素子の温度特性、スイッチング素子のスレシホールド電圧(しきい値)であるVthの変動などの電気特性が略同一となる。さらに、そのように1つの半導体集積回路内で半導体素子が略同一の電気特性を有すると、設計マージンを考慮しやすく、動作マージンも最小限にする設計が可能であるから、高い効率とコストダウンを両立することができる。
このような事情から、半導体集積回路内で特定の半導体素子だけ設計ルールやデバイス構造を変更することはしにくいのであるが、半導体集積回路内のすべてのスイッチング素子を外部電源から印加される最大使用電圧に対応した設計ルールで設計すると半導体集積回路に内蔵されるスイッチング素子のサイズが大きいものとなってしまうから、やむなく半導体集積回路内で特定の半導体素子だけ設計ルールやデバイス構造を変更する設計手法が採用されている。
ところで、一般に半導体集積回路を構成する半導体素子は、その駆動電圧が高ければ高速で動作できることが知られている。例えば、動作クロック発生回路や演算回路などは、高速で動作させる方が好ましい。一方、例えば、32KHzで動作する水晶発振回路や分周回路などは、さほど高速で動作させる必要はない。
つまり、半導体集積回路には、高い駆動電圧を印加して高速動作を要求される回路と低
い駆動電圧を印加して低消費電力化を要求される回路とがあって、これらが混載する場合がある。
例えば、外部電源の電圧最大値が5.5V、内部降圧回路の出力電圧が0.8Vの場合、外部電源電圧が直接印加し、その電圧で駆動される内部回路を構成するスイッチング素子と、内部降圧回路を構成するスイッチング素子とは、7.0V程度の耐圧を有する設計ルールまたはデバイス構造で設計する。一方、内部降圧回路の出力電圧を印加し、その電圧で駆動される内部回路は、1.8V程度の耐圧を有する設計ルールまたはデバイス構造で設計する。スイッチング素子に印加する電圧最大値と設計電圧とが、例えば、5.5Vと7.0Vとで差があるのは、動作マージンである。
ところが、このように、外部電源電圧を駆動電圧とする内部降圧回路を構成するスイッチング素子と内部降圧回路から出力される内部降圧電圧を駆動電圧とする内部回路のスイッチング素子との設計ルールまたはデバイス構造が異なった場合、例えば、スイッチング素子のVthに関して次に示すようなことが発生する。
すなわち、高い電圧に耐えるスイッチング素子と低い駆動電圧で動作するスイッチング素子とを同一の半導体集積回路内に構成すると、その半導体素子構造の違いから互いの電気特性がばらついてしまうことがある。
スイッチング素子をMOS型トランジスタとして詳しく説明する。MOS型トランジスタは、ゲート電極下のゲート絶縁膜の膜厚とチャネルやソース電極やドレイン電極を構成する拡散層の不純物濃度に応じてそのVthが変わる。
しかし、高い電圧に耐えうる構造のMOS型トランジスタのゲート絶縁膜は、その高い電圧によって絶縁破壊しにくいように厚くする必要があるが、低い駆動電圧で動作するMOS型トランジスタのゲート絶縁膜は薄くてもよい。
つまり、Vthを決める要因の1つであるゲート絶縁膜の膜厚を異ならせても、ゲート絶縁膜ではない要素で双方のVthを揃えなければならず、その場合は、製造工程を幾度にも分ける必要がある。
ところが、このように複雑な製造工程を経過するたびに、各製造工程上での膜の膜厚や不純物の濃度の微妙な変化が蓄積し、これが製造ばらつきを生んでしまう。このような製造ばらつきは、Vthの変化として如実に現れる。
Vthが双方のMOS型トランジスタで差があると、高い電圧に耐えうる構造のMOS型トランジスタと低い駆動電圧で動作するMOS型トランジスタとの間でリーク電流が生じてしまう。このリーク電流は、双方のMOS型トランジスタのVthのばらつきに応じて更に増加し、半導体集積回路の消費電流がさらに大きくなるという不具合が生じる。
このような不具合を生じないようにするには、高い電圧に耐えうる構造のMOS型トランジスタと低い駆動電圧で動作するMOS型トランジスタとの間で動作マージンを大きくとればよい。つまり、動作マージンを考慮に入れた設計ルールまたはデバイス構造を用いるのである。
設計ルールとは、半導体素子を構成する各要素の寸法などの定義であって、デバイス構造とは、半導体素子そのものの形状や構造をいう。
動作マージンとは、回路に印加される電源電圧と回路が正常動作する最低の電源電圧との差のことである。
しかしながら、このような動作マージンを大きくすれば、低い駆動電圧で動作するMOS型トランジスタで構成する回路の消費電力を低減することがしにくくなってしまう。
本発明の電子回路は、上述のような問題を鑑みてなされたものであって、高い電圧に耐えうる構造のスイッチング素子と低い駆動電圧で動作するスイッチング素子との動作マージンを大きくすることなく正常に動作できる電子回路を提供するものである。
前述した課題を解決するため、本発明の電子回路は、下記の構造を有する。
外部電源電圧で動作する第1の内部回路と、
外部電源電圧を入力し、その電圧より低電圧出力を発生する内部降圧回路と、
低電圧出力で動作する第2の内部回路とを有する電子回路において、
内部降圧回路は、基準電圧発生回路と差動増幅回路と内部降圧電圧出力回路とを有し、
基準電圧発生回路と差動増幅回路とを構成するスイッチング素子と、内部降圧電圧出力回路を構成する定電流スイッチング素子および電流供給用スイッチング素子とは、第1の内部回路を構成するスイッチング素子と略同じ電気特性であり、
内部降圧電圧出力回路の出力電圧値を決定する出力用スイッチング素子は、第2の内部回路を構成するスイッチング素子と略同じ電気特性であり、
第1の内部回路を構成するスイッチング素子と第2の内部回路を構成するスイッチング素子とは異なる電気特性であることを特徴とする。
スイッチング素子は、MOS型トランジスタであることを特徴とする。
電気特性とは、スイッチング素子のスレシホールド電圧の値またはスレシホールド電圧の温度依存性であることを特徴とする。
本発明の電子回路は、外部電源電圧で駆動する回路は、外部電源電圧の最大電圧に合わせた設計ルールまたはデバイス構造でスイッチング素子を構成し、内部降圧電圧で駆動する回路は、内部降圧回路の電圧に合わせた設計ルールまたはデバイス構造でスイッチング素子を構成し、内部降圧回路を構成する電圧出力回路の出力電圧値を決定する出力用スイッチング素子を内部降圧回路で駆動する回路を構成するスイッチング素子の電気特性と略同じにすることで、内部降圧電圧の出力電圧値の動作マージンを最小に設定することが可能となり、低消費電力化を実現することができる。
[全体説明:図1]
以下、図面に基づいて本発明の半導体集積回路の実施の形態を説明する。図1は本発明の電子回路を示すブロック図である。図1において、100は電子回路、101は基準電源電圧端子、102は外部電源電圧入力用の外部電源端子、103は第1の内部回路、104は内部降圧回路、105は基準電圧発生回路、106は差動増幅回路、107は定電流スイッチング素子、108は出力用スイッチング素子、109は電流供給用スイッチング素子、110は第2の内部回路、111は内部降圧回路104の出力電圧端子である。
基準電源端子101は、基準電位VDDが入力され、外部電源端子102は、外部電源電圧VSSが入力される。出力電圧端子104からは、内部降圧回路104の出力電圧VREGが出力される。
電子回路100は、基準電源端子101から供給する基準電位VDDと外部電源端子102から供給する外部電源電圧VSSとで駆動する第1の内部回路103と、この外部電源電圧VSSから電圧を降圧して出力電圧端子111に出力電圧VREGを発生する内部降圧回路104と、基準電位VDDと出力電圧VREGとで駆動する第2の内部回路11
0とを有している。
内部降圧回路104は、基準電圧発生回路105と差動増幅回路106と定電流スイッチング素子107と出力用スイッチング素子108と電流供給用スイッチング素子109とで構成している。
第1の内部回路103と基準電圧発生回路105と差動増幅回路106とを構成するスイッチング素子と、定電流スイッチング素子107と電流供給用スイッチング素子109とは、同じ温度特性や電気特性を有している。
また、出力用スイッチング素子108と第2の内部回路110を構成するスイッチング素子とは、同じ温度特性や電気特性を有している。
スイッチング素子の温度特性や電気特性を決めるのは、半導体素子を製造する際の設計ルールやデバイス構造である。これらを同じにした場合は、半導体素子で構成するスイッチング素子の電気特性も同じになる。
内部降圧回路104の出力電圧VREGの温度特性や電気特性を決めているのは、出力用スイッチング素子108である。また、この出力用スイッチング素子108のVthが変化すると出力電圧VREGの値も変化してしまう。
しかしながら、出力電圧VREGで駆動される第2の内部回路110を構成するスイッチング素子の設計ルールやデバイス構造を同じにすることで温度特性や電気特性も同じとなる。
それにより、温度の変化や出力用スイッチング素子108のVthのばらつきにより、内部降圧回路104の出力電圧VREGが変化したとしても、出力用スイッチング素子108と第2の内部回路110を構成するスイッチング素子との温度特性や電気特性が同じであるため、第2の内部回路110の動作マージンを小さくすることができる。すなわち、出力電圧VREGの電圧設定値を小さくし、第2の内部回路110で消費する電流を最小に設定することが可能となる。
これは本発明の電子回路の特徴的な部分である。つまり、駆動電圧を発生する回路の中におけるVthや温度特性や電気特性を決めるスイッチング素子と、この駆動電圧で動作する回路の中のスイッチング素子とを同じVthや温度特性や電気特性にするのである。
このようにすることで、従来技術のように、電圧を発生する側とその電圧で駆動する側の電気特性などが異なる場合に動作マージンを大きくすることが不要になるのである。
[内部降圧回路の説明:図2]
次に、内部降圧回路104の構成を図2を用いて説明する。図2においては、内部降圧回路104をレギュレータ回路を例にして説明している。図2において、203は内部降圧出力回路、211は基準抵抗である。212,213,217,218,219,222はPチャネルMOS型トランジスタである。214,215,220,221,223はNチャネルMOS型トランジスタである。216は基準電圧出力端子である。すでに説明した同一の構成には同一の番号を付与している。
内部降圧出力回路203は、定電流スイッチング素子107と出力用スイッチング素子108と電流供給用スイッチング素子109とで構成している。定電流スイッチング素子107は、PチャネルMOS型トランジスタで構成し、出力用スイッチング素子108と電流供給用スイッチング素子109とは、NチャネルMOS型トランジスタで構成している。
基準電圧発生回路105は、基準電圧を発生する回路である。
PチャネルMOS型トランジスタ212は、ソース端子を基準抵抗211を介して基準電源電圧端子101に接続し、そのドレイン端子はNチャネルMOS型トランジスタ214のドレイン端子と接続している。NチャネルMOS型トランジスタ214のソース端子は、外部電源端子102に接続している。これを第1の回路列とよぶ。
同様に、PチャネルMOS型トランジスタ213は、ソース端子を基準電源電圧端子101に接続し、そのドレイン端子はNチャネルMOS型トランジスタ215のドレイン端子と接続している。NチャネルMOS型トランジスタ215のソース端子は、外部電源端子102に接続している。これを第2の回路列とよぶ。
対向するPチャネルMOS型トランジスタ同士のゲート端子を接続するとともにPチャネルMOS型トランジスタ213のドレインに接続している。対向するNチャネルMOS型トランジスタ同士のゲート端子を接続するとともにNチャネルMOS型トランジスタ214のドレインに接続している。
第1の回路列と第2の回路列とは、流れる電流が同じになるように基準抵抗211と各MOS型トランジスタの電気特性が決められており、基準電圧発生回路105は、いわゆるカレントミラー回路となっている。この回路の電圧出力は、基準電圧出力端子216から出力される。
差動増幅回路106は、差動増幅を行う回路である。
PチャネルMOS型トランジスタ218とNチャネルMOS型トランジスタ220とを直列に接続し第3の列とし、これと並列にPチャネルMOS型トランジスタ219とNチャネルMOS型トランジスタ221とを直列に接続し第4の列としている。基準電源電圧端子101と外部電源端子102との間にこれらとPチャネルMOS型トランジスタ217とを直列に接続している。
対向するNチャネルMOS型トランジスタ同士のゲート端子を接続するとともにNチャネルMOS型トランジスタ221のドレインに接続している。
PチャネルMOS型トランジスタ217,218のゲート端子は、基準電圧出力端子216に接続しており、基準電圧発生回路105の基準電圧が入力される。
PチャネルMOS型トランジスタ217は、定電流動作を行うMOS型トランジスタであり、第3の列と第4の列とは、PチャネルMOS型トランジスタ218とNチャネルMOS型トランジスタ220とで第3の列とは、流れる電流が同じになるように各MOS型トランジスタの電気特性が決められており、差動増幅回路106も、いわゆるカレントミラー回路となっている。
内部降圧出力回路203は、差動増幅回路106の出力電圧を調整する回路である。
基準電源電圧端子101と外部電源端子102との間に、PチャネルMOS型トランジスタの定電流スイッチング素子107,NチャネルMOS型トランジスタの出力用スイッチング素子108,NチャネルMOS型トランジスタの電流供給用スイッチング素子109を直列に接続している。
定電流スイッチング素子107のゲート端子は、基準電圧出力端子216に接続しており、基準電圧発生回路105の基準電圧が入力される。
出力用スイッチング素子108のゲート端子とドレイン端子は、PチャネルMOS型トランジスタ219のゲート端子と接続している。
電流供給用スイッチング素子109のゲート端子は、PチャネルMOS型トランジスタ218とNチャネルMOS型トランジスタ220との接続点に接続している。
NチャネルMOS型トランジスタの出力用スイッチング素子108とNチャネルMOS型トランジスタの電流供給用スイッチング素子109との接続点が、内部降圧回路104
の出力電圧端子111となる。
[動作の説明]
次に、内部降圧回路104の動作を引き続き図2を用いて説明する。図2に示す内部降圧回路104の動作は、一般的なレギュレータ回路の動作である。
基準電圧発生回路105で発生する基準電圧出力端子216からの出力電圧は、差動増幅回路106のPチャネルMOS型トランジスタ217と内部降圧出力回路203の定電流スイッチング素子107であるPチャネルMOS型トランジスタとを定電流バイアスするバイアス電圧を発生する。このバイアス電圧は、これらのPチャネルMOS型トランジスタを完全にオンさせる電圧であって、これによりこれらPチャネルMOS型トランジスタは低消費電力化できる。
例えば、PチャネルMOS型トランジスタのVthを−0.5V程度とすると、PチャネルMOS型トランジスタが飽和領域となるVthよりやや高めの電圧−0.55V程度である。
その電圧は、差動増幅回路106の一方の入力であるPチャネルMOS型トランジスタ218のゲート端子にも入力される。内部降圧回路104の出力電圧端子111に出力する出力電圧VREGを電源電圧としている第2の内部回路110の動作により出力電圧VREGが変動した場合、差動増幅回路106のもう一方の入力である内部降圧出力回路203の出力電圧値を決定する出力用スイッチング素子108であるPチャネルMOS型トランジスタのゲート電位が変動するが、差動増幅回路106は、それぞれの入力電圧が同じになるように、内部降圧出力回路203の電流供給用スイッチング素子109であるNチャネルMOS型トランジスタのゲート端子をフィードバック制御し、出力電圧VREGを一定に保つ。
[各素子構造の説明]
図2において、例えば、基準電位VDDを0V,外部電源電圧VSSを−5.0Vの電圧が印加され、基準電圧出力端子216から出力される基準電圧が−0.55V、出力電圧VREGとして−1.05Vを出力した場合を例にして説明する。
この例においては、5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造と1.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造とのどちらかを用いて各素子を構成する。
内部降圧出力回路203の電流供給スイッチング素子109であるNチャネルMOS型トランジスタのソース端子とドレイン端子との間には、−3.95Vが印加されるため、このスイッチング素子は、おおよそ5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造とすればよい。
差動増幅回路106のNチャネルMOS型トランジスタ220のドレイン端子は、出力電圧VREGの負荷変動により、一時的に基準電位VDDに引かれ0Vに近い電位となる。ソース端子側は−5.0Vが印加されるので、NチャネルMOS型トランジスタ220のソース端子とドレイン端子との間に−5.0Vに近い電圧が印加されるため、おおよそ5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造とする必要がある。
また、NチャネルMOS型トランジスタ221は、NチャネルMOS型トランジスタ220とカレントミラー回路を構成しているから、NチャネルMOS型トランジスタ220と同じ設計ルールまたはデバイス構造としなければならない。
同様に、基準電圧発生回路105の基準電圧出力端子216から出力される基準電圧が−0.55Vだから、NチャネルMOS型トランジスタ215のソース端子とドレイン端子との間には、4.45Vの電位差がかかるため、このMOS型トランジスタは、おおよ
そ5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造とすればよい。
NチャネルMOS型トランジスタ215,214は、カレントミラー回路を構成しているから、
カレントミラーの動作特性が悪くなるのを防止するため、同じ設計ルールまたはデバイス構造とすればよい。
基準電圧発生回路105のPチャネルMOS型トランジスタ212のドレイン端子の電位は、NチャネルMOS型トランジスタ214のゲート端子とドレイン端子とに接続されている。この部分の電位は、NチャネルMOS型トランジスタ214のVth分だけ外部電源電圧VSSより上がるため、外部電源電圧VSSは−5.0V、NチャネルMOS型トランジスタ214のVthが0.5Vとすると、PチャネルMOS型トランジスタ212のドレイン電圧は−4.5Vとなりソース端子とドレイン端子との間には4.5Vの電位差がかかるため、このMOS型トランジスタは、おおよそ5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造とすればよい。
基準電圧発生回路105のPチャネルMOS型トランジスタ213は、基準電圧発生回路105の基準電圧出力端子216から出力される基準電圧が−0.55Vであるため、ソース端子とドレイン端子との間は−0.55Vしか印加されない。しかし、PチャネルMOS型トランジスタ213は、PチャネルMOS型トランジスタ212とカレントミラー回路を構成しているから、カレントミラーの動作特性が悪くなるのを防止するため、同じ設計ルールまたはデバイス構造とし、おおよそ5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造とする。
差動増幅回路106のPチャネルMOS型トランジスタ217と内部降圧出力回路203の定電流スイッチ素子107とは、双方とも定電流動作させるPチャネルMOS型トランジスタである。5.5Vと1.5Vとのどちらかの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造でも定電流動作さえすればよいが、基準電圧発生回路105のPチャネルMOS型トランジスタ212,213は、5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造のため、PチャネルMOS型トランジスタ217とPチャネルMOS型トランジスタ204とは、5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造とすれば、半導体素子として互いを近接配置でき、半導体素子を構成する半導体集積回路の面積を圧迫することはない。
同様に、差動増幅回路106のPチャネルMOS型トランジスタ218,219には、−0.55V程度の電圧しか印加しないから、5.5Vと1.5Vとのどちらかの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造でもよいが、5.5Vの電圧に耐える設計ルールまたはデバイス構造とすれば、PチャネルMOS型トランジスタ同士を近接配置できる。
[電気特性と温度特性の説明]
ところで、内部降圧回路104の出力電圧である出力電圧VREGは、内部降圧回路104の出力値を決定する出力用スイッチング素子108であるNチャネルMOS型トランジスタのゲート端子とドレイン端子とが接続され、差動増幅回路106の一方の入力であるPチャネルMOS型トランジスタ219のゲート端子に接続される部分の電位に、出力用スイッチング素子108であるNチャネルMOS型トランジスタのVthを加えた電圧値となる。
また、PチャネルMOS型トランジスタ219のゲート電圧は、もう一方の入力であるPチャネルMOS型トランジスタ218のゲート電圧、つまり、基準電圧発生回路105の基準電圧出力端子216の電圧(−0.55V)と同じになる。
内部降圧回路104の出力電圧値を決定する出力用スイッチング素子108であるNチャネルMOS型トランジスタのVthが0.5Vとすると、内部降圧回路104の出力電圧VREGは、PチャネルMOS型トランジスタ219のゲート電圧−0.55Vに出力用スイッチング素子108であるNチャネルMOS型トランジスタのVth0.5Vを加えた値となり−1.05Vである。
つまり、内部降圧回路104の出力電圧特性の変動は、出力用スイッチング素子108であるNチャネルMOS型トランジスタのVthの変動で決定される。
また、内部降圧回路104の出力電圧VREGの出力電圧の温度特性は、出力用スイッチング素子108であるNチャネルMOS型トランジスタのVthの温度特性(温度依存性)で決定される。
出力用スイッチング素子108であるNチャネルMOS型トランジスタのVthが高くなり、基準電位VDDと出力電圧VREGとの間の電位差が大きくなっても、出力電圧VREGで駆動する第2の内部回路110を構成するPチャネルMOS型トランジスタ222およびNチャネルMOS型トランジスタ223のVthも高くなり、結果としてこれらのトランジスタの内部インピーダンスが高くなるため第2の内部回路110の消費電流は増加しない。
また、出力用スイッチング素子108であるNチャネルMOS型トランジスタのVthが低くなり、基準電位VDDと出力電圧VREGとの間の電位差が小さくなっても、PチャネルMOS型トランジスタ222およびNチャネルMOS型トランジスタ223のVthも低くなり、結果としてこれらのトランジスタは、低い駆動電圧でも動作可能となる。
温度が高くなりVthが低くなる場合、温度が下がりVthが高くなった場合も同様であるので説明は省略する。
以上の説明で明らかなように、本発明の電子回路は、外部電源電圧VSSで駆動する第1の内部回路103と、内部降圧回路104と、この内部降圧回路104により降圧した出力電圧VREGで駆動する第2の内部回路110とを有している。
内部降圧回路104の出力電圧値を決定する出力用スイッチング素子108の設計ルールまたはデバイス構造を、第2の内部回路110を構成するスイッチング素子の設計ルールまたはデバイス構造を同じとすることにより、出力用スイッチング素子108のVthが変動し出力電圧VREGが変動しても、第2の内部回路110の消費電流の増加を抑制し、動作電圧範囲も確保することが可能となる。
本発明の電子回路は、二次電池などの外部電源電圧で駆動するシステムに適用することができる。特に、携帯用電子機器のように長い動作時間を要求されるシステムに好適である。
本発明の電子回路を説明するブロック図である。 本発明の電子回路の内部降圧回路を説明する回路図である。 特許文献1に示した従来技術を説明するブロック図である。
符号の説明
100 電子回路
101 基準電源電圧端子
102 外部電源電圧入力用の外部電源端子
103 第1の内部回路
104 内部降圧回路
105 基準電圧発生回路
106 差動増幅回路
107 定電流スイッチング素子
108 出力用スイッチング素子
109 電流供給用スイッチング素子
101 基準電源端子
102 外部電源端子
110 第2の内部回路
111 内部降圧回路104の出力電圧端子

Claims (3)

  1. 外部電源電圧で動作する第1の内部回路と、
    前記外部電源電圧を入力し、その電圧より低電圧出力を発生する内部降圧回路と、
    前記低電圧出力で動作する第2の内部回路とを有する電子回路において、
    前記内部降圧回路は、基準電圧発生回路と差動増幅回路と内部降圧電圧出力回路とを有し、
    前記基準電圧発生回路と前記差動増幅回路とを構成するスイッチング素子と、前記内部降圧電圧出力回路を構成する定電流スイッチング素子および電流供給用スイッチング素子とは、前記第1の内部回路を構成するスイッチング素子と略同じ電気特性であり、
    前記内部降圧電圧出力回路の出力電圧値を決定する出力用スイッチング素子は、前記第2の内部回路を構成するスイッチング素子と略同じ電気特性であり、
    前記第1の内部回路を構成するスイッチング素子と前記第2の内部回路を構成するスイッチング素子とは異なる電気特性であることを特徴とする電子回路。
  2. 前記スイッチング素子は、MOS型トランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の電子回路。
  3. 前記電気特性とは、スイッチング素子のスレシホールド電圧の値または該スレシホールド電圧の温度依存性であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子回路。
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