JPH07272729A - 溶融炭酸塩型燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

溶融炭酸塩型燃料電池およびその製造方法

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JPH07272729A
JPH07272729A JP6232602A JP23260294A JPH07272729A JP H07272729 A JPH07272729 A JP H07272729A JP 6232602 A JP6232602 A JP 6232602A JP 23260294 A JP23260294 A JP 23260294A JP H07272729 A JPH07272729 A JP H07272729A
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fuel cell
molten carbonate
carbonate fuel
electrolyte
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Kazuhito Hado
一仁 羽藤
Junji Niikura
順二 新倉
Eiichi Yasumoto
栄一 安本
Koji Gamo
孝治 蒲生
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正極材料LixNi1-xOの電解質溶融炭酸塩
に対する溶解度を小さくし、電池寿命を向上する。 【構成】 多孔質なガス拡散電極である正極と負極、お
よび両電極間に介在させた電解質を具備し、前記正極が
LixNi1-xO(0.05≦x<0.5、好ましくは
0.1≦x<0.2)で表される酸化物からなり、正極
および電解質の少なくとも一方がアルカリ土類金属炭酸
塩を含む溶融炭酸塩型燃料電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融炭酸塩型燃料電
池、特にその正極、および製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】溶融炭酸塩型燃料電池は、一般に集電体
を有する一対の多孔質ガス拡散電極、すなわち正極(カ
ソード)および負極(アノード)、両電極間に設けられ
た多孔質体に保持され両電極に接触している電解質、お
よびこれらを保持するハウジングから構成されている。
従来、この種溶融炭酸塩型燃料電池の正極材料には、L
xNi1-xO(0<x<0.05)が用いられている。
多くの場合、原料のニッケル粉末または酸化ニッケル粉
末はドクタ−ブレ−ド等の手法によってテ−プ状に成型
され、いったん焼結されるかあるいは焼結されずそのま
ま電池に組み込まれる。そして、電池内で電解質より供
給されるリチウムがド−プされて、言い換えれば、原料
のインシチュ(in−situ)酸化およびリチウム化
によりLixNi1-xO(0<x<0.05)の多孔質板
状電極に作製される。
【0003】このようにして作動可能な正極にする、い
わゆる電池立上げ時には、通常、負極側には酸化を防止
するため炭酸ガスや不活性ガス、還元性ガス等を場合に
よっては加湿して供給され、正極側には空気と炭酸ガス
の混合ガス(空気:炭酸ガス=70%:30%)が供給
される。この場合の導入ガスの炭酸ガス分圧は0.1以
上であり、また酸素分圧は0.2以下である。このよう
にして電池立上げ時に同時にリチウム化されたLix
1-xOは、通常xが0.05より小さい。LixNi
1-xO(0<x<0.05)からなる電極は、溶融炭酸
塩型燃料電池の正極反応である酸素還元反応に対する活
性が高く、また比較的導伝率も高いため、広く一般的な
正極材料として使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酸化ニ
ッケルおよびLixNi1-xO(0<x<0.05)は、
溶融炭酸塩型燃料電池の電解質である溶融炭酸塩にニッ
ケルを含むイオンとして溶解する。単に溶解するだけで
あれば、飽和溶解度に達した時点で、電解質中へのニッ
ケルの溶出は停止するはずである。ところが、電解質中
に溶解したニッケルは、負極近傍の還元雰囲気にさらさ
れると、還元されて金属ニッケルとして電解質中に析出
する。そのため、ニッケルは正極から溶出し続ける。正
極からニッケルの溶出が続くと、正極は徐々に痩せて接
触抵抗の増大を招来する。また、ガスー電解質ー電極の
三層帯を維持するに最適な微細構造の維持も困難にな
る。さらに、最終的には電解質中に析出したニッケルに
よって正極と負極の短絡を引き起こす。このように、正
極からニッケルが溶出することが電池寿命を支配する大
きな要因となっている。
【0005】そこで、電解質にアルカリ土類金属炭酸塩
等を添加して、ニッケルの溶解度を抑える試みが検討さ
れている。しかしながら、この方法によってニッケルの
溶解度を1/2〜1/3程度に抑制することは可能であ
るが、抜本的な解決にはなっておらず、わずかに電池寿
命が延びる程度である。近年、LiFeO2等の代替材
料の研究も行われている。しかし、これらの材料は、電
解質中への溶出や負極近傍での再析出はほとんど無いも
のの、酸素還元反応に対する活性や導伝率が低いため、
十分な電池性能が得られない。
【0006】従って、本発明は、電解質であるアルカリ
溶融炭酸塩に対する溶解度が極めて小さく、かつ十分な
酸素還元活性を有し、長寿命の溶融炭酸塩型燃料電池を
与える正極を提供することを目的とする。本発明は、ま
たそのような正極を備えた溶融炭酸塩型燃料電池を得る
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の溶融炭酸塩型燃
料電池は、多孔質なガス拡散電極である正極と負極、お
よび両電極間に介在させた電解質を具備し、前記正極が
LixNi1-xO(0.05≦x<0.5)で表される酸
化物からなり、正極および電解質の少なくとも一方がア
ルカリ土類金属炭酸塩を含むものである。本発明は、ま
た多孔質なガス拡散電極である正極と負極、および両電
極間に介在させた電解質を具備し、前記正極がLix
1-xO(0.05≦x<0.5、特に0.05≦x<
0.2)で表される酸化物からなる溶融炭酸塩型燃料電
池を提供する。ここにおいて、前記正極はLixNi1-x
O(0.05≦x<0.2)、特にLixNi1-x
(0.1≦x<0.2)で表される酸化物からなること
が好ましい。
【0008】本発明は、多孔質なガス拡散電極である正
極と負極および両電極間に介在させた電解質を具備する
溶融炭酸塩型燃料電池の製造方法で、電池組立時には水
酸化ニッケルを主成分とする正極用原料を組込み、電池
昇温時に酸化とリチウム化を行ってLixNi1-x
(0.05≦x<0.5)で表される酸化物からなる正
極とする溶融炭酸塩型燃料電池の製造方法を提供する。
本発明は、また多孔質なガス拡散電極である正極と負極
および両電極間に介在させた電解質を具備する溶融炭酸
塩型燃料電池の製造方法で、電池組立時には金属ニッケ
ル、酸化ニッケルおよび水酸化ニッケルよりなる群から
選択される物質を主成分とし、水酸化リチウムを含む正
極用原料を組込み、電池昇温時に酸化とリチウム化を行
ってLixNi1-xO(0.05≦x<0.5)で表され
る酸化物からなる正極とする溶融炭酸塩型燃料電池の製
造方法を提供する。
【0009】
【作用】正極を構成する材料がLixNi1-xO(0.0
5≦x<0.5)で表される酸化物からなり、かつ電解
質および正極の少なくとも一方がアルカリ土類金属炭酸
塩を含む構成の溶融炭酸塩型燃料電池においては、正極
の電解質に対する溶解度が小さく、長期間安定した発電
性能を示すことができる。LixNi1-xO(0.05≦
x<0.5)で表される酸化物は、電解質であるアルカ
リ溶融炭酸塩に対する溶解度が小さい材料である。ま
た、LixNi1-xO(0.1≦x<0.2)で表される
酸化物は、電解質であるアルカリ溶融炭酸塩に対する溶
解度が特に小さい材料である。
【0010】しかしながら、通常溶融炭酸塩型燃料電池
が運転される正極ガス雰囲気下(空気/炭酸ガス=70
%/30%)においては、時間とともにLixNi1-x
で表される酸化物のxが徐々に減少し、数千時間後には
xが0.05〜0.1程度まで減少して平衡状態に達す
る。ところが、電解質および正極の少なくとも一方にア
ルカリ土類金属炭酸塩を含ませることによって、Lix
Ni1-xOで表される酸化物のxの減少速度を低下させ
ることができると同時に、平衡に達した時点でのxを
0.1〜0.2程度に維持することができる。
【0011】電解質または正極に含ませるアルカリ土類
金属炭酸塩としては、炭酸マグネシウムや炭酸カルシウ
ムを用いることもできるが、炭酸ストロンチウム(Sr
CO3)または炭酸バリウム(BaCO3)が好ましい。
これらアルカリ土類金属炭酸塩の量は、電解質に添加す
る場合は、電解質の1〜10モル%[アルカリ土類金属
炭酸塩/(アルカリ土類金属炭酸塩+電解質アルカリ炭
酸塩)]、正極に添加する場合は正極材料の1〜20重
量%[アルカリ土類金属炭酸塩/(アルカリ土類金属炭
酸塩+正極材料)]が適当である。また、LixNi1-x
O(0.2≦x<0.5)は合成が比較的困難であり、
かつLixNi1-xO(0.1≦x<0.2)で表される
酸化物は、電解質であるアルカリ溶融炭酸塩に対する溶
解度が特に小さい材料であるため、好ましくはLix
1-xOで表される酸化物のxが0.1以上0.2未満
である酸化物を主成分とする多孔質電極を正極に用いる
ことによって、電解質である溶融炭酸塩に対する溶解度
のより小さい溶融炭酸塩型燃料電池を得ることができ
る。
【0012】ここで、LixNi1-xO(0.05≦x<
0.5)で表される酸化物は、塩基性の強い条件下で合
成することができる。そして、塩基性が強い条件である
ほどx値の大きい酸化物を合成することができる。そこ
で、本発明においては、電池組立時の正極材料の主成分
に塩基性の強い水酸化ニッケルを用い、電池昇温時に正
極材料の酸化とリチウム化を行ってLixNi1-x
(0.05≦x<0.5)で表される酸化物からなる正
極とする。また、他の方法として、電池組立時の正極材
料の主成分にニッケル、酸化ニッケルおよび水酸化ニッ
ケルよりなる群から選択される物質を用い、これに少な
くとも塩基性の強い水酸化リチウムを混合して正極を構
成し、電池昇温時に正極の酸化とリチウム化を行ってL
xNi1-xO(0.05≦x<0.5)で表される酸化
物からなる正極とする。正極材料に混合する水酸化リチ
ウムの好ましい量は、正極材料のNi1モルに対し0.
05〜1モルである。
【0013】ここに、正極材料の酸化は、電池昇温によ
る加熱下で空気中の酸素による酸化反応を利用すること
ができるが、電池作動に際して正極に酸化剤ガスを供給
するガス通路を利用して正極材料の酸化のためのガスを
供給するのがよい。電池作動時に正極に供給されるガス
は、通常空気70%、炭酸ガス30%である。一方、電
池昇温時に正極材料の酸化とリチウム化を行って正極と
する際、正極側に供給するガスは、酸素分圧が0.2以
上のガス、あるいは炭酸ガス分圧が0.1以下で残部が
空気または酸素であるガスが好ましい。電池昇温時これ
らのガスを正極側に導入することによって、電池立上げ
時にLixNi1-xOで表される酸化物のxが0.05以
上である酸化物からなる多孔質正極をより合成しやすく
なる。また、正極材料のリチウム化は、前記加熱下で正
極に接触している電解質アルカリ炭酸塩中の炭酸リチウ
ムからのリチウムのドープにより行われる。正極材料へ
ドープするリチウム源として、あらかじめ水酸化リチウ
ムなどのリチウム塩を正極材料に添加しておいてもよ
い。上記の製造方法によって、電池立上げ時にLix
1-xOで表される酸化物のxが0.05以上である酸
化物からなる多孔質正極を合成することができる。さら
に、昇温中に水酸化リチウム(融点:約445℃)が融
解する温度であり、かつアルカリ炭酸塩(融点:約49
0℃)の融点直下である440〜480℃の間で一旦温
度を1時間以上キ−プすることによって、電池昇温時に
酸化とリチウム化を十分に行ってLixNi1-xO(0.
05≦x<0.5)で表される酸化物からなる正極とす
ることがより容易になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。 [実施例1]表1は、本発明の正極構成材の酸化物Li
0.06Ni0.94O、Li0.1Ni0.9O、Li0.16Ni0.84
O、Li0.19Ni0.81O、Li0.45Ni0.55O、比較例
の酸化物Li0.02Ni0.98O、NiOについて、アルカ
リ炭酸塩(Li:K=62:38モル%)に10モル%
の炭酸ストロンチウムまたは10モル%の炭酸バリウム
を加えた溶融炭酸塩中に650℃で5000時間浸漬試
験した際の溶解度を示している。また、試験後の材料組
成も同時に示した。なお、前記試験の雰囲気ガスは、7
0%空気、30%炭酸ガスである。表1から本発明の優
位性は明かである。
【0015】
【表1】
【0016】[実施例2]Li0.1Ni0.9Oを溶融炭酸
塩型燃料電池の正極材料に用いた。この酸化物粉末10
0gに対して、成形助剤としての結合剤ポリビニルブチ
ラールおよび可塑剤フタル酸ジーnーブチルのそれぞれ
3gを有機溶媒(エタノールとトルエンの容積比1:1
の混合物)50ccに溶解した溶液を加えて混練しペー
スト状とし、このペーストをドクタ−ブレ−ド法により
シ−ト状に成形した。そして、このシ−ト状グリ−ンテ
−プをそのまま溶融炭酸塩型燃料電池に組込み正極とし
た。負極にはNi−Al合金粉末の焼結多孔質体を用い
た。電解質体には電解質保持体であるアルミン酸リチウ
ムのマトリクス板に60wt%の炭酸塩(炭酸リチウ
ム:炭酸カリウム=62:38mol%)を電解質とし
て保持したものを用いた。また、燃料ガスには水素:炭
酸ガスの比が80%:20%のガスを55℃で加湿した
ものを、酸化剤には空気:炭酸ガスの比が70%:30
%のものをそれぞれ適用し、650℃の温度でこの溶融
炭酸塩型燃料電池の特性を調べた。
【0017】電流密度−電圧特性を調べた結果を図1に
示す。燃料利用率70%、電流密度150mA/cm2
において初期性能(電池電圧)は0.818Vであっ
た。この結果から、本実施例で用いたLi0.1Ni0.9
は、溶融炭酸塩型燃料電池用正極として十分な酸素還元
活性を有することがわかる。また、実施例1の結果よ
り、明らかにLi0.1Ni0.9Oは電解質へのNiの溶解
度が小さいことが判明しているため、本実施例では長期
間に及ぶ発電試験は行わなかった。本実施例ではLi
0.1Ni0.9Oで表される酸化物を溶融炭酸塩型燃料電池
の正極材料に用いた場合を示したが、これに他の酸化
物、例えばLiFeO2やLiCoO2等が混合されてい
てもよいし、またNiの一部がFeやCo等で置換され
た複合酸化物であってもよい。また本実施例では、成形
助剤などを含んだシ−ト状グリ−ンテ−プとして電池に
組み込んだが、前記シート状グリーンテープを電池組込
み前に焼結したものであってもよい。
【0018】[実施例3]Li0.1Ni0.9Oを溶融炭酸
塩型燃料電池の正極材料に用いた。この酸化物粉末に、
実施例2と同様に成形助剤と溶媒とを加えてドクタ−ブ
レ−ド法によりシ−ト状に成形した。このシ−ト状グリ
−ンテ−プをそのまま溶融炭酸塩型燃料電池に組込み正
極とした。負極にはNi−Al合金粉末の焼結多孔質体
を用いた。電解質にはアルカリ炭酸塩(Li2CO3:K
2CO3=62:38モル%)に10モル%の炭酸ストロ
ンチウムを添加したものを用いた。この電解質を電解質
保持体であるアルミン酸リチウムのマトリクス板に60
wt%保持させ、電解質体として用いた。また、燃料ガ
スには水素:炭酸ガスの比が80%:20%のガスを5
5℃で加湿したものを、酸化剤には空気:炭酸ガスの比
が70%:30%のものをそれぞれ適用し、650℃の
温度で溶融炭酸塩型燃料電池の特性を調べた。
【0019】電流密度−電圧特性を図2に示す。燃料利
用率70%、電流密度150mA/cm2 において初期
性能が0.810Vであった。この結果から、本実施例
で用いたLi0.1Ni0.9Oは、溶融炭酸塩型燃料電池用
正極として十分な酸素還元活性を有することがわかる。
また、燃料利用率70%、電流密度150mA/cm2
において連続発電試験を行った。そのときの時間−電圧
特性を図3に示す。電池電圧の劣化率は0.2%/10
00時間と良好な寿命特性を示した。また、試験後の電
池を解体し電解質板中のニッケルの析出の有無を調べた
が、ニッケルの析出は認められなかった。
【0020】[実施例4]酸化ニッケル粉末を溶融炭酸
塩型燃料電池の正極用原材料に用いた。この酸化ニッケ
ル粉末100gに対して炭酸リチウム粉末を15g加
え、さらに実施例2と同様の成形助剤(結合剤5gと可
塑剤5g)と溶媒55ccを加えてペーストとし、これ
をドクタ−ブレ−ド法によりシ−ト状に成形し、このシ
−ト状グリ−ンテ−プをそのまま正極として電池に組込
んだ。負極にはNi−Al合金粉末の焼結多孔質体を用
いた。電解質体には電解質保持体であるアルミン酸リチ
ウムのマトリクス板と、マトリクス板に対して60wt
%の炭酸塩(炭酸リチウム:炭酸カリウム=62:38
mol%)を含んだ電解質シ−トを用い、電池に組み込
んだ。
【0021】組み立てた溶融炭酸塩型燃料電池の正極側
には空気を、負極側には5%炭酸ガス、5%水素およ
び、90%アルゴンの混合ガスを55℃で加湿して供給
し、0.5℃/minの速度で、常温から650℃に昇
温させた。電池温度が650℃に到達直後、負極側に供
給する燃料ガスを水素:炭酸ガスの比が92%:8%の
ガスを55℃で加湿したものに切り換えた。更に10時
間後、燃料ガスを水素:炭酸ガスの比が80%:20%
のガスを55℃で加湿したものに切り換え、同時に正極
側の酸化剤ガスを空気:炭酸ガスの比が70%:30%
のものに切り換えて、溶融炭酸塩型燃料電池の特性を調
べた。燃料利用率70%、電流密度150mA/cm2
において初期性能が0.808Vであった。また、この
溶融炭酸塩型燃料電池を分解して正極を取り出し調べた
ところ、正極の材料組成はLi0.06Ni0.94Oであっ
た。
【0022】この結果から、電池組立時には酸化ニッケ
ルを主成分とする多孔質体を正極用原材料として組み込
み、電池昇温時に酸化とリチウム化を行う際、炭酸ガス
分圧が0.1以下のガスを導入することによって、Li
xNi1-xO(0.05<x)を電池立上げ時に合成する
ことが可能であることがわかる。また、酸化ニッケルの
代わりにLixNi1-xO(0<x<0.05)を主成分
とする正極用原料を組み込み、昇温時に酸化とリチウム
化を行って正極とする際、炭酸ガス分圧が0.1以下の
ガスを導入することによって、LixNi1-xO(0.0
5≦x)を電池立上げ時に合成できることは明らかであ
る。さらに、導入ガスとして、炭酸ガス分圧が0.1以
下でかつ酸素分圧が0.2以上のガスを用いてももちろ
んよい。
【0023】[実施例5]金属ニッケル粉末を溶融炭酸
塩型燃料電池の正極用原材料に用いた。この金属ニッケ
ル粉末100gに対して炭酸リチウム粉末を15g加
え、さらに実施例2と同様の成形助剤(結合剤5gと可
塑剤5g)と溶媒55ccを加えてペーストとし、これ
をドクタ−ブレ−ド法によりシ−ト状に成形し、このシ
−ト状グリ−ンテ−プをそのまま正極として電池に組込
んだ。負極にはNi−Al合金粉末の焼結多孔質体を用
いた。電解質体には電解質保持体であるアルミン酸リチ
ウムのマトリクス板と、マトリクス板に対して60wt
%の炭酸塩(炭酸リチウム:炭酸カリウム:炭酸バリウ
ム=58.9:36.1:5mol%)を含んだ電解質
シ−トを用い、電池に組み込んだ。
【0024】組み立てた溶融炭酸塩型燃料電池の正極側
には20%酸素、80%空気の混合ガスを、負極側には
5%炭酸ガス、5%水素、90%アルゴンの混合ガスを
55℃で加湿して供給し、0.5℃/minの速度で、
常温から650℃に昇温させた。650℃到達直後、負
極側に供給する燃料ガスを水素:炭酸ガスの比が92
%:8%のガスを55℃で加湿したものに切り換えた。
更に10時間後、負極側に供給する燃料ガスを水素:炭
酸ガスの比が80%:20%のガスを55℃で加湿した
ものに切り換え、同時に正極側に供給する酸化剤ガスを
空気:炭酸ガスの比が70%:30%のものに切り換え
て、溶融炭酸塩型燃料電池の特性を調べた。燃料利用率
70%、電流密度150mA/cm2 において初期性能
が0.820Vであった。また、この溶融炭酸塩型燃料
電池を分解して正極を取り出し調べたところ、正極の材
料組成はLi0.1Ni0.9Oであった。この結果から、電
池組立時には金属ニッケルを主成分とする正極用原料を
組み込み、昇温時に酸化とリチウム化を行って正極とす
る際、正極側に酸素分圧が0.2以上のガスを導入する
ことによって、LixNi1-xO(0.05≦x)を電池
立上げ時に合成することが可能であることがわかる。
【0025】[実施例6]Li0.16Ni0.84Oを溶融炭
酸塩型燃料電池の正極材料に用いた。この酸化物粉末に
実施例2と同様に成形助剤と溶媒を加えてドクタ−ブレ
−ド法によりシ−ト状に成形した。このシ−ト状グリ−
ンテ−プをそのまま溶融炭酸塩型燃料電池に組込み正極
とした。負極にはNi−Al合金粉末の焼結多孔質体を
用いた。電解質にはアルカリ炭酸塩(Li2CO3:K2
CO3=62:38モル%)に10モル%の炭酸バリウ
ムを添加したものを用いた。この電解質を電解質保持体
であるアルミン酸リチウムのマトリクス板に60wt%
保持させ、電解質体として用いた。また、燃料ガスには
水素:炭酸ガスの比が80%:20%のガスを55℃で
加湿したものを、酸化剤には空気:炭酸ガスの比が70
%:30%のものをそれぞれ適用し、650℃の温度で
この溶融炭酸塩型燃料電池の特性を調べた。
【0026】電流密度−電圧特性を図4に示す。燃料利
用率70%、電流密度150mA/cm2 において初期
性能が0.820Vであった。この結果から、本実施例
で用いたLi0.2Ni0.8Oは、溶融炭酸塩型燃料電池用
正極として十分な酸素還元活性を有することがわかる。
また、燃料利用率70%、電流密度150mA/cm2
において連続発電試験を行った。その時間−電圧特性を
図5に示す。この電池は、電池電圧の劣化率が0.1%
/1000時間と良好な寿命特性を示した。また、試験
後の電池を解体し、電解質板を調べたが、ニッケルの析
出は認められなかった。
【0027】[実施例7]酸化ニッケル粉末を溶融炭酸
塩型燃料電池の正極用原材料に用いた。この酸化ニッケ
ル粉末1モルに対して水酸化リチウム粉末を0.4モル
加え、さらに実施例2と同様の成形助剤(結合剤7gと
可塑剤7g)と溶媒55ccを加えてペーストとし、こ
れをドクタ−ブレ−ド法によりシ−ト状に成形した。こ
のシ−ト状グリ−ンテ−プをそのまま正極として電池に
組込んだ。負極にはNi−Al合金粉末の焼結多孔質体
を用いた。電解質にはアルカリ炭酸塩(Li2CO3:K
2CO3=62:38モル%)に5モル%の炭酸バリウム
を添加したものを用いた。この電解質を電解質保持体で
あるアルミン酸リチウムのマトリクス板に60wt%保
持させ、電解質体として電池に組み込んだ。
【0028】組み立てた溶融炭酸塩型燃料電池の正極側
には空気を、負極側には5%炭酸ガス、5%水素、90
%アルゴンの混合ガスを55℃で加湿して供給し、1℃
/minの速度で、常温から460℃に昇温させた。4
60℃にて一旦温度を10時間保持した後、0.5℃/
minの速度で、460℃から650℃に昇温させた。
650℃到達直後、負極側に供給する燃料ガスを水素:
炭酸ガスの比が95%:5%のガスを55℃で加湿した
ものに切り換えた。更に10時間後、燃料ガスを水素:
炭酸ガスの比が80%:20%のガスを55℃で加湿し
たものに切り換え、正極側の酸化剤ガスを空気:炭酸ガ
スの比が70%:30%のものに切り換え、溶融炭酸塩
型燃料電池の特性を調べた。
【0029】燃料利用率70%、電流密度150mA/
cm2 において初期性能が0.815Vであった。ま
た、この溶融炭酸塩型燃料電池を分解して正極を取り出
し調べたところ、正極の材料組成はLi0.18Ni0.82
であった。この結果から、電池組立時の正極材料が少な
くともニッケルを含む金属または酸化物を主成分とし、
これに少なくとも水酸化リチウムを混合して正極を構成
し、電池の昇温時に酸化とリチウム化を行って正極とす
る際、正極側に炭酸ガス分圧が0.1以下のガスを導入
することによって、LixNi1-xO(0.05≦x<
0.5)で表される酸化物を主成分とする正極材料を合
成できることが判明した。
【0030】[実施例8]水酸化ニッケル粉末を溶融炭
酸塩型燃料電池の正極用原材料に用いた。この水酸化ニ
ッケル粉末1モルに対して水酸化リチウム粉末を0.5
モル加え、さらに実施例2と同様の成形助剤(結合剤8
gと可塑剤8g)と溶媒60ccを加えてペーストと
し、これをドクタ−ブレ−ド法によりシ−ト状に成形し
た。このシ−ト状グリ−ンテ−プをそのまま正極として
電池に組込んだ。負極にはNi−Al合金粉末の焼結多
孔質体を用いた。電解質にはアルカリ炭酸塩(Li2
3:K2CO3=62:38モル%)に5モル%の炭酸
ストロンチウムを添加したものを用いた。この電解質を
電解質保持体であるアルミン酸リチウムのマトリクス板
に60wt%保持させ、電解質体として電池に組み込ん
だ。
【0031】組み立てた溶融炭酸塩型燃料電池の正極側
には20%酸素、80%空気の混合ガスを、負極側には
5%炭酸ガス、5%水素、90%アルゴンの混合ガスを
55℃で加湿して供給し、1℃/minの速度で常温か
ら450℃に昇温させた。450℃にて一旦温度を12
時間保持した後、0.5℃/minの速度で450℃か
ら650℃に昇温させた。650℃到達直後、負極側に
供給する燃料ガスを水素:炭酸ガスの比が95%:5%
のガスを55℃で加湿したものに切り換えた。更に10
時間後、燃料ガスを水素:炭酸ガスの比が80%:20
%のガスを55℃で加湿したものに切り換え、正極側の
酸化剤ガスを空気:炭酸ガスの比が70%:30%のも
のに切り換え、溶融炭酸塩型燃料電池の特性を調べた。
【0032】燃料利用率70%、電流密度150mA/
cm2 において初期性能が0.818Vであった。ま
た、この溶融炭酸塩型燃料電池を分解して正極を取り出
し調べたところ、正極の材料組成はLi0.3Ni0.7Oで
あった。この結果から、電池組立時の正極材料が水酸化
ニッケルを主成分とし、これに少なくとも水酸化リチウ
ムを混合して正極を構成し、電池の昇温時に酸化とリチ
ウム化を行って正極とする際、正極側に炭酸ガス分圧が
0.1以下かつ酸素分圧が0.2以上のガスを導入する
ことによって、LixNi1-xO(0.05≦x<0.
5)で表される酸化物を主成分とする正極材料を合成で
きることが判明した。なお、正極側に供給するガスが、
炭酸ガス分圧が0.1以下のガスまたは酸素分圧が0.
2以上のガスであればどちらか一方の条件のみ満足して
いる場合でももちろんよい。
【0033】[実施例9]金属ニッケル粉末を溶融炭酸
塩型燃料電池の正極用原材料に用いた。この金属ニッケ
ル粉末に実施例2と同様に成形助剤と溶媒を加えてペー
ストとし、これをドクタ−ブレ−ド法によりシ−ト状に
成形した。この成形体を900℃の還元雰囲気下で焼結
して正極板とした。この正極板に溶媒に分散させた水酸
化リチウムを含浸させ、乾燥後電池に組み込んだ。負極
にはNi−Al合金粉末の焼結多孔質体を用いた。電解
質にはアルカリ炭酸塩(Li2CO3:K2CO3=62:
38モル%)に5モル%の炭酸ストロンチウムを添加し
たものを用いた。この電解質を電解質保持体であるアル
ミン酸リチウムのマトリクス板に60wt%保持させ、
電解質体として電池に組み込んだ。
【0034】組み立てた溶融炭酸塩型燃料電池の正極側
には20%酸素、80%空気の混合ガスを、負極側には
5%炭酸ガス、5%水素、90%アルゴンの混合ガスを
55℃で加湿して供給し、1℃/minの速度で、常温
から470℃に昇温させた。470℃にて一旦温度を1
2時間保持した後、0.5℃/minの速度で、470
℃から650℃に昇温させた。650℃到達直後、負極
側に供給する燃料ガスを水素:炭酸ガスの比が95%:
5%のガスを55℃で加湿したものに切り換えた。更に
10時間後、燃料ガスを水素:炭酸ガスの比が80%:
20%のガスを55℃で加湿したものに切り換え、正極
側の酸化剤ガスを空気:炭酸ガスの比が70%:30%
のものに切り換え、溶融炭酸塩型燃料電池の特性を調べ
た。燃料利用率70%、電流密度150mA/cm2
おいて初期性能が0.816Vであった。また、この溶
融炭酸塩型燃料電池を分解して正極を取り出し調べたと
ころ、正極の材料組成はLi0.19Ni0.81Oであった。
【0035】[実施例10]Li0.18Ni0.82Oを溶融
炭酸塩燃料電池の正極材料に用いた。この酸化物粉末1
00gに15gの炭酸ストロンチウム粉末を混合し、さ
らに実施例2と同様の成形助剤(結合剤5gと可塑剤5
g)と溶媒55ccを加えてペーストとし、ドクターブ
レード法によりシート状に成形した。このシート状グリ
ーンテープをそのまま溶融炭酸塩型燃料電池に組込み正
極とした。負極にはNi−Al合金粉末の焼結多孔体を
用いた。電解質にはアルカリ炭酸塩(Li2CO3:K2
CO3=62:38モル%)を用いた。この電解質を電
解質保持体であるアルミン酸リチウムのマトリクス板に
60wt%保持させ、電解質体として用いた。また、燃
料ガスには水素:炭酸ガスの比が80%:20%のガス
を55℃で加湿したものを、酸化剤には空気:炭酸ガス
の比が70%:30%のものをそれぞれ適用し、650
℃の温度でこの溶融炭酸塩型燃料電池の特性を調べた。
【0036】燃料利用率70%、電流密度150mA/
cm2において初期性能が0.821Vであった。この
結果から、本実施例で用いたLi0.18Ni0.82Oは溶融
炭酸塩型燃料電池用正極として十分な酸素還元活性を有
することが判明した。また、燃料利用率70%、電流密
度150mA/cm2において10000時間連続発電
試験を行ったところ、電池電圧の劣化率は0.15%/
1000時間と良好な寿命特性を示した。また、試験後
の電池を解体し電解質板中のNiの析出を調べたが、認
められなかった。さらに、試験後の電池を解体し正極材
料の定量分析を行ったところ、Li0.10Ni0.90であっ
た。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電解質へ
の正極材料からのニッケルの溶解が抑制され、長寿命の
溶融炭酸塩型燃料電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例2による溶融炭酸塩型燃料電池
の電流密度−電圧特性を示す図である。
【図2】本発明の実施例3による溶融炭酸塩型燃料電池
の電流密度−電圧特性を示す図である。
【図3】本発明の実施例3による溶融炭酸塩型燃料電池
の連続発電性能を示す図である。
【図4】本発明の実施例6による溶融炭酸塩型燃料電池
の電流密度−電圧特性を示す図である。
【図5】本発明の実施例6による溶融炭酸塩型燃料電池
の連続発電性能を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蒲生 孝治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質なガス拡散電極である正極と負
    極、および両電極間に介在させた電解質を具備し、前記
    正極がLixNi1-xO(0.05≦x<0.5)で表さ
    れる酸化物からなり、正極および電解質の少なくとも一
    方がアルカリ土類金属炭酸塩を含む溶融炭酸塩型燃料電
    池。
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属炭酸塩が炭酸ストロン
    チウムまたは炭酸バリウムである請求項1記載の溶融炭
    酸塩型燃料電池。
  3. 【請求項3】 多孔質なガス拡散電極である正極と負
    極、および両電極間に介在させた電解質を具備し、前記
    正極がLixNi1-xO(0.05≦x<0.5)で表さ
    れる酸化物からなる溶融炭酸塩型燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記正極がLixNi1-xO(0.05≦
    x<0.2)で表される酸化物からなる請求項1、2ま
    たは3記載の溶融炭酸塩型燃料電池。
  5. 【請求項5】 多孔質なガス拡散電極である正極と負極
    および両電極間に介在させた電解質を具備する溶融炭酸
    塩型燃料電池の製造方法で、電池組立時には水酸化ニッ
    ケルを主成分とする正極用原料を組込み、電池昇温時に
    酸化とリチウム化を行ってLixNi1-xO(0.05≦
    x<0.5)で表される酸化物からなる正極とすること
    を特徴とする溶融炭酸塩型燃料電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 多孔質なガス拡散電極である正極と負極
    および両電極間に介在させた電解質を具備する溶融炭酸
    塩型燃料電池の製造方法で、電池組立時には金属ニッケ
    ル、酸化ニッケルおよび水酸化ニッケルよりなる群から
    選択される化合物を主成分とし、水酸化リチウムを含む
    正極用原料を組込み、電池昇温時に酸化とリチウム化を
    行ってLixNi1-xO(0.05≦x<0.5)で表さ
    れる酸化物からなる正極とすることを特徴とする溶融炭
    酸塩型燃料電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 電池組立時の正極および電解質の少なく
    とも一方がアルカリ土類金属炭酸塩を含む請求項5また
    は6記載の溶融炭酸塩型燃料電池の製造方法。
  8. 【請求項8】 電池昇温時に正極用原料の酸化とリチウ
    ム化を行う際、正極側に酸素分圧が0.2以上のガスま
    たは炭酸ガス分圧が0.1以下のガスを導入する請求項
    5、6または7記載の溶融炭酸塩型燃料電池の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 電池昇温時に正極用原料の酸化とリチウ
    ム化を行う際、昇温中に440〜480℃の温度範囲で
    1時間以上キ−プする工程を有する請求項5、6または
    7記載の溶融炭酸塩型燃料電池の製造方法。
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JP26012593 1993-10-18
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JP6-15524 1994-02-09
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000226215A (ja) * 1999-02-02 2000-08-15 Agency Of Ind Science & Technol 熱電変換素子用酸化物部材
JP2006232608A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Mitsubishi Chemicals Corp 岩塩型結晶構造酸化物、それを用いたリチウムニッケル複合酸化物及びその製造方法、並びにそれを用いたリチウム二次電池の製造方法

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