JPH07272178A - 火災受信機 - Google Patents

火災受信機

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JPH07272178A
JPH07272178A JP8770994A JP8770994A JPH07272178A JP H07272178 A JPH07272178 A JP H07272178A JP 8770994 A JP8770994 A JP 8770994A JP 8770994 A JP8770994 A JP 8770994A JP H07272178 A JPH07272178 A JP H07272178A
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Kaoru Takahashi
薫 高橋
Takaharu Hidetoku
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置されている多信号感知器の設定レベルが
どれであるかを調べる操作が容易である火災受信機を提
供することを目的とするものである。 【構成】 複数の動作レベルを設定することが可能な多
信号火災感知器が属する系統を選択し、多信号火災感知
器のアドレスを選択し、多信号火災感知器のいずれかの
動作レベルを選択し、系統とアドレスと動作レベルとの
区切りを指示し、上記選択された系統とアドレスと動作
レベルと区切りとを表示し、実行キーが動作されたとき
に、表示された系統とアドレスとによって特定される多
信号火災感知器について、選択された動作レベルによっ
て、火災試験を実行するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災報知設備における
火災受信機に係り、特に火災受信機の各種試験に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記従来の火災受信機を使用して火災試
験する場合、火災感知器のアドレス指定して火災試験を
行うことができる。また、近年、複数の動作レベルを設
定することが可能な多信号火災感知器が開発されている
が、この多信号火災感知器に関する各動作レベル毎の火
災試験は行われていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多信号感知器を使用し
て火災試験する場合、感知器がどのレベルに設定されて
いるかが予めわかっていれば、そのレベルを指定して火
災試験を実行することができるが、わかっていない場合
は1種レベル、2種レベル、3種レベルのうちのいずれ
か1つの動作レベルを適当に定め、この定められた動作
レベルによって火災試験を実行することが考えられる。
【0004】ところで、多信号感知器を使用している場
合、その多信号感知器がどのレベルに設定しているかを
知りたい場合、火災受信機を見ただけでは、多信号感知
器の設定レベルを知ることができず、データベース表を
見て調べる必要がある。したがって、設置されている多
信号感知器の設定レベルがどれであるかを調べるには、
そのデータベース表が存在する場所を調べ、データベー
ス表を取り出し、その該当箇所を探し、やっと、多信号
感知器の設定レベルを知ることができる。したがって、
現実の問題として、設置されている多信号感知器の設定
レベルがどれであるかを調べる作業が煩雑であり、迅速
ではないという問題がある。
【0005】本発明の第1の目的は、設置されている多
信号感知器の設定レベルがどれであるかを調べる操作が
容易である火災受信機を提供することである。
【0006】さらに、上記従来の火災受信機を使用して
試験または起動復帰等の制御(以下試験と略す)する場
合、端末機器のアドレスを1つづつインクリメントして
端末機器を順次、選択し、試験することもあり、また、
あるアドレスの端末機器について試験した後に、そのア
ドレスから50先、または100先のアドレスの端末機
器について試験することもある。このようにアドレスを
大きく飛ばしながら試験する場合、あるアドレスの端末
機器についての試験が終了し、次に試験すべき端末機器
のアドレスを選択し、その試験を実行するまでの間に、
その直前に試験を実行した端末機器のアドレスを表示さ
せたい場合がある。
【0007】この場合、アドレス表示を1つづつディク
リメントするか、または入力し直すかする必要があるの
で、直前に試験を実行した端末機器のアドレスを表示し
直す操作が非常に煩雑であるという問題があり、また、
直前に試験を実行した端末機器のアドレスを忘れてしま
った場合には、直前に試験を実行した端末機器のアドレ
スを即座に表示することができないという問題がある。
【0008】本発明の第2の目的は、直前に試験を実行
した端末機器のアドレスに表示し直す操作が容易であ
り、また、直前に試験を実行した端末機器のアドレスを
忘れたとしても、その直前に試験を実行した端末機器の
アドレスをを即座に表示することができる火災受信機を
提供することである。
【0009】また、上記従来の火災受信機を使用して被
制御機器を端末試験する場合、アドレス指定して被制御
機器を特定し、通常は、1つのアドレスについて端末試
験が終了すれば、そのアドレスを1インクリメントして
次のアドレスについて端末試験する。しかし、被制御機
器が連続してアドレス設定されていない場合には、また
は欠番がある場合には、アドレスを1インクリメントす
る度に、そのアドレスが被制御機器に対応したものであ
ることおよび欠番でないことを確認する必要があり、新
たなアドレスが被制御機器に対応したものでない場合に
は、被制御機器のアドレスを表示するまで、次回線キー
を所定回数押すことによって不要なアドレスを飛ばす操
作が必要なる。
【0010】したがって、上記従来例においては、被制
御機器が連続してアドレス設定されていない場合には、
端末試験の効率が低下するという問題がある。
【0011】本発明の第3の目的は、被制御機器が連続
してアドレス設定されていない場合でも、端末試験の効
率が低下しない火災受信機を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の動作レ
ベルを設定することが可能な多信号火災感知器が属する
系統を選択し、多信号火災感知器のアドレスを選択し、
多信号火災感知器のいずれかの動作レベルを選択し、系
統とアドレスと動作レベルとの区切りを指示し、上記選
択された系統とアドレスと動作レベルと区切りとを表示
し、実行キーが動作されたときに、表示された系統とア
ドレスとによって特定される多信号火災感知器につい
て、選択された動作レベルによって、火災試験を実行す
るものである。
【0013】
【作用】本発明は、複数の動作レベルを設定することが
可能な多信号火災感知器が属する系統を選択し、多信号
火災感知器のアドレスを選択し、多信号火災感知器のい
ずれかの動作レベルを選択し、系統とアドレスと動作レ
ベルとの区切りを指示し、上記選択された系統とアドレ
スと動作レベルと区切りとを表示し、実行キーが動作さ
れたときに、表示された系統とアドレスとによって特定
される多信号火災感知器について、選択された動作レベ
ルによって、火災試験を実行するので、火災試験の結果
に基づいて、設置されている多信号感知器がどのレベル
に設定されているかを容易に知ることができ、したがっ
て、設置されている多信号感知器がどのレベルに設定さ
れているかを調べる操作が迅速でありしかも容易であ
る。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す火災受信機
REのブロック図である。
【0015】火災受信機REは、MPU(マイクロプロ
セッサ)10と、ROM11〜15と、RAM21〜2
9と、操作部30と、表示部40と、送受信部50と、
これらのIF30a、40a、50aとを有する。
【0016】ROM11は、図3、図5、図6に示すフ
ローチャートに関するプログラム等の記憶領域である。
ROM12は、火災感知器SE、中継器、発信機等の端
末機器の各アドレス、および初期設定状態における端末
機器の種別等のIDを記憶する端末機器マップテーブル
用記憶領域である。ROM13は、端末機器からの火災
信号に基づいて防排煙機器等の被制御機器等を連動制御
する連動制御テーブルの記憶領域であり、ROM14
は、感知器アドレス表用記憶領域であり、火災感知器の
アドレスとその設定レベルとを関係付けて記憶するもの
である。
【0017】RAM21は、作業用領域であり、RAM
22は、所定アドレスの端末機器について所定試験が実
行されるまで、その直前に実行された試験の端末機器の
アドレスである直前アドレスを記憶するものである。
【0018】RAM23は、システムポーリング時に、
パルスを受けたタイミングに基づいて、応答信号を送出
した端末機器が属するグループのグループ番号gを記憶
する領域である。RAM24は、ポイントポーリング時
に、応答パルスを受けたタイミングに基づいて、応答信
号を送出した端末機器のグループ内における番号mを記
憶する領域である。RAM25は、システムポーリング
において実行する制御内容を記憶する記憶領域である。
RAM26は、セレクティングにおいて制御すべき端末
機器番号とその制御内容(たとえば、試験命令、火災確
定命令、レベル停止命令)を記憶する領域である。RA
M27は、各端末機器から収集した状態情報の記憶領域
である。
【0019】RAM28は、端末機器のアドレスおよび
その種別(ID)を格納する領域である。RAM29
は、断線監視セレクティングによって断線状態であると
判断された端末機器のアドレスを記憶する領域である。
また、送受信部50は、端末機器との間で送受信する回
路である。
【0020】図2は、火災受信機REの防災監視盤の要
部を示す正面図である。
【0021】火災受信機REの防災監視盤には、操作部
30と、表示部40とが設けられている。
【0022】操作部30は、端末機器の系統、アドレ
ス、通番および動作レベル等を入力するテンキー31
と、端末機器の系統、アドレス、通番、動作レベルを入
力するとき、系統とアドレスとを区切る区切り、アドレ
スと動作レベルとを区切る区切りを入力する区切りスイ
ッチ32と、所定動作を実行させる実行キー33と、前
回線を表示部40に表示させる前回線キー34と、次回
線を表示部40に表示させる次回線キー35と、端末機
器を起動させる起動キー36と、端末機器を復帰させる
復帰キー37と、メニューキー38とを有する。
【0023】表示部40は、端末機器の系統を表示する
系統表示部41と、端末機器のアドレスを表示するアド
レス表示部42と、通番または動作レベルを表示する通
番表示部43とを有する。
【0024】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0025】図3は、上記実施例における火災受信機R
Eの動作を示すフローチャートであり、多信号火災感知
器の設定レベルを容易に知ることができる動作を示すフ
ローチャートである。
【0026】まず、メニューキーを押し、図示しないL
CD等の表示画面に火災試験モードを表示させ、これを
指定した後に、テンキー31と区切りキー32とを押す
ことによって、火災感知器の系統、アドレス、動作レベ
ル(火災試験において動作させる1種レベル、2種レベ
ル、3種レベルのうちの1つの動作レベル)を入力する
(S1)。なお、この入力は、たとえばテンキー31で
「1」を入力して区切りキー32を押し、テンキー31
で「201」と入力し、区切りキー32を押し、最後に
「2」を入力し、区切りキー32を押すことによって、
表示部41、42、43内に数値を入力させることがで
きる。図2においては、系統「1」が表示部41に表示
され、アドレス「201」がアドレス表示部42に表示
され、2種レベルで動作させることを示す「2」が通番
表示部43に表示されている。
【0027】この状態で実行キー33を押すと(S
2)、通番表示部43に「2」が表示されているので
(S3)、送受信部50を介して2種試験信号が、アド
レス(1−201)で特定される対応する火災感知器に
送出され(S4)、火災感知器の設定レベルと火災試験
において入力した動作レベルとが同じであれば、つまり
感知器が2種レベルに設定されていれば(S5)、火災
発報する(S6)。
【0028】一方、火災感知器の設定レベルと火災試験
において入力した動作レベルとが同じでない場合には
(S5)、設定レベルと動作レベルとを比較し、設定レ
ベルが動作レベルよりも大きく(S11)、設定レベル
が動作レベルよりも2以上大きい場合には(S12)、
火災発報しない(S13)。この場合としては、たとえ
ば設定レベルが3種レベルであり、動作レベルが1種レ
ベルの場合である。設定レベルが動作レベルよりも1だ
け大きい場合には(S12)、プレ発報する(S1
4)。つまり、火災発報する直前の段階であることを警
告するために、ピンポンと鳴動させたり、主音響を断続
鳴動させたりする。この場合の例としては、設定レベル
が2種レベルであり動作レベルが1種レベルであった
り、設定レベルが3種レベルであり動作レベルが2種レ
ベルであったりする場合である。
【0029】また、設定レベルが動作レベルよりも1だ
け少ない場合には(S15)、2種発報、3種発報を行
う(S16)。つまり、たとえば設定レベルが1種レベ
ルであり動作レベルが2種レベルであったり、設定レベ
ルが2種レベルであり動作レベルが3種レベルであった
場合に火災発報する。また、設定レベルが動作レベルよ
りも2以上少ない場合にも火災発報を行う(S15、S
17)。たとえば、設定レベルが1種レベルであり動作
レベルが3種レベルであった場合に3種発報する。
【0030】また、表示部43に表示されている動作レ
ベルが1〜3種レベル以外であったり(たとえば0であ
ったり)、入力されていない場合には(S3)、ROM
14に記憶されている感知器アドレス表から当該火災感
知器の設定レベルを読み込み(S3a)、この読み込ん
だ設定レベルに対応する試験信号を送出するので(S3
b)、結果として火災発報する(S6)。
【0031】図4(1)は、感知器アドレス表用ROM
14の記憶内容であり、火災感知器のアドレスとその設
定レベルとの関係の一例を示す図である。
【0032】図4(2)は、上記実施例において、設定
レベルが1種〜3種である各場合に、動作レベルを1種
〜3種に変化すると火災試験の結果がどのように変わる
かを示す図である。
【0033】上記実施例においては、多信号火災感知器
の設定レベルが1種、2種、3種レベルの3つのうちの
いずれかであって、火災試験を実行することによってそ
の設定レベルを迅速に知りたい場合には、図4(2)に
示すように、動作レベルを1種レベルに定めればよい。
すなわち、動作レベルを1種レベルに決めて火災試験し
た場合、火災発報すれば、その火災感知器は1種レベル
に設定されていたことになり、プレ発報すれば、その火
災感知器は2種レベルに設定されていたことになり、火
災発報しなければ、その火災感知器は3種レベルに設定
されていたことになる。
【0034】つまり、基本的には、設定レベルを知りた
い多信号火災感知器が設置されている系統、アドレス、
動作レベルを入力するだけで、その火災感知器の設定レ
ベルを知ることができるので、設定レベルを知る操作が
迅速、容易である。しかも単純に火災試験だけの結果さ
え知りたいのであれば、動作レベルを指定せずに(つま
り、動作レベルとしては何も入力しないで)実行すれば
よい。
【0035】図5は、上記実施例における火災受信機R
Eの動作を示すフローチャートであり、試験を実行する
過程で、直前に行った試験のアドレスを即座に表示する
ことができる動作を示すフローチャートである。
【0036】まず、テンキー31と区切りキー32とを
押すことによって、火災感知器の系統、アドレス、火災
試験において動作させたい動作レベルを入力し、これら
が表示部40に表示される(S21)。このときに、実
行キー33を押せば(S22)、表示中のアドレスの火
災感知器について火災試験が行われ、そのアドレス(系
統およびアドレス)が直前アドレス記憶用RAM22に
記憶される(S31)。その火災感知器についての火災
試験を実行した後に、前回線キー34を押せば(S3
3)、表示中のアドレスが1ディクリメントして表示部
40に表示され(S34)、次回線キー35を押せば
(S33)、表示中のアドレスを1インクリメントして
表示部40に表示され(S35)、ここで実行キー33
を押せば(S22)、表示中のアドレスの火災感知器に
ついて火災試験が行われ、そのアドレス(系統およびア
ドレス)が直前アドレス記憶用RAM22に更新、記憶
される(S31)。なお、ステップS32において、所
定時間前回線キー34も次回線キー35も押さない場合
には(S36)、初期状態に戻る(S21)。
【0037】ところで、ステップS21において、火災
感知器の系統、アドレス、火災試験において動作させた
い動作レベルを入力すると、これらが表示部40に表示
されるが、この入力の途中で取消キー39を押した場
合、またはこれらが既に入力されていて実行キー33を
押す前に取消キー39を押した場合には(S23)、表
示部40に表示されているアドレスが消去され(S2
4)、その後、前回線キー34または次回線キー35を
押すと(S25)、直前アドレス記憶用RAM22に記
憶されている直前アドレスが読み出され、表示部40に
表示される(S26)。このときに実行キーを押せば
(S22)、このときに表示されている直前アドレスの
火災感知器について火災試験が実行され、このアドレス
が新たな直前アドレスとしてRAM22に記憶される
(S31)。なお、上記「直前アドレス」は、火災試験
以外の試験(たとえば端末制御等)も含む所定試験のう
ちで、1つ前に試験を実行した端末機器に対応するアド
レスである。
【0038】すなわち、たとえば火災感知器をアドレス
の順で10個おきに火災試験するつもりで火災試験を実
行し、たとえばアドレス「50」の火災感知器について
火災試験を実行し、次回線キー34を10回押して、ア
ドレスを「51」、「52」、……、「60」と進めた
ところで、アドレスを「50」に戻す必要が生じた場
合、取消キー39と前回線キー34との2つのキー(ま
たは、取消キー39と次回線キー35との2つのキー)
のみを押せば、アドレスの表示が直前アドレスである
「50」に戻る。
【0039】従来ならば、前回線キー34を10回押し
てやっとアドレスの表示が「50」に戻るが、この従来
例と比較すると、上記実施例ではキーを2回のみ押せば
もとのアドレスを表示させることができるので、直前に
試験を実行した端末機器のアドレスを表示し直す操作が
容易である。また、上記実施例では、直前に試験を実行
した端末機器のアドレスを忘れたとしても、取消キー3
9と前回線キー34とを押せば、直前に試験した端末機
器のアドレスを表示させることができる。
【0040】なお、直前アドレス記憶用RAM22は、
所定アドレスの端末機器について所定試験が実行される
まで、その直前に実行された試験の端末機器のアドレス
である直前アドレスを記憶する直前アドレス記憶手段の
例であり、MPU10とROM11と取消キー39と前
回線キー34とは、直前アドレスをアドレス表示手段に
表示させるアドレス表示制御手段の例である。また、M
PU10とROM11と取消キー39と次回線キー35
とは、直前アドレスをアドレス表示手段に表示させるア
ドレス表示制御手段の例である。
【0041】上記実施例では、取消キー39と前回線キ
ー34との2つのキー(または、取消キー39と次回線
キー35との2つのキー)を押せば、直前アドレスが表
示されるようになっているが、直前アドレスキーを新設
し、この直前アドレスキーを押したときに直前アドレス
が表示部40に表示されるようにしてもよい。
【0042】図6は、上記実施例における火災受信機R
Eの動作を示すフローチャートであり、端末制御モード
において、試験すべき被制御機器をアドレス順に表示す
る場合、被制御機器以外の端末機器を飛ばしてアドレス
表示する動作を示すフローチャートである。
【0043】まず、メニューキーを押し、LCDの表示
画面に端末制御モードを表示させることによって、表示
部40には、端末記憶用ROM15に記憶されている被
制御機器のうちで最先のアドレスが表示される。図7に
示す端末記憶用ROM15の内容の例によれば、メニュ
ーキーを押して端末制御モードを指定したときには、系
統「1」、アドレス「201」、通番「1」が直ちに表
示される。したがって、端末制御モードを指定した後
に、端末試験すべき被制御機器のアドレスをテンキー等
から個々に入力する従来の場合よりも、上記実施例によ
る操作が容易である。
【0044】そして、所望に応じて、テンキー31と区
切りキー32とを押すことによって、試験すべき被制御
機器の系統、アドレス、通番(そのアドレスに複数の被
制御機器が接続されている場合における被制御機器の順
番)を入力すれば、この入力されたアドレスが表示部4
0に表示される(S41)。ここで実行キー33を押す
と、表示部40に表示されている被制御機器について、
起動、復旧等別途指定された制御を行う(S43)。
【0045】その後、前回線キー34が押されれば(S
44、S45)、端末記憶用ROM15を参照して1つ
前に配列されている被制御機器を表示し(S46)、次
回線キー35が押されれば(S44、S45)、端末記
憶用ROM15を参照して1つ後に配列されている被制
御機器を表示する(S47)。
【0046】端末記憶用ROM15には、図7に示すよ
うに、端末機器がアドレス順に配列されて記憶され、火
災感知器はアドレス「001」〜「100」を付与さ
れ、地区音響機器は、アドレス「101」〜「200」
が付与され、被制御機器は、アドレス「201」〜「2
50」と「261」〜「300」とが付与され、ガス検
知器は、アドレス「251」〜「260」が付与されて
いる。
【0047】この例において、系統「1」、アドレス
「300」、通番「3」の被制御機器について端末試験
を実行し、次回線キー35を押したとすると、系統
「1」、アドレス「300」、通番「4」に表示部40
の表示が変化し、再び次回線キー35を押したとする
と、系統「1」、アドレス「201」、通番「1」に表
示が変化する。つまり、RAM15中に配列されている
被制御機器の最後のアドレスから最初のアドレスに戻
る。
【0048】また、系統「1」、アドレス「250」、
通番「4」の被制御機器を表示部40に表示していると
きに、次回線キー35を押すと、系統「1」、アドレス
「261」、通番「1」に表示が変化する。つまり、ア
ドレス「251」〜「260」は被制御機器ではないの
で、被制御機器以外のアドレスを飛ばして次の被制御機
器のアドレスを表示する。
【0049】さらに、系統「1」、アドレス「20
1」、通番「1」(被制御機器のうちで最初のアドレ
ス)の被制御機器について端末試験を実行し、前回線キ
ー34を押したとすると、系統「1」、アドレス「30
0」、通番「4」に表示が変化する。つまり、RAM1
5中に配列されている被制御機器の最初のアドレスから
最後のアドレスに変化する。そして、再び前回線キー3
4を押したとすると、系統「1」、アドレス「30
0」、通番「3」に表示が変化する。
【0050】また、系統「1」、アドレス「261」、
通番「1」の被制御機器を表示部40に表示していると
きに、前回線キー34を押すと、系統「1」、アドレス
「250」、通番「4」に表示が変化する。つまり、ア
ドレス「251」〜「260」は被制御機器ではないの
で、被制御機器以外のアドレスを飛ばして、1つ前の被
制御機器のアドレスを表示する。
【0051】上記実施例において、被制御機器以外のア
ドレスを飛ばして、被制御機器に関して隣(前後)のア
ドレスを表示するので、被制御機器以外の端末機器を表
示部40に順次、表示して端末試験することによる時間
的なロスを排除することができ、効率的な端末試験を実
行することができる。なお、この図6における実施例
は、被制御機器の端末を試験するときだけでなく、火災
試験をする際にも適用される。
【0052】なお、図6に示す動作において、端末記憶
用ROM15は、端末機器をそのアドレスに対応させて
記憶してある端末記憶手段の例である。MPU10とR
OM11と前回線キー34とは、アドレス表示手段に表
示されているアドレスを1つ前のアドレスに表示変更さ
せるとともに、1つ前のアドレスが被制御機器以外の端
末機器に対応するものであるときに、端末記憶手段を参
照しながら、被制御機器に対応するアドレスになるま
で、アドレスを減少させてアドレス表示手段に表示させ
るアドレス表示制御手段の例である。また、MPU10
とROM11と次回線キー35とは、アドレス表示手段
に表示されているアドレスを1つ後のアドレスに表示変
更させるとともに、1つ後のアドレスが被制御機器以外
の端末機器に対応するものであるときに、端末記憶手段
を参照しながら、被制御機器に対応するアドレスになる
まで、アドレスを増加させてアドレス表示手段に表示さ
せるアドレス表示制御手段の例である。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、設置さ
れている多信号感知器の設定レベルがどれであるかを調
べる操作が容易であるという効果を奏する。
【0054】請求項2に記載の発明によれば、直前に試
験を実行した端末機器のアドレスを表示し直す操作が容
易であり、また、直前に試験を実行した端末機器のアド
レスを忘れたとしても、そのアドレスを即座に表示する
ことができるという効果を奏する。
【0055】請求項3、4に記載の発明によれば、被制
御機器が連続してアドレス設定されていない場合でも、
端末試験の効率が低下しないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す火災受信機REのブロ
ック図である。
【図2】火災受信機REの防災監視盤の要部を示す正面
図である。
【図3】上記実施例における火災受信機REの動作を示
すフローチャートであり、多信号火災感知器の設定レベ
ルを容易に知ることができる動作を示すフローチャート
である。
【図4】ROM14の記憶内容であって、火災感知器の
アドレスとその設定レベルとの関係の一例を示す図と、
上記実施例において、設定レベルが1種〜3種である各
場合に、動作レベルを1種〜3種に変化すると火災試験
の結果がどのように変わるかを示す図である。
【図5】上記実施例における火災受信機REの動作を示
すフローチャートであり、試験を実行する過程で、直前
に行った試験のアドレスを即座に表示することができる
動作を示すフローチャートである。
【図6】上記実施例における火災受信機REの動作を示
すフローチャートであり、端末制御モードにおいて、試
験すべき被制御機器をアドレス順に表示する場合、被制
御機器以外の端末機器を飛ばしてアドレス表示する動作
を示すフローチャートである。
【図7】上記実施例における端末記憶用ROM15の記
憶内容の例を示す図である。
【符号の説明】
RE…火災受信機、 11…プログラム用ROM、 14…感知器アドレス表用ROM、 15…端末記憶用ROM、 30…操作部、 31…テンキー、 32…区切スイッチ、 33…実行キー、 34…前回線キー、 35…次回線キー、 39…取消キー、 40…表示部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災報知設備における火災受信機におい
    て、 複数の動作レベルを設定することが可能な多信号火災感
    知器が属する系統を選択する系統選択手段と;上記多信
    号火災感知器のアドレスを選択するアドレス選択手段
    と;上記多信号火災感知器のいずれかの動作レベルを選
    択する動作レベル選択手段と;上記系統と上記アドレス
    と上記動作レベルとの区切りを指示する区切り指示手段
    と;上記系統選択手段によって選択された系統と、上記
    アドレス選択手段によって選択されたアドレスと、上記
    動作レベル選択手段によって選択された動作レベルと、
    上記区切り指示手段によって指示された区切りとを表示
    する表示手段と;火災試験の実行を指示する実行キー
    と;この実行キーが動作されたときに、上記表示手段に
    表示された上記系統と上記アドレスとによって特定され
    る上記多信号火災感知器について、上記動作レベル選択
    手段によって選択された動作レベルによって、火災試験
    を実行させる火災試験実行手段と;を有することを特徴
    とする火災受信機。
  2. 【請求項2】 火災受信機に接続された端末機器の対応
    するアドレスをアドレス表示手段に表示し、実行キーが
    押されたときに、上記アドレス表示手段に表示されてい
    る上記アドレスの端末機器について所定試験等を実行す
    る火災受信機において、 所定アドレスの上記端末機器について上記所定試験等が
    実行されるまで、その直前に実行された試験の端末機器
    のアドレスである直前アドレスを記憶する直前アドレス
    記憶手段と;上記直前アドレスを上記アドレス表示手段
    に表示させるアドレス表示制御手段と;を有することを
    特徴とする火災受信機。
  3. 【請求項3】 火災報知設備における火災受信機におい
    て、 端末機器のアドレスを表示するアドレス表示手段と;上
    記端末機器をそのアドレスに対応させて記憶してある端
    末記憶手段と;上記アドレス表示手段に表示されている
    アドレスを1つ前のアドレスに表示変更させるととも
    に、上記1つ前のアドレスが被制御機器以外の端末機器
    に対応するものであるときに、上記端末記憶手段を参照
    しながら、上記被制御機器に対応するアドレスになるま
    で、上記アドレスを減少させて上記アドレス表示手段に
    表示させるアドレス表示制御手段と;を有することを特
    徴とする火災受信機。
  4. 【請求項4】 火災報知設備における火災受信機におい
    て、 端末機器のアドレスを表示するアドレス表示手段と;端
    末機器をそのアドレスに対応させて記憶してある端末記
    憶手段と;上記アドレス表示手段に表示されているアド
    レスを1つ後のアドレスに表示変更させるとともに、上
    記1つ後のアドレスが被制御機器以外の端末機器に対応
    するものであるときに、上記端末記憶手段を参照しなが
    ら、上記被制御機器に対応するアドレスになるまで、上
    記アドレスを増加させて上記アドレス表示手段に表示さ
    せるアドレス表示制御手段と;を有することを特徴とす
    る火災受信機。
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