JPH07270561A - 燃料集合体及び原子炉炉心 - Google Patents

燃料集合体及び原子炉炉心

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JPH07270561A
JPH07270561A JP6062411A JP6241194A JPH07270561A JP H07270561 A JPH07270561 A JP H07270561A JP 6062411 A JP6062411 A JP 6062411A JP 6241194 A JP6241194 A JP 6241194A JP H07270561 A JPH07270561 A JP H07270561A
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fuel
rods
fuel assembly
fuel rods
rod
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JP6062411A
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Inventor
Junichi Koyama
淳一 小山
Tadao Aoyama
肇男 青山
Yoko Ishibashi
洋子 石橋
Takaaki Mochida
貴顕 持田
Katsumasa Haikawa
勝正 配川
Akihiro Yamanaka
章広 山中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、炉心の平均濃縮度を高めても
余剰反応度を抑えて、運転性に優れた高燃焼度初装荷炉
心を達成できる燃料集合体及び原子炉炉心を提供するこ
とにある。 【構成】本燃料集合体は、9行9列の正方格子状に燃料
棒1と,可燃性毒物であるガドリニアが入った燃料棒2
とが配列されており、中央部の7格子分の位置に太径の
水ロッド3が2本配置されている。ガドリニア入燃料棒
12本のうち10本は水ロッドに接しておらず、且つ、
最外周の燃料棒格子及び最外周から2層目のコーナー部
の燃料棒格子に2方向以上で接していない。2本のガド
リニア入燃料棒のみが、周囲8格子のうち1格子に水ロ
ッド領域を含む位置に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料集合体に係り、特
に、沸騰水型原子炉の初装荷炉心に用いるのに好適な燃
料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】初装荷炉心では、装荷された燃料集合体
の一部分が第1サイクルの運転終了後に取り出され、新
しい燃料集合体と交換される。第1サイクルで取り出さ
れる燃料集合体は、第2サイクル以降も炉心内に滞在す
る他の燃料集合体に比べて発生エネルギーが少ない。そ
こで、核分裂性物質の有効活用を図るために、炉内滞在
期間に応じてウラン濃縮度を変えた複数の燃料集合体を
用いる初装荷炉心が知られている。
【0003】このような従来技術として、特開平5−249
270 号公報の表1に記載された初装荷炉心があり、この
炉心は、ウランの平均濃縮度が3.4 重量%の高濃縮度
燃料集合体,2.3 重量%の中濃縮度燃料集合体、及び
1.1 重量%の低濃縮度燃料集合体の3種類から構成さ
れている。本従来例では、第1サイクルで取り出す燃料
集合体を低濃縮度燃料集合体のみとし、第2サイクルで
取り出す燃料集合体を低濃縮度及び中濃縮度燃料集合体
とすることにより、取り出し燃料集合体中の残留核分裂
性物質の量を低減している。
【0004】また、上記公報の表2に、燃料経済性を高
めるために、高濃縮度燃料集合体の割合を増した例が記
載されている。しかし、初装荷炉心の平均濃縮度が高く
なるため余剰反応度が大きくなり、第1サイクル末期か
ら第2サイクル初期にかけて多数の制御棒を挿入して余
剰反応度を抑える必要がある。
【0005】余剰反応度を調整するためには燃料体中の
可燃性毒物量を調整することが良く知られており、平均
濃縮度が3重量%を超える高濃縮燃料では、初期の中性
子無限増倍率を1.0 程度に抑えるために1割以上の燃
料棒に可燃性毒物が混入される。余剰反応度を小さくす
るには燃料ペレット中に含まれるガドリニア等の可燃性
毒物量を増すことが有効であるが、可燃性毒物の混入に
よって熱伝導率などが変化するため、混入量には制限が
ある。このため、上記公報には、炉心最外周に比較的濃
縮度の高い燃料集合体を装荷することにより、炉心から
の中性子漏れを増大させて余剰反応度を低下させる技術
が記載されている。
【0006】また、その他の従来技術として、特開平3
−128482 号公報には燃料集合体中の熱中性子束分布が
概念的に示されており、図2のような燃料集合体の構成
が開示されている。本燃料集合体は、9行9列の正方格
子状に燃料棒1と可燃性毒物入り燃料棒2が配列されて
おり、中央部の9格子分の位置に水ロッド3が配置され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術に
記載の炉心最外周に濃縮度の高い燃料集合体を装荷する
方法では、炉心最外周の位置での中性子束分布の傾きが
大きく、1サイクル滞在した後では燃料集合体の燃焼度
は炉心の内側と外側とで差がつくため、核分裂性物質の
量も不均一になる。このような燃料集合体を次の運転サ
イクルで炉心の内側に装荷した場合、燃料集合体内の出
力ピーキングが大きくなり易いので、次のサイクルの運
転においては慎重な配慮を要し、運転が複雑となる。
【0008】また、上記第2の従来技術に記載の燃料集
合体では、燃料集合体内の詳細な熱中性子束分布を考慮
して可燃性毒物入り燃料棒の配置を決定していないの
で、ウランの平均濃縮度を高めた場合に、余剰反応度を
確実に低下させることは困難である。
【0009】本発明の目的は、炉心の平均濃縮度を高め
ても余剰反応度を抑えて、運転性に優れた高燃焼度初装
荷炉心を達成できる燃料集合体及び原子炉炉心を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部に核分裂性物質を充填した第1燃料
棒と,内部に核分裂性物質及び可燃性毒物を充填した第
2燃料棒とが格子状に配置され、中央部に水ロッドが配
置された燃料集合体において、前記第2燃料棒は、全燃
料棒の1割以上を占めると共に、最外層及び最外層から
2層目のコーナー部を除く格子位置に配置され、前記最
外層及び前記コーナー部に2方向以上で接する格子位置
にある第2燃料棒の数と,周囲の8格子に前記水ロッド
を含む格子位置にある第2燃料棒の数との和は、それ以
外の格子位置にある第2燃料棒の数よりも少ないことを
特徴とする。
【0011】
【作用】ガドリニア等の可燃性毒物はエネルギーの低い
熱中性子に対する中性子吸収断面積が大きいので、少量
でも燃料体の中性子増倍率を大幅に低減できる。第1サ
イクル末期から第2サイクル初期にかけての余剰反応度
を低減するには、燃焼に伴う可燃性毒物の減少速度を遅
くして可燃性毒物を温存することが有効である。可燃性
毒物の消耗を抑えるには、周囲から流れ込む熱中性子の
量が少ない位置に可燃性毒物入燃料棒を配置して中性子
吸収反応率を低減すればよい。
【0012】上記熱中性子の量が少ない位置を求めるた
めに、図2と同じ燃料棒と水ロッドの配置で、燃料棒中
のウラン濃縮度が全て4重量%でガドリニアを含まず、
冷却材ボイド率が40%の場合における燃料集合体中の
熱中性子分布を解析した例を図3に示す。同図で格子内
の数値は熱中性子束密度の相対値である。図3から、燃
料集合体最外周と水ロッド付近に加えて、燃料集合体の
最外周から2層目のコーナー部においても、水ギャップ
の影響が大きく、熱中性子束密度が高いことがわかる。
【0013】図3の解析結果から、ガドリニアの燃焼遅
延のためには、水ギャップの影響を受ける最外周と最外
周から2層目のコーナー部、及び水ロッド領域からでき
るだけ離れた位置に可燃性毒物入燃料棒を配置すること
が効果的であることがわかる。即ち、水ギャップや水ロ
ッドの領域は熱中性子束密度が非常に高いので、直接そ
こから熱中性子が流れ込むような位置は除外すると共
に、最外周や最外周から2層目のコーナー部など、減速
材は多くないが熱中性子束が高い位置に対しては、これ
らの位置に2面以上で接する位置も熱中性子の流れ込み
が大きいので除外すべきである。
【0014】具体的には、例えば、図4の領域4のよう
に、9行9列の正方格子配置の場合、最外周と最外周か
ら2層目のコーナー部、これらに2方向以上で接する格
子位置、及び周囲の8格子中に水ロッド領域を含む格子
位置を除く位置に可燃性毒物入燃料棒を配置すればよ
い。可燃性毒物入燃料棒の半数以上をこの低熱中性子束
領域に配置することにより可燃性毒物の減少速度は遅く
なり、第1サイクル末期や第2サイクル初期における炉
心内の可燃性毒物量を温存できるので、余剰反応度を確
実に抑えることができる。従って、炉心の平均濃縮度を
高めても余剰反応度を適正に抑えることができ、運転性
に優れた高燃焼度初装荷炉心を達成することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0016】(実施例1)図1に本発明による燃料集合
体の第1の実施例の横断面を示す。本燃料集合体は、9
行9列の正方格子状に燃料棒1と,可燃性毒物であるガ
ドリニアが入った燃料棒2とが配列されており、中央部
の7格子分の位置に太径の水ロッド3が2本配置されて
いる。燃料棒1のうち8本は他よりも長さが短い短尺燃
料棒(図1のp)である。太径水ロッド3は、中央部で
の中性子減速効果を高め燃料経済性を高める効果があ
り、短尺燃料棒は、燃料集合体上部断面での冷却材流路
面積を大きくして、冷却材流れの圧力損失を低減する効
果がある。
【0017】図1の燃料集合体の平均濃縮度(平均的な
ウラン235の濃縮度)は約3.7重量%であり、下部
の平均濃縮度よりも上部の平均濃縮度を高くして軸方向
出力分布の平坦化を図っている。また、短尺燃料棒以外
の燃料棒では、燃料有効部の下端から燃料有効長の1/
24の領域と,燃料有効部の上端から燃料有効長の2/
24の領域におけるウラン濃縮度(ウラン235の濃縮
度)は0.7重量%である。これにより、炉心上下端か
らの中性子漏れを低減して経済性を高めることができ
る。
【0018】ガドリニア入燃料棒2は12本あり、全燃
料棒数74本の16%である。全てのガドリニア入燃料
棒は、最外周及び最外周から2層目のコーナー部以外に
配置されている。ガドリニア入燃料棒12本のうち10
本は水ロッドに接しておらず、且つ、最外周の燃料棒格
子及び最外周から2層目のコーナー部の燃料棒格子に2
方向以上で接していない。2本のガドリニア入燃料棒の
みが、周囲8格子のうち1格子に水ロッド領域を含む位
置に配置されている。ガドリニアの濃度は7.5重量%で
ある。
【0019】第1の実施例と特性を比較するための比較
例を図5に示す。図5の燃料集合体は、ガドリニア入燃
料棒12本のうち8本は、外周から2層目のコーナー部
燃料棒と最外周燃料棒に2方向で接する位置に置かれて
おり、他の4本は周囲8格子のうち1格子に水ロッド領
域を含む位置に置かれている。図5の燃料集合体は図1
の燃料集合体に使われている燃料棒の配置のみを変えた
ものであり、平均濃縮度やガドリニア濃度は図1の燃料
集合体と同一である。
【0020】図6に第1の実施例と比較例の中性子無限
増倍率と燃焼度の関係を求めた解析例を示す。同図か
ら、第1の実施例の燃料集合体では比較例に比べて、燃
焼初期の中性子無限増倍率が約0.8 %大きく、ガドリ
ニアが燃え尽きる15GWd/tから20GWd/tに
かけての中性子無限増倍率が約0.6 %小さい。第1の
実施例の方が、燃焼初期はガドリニアによる中性子吸収
量が少ないので中性子無限増倍率が大きくなる。また、
燃焼が進むと、第1の実施例の方がより多くのガドリニ
アが残っているため中性子無限増倍率は小さくなる。
【0021】第1の実施例と比較例の燃料集合体を炉心
に装荷した場合の余剰反応度特性の解析例を図7に示
す。この炉心は、ウランの平均濃縮度3.7 重量%の高
濃縮度燃料集合体が50%,2.5重量%の中濃縮度燃
料集合体が20%,1.2重量%の低濃縮度燃料集合体
が30%で構成され、高濃縮度燃料集合体として第1の
実施例又は比較例のものを用い、中濃縮度及び低濃縮度
燃料集合体は同一条件にしている。尚、中濃縮度燃料集
合体は濃度7.5 重量%のガドリニア3本を含み、低濃
縮度燃料集合体はガドリニアを含まない。図7から、比
較例の燃料集合体を装荷した炉心はサイクル中期から末
期にかけて余剰反応度が3%程度になるが、第1の実施
例の燃料集合体を装荷した炉心では、余剰反応度を2.
7 %以下に抑えることができる。このように、余剰反
応度を抑えることにより、炉心の運転に必要な制御棒を
約4本少なくすることができる。
【0022】(実施例2)次に、図8を用いて本発明に
よる燃料集合体の第2の実施例を説明する。図8は第2
の実施例の横断面を示す図である。本燃料集合体は、図
2の燃料集合体と同様に9行9列の正方格子状に燃料棒
1とガドリニア入燃料棒2とが配列され、中央の9格子
分の位置に太径の水ロッド3が配置されている。燃料棒
は全て同じ有効長を持ち、燃料集合体の平均濃縮度は
3.7 重量%である。
【0023】ガドリニア入燃料棒2は12本あり、全燃
料棒数72本の17%に相当する。ガドリニア入燃料棒
2の配置は、図2で最外周から2層目のコーナー部のも
のを1層内側に置き換えた構成になっている。即ち、全
てのガドリニア入燃料棒2は最外周と最外周から2層目
のコーナー部以外に配置されている。12本のガドリニ
ア入燃料棒のうち8本は、最外周の格子や最外周から2
層目のコーナー格子に2方向以上で接しておらず、且
つ、周囲の8格子に水ロッド領域を含まない位置に配置
されている。残りの4本のガドリニア入燃料棒のみが、
周囲の8格子中の1格子が水ロッド領域となる位置に配
置されている。ガドリニアの濃度は7.5重量%であ
る。
【0024】本燃料集合体は、図2の燃料集合体に比べ
てガドリニアが燃え尽きる15GWd/tから20GWd
/tにかけて、中性子無限増倍率が約0.5 %小さい。
従って、本燃料集合体を装荷した炉心では、図2の燃料
集合体を装荷した炉心に比べて第1サイクル中期から末
期の余剰反応度を低減することができる。
【0025】(実施例3)次に、図9を用いて本発明に
よる燃料集合体の第3の実施例を説明する。図9は第3
の実施例の横断面を示す図である。本燃料集合体も、9
行9列の正方格子状に燃料棒1とガドリニア入燃料棒2
が配列されており、中央の9格子分の位置に角柱状の太
径水ロッド3が配置されている。燃料棒は全て同じ有効
長を持ち、燃料集合体の平均濃縮度は3.7 重量%であ
る。
【0026】ガドリニア入燃料棒2は10本あり、全燃
料棒数72本の14%に相当する。全てのガドリニア入
燃料棒は最外周と最外周から2層目のコーナー部には配
置されていない。10本のガドリニア入燃料棒のうち8
本は、最外周の格子や最外周から2層目のコーナー格子
に2方向以上で接しておらず、且つ周囲の8格子に水ロ
ッド領域を含まない位置に配置されている。残りの2本
のガドリニア入燃料棒のみが、周囲の8格子中の1格子
が水ロッド領域となる位置に配置されている。ガドリニ
アの濃度は9重量%である。
【0027】本燃料集合体では、図1の燃料集合体に比
べてガドリニア入燃料棒の数が少ないので、他の燃料棒
の出力を下げて同じ平均出力を得ることができる。従っ
て、燃料集合体内の出力ピーキングを小さく抑えること
もできる。
【0028】(実施例4)次に、図10を用いて本発明
による燃料集合体の第4の実施例を説明する。図10は
第4の実施例の横断面を示す図である。本燃料集合体
は、ガドリニアを8重量%添加したガドリニア入燃料棒
2を10本用いている。全てのガドリニア入燃料棒は最
外周と最外周から2層目のコーナー部には配置されてい
ない。10本のガドリニア入燃料棒のうち4本は、最外
層の格子と最外周から2層目のコーナー格子に2方向で
接しているが、残りの6本は最外周の格子や最外周から
2層目のコーナー格子に2方向以上で接しておらず、且
つ周囲の8格子に水ロッド領域を含まない位置に配置さ
れている。
【0029】本燃料集合体は、図1の燃料集合体に比べ
てガドリニアが少ないので余剰反応度を抑える効果は小
さい。しかし、ガドリニア入燃料棒の数が少ないので燃
料集合体内の出力ピーキングを小さく抑えることがで
き、更に外周から2層目のコーナー部近くに4本のガド
リニア入燃料棒を配置しているため出力が高くなり易い
最外周のコーナー付近の出力が抑えられ、燃料集合体内
の出力分布が平坦化されるので、熱的余裕が大きい特徴
を有する。
【0030】(実施例5)次に、図11を用いて本発明
による燃料集合体の第5の実施例を説明する。図11は
第5の実施例の横断面を示す図である。本燃料集合体
は、燃料棒が10行10列の正方格子状に配列され、中
央部の9格子分の領域に太径の水ロッド3が配置されて
いる。ガドリニア入燃料棒2は14本あり、全燃料棒9
1本の15%に相当する。燃料集合体のウラン平均濃縮
度は4重量%で、ガドリニア入燃料棒2のガドリニア濃
度は9重量%である。
【0031】全てのガドリニア入燃料棒は最外周と最外
周から2層目のコーナー部には配置されていない。14
本のガドリニア入燃料棒のうち2本は、最外層の格子と
最外周から2層目のコーナー格子に2方向で接してお
り、また1本は周囲の8格子のうち1格子が水ロッド領
域となる格子位置に置かれている。しかし、残りの11
本は最外周の格子や最外周から2層目のコーナー格子に
2方向以上で接しておらず、且つ周囲の8格子に水ロッ
ド領域を含まない位置に配置されている。
【0032】本燃料集合体は、他の実施例の燃料集合体
に比べて燃料棒数が多いため、熱的余裕が更に大きい特
徴を有する。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、初装荷燃料中の可燃性
毒物の燃焼速度を遅くして可燃性毒物を温存することが
できるので、平均濃縮度を高くしても初装荷炉心運転サ
イクル末期における余剰反応度を抑えることができ、運
転性に優れた高燃焼度初装荷炉心を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃料集合体の第1の実施例の横断
面図。
【図2】従来技術の燃料集合体の横断面図。
【図3】燃料集合体中の熱中性子分布の解析例を示す
図。
【図4】本発明において可燃性毒物入燃料棒の配置に適
する位置を示す図。
【図5】第1の実施例の比較例を示す横断面図。
【図6】第1の実施例と比較例の中性子無限増倍率の解
析例を示す図。
【図7】第1の実施例と比較例の余剰反応度の解析例を
示す図。
【図8】本発明による燃料集合体の第2の実施例の横断
面図。
【図9】本発明による燃料集合体の第3の実施例の横断
面図。
【図10】本発明による燃料集合体の第4の実施例の横
断面図。
【図11】本発明による燃料集合体の第5の実施例の横
断面図。
【符号の説明】
1…燃料棒、2…ガドリニア入燃料棒、3…水ロッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 5/00 GDB A 8908−2G G21C 3/30 GDB X 3/32 GDB E (72)発明者 持田 貴顕 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 配川 勝正 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 山中 章広 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に核分裂性物質を充填した第1燃料棒
    と,内部に核分裂性物質及び可燃性毒物を充填した第2
    燃料棒とが格子状に配置され、中央部に水ロッドが配置
    された燃料集合体において、 前記第2燃料棒は、全燃料棒の1割以上を占めると共
    に、最外層及び最外層から2層目のコーナー部を除く格
    子位置に配置され、 前記最外層及び前記コーナー部に2方向以上で接する格
    子位置にある第2燃料棒の数と,周囲の8格子に前記水
    ロッドを含む格子位置にある第2燃料棒の数との和は、
    それ以外の格子位置にある第2燃料棒の数よりも少ない
    ことを特徴とする燃料集合体。
  2. 【請求項2】内部に核分裂性物質を充填した第1燃料棒
    と,内部に核分裂性物質及び可燃性毒物を充填した第2
    燃料棒とが正方格子状に配置され、中央部の連続する4
    格子以上の領域に水ロッドが配置された燃料集合体にお
    いて、 前記第2燃料棒は、全燃料棒の1割以上を占めると共
    に、最外層及び最外層から2層目のコーナー部を除く格
    子位置に配置され、 前記最外層及び前記コーナー部に2方向以上で接する格
    子位置にある第2燃料棒の数と,周囲の8格子に前記水
    ロッド領域を含む格子位置にある第2燃料棒の数との和
    は、それ以外の格子位置にある第2燃料棒の数よりも少
    ないことを特徴とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】内部に核分裂性物質を充填した第1燃料棒
    と,内部に核分裂性物質及び可燃性毒物を充填した第2
    燃料棒とが格子状に配置され、中央部に水ロッドが配置
    された燃料集合体において、 前記第2燃料棒は、全燃料棒の1割以上を占めると共
    に、最外層及び最外層から2層目のコーナー部を除く格
    子位置であって、該コーナー部及び前記水ロッドに隣接
    する格子を除く格子位置に配置されることを特徴とする
    燃料集合体。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の燃料集合
    体において、燃料集合体の平均のウラン濃縮度が3重量
    %以上であることを特徴とする燃料集合体。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3の何れかに記載の燃料集合
    体において、前記第2燃料棒中の可燃性毒物の平均濃度
    が6重量%以上であることを特徴とする燃料集合体。
  6. 【請求項6】請求項1乃至3の何れかに記載の燃料集合
    体において、前記コーナー部の燃料棒は、他の燃料棒よ
    りも燃料有効長が短いことを特徴とする燃料集合体。
  7. 【請求項7】請求項1乃至3の何れかに記載の燃料集合
    体において、前記燃料棒は9行9列の正方格子状に配列
    され、中央部の7格子分の領域に、円筒状の水ロッドが
    2本配置されていることを特徴とする燃料集合体。
  8. 【請求項8】請求項1乃至3の何れかに記載の燃料集合
    体において、前記燃料棒は9行9列の正方格子状に配列
    され、中央部の9格子分の領域に、角柱状の水ロッドが
    1本配置されていることを特徴とする燃料集合体。
  9. 【請求項9】請求項1乃至3の何れかに記載の燃料集合
    体において、前記燃料棒は10行10列の正方格子状に
    配列され、中央部の9格子分の領域に、角柱状の水ロッ
    ドが1本配置されていることを特徴とする燃料集合体。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9の何れかに記載の燃料集
    合体と,制御棒とを備えた原子炉炉心。
JP6062411A 1994-03-31 1994-03-31 燃料集合体及び原子炉炉心 Pending JPH07270561A (ja)

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JP2009145363A (ja) * 2009-03-30 2009-07-02 Toshiba Corp 燃料集合体

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