JPH0727011U - 光学機器用照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種サイズの読取り画面について簡単に均一
な照明を低コストで実現する。 【構成】 光源ブロック体１が特定領域を均一に照明さ
せるようになっており、照明すべき被照明域を先の特定
領域で区分・分割させ、各分割された特定領域の中心に
光源ブロック体１を配設させる。これにより、簡単に均
一な照明が実現できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、バーコードリーダ，複写機，ファクシミリ等の光学機器内に設け た光源から照明光を出射・投光し、読取り画面を均一に照明することができる光 学機器用照明装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

バーコードシンボルが記録されたバーコードラベルを読取るバーコードリーダ には、例えば図６に示すように、バーコードラベル１００と略同等の大きさ・形 状を有する投光レンズ１０１と、この投光レンズ１０１近傍に配設した光源とな るＬＥＤ素子１０２とからなる投光光学系を備えたものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、このバーコードリーダにあっては、バーコードラベルに記録したバ ーコードシンボルを正確に読取ろうとすると、少なくともバーコードラベル全体 を均一に照明することが重要な課題になっている。そこで、例えば図７に示す投 光レンズ１０１の固有特性に合せて各ＬＥＤ素子１０２の光強度，各配置を最適 状態に設定させるには、照度（光量）分布等の理論計算や照明領域内の各地点で の照度測定等の実験を何度も繰り返さねばならない等、一機種の開発には、多く の時間と労力とを伴っている。

【０００４】 このような事情は、特にバーコードリーダに限るものではなく、例えば複写機 ，ファクシミリ等の各種光学機器についても同様である。 そこで、この考案は、上記した事情に鑑み、各種サイズの読取り画面について 簡単に均一な照明を実現することができる光学機器用照明装置を低コストで提供 することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 即ち、この考案は、バーコードリーダ，複写機，ファクシミリ等の光学機器内 に設けた光源から照明光を出射・投光し、照明すべき被照明域を均一に照明する 光学機器用照明装置であって、前記光源とこの光源近傍の照明光が進行する光路 上に設けた特定領域を均一に照明する投光レンズとを１ユニットとした光源ブロ ック体を、前記被照明域の大きさ及び／又は形状に合せて適宜配設して構成した ものである。

【０００６】

【作用】

この考案では、光源ブロック体が特定領域を均一に照明させるようになってお り、照明すべき被照明域を先の特定領域で区分・分割させ、各分割された特定領 域の中心に光源ブロック体を配設させることにより、簡単に均一な照明が実現で きる。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の一実施例について添付図面を参照しながら説明する。 図１はこの考案に係る照明装置が適用された複写機のプラテン近傍を示すもの であり、この照明装置は、光学ブロック体１が図２に示すように縦横一定間隔で 複数個配設されている。 なお、これら図中符号２は照明すべき被照明域を構成するプラテンガラス、３ はプラテンカバーを示すものであり、これらは複写機本体４の上部に配置されて いる。

【０００８】 光学ブロック体１は、図３に示すように、光源として使用したＬＥＤ素子１１ と、このＬＥＤ素子１１近傍であってこの出射光路上に配設した投光レンズ１２ とから構成されており、これらは保持部材１３により１ユニットとして一体化さ れている。 ＬＥＤ素子１１は、これから出射される読取光が、中央直下を最大値とし、周 辺に向けて光量が急激に落ち込む、所謂正規関数（ガウス関数）に沿った光量分 布となっている。

【０００９】 投光レンズ１２は、中央と周辺とで光量分布に大きなむらを生じているＬＥＤ 素子１１の光量補正を行い、図４に示す如く、特定領域Ｌの範囲内で略均一な光 量分布を実現させるべく特定の曲率に形成された内外面Ｓ₁ ，Ｓ₂ を形成してい る。 なお、この投光レンズとしては、図５に示すように、曲率を大きくすることに よって均一照明領域Ｌ′（Ｌ′＜＜Ｌ）を狭小化させた投光レンズ１２′を形成 し、これによって小型の光学機器に適用することも可能である。 なお、この実施例では複写機に適用したが、特にこれに限定されるものではな く、例えばファクシミリの原稿面照明，バーコードリーダのバーコードラベル面 照明等にも適用可能である。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明してきたように、この考案によれば、光源ブロック体が特定領域を均 一に照明させるようになっており、照明すべき被照明域を先の特定領域で区分・ 分割させ、各分割された特定領域の中心に光源ブロック体を配設させることによ り、簡単に均一な照明が実現できるので、各種光学機器への幅広い適用が可能で ある。 しかも、この考案によれば、特に大型の投光レンズを必要とせず、低コストで 高品質のものが提供できる。 さらに、この考案によれば、故障等が発生しても、各ユニット化された光源ブ ロック体を交換すればよいので、修理が迅速、かつ、簡単に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例に係る複写機用照明装置を
示す要部断面図。

【図２】プラテンガラスに対する光源ブロック体の配置
を示す説明図。

【図３】光源ブロック体の構成及び光量分布を示す説明
図。

【図４】光源ブロック体での光の進行を示す光路図。

【図５】光源ブロック体の変形例を示す説明図。

【図６】従来の照明装置を示す断面図。

【図７】同装置に用いる投光レンズの平面図。

【符号の説明】

１ 光源ブロック体 ２ プラテンガラス（被照明域）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バーコードリーダ，複写機，ファクシミ
   リ等の光学機器内に設けた光源から照明光を出射・投光
   し、照明すべき被照明域を均一に照明する光学機器用照
   明装置であって、 前記光源とこの光源近傍の照明光が進行する光路上に設
   けた特定領域を均一に照明する投光レンズとを１ユニッ
   トとした光源ブロック体を、前記被照明域の大きさ及び
   ／又は形状に合せて適宜配設して構成したことを特徴と
   する光学機器用照明装置。