JP2003317030A - 光学的情報読取装置 - Google Patents

光学的情報読取装置

Info

Publication number
JP2003317030A
JP2003317030A JP2002117628A JP2002117628A JP2003317030A JP 2003317030 A JP2003317030 A JP 2003317030A JP 2002117628 A JP2002117628 A JP 2002117628A JP 2002117628 A JP2002117628 A JP 2002117628A JP 2003317030 A JP2003317030 A JP 2003317030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
illumination
light
light source
optical information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002117628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3891027B2 (ja
Inventor
Osamu Fujiwara
修 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Wave Inc
Original Assignee
Denso Wave Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Wave Inc filed Critical Denso Wave Inc
Priority to JP2002117628A priority Critical patent/JP3891027B2/ja
Publication of JP2003317030A publication Critical patent/JP2003317030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3891027B2 publication Critical patent/JP3891027B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光源を複数個の発光手段を並べて構成す
るものにあって、照明光の照度分布の均一化を図り、照
明用レンズの設計の自由度を高める。 【解決手段】 一次元撮像素子と結像レンズとから結像
光学系を構成し、結像レンズの左右に、2個のLED1
9を有する照明光源16と、対象側の第1の照明用レン
ズ、光源側の第2の照明用レンズ18を有する照明部1
5を設ける。照明用レンズ18は、光射出面18aが平
面とされ、光入射面18bが、上面から見て、中央部が
くびれその左右方向に曲率半径が一定値でない曲線状に
膨らむような非球面形状であり、且つ側方から見て直線
状となるように構成する。照明用レンズ18の光軸と、
LED19(A),19(B)の光軸とは、左右にずれ
を生じ、2個のLED19の虚像Vが実質的に同一点に
位置され、照明光が見掛け上1点の発光源から放射され
た形態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一次元コード例え
ばバーコード等を読取る光学的情報読取装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】光学的情報読取装置例
えば手持ち式のバーコードリーダにおいては、図12に
示すように、ケース1内の先端側に、結像レンズ2及び
一次元撮像素子(ラインセンサ)3を有すると共に、前
記結像レンズ2の左右に位置して、横方向に並ぶ複数個
のLED4とその前方に配置された照明用レンズ5とか
らなる照明部6が設けられている。これにて、照明部6
により、ケース1の先端の読取窓1aから、図示しない
バーコードが記録された読取対象(ラベル等)に対し
て、照明光が射出され、その反射光を結像レンズ2によ
って結像して一次元撮像素子3に取込むようになってい
る。
【0003】この場合、前記照明用レンズ5は、1個の
樹脂レンズからなり、光入射面が、縦方向を軸とした凹
面状の円筒面とされ、光射出面が、横方向を軸とした円
筒面(シリンドリカル面)とされており、複数個のLE
D4からの光を集光,拡散して横方向に細長い細帯状の
照明光とするようになっている。尚、照明光を明るく
(必要な光量を確保)し且つ視認性を高めるために、各
照明部6の照明光源としては複数個のLED4を用いる
ことが一般的である。
【0004】しかしながら、上記したような従来の照明
部6では、光源となる複数個のLED4間に物理的な距
離が存在するため、次のような不具合を有していた。即
ち、今、図13に示すように、例えば、照明光源として
LED4が左右に2個存在する場合(LED4(A),
LED4(B)と区別する)を考えると、照明用レンズ
5を通した照明光において、LED4(A)からの光と
LED4(B)からの光とが一部で重なってしまい、そ
の重なり部分で照度が大きくなるといったように、照明
光の強度分布にむらが発生していた。
【0005】このため、従来の照明部6では、照明光の
長手方向(横方向)の照度分布の均一化を図ることが難
しかった。あるいは、1個の照明用レンズ5で、複数個
のLED4からの光を同時に集光,拡散する構成である
ため、照明光の任意(所望)の照度分布を得るための照
明用レンズ5の設計の自由度が制限され、理想的な照度
分布を得ることができないものとなっていた。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、照明光源を複数個の発光手段を並べて
構成するものにあって、照明光の照度分布の均一化を図
る、あるいは、目標とする照度分布を得るにあたっての
照明用レンズの設計の自由度を高めることができる光学
的情報読取装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の光学的情報読取装置は、照明光源を
複数個の発光手段を並べて構成するものにあって、照明
光源及び照明用レンズにより射出される照明光の光軸
を、結像レンズの光軸及び一次元撮像素子を含む光学的
平面と同一平面内に配置すると共に、照明用レンズを、
複数個の発光手段間に、それら発光手段の虚像を生じさ
せるように構成したところに特徴を有する(請求項1の
発明)。
【0008】これによれば、照明光は、実際の発光手段
間の物理的距離よりも、見掛け上、発光手段間の間隔が
より接近した位置(あるいは重なった位置)から放射さ
れた形態となり、各発光手段を光源とした光の重なりを
小さく(あるいは重なりなく)することができる。この
結果、請求項1の発明によれば、照明光の照度分布の均
一化を図ることができる。
【0009】尚、照明光の光軸が結像光学系の光軸と光
学的に同一平面内に配置されるので、読取対象と照明光
学系との距離に関係なく、常に結像光学系による読取位
置に適切に照明光を照射することができる。このとき、
光学的に同一平面とは、物理的に同一平面であることは
勿論、光路がミラー等により曲折されていて物理的には
平面といえない場合でも、読取対象に照明光が照射され
る直前の照明光の光軸と、その読取対象を反射して結像
レンズにより結像される反射光の反射直後の光軸とが同
一の平面にあれば、光学的に同一平面内にあるというこ
とができる。
【0010】本発明の第2の光学的情報読取装置は、照
明光源を複数個の発光手段を並べて構成するものにあっ
て、照明光源及び照明用レンズにより射出される照明光
の光軸を、結像レンズの光軸及び一次元撮像素子を含む
光学的平面と同一平面内に配置すると共に、各発光手段
の光軸と照明用レンズの光軸とが同一直線上に存在しな
い組合せを少なくとも1組設けたところに特徴を有する
(請求項10の発明)。
【0011】これによれば、発光手段の光軸と照明用レ
ンズの光軸とがずれていることにより、複数個の発光手
段間の物理的距離よりも小さい距離となる位置に、発光
手段の虚像を生じさせることが可能となる。従って、上
記と同様に、照明光を、実際の発光手段間の物理的距離
よりも、見掛け上、発光手段間がより接近した位置(あ
るいは重なった位置)から放射された形態とし、各発光
手段を光源とした光の重なりを小さく(あるいは重なり
なく)することができる。この結果、請求項10の発明
によれば、照明光の照度分布の均一化を図ることができ
る。
【0012】このとき、照明用レンズを、照明光源を構
成する複数個の発光手段の虚像を、実質的に同一点に生
じさせるように構成することがより好ましく(請求項
2,11の発明)、これにより、照明用レンズから射出
される照明光を、見掛け上、1点の発光手段から放射さ
れた形態とすることができ、光の重なりをなくすことが
でき、照明光の照度分布の均一化を図るにより効果的と
なる。
【0013】また、本発明に係る照明用レンズは、レン
ズとしては特殊な形状となるが、合成樹脂の成形により
製造することができ(請求項3,12の発明)、これに
より、ガラス製等の場合と比較して、製造しやすくな
り、比較的安価に済ませることができる。
【0014】そして、本発明においては、上記照明用レ
ンズを、少なくとも対象側及び光源側に配置される複数
枚のレンズから構成することができる(請求項4,13
の発明)。これによれば、照明用レンズ全体としての収
差を少なくしたり、照射光の光量を大きくすることが可
能となり、目標とする照度分布を得るにあたっての照明
用レンズの設計の自由度を高めることができる。
【0015】この場合、対象側に配置されたレンズと光
源側に配置されたレンズとを、屈折率が互いに異なるも
のとすることができ(請求項5,14の発明)、これに
より、収差の補正を容易に行うことが可能となる。尚、
本発明においては、例えば照明光の光量が十分であるよ
うな場合には、照明用レンズを1枚のレンズから構成し
ても良いことは勿論であり、簡単で安価な構成で済ませ
ることができる。
【0016】また、照明用レンズのうち光源側に配置さ
れるレンズをアプラナティックレンズから構成すること
ができる(請求項6,15の発明)。これにより、レン
ズの球面収差を考慮しなくて良くなり、又、比較的安価
に済ませることができる。
【0017】あるいは、照明用レンズの照明光源からの
光入射面を、非球面形状としても良い(請求項7,16
の発明)。これによっても、レンズの収差を改善するこ
とができる。この際、その光入射面を、中央部の曲率半
径よりも端部の曲率半径の方が大きくなるように構成す
ることができ(請求項8,17の発明)、これにより、
照明光の照度分布を均一化することができる。
【0018】さらには、照明用レンズのうち光源側に配
置されるレンズを凸レンズ、対象側に配置されるレンズ
を凹レンズとすることもでき(請求項9,18の発
明)、これによっても、レンズ群全体で収差を改善する
ことができる。尚、本発明にいう非球面形状とは、例え
ば、一方向から見た場合、その方向に直角な断面におい
て、その面を構成する縁部が円弧状(直線を含む)をな
しているのであるが、その円弧の曲率半径が一方向に漸
次変動している面(二次元的な非球面形状)や、曲率半
径が一定値でない曲線(例えば放物線等)が一方向に連
続した面(一方向に非球面形状)のこと等である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、手持ち式(ハン
ディタイプ)のバーコードリーダに適用した第1の実施
例について、図1ないし図4を参照しながら説明する。
本実施例に係る光学的情報読取装置たるバーコードリー
ダは、図4に一部示すように、ユーザが片手で持って操
作可能な大きさの縦長形状をなすケース11内の先端側
に、後述するように、図示しないラベル等の読取対象に
記録されたバーコードを読取るための、結像光学系及び
照明光学系からなる光学機構(読取機構)12を備えて
構成されている。このケース11の先端には、横長な矩
形状をなし透光性を有する読取窓11aが設けられてい
る。
【0020】また、図示はしないが、前記ケース11内
には、全体の制御及びデコード処理等を行う制御回路、
外部との通信を行うための通信回路、駆動電源となる二
次電池等が設けられている。さらに、これも図示はしな
いが、ケース11の上面部には、表示部やキー操作部が
設けられ、ケース11の側面部には、トリガスイッチが
設けられている。
【0021】ここで、前記光学機構12について述べ
る。前記結像光学系は、ケース11内の中央部に横長に
配設された例えばCCDエリアセンサからなる一次元撮
像素子13と、この一次元撮像素子13の前方に配置さ
れた結像レンズ14とを備えて構成されている。この場
合、この結像レンズ14の読取光軸Oは、読取窓11a
の中心を該読取窓11a面に直交する状態で延びてい
る。また、結像光学系の視野F(外縁を二点鎖線で示
す)は、前記読取窓11aの大きさとほぼ同等に設定さ
れている。尚、詳しい図示及び説明は省略するが、前記
結像レンズ14は、鏡筒内に複数枚のレンズを配設して
構成される。
【0022】そして、前記照明光学系は、前記結像レン
ズ14の左右部に配設された一対の照明部15から構成
され、各照明部15は、図1〜図3にも示すように、照
明光源16の前面側に、横長な形状を有する照明用レン
ズを配して構成される。本実施例では、照明用レンズ
は、複数枚この場合、対象側(射出側)の第1の照明用
レンズ17と、光源側(入射側)の第2の照明用レンズ
18との2枚のレンズを組合わせて構成されている。こ
れら照明用レンズ17,18の形状については後述す
る。
【0023】また、本実施例では、前記照明光源16
は、図示しない基板上に、発光手段たるLED19を、
複数個この場合2個横方向に並んで有して構成されてい
る。この場合、図1に示すように、それら2個のLED
19は、所定の物理的距離(間隔)tをもって配設され
ている。尚、以下、2個のLED19(左右)を区別す
る必要がある場合には、符号の後に夫々(A),(B)
を付して区別することとする。
【0024】これにて、照明部15は、LED19から
発せられた光が、照明用レンズ17,18により集光,
拡散されて横方向に広がると共に縦方向には細い帯状の
照明光として射出され、以て、前記読取窓11aから前
方に照明光を照射するようになっている。このとき、各
照明部15の照明光軸C(図2等参照)は、前記読取光
軸Oに対し互いに内側にやや傾斜されており、これと共
に、照明光軸Cが、前記結像レンズ14の読取光軸O及
び一次元撮像素子13を含む光学的平面と、同一の光学
的平面内に位置されるようになっている。尚、各照明部
15の照明光軸Cを読取光軸Oと平行としても良い。
【0025】上記構成により、ユーザが、ケース11の
読取窓11aを、横長のバーコードが記録された読取対
象に対してほぼ平行となるように近接(例えば基準距離
が80mm)させた状態で、読取操作(トリガスイッチの
オン操作)を行うことにより、両照明部15により読取
窓11aを通してバーコードに横長な帯状の照明光が照
射され、バーコードからの反射光が読取窓11aを通し
て入射されて結像レンズ14を介して一次元撮像素子1
3に結像され、以てバーコードが読取られるようになっ
ているのである。
【0026】さて、前記照明用レンズ17,18につい
て、図1ないし図3を参照して詳述する。これら照明用
レンズ17,18は、合成樹脂製とされていてもよく、
その材質が相違することにより、屈折率が互いに異なる
ものとされてもよい。そして、これら照明用レンズ1
7,18は、前記2個のLED19間の物理的距離(間
隔t)よりも小さい距離となる位置に、それらLED1
9の虚像Vを生じさせる、この場合2個のLED19の
虚像Vを実質的に同一点(距離が0)に生じさせるよう
になっている。
【0027】具体的には、これら照明用レンズ17,1
8は、夫々次のような形状に構成されている。即ち、ま
ず、図2に示すように、対象側の第1の照明用レンズ1
7は、この場合、前記LED19の並び方向と同方向
(横方向)に長い柱状(いわゆるかまぼこ形)をなし、
光入射面が、縦方向を軸とした緩やかな凹面状の円筒面
とされ、光射出面が、横方向を軸とした円筒面とされて
いる。
【0028】これに対し、図3は、前記第2の照明用レ
ンズ18の形状及びLED19との位置関係を示すもの
で、(a)は平面図、(b)はその右側面図を示してい
る。図1にも示すように、この第2の照明用レンズ18
は、例えば全体として横長の柱状をなしているのである
が、その光射出面18aは照明光軸Cに垂直な平面とさ
れており、光入射面18bが、上面から見て、中央部が
くびれ、その左右方向に曲率半径が一定値でない曲線状
に膨らむ(凸となる)ような非球面形状とされている。
また、光入射面18bは、側方から見て上下方向に延び
る(光射出面18aと平行な)直線状、つまり横方向の
どの位置で切った縦断側面も長方形となるようになって
いる。
【0029】またこの場合、図3に示すように、この第
2の照明用レンズ18においては、実質上左右に2本の
光軸R1,R2を有するものとなるが、これら光軸R
1,R2と、前記LED19(A),19(B)の光軸
とは、左右にずれを生じている、つまり同一直線上に存
在しないようになっている。これにて、上述のように、
2個のLED19の虚像Vが実質的に同一点に位置され
るようになっているのである。
【0030】上記構成のバーコードリーダにおいては、
上述のように、各照明部15において、図2に示すよう
に、2個のLED19から放射された光を照明用レンズ
17,18が集光,拡散して横方向に細長く広がる照明
光として射出するようになっている。このとき、図1に
示すように、2個のLED19の虚像Vが実質的に同一
点に生じさせるように構成されているので、照明用レン
ズ18から射出される照明光が、見掛け上、1点の発光
源から放射された形態とすることができる。図1では、
実際の光路を実線で示し、見掛け上の光路を二点鎖線で
示している。
【0031】これにより、LED19(A)からの光が
照明用レンズ18の左半部から射出され、LED19
(B)からの光が照明用レンズ18の右半部から射出さ
れる形態となり、図2に示すように、各LED19
(A),19(B)から発せられた光の重なりをなくす
ことができ、読取対象に照射された照明光の照度分布の
均一化を図ることができるのである。また、照明用レン
ズ17,18の2枚構成とし、しかもそれらの屈折率を
相違させたことにより、レンズ群全体の収差を容易に改
善し、照明光の集光性を向上させてより視認性の高い照
明光を得ることができる。尚、照明光の光軸Cが、結像
光学系の光軸Oと光学的に同一平面内に配置されるの
で、常に結像光学系による読取位置に適切に照明光を照
射することができる。
【0032】このように本実施例によれば、照明光源1
6を複数個のLED19を並べて構成したものにあっ
て、光源側の照明用レンズ18を、それらLED19の
虚像Vを実質的に同一点に生じさせるように構成したの
で、従来のような照明光の強度分布にむらが発生してい
たものと異なり、照明光の照度分布の均一化を図ること
ができるものである。また、2枚の照明用レンズ17,
18を用いたことにより、目標とする照度分布を得るに
あたっての照明用レンズ17,18の設計の自由度を高
めることができるものである。
【0033】図5〜図10は、本発明の第2〜第7の実
施例を夫々示しており、光源側に配置される照明用レン
ズの形状のいくつかの変形例を示している。これらは、
いずれも、照明用レンズの光入射面が非球面形状をなし
ており、また、実質上左右に2本の光軸を有するものと
なるが、それら光軸と、LED19(A),19(B)
の光軸とが同一直線上に存在しないようになっており、
もって、2個のLED19の虚像Vを実質的に同一点
(距離が0)に生じさせるようになっている。これに
て、上記第1の実施例における照明用レンズ18の場合
と同様の作用,効果が得られるようになっている。
【0034】即ち、図5に示す第2の実施例に係る照明
用レンズ21は、光射出面21aが凸状の球面(平面か
ら見ても側面から見ても緩やかな円弧状)とされてお
り、光入射面21bは、上面から見て、中央部がくび
れ、その左右方向に曲率半径が一定値でない曲線状に膨
らむ(凸となる)ような非球面形状をなすと共に、側面
から見て凸状の円弧状をなすような曲面とされている。
【0035】図6に示す第3の実施例に係る照明用レン
ズ22は、光射出面22aが凸状の円筒面(平面から見
て緩やかな円弧状であり側面から見て直線状)をなし、
光入射面22bが、上記第1の実施例の照明用レンズ1
8の光入射面18bと同様の非球面形状をなしている。
【0036】図7に示す第4の実施例に係る照明用レン
ズ23は、光射出面23aが凹状の円筒面(平面から見
て緩やかな円弧状であり側面から見て直線状)をなし、
光入射面23bが、上記照明用レンズ18や照明用レン
ズ22と同様の非球面形状をなしている。
【0037】図8に示す第5の実施例に係る照明用レン
ズ24は、光射出面24aが凹状の球面(平面から見て
も側面から見ても緩やかな円弧状)をなし、光入射面2
4bが、上記照明用レンズ18や照明用レンズ22,2
3と同様の非球面形状をなしている。
【0038】図9に示す第6の実施例に係る照明用レン
ズ25は、光射出面25aが凸状の円筒面(平面から見
て直線状であり側面から見て緩やかな円弧状)をなし、
光入射面25bが、上記照明用レンズ18や照明用レン
ズ22,23,24と同様の非球面形状をなしている。
【0039】図10に示す第7の実施例に係る照明用レ
ンズ26は、光射出面26aが凹状の円筒面(平面から
見て直線状であり側面から見て緩やかな円弧状)をな
し、光入射面26bが、上記照明用レンズ18や照明用
レンズ22,23,24,25と同様の非球面形状をな
している。
【0040】さらに、図11は、本発明の第8の実施例
を示している。この実施例では、照明光源31は、3個
の発光手段たるLED32を横に並んで備えており(左
から順にLED32(A),32(B),32(C)と
区別する)、その前方にアプラナティックレンズからな
る照明用レンズ33を配している。この照明用レンズ3
3は、光射出面側が凸状の球面、光入射側が凹状の球面
をなすアプラナティックレンズを3個横につなげたよう
な形状をなしている。
【0041】このとき、照明用レンズ33は、図で左か
ら順に、実質上3本の光軸R1,R2,R3を有するも
のであるが、左側のLED32(A)の光軸が左側の光
軸R1よりも右側にあり、右側のLED32(C)の光
軸が左側の光軸R3よりも左側にあるような位置関係と
されている。中央のLED32(B)についてはそのの
光軸と照明用レンズ33の光軸R2とが同一直線上に位
置される。つまり、LED32の光軸と照明用レンズ3
3の光軸R1〜R3とが同一直線上に存在しない組合せ
が2組設けられているのである。これにて、図示のよう
に、3個のLED32の虚像V1,V2,V3が、LE
D32同士間の物理的距離(間隔)よりも小さい距離
(間隔)となる位置に生ずるようになっているのであ
る。
【0042】このような第8の実施例によれば、照明光
は、実際のLED32間の物理的距離よりも、見掛け
上、LED32間の間隔がより接近した位置から放射さ
れた形態となり、各LED32を光源とした光の重なり
を小さくすることができる。この結果、照明光の照度分
布の均一化を図ることができるものである。また、照明
用レンズ33をアプラナティックレンズから構成したの
で、レンズの球面収差を考慮しなくて良くなり、比較的
安価に済ませることができる利点も得ることができる。
【0043】尚、上記実施例では、結像レンズの読取光
軸及び一次元撮像素子を含む平面と、照明光軸とを物理
的にも同一平面内に配置するようにしたが、光路がミラ
ー等により曲折されていて物理的には平面といえない場
合でも、読取対象に照明光が照射される直前の照明光の
光軸と、その読取対象を反射して結像レンズにより結像
される反射光の反射直後の光軸とが同一の平面にあれ
ば、光学的に同一平面に内あるということができる。
【0044】また、上記した各実施例では、照明用レン
ズを2枚のレンズから構成したが、例えば照明光の光量
が十分に得られるような場合には、照明用レンズを1枚
のレンズから構成しても良いことは勿論であり、簡単で
安価な構成で済ませることができる。3枚以上のレンズ
から構成しても良いことは勿論である。そして、上記実
施例では、照明光の照度分布を均一とするようにした
が、本発明によれば、例えば左右両端部側を中央部より
も明るくするような照度分布とするといったように、所
望の照度分布を容易に得ることができる。その他、照明
光源を構成する発光手段の数は3個以上であっても良
く、また、LED以外の発光手段を採用することもでき
る等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して
実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、照射光の
光路を示す照明部部分の拡大平面図
【図2】照明光の範囲と強度分布とを示す図
【図3】照明用レンズの形状及びそれとLEDとの位置
関係を示す平面図(a)及び側面図(b)
【図4】バーコードリーダの先端側の光学系の配置を示
す概略的な平面図
【図5】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図6】本発明の第3の実施例を示す図3相当図
【図7】本発明の第4の実施例を示す図3相当図
【図8】本発明の第5の実施例を示す図3相当図
【図9】本発明の第6の実施例を示す図3相当図
【図10】本発明の第7の実施例を示す図3相当図
【図11】本発明の第8の実施例を示す照明部部分の拡
大平面図
【図12】従来例を示すもので、図4相当図
【図13】図2相当図
【符号の説明】
図面中、11はケース、11aは読取窓、12は光学機
構、13は一次元撮像素子、14は結像レンズ、15は
照明部、16,31は照明光源、17は照明用レンズ
(第1の照明用レンズ)、18,21,22,23,2
4,25,26は照明用レンズ(第2の照明用レン
ズ)、18a,21a,22a,23a,24a,25
a,26aは光射出面、18b,21b,22b,23
b,24b,25b,26bは光入射面、19,32は
LED(発光手段)、33は照明用レンズ、V,V1〜
V3は虚像を示す。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の発光手段を並んで有する照明光
    源と、この照明光源からの入射光を集光及び/又は拡散
    して照明光として射出する照明用レンズと、読取対象か
    らの反射光を結像するための結像レンズと、この結像レ
    ンズによる像を取込む一次元撮像素子とを具備してなる
    光学的情報読取装置であって、 前記照明光の光軸が、前記結像レンズの光軸及び一次元
    撮像素子を含む光学的平面と同一平面内に配置されてい
    ると共に、 前記照明用レンズは、前記複数個の発光手段間に、それ
    ら発光手段の虚像を生じさせるように構成されているこ
    とを特徴とする光学的情報読取装置。
  2. 【請求項2】 前記照明用レンズは、前記照明光源を構
    成する複数個の発光手段の虚像を、実質的に同一点に生
    じさせるように構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の光学的情報読取装置。
  3. 【請求項3】 前記照明用レンズは、合成樹脂製である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の光学的情報読取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記照明用レンズは、少なくとも対象側
    及び光源側に配置される複数枚のレンズから構成される
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    光学的情報読取装置。
  5. 【請求項5】 前記対象側に配置されたレンズと光源側
    に配置されたレンズとは、屈折率が互いに異なることを
    特徴とする請求項4記載の光学的情報読取装置。
  6. 【請求項6】 前記照明用レンズのうち光源側に配置さ
    れるレンズは、アプラナティックレンズであることを特
    徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の光学的情
    報読取装置。
  7. 【請求項7】 前記照明用レンズの前記照明光源からの
    光入射面は、非球面形状とされていることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれかに記載の光学的情報読取装
    置。
  8. 【請求項8】 前記照明用レンズの光入射面は、中央部
    の曲率半径よりも端部の曲率半径の方が大きく構成され
    ることを特徴とする請求項7記載の光学的情報読取装
    置。
  9. 【請求項9】 前記照明用レンズのうち光源側に配置さ
    れるレンズは凸レンズ、対象側に配置されるレンズは凹
    レンズであることを特徴とする請求項1ないし8のいず
    れかに記載の光学的情報読取装置。
  10. 【請求項10】 複数個の発光手段を並んで有する照明
    光源と、この照明光源からの入射光を集光及び/又は拡
    散して照明光として射出する照明用レンズと、読取対象
    からの反射光を結像するための結像レンズと、この結像
    レンズによる像を取込む一次元撮像素子とを具備してな
    る光学的情報読取装置であって、前記照明光の光軸が、
    前記結像レンズの光軸及び一次元撮像素子を含む光学的
    平面と同一平面内に配置されていると共に、前記発光手
    段の光軸と前記照明用レンズの光軸とが同一直線上に存
    在しない組合せを少なくとも1組有していることを特徴
    とする光学的情報読取装置。
  11. 【請求項11】 前記照明用レンズは、前記照明光源を
    構成する複数個の発光手段の虚像を、実質的に同一点に
    生じさせるように構成されていることを特徴とする請求
    項10記載の光学的情報読取装置。
  12. 【請求項12】 前記照明用レンズは、合成樹脂製であ
    ることを特徴とする請求項10又は11記載の光学的情
    報読取装置。
  13. 【請求項13】 前記照明用レンズは、少なくとも対象
    側及び光源側に配置される複数枚のレンズから構成され
    ることを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに
    記載の光学的情報読取装置。
  14. 【請求項14】 前記対象側に配置されたレンズと光源
    側に配置されたレンズとは、屈折率が互いに異なること
    を特徴とする請求項13記載の光学的情報読取装置。
  15. 【請求項15】 前記照明用レンズのうち光源側に配置
    されるレンズは、アプラナティックレンズであることを
    特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載の光
    学的情報読取装置。
  16. 【請求項16】 前記照明用レンズの前記照明光源から
    の光入射面は、非球面形状とされていることを特徴とす
    る請求項10ないし14のいずれかに記載の光学的情報
    読取装置。
  17. 【請求項17】 前記照明用レンズの光入射面は、中央
    部の曲率半径よりも端部の曲率半径の方が大きく構成さ
    れることを特徴とする請求項16記載の光学的情報読取
    装置。
  18. 【請求項18】 前記照明用レンズのうち光源側に配置
    されるレンズは凸レンズ、対象側に配置されるレンズは
    凹レンズであることを特徴とする請求項10ないし17
    のいずれかに記載の光学的情報読取装置。
JP2002117628A 2002-04-19 2002-04-19 光学的情報読取装置 Expired - Fee Related JP3891027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002117628A JP3891027B2 (ja) 2002-04-19 2002-04-19 光学的情報読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002117628A JP3891027B2 (ja) 2002-04-19 2002-04-19 光学的情報読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003317030A true JP2003317030A (ja) 2003-11-07
JP3891027B2 JP3891027B2 (ja) 2007-03-07

Family

ID=29534762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002117628A Expired - Fee Related JP3891027B2 (ja) 2002-04-19 2002-04-19 光学的情報読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3891027B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009522628A (ja) * 2005-12-30 2009-06-11 データロジック・スキャニング・グループ・エス・エール・エル 光コードリーダ
US7731092B2 (en) 2004-08-19 2010-06-08 Denso Wave Incorporated Optical information reading apparatus
JP2011527476A (ja) * 2008-07-07 2011-10-27 ティアマ 半透明または透明の曲壁上のマークを分析するための方法および光学装置
JP2013200760A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Denso Wave Inc 光学的情報読取装置
JP2017049861A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社デンソーウェーブ 光学的情報読取装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7731092B2 (en) 2004-08-19 2010-06-08 Denso Wave Incorporated Optical information reading apparatus
JP2009522628A (ja) * 2005-12-30 2009-06-11 データロジック・スキャニング・グループ・エス・エール・エル 光コードリーダ
JP2011527476A (ja) * 2008-07-07 2011-10-27 ティアマ 半透明または透明の曲壁上のマークを分析するための方法および光学装置
JP2013200760A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Denso Wave Inc 光学的情報読取装置
JP2017049861A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社デンソーウェーブ 光学的情報読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3891027B2 (ja) 2007-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4258232B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP4293857B2 (ja) フレネルレンズを用いた照明装置
ES2820451T3 (es) Lector de código de barras de obtención de imagen con diodo emisor de luz para generar un campo de visión
JP5353556B2 (ja) 光源装置
TWI446093B (zh) 光源裝置及投影機
EP1804089A1 (en) Illumination lens for an optical code reader
JP2008216409A (ja) 導光体及び2分岐線状光源装置
JPWO2006049206A1 (ja) 照明装置、およびこれを用いた画像読み取り装置
JP2007148231A (ja) 照明装置および撮像装置
JP2008046479A (ja) 照明光学系およびこれを備えた投写型画像表示装置
CA2482005A1 (en) Illumination device and illumination method
JP2003317030A (ja) 光学的情報読取装置
JP2002111970A (ja) 光学情報読取装置
JP4215028B2 (ja) 光学的情報読取装置
JP2003308475A (ja) 光学的情報読取装置
JP2003323583A (ja) 光学的情報読取装置
JP3532724B2 (ja) 照明装置およびこれを用いた画像読み取りシステム
JP4501801B2 (ja) 光学的情報読取装置
TWI654105B (zh) 迎賓燈
KR100422258B1 (ko) 조명장치
JP3222659B2 (ja) データシンボル読み取り装置
JP4007154B2 (ja) 光学的情報読取装置
CN219552810U (zh) 聚光透镜、透镜组件及投影光学系统
JP2012059493A (ja) 光源装置
JP2009076016A (ja) 光学的情報読取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040506

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3891027

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131215

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees