JP2003323583A - 光学的情報読取装置 - Google Patents
光学的情報読取装置Info
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- JP2003323583A JP2003323583A JP2002128324A JP2002128324A JP2003323583A JP 2003323583 A JP2003323583 A JP 2003323583A JP 2002128324 A JP2002128324 A JP 2002128324A JP 2002128324 A JP2002128324 A JP 2002128324A JP 2003323583 A JP2003323583 A JP 2003323583A
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- diaphragm
- illumination light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 横方向に細長い細帯状の照明光を照射するも
のにあって、読取対象に照射される照明光を読取性が高
く且つ視認性の良好なものとし、しかもそのための構成
を比較的簡単で安価に済ませる。 【解決手段】 一次元撮像素子とその前方に配置された
結像レンズとから結像光学系を構成する。結像レンズの
左右部に、2個のLED16aを横に配列した照明光源
16、円筒面から構成される照明用レンズ17、それら
の間に配置された横長なスリット18bを有する絞り1
8からなる照明部15を設ける、照明光軸Cを結像レン
ズの読取光軸と同一平面内に配置する。絞り18によ
り、照明光のうち、照明用レンズ17の収差に起因して
縦方向に拡散する不要な拡散光L′が除去される。
のにあって、読取対象に照射される照明光を読取性が高
く且つ視認性の良好なものとし、しかもそのための構成
を比較的簡単で安価に済ませる。 【解決手段】 一次元撮像素子とその前方に配置された
結像レンズとから結像光学系を構成する。結像レンズの
左右部に、2個のLED16aを横に配列した照明光源
16、円筒面から構成される照明用レンズ17、それら
の間に配置された横長なスリット18bを有する絞り1
8からなる照明部15を設ける、照明光軸Cを結像レン
ズの読取光軸と同一平面内に配置する。絞り18によ
り、照明光のうち、照明用レンズ17の収差に起因して
縦方向に拡散する不要な拡散光L′が除去される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一次元コード例え
ばバーコード等を読取る光学的情報読取装置に関する。
ばバーコード等を読取る光学的情報読取装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】光学的情報読取装置例
えば手持ち式のバーコードリーダにおいては、図7及び
図8に示すように、ケース1内の先端側に、結像レンズ
2及び一次元撮像素子(ラインセンサ)3を有すると共
に、前記結像レンズ2の左右に位置して、横方向に並ぶ
1個又は複数個のLED4とその前方に配置された照明
用レンズ5とからなる一対の照明部6が設けられてい
る。このとき、各照明部6は、その照明光軸が前記結像
レンズ2の読取光軸Oに対してやや傾斜するように、互
いにやや内側を向くように配設されている。
えば手持ち式のバーコードリーダにおいては、図7及び
図8に示すように、ケース1内の先端側に、結像レンズ
2及び一次元撮像素子(ラインセンサ)3を有すると共
に、前記結像レンズ2の左右に位置して、横方向に並ぶ
1個又は複数個のLED4とその前方に配置された照明
用レンズ5とからなる一対の照明部6が設けられてい
る。このとき、各照明部6は、その照明光軸が前記結像
レンズ2の読取光軸Oに対してやや傾斜するように、互
いにやや内側を向くように配設されている。
【0003】これにて、図8に示すように、照明部6に
より、ケース1の先端の読取窓1aから、バーコードが
記録された読取対象(商品に付されたラベル等)に対し
て、照明光が射出され、その反射光を結像レンズ2によ
って結像して一次元撮像素子3に取込むようになってい
る。この場合、図9に示すように、前記照明用レンズ5
は、柱状(いわゆるかまぼこ形)をなすのであるが、光
入射面5aが、縦方向を軸とした凹面状の円筒面(シリ
ンドリカル面)とされ、光射出面5bが、横方向を軸と
した円筒面とされており、LED4からの光を集光及び
/又は拡散して横方向に細長い細帯状の照明光(光線を
細線Lで示す)とするようになっている。
より、ケース1の先端の読取窓1aから、バーコードが
記録された読取対象(商品に付されたラベル等)に対し
て、照明光が射出され、その反射光を結像レンズ2によ
って結像して一次元撮像素子3に取込むようになってい
る。この場合、図9に示すように、前記照明用レンズ5
は、柱状(いわゆるかまぼこ形)をなすのであるが、光
入射面5aが、縦方向を軸とした凹面状の円筒面(シリ
ンドリカル面)とされ、光射出面5bが、横方向を軸と
した円筒面とされており、LED4からの光を集光及び
/又は拡散して横方向に細長い細帯状の照明光(光線を
細線Lで示す)とするようになっている。
【0004】しかしながら、上記した照明部6にあって
は、照明用レンズ5が有する収差によって、次のような
不具合を生じていた。即ち、図10に光線の一部を細線
Lで示すように、照明部6を側面側から見た場合、照明
用レンズ5から放射される照明光が、遠方になるほど上
下方向に拡散してしまい、その分読取りに寄与する光量
が減って読取性が低下し、また視認性の悪化を招いてい
た。特に、光学系(読取窓1a)と読取対象との間の距
離が長い場合には、視認性が悪化してバーコードが狙い
にくくなる問題が生ずる。
は、照明用レンズ5が有する収差によって、次のような
不具合を生じていた。即ち、図10に光線の一部を細線
Lで示すように、照明部6を側面側から見た場合、照明
用レンズ5から放射される照明光が、遠方になるほど上
下方向に拡散してしまい、その分読取りに寄与する光量
が減って読取性が低下し、また視認性の悪化を招いてい
た。特に、光学系(読取窓1a)と読取対象との間の距
離が長い場合には、視認性が悪化してバーコードが狙い
にくくなる問題が生ずる。
【0005】尚、このような収差による問題点を解決す
るために、照明用レンズを、複数枚のレンズを組合わせ
て構成したり、あるいは、非球面形状でより小さい収差
のレンズを採用することも考えられる。ところが、これ
では、構成が複雑となったり高価となったりするため、
バーコードリーダに採用するには必ずしも適切であると
は言えなかった。
るために、照明用レンズを、複数枚のレンズを組合わせ
て構成したり、あるいは、非球面形状でより小さい収差
のレンズを採用することも考えられる。ところが、これ
では、構成が複雑となったり高価となったりするため、
バーコードリーダに採用するには必ずしも適切であると
は言えなかった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、読取対象に照射される照明光を読取性
が高く且つ視認性の良好なものとすることができ、しか
もそのための構成を比較的簡単で安価に済ませることが
できる光学的情報読取装置を提供するにある。
で、その目的は、読取対象に照射される照明光を読取性
が高く且つ視認性の良好なものとすることができ、しか
もそのための構成を比較的簡単で安価に済ませることが
できる光学的情報読取装置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光学的情報読取装置は、照明光源及び照明
用レンズにより射出される横長な照明光の光軸を、結像
レンズの光軸及び一次元撮像素子を含む光学的平面内に
配置すると共に、照明光源と照明用レンズとの間に絞り
を設けたところに特徴を有する(請求項1の発明)。
に、本発明の光学的情報読取装置は、照明光源及び照明
用レンズにより射出される横長な照明光の光軸を、結像
レンズの光軸及び一次元撮像素子を含む光学的平面内に
配置すると共に、照明光源と照明用レンズとの間に絞り
を設けたところに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0008】これによれば、照明用レンズが収差を有す
るものであっても、照明光源と照明用レンズとの間に設
けられた絞りによって、照明光のうち遠方において拡散
する不要な光を除去することが可能となる。従って、読
取対象に照射される照明光を読取性が高く且つ視認性の
良好なものとすることができる。しかも、特別な照明用
レンズを採用することもなく、絞りを付加するといった
簡単な構成で済み、安価に済ませることができるもので
ある。
るものであっても、照明光源と照明用レンズとの間に設
けられた絞りによって、照明光のうち遠方において拡散
する不要な光を除去することが可能となる。従って、読
取対象に照射される照明光を読取性が高く且つ視認性の
良好なものとすることができる。しかも、特別な照明用
レンズを採用することもなく、絞りを付加するといった
簡単な構成で済み、安価に済ませることができるもので
ある。
【0009】また、照明光の光軸が結像光学系の光軸と
光学的に同一平面に配置されるので、読取対象と照明光
学系との距離に関係なく、常に結像光学系による読取位
置に適切に照明光を照射することができる。尚、光学的
に同一平面とは、物理的に同一平面であることは勿論、
光路がミラー等により曲折されていて物理的には平面と
いえない場合でも、読取対象に照明光が照射される直前
の照明光の光軸と、その読取対象を反射して結像レンズ
により結像される反射光の反射直後の光軸とが同一の平
面にあれば、光学的に同一平面にあるということができ
る。
光学的に同一平面に配置されるので、読取対象と照明光
学系との距離に関係なく、常に結像光学系による読取位
置に適切に照明光を照射することができる。尚、光学的
に同一平面とは、物理的に同一平面であることは勿論、
光路がミラー等により曲折されていて物理的には平面と
いえない場合でも、読取対象に照明光が照射される直前
の照明光の光軸と、その読取対象を反射して結像レンズ
により結像される反射光の反射直後の光軸とが同一の平
面にあれば、光学的に同一平面にあるということができ
る。
【0010】このとき、前記絞りを、結像レンズの光軸
及び一次元撮像素子を含む光学的平面の垂直方向、つま
り横長な照明光の縦方向にのみ作用するように構成すれ
ば(請求項2の発明)、所期の目的を達成するに十分で
あり、また長手方向には絞りが機能しないので、徒に光
量を低下させずに済ませることができる。
及び一次元撮像素子を含む光学的平面の垂直方向、つま
り横長な照明光の縦方向にのみ作用するように構成すれ
ば(請求項2の発明)、所期の目的を達成するに十分で
あり、また長手方向には絞りが機能しないので、徒に光
量を低下させずに済ませることができる。
【0011】また、照明光源、照明用レンズ、絞りの組
合せを、結像レンズの光軸に対して対称的に設けること
ができ(請求項3の発明)、これにより、読取対象に照
射される照明光の十分な光量を確保することができて効
果的となる。この場合さらに、前記照明光源を、絞りの
長手方向と平行に配列された複数の発光手段を備えて構
成すれば(請求項4の発明)、照明光の光量をより高め
ることができ、より効果的となる。
合せを、結像レンズの光軸に対して対称的に設けること
ができ(請求項3の発明)、これにより、読取対象に照
射される照明光の十分な光量を確保することができて効
果的となる。この場合さらに、前記照明光源を、絞りの
長手方向と平行に配列された複数の発光手段を備えて構
成すれば(請求項4の発明)、照明光の光量をより高め
ることができ、より効果的となる。
【0012】そして、前記照明用レンズを、その光入射
面及び光射出面が、平面、球面、円筒面、トロイダル面
のいずれか又はそれらの組合せからなるようにし、前記
絞りを、その照明用レンズの収差によって発散する光を
遮るように設ければ(請求項5の発明)、照明用レンズ
を比較的単純な形状で製造しやすいものとすることがで
き、安価に済ませることができる。
面及び光射出面が、平面、球面、円筒面、トロイダル面
のいずれか又はそれらの組合せからなるようにし、前記
絞りを、その照明用レンズの収差によって発散する光を
遮るように設ければ(請求項5の発明)、照明用レンズ
を比較的単純な形状で製造しやすいものとすることがで
き、安価に済ませることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、手持ち式(ハン
ディタイプ)のバーコードリーダに適用した一実施例に
ついて、図1ないし図4を参照しながら説明する。本実
施例に係る光学的情報読取装置たるバーコードリーダ
は、図4に一部示すように、ユーザが片手で持って操作
可能な大きさの縦長形状をなすケース11内の先端側
に、後述するように、図示しないラベル等の読取対象に
記録されたバーコードを読取るための、結像光学系及び
照明光学系からなる光学機構(読取機構)12を備えて
構成されている。このケース11の先端には、横長な矩
形状をなし透光性を有する読取窓11aが設けられてい
る。
ディタイプ)のバーコードリーダに適用した一実施例に
ついて、図1ないし図4を参照しながら説明する。本実
施例に係る光学的情報読取装置たるバーコードリーダ
は、図4に一部示すように、ユーザが片手で持って操作
可能な大きさの縦長形状をなすケース11内の先端側
に、後述するように、図示しないラベル等の読取対象に
記録されたバーコードを読取るための、結像光学系及び
照明光学系からなる光学機構(読取機構)12を備えて
構成されている。このケース11の先端には、横長な矩
形状をなし透光性を有する読取窓11aが設けられてい
る。
【0014】また、図示はしないが、前記ケース11内
には、全体の制御及びデコード処理等を行う制御回路、
外部との通信を行うための通信回路、駆動電源となる二
次電池等が設けられている。さらに、これも図示はしな
いが、ケース11の上面部には、表示部やキー操作部が
設けられ、ケース11の側面部には、トリガスイッチが
設けられている。
には、全体の制御及びデコード処理等を行う制御回路、
外部との通信を行うための通信回路、駆動電源となる二
次電池等が設けられている。さらに、これも図示はしな
いが、ケース11の上面部には、表示部やキー操作部が
設けられ、ケース11の側面部には、トリガスイッチが
設けられている。
【0015】ここで、前記光学機構12について述べ
る。前記結像光学系は、ケース11内の中央部に横長に
配設された例えばCCDラインセンサからなる一次元撮
像素子13と、この一次元撮像素子13の前方に配置さ
れた結像レンズ14とを備えて構成されている。この場
合、この結像レンズ14の光軸即ち読取光軸Oは、読取
窓11aの中心を該読取窓11a面に直交する状態で延
びている。また、結像光学系の視野F(外縁を二点鎖線
で示す)は、前記読取窓11aの大きさとほぼ同等に設
定されている。尚、詳しい図示及び説明は省略するが、
前記結像レンズ14は、鏡筒内に1枚又は複数枚のレン
ズを配設して構成される。
る。前記結像光学系は、ケース11内の中央部に横長に
配設された例えばCCDラインセンサからなる一次元撮
像素子13と、この一次元撮像素子13の前方に配置さ
れた結像レンズ14とを備えて構成されている。この場
合、この結像レンズ14の光軸即ち読取光軸Oは、読取
窓11aの中心を該読取窓11a面に直交する状態で延
びている。また、結像光学系の視野F(外縁を二点鎖線
で示す)は、前記読取窓11aの大きさとほぼ同等に設
定されている。尚、詳しい図示及び説明は省略するが、
前記結像レンズ14は、鏡筒内に1枚又は複数枚のレン
ズを配設して構成される。
【0016】そして、前記照明光学系は、前記結像レン
ズ14の左右部に、読取光軸Oに対して対称的に配設さ
れた一対の照明部15から構成される。これら各照明部
15は、図1〜図3にも示すように、照明光源16の前
面側に、照明用レンズ17を配すると共に、それら照明
光源16と照明用レンズ17との間に絞り18を設けて
構成される。これら照明光源16、照明用レンズ17、
絞り18の詳細については後述する。
ズ14の左右部に、読取光軸Oに対して対称的に配設さ
れた一対の照明部15から構成される。これら各照明部
15は、図1〜図3にも示すように、照明光源16の前
面側に、照明用レンズ17を配すると共に、それら照明
光源16と照明用レンズ17との間に絞り18を設けて
構成される。これら照明光源16、照明用レンズ17、
絞り18の詳細については後述する。
【0017】これにて、照明部15は、照明光源16か
ら発せられた光が、照明用レンズ17により集光及び/
又は拡散されて縦方向に細い帯状の照明光として射出さ
れ、以て、前記読取窓11aから前方に照明光を照射す
るようになっている。このとき、各照明部15の照明光
軸C(図1,図2参照)は、前記読取光軸Oに対し互い
に内側にやや傾斜されており、これと共に、照明光軸C
が、前記結像レンズ14の読取光軸O及び一次元撮像素
子13を含む光学的平面と、同一の光学的平面上に位置
されるようになっている。
ら発せられた光が、照明用レンズ17により集光及び/
又は拡散されて縦方向に細い帯状の照明光として射出さ
れ、以て、前記読取窓11aから前方に照明光を照射す
るようになっている。このとき、各照明部15の照明光
軸C(図1,図2参照)は、前記読取光軸Oに対し互い
に内側にやや傾斜されており、これと共に、照明光軸C
が、前記結像レンズ14の読取光軸O及び一次元撮像素
子13を含む光学的平面と、同一の光学的平面上に位置
されるようになっている。
【0018】上記構成により、ユーザが、ケース11の
読取窓11aを、横長のバーコードが記録された読取対
象に対してほぼ平行となるように配置させた状態で、読
取操作(トリガスイッチのオン操作)を行うことによ
り、両照明部15により読取窓11aを通してバーコー
ドに横長な帯状の照明光が照射され、バーコードからの
反射光が読取窓11aを通して入射されて結像レンズ1
4を介して一次元撮像素子13に結像され、以てバーコ
ードが読取られるようになっているのである。
読取窓11aを、横長のバーコードが記録された読取対
象に対してほぼ平行となるように配置させた状態で、読
取操作(トリガスイッチのオン操作)を行うことによ
り、両照明部15により読取窓11aを通してバーコー
ドに横長な帯状の照明光が照射され、バーコードからの
反射光が読取窓11aを通して入射されて結像レンズ1
4を介して一次元撮像素子13に結像され、以てバーコ
ードが読取られるようになっているのである。
【0019】さて、前記照明部15について、図1ない
し図3も参照して述べる。まず、本実施例では、前記照
明光源16は、図2(a),図4等に示すように、図示
しない基板上に、発光手段たるLED16aを、複数個
この場合2個横方向に並んで有して構成されている。ま
た、前記照明用レンズ17は、合成樹脂から1枚のレン
ズとして構成され、基本的には柱状(かまぼこ形)をな
している。詳細には、図2に示すように、照明用レンズ
17の光入射面17aは、縦方向を軸とした緩やかな円
弧をなす凹面状の円筒面とされ、光射出面5bが、横方
向を軸とした円筒面(シリンドリカル面)とされてい
る。
し図3も参照して述べる。まず、本実施例では、前記照
明光源16は、図2(a),図4等に示すように、図示
しない基板上に、発光手段たるLED16aを、複数個
この場合2個横方向に並んで有して構成されている。ま
た、前記照明用レンズ17は、合成樹脂から1枚のレン
ズとして構成され、基本的には柱状(かまぼこ形)をな
している。詳細には、図2に示すように、照明用レンズ
17の光入射面17aは、縦方向を軸とした緩やかな円
弧をなす凹面状の円筒面とされ、光射出面5bが、横方
向を軸とした円筒面(シリンドリカル面)とされてい
る。
【0020】そして、前記絞り18は、図1,図2に示
すように、横長な板状の絞り板18aの縦方向中央部に
横長なスリット18bを設けて構成され、前記照明光源
16のすぐ前部に配置されている。このとき、前記2個
のLED16aは、スリット18bの長手方向と平行に
配列されていることになる。これにて、図1及び図2
(b)に示すように、絞り18により、照明光源16
(LED16a)から発せられた光が、縦方向、つまり
前記結像レンズ14の読取光軸O及び一次元撮像素子1
3を含む光学的平面の垂直方向に絞られ、照明用レンズ
17の有する収差によって上下に発散する光が遮られる
ようになっている。また、前記スリット18bは、横方
向には十分な長さで形成されていて、横方向(前記光学
的平面の方向)には絞りが作用しないようになってい
る。
すように、横長な板状の絞り板18aの縦方向中央部に
横長なスリット18bを設けて構成され、前記照明光源
16のすぐ前部に配置されている。このとき、前記2個
のLED16aは、スリット18bの長手方向と平行に
配列されていることになる。これにて、図1及び図2
(b)に示すように、絞り18により、照明光源16
(LED16a)から発せられた光が、縦方向、つまり
前記結像レンズ14の読取光軸O及び一次元撮像素子1
3を含む光学的平面の垂直方向に絞られ、照明用レンズ
17の有する収差によって上下に発散する光が遮られる
ようになっている。また、前記スリット18bは、横方
向には十分な長さで形成されていて、横方向(前記光学
的平面の方向)には絞りが作用しないようになってい
る。
【0021】上記構成のバーコードリーダにおいては、
上述のように、各照明部15において、図2に示すよう
に、2個のLED16aから放射された光を照明用レン
ズ17が集光及び/又は拡散して横方向に細長く広がる
照明光(光線を細線Lで示す)として射出するようにな
っている。このとき、照明光源16の前方に絞り18が
設けられているので、図1及び図3に示すように、照明
光のうち、照明用レンズ17の収差に起因して縦方向に
拡散する不要な拡散光が除去されるようになる。図1で
は、カットされる拡散光を二点鎖線L′で示している。
また、横方向には絞り18は作用しないので、徒に照明
光の光量を低下させずに済ませることができる。尚、照
明光の光軸Cが結像光学系の光軸Oと光学的に同一平面
に配置されるので、常に結像光学系による読取位置に適
切に照明光を照射することができる。
上述のように、各照明部15において、図2に示すよう
に、2個のLED16aから放射された光を照明用レン
ズ17が集光及び/又は拡散して横方向に細長く広がる
照明光(光線を細線Lで示す)として射出するようにな
っている。このとき、照明光源16の前方に絞り18が
設けられているので、図1及び図3に示すように、照明
光のうち、照明用レンズ17の収差に起因して縦方向に
拡散する不要な拡散光が除去されるようになる。図1で
は、カットされる拡散光を二点鎖線L′で示している。
また、横方向には絞り18は作用しないので、徒に照明
光の光量を低下させずに済ませることができる。尚、照
明光の光軸Cが結像光学系の光軸Oと光学的に同一平面
に配置されるので、常に結像光学系による読取位置に適
切に照明光を照射することができる。
【0022】この結果、読取対象が比較的遠方にあって
も、図3(b)に示すように、縦方向に細幅な照明光を
照射することができ、読取対象に照射される照明光を読
取性が高く、且つ、視認性が良好な狙いやすいものとす
ることができる。しかも、収差の小さい特別な照明用レ
ンズを採用することもなく、円筒面を組合せた比較的単
純な形状の照明用レンズ17で済ませることができ、ま
た絞り18を付加するといった簡単な構成で済むので、
安価に済ませることができるものである。
も、図3(b)に示すように、縦方向に細幅な照明光を
照射することができ、読取対象に照射される照明光を読
取性が高く、且つ、視認性が良好な狙いやすいものとす
ることができる。しかも、収差の小さい特別な照明用レ
ンズを採用することもなく、円筒面を組合せた比較的単
純な形状の照明用レンズ17で済ませることができ、ま
た絞り18を付加するといった簡単な構成で済むので、
安価に済ませることができるものである。
【0023】このように本実施例によれば、横方向に細
長い細帯状の照明光を照射するものにあって、照明光が
遠方になるほど上下方向に拡散してしまう従来のものと
異なり、絞り18により照明用レンズ17の収差に起因
して縦方向に拡散する不要な拡散光を除去する構成とし
たので、読取対象に照射される照明光を読取性が高く且
つ視認性の良好なものとすることができ、しかもそのた
めの構成を比較的簡単で安価に済ませることができると
いう優れた効果を得ることができる。
長い細帯状の照明光を照射するものにあって、照明光が
遠方になるほど上下方向に拡散してしまう従来のものと
異なり、絞り18により照明用レンズ17の収差に起因
して縦方向に拡散する不要な拡散光を除去する構成とし
たので、読取対象に照射される照明光を読取性が高く且
つ視認性の良好なものとすることができ、しかもそのた
めの構成を比較的簡単で安価に済ませることができると
いう優れた効果を得ることができる。
【0024】また、特に本実施例では、絞り18を、横
長な照明光の縦方向にのみ作用するようにしたので、所
期の目的を達成しながらも、徒に光量を低下させずに済
ませることができる。さらに本実施例では、照明光源1
6を横方向に配列された複数個のLED16aから構成
すると共に、明光源16、照明用レンズ17、絞り18
の組合せを、結像レンズ14の光軸Oに対して左右対称
的に設けたので、読取対象に照射される照明光の十分な
光量を確保することができる。しかも、本実施例では、
照明用レンズ17を比較的単純な形状で製造しやすいも
のとすることができ、安価に済ませることができるとい
った利点も得ることができる。
長な照明光の縦方向にのみ作用するようにしたので、所
期の目的を達成しながらも、徒に光量を低下させずに済
ませることができる。さらに本実施例では、照明光源1
6を横方向に配列された複数個のLED16aから構成
すると共に、明光源16、照明用レンズ17、絞り18
の組合せを、結像レンズ14の光軸Oに対して左右対称
的に設けたので、読取対象に照射される照明光の十分な
光量を確保することができる。しかも、本実施例では、
照明用レンズ17を比較的単純な形状で製造しやすいも
のとすることができ、安価に済ませることができるとい
った利点も得ることができる。
【0025】図5及び図6は、本発明の他の実施例を示
すものである。この実施例が、上記実施例と異なるとこ
ろは、各照明部21に設けられる照明光源22を、1個
の発光手段たるLEDを備えて構成した点にある。この
ような構成としても、照明光源22の前方に絞り18を
設けることにより、照明光のうちの不要な光が除去され
るようになり、読取対象に照射される照明光を読取性が
高く且つ視認性の良好なものとし、しかもそのための構
成を比較的簡単で安価に済ませることができるものであ
る。
すものである。この実施例が、上記実施例と異なるとこ
ろは、各照明部21に設けられる照明光源22を、1個
の発光手段たるLEDを備えて構成した点にある。この
ような構成としても、照明光源22の前方に絞り18を
設けることにより、照明光のうちの不要な光が除去され
るようになり、読取対象に照射される照明光を読取性が
高く且つ視認性の良好なものとし、しかもそのための構
成を比較的簡単で安価に済ませることができるものであ
る。
【0026】尚、上記実施例では、結像レンズ14の読
取光軸O及び一次元撮像素子13を含む平面と、照明光
軸Cとを物理的にも同一平面に配置するようにしたが、
光路がミラー等により曲折されていて物理的には平面と
いえない場合でも、読取対象に照明光が照射される直前
の照明光の光軸と、その読取対象を反射して結像レンズ
により結像される反射光の反射直後の光軸とが同一の平
面にあれば、光学的に同一平面にあるということができ
る。
取光軸O及び一次元撮像素子13を含む平面と、照明光
軸Cとを物理的にも同一平面に配置するようにしたが、
光路がミラー等により曲折されていて物理的には平面と
いえない場合でも、読取対象に照明光が照射される直前
の照明光の光軸と、その読取対象を反射して結像レンズ
により結像される反射光の反射直後の光軸とが同一の平
面にあれば、光学的に同一平面にあるということができ
る。
【0027】また、上記した実施例では、絞り18を長
孔状のスリット18bから構成したが、絞りの形状とし
ては、円形、長方形、楕円形状など、様々な変形例が考
えられる。絞りを、複数枚の板から構成したり、絡線形
状に配置するようにしても良い。さらには、照明用レン
ズの形状としても、上記した円筒面だけに限らず、平
面、球面、トロイダル面等でも良くそれらの組合せでも
良い。その他、照明光源を構成する発光手段の数は3個
以上であっても良く、また、LED以外の発光手段を採
用することもできる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変更して実施し得るものである。
孔状のスリット18bから構成したが、絞りの形状とし
ては、円形、長方形、楕円形状など、様々な変形例が考
えられる。絞りを、複数枚の板から構成したり、絡線形
状に配置するようにしても良い。さらには、照明用レン
ズの形状としても、上記した円筒面だけに限らず、平
面、球面、トロイダル面等でも良くそれらの組合せでも
良い。その他、照明光源を構成する発光手段の数は3個
以上であっても良く、また、LED以外の発光手段を採
用することもできる等、本発明は要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変更して実施し得るものである。
【図1】本発明の一実施例を示すもので、照明部から照
射される照明光の光線の縦方向の拡がりの様子を、絞り
により除去される光線の様子と共に示す側面図
射される照明光の光線の縦方向の拡がりの様子を、絞り
により除去される光線の様子と共に示す側面図
【図2】照明部の平面図(a)及び側面図(b)
【図3】照明部から照射される照明光の光線の様子
(a)、及びその先端部における照明光の強度分布
(b)を示す図
(a)、及びその先端部における照明光の強度分布
(b)を示す図
【図4】バーコードリーダの先端側の光学系の配置を示
す概略的な横断平面図
す概略的な横断平面図
【図5】本発明の他の実施例を示すもので、図2相当図
【図6】図4相当図
【図7】従来例を示すもので、図4相当図
【図8】結像系の視野及び照明光の範囲を示す平面図
【図9】図2相当図
【図10】図3相当図
図面中、11はケース、11aは読取窓、12は光学機
構、13は一次元撮像素子、14は結像レンズ、15,
21は照明部、16,22は照明光源、16aはLED
(発光手段)、17は照明用レンズ、17aは光入射
面、17bは光射出面、18は絞り、18bはスリッ
ト、Oは読取光軸、Cは照明光軸、Lは光線を示す。
構、13は一次元撮像素子、14は結像レンズ、15,
21は照明部、16,22は照明光源、16aはLED
(発光手段)、17は照明用レンズ、17aは光入射
面、17bは光射出面、18は絞り、18bはスリッ
ト、Oは読取光軸、Cは照明光軸、Lは光線を示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 照明光源と、この照明光源からの光を集
光及び/又は拡散して細長く広がる照明光として射出す
る照明用レンズと、読取対象からの反射光を結像するた
めの結像レンズと、この結像レンズによる像を取込む一
次元撮像素子とを具備してなる光学的情報読取装置であ
って、 前記照明光の光軸を、前記結像レンズの光軸及び一次元
撮像素子を含む光学的平面と同一平面内に配置すると共
に、 前記照明光源と前記照明用レンズとの間に絞りを設けた
ことを特徴とする光学的情報読取装置。 - 【請求項2】 前記絞りは、前記光学的平面の垂直方向
にのみ作用するように設けられることを特徴とする請求
項1記載の光学的情報読取装置。 - 【請求項3】 前記照明光源と照明用レンズと絞りとの
組合せが、前記結像レンズの光軸に対し対称的に配設さ
れていることを特徴とする請求項1又は2記載の光学的
情報読取装置。 - 【請求項4】 前記照明光源は、複数の発光手段を備え
て構成され、それら発光手段は、前記絞りの長手方向と
平行に配列されていることを特徴とする請求項3記載の
光学的情報読取装置。 - 【請求項5】 前記照明用レンズの光入射面及び光射出
面は、平面、球面、円筒面、トロイダル面のいずれか又
はそれらの組合せからなり、前記絞りは、該照明用レン
ズの収差によって発散する光を遮るように設けられてい
ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
の光学的情報読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128324A JP2003323583A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 光学的情報読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128324A JP2003323583A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 光学的情報読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003323583A true JP2003323583A (ja) | 2003-11-14 |
Family
ID=29542120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002128324A Pending JP2003323583A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 光学的情報読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003323583A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010181938A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Denso Wave Inc | 光学的情報読取装置 |
JP2011150527A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Denso Wave Inc | 光学的情報読取装置 |
US9933707B2 (en) | 2003-10-29 | 2018-04-03 | Carl Zeiss Smt Ag | Optical apparatus for use in photolithography |
CN109284648A (zh) * | 2018-10-15 | 2019-01-29 | 深圳市民德电子科技股份有限公司 | 图像识读设备及其照明用聚光镜片 |
CN109299625A (zh) * | 2018-10-15 | 2019-02-01 | 深圳市民德电子科技股份有限公司 | 图像识读设备及其照明瞄准结构 |
-
2002
- 2002-04-30 JP JP2002128324A patent/JP2003323583A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9933707B2 (en) | 2003-10-29 | 2018-04-03 | Carl Zeiss Smt Ag | Optical apparatus for use in photolithography |
JP2010181938A (ja) * | 2009-02-03 | 2010-08-19 | Denso Wave Inc | 光学的情報読取装置 |
JP2011150527A (ja) * | 2010-01-21 | 2011-08-04 | Denso Wave Inc | 光学的情報読取装置 |
CN109284648A (zh) * | 2018-10-15 | 2019-01-29 | 深圳市民德电子科技股份有限公司 | 图像识读设备及其照明用聚光镜片 |
CN109299625A (zh) * | 2018-10-15 | 2019-02-01 | 深圳市民德电子科技股份有限公司 | 图像识读设备及其照明瞄准结构 |
CN109299625B (zh) * | 2018-10-15 | 2023-08-29 | 深圳市民德电子科技股份有限公司 | 图像识读设备及其照明瞄准结构 |
CN109284648B (zh) * | 2018-10-15 | 2023-09-01 | 深圳市民德电子科技股份有限公司 | 图像识读设备及其照明用聚光镜片 |
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