JPH072700U - 低温タンクのメンブレンひだ構造 - Google Patents

低温タンクのメンブレンひだ構造

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Publication number
JPH072700U
JPH072700U JP3734693U JP3734693U JPH072700U JP H072700 U JPH072700 U JP H072700U JP 3734693 U JP3734693 U JP 3734693U JP 3734693 U JP3734693 U JP 3734693U JP H072700 U JPH072700 U JP H072700U
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JP
Japan
Prior art keywords
membrane
fold
tank
height
low temperature
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3734693U
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English (en)
Inventor
善道 川上
信之 西岡
康弘 小粥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP3734693U priority Critical patent/JPH072700U/ja
Publication of JPH072700U publication Critical patent/JPH072700U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的容易な手段で塑性変形を防止し、強度
信頼性の高い低温タンクのメンブレンひだ構造を提供す
ること。 【構成】 低温液を貯蔵するタンク内部に貼装されるメ
ンブレン構造において、そのひだの高さ中央近傍に突設
され当該ひだの断面の高さ方向に比較的長く延びる膨出
突起部を有すること、また、その上記ひだの高さ中央近
傍に突設され円弧状断面を有する球面状膨出突起部を有
すること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、低温の液体を貯蔵するタンクの内壁に貼られたメンブレンのひだ構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
液化ガス等の極低温液を貯蔵するタンクにおいては、図3(A)部分内面斜視 図及び同図(B)部分拡大図に示すように、竪円筒状に造られたコンクリート躯 体6の内側に保冷材9が貼られ、その内面にステンレス製のメンブレンがアンカ 4によって固定されている。メンブレンは平板部3とひだ2によって構成され、 低温液7に直接触れている。 この種のタンクにおいては、空液時は、図4(A)に示すように、そのメンブ レンが低温液7に触れていないときは、ひだ2は閉じている。ところが、液が満 たされると、同図(B)に示すように、平板部3がアンカ4を固定点として低温 収縮する。その結果、ひだ2の下端部が開くことで、アンカ4や平板部3に過大 な引張荷重が加わらないように工夫されている。その際、ひだ2や平板部3には 液圧も加わる。従来はこのようにひだ2は平板を折り曲げるか、2枚の板を頂部 で溶接しただけの構造が採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように、メンブレンには低温収縮変形を吸収するためのひだが縦横に配設 されているが、近年の貯槽大型化に伴う液圧の増大により、図5に示すように、 ひだが内側に塑性変形するという問題が生じてきた。 このようなひだの変形を防止するために、メンブレン板厚を厚くして強度を向 上させることも考えられるが、大幅なコストアップにつながるので、プレス加工 も難しくなる。
【0004】 本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、比較的容易な手段で塑性 変形を防止し、強度信頼性の高い低温タンクのメンブレンひだ構造を提供するこ とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために請求項1の考案は、低温液を貯蔵するタンク内部に貼装されるメン ブレン構造において、そのひだの高さ中央近傍に突設され当該ひだの断面の高さ 方向に比較的長く延びる膨出突起部を有することを特徴とする。
【0006】 また、請求項2の考案は、低温液を貯蔵するタンク内部に貼装されるメンブレ ン構造において、そのひだの高さ中央近傍に突設され円弧状断面を有する球面状 膨出突起部を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】
このような構成によれば、ひだ部に設けられた膨出突起部は、ひだの縦板部の 剛性を高くするので、液圧による面外荷重に対して耐力が向上し、突起のない従 来形状よりも塑性変形が起こりにくくなって強度信頼性が増す。
【0008】
【実施例】
本考案の一実施例を図面について説明すると、図1は本考案を円筒状タンクの 側壁と底板とのコーナー部のメンブレンに適用した一実施例を示し、同図(A) はコーナー部メンブレンの斜視図、同図(B)は同図(A)のメッシュ分割図で ある。
【0009】 上図において、5はタンク側壁のメンブレンひだと底部のメンブレンひだをつ なげるコーナーピースであり、平板部3をプレス加工で折り曲げてひだ2を成形 している。また、ひだ2の縦板の高さ中央にはプレスで外に膨らませた膨出突起 部1が設けてある
【0010】 ちなみに従来型のコーナーピースでは、図3(B)に示したようにメンブレン ひだ2に突起部1が無く、貯蔵液の液圧による面外荷重に対して弱いので、大深 度のタンクに使用すると、液圧によって塑性変形する危険性があるのである。
【0011】 しかしながら、本考案構造では図1(A)及び(B)に示すように、コーナー ピースにはひだ2に膨出突起部1があり、面外剛性が高いために変形しにくく、 液圧によって塑性変形する心配が無く、大深度のタンクにも適用できる。
【0012】 また、図2は、本考案をタンク側部,底部などのメンブレン一般部に適用した 例であり、ひだ2の縦板の剛性を高め、強度を向上させている。
【0013】 ひだ2の剛性を高めかつその強度を向上させるには、図1に示した第1実施例 においても、図2に示した第2実施例においても、一般的に膨出突起部1はひだ 2の倒立U字状断面の央部であって高さ方向に比較的長い膨出突起部とすること が効果的である。ここで、膨出突起部はメンブレンの内面,外面のいずれに設け ることもできる。
【0014】 なお、図2に示した実施例のように、ひだの剛性上、図5に示したように、倒 立V字状断面のひだのX字状変形のほかに、ひだの延びる方向つまり稜線方向で のX字状変形に対する剛性を高めることが重要な場合もある。そのために、図2 の実施例では、膨出突起は高さが比較的低いほぼ球冠状のものが実際的である。
【0015】
【考案の効果】
本考案構造によれば、低温液貯蔵タンク内に液化天然ガス等の低温液を入れた ときも、メンブレンひだが液圧によって塑性変形することなく、強度信頼性を確 保できる。
【0016】 要するに請求項1の考案によれば、低温液を貯蔵するタンク内部に貼装される メンブレン構造において、そのひだの高さ中央近傍に突設され当該ひだの断面の 高さ方向に比較的長く延びる膨出突起部を有することにより、比較的容易な手段 で塑性変形を防止し、強度信頼性の高い低温タンクのメンブレンひだ構造を得る から、本考案は産業上極めて有益なものである。
【0017】 請求項2の考案によれば、低温液を貯蔵するタンク内部に貼装されるメンブレ ン構造において、そのひだの高さ中央近傍に突設され円弧状断面を有する球面状 膨出突起部を有することにより、比較的容易な手段で塑性変形を防止し、強度信 頼性の高い低温タンクのメンブレンひだ構造のほか、ひだの稜線方向の塑性変形 をも防止することができるから、本考案は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を円筒状タンクの側壁と底板のコーナー
部のメンブレンに適用した第1実施例を示し、同図
(A)はコーナー部のメンブレンの斜視図、同図(B)
は同図(A)のメッシュ分割図である。
【図2】本考案を円筒状タンクの側壁部のメンブレンに
適用した第2実施例を示す斜視図である。
【図3】従来の低温液貯蔵タンクを示し、同図(A)は
その縦断斜視図、同図(B)は同図(A)のコーナー部
の拡大斜視図である。
【図4】図3のメンブレンの形状を示し、同図(A)は
空液時のメンブレン形状を示し、同図(B)は満液時の
メンブレン形状と荷重をそれぞれ示す斜視図である。
【図5】図4(B)において、ひだが液圧による塑性変
形を生じた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 膨出突出部 2 メンブレンひだ 3 メンブレン平板部 4 アンカ 5 底部コーナーピース 6 コンクリート躯体 7 低温液 8 屋根 9 保冷材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温液を貯蔵するタンク内部に貼装され
    るメンブレン構造において、そのひだの高さ中央近傍に
    突設され当該ひだの断面の高さ方向に比較的長く延びる
    膨出突起部を有することを特徴とする低温タンクのメン
    ブレンひだ構造。
  2. 【請求項2】 低温液を貯蔵するタンク内部に貼装され
    るメンブレン構造において、そのひだの高さ中央近傍に
    突設され円弧状断面を有する球面状膨出突起部を有する
    ことを特徴とする低温タンクのメンブレンひだ構造。
JP3734693U 1993-06-15 1993-06-15 低温タンクのメンブレンひだ構造 Withdrawn JPH072700U (ja)

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JP3734693U JPH072700U (ja) 1993-06-15 1993-06-15 低温タンクのメンブレンひだ構造

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JP3734693U JPH072700U (ja) 1993-06-15 1993-06-15 低温タンクのメンブレンひだ構造

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Publication Number Publication Date
JPH072700U true JPH072700U (ja) 1995-01-13

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ID=12495024

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JP3734693U Withdrawn JPH072700U (ja) 1993-06-15 1993-06-15 低温タンクのメンブレンひだ構造

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JP (1) JPH072700U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005121229A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Gaz Transport & Technigaz 密着された壁構造体およびこのような構造体で備え付けられるタンク
KR100955419B1 (ko) * 2007-11-30 2010-05-04 한국과학기술원 액화천연가스 저장시스템의 방벽용 금속판의 시공방법

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19971106