JPH0665662U - ガスケット - Google Patents

ガスケット

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JPH0665662U
JPH0665662U JP587093U JP587093U JPH0665662U JP H0665662 U JPH0665662 U JP H0665662U JP 587093 U JP587093 U JP 587093U JP 587093 U JP587093 U JP 587093U JP H0665662 U JPH0665662 U JP H0665662U
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JP
Japan
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gasket
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protrusion
mounting groove
height
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中尾彰寛
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性および組込み性の向上 【構成】 部材4、5間に形成された装着溝6に配設さ
れて、部材4、5間をシールするガスケット1であっ
て、ガスケット本体2と突部3とから一体に形成され、
前記ガスケット本体2の幅がその高さおよび突部3の幅
よりも大きく、突部3の高さがその幅の1.5倍以下と
なっているガスケット。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はガスケットに関し、特に、シール性および組込み性の向上したガス ケットに関するものである。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】
一般に、ガスケットは図3に示すように、シール性を確保するため一方の部材 4に形成した装着溝6の深さAに対して所定のしめ代22を有しているとともに 、部材4、5間の圧縮時には、装着溝6に対する充填率が約90%以下となるよ うに使用される。なお、ここで充填率を90%以下にするのは、使用時の温度上 昇による熱膨張を考慮してのことである。
【0003】 そして、図4に示すように、装着溝6の深さAと幅Bとがほぼ等しい場合、上 記の条件を満たそうとすると、図4〜図6に示すように、ガスケット23、24 、25の断面形状を縦長にする必要がある。
【0004】 しかしながら、図7に示すように、ガスケット23の断面形状における縦の長 さgと横の長さfとの比(g/f)が1.5倍以上になると、装着時および使用 の際の圧力作用時に、ガスケット23が装着溝6の内部で図8に示すように倒れ たり、図9に示すように座屈して、所定のしめ代22が確保できなくなり、シー ル性が悪くなるという問題点を有していた。
【0005】 そして、上記の問題点を解決して、倒れ、座屈等を防止するものとして、図1 0に示すようなガスケット26が提案されている。このガスケット26は装着溝 6の内径に対して僅かに小径に形成し、装着溝6の側壁に対して沿うように張ら せて倒れ、座屈等を防止するものあるが、装着溝6へのガスケット26の装着が 面倒であり、また、近年増加している側壁が傾斜したダイカスト製の装着溝には 使用することができないものであり、さらに、製造時の製品のバラツキから、特 に、大径のものは装着溝に沿わないものができ易く、製造コストが高くなる等の 問題点を有していた。
【0006】 この考案を上記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、倒 れ、座屈等を防止してシール性を向上するとともに、装着性、製造コストの面で も向上したガスケットを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案は装着溝に配設されて、部材間をシー ルするガスケットであって、ガスケット本体と、このガスケット本体の上部中央 部に一体に形成された突部とからなり、前記ガスケット本体の幅がその高さおよ び突部の幅よりも大きく、突部の高さがその幅の1.5倍以下となっているとい う手段を採用したものである。
【0008】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、ガスケットを一方の部材に形成 した装着溝に配設すると、装着溝の上部から突部の先端部が突出して、所定のし め代を確保する。
【0009】 そして、他方の部材を前記一方の部材に当接させると、前記ガスケットは両部 材間で押圧されて、両部材間をシールする。
【0010】 また、突部の幅aはガスケット本体の幅dよりも小さく形成されているため、 所定のしめ代を確保しても、装着溝に対する充填率が90%以上になることがな い。
【0011】 さらに、ガスケットの高さeが突部の幅aの1.5倍以上となっていても、突 部の高さbが幅aの1.5倍以下となっているため、高さと幅がほぼ同じ装着溝 に配設されても、倒れ、座屈等が発生するおそれがない。
【0012】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。 図1にはこの考案によるガスケットの実施例が示されていて、このガスケット 1は断面形状が方形状のガスケット本体2と、このガスケット本体2の上部中央 部に一体に形成された突部3とからなっている。
【0013】 前記ガスケット本体2の断面形状は、幅がd、高さがcの方形状である。また 、前記突部3の断面形状は、幅がa、高さがbの方形状であるとともに、上端部 が面取りされている。
【0014】 そして、前記ガスケット本体2の幅dは、突部3の幅aよりも大きく、かつ、 ガスケット本体2の高さcよりも大きく形成されている。また、ガスケット1の 高さeは突部3の幅aの1.5倍以上に形成され、突部3の高さbは突部3の幅 aの1.5倍以下に形成されている。
【0015】 なお、このガスケット1は環状であっても、直線状であっても良く、装着溝の 形状によって適宜選定される。
【0016】 つぎに、上記のように構成されたガスケット1の作用について説明する。 まず、図2に示すように、下側の部材4に形成した装着溝6にガスケット1を 配設すると、装着溝6の上部から突部3の先端部が突出し、所定のしめ代7が確 保される。
【0017】 そして、上側の部材5を前記下側の部材4に当接させると、前記ガスケット1 は両部材4、5間で押圧されて、両部材4、5間をシールする。
【0018】 また、突部3の幅aはガスケット本体2の幅dよりも小さく形成されているた め、図2のように所定のしめ代7を確保しても、装着溝6に対する充填率が90 %以上になることがない。
【0019】 さらに、上記従来技術の欄で述べたように、ガスケットの高さに対する幅の比 率が1.5倍以上になると、倒れ、座屈を生じ易くなるが、この考案によるガス ケット1においては、ガスケット1の高さeが突部3の幅aの1.5倍以上とな っているが、突部3の高さbが幅aの1.5倍以下となっているため、高さと幅 がほぼ同じ装着溝6に配設されても、倒れ、座屈等が発生するおそれがなく、シ ール性が向上する。
【0020】 また、従来のように装着溝6の壁面にガスケット1を沿わせて張らせる必要が ないため、装着が容易であるとともに、製造が容易で製造コストを低減すること ができる。
【0021】
【考案の効果】
この考案は前記のように構成したことにより、突部の幅aはガスケット本体の 幅dよりも小さく形成されているため、所定のしめ代を確保しても、装着溝に対 する充填率が90%以上になることがない。
【0022】 また、突部の高さbが幅aの1.5倍以下となっているため、高さと幅がほぼ 同じ装着溝に配設されても、倒れ、座屈等が発生するおそれがなく、シール性が 向上する。
【0023】 さらに、従来のように装着溝の壁面にガスケットを沿わせて張らせる必要がな いため、装着が容易であるとともに、製造が容易で製造コストを低減することが できるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるガスケットの実施例を示す概略
断面図である。
【図2】この考案によるガスケットを装着溝に装着した
状態を示す概略断面図である。
【図3】従来のガスケットを示す概略断面図である。
【図4】従来の縦長のガスケットを示す概略断面図であ
る。
【図5】従来の縦長の別のガスケットを示す概略断面図
である。
【図6】従来の縦長のさらに別のガスケットを示す概略
断面図である。
【図7】従来の縦長のガスケットの各部の長さを示す概
略断面図である。
【図8】装着溝の内部でガスケットが倒れた状態を示す
概略断面図である。
【図9】装着溝の内部でガスケットが座屈した状態を示
す概略断面図である。
【図10】倒れおよび座屈を防止した従来のガスケット
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1、21、23、24、25、26……ガスケット 2……ガスケット本体 3……突部 4、5……部材 6……装着溝 7、22……しめ代

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着溝(6)に配設されて、部材(4、
    5)間をシールするガスケット(1)であって、ガスケ
    ット本体(2)と、該ガスケット本体(2)の上部中央
    部に一体に形成された突部(3)とからなり、前記ガス
    ケット本体(2)の幅(d)がその高さ(c)および突
    部(3)の幅(a)よりも大きく、突部(3)の高さ
    (b)がその幅(a)の1.5倍以下となっていること
    を特徴とするガスケット。
JP1993005870U 1993-02-22 1993-02-22 ガスケット Expired - Lifetime JP2607441Y2 (ja)

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