JPH07269142A

JPH07269142A - カーポート構造

Info

Publication number: JPH07269142A
Application number: JP6321094A
Authority: JP
Inventors: Ryuichi Sato; 隆一佐藤
Original assignee: Sekisui House Ltd
Current assignee: Sekisui House Ltd
Priority date: 1994-03-31
Filing date: 1994-03-31
Publication date: 1995-10-17

Abstract

(57)【要約】【目的】施工を徹底的にシンプルにし、建物と調和
し、生活の場として積極的に活用することができるカー
ポートを提供することを目的とする。【構成】住宅の外部空間に形成するカーポートＤの構
成であって、ツーバイフォー工法で使用する規格木材を
基本的なフレームとして、パーゴラ４とローフェンス１
とハイフェンス２を構成し、前記パーゴラ４とローフェ
ンス１とハイフェンス２との組み合わせによりカーポー
トＤを構成し、該カーポートＤの一辺に門扉Ｍを配置可
能とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、住宅の外部空間に形成
するカーポートの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、住宅に付設されている車庫は、一
定の面積を要し、道路に面していなければならず、初め
から建物に組み込まれていたり、外部空間に柱と屋根を
組み立てたカーポートによって構成されていた。該カー
ポートは、使い勝手が良いように玄関脇に形成して、限
られた敷地を有効に使えるように門やアプローチと併用
されることが多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
において、カーポートを玄関脇に門やアプローチを併用
して形成する場合には専門的な施工技術を必要とし、ま
た、前記門、アプローチ及びカーポートの構成部材のほ
とんどが単品部品として流通し、好みに合わせて選択し
ていたので、互いに関連性がなく、玄関脇のたいへん目
立つ場所であるにもかかわらず、カーポートを建物と調
和させることが難しく、トータル的な外部空間として容
易に構成することができなかった。そこで、本発明は、
ツーバイフォー工法にて使用する規格木材を利用して、
パーゴラ及びフェンスからなる基本的なフレームにより
組み立ての簡単な外部空間ユニットシステムを構成し、
建物と調和させることができるとともに、外部空間全般
にわたりトータルな生活の場を容易に実現することがで
きるカーポートを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、次のような手段を用いるものである。即ち、住宅
の外部空間に形成するカーポートの構成であって、ツー
バイフォー工法で使用する規格木材を基本的なフレーム
として、柱部材及び屋根部材からなるパーゴラ並びに壁
部材からなるフェンスを構成し、前記パーゴラとフェン
スとの組み合わせによりカーポートを構成し、該カーポ
ートの一辺の両側に立設した柱部材を欠切し、該欠切部
にヒンジを取付固定し、該ヒンジを介して門扉を配置可
能としたものである。

【０００５】

【作用】このように構成したことによって、住宅の外部
空間（例えば玄関脇）にパーゴラを立設し、その外周に
フェンスを巡らせ、その一辺に門扉を配置してカーポー
トを構成することができ、該カーポート内の所望の位置
にテーブルや棚を配置することで自動車を退けたときの
空間を日曜工作等を行う為のワークスペースとして利用
することができる。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面により説
明すると、図１は、本発明の実施例を示す斜視図、図２
は、同じく平面図、図３は、他の実施例を示す斜視図、
図４は、基礎、柱及び梁等の組み立て手順を示す斜視
図、図５は、門扉Ｍの取付構造を示す斜視図、図６は、
門扉Ｍのヒンジ５８の部分を示す後面図、図７は、同じ
く平面断面図、図８は、三枚扉の門扉Ｍ１の平面図と正
面図、図９は、四枚扉の門扉Ｍ２の平面図と正面図であ
る。

【０００７】図１・図２において、住宅の外部空間の中
で玄関Ｎの脇にカーポートＤ１を形成した場合、カーポ
ートＤ１は柱部材であるパーゴラフェンス柱１５上に屋
根部材であるパーゴラ材２１とパーゴラつなぎ材２２か
らなる格子状のパーゴラ４にて構成されている。即ち、
図４に示すように、柱脚基礎２５・２５・・・を設計プ
ランに合わせて配置し、該柱脚基礎２５・２５・・・上
にパーゴラフェンス柱１５・１５・・・を立設し、該パ
ーゴラフェンス柱１５・１５・・・の頂部に（方杖５９
にて補強して）パーゴラ受梁２０・２０・・・を架設す
る。但し、側面にフェンスを設ける場合には、パーゴラ
フェンス柱１５・１５間の上下位置にフェンス頭つなぎ
材１６・１６・・・と下桟１７・１７・・・を架設し、
その高さはローフェンス１とハイフェンス２とで異な
る。

【０００８】前記フェンス頭つなぎ材１６と下桟１７と
の間の中央の上下方向にローフェンス１とハイフェンス
２に合わせた中柱１８を架設し、ローフェンスパネル９
・９・・・とハイフェンスパネル１０・１０・・・をそ
れぞれ嵌め込み固定し、ローフェンス１とハイフェンス
２を形成している。例えば、玄関Ｎに面する側の一部と
その向かいの境界側の外周部には地面から屋根部分まで
の略半分の高さのローフェンス１が配設され、また、カ
ーポートＤ１の奥がサービスヤードまたはストッカーＳ
になっている場合には、その一部分を開放して続きと
し、残り部分に地面から屋根部分までの高さのハイフェ
ンス２を立設して道路側からサービスヤードを見渡せな
いように目隠しの役目を果たすようにし、該ハイフェン
ス２のそれぞれには複数段の棚６２を設けることができ
る。また、図３に示すようにカーポートＤ２の場合に
は、住宅側の外周部にローフェンス１を配置し、道路側
と境界側の外周部にハイフェンス２を配置している。前
記ハイフェンス２には複数段の棚６２を配置することが
でき、さらに、前記ハイフェンス２にフックを設けるこ
とによって自転車等を収納することもできる。

【０００９】そして、前記パーゴラ受梁２０・２０・・
・上にパーゴラ材２１・２１・・・とパーゴラつなぎ材
２２・２２・・・を取付固定し、格子状のパーゴラ４を
形成する。該パーゴラ４にフックを設けることによっ
て、カヌーやその他の道具等を吊るして収納することが
できるようにしている。なお、前記ストッカーＳには照
明用のスポットライト３９を配設でき、前記カーポート
Ｄ１の門扉Ｍ１の並びで、玄関Ｎに面する部分にはロー
フェンス１と門灯３６が配置でき、該パーゴラ４には照
明用のダウンライト３５を配設することができる。

【００１０】上記のようにローフェンス１とハイフェン
ス２は、パーゴラフェンス柱１５、フェンス頭つなぎ材
１６、下桟１７、中柱１８、ローフェンスパネル９及び
ハイフェンスパネル１０にて構成され、前記パーゴラ４
は、パーゴラフェンス柱１５、パーゴラ受梁２０、方杖
５９、パーゴラ材２１及びパーゴラつなぎ材２２にて構
成されており、これら構成部材のすべては、ツーバイフ
ォー工法にて使用する規格木材を利用して、それぞれ規
定寸法に設定された基本的なフレームとし、長手方向に
所望の長さに切断して組み立てるだけでよいようにし
て、外部空間ユニットシステムとしている。ただし、こ
れらそれぞれの部材は一定の長さの整数倍で切断するよ
うにしており、プレカットされている。

【００１１】そして、道路側に面した部分は開放されて
自動車を出し入れできるようにし、この出入り口には門
扉Ｍ１を配設することができるように構成されている。
例えば、図８に示すアルミ製の三枚扉の門扉Ｍ１を配設
したり、また、他のカーポートＤ２の構成として、図３
に示す如く、道路に平行させて自動車を横づけ駐車する
形の場合、出入り口の幅を広めにとり、図９に示すアル
ミ製の四枚扉の門扉Ｍ２を配置することができる。前記
図８に示す門扉Ｍ１は、一枚扉と折り畳み自在の二枚扉
を一組として開閉自在に構成され、図９に示す門扉Ｍ２
は、折り畳み自在の二枚扉を左右一組として開閉自在に
構成されており、前記門扉Ｍは、キャスター６７と落と
し棒６８にて支持され、その取付構造は、図５・図６・
図７に示す如く、出入り口両側のパーゴラフェンス柱１
５の後面の取付部分をそれぞれ切り欠き、その切欠部１
５ａに補強ステンレスプレート６０を木ネジ６３・６３
にて取付固定し、その上から調整金具付のヒンジ５８を
ビス６４・６４・・・にて取付固定し、前記ヒンジ５８
を左右側の上下位置の四箇所に取付固定し、それらに各
扉を連結する構成としている。

【００１２】このような基本的構成のカーポートＤは、
前述の棚６２やスリムテーブル２９等様々なオプション
部品と組み合わせて、利用性の向上が図れるようにして
おり、カーポートＤ２のように日曜工作等のワークスペ
ースとして利用することもできる。それら構成部材は、
ツーバイフォー工法にて使用する規格木材を利用して、
規定寸法に設定されパーツ化された組み立て簡単なキッ
トにて構成されており、外部空間ユニットシステムとし
て構成されている。このようにカーポートＤを外部空間
ユニットシステムを用いて形成することにより、施工手
順をシンプル化することができる。すなわち、工場で完
成された各部材を現場にて組み立てるだけでよく、その
調整、加工も木材であるので簡単に行うことができる。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、ツーバイフォーの
規格部材を使用するので、入手し易くコストも低く抑え
られ、所望長さに切断するだけでよく、その規格木質部
材を組み立てるだけで、フェンス及びパーゴラの組み合
わせからなるカーポートを形成することができ、専門の
業者によらずとも一般の個人でも組立可能で、その設計
も規格の組み合わせなので簡単に立案することができ
る。また、木質材で構成するので、和風・洋風にかかわ
らず、建物と調和したカーポートを形成することができ
る。また、前記カーポート内にテーブルや棚を配置する
ことにより、自動車を退けたときに屋外での作業を考慮
したワークスペースや収納スペースとして積極的に活用
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す斜視図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】他の実施例を示す斜視図である。

【図４】基礎、柱及び梁等の組み立て手順を示す斜視図
である。

【図５】門扉Ｍの取付構造を示す斜視図である。

【図６】門扉Ｍのヒンジ５８の部分を示す後面図であ
る。

【図７】同じく平面断面図である。

【図８】三枚扉の門扉Ｍ１の平面図と正面図である。

【図９】四枚扉の門扉Ｍ２の平面図と正面図である。

【符号の説明】

１ローフェンス２ハイフェンス４パーゴラＤカーポートＭ門扉

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】住宅の外部空間に形成するカーポートの
構成であって、ツーバイフォー工法で使用する規格木材
を基本的なフレームとして、柱部材及び屋根部材からな
るパーゴラ並びに壁部材からなるフェンスを構成し、前
記パーゴラとフェンスとの組み合わせにより構成したこ
とを特徴とするカーポート構造。
【請求項２】前記請求項１に記載のカーポートの一辺
の両側に立設した柱部材を欠切し、該欠切部にヒンジを
取付固定し、該ヒンジを介して門扉を配置可能としたこ
とを特徴とするカーポート構造。