JPH072682B2 - グリセリンモノアクリレ−ト又はメタクリレ−トの製造方法 - Google Patents

グリセリンモノアクリレ−ト又はメタクリレ−トの製造方法

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JPH072682B2
JPH072682B2 JP9803086A JP9803086A JPH072682B2 JP H072682 B2 JPH072682 B2 JP H072682B2 JP 9803086 A JP9803086 A JP 9803086A JP 9803086 A JP9803086 A JP 9803086A JP H072682 B2 JPH072682 B2 JP H072682B2
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JP
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glycidol
methacrylate
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glycerin monoacrylate
sodium borohydride
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啓史 青山
眞三 宇田
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はグリセリンモノアクリレートまたはメタクリレ
ートの製造法に関する。
さらに詳しくは着色の改良されたグリセリンモノアクリ
レート又はメタクリレートの製造法に関するものであ
る。
一般にグリセリンモノアクリレート又はメタクリレート
は感光性樹脂肪曇性塗料、水系塗料、UV・EB硬化性塗
料、さらにはコンタクトレンズなどへの展開を中心原料
モノマーとして広い分野で使用されている。
[従来の技術] および [発明が解決しようとする問題点] グリセリンモノアクリレート又はメタクリレートの製造
法としては、(1)グリシドールとアクリル酸又はメタ
クリル酸との反応および(2)グリセリンとアクリル酸
又はメタクリル酸との反応が知られている。
これら従来から知られた製造法では、反応の際に副生物
が多量に生成するため、得られたグリセリンモノアクリ
レート又はメタクリレートは純度が低く、しかも色相が
悪いものであり,これらを使用した樹脂製品の色相の悪
化、品質の低下などの問題点がある。
この着色の原因はグリシドール中に含まれるグリシドア
ルデヒドによることが考えられる。
このグリシドアルデヒドを含有しているグリシドールか
らグリシドアルデヒドを除去する方法として蒸溜法が考
えられるが、蒸溜中にグリシドールが重合してロスが生
じることと低沸分のカットが必要であるため得策ではな
い。
本発明者らは上記の問題点の解決をめざして、グリセリ
ンモノアクリレート又はメタクリレートの製造法につい
て鋭意研究した結果、原料グリシドールを水素化ホウ素
ナトリウムで処理して不純物であるアルデヒドを還元し
た後使用すれば、高品質のグリセリンモノアクリレート
又はメタクリレートが得られることを見出して本発明を
完成するにいたった。
[発明の構成] 本発明は、グリシドールとアクリル酸又はメタクリル酸
からグリセリンモノアクリレート又はメタクリレートを
製造する方法において、水素化ホウ素ナトリウムで処理
したグリシドールを使用することを特徴とするグリセリ
ンモノアクリレート又はメタクリル酸の製造法である。
製造法としては、アクリル酸又はメタクリル酸、アルカ
リ触媒、重合禁止剤からなる混合液中に少量の空気を通
気しながら、50〜95℃でグリシドールを滴下する方法で
ある。
グリシドールの処理としては、粉末状の水素化ホウ素ナ
トリウムを500〜1,500ppm添加して濾過するか、あるい
は水素化ホウ素ナトリウムの充填層にグリシドールを通
液して行なう。
水素化ホウ素ナトリウムの添加量は500ppm以下では効果
が認められず、1,500ppm以上では顕著な改善はみられず
経済的にも不利である。
処理温度は0〜40℃が好ましい。
40℃以上ではグリシドールの重合が起こり易くなり好ま
しくない。
一方、反応生成物を水素化ホウ素ナトリウムで処理して
も色相の改善は見られなかった。
アルカリ触媒としては、トリエチルアミン、2−メチル
イミダゾール、強塩基性イオン交換樹脂などがあげら
れ、それら触媒の使用量はグリセリンモノアクリレート
又はメタクリレートに対して0.01〜5.0wt%、好ましく
は0.05〜1.0wt%である。
重合禁止剤としては、フェノチアジン、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、パラ−t−ブ
チルカテコールなどが用いられ、その使用量は、グリセ
リンモノアクリレート又はメタクリレートに対して0.01
〜5wt%が適している。
これより少ない使用量では重合禁止効果が認められず,
逆に多量に使用しても顕著な改善はみられず経済的に不
利である。
グリシドールの使用量は、アクリル酸又はメタクリル酸
1モルに対して、1.05〜1.5モルであり、1.05モルより
少ないと酸価が5mg-KOH/g以上となり、一方、1.5モルよ
り多いと未反応のグリシドールが残りやすい。
混合液中にグリシドールを添加して反応させる温度は、
50〜95℃が好ましい。
反応温度が50℃より低いと反応速度が遅く、また95℃よ
り高いと着色し易くなり好ましくない。
また、グリシドールの添加は3〜8時間かけて行なうの
が良い。
時間をかけてグリシドールの添加を行なう理由は反応熱
の除去のためである. 添加終了後オキシラン酸素0.2%以下、酸価5mg-KOH/g以
下になるまで反応を完結させるために、さらに5〜10時
間反応を続けることが好ましい。
得られた反応生成物は全量そのまま感光性樹脂,防曇性
塗料、水系塗料、UV・EB硬化性塗料、さらにはコンタク
トレンズなどの原料モノマーとして用いられる. つぎに本発明の効果を実施例および比較例により説明す
る。
実施例1 攪拌機付き500mlフラスコにアクリル酸144.0g(2モ
ル)、アルカリ触媒としてトリエチルアミン1.53g、及
び重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル
1.53gを仕込む。
次いで別途水素化ホウ素処理したグリシドール162.8g
(2.2モル)を少量の空気を通気しながら、75〜80℃で
8時間かけて滴下して反応を行なった。
グリシドールの水素化ホウ素処理は以下のように行なっ
た。
即ち、グリシドールに対して1,000ppmの水素化ホウ素ナ
トリウムを添加し、室温で30分間攪拌混合し濾過した。
さらに8時間熟成を行なって反応を完結させた。
付着ロスを除いて得られた反応生成物は、303.7gであ
り、その色相はAPHA100でオキシラン酸素0.2%以下、酸
価5mg-KOH/g以下であった。
実施例2 水素化ホウ素ナトリウムをグリシドールに対して500ppm
で処理した以外は実施例1と同様にして反応を行なっ
た。
得られた反応生成物は、303.5gであり、その色相はAPHA
150、オキシラン酸素0.2%以下、酸価は酸価5mg-KOH/g
以下であった。
実施例3 攪拌機付き500mlフラスコにメタクリル酸172.1g(2モ
ル)、アルカリ触媒としてトリエチルアミン1.67g及び
重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル1.
67gを仕込む。
次いで、別途水素化ホウ素ナトリウム処理したグリシド
ール162.8gを少量の空気を通気しながら、75〜80℃で6
時間かけて滴下して反応を行ない、さらに8時間熟成を
行なった。
グリシドールの水素化ホウ素処理は以下のように行なっ
た。即ち、グリシドールに対して1,000ppmの水素化ホウ
素ナトリウムを添加し、室温で攪拌混合濾過した。
得られた反応生成物は、331.5gであり、その色相APHA12
0でオキシラン酸素0.2%以下、酸価は酸価5mg-KOH/g以
下であった。
比較例1 水素化ホウ素ナトリウムで処理していないグリシドール
を使用して、実施例1と同様にして、反応を行なった。
得られた反応生成物は303.8gであり、その色相はAPHA80
0であった。
比較例2 水素化ホウ素ナトリウム100ppmで処理したグリシドール
を使用して、実施例1と同様にして反応を行なった。
得られた反応生成物は、303.5gでありその色相はAPHA70
0であった。
比較例3 水素化ホウ素ナトリウムで処理していないグリシドール
を使用して、実施例3と同様にして反応を行なった。
得られた反応生成物は331.3gであり、その色相はAPHA90
0であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリシドールとアクリル酸又はメタクリル
    酸からグリセリンモノアクリレート又はメタクリレート
    を製造する方法において、水素化ホウ素ナトリウムで処
    理したグリシドールを使用することを特徴とするグリセ
    リンモノアクリレート又はメタクリレートの製造法。
JP9803086A 1986-04-30 1986-04-30 グリセリンモノアクリレ−ト又はメタクリレ−トの製造方法 Expired - Lifetime JPH072682B2 (ja)

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JPS62255450A JPS62255450A (ja) 1987-11-07
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JPH01299252A (ja) * 1988-03-07 1989-12-04 Hoechst Celanese Corp カルボン酸エステル類の迅速製造方法

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