JPH0726793U - 時計の外部操作部構造 - Google Patents

時計の外部操作部構造

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JPH0726793U
JPH0726793U JP6109493U JP6109493U JPH0726793U JP H0726793 U JPH0726793 U JP H0726793U JP 6109493 U JP6109493 U JP 6109493U JP 6109493 U JP6109493 U JP 6109493U JP H0726793 U JPH0726793 U JP H0726793U
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JP
Japan
Prior art keywords
pipe
external operation
peripheral surface
watch case
external
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Pending
Application number
JP6109493U
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English (en)
Inventor
ゆり江 兎洞
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、リューズ、プッシュボタン等の外
部操作部構造における、外力によるガタつき、パイプ内
への水や汗の浸入、及びパイプの固定作業の難渋さを解
消するためのものである。 【構成】 時計ケース11とパイプ12を一体で形成
し、外部操作部材13のツバ部13aと前記パイプ12
との間に、樹脂リング15を圧接させたものである。 【効果】 前記樹脂リングにて、ガタつきを抑えて防水
性を安定化させると共に、水や汗の浸入を防いで前記パ
イプ等の腐食を防止する。かつ前記時計ケースを一体で
形成することで前記パイプの固定作業を省き、その作業
段階での不良を回避すると共に、生産原価の低減が図ら
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、時計のリューズ、プッシュボタン等に代表されるところの、時計ケ ースの内部に納められたモジュールを、前記時計ケースの外部から操作するため に付設される、時計の外部操作部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の時計の外部操作部構造の要部縦断面図を図3に示す。
【0003】 図3において、1は時計ケース、1aは前記時計ケース1に横貫された貫通孔 であり、2は前記貫通孔1aに拘止されたパイプである。また、3はリューズ、 プッシュボタン等の外部操作部材であり、ツバ部3a、及び軸部3bを有する。 さらに、4は防水リングであり、前記外部操作部材3の軸部3bに削成された環 状溝3cに配設される。
【0004】 この構造は、前記外部操作部材3の軸部3bが、前記防水リング4を介して、 前記パイプ2の内部を摺動するものであり、その防水性は、前記パイプ2の内周 面に圧接した前記防水リング4にて保たれている。尚、S1 は前記ツバ部3aの 内周面と、前記パイプ2の外周面との隙間、またS2 は前記軸部3bの外周面と 、前記パイプの内周面との隙間を示し、以下各々を隙間S1 、隙間S2 と呼称す る。該隙間S1 、S2 は、前記外部操作部材3が前記パイプ2にぶつかること無 く、円滑に作動するため、構造上必要不可欠であることは言うまでもない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の時計の外部操作部構造では、前述した様に隙間S1 、S2 が必須で あり、その結果として前記外部操作部材3には、その軸方向と垂直を成す方向に 前記隙間S1 、S2 に相当分のガタつきがある。故に、物が当たるなどして、前 記外部操作部材3に過負荷な外力が加わった場合、前記外部操作部材3のガタつ きに連動した前記軸部3bの動きにより、前記防水リング4の均一な圧縮状態が 崩れ、その圧縮の弱くなった部分から浸水し易いという問題があった。
【0006】 また、該構造では、前記隙間S1 から、水や汗が浸入し、前記外部操作部材3 の軸部3b、及び前記パイプ2の内周面を、腐食させるという問題があった。こ の腐食は、水や汗の浸入経路、すなわち前記隙間S1 から前記隙間S2 を経て前 記防水リング4に至るまでの範囲において発生し、時計の耐食性を著しく低下さ せるものである。また、砂などの細かい粒子、あるいは泥などが、前記隙間S1 、S2 に侵入し、前記隙間S2 に詰まった場合は、前記外部操作部材3が、動か なくなる等の作動不良の原因ともなった。
【0007】 さらに、該構造では、前記パイプ2を、前記時計ケース1に、圧入接着、ロー 付接着、溶接接着等の方法により固定しなければならないが、この様な固定方法 一般には、“固定強度不足による前記パイプ2の外れ”、あるいは“前記パイプ 2の外周面と、前記貫通孔1aの内周面との境界が、封止不充分であることによ る該境界からの浸水”などの問題が常に存在し、現在の技術では未だ満足な解決 を得るに至っていない。加えて、前記パイプ2の固定作業には、極めて時間と労 力を消費するため、前記時計ケース1の原価を高くする要因の1つとなっている ことを記しておく。
【0008】 本考案の目的は、上記問題点を解決し、負荷された外力によるガタつきが無く 、水や汗の浸入、あるいは砂や泥の侵入が無く、パイプの固定作業が不要である 外部操作部構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の構成は、下記の通りである。時計ケースと一体でできたパイプは、前 記時計ケースの外側に突出すると共に、外周面に周状溝を有し、略円筒状の樹脂 リングは、内部に突出する抜け止め部と、外部に突出する緩衝部とを有しており 、一方、外部操作部材は、外側にツバ部を有する頭部と、環状溝を有する軸部と より成り、前記パイプの周状溝に前記樹脂リングの抜け止めを配設し、前記環状 溝に防水リングを装着した前記外部操作部材を前記パイプに挿入することにより 、前記パイプの内周面が前記防水リングに圧接すると同時に、前記ツバ部内周面 が前記緩衝部に圧接するようにしたものである。
【0010】
【作用】
上記の構成によれば、前記樹脂リングの緩衝部は、前記外部操作部材のツバ部 内周面に圧接することにより、前記ツバ部の動き(軸方向と垂直を成す方向の動 き)を抑止する働きをする。故に、外力が負荷されようとも、その外力に起因す るところの前記外部操作部材のガタつきは、前記樹脂リングによって抑えられる 。
【0011】 また、前記樹脂リングは、前記ツバ部内周面と前記パイプ外周面との隙間を封 じ、該隙間より水や汗が浸入すること、あるいは砂や泥などが浸入することを防 ぐ働きをする。
【0012】 さらに、前記時計ケースと前記パイプとは、一体で形成されているため、前記 時計ケースには、別部材として存在するパイプを、圧入接着等の方法により固定 する作業を必要としない。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案の 時計の外部操作部構造を示す要部縦断面図である。また、図2は、前記図1中の 樹脂リング15を示しており、部品単体での断面図である。
【0014】 さて、図1において、12は、時計ケース11と一体で形成された円筒状のパ イプであり、該パイプ12は、前記時計ケース11より外側に突出しており、そ の突出部の外周面に周状溝12aを有すると共に、前記時計ケース11の内部へ と通ずる貫通孔11aを有している。この時、前記時計ケース11、及びそれと 一体である前記パイプ12の材質は、金属であろうとも、あるいは金属以外の物 、例えば合成樹脂であろうとも、その点は問わない。なお、該材質が金属である 場合、前記時計ケース11、及びそれと一体であるパイプ12は、従来から用い られているプレス、切削、射出成形、金属粉体によるメタル・インジェクション ・モールド等の手段によって作られる。
【0015】 また、樹脂リング15は、略円筒状の形状を成し、その内周面には、該内周面 に沿って環状に突出した抜け止め部15aを有し、さらにその外周面には、該外 周面に沿って環状に突出した緩衝部15bを有する。本実施例では、前記抜け止 め部15a、緩衝部15b双方共に、前記樹脂リング15の一端にその位置を占 めているが、本考案は、これに限定されるものでは無く、前記抜け止め部15a 、緩衝部15bは、それぞれ前記樹脂リング15の内周面、外周面のどの位置に 有っても良い。また、前記抜け止め部15a、緩衝部15bの断面形状は、本実 施例の他に、円形、楕円形、D型、略L型等が考えられることを付記する。
【0016】 また一方、外部操作部材13は、その頭部の外側にツバ部13aを有し、かつ その軸部13bに環状溝13cを有する。前記環状溝13cには、弾性体より成 る防水リング14が配設される。
【0017】 ここで、前記パイプ12の外周に、前記樹脂リング15を配設するが、この時 、前記周状溝12aに、前記抜け止め部15aを係着させることで、前記樹脂リ ング15は固定される。次に、前記外部操作部材13の軸部13bを、前記パイ プ12内に挿入する。その結果として、前記防水リング14が、前記パイプ12 の内周面(前記貫通孔11aの内周面)に圧接して水密になると同時に、前記外 部操作部材13のツバ部13aの内周面が、前記樹脂リング15の緩衝部15b に圧接して水密となる。
【0018】 なお、本実施例では、前記軸部13bの環状溝13cに配設された前記防水リ ング14は一個としたが、その個数は、複数であっても良い。さらに言及すれば 、前記軸部13bに、前記環状溝13cを複数設け、その各々に一個、あるいは 複数の前記防水リング14を配設してもかまわない。
【0019】 また、13dは、前記ツバ部13aの開放端に設けられた案内斜面であり、述 べるまでもないが、前記外部操作部材13が、前記パイプ12内へ容易に、かつ 円滑に挿入できるように助長するものである。
【0020】
【考案の効果】
上記の説明で明らかな様に、本考案の外部操作部構造では、外力の負荷による ガタつきが無いため、このガタつきに起因する防水不良も、また、その発生を見 ることが無い。よって、ヨットレースでの時計の携帯に代表される様な、前記外 部操作部材に激しい外力が加わる条件下においても、極めて信頼性の高い防水性 能を確保し続けることができる。
【0021】 また、前記外部操作部材のツバ部内周面と、前記パイプ外周面との隙間より、 水や汗が浸入することが無いため、前記外部操作部材の軸部、及び前記パイプ内 周面が、水や汗で腐食されることが無い。よって、時計の耐食性を著しく延ばす ことができる。加えて、砂や泥などの侵入も無いため、これら砂や泥の詰まりに 起因する前記外部操作部材の作動不良をも防ぐことができ、故に、砂浜が湿泥地 での携帯においても、その操作機能を損なうことの無い時計を実現できる。
【0022】 さらに、前記パイプと前記時計ケースとは、一体で形成されているため、別体 であるパイプと時計ケースを固定する従来の固定方法一般に内在する諸問題(す なわち、前述したところのパイプの外れ、パイプと時計ケースとの境界からの浸 水等の問題)は、当然のことながら存在しない。故に、この面からも、従来の構 造に比べ、安定した良品質の時計を供給できるのは明らかである。また、前記パ イプの固定作業が不要であることは、該固定作業に消費される時間と労力を省く ことができ、前記時計ケースの原価を安くすることに寄与できる。
【0023】 なお、前記樹脂リング、及び前記防水リングの双方が、各々別個なる箇所にて 二重に浸水を防いでいるため、従来の構造に比べ、より堅固な防水性を得ること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す時計の外部操作部構造
の要部縦断面図である。
【図2】本考案に用いられる樹脂リングの部品単体での
断面図である。
【図3】従来例を示す時計の外部操作部構造の要部縦断
面図である。
【符号の説明】
11 時計ケース 11a 貫通孔 12 パイプ 12a 周状溝 13 外部操作部材 13a ツバ部 13b 軸部 13c 環状溝 13d 案内斜面 14 防水リング 15 樹脂リング 15a 抜け止め部 15b 緩衝部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計ケースに固定されたパイプ内を摺動
    するリューズ、プッシュボタン等の外部操作部材の構造
    において、時計ケースと一体でできたパイプは、前記時
    計ケースの外側に突出すると共に、外周面に周状溝を有
    し、略円筒状の樹脂リングは、内部に突出する抜け止め
    部と、外部に突出する緩衝部とを有しており、一方外部
    操作部材は、外側にツバ部を有する頭部と、環状溝を有
    する軸部とより成り、前記パイプの周状溝に前記樹脂リ
    ングの抜け止め部を配設し、前記環状溝に防水リングを
    装着した前記外部操作部材を前記パイプに挿入すること
    により、前記パイプ内周面が前記防水リングに圧接する
    と同時に、前記ツバ部内周面が前記緩衝部に圧接するこ
    とを特徴とする時計の外部操作部構造。
JP6109493U 1993-10-20 1993-10-20 時計の外部操作部構造 Pending JPH0726793U (ja)

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JP (1) JPH0726793U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194834A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Seiko Instruments Inc 携帯時計
JP2015141871A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 株式会社デンソー 操作部材及び操作部材の操作部製造方法

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