JPH0726791Y2

JPH0726791Y2 - 商品販売データ処理装置

Info

Publication number: JPH0726791Y2
Application number: JP11449789U
Authority: JP
Inventors: 亘鈴木
Original assignee: Tec Corp
Current assignee: Tec Corp
Priority date: 1989-09-29
Filing date: 1989-09-29
Publication date: 1995-06-14
Anticipated expiration: 2004-09-29
Also published as: JPH0354087U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、電子キャッシュレジスタやPOS（ポイント・
オブ・セールス）端末などの商品販売データ処理装置に
関する。特に、領収書などの伝票認証を行なえる商品販
売データ処理装置に関する。

［従来の技術］従来の電子キャッシュレジスタやPOS端末などの商品販
売データ処理装置では、ほとんどが、筐体の右側にキー
ボードや表示部を、左側にレシートおよびジャーナルに
印字を行うプリンタを配置した構成である。ここで、キ
ーボードは前方に、表示部は後方に配置されている。

従って、キャッシャは、右手でキーボードを操作し、表
示部のデータを確認しながら、プリンタから発行される
レシートを左手で取出し顧客に渡している。

［考案が解決しようとする課題］ところが、従来のような配列、つまり筐体の右側にキー
ボードや表示部を、左側にプリンタを配置した構成で
は、筐体の幅寸法が大きくなってしまい、設置場所が限
定されるという問題がある。

ここに、本考案の目的は、このような従来の問題を解決
すると同時に、認証用紙への印字も可能な商品販売デー
タ処理装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］そのため、本考案では、まず、キーボード部とプリンタ
部とを前後方向へ一列に配置することにより、筐体の幅
寸法を小さくできるように構成したものである。ただ、
このままの構成では、伝票認証ができなくなるので、キ
ーボード部をプリンタ部から離れる方向へスライド可能
に形成し、これによってプリンタ部の前方に形成される
空間に認証用紙をプリンタ部へ案内するガイド部を設け
る構成としたものである。

即ち、請求項第１項記載の考案では、筐体の前部にキー
ボード部を、後部にプリンタ部を前後方向へ一列に配列
し、前記キーボード部を前記プリンタ部から離れる方向
へスライド可能に形成するとともに、前記プリンタ部の
前方に認証用紙を前記プリンタ部へガイド可能なガイド
部を形成し、前記キーボード部を前記プリンタ部から離
れる方向へスライドさせた状態において、認証用紙を前
記ガイド部によって前記プリンタ部へガイド可能に構成
した、ことを特徴とする。

また、請求項第２項記載の考案では、筐体の前部にキー
ボード部を、後部にプリンタ部を前後方向へ一列に配列
し、前記キーボード部を前記プリンタ部に対して前方へ
スライド可能に形成するとともに、前記プリンタ部の前
方に認証用紙を前記プリンタ部へガイド可能なガイド部
を形成し、前記キーボード部を前記プリンタ部に対して
前方へスライドさせた状態において、認証用紙を前記ガ
イド部によって前記プリンタ部へガイド可能に構成し
た、ことを特徴とする。

［作用］請求項第１項記載の考案では、筐体の前部にキーボード
部が、後部にプリンタ部が前後方向へ一列に配列されて
いるため、筐体の幅寸法を小さくすることができる。よ
って、設置場所が限定されることが少ない。また、キー
ボード部をプリンタ部から離れる方向へスライドさせれ
ば、ガイド部によって認証用紙をプリンタ部へ案内する
ことができる。よって、認証用紙への印字も可能であ
る。

また、請求項第２項記載の考案では、キーボード部がプ
リンタ部に対して前方へスライドするので、キーボード
部をスライドさせても全体の幅寸法が拡がることがない
利点がある。

［実施例］以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は伝票認証時の状態を示す斜視図、第２図はその
側面図、第３図は通常登録時の状態を示す斜視図であ
る。これらの図において、10はドロワー、11はそのドロ
ワー10の上部に載置された筐体である。筐体11は、平面
からみて幅寸法に対して奥行き寸法が長く、かつ、上面
が後方へ向うに従って次第に上方へ傾斜する箱形状に形
成されている。筐体11には、キーボード部12、表示部13
およびプリンタ部14が前後方向へ一列に配列されてい
る。つまり、前部にキーボード部12が、中間部に表示部
13が、後部にプリンタ部14が配列されている。

ここで、キーボード部12と表示部13とは、前部カバー15
に一体的に設けられている。前部カバー15は、第１図お
よび第２図からも明らかなように、筐体11の前部に前記
プリンタ部14から離れる方向、ここでは前方へ向かって
スライド可能に設けられている。

具体的には、第４図に示す如く、筐体11の前部にはキー
ボード部支持板21が傾斜状に取付けられている。キーボ
ード支持板21には、その両側に上方へ向かって突出する
２つのＬ字状突起22A,22Bが設けられているとともに、
これらの間でかつ前方位置にストッパ23A,23Bが設けら
れている。各ストッパ23A,23Bは、第５図に示す如く、
ほぼ中間部が前記キーボード部支持板21に上下方向へ回
動自在に支持されているとともに、ばね24によって後端
が上方へ突出する方向へ回動付勢されている。一方、前
部カバー15の底面には、第６図に示す如く、前記Ｌ字状
突起22A,22Bに対して摺動自在に係合する係合溝25A,25B
が前部カバー15のスライド方向に沿って形成されている
とともに、前後位置に前部カバー15が第３図の状態およ
び第１図の状態までスライドしたとき前記ストッパ23A,
23Bと係合する係合孔26A,26B、27A,27Bが形成されてい
る。

また、プリンタ部14は、筐体11の後部に開閉可能に支持
された後部カバー16により上方から覆われているととも
に、前部カバー15で前方から覆われている。プリンタ部
14は、第４図でも明らかなように、レシート31およびジ
ャーナル32に印字部33で印字した後、レシート31を外部
へ送り出す一方、ジャーナル32を巻取リール34で巻取る
構造である。印字部33は、第７図に示す如く、プラテン
33Aおよび印字ヘッド33Bを含み、レシート31およびジャ
ーナル32と印字ヘッド33Bとの間に認証用紙としての伝
票51（例えば、複数枚の感圧紙を重ねたもの）を挿入で
きる構造になっている。なお、後部カバー16には、ジャ
ーナル監視窓17およびレシート発行口18がそれぞれ設け
られている。

また、前記前部カバー15を前方へスライドさせた状態、
つまり第１図の状態において、プリンタ部14の前方に形
成された空間には、リボンカセット42が水平な姿勢で着
脱自在に取付けられている。リボンカセット42の上面
は、伝票51（第７図参照）をプリンタ部14へ挿入可能な
水平面状に形成され、かつ、右側に伝票51の右端をガイ
ドするガイド部材43を備える。また、プリンタ部14およ
びリボンカセット41の左側の筐体11には、伝票51が挿入
されたときに邪魔にならないように切欠き44が形成され
ている。ここに、リボンカセット42と切欠き44とによ
り、伝票51をプリンタ部14へ案内するガイド部41が形成
されている。

次に、本実施例の作用を説明する。

通常の登録業務では、売上げられた商品に関するデータ
をキーボード部12をから入力する。すると、その商品の
金額などが表示部13に表示されるとともに、プリンタ部
14によってレシート31およびジャーナル32に印字され
る。ジャーナル32は巻取リール34に巻取られるが、シー
ト31はレシート発行口18から発行される。従って、キャ
ッシャは、レシート発行口18から発行されたレシートを
取って顧客に渡す。

一方、伝票認証を行う場合には、前部カバー15を前方へ
スライドさせる。これには、ストッパ23A,23Bをばね24
に抗して第５図中反時計方向へ回動させた後、前部カバ
ー15を前方へスライドさせる。前部カバー15が所定位置
までスライドすると、係合孔26A,26Bにストッパ23A,23B
の後端が嵌合し、前部カバー15が位置決めされる。つま
り、第１図の状態となる。

ここで、プリンタ部14と前部カバー15との間に形成され
た空間から伝票51を挿入してリボンカセット42の上面に
載置した後、リボンカセット42のガイド部材43に伝票51
の右端をガイドさせながらプリンタ部14の印字部33へ挿
入すると、印字部33によって伝票51に所定の印字が行わ
れる（第７図参照）。

印字終了後、前部カバー15を元の状態までスライドさせ
る。この場合にも、前記と同様にして、ストッパ23A,23
Bを回動させた後、前部カバー15を元の状態までスライ
ドさせると、係合孔26A,26Bにストッパ23A,23Bの後端が
嵌合するので、前部カバー15が位置決めされる。

従って、本実施例によれば、筐体11にキーボード部12、
表示部13およびプリンタ部14を前後方向へ一列に配列し
たので、筐体11の幅寸法を小さくすることができる。よ
って、設置場所も狭くてよいので、設置場所が限定され
ることが少ない。

また、キーボード部12および表示部13を有する前部カバ
ー15をプリンタ部14に対して前後方向へスライド可能に
形成し、前部カバー15を前方へスライドさせた状態にお
いて、プリンタ部14の前方に形成される空間に伝票51を
プリンタ部14へ案内するガイド部41を設けたので、前部
カバー15を前方へスライドさせた後、ガイド部41によっ
て伝票51をプリンタ部14へ挿入すれば、伝票認証も可能
である。特に、キーボード部12が前方へスライドするの
で、キーボード部12をスライドさせても全体の幅寸法が
拡がることがない利点がある。

また、ガイド部41にリボンカセット42を利用しているの
で、特別なガイドを設けなくてもよい。このことは、リ
ボンカセット42の交換も容易にできる利点がある。

また、キーボード部支持板21に突起22A,22Bとストッパ2
3A,23Bとを設ける一方、前部カバー15の底面に突起22A,
22Bに対して摺動自在に係合する係合溝25A,25Bと前カバ
ー15が第１図および第３図の状態までスライドしたとき
にストッパ23A,23Bと係合する係合孔26A,26B、27A,27B
とをそれぞれ形成したので、前部カバー15を単にスライ
ドさせるだけで第１図および第３図の状態に簡単に位置
決めすることができる。

なお、上記実施例では、前部カバー15をプリンタ部14に
対して前後方向へスライド可能に形成したが、前部カバ
ー15を左右方向へスライド可能に形成してもよい。

［考案の効果］以上の通り、本考案によれば、次の作用効果を奏するこ
とができる。

請求項第１項記載の考案によれば、筐体の前部にキーボ
ード部を、後部にプリンタ部を前後方向へ一列に配置し
たので、筐体の幅寸法を小さくすることができる。よっ
て、設置場所が限定されることが少ない。また、キーボ
ード部をプリンタ部に対して離れる方向へスライド可能
に形成するとともに、プリンタ部の前方に認証用紙をプ
リンタ部へ案内するガイド部を設けたので、キーボード
部をスライドさせれば、ガイド部によって認証用紙をプ
リンタ部へガイドできるので、認証用紙への印字も可能
である。

また、請求項第２項記載の考案によれば、キーボード部
がプリンタ部に対して前方へスライドするので、キーボ
ード部をスライドさせても全体の幅寸法が拡がることが
ない利点がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図はは伝票認
証時の状態を示す斜視図、第２図はその側面図、第３図
は通常登録時の状態を示す斜視図、第４図はカバーを外
した状態の分解斜視図、第５図は要部の断面図、第６図
は前部カバーの底面図、第７図はプリンタ部を示す概要
図である。 11……筐体、12……キーボード部、14……プリンタ部、
41……ガイド部、51……伝票（認証用紙）。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】筐体の前部にキーボード部を、後部にプリ
ンタ部を前後方向へ一列に配列し、前記キーボード部を前記プリンタ部から離れる方向へス
ライド可能に形成するとともに、前記プリンタ部の前方に認証用紙を前記プリンタ部へガ
イド可能なガイド部を形成し、前記キーボード部を前記プリンタ部から離れる方向へス
ライドさせた状態において、認証用紙を前記ガイド部に
よって前記プリンタ部へガイド可能に構成した、ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項２】筐体の前部にキーボード部を、後部にプリ
ンタ部を前後方向へ一列に配列し、前記キーボード部を前記プリンタ部に対して前方へスラ
イド可能に形成するとともに、前記プリンタ部の前方に認証用紙を前記プリンタ部へガ
イド可能なガイド部を形成し、前記キーボード部を前記プリンタ部に対して前方へスラ
イドさせた状態において、認証用紙を前記ガイド部によ
って前記プリンタ部へガイド可能に構成した、ことを特徴とする商品販売データ処理装置。