JPH072673B2 - カルボン酸の製法 - Google Patents

カルボン酸の製法

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JPH072673B2
JPH072673B2 JP61141531A JP14153186A JPH072673B2 JP H072673 B2 JPH072673 B2 JP H072673B2 JP 61141531 A JP61141531 A JP 61141531A JP 14153186 A JP14153186 A JP 14153186A JP H072673 B2 JPH072673 B2 JP H072673B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/16Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
    • C07C51/21Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen
    • C07C51/23Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of oxygen-containing groups to carboxyl groups
    • C07C51/235Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of oxygen-containing groups to carboxyl groups of —CHO groups or primary alcohol groups

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水と可溶化剤との混合物中での酸素を用い
る、水溶性に限りのある第一級アルコールの白金触媒酸
化によつてカルボン酸を製造する方法に関する。
白金触媒の存在下で第一級アルコールを酸素で酸化して
カルボン酸を製造することは、かなり前から知られてい
る。一般に反応は、溶剤として水を用いて行なわれる
(米国特許第3,342,858号明細書、米国特許第3,799,977
号明細書、ドイツ特許出願公開第2,936,123号明細
書)。
アルコールとカルボン酸の水溶性に限りがある場合に
は、炭化水素が溶剤として使用される(米国特許第3,40
7,220号明細書)。しかしこれは、いくつかの欠点を伴
う。例えば反応は、高い酸素分圧でだけ、適度に大きな
速度で進む;更に、酸素の存在下で炭化水素を使用する
には、爆発の危険を少なくするために、費用のかかる安
全対策が必要である。
生じたカルボン酸をまず直ちに相当するアルカリ金属塩
に変える場合には、水中で行なうこともできる(米国特
許第4,238,625号明細書)。そのために必要なモル量の
塩基を使用すると、希望したカルボン酸を次に無機酸で
遊離される際にモル量の塩が生じ、これの処理にかなり
の費用がかかる。
水溶性に限りのある第一級アルコールを可溶化剤の存在
下で水中で白金触媒によつて酸化することは既に提案さ
れたが、そのような成分の種類は具体的には記載されな
かつた(ドイツ特許出願公開第2,851,788号明細書)。
従つて本発明の目的は、水溶性に限りのある第一級アル
コールを水中で白金触媒によつて酸素で酸化するのに適
した可溶化剤を提供することであつた。
適当な可溶化剤ならば次のようないくつかの特性を示さ
なければならない: −反応条件下で不活性; −蒸気室での爆発の危険を避けるために、35ないし95℃
の通常の温度で過剰の酸素によつて気化しない; −反応混合物からたやすく分離することができる。
従つて本発明は、水と可溶化剤との混合物中での酸素を
用いる、水溶性に限りのある第一級アルコールの白金触
媒酸化によつてカルボン酸を製造する方法において、可
溶化剤として一般式 R1O(CH2CH2O)nR2 (式中nは1〜4であり、R1およびR2はそれぞれ炭素原
子数1ないし4個のアルキル基である) で示されるエーテルを使用することを特徴とする方法に
関する。
今や本発明による方法を使用して、水に溶解しにくいア
ルコールを簡単かつ経済的に酸化することができる。本
発明による方法では上記のように水酸化アルカリを使用
する必要がないので、後処理の際に費用のかかる無機塩
の処理は必要でない。炭化水素を溶剤として使用するこ
とまたは反応条件で揮発性の可溶化剤を使用することと
比較して、本発明による方法は工業的にかなり簡単かつ
安全に実施することができる;なぜなら、蒸気室には酸
素のほかにおもに水が存在するので、爆発性のガス混合
物が避けられるからである。
可溶化剤として使用するグリコールエーテルは、一般式 R1O(CH2CH2O)nR2 (式中nは1〜4であり、R1およびR2はそれぞれ炭素原
子数1〜4個のアルキル基である) で示される。その中で式CH3O(CH2CH2O)nCH3、C2H5O
(CH2CH2O)nC2H5、またはCH3O(CH2CH2O)nC2H5で示さ
れるジメチルエーテル、ジエチルエーテル、またはメチ
ルエチルエーテル、特にジメチルエーテルが好ましい。
不活性、低揮発性および分離し易さという判断基準で評
価すると、100℃から約250℃までの範囲内の沸点を有す
るグリコールエーテル例えばジエチレングリコールジメ
チルエーテルおよびトリエチレングリコールジメチルエ
ーテルが特に適する。
n>4でありそして/またはR1およびR2がそれぞれ4個
よりも多い炭素原子を有するアルキル基であるような一
般式R1O(CH2CH2O)nR2で示されるグリコールエーテル
も使用することができる;しかし、比較的高い沸点なの
で、蒸留による回収にもつと費用がかかる。
手に入れやすさと価格の点で本方法を経済的に利用する
ことができるならば、他のエーテル例えばプロピレング
リコールエーテルまたはクロトンエーテルもまた使用す
ることができる。
水の量に対するエーテルの使用量は、広い範囲で変動し
うる。使用するアルコールが反応温度で丁度完全に溶解
するような量にするのが適切である。これは一般に、水
/可溶化剤の比が0.1から100までの間であるということ
である。
一般に、本発明による方法では、水溶性に限りのある事
実上すべての第一級アルコール、即ち、n−および/ま
たはiso−アルキルおよび/またはシクロアルキルおよ
び/またはアリール基をもつているそして追加のヘテロ
原子が存在することのできるアルコール、を相当するカ
ルボン酸に酸化することができる。
例えば次のものを使用することができる:脂肪族アルコ
ール、例えば1−ペンタノール、2−メチル−1−ブタ
ノール、3−メチル−1−ブタノール、2,2−ジメチル
−1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−メチル−
1−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、1−
ヘプタノール、1−オクタノール、2−エチル−1−ヘ
キサノール、イソオクタノール、1−ノナノール、1−
デカノール、1−ウンデカノール、1−ドデカノール、
1−トリデカノール、1−テトラデカノール、1−ペン
タデカノール、1−ヘキサデカノール、1−ヘプタデカ
ノール、1−オクタデカノール、1−ノナデカノール、
1−エイコサノール、1−ドコサノール、1−テトラコ
サノール、1−ヘキサコサノール、1−オクタコサノー
ル;またはR=アルキル、シクロアルキルもしくはアリ
ールそして の一般式RO(CH2CH2O)nで示されるグリコールエーテ
ル、例えばブチルグリコール、ペンチルグリコール、ヘ
キシルグリコール、シクロヘキシルグリコール、2−エ
チルヘキシルグリコール、フエニルグリコール、o−se
c−ブチルフエニルグリコール、p−ノニルフエニルグ
リコール、ヘキシルジグリコール、2−エチルヘキシル
トリグリコール、フエニルポリグリコール。
特にアルコールを、水と可溶化剤との混合物中10ないし
50%の濃度の溶液の形で使用する。一般に、もつと低い
濃度であることは可能であるが、その結果反応生成物の
単離の費用が増加する。もつと高い濃度であることもで
きる;しかし、アルコール濃度が増加するにつれて反応
速度が徐々に減少する。
反応温度は一般に20℃から150℃までの間であり、後者
の温度を得るのには場合により過圧を使用しなければな
らない。35℃から95℃までの範囲が好ましい;なぜな
ら、そのとき特に高い選択性および反応性が得られるか
らである。
好ましい酸化剤は、純粋な酸素である;しかし、酸素と
不活性ガス例えば空気との混合物を使用することもでき
る。
適当な白金触媒は、市販の担持触媒、特に5ないし10重
量%の白金を含む活性炭である。
加圧は不可欠ではないが、反応速度は酸素分圧によつて
顕著に増加する。従つて、1barから10barまでの圧力範
囲(絶対圧力)が好ましい。もつと高い圧力、例えば10
0barでは、反応はもつと速く進む;しかしその場合、一
層高い反応速度の長所は、一層多い投資額によつて相殺
されうる。
過圧にしてまたは過圧にせずに液相で反応を行なうのに
適するすべての装置で、例えばかく拌タンクでまたは懸
濁触媒入バブル・カラムで、本発明による方法を実施す
ることができる;しかし、粒状触媒入固定床反応器を流
動相反応器として使用することもできる。
反応混合物は、既知の方法で後処理することができる。
適切な方法は蒸留であり、水および可溶化剤並びに反応
しなかつた出発物質は、一般的に最初に移行し、反応器
の中へ戻すことができる。純度の要求に応じてカルボン
酸を、直ちにまたは蒸留によつて精製した後に、更に使
用することができる、 例1: 200gのn−オクタン−1−オール、175gの水、550gのジ
グリコールジメチルエーテルおよび50gの市販触媒(活
性炭上の5%の白金)から成る混合物を満たした、外部
から加熱した垂直に配置したガラス管(直径:50mm、長
さ:800mm)の中へ、下方からガラスフリツトによつて25
(標準温度および標準圧力)/hの酸素を90℃の温度で
導入した。反応時間は20時間であつた。過した反応液
は19.7重量%のカプリル酸を含んでいた。蒸留による後
処理で水およびジグリコールジメチルエーテルの分離後
に、77.4%の収量に相当する171.4gのカプリル酸が得ら
れた。
比較例: 可溶化剤を同量の水に替える以外は、例1に記載したと
同様に行なつた。反応混合物は、0.1重量%以下のカプ
リル酸を含有していた。
例2: 200gの2−フエノキシエタノール、500gの水、300gのジ
グリコールジメチルエーテルおよび50gの触媒から成る
混合物を、例1に記載した条件で22時間80℃で酸素と反
応させた。過した反応液は、14.4重量%の2−フエノ
シキ酢酸を含有していた。
例3: 水255gおよびジグリコールジメチルエーテル545g中の20
0gのオルト−sec−ブチルフエノキシエタノールを、例
1に記載した条件で50gの触媒の存在下で23時間80℃で
酸素で酸化した。過した反応液中に16.3重量%のオル
ト−sec−ブチルフエノキシ酢酸が検出された: 例4: 200gのn−オクタン−1−オール、250gの水、550gのテ
トラエチレングリコール−メチル−tert.−ブチルエー
テルおよび40gの触媒から成る混合物を、例1に記載し
たと同様に25時間80℃で酸素で酸化した。過した反応
液は、18.3重量%のカプリル酸を含有していた。
例5: 200gの2−エチルヘキサノール、650gのジグリコールジ
メチルエーテル、150gの水および50gの触媒から成る混
合物を、例1と同様に14時間90℃で酸素と反応させた。
過した反応液は、18.3重量%の2−エチルヘキサン酸
を含有していた。
例6: 200gの2−エチルヘキシルグリコール、550gのジグリコ
ールジメチルエーテル、250gの水および50gの触媒を、
例1に記載したと同様に6時間80℃で酸素と反応させ
た: 過した反応液は、20.6重量%の2−エチルヘキソキシ
酢酸を含有していた。蒸留による後処理で水およびジグ
リコールジメチルエーテルほ分離後に、3m図barで115℃
の沸点を示す75.4%の純収率に相当する163gの純粋な2
−エチルヘキソキシ酢酸が得られた。
例7: (さまざまに枝分れしたノニル基を有する)異性体のp
−イソ−ノニルフエノキシエタノールの混合物200g、ト
リグリコールジメチルエーテル600g、水200gおよび触媒
50gを、例1と同様に11時間90℃で酸素と反応させた: 触媒の分離後に反応液は、19.2重量%の異性体のp−イ
ソ−ノニルフエノキシ酢酸を含有していた。
例8〜10: 35mlのジグリコールジメチルエーテルと、5mlのH2Oと、
2.5gの触媒(活性炭上の5%のPt)と、例えばオレフイ
ン混合物のヒドロホルミル化およびその次の水素添加に
よつて得られるような第一級ヒドロキシル基を有する同
じ炭素数のアルコールの異性体混合物10gとを満たし
た、外部から加熱した垂直に配置したガラス管(直径:2
5mm、長さ:200mm)の中へ、下方からガラスフリツトに
よって10(標準温度および標準圧力)/hの酸素を12時
間80℃で導入した。過した反応液は、表に載せた量の
カルボン酸異性体を含有していた: 例11: 10gの8−ヒドロキシメチルトリシクロ〔5・2・1・
2.6〕デカンを、例8〜10と同様に30gのジグリコール
ジメチルエーテル、10gの水および2.5gの触媒の存在下
で14時間80℃で酸素で処理した。過した反応液は、1
9.1重量%の8−カルボキシトリシクロ〔5.2.1.02.6
デカンを含有していた。
例12: n=3〜8の一般式 で示されるp−イソ−ノニルフエニルポリグリコールの
混合物10gを、例8〜11と同様に15gのジグコールジメチ
ルエーテル、25gの水および2.5gの触媒と一緒に10時間6
0℃で酸素と反応させた。過した反応液は、相当する
p−イソ−ノニルフエニルポリグリコール酸の混合物を
18.5重量%含有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B01J 23/42 C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水と可溶化剤との混合物中での酸素を用い
    る、水溶性に限りのある第一級アルコールの白金触媒酸
    化によつてカルボン酸を製造する方法において、可溶化
    剤として一般式 R1O(CH2CH2O)nR2 (式中nは1〜4であり、R1およびR2はそれぞれ炭素原
    子数1〜4個のアルキル基である) で示されるエーテルを使用することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】可溶化剤としてジエチレングリコールジメ
    チルエーテルまたはトリエチレングリコールジメチルエ
    ーテルを使用する、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】水/可溶化剤の比が0.1から100までの間で
    ある、特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法。
JP61141531A 1985-06-20 1986-06-19 カルボン酸の製法 Expired - Lifetime JPH072673B2 (ja)

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DE19853522032 DE3522032A1 (de) 1985-06-20 1985-06-20 Verfahren zur herstellung von carbonsaeuren
DE3522032.5 1985-06-20

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JPS61293948A JPS61293948A (ja) 1986-12-24
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