JPH06157395A - クロラニルの製造方法 - Google Patents

クロラニルの製造方法

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JPH06157395A
JPH06157395A JP33216692A JP33216692A JPH06157395A JP H06157395 A JPH06157395 A JP H06157395A JP 33216692 A JP33216692 A JP 33216692A JP 33216692 A JP33216692 A JP 33216692A JP H06157395 A JPH06157395 A JP H06157395A
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JP
Japan
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reaction
alcohol
chloranil
hydrochloric acid
chlorine
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Application number
JP33216692A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Tomita
恭一 冨田
Hideki Sugimoto
秀樹 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C46/00Preparation of quinones
    • C07C46/02Preparation of quinones by oxidation giving rise to quinoid structures
    • C07C46/06Preparation of quinones by oxidation giving rise to quinoid structures of at least one hydroxy group on a six-membered aromatic ring

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロラニルを高収率且つ高純度で得ることが
出来る製造方法を提案する。 【構成】 本発明は、パラアミノフェノ−ルをアルコ−
ル類−塩酸系混合溶媒中で塩素ガスにて塩素化すること
によりクロラニルを製造する方法を提案するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維品用染料、顔料、
農薬、医薬及び光学材料等の中間体或いはクロラニル電
極や潤滑材用添加材などとして有用なクロラニル、即ち
テトラクロル−1、4−ベンゾキノンを工業的に高収率
且つ高純度に製造出来る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クロラニルの製造方法には、従来提案さ
れているものとして、原料としてフェノ−ルやアニリン
を使用する方法(USP2,422,229),キノン
やハイドロキノンを使用する方法(特開昭62−993
39号)並びにパラアミノフェノ−ルを使用する方法な
どがあるが、本発明はパラアミノフェノ−ルを使用する
方法に属するものである。パラアミノフェノ−ルを使用
する方法は、一般的に温和な条件で反応が進行する上
に、副生する塩化水素を再利用出来る優れた方法とされ
ている。その具体的な反応系として、使用する反応溶媒
によって数種の方法が提案されている。即ち、溶媒とし
て塩酸を使用する方法が、特公昭27−3770号公報
に開示されているが、粘性の高いケ−キ状の反応中間体
が生成し、反応中の攪拌効率が低下し、そのために最終
反応率が余り良好なものでなかった。なお、この場合に
生成するクロラニルは微粉末状になっており、溶媒が余
計に必要になり生産効率上好ましくない。また、溶媒と
して硫酸や硝酸を使用する方法が、特公昭28−602
9号公報に開示されているが、反応後の精製処理や排水
処理に於いて問題がある。更に、酢酸−塩酸混合溶媒を
使用する方法が、特開平4−69353号公報に開示さ
れているが、刺激臭からの作業環境上や排水処理上等の
面から必ずしも良い方法とは言えない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、反応途上に
於いて粘性の高いケ−キ状の反応中間体が生成して反応
操作が困難になることを適当な反応溶媒を選定すること
によって防止可能であり、且つ排水処理上の問題点も少
ない方法を提案しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意努力を重ねた結果、パラアミノフ
ェノ−ルを気体状塩素で反応する際に、使用する溶媒と
してアルコ−ル類−塩酸系混合溶媒を使用することによ
ってその目的を達成し得ることを見出したものである。
即ち、本発明は、パラアミノフェノ−ルをROH(式中
Rは、炭素数1乃至4までの低級アルキル基を示す。)
で表されるアルコ−ル類−塩酸系混合溶媒中で塩素ガス
によって塩素化することを特徴とするクロラニルの製造
方法であり、更には、好ましくは、反応開始時に於ける
アルコ−ル類−塩酸系混合溶媒の組成を、アルコ−ル類
が90乃至10重量%、塩化水素が10重量%以上並び
に残部が水とするものである。本発明は、出発原料とし
てパラアミノフェノ−ルを用いるが、それは高純度のも
の程好ましいが、実用的には純度99重量%以上であれ
ばよい。本発明では、アルコ−ル類−塩酸系混合溶媒が
使用されるが、そこで使用されるアルコ−ル類は、RO
H(式中Rは、炭素数1乃至4までの低級アルキル基を
示す。)で表されるアルコ−ル類であり、沸点が60℃
以上であり、反応温度に於いて、パラアミノフェノ−ル
及びクロラニルに対してある程度の溶解度を持つものが
適用される。それらの具体例としては、メチルアルコ−
ル、エチルアルコ−ル、n−プロピルアルコ−ル、2−
プロピルアルコ−ル、n−ブチルアルコ−ル、2−ブチ
ルアルコ−ル等が列挙され、これらの中、通常は1種が
単独で使用されるが、所望によって、それらの2種以上
を混合して適用しても良い。その適用濃度は、反応開始
時に於いて、10乃至90重量%、より好ましくは30
乃至80重量%の範囲とされる。この場合、10重量%
未満だと、粘性のあるケ−キ状反応中間体が生成し、反
応時の攪拌効率を著しく低下させ、そのために反応時間
が増大するので好ましくない。一方、90重量%を越え
る濃度とした場合、アルコ−ル自体の塩素化も発生する
ようになり、収率や純度の面で悪化するので好ましくな
い。
【0005】一方、アルコ−ル類−塩酸系混合溶媒中の
塩化水素の初期濃度は、10重量%以上で飽和濃度以下
とするのが好ましい。即ち、反応の進行に伴い塩化水素
が副生するため、終には飽和塩酸に至るので必ずしも高
濃度とする必要なく、パラアミノフェノ−ル中のアミノ
基を不活性化するために必要な量として、反応初期に於
いて10重量%以上とするのが好ましく、特には15乃
至20重量%とするのが好適である。また、残部の水
は、酸素供給源及び副生塩化アンモニウムや塩化水素の
溶解剤として作用する。これらの混合溶媒の使用量は、
原料パラアミノフェノ−ル1kgに対して20乃至40
リットルの範囲とされ、溶媒中のアルコ−ル濃度が高い
程少なくすることが出来る。この場合、20リットル未
満では反応中間体の溶解力が不足し、反応効率が悪化す
るので望ましくない。しかし、40リットルを越える
と、反応速度が遅く反応に長時間を要することになり好
ましくない。本発明に於いて、塩素化剤として塩素ガス
又は液化塩素を適用し得るが、塩素ガスを使用するのが
実用的であり、化学量論的必要量の当量乃至2.5倍量
とされる。塩素ガスは、容器内を塩素雰囲気とし且つ塩
素を飽和濃度まで吸収させるため反応温度への昇温過程
に於いて供給され、反応温度を60乃至80℃とすると
き、供給時間が5時間以内となるような供給速度とさ
れ、上述の全体供給量とされる。本発明での反応温度は
60乃至80℃が適当で、60℃未満では反応速度が遅
くて工業的でなく、80℃を越えるとパラアミノフェノ
−ルの分解やアルコ−ル類の塩素化が発生するようにな
り好ましくなく、特には65乃至75℃の範囲とするの
が望ましい。
【0006】本発明の製造過程に於いて、反応初期には
反応液が赤紫色から灰白色又はクリ−ム色に変化し、ク
ロラニルの生成と共に、鮮やかな黄色の結晶の析出が見
られるようになる。そして、生成結晶の嵩比重は、使用
するアルコ−ルの種類によって変化し、エチルアルコ−
ルでは0.19g/cm3 、n−プロピルアルコ−ルでは
0.25g/cm3 、2−プロピルアルコ−ルでは0.3
3g/cm3 、n−ブチルアルコ−ル0.26g/cm3
2−ブチルアルコ−ル0.47g/cm3 となった。これ
は、溶媒による親水性の違いによって中間生成物の溶解
度が変化し、結晶粒に影響を与えることに起因するもの
と推察される。なお、所望によって反応に際して、例え
ば、酸化セリウム等の固体触媒をパラアミノフェノ−ル
1モル当たり0.5乃至5g程度使用してもよく、ま
た、反応終点は、反応済スラリ−の鮮明な黄色化を目安
として、ガスクロマトグラフィ−分析法にて確認するの
が望ましい。反応終了後は、反応液を室温に冷却した後
に結晶を濾過し、水及び水−アルコ−ル混合溶媒、例え
ば、メチルアルコ−ル、エチルアルコ−ル、n−プロピ
ルアルコ−ル、2−プロピルアルコ−ル、n−ブチルア
ルコ−ル及び2−ブチルアルコ−ル等を10乃至90容
量%含有する水−アルコ−ル混合溶媒で洗浄後乾燥する
ことによって精製し、高純度のクロラニルの黄色結晶を
得ることが出来る。この場合、水洗によって副生塩化ア
ンモニウムが洗浄除去され、水−アルコ−ル混合溶媒で
の洗浄によって副生塩化アンモニウム及び反応中間体な
どの有機不純物が除去される。一方、反応濾過液の方は
イオン交換等の処理を行うことによって、副生塩化アン
モニウムを除去することによって、反応溶媒として繰り
返して使用することが可能である。
【0007】
【作用】本発明は、上述のように溶媒としてアルコ−ル
類−塩酸−水系混合溶媒を使用することによって、生成
した反応中間体の溶媒への部分的溶解性のため、ケ−キ
状になるのが防止され、クロラニルの生成速度を向上さ
せることが出来るものと推察される。即ち、低級アルキ
ル基から成るアルコ−ル類を適用するときには、溶媒間
に於いては塩素ガスがアルコ−ル類よりも水の方と反応
する為に、アルコ−ル自体の塩素化の発生を抑制しつ
つ、パラアミノフェノ−ルの核塩素化が進み、その反応
中間体が溶解した状態で反応が進行すると共に、最終目
的物のクロラニルが析出するので反応全体が円滑に進行
するものと推察される。
【0008】
【実施例】以下に実施例、比較例により本願発明を具体
的に説明するが、本発明はここで開示される態様に限定
されるものではない。 (1)実施例1 羽根付中央攪拌機、冷却器、温度計及び塩素導入管を備
えた4つ口フラスコ内に、36重量%塩酸100ml
(1.19モル)、メチルアルコ−ル100ml、パラ
アミノフェノ−ル6.7g(0.0618モル)を投入
した。この反応原料を70℃に加熱後、塩素ガス(0.
10モル/hr)を5時間吹き込み、塩素化反応を行っ
た。室温まで冷却した後、ガラスフィルタ−で反応生成
物を濾過分離し、50mlの純水で3回リパルプ洗浄し
た。得られた結晶を60℃雰囲気の乾燥器で12時間乾
燥した後、更に減圧容器(五酸化二リンの存在下)中で
6時間放置して乾燥させた。以上によって得られた1
2.7gの黄色結晶は、ガスクロマトグラフィ−分析の
結果、クロラニル97.9重量%で収率81.9%であ
った。 (2)実施例2 実施例1に於いて、溶媒をエタノ−ルに代えた以外は全
て同一反応条件として反応一連処理を行った。得られた
黄色結晶は14.5gで、ガスクロマトグラフィ−分析
の結果、クロラニル99.3重量%で収率95.4%で
あった。 (3)実施例3 実施例1に於いて、溶媒をn−プロピルアルコ−ルに代
えた以外は全て同一反応条件として反応一連処理を行っ
た。得られた黄色結晶は14.4gで、ガスクロマトグ
ラフィ−分析の結果、クロラニル99.6重量%で収率
94.7%であった。 (4)実施例4 実施例1に於いて、溶媒を2−プロピルアルコ−ルに代
えた以外は全て同一反応条件として反応一連処理を行っ
た。得られた黄色結晶は14.4gで、ガスクロマトグ
ラフィ−分析の結果、クロラニル99.0重量%で収率
94.7%であった。 (5)実施例5 実施例1に於いて、溶媒をn−ブチルアルコ−ルに代え
た以外は全て同一反応条件として反応一連処理を行っ
た。得られた黄色結晶は14.4gで、ガスクロマトグ
ラフィ−分析の結果、クロラニル99.5重量%で収率
94.7%であった。 (6)実施例6 実施例1に於いて、溶媒を2−ブチルアルコ−ルに代え
た以外は全て同一反応条件として反応一連処理を行っ
た。得られた黄色結晶は13.4gで、ガスクロマトグ
ラフィ−分析の結果、クロラニル99.9重量%で収率
88.1%であった。
【0009】(7)実施例7 羽根付中央攪拌機、冷却器、温度計及び塩素導入管を備
えた4つ口フラスコ内に、36重量%塩酸100ml
(1.19モル)、n−ブチルアルコ−ル100ml、
パラアミノフェノ−ル6.7g(0.0618モル)を
投入した。この反応原料を100℃に加熱後、塩素ガス
(0.10モル/hr)を5時間吹き込み、塩素化反応
を行った。室温まで冷却した後、ガラスフィルタ−で反
応生成物を濾過分離し、50mlの純水で3回リパルプ
洗浄した。得られた結晶を60℃雰囲気の乾燥器で12
時間乾燥した後、更に減圧容器(五酸化二リンの存在
下)中で6時間放置して乾燥させた。以上によって得ら
れた14.3gの黄色結晶は、ガスクロマトグラフィ−
分析の結果、クロラニル97.0重量%で収率91.2
%であった。 (8)実施例8 実施例7に於いて、反応温度を50℃に代えた以外は、
全て同一反応条件にて反応一連処理を行った。得られた
黄色は14.4gで、ガスクロマトグラフィ−分析の結
果、クロラニル95.5重量%で収率90.5%であっ
た。 (9)実施例9 実施例7に於いて、反応温度を20℃に代えた以外は、
全て同一反応条件にて反応一連処理を行った。得られた
黄色は14.0gで、ガスクロマトグラフィ−分析の結
果、クロラニル76.5重量%で収率70.4%であっ
た。
【0010】(10)実施例10 羽根付中央攪拌機、冷却器、温度計及び塩素導入管を備
えた4つ口フラスコ内に、36重量%塩酸20ml
(0.24モル)、エチルアルコ−ル180ml、パラ
アミノフェノ−ル6.7g(0.0618モル)を投入
した。この反応原料を70℃に加熱後、塩素ガス(0.
10モル/hr)を10時間吹き込み、塩素化反応を行
った。室温まで冷却した後、ガラスフィルタ−で反応生
成物を濾過分離し、50mlの純水で3回リパルプ洗浄
した。得られた結晶を60℃雰囲気の乾燥器で12時間
乾燥した後、更に減圧容器(五酸化二リンの存在下)中
で6時間放置して乾燥させた。得られた10.9gの黄
色結晶は、ガスクロマトグラフィ−分析の結果、クロラ
ニル93.3重量%で収率71.7%であった。 (11)実施例11 羽根付中央攪拌機、冷却器、温度計及び塩素導入管を備
えた4つ口フラスコ内に、36重量%塩酸180ml
(2.14モル)、エチルアルコ−ル20ml、パラア
ミノフェノ−ル6.7g(0.0618モル)を投入し
た。この反応原料を70℃に加熱後、塩素ガス(0.1
0モル/hr)を10時間吹き込み、塩素化反応を行っ
た。室温まで冷却した後、ガラスフィルタ−で反応生成
物を濾過分離し、50mlの純水で3回リパルプ洗浄し
た。得られた結晶を60℃雰囲気の乾燥器で12時間乾
燥した後、更に減圧容器(五酸化二リンの存在下)中で
6時間放置して乾燥させた。得られた14.1gの黄色
結晶は、ガスクロマトグラフィ−分析の結果、クロラニ
ル94.8重量%で収率92.7%であった。
【0011】(12)比較例1 羽根付中央攪拌機、冷却器、温度計及び塩素導入管を備
えた4つ口フラスコ内に、36重量%塩酸150ml
(1.19モル)、パラアミノフェノ−ル6.7g
(0.0618モル)を投入した。この反応原料を70
℃に加熱後、塩素ガス(0.10モル/hr)を10時
間吹き込み、塩素化反応を行った。室温まで冷却した
後、ガラスフィルタ−で反応生成物を濾過分離し、50
mlの純水で3回リパルプ洗浄した。得られた結晶を6
0℃雰囲気の乾燥器で12時間乾燥した後、更に減圧容
器(五酸化二リンの存在下)中で6時間放置して乾燥さ
せた。得られた14.0gの黄色結晶は、ガスクロマト
グラフィ−分析の結果、クロラニル88.2重量%で収
率81.2%であった。 (13)比較例2 羽根付中央攪拌機、冷却器、温度計及び塩素導入管を備
えた4つ口フラスコ内に、酢酸120g、36重量%塩
酸80g(0.79モル)、パラアミノフェノ−ル2
0.0g(0.183モル)を投入した。この反応原料
を加熱し60℃付近から塩素ガスを0.24モル/hr
の割合で供給を開始した。その後103℃(還流温度)
に達した時点で塩素ガスの供給を0.24モル/hrの
割合として7時間反応を継続した。室温まで冷却した
後、ガラスフィルタ−で反応生成物を濾過分離し、50
mlの純水で3回リパルプ洗浄した。得られた結晶を6
0℃雰囲気の乾燥器で12時間乾燥した後、更に減圧容
器(五酸化二リンの存在下)中で6時間放置して乾燥さ
せた。黄色結晶が41.2g得られたが、ガスクロマト
グラフィ−分析の結果、クロラニル99.0重量%で収
率91.5%であった。
【0012】
【発明の効果】本発明は、アルコ−ル類−塩酸系混合溶
媒を用いて反応することによって、以下の効果が発揮さ
れる工業的に極めて有効なものである。 1)反応過程が液相で行われるために、良好な反応速度
が確保されるので高い反応率が達成される。 2)アルコ−ル類の濃度を10乃至90重量%とするこ
とによって、粘性のあるケ−キ状物質の生成が抑制さ
れ、反応時の攪拌効率が低下することなく円滑に反応が
進行する。 3)反応温度を60乃至80℃に制御するときには、ア
ルコ−ル類の塩素化の進行も抑えられて、良好な純度の
ものが得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラアミノフェノ−ルをROH(式中R
    は、炭素数1乃至4までの低級アルキル基を示す。)で
    表されるアルコ−ル類−塩酸系混合溶媒中で塩素ガスに
    よって塩素化することを特徴とするクロラニルの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 反応開始時に於けるアルコ−ル類−塩酸
    系混合溶媒の組成が、アルコ−ル類が90乃至10重量
    %、塩化水素が10重量%以上並びに残部が水であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載するクロラニルの製造方
    法。
JP33216692A 1992-11-19 1992-11-19 クロラニルの製造方法 Pending JPH06157395A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106966882A (zh) * 2017-03-28 2017-07-21 许克宇 一种四氯苯醌的制备方法

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