JPH0726665B2 - 流体封入型ブッシュ - Google Patents

流体封入型ブッシュ

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JPH0726665B2
JPH0726665B2 JP1269440A JP26944089A JPH0726665B2 JP H0726665 B2 JPH0726665 B2 JP H0726665B2 JP 1269440 A JP1269440 A JP 1269440A JP 26944089 A JP26944089 A JP 26944089A JP H0726665 B2 JPH0726665 B2 JP H0726665B2
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JP
Japan
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inner cylinder
outer cylinder
fluid
resistance
cavity
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JP1269440A
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義也 藤原
憲雄 依田
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車のサスペンションやエンジンマウント
等に用いられる防振ブッシュとりわけ内部にシリコンオ
イル等の流体が封入された流体封入型ブッシュに関す
る。
従来の技術 この種の流体封入型ブッシユとしては例えば特開昭63−
149442号公報に開示されているものがある。これは第3
図および第4図に示すように内筒21と外筒22との間に介
装した防振ゴム体23の内部に空洞部24を形成し、外筒22
に予め形成した流体注入孔25から空洞部24内にシリコン
オイル等の流体26を充填した上、流体注入孔25をシール
ド式のブラインドリベット27にて閉塞したものである。
そして、内筒21と外筒22とが第3図の上下方向に相対的
に変位すると、流体26が充満した空洞部24内で内筒21と
一体の抵抗板28が移動するため、この抵抗板28によって
二つに仕切られたかたちとなっていた空洞部24内の流体
26が、抵抗板28の周囲を通って互いに移動しようとし、
その際に減衰力が生じるのである。また、内筒21と外筒
22との間の過度の相対変位はストッパ部29が外筒22の内
周面に当接することによって阻止される。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来の構造においては、かしめられたあと
のブラインドリベット27が外筒22から空洞部24内に比較
的大きく突出しているため、例えば内筒21と外筒22との
間に円周方向のねじりトルクが加わると抵抗板28または
ストッパ部29とブラインドリベット27とが干渉するおそ
れがあり、これにより流体注入孔25を閉塞しているブラ
インドリベット27が変形して、液漏れ等を招くこととな
って好ましくない。
これは、第3図に示すように、抵抗板28とストッパ部29
とが断面略十字状のものとして一体に形成されているこ
とにより空洞部24内を略四等分していることから、その
四等分された周長の範囲内、すなわち外筒22の内周のう
ち抵抗板28の一端部からそれと隣合うストッパ部29の一
端部までの周長の範囲内に、ブラインドリベット27で閉
塞されることになる流体注入孔25の位置を設定しなけれ
ばならないためである。
そして、上記のブラインドリベット27における干渉を回
避しようとすると、抵抗板28やストッパ部29の形状およ
び大きさが著しく制約されることになる。この傾向はブ
ッシユの外径が小さくなるほど顕著となり、設計自由度
の拡大化の上で問題を残している。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、設計自由度の拡大化を図りな
がら、空洞部内に配置される部材とブラインドリベット
等の栓体との干渉を防止した構造を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段 本発明の流体封入型ブッシユにおいては、内筒と外筒と
の間に介装されたゴム体の内部に形成された空洞部と、
内筒に、該内筒の軸心と直交する荷重入力方向に対し所
定角度傾斜して一体に取り付けられ、上記空洞部内に突
出して空洞部内を直径方向に略二分する規制板と、規制
板の両端部の周方向一端部であって且つ内筒の軸心を対
称中心とした点対称位置に円周方向に向けてそれぞれ突
出形成された抵抗突起部とを備えてなり、外筒に予め形
成した流体注入孔から空洞部に流体を充填した上、流体
注入孔を前記空洞部内に突出する栓体にて閉塞した構造
としている。
上記の規制板は従来構造のストッパ部に相当し、また抵
抗突起部は同じく従来構造の抵抗板に相当する。
作用 この構造によると、減衰力発生のしくみは基本的に従来
と同じであるが、抵抗突起部の配置を、規制板の両端部
の周方向一端部であって且つ内筒の軸心を対称中心とし
た点対称の配置としたことによって、外筒の内周のうち
規制板の一端部からそれに隣合う他端部側の抵抗突起部
までの周長を大きくすることができるから、その周長の
範囲内にブラインドリベット等の栓体を設けても、栓体
と規制板または抵抗突起部とが干渉しない領域が大幅に
拡大される。その結果、内筒または外筒に加わるねじり
入力に対してかなり大きな角度まで許容できるようにな
る。
実施例 第1図および第2図は本発明の一実施例を示す図で、例
えば自動車のテンションロッド用防振ブッシュとして用
いられるものの例を示している。
同図において1は金属製の内筒、2は同じく金属製の外
筒、3は内筒1と外筒2との間に介装された防振ゴム体
であって、この防振ゴム体3は、内周側が上記内筒1の
表面に加硫接着されているとともに、外周側の両端部に
それぞれ短円筒状の内板4,4が加硫接着されており、か
つこの内板4,4に挟まれた中央部分に空洞部5が全周に
わたって環状に形成されている。
一方、上記外筒2には上記空洞部5に一致する幅の一対
の凹部6が互いに対向するように形成されており、この
外筒2内に比較的密に嵌合した内板4,4は、外筒2の両
端部7をかしめることによって上記凹部6との間で堅固
に固定されている。なお、上記内板4と凹部6の間に
は、防振ゴム体3の全周にわたって突設されたシール突
起8が介在しており、このシール突起8によって空洞部
5の確実なシールを行っている。そして、このようにし
て密閉状態とされた空洞部5内には、シリコンオイルあ
るいは水等の流体9が密に封入されている。
10,10は、一方が流体9の充填口、他方が空気穴となる
流体注入孔であり、この流体注入孔10,10は外筒2の凹
部6中央に開口形成されており、流体の充填作業後それ
ぞれ栓体としてのブラインドリベット11によって閉塞さ
れている。この流体注入孔10,10の閉塞にあたってはブ
ラインドリベット11に代えてタッピンねじを用いてもよ
い。
また、内筒1には、加振方向すなわち内筒1の軸心と直
交する荷重入力方向Fに対し所定角度傾斜した規制板12
が一体に形成されている。この規制板12は内筒1と外筒
2との間における荷重入力方向の過度の相対変位を阻止
する役目をするもので、内部には内筒1と一体の金属製
の補強金具13が埋設されているとともに、空洞部5内に
突出してこの空洞部5内を直径方向にほぼ左右半分ずつ
に仕切っている。
規制板12の上下両端部における周方向一端部にはその円
周方向に向けてゴム製の抵抗突起部14がそれぞれ一体に
突出形成されており、これらの抵抗突起部14の配置は内
筒1の軸心を対称中心とした点対称の配置となってい
る。なお、上記の規制板12および抵抗突起部14は、防振
ゴム体3の成形時に同時に成形される。また、外筒2の
内周にはゴム製のライナー15が貼着されている。
このように構成された流体封入型ブッシュにおいては、
内筒1と外筒2とが第1図の上下方向に相対的に変位す
ると、規制板12および抵抗突起部14によって左右に仕切
られた空洞部5内の流体9が規制板12および抵抗突起部
14の移動に伴いそれらの周囲の間隙16を通して互いに移
動しようとし、その際に減衰力が生じることになる。
同時に、内筒1と外筒2との間の上下方向の過度の相対
変位は、規制板12の上端面あるいは下端面が外筒2の内
周面のライナー15に当接することによって阻止される。
また、第1図の内筒1または外筒2に回転方向のねじり
トルクが加わったとしても、従来の構造と比べて規制板
12または抵抗突起部14とブラインドリベット11とが干渉
しない領域が拡大されているので、かなり大きな角度ま
でブラインドリベット11との干渉を招くことなくねじり
トルクを許容することができる。
すなわち、空洞部5の内部を規制板12で直径方向に略二
分するようにして、外筒2の内周のうち規制板12の一端
部からそれに隣合う他端部側の抵抗突起部14までの周長
を従来のものより大きく確保するとともに、その周長の
ほぼ中間部にブラインドリベット11で閉塞されることに
なる流体注入孔10を設定しているため、内筒1と外筒2
との相対回転方向においてブラインドリベット11と規制
板12の端部または抵抗突起部14とが干渉しない領域が大
幅に拡大されて、従来のものより大きな角度までブライ
ンドリベット11との干渉を招くことなく内筒1また外筒
2に加わるねじりトルクを許容することができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、空洞部内に突出して空洞
部内を直径方向に二分する規制板の両端部の周方向一端
部に円周方向に向けて抵抗突起部を突出形成し、この抵
抗突起部の配置を、内筒の軸心を対称中心とした点対称
配置としたことにより、規制板または抵抗突起部と栓体
とが干渉しない領域が従来と比べて大幅に拡大されるの
で、栓体との干渉を招くことなく内筒または外筒に加わ
るねじりトルクをかなり大きな角度まで許容することが
できる。
加えて、上記のような不干渉領域の拡大化によって規制
板あるいは抵抗突起部の形状および大きさの制約が緩和
されて設計自由度を大きく確保できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図で第2図はI−I線
に沿う断面図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面
図、第3図は従来の流体封入型ブッシユの一例を示す断
面図、第4図は第3図のIV−IV線に沿う断面図である。 1……内筒、2……外筒、3……防振ゴム体、5……空
洞部、9……流体、10……流体注入孔、11……栓体とし
てのブラインドリベット、12……規制板、14……抵抗突
起部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒と外筒との間に介装されたゴム体の内
    部に形成された空洞部と、 内筒に、該内筒の軸心と直交する荷重入力方向に対し所
    定角度傾斜して一体に取り付けられ、上記空洞部内に突
    出して空洞部内を直径方向に略二分する規制板と、 規制板の両端部の周方向一端部であって且つ内筒の軸心
    を対称中心とした点対称位置に円周方向に向けてそれぞ
    れ突出形成された抵抗突起部とを備えてなり、 外筒に予め形成した流体注入孔から空洞部に流体を充填
    した上、流体注入孔を前記空洞部内に突出する栓体にて
    閉塞してなる流体封入型ブッシユ。
JP1269440A 1989-10-17 1989-10-17 流体封入型ブッシュ Expired - Fee Related JPH0726665B2 (ja)

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JP6914765B2 (ja) * 2017-07-26 2021-08-04 倉敷化工株式会社 防振マウント

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JPS6474335A (en) * 1987-09-16 1989-03-20 Tokai Rubber Ind Ltd Viscous fluid enclosure type vibration proof bush

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