JPH0626759Y2 - 液封入防振マウント - Google Patents

液封入防振マウント

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JPH0626759Y2
JPH0626759Y2 JP2083388U JP2083388U JPH0626759Y2 JP H0626759 Y2 JPH0626759 Y2 JP H0626759Y2 JP 2083388 U JP2083388 U JP 2083388U JP 2083388 U JP2083388 U JP 2083388U JP H0626759 Y2 JPH0626759 Y2 JP H0626759Y2
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JP
Japan
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vibration
liquid
partition
partition wall
wall
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JP2083388U
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JPH01124442U (ja
Inventor
茂樹 竹尾
達雄 鈴木
善治 中島
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両のボデーマウント等に使用される液封入防
振マウントに関する。
[従来の技術] 車両のボデーマウント等においては、従来、同心状に配
した内外筒間に防振ゴム体を設けたものが多用されてお
り、その一例は例えば特開昭62−67340号公報に
開示されている。
ところで、上記構造では、入力振動の周波数が高くなる
につれて防振ゴム体のバネ定数が上昇し、高周波領域に
おける防振性能の低下が懸念されていた。
そこで、上記防振ゴム体内に液を封入した密閉空間を形
成し、これらを内筒の中間部外周に設けた隔壁により区
画して一対の液室となし、上記隔壁の外周と外筒内周の
小間隙を上記両液室を連通する絞り流路となしたものが
提案されている。
この装置では、低周波大振幅振動に対して密封液が上記
絞り流路を高抵抗で流通することにより大きな減衰作用
を発揮するとともに、防振ゴム体の動バネ定数を比較的
小さくできることから高周波の小振幅振動の吸収低減も
可能である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記提案の装置によっても400Hz以
上の高周波域では動バネ定数の上昇が大きく、振動吸収
が良好になされないという課題があった。
本考案はかかる課題を解決するもので、低周波振動の減
衰を効果的になすとともに高周波振動の吸収低減をも良
好になす液封入防振装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の液封入防振マウントの構成を図で説明すると、
同心状に配した内筒1と外筒2との間に防振ゴム体3を
設け、該防振ゴム体3を少なくとも、上記内筒1と外筒
2との間の空間を両筒端部で閉鎖して密閉空間となす所
定厚の端壁31A,31Bにより構成して、密閉空間内
に液を封入し、上記内筒1にはその軸方向中間位置に上
記外筒2の内周よりも小径の隔壁4を一体に設けて、上
記隔壁4の外周と外筒2内周間を自由に密封液が流通で
きる流路Dとなし、上記隔壁4の外周部両面にそれぞれ
仕切壁5A、5Bを立設して各仕切壁5A、5Bの弾性
変形可能な先端を、軸方向で上記密閉空間を区画形成す
る各端壁31A、31Bにそれぞれ小間隙F1、F2で
対向せしめて、上記各仕切壁5A、5B、端壁31A、
31Bおよび隔壁4で囲まれた一対の液室A、Bを形成
してある。
なお、上記仕切壁5A、5Bを、上記各端壁31A、3
1Bにそれぞれ立設して、その先端を上記隔壁4の外周
部両面に小間隙で対向せしめる構成も採用できる。
[作用、効果] 低周波の大振幅振動入力時には内筒と外筒は軸方向へ大
きく相対移動し、これに伴って液室A、Bは互いに相補
的に拡大収縮する。しかして、収縮した一方の液室より
密封液が仕切壁先端を押し拡げて間隙より流出し、流路
を経て、他方の液室へ仕切壁先端を押し拡げて間隙より
流入する。
上記間隙を流通する際に密封流体が受ける抵抗により大
振幅振動は速やかに減衰低減せしめられる。
高周波小振幅振動入力時には内外筒の相対移動は小さ
い。しかして、各液室の変形は小さく、その内圧変化は
僅かであるとともに、各仕切壁の先端が上記内圧を吸収
するように変形することにより、小振幅振動は速やかに
吸収低減せしめられる。
[実施例] 第1図および第2図に本考案の一実施例を示す。ここ
で、第1図は防振マウントの半断面側面図であり、第2
図は第1図のII−II線に沿う横断面図である。
図において、円形の外筒2内には円柱状の防振ゴム体3
が嵌入固定してあり、該防振ゴム体3は筒端部に所定厚
の端壁31A,31Bを残して中間部の全周が凹所とな
っていて、外筒2内に固定された図示の状態で上記凹所
は両端壁31A,31Bと外筒2により閉鎖されて密閉
空間を形成し、エチレングリコール等の液が封入されて
いる。
上記防振ゴム体3には中心に内筒1が貫通埋設してあ
り、その中央外周には円形隔壁4が固定してあって上記
密閉空間内に露出している。上記隔壁4の外周は外筒2
内周と間隔をおいて対向し、密封液が自由に流通する流
路Dを形成している。上記隔壁4の材質は振動入力によ
る防振ゴム体変形時に撓むことのないものであれば良
く、鉄、アルミニウム、プラスチック等が使用できる。
上記隔壁4には外周部の上下面に全周に亙ってゴム材よ
りなる仕切壁5A、5Bがそれぞれ形成され、これら仕
切壁5A、5Bは内筒1と同心で、それぞれ上方および
下方へ拡開する円形容器状をなしている。上記各仕切壁
5A、5Bは基部より漸次肉厚が薄くなって先端51は
外方へ屈曲するリップ状となっている。
上記各仕切壁5A、5Bの先端51は防振ゴム体3の上
下の端壁31A、31B近くへ延び、上記隔壁4を挟ん
で上下位置に、上記各仕切壁5A、5Bおよび端壁31
A、31Bに囲まれてそれぞれ液室A、Bが形成されて
いる。
上記仕切壁先端51が対向する上記各端壁31A、31
Bには、上記先端51近くの内方位置に仕切壁5A、5
Bと同心リング状の突壁32が形成してあり、突壁32
の先端は上記仕切壁先端51に沿ってそれぞれこれらと
小間隙F1、F2を成している。
なお、上記仕切壁先端51は隔壁4外周よりも内方に位
置せしめてある。
上記構造の液封入防振マウントにおいて、クランキング
やしゃくり等の低周波大振幅振動が入力すると、内筒1
と外筒2は図の上下方向へ大きく相対移動し、例えば、
内筒1が下方へ移動すると液室Aは拡張変形してその内
圧が低下し、一方、液室Bは縮小変形してその内圧が上
昇する。
しかして、内圧の高い液室Bより、仕切壁5Bの先端5
1と突壁32の間の小間隙F2を押し拡げるようにして
密封液が流出し、流出した密封液は流路Dを経て、仕切
壁5Aの先端51と突壁32の間の小間隙F1を押し拡
げるようにして内圧の低い液室Aへ流入する。密封液に
は上記各小間隙F1、F2流通時に大きな抵抗が作用
し、装置の減衰係数Cが増大して、振動は速やかに抑制
される。
低周波域での本考案マウントの減衰係数Cを第3図線x
で示す。線yは液を封入せず防振ゴム体のみを有する従
来の防振マウントの減衰特性である。図より知られる如
く、本考案のマウントは低周波域で大きな減衰係数を維
持している。
車両走行時に入力するロードノイズ等の高周波小振幅振
動に対しては、上記各液室A、Bの変形量は小さい。し
かして、この場合の液室内圧の変化は小さく、各仕切壁
5A、5Bのリップ状先端51の変形により上記内圧変
化は低減されて、マウントの動バネ定数Kdは十分に低
いものとなり、振動の良好な吸収がなされる。
高周波域での本考案マウントの動バネ定数を第4図線x
で示す。線yは隔壁外周と外筒内周間を小間隙のオリフ
ィス流路とした従来マウントの特性である。図より知ら
れる如く、本考案のマウントはこの領域の一部で防振ゴ
ム体の共振により高いバネ定数を示すものの、残る大部
分の領域で十分にそのバネ定数は低い。しかして、問題
となる振動周波数が上記一部の領域と重ならないように
防振ゴム体の設計値を設定することにより、高周波振動
の良好な吸収低減が可能となる。
本実施例においては、仕切壁5A、5B先端51に沿う
突壁32を設けたから、内筒1が上下方向に移動しても
これらの間の間隙F1、F2の大きさはそれ程変動せ
ず、したがって、常に良好な振動減衰性能が得られる。
また、考案者等の実験によれば、仕切壁5A、5Bの先
端51は、図示の如く、隔壁4外周より内方に位置せし
めた方が高周波振動をより効果的に吸収することができ
る。
なお、仕切壁を防振ゴム体の端壁より隔壁外周部に向け
て設けてももちろん良い。この場合には、突壁は隔壁に
設ける。
第5図および第6図には本考案の他の実施例を示す。
図において、隔壁4の周面内には絞り流路41が設けて
あり、該流路41は上記内筒1と同心状にほぼ全周に亙
って形成されて、その一端開口411は液室Aに臨むと
ともに他端開口412は液室Bに臨んでいる。
かかる構造によれば、より大きな低周波大振幅が入力し
て内筒1と外筒2の相対位置が大きくずれ、もはや仕切
壁5A、5Bの先端51と突壁32の間に間隙が生じな
くなった場合にも、上記絞り流路4を経て上記両液室
A、B間に密封液が流通して効果的な振動減衰を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示し、第1図
は本考案の防振マウントの半断面側面図、第2図はその
横断面図で、第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は
低周波域における本考案マウントの減衰係数の特性図、
第4図は高周波域における本考案マイントの動バネ定数
の特性図、第5図および第6図は本考案の他の実施例を
示し、第5図は防振マウントの半断面側面図、第6図は
その横断面図で、第5図のVI−VI線に沿う断面図であ
る。 1……内筒 2……外筒 3……防振ゴム体 31A、31B……端壁 32……突壁 4……隔壁 41……絞り流路 5A、5B……仕切壁 51……先端 D……流路 F1、F2……小間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中島 善治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−139939(JP,A) 実開 平1−89644(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心状に配した内筒と外筒との間に防振ゴ
    ム体を設け、該防振ゴム体を少なくとも、上記内筒と外
    筒との間の空間を両筒端部で閉鎖して密閉空間となす所
    定厚の端壁により構成して、密閉空間内に液を封入し、
    上記内筒にはその軸方向中間位置に上記外筒の内周より
    も小径の隔壁を一体に設けて、隔壁の外周と外筒内周間
    を自由に密封液が流通できる流路となし、上記隔壁の外
    周部両面あるいは軸方向で密閉空間を区画形成する上記
    端壁に仕切壁を立設して各仕切壁の弾性変形可能な先端
    を、上記端壁あるいは上記隔壁外周部にそれぞれ小間隙
    で対向せしめて、上記各仕切壁、端壁および隔壁で囲ま
    れた一対の液室を形成し、大振幅振動入力時に相補的に
    変形する上記両液室間を上記仕切壁先端を押し拡げて密
    封液が流通することにより振動の減衰をなす液封入防振
    マウント。
JP2083388U 1988-02-19 1988-02-19 液封入防振マウント Expired - Lifetime JPH0626759Y2 (ja)

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JPH01124442U JPH01124442U (ja) 1989-08-24
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JPH01124442U (ja) 1989-08-24

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